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Camera & Photo
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BOOK 1 2 3 4
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Shop & Restaurant
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2025.4.29
アサド兄弟

22年ぶりの来日のアサド兄弟。
結成60周年のブラジル出身の兄弟ギターデュオだ。
兄のセルジオは現在ニューヨーク在住。
弟のオダイルはベルギー在住。
25日の東京公演は、行けなかったので、
勢いで名古屋のチケットを買った。
アサド兄弟を観るのは初。
たぶんもう機会がないかも知れないので、
観ておきたいとは思ったのだけれど、
彼らの大ファンという訳でもないので、
果たして名古屋まで行ってどうだろうと
やや不安もあり、睡魔の襲来で
聴きたいのに爆睡で終わるという最悪の事態も
想定の上、名古屋まで行ってきた。
結果、往復約5時間と交通費を
かけてでも行って良かった。
素晴らしい演奏で、大満足し最後には
感動をもらって終わった。
途中、数曲うとうとしてしまったのは、
もったいなかったけど。
会場は、電気文化会館 ザ・コンサートホール。
キャパ400人弱のホールで、前から8列目
(真ん中より前)という良い席だった。
PAなしの生音のみね。

開演前
前述の通り、この兄弟デュオは、今年結成60年!
ご本人たちも「今年はスペシャルな年」と言っていたよ。
兄弟という血の繋がりの上に60年という年月が
そうさせたのか、はたまた結成当初から
そうだったのかは分からないけど、
私にはふたりの演奏とは思えなかった。
ひとつの魂が、ふたりの肉体を使って
演奏している、とでも言えば良いかな。
通常の演奏では「相手を良く聴いて」なんてことを
言われるけど、聴こうが、聴くまいが、
ひとつの魂が演奏しているので、合わない訳はないのだ。
ふたつのギターが、完全にひとつの音楽を
奏でているという感じだった。
一応、弟のオダイルがメロディを、兄のセルジオが伴奏を
弾く場面が多かったけど、ゴンチチの様に明確な
役割分担ということでもなく、時には入れ替わったり
しながら演奏は進んだ。
指板を見ながらなので、やや俯き加減なオダイルに対し、
セルジオは、時折り視線を上げて宙を見つめる。
さながら音楽の妖精を探しているのか、
追いかけているのか、見つめているのか、
何とも言えぬ表情で宙を見ていた。
曲は、オリジナルから、ピアソラやブラジルの
作曲家の音楽。
一応、彼らはクラシックにジャンル分けされて
いるようだけど、私にはクラシックというより南米音楽。
あ、これ何かに似てると思ったら、アルゼンチン出身の
Guillermo Rizzotto(ギジェルモ・リソット)だったり。
予定のプログラムを終了し、一旦舞台袖にはけると、
鳴り止まぬ拍手に応えて登場。
ギターを持たずに出てきたので、
あゝアンコールはないのか と思った。
が、それでも鳴り止まない拍手に応えて
今度はギターを持って登場しアンコール。
その曲が終わると、一旦舞台袖に下がった後、
再び拍手に応えて ギターを持たずに登場。
が、それでも鳴り止まない拍手に
またギターを持って登場し、2度目のアンコールを演奏。
その曲が終わると、またもやギターを持たずに登場。
さすがにもう終わりだろうと思った客が
パラパラと立ち始めるも、三たびギターを持って登場。
なんと、3度目のアンコール!
最後は、日本の映画のために書いた
「組曲『夏の庭』より さようなら」 。
きっと疲れているだろうに「明日、家に帰るんだ」と
言いながら、3度ものアンコールに応えてくれた。
それだけ、拍手喝采が大きかったということでもある。
彼らも観客にあれだけ熱烈に拍手されて
本当に満足だっただろうな。
プログラムは後述するが、本編の後半2曲以降は、
アンコールも含めて楽譜なしね。
今年、73歳のセルジオと69歳のオダイル。
こういう音楽は、何歳ぐらいまで演奏できるんだろうか。
ジャズやロックなら、80歳を超えても曲を選べば
演れるだろうが、技術的に衰えたら、
もう演奏できない音楽だと思う。
これは、本当に観られて良かったよ。
[ プログラム ]
1. ピアソラ:《トロイロ》組曲より バンドネオン、シータ
2. セルジオ・アサド:3つのブラジルの情景
(1) カランゴのご紹介
(2) オウロ・プレット
(3) チコ・レイのコンガーダ
3. ニャターリ:ワルツとコルタ・ジャカ
4. セルジオ・アサド:組曲《リオの1週間》
(1) 月曜日のチャカラ・ド・セウ
(2) 火曜日のコルコバード
(3) 水曜日の現代美術館 (MAM)
(4) 木曜日のフォホー
(5) 金曜日のラージェ公園
(6) 土曜日のセメンテ
(7) 日曜日のマラカナン
5. ヴィラ=ロボス:ブラジルの魂
6. セルジオ・アサド:ディアンスと3つの時
(1) 北のローラン
(2) シャンソンとローラン
(3) 南のローラン
7. ジスモンチ:パラーソ、やくざなバイヨン
8. セルジオ・アサド:タヒヤ・リ・オーソリナ
(アンコール)
9. セルジオ・アサド:メニーノ (MENINO)
10. アントニオ・ラウロ:ナターリア (NATALIA)
11. セルジオ・アサド:組曲「夏の庭」より さようなら
@ 電気文化会館 ザ・コンサートホール(名古屋)

2025.4.28
版画家が刻んだ昭和の彩り
―館蔵版画集を中心に―
@昭和館

昨日、クラプトンのコンサートの前に
九段下にある昭和館に行ってきた。
昭和館は、その名の通り昭和に焦点をあてた
様々な展示をしているところ。
大好きな川瀬巴水の作品も展示されて
いるようなので、覗いてみたんだ。
この特別企画展は入場無料だし、
美術館ほどたくさんの展示ではなかったけど、
こんなにたくさんの版画家いたんだと思った。
川瀬巴水の作品は、その中でもやはり
際立っていたと川瀬好きの私には映った。
それ以外では、ノエル・ヌエットというフラン人
版画家の「隅田川」という作品が、
とても繊細で気に入った。
川瀬にも通じるものがある。
他の作品も見てみたい。
他の版画家の作品を観て気付いたのだけど、
私が川瀬やノエル・ヌエットの作品に魅かれるのは
版画なのに版画っぽくない所かも知れない。
例えば、棟方志功のように「THE 版画」というのも
それはそれで魅力があるのは間違いない。
今回展示されている多くの版画が、
一目で版画と分かる作品なのだけど、
川瀬やノエル・ヌエットの作品は、
その版画っぽさがあまりない。
絵画のようでもあるけど、ちょっと違う。
そのタッチが魅力的なのかなと思った。
ノエル・ヌエット『隅田川』

Wikipedia より。
ノエル・ヌエット
(Noel Nouet、1885年3月30日 - 1969年10月2日)は、
フランス、ブルターニュ出身の詩人、画家、版画家。
40歳から75歳までの約36年間、日本で
フランス語教師として方々の学校で教える傍ら、
詩集の出版をはじめとして様々な執筆活動を行った。
晩年はフランスに戻り生涯を終えた。84歳没。
日本にとても縁のあった人でした。
2025.4.27
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第八夜(追加公演2)
< 最終公演 !>

エリック・クラプトン来日公演の第八夜。
ついに最終公演が終わってしまった。
昨日のグッズ売り場は、開演40分ぐらい前だったと
思うけど、Tシャツや小物は売り切れており、
パンフレットとボストンバッグしか売っていなかった。
今日は、やはり開演40分ぐらい前だけど、
もうパンフレットしか売ってなかったわ。
追加公演だから仕方ないのかも知れないけど、
Tシャツとか欲しかった人は、残念だったろうな。
私は、初日と2日目にTシャツとマグカップを買ったよ。
年を取ってきて、もうこういうモノは、要らんように
なったと思いながらも、なんか欲しいねんな。
大分買わなくなったけど。
さて、今日の席は、S席 スタンド1階 南A列 13番。
南というのは、ステージの正面なのだ。
その1階1列目。

開演前

確か TOTO や QUEEN をこの南1階最前列で
観たことがあるが、ステージまではそれなりの
距離があるものの、個人的には武道館で
一番見やすい良い席だと思う。
最終日がこの席だというのもなんだか嬉しい。
さてライヴはどうだったかというと、
セットリストは昨日と全く同じ。
最終日ということで私が気持ちが入って
いたのかも知れないけれど、1曲目
『White Room』のイントロのイントロからして
エリックの気合を感じた。
明らかに前7回とは違うフレイズを弾いていたよ。
その流れなので、ソロも初日しか観なかった人が
気の毒なほど、良かった。
総じて、この3公演は、甲乙つけがたい出来だが、
今日は最終公演ということもあってか、
観客のテンションは、一番高かったように思う。
エリックは、8日間通して紺色のジャケットに
黒っぽいパンツ。
シャツは、白の日や青い日があったけれど。
『Sunshine of Your Love』のリフは、
いつもより歪んでいなかったのは、意図的なのかな。
『Winderful Tonight』では今日は、イントロの
あのメロディは、ドイルに弾かせ、エリックは
アルペジオにまわった。
本編最後の『Cocaine』でドイルは、EBOW を使用。
これも もしかしたらレアなことかも。
終演後、深々とお辞儀をするエリックに
なんだか意味不明に恐縮し、感動してしまった。
この2週間に8公演、1回1時間45分として
合計にすると約14時間、エリックと同じ空間で過ごし、
ステージを観て、ギターを聴き、声を聴いた。
ギタープレイには、全盛期に比べて衰えを
否定できないものの、歌に関しては、
80歳とは思えない声だった。
もちろん、それでも40代50代と比べると
本人的にはしんどいのだろうけどね。
それが『Layla』を演らないひとつの理由かも
知れないし。
でも、そんなことは関係ないメッセージを
日本のファンは受け取ったと思う。
25,000円×8公演は安くないけれど、
ロンドンに行くより安いと思って思い切った。
でも、8公演14時間も観るなど、
ロンドンまで行ってもそんなことは出来ない。
エリックが、日本に来てくれたおかげだ。
それは、昨日も書いたけど、ウドーさんという
日本人との関係があってのことでもある。
そんなことは、表面では分からない。
この世界は、知らないところで、知らないことが、
複雑に絡み合って成り立っているんだ。
知らないところで。
知らないことが。
エリック、ありがとう。
たくさんの想い出をありがとう。
素晴らしい音楽をありがとう。
あなたのおかげで、あなたの影響で、
私はとても良い青春を、良い人生を送れたよ。
[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. Golden Ring
07. Nobody Knows You When You’re Down and Out
08. Can't Find My Way Home
09. Tears in Heaven
( Electric set )
10. Badge
11. Old Love
12. Winderful Tonight
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
エリックがテレビ局のインタビューで
「日本人で注目しているギタリストは?」
という質問に「ソエジマトシキ」と答えた話は
先日 書いたけれど、ソエジマさん、エリックと
会って話せたんだね。
本当に凄いことです。
こんなことは普通ではないです。
↓
人生本当に何があるかわかりません
2025.4.26
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第七夜(追加公演1)

エリック・クラプトン来日公演の第七夜。
いよいよ追加公演のスケジュールに入った。
本日の席は、アリーナ B-6 の106番。
Bブロックの最後列だが、ど真ん中で、
前から数えて 21列目。
真正面にエリックが立っている。

開演前

隣のおにいちゃんが『Wonderful Tonight』を
大声で唄うのは、やめて欲しかったな。
これ、合唱する曲ちゃうしな。
セットリストは、一昨日と全く同じ 16曲だった。
今回は、毎回少し違っていたので、
同じセットリストは、初めて。
一昨日、6公演の中で一番良かったと書いたが、
今日もそれに引けを取らない出来だった。
後半ややミスが目立ったのだけど、
そのミスも含めて今日は良かったと思うね。
『Badge』、『Old Love』のソロは
今日も素晴らしかった。
今日のエリックは、7日間で一番多く
「アリガトウ」「Thank you」を言ったような気がする。
ネイザンは「原宿」と漢字で書かれたTシャツ。
やはり、もう『Layla』は聴けないのだろうな。
来日中のエリックをテレビ局がインタビューし、
先週、放送されたけれど 私は知らなかった。
ここにも書いたけど「日本人ギタリストで
注目している人は?」と聞かれ、
「ソエジマトシキ」と応えたというインタビューだ。
(厳密には名前を思い出せなくて
あとから連絡したようだ。)
そのことを知ってすぐに、番組が YouTube に
アップされていないか検索したのだけど、見つからなかった。
そのインタビューが今日、YouTube にアップされた。
「若さの秘訣は?」と訊かれ、
「たくさん歩く」「ウドーさんが教えてくれた深呼吸」
「瞑想」と答えている。
やっぱり歩かなあかんな。
また「今回の来日は、ウドーさんの追悼のため」
というほど、ウドー氏との関係は深いものであったようだ。
エリックの日本好きは、ウドー氏の存在が
大きいんだろうなと思った。
また、日本の侍映画のオタクぶりも伺えるなど、
興味深い話が満載だ。
↓
【情報7daysニュースキャスター】
ギターの神様!エリック・クラプトンを直撃
インタビュアーの質問の内容に批判もあるのだけど、
テレビ局のインタビューだから、
あまりマニアックになるわけにもいかず、
ある程度は仕方がないと思う。
確かにビートルズ関連の質問は私も多すぎると思うけど。
いずれにせよ、雑誌の活字ではなく、生で喋る
エリックのインタビューは、とても貴重だと思う。
ところでステージの上の楽器を見るとこんな感じだ。
ギター/Fender、Gibson、Martin
ベース/Yamaha
ドラム/Yamaha
エレピ/Yamaha
オルガンは、ハモンドかな。
シンセサイザーは、クリスとティムと1台ずつだが
詳しくないので分からない。
それにしても、こう見ると ヤマハはスゴイな。

[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. Golden Ring
07. Nobody Knows You When You’re Down and Out
08. Can't Find My Way Home
09. Tears in Heaven
( Electric set )
10. Badge
11. Old Love
12. Winderful Tonight
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
2025.4.25
東京フィルハーモニー交響楽団
第169回東京オペラシティ定期シリーズ
指揮:尾高忠明(桂冠指揮者)
ピアノ:舘野 泉

エリック・クラプトンのコンサートに挟まれている今日、
クラシックを聴きに行ってきた。
東京フィルハーモニー交響楽団の
定期演奏会で、ピアノが舘野 泉さん。
昨年11月に東京オペラシティ コンサートホールに
「オーケストラ・プロジェクト 2024」という
コンサ―トを聴きに行った。
その時、会場で配られたチラシの中に
今日のコンサートのものがあった。
それだけなら、聴きに行こうとまで思わなかったかも
知れないけど、その時、ちょっとびっくりするような
ことがあったんだ。
それについては、こちらを。
↓
2024.11.29 舘野さん
で、あれから5か月近く経って今日を迎えた。
今回はS席ではなくC席を買った。
なぜC席にしたのか覚えていないんだけれど、
たぶんエリック・クラプトンにお金をかけ過ぎたので
自粛したのかも知れない。
3階バルコニー席の2列目だったのだけど、
1列目と高低差があり、1列目が視界をふさぎ
ステージの4割ほどが見えない席だった。
下手側だったので、指揮者の出入りは見えず、
ピアノの館野さんも身を乗り出してギリギリ見えるという席。
チケット代はケチるものではないと思った。
まずは、オーケストラで尾高惇忠(あつただ)作曲の
『音の旅』より3曲を演奏。
尾高惇忠(故人)は、今日の指揮者の
尾高さんのお兄さん。
なんとも親しみのあるメロディだったな。
続いて、ラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』。
この曲は、ラヴェルが第一次世界大戦で右手を
失ったピアニストの依頼を受けて作曲したもの。
舘野さん(88歳)は、65歳の時に脳溢血で倒れ、
右半身に麻痺が残るも、2年後には、
左手だけのピアニストとして復帰を遂げた。
10年前に舘野さんのことを知った衝撃を
ここに書いている。
↓
2015.3.19 左手のピアニスト
舘野さんのピアノを生で聴くのは10年ぶりだったので
楽しみにしていったのだが、ピアノ協奏曲が始まって
しばらくして、眠気で意識が朦朧としてきた。
休憩の後のエルガーの『交響曲第3番』も
半分以上、眠気で聴けなかった。
ここのところ、エリックのコンサートでは
眠くなることなど全くなかったのにな。残念。
エルガーの『交響曲第3番』は、いわくのある曲で
未完成のまま本人が死んでしまった。
現在では、エルガーの死後、60年以上経って、
アンソニー・ペインという作曲家が、
残されたスケッチを元に仕上げたものが演奏される。
オーケストラのアンコールはなかった。
ピアノ協奏曲の後、舘野さんがアンコールを
されたからだろうか。
鳴り止まない拍手に何度目かの登場で、
尾高さんは「疲れた。よくこんな曲書いたと思う」と
言ってたので、エルガーの『交響曲第3番』は、
棒を振るのも大変なんだろう。
尾高さん、77歳だ。

[ 出 演 ] 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:尾高忠明(桂冠指揮者)
ピアノ:舘野 泉
[ プログラム ]
尾高惇忠/『音の旅』(オーケストラ版)より
第1曲「小さなコラール」
第5曲「シチリアのお姫さま」
第15曲「フィナーレ~青い鳥の住む国へ~」
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲〈ラヴェル生誕150年〉
エルガー/交響曲第3番(A. ペイン補筆完成版)
@東京オペラシティ コンサートホール
2025.4.24
彼女は頭が悪いから
姫野カオルコ 著

久しぶりに小説を読んだ。
2019年に柴田錬三郎賞を受賞した、
『彼女は頭が悪いから』。
著者は、姫野カオルコ。
2016年に起きた東大生5人による他大学の
女子学生への性暴力事件がモデルになっている。
その性暴力のシーンは、
嫌悪感で読み続けることがイヤになる。
5人は東大生であるがゆえに屈折し、
人の気持ちが分からず、女性をモノのように
扱う様子が描かれている。
非常に東大(生)のイメージが悪い。
しかし、この小説は東大ではない、
架空の大学では、成り立たない。
それだけ日本では「東大」が特別な
ブランドであるということだろう。
読み進める中で感じたのは、
東大生をこんな風に書いたら、
いくらフィクションだとはいえ、
東大から、あるいは東大生から
クレームが付くんじゃないかということだった。
読後、調べてみると、
佐藤知一さんという方が書いた書評に、
本書刊行の数ヶ月後に開催された
東大駒場キャンパスでのブックトークの
シンポジウムで、登壇した東大の教官数名が、
本作にはリアリティがないと、些末な事実誤認を
批判したことが書かれていた。
佐藤さんは、
「姫野さんはシンポの冒頭で、『この小説は
フィクションであり、東大を紹介するために
書いたものではない』と、わざわざ説明している。
だが、なぜ東大の人たちは、教員も学生も
口をそろえて、あんなに怒っていたのか」
と書いている。
あゝやっぱり、東大側は気に入らなかったんだな、と思った。
それはある意味で正常な反応だろう。
東大生男子全員か、この小説の5人のような訳はない。
もっと人間的で、まとも人格の人もいるだろう。
一方で、こんな事件を犯すヤツらは、
東大にも東大でなくてもいるだろうと思う。
が、この小説は東大である必要がある。
しかし、その書評を読み進めると、
ことはそんなに浅くないことに気付いた。
その書評を読んで欲しい。
↓
わたし達は皆、頭が悪いから
私は、大学に行っていない。
最終学歴は専門学校なので「短大卒」扱いらしい。
若い頃は(今もだろうけど)男子が行く短大なんて
なかったので、この「短大卒」という響きが、
何となくカッコ悪いと思っていた。
無理して大卒に近づけようと言ってるみたいに思えて、
高卒といった方が潔いと思っていた。
元々学歴に興味がなく、お勉強もキライで、
良い会社に就職したいなどと思ったこともないので、
たまに目にする真面目な
「学歴で、結婚相手を選びますか?」
というような問いに対し、真意を測りかねていた。
そういう人は、私を結婚相手に選ばないから、
関係ないねんけど、誤解を恐れず書くなら、
アホちゃうかと思う。
向こうは向こうで私のことを「アホちゃうか」と
思っているのかも知れない。
しかし、学歴は私の知らないところで
かなりのパワーを持っているらしい。
例えば会社内で、自分と同じ大学を
出ている後輩を引っ張るとか、あるらしい。
以前、知り合いだった、東大に行きたくて
行けなかったK大学卒の会社の社長さんは、
当時すでに60歳ぐらいだったけど
何十年も東大に行けなかったことを
コンプレックスに思っているようだった。
あんなに社会的に立派に成功しているのに。
つまりその裏側は、東大生はそれだけ優越感を
持っているということでもあるのだろう。
また、別の知り合いは、お父さんが東大卒だった。
お父さんは「東大以外は大学ではない」と
言うような人だったらしい。
その人は、父親に(東大に?)コンプレックスを
抱き続け、父親が年老いて扶養家族になった時に
父親に「勝った」と思ったそうだ。
私は、「学歴に興味がない」と書いた。
そのくせ「短大卒」という響きが、
何となくカッコ悪いと思っていた。
興味がないのなら、どうでも良いはずである。
「学歴」は、学歴に関係なく生きてきた私にさえ
何らかの影響力を持っていたようだ。
そして、この小説は「学歴」というより、
もっともっと根深いことについてである。
姫野カオルコさんの小説は、初めて読んだが、
人間の心理や無意識のえぐり方が上手いと思った。
他の小説も読んでみたい。
一点、本作の中で 2014年に関して
「ジェフ・ベックは東京ドームの公演で
何万人もの観客をスタンディングさせていた」
という文がある。
そのコンサート会場は東京ドームではなく
「東京ドームシティホール」なんだな。
私は、そのコンサートを観ているので間違いない。
「東京ドームシティホール」のキャパは
3千人程度で、ジェフのコンサートは3日間
行われたけど、合計しても1万人に足りず、
「何万人もの観客をスタンディングさせていた」
というのは、事実誤認と言わざるを得ない。
まあ「フィクションですから」と言われれば、
それまでだけど。
ええ、私も些末な事実誤認を
見逃せない質(たち)です。
★★★★☆
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第六夜

エリック・クラプトン来日公演の第六夜。
あっという間に6回目が終わってしまった。。
追加公演が決まらなければ、
今日が最終公演だったところだ。
一昨年は、6公演だったしね。
この追加公演というのは、どのあたりで
決定するんだろうか。
もともと予定されていたのだけど、いきなり
8公演売り出すとチケットの売れ行きが
鈍るのであと出しにしているのか、それとも
本当にチケットの売れ行きを見てから
決定しているのか、どうなんだろうな。
そんなことはさておき、本日のエリック。
とても良かった。
今日までの6公演の中では一番良かった。
最後の曲が終わった時の感動は、
今までの5回にはなかったものだった。
席は、アリーナ B-11ブロックの3列目の右端。
ちょっと角度はあるけれど、そんなに見にくくない。

開演前
エリックは、ほとんどMCをしないし、
「アリガトウ」や「Thank you」もあまり言わない。
以前はもっと言っていたような気がするんだけど。
無言で始めることも多いのだが、今日はステージに
登場した際、「コンバンハ!」と元気に挨拶した。
1曲目『White Room』が始まると、
(今日はいいぞ)という予感が走った。
実際、『White Room』のギターソロは、
今日が一番冴えていたと思う。
『Key to the Highway』
『I'm Your Hoochie Coochie Man』
『Sunshine of Your Love』
と続くがやはり今日は冴えている。
アコースティック・セットでは、毎回少しずつ
セットリストが違っていたけど、今日も。
『Tears in Heaven』では今日が初めて、
客席にスマホライトが揺れた。
いつもは『Winderful Tonight』で
そうなるんだけど、この3公演
『Winderful Tonight』を演らなかったので、
誰かが『Tears in Heaven』で仕掛けたのかな。
そして、エレクトリック・セットに戻ってからも
調子が良い。
なんと、初日と2日目には演奏されたが、
そのあと3回は演らなかった
『Winderful Tonight』が復活。
エンディングのソロでは、ドイルとユニゾンし、
最後のフレーズをハモるというアレンジで来たヨ。
そのあとはいつも通りで、前回の15曲から
16曲に増えた。
減ることはあっても増えることはないだろうと
思っていたので、これは嬉しい誤算。
本編最後の『Cocaine』は、今日はアリーナ総立ち。
でも、始まったらばぁっと立つんじゃなくて、
パラパラ、バラバラという感じやけど。
演奏後のエリックの表情が良い。
なんというか、とても若々しい。
その姿になぜかウルウル。
そして、エリックはネイイザンとハグ。
アンコールは、やはり『Before You Accuse Me』。
いやあ、良かったよ。
本日も大満足。
そうそう、キーボードのティム・カーモンは素晴らしいよ。
数曲で長尺のソロがあるけど、今までハズレのソロがない。
たぶん、クリス・ステイントンよりもドイル・ブラムホールII
よりもソロが長い。
エリックがティムを買っている証拠だとも思う。
ギターの話。
エリックのストラトは 一見ブラックだが、
モニター上では 光のあたり方によっては、
初日に書いた通り濃い紺色に見えることもあった。
私はもしかしたら、エリックが以前にも
使ったことのあるメルセデス・ブルーかも
知れないとも思っていたんだ。
しかし、今回のストラトについて触れている
YOUNG GUITAR の記事を発見。
そこには、こう書かれている。
手にしたフェンダー・カスタム・ショップ製の
シグネチュア・ストラトキャスターは一瞬
ブラック・フィニッシュ(ブラッキー)にも見えたが、
エリック所有のフェラーリと同じ ブルー・スコッツィア
というカラーで、2023年の “Crossroads Guitar
Festival” の時にマスター・ビルダーの
トッド・クラウスが製作したものと思われる。
まあ普通の人が見たら、「黒」やけどな。
前回に書いた「アコギはマーティンか?」問題。
ヘッドのインレイが手がかりだと分かったので、確認したよ。
確認の結果。
はい。マーティンでした。
間違いなく「goro’s」のマークでした。
なので、あのギターは OOO-42K Goro's です。
今まで「マーティンではない」などとええ加減な
ことを書いて申し訳ない。
お詫びして訂正します。
でも、スッキリして良かった。
良く考えたら「黒澤楽器店 MARTIN GUITAR Presents」
のコンサートでマーティンを使えへんなんてあり得へんわな。
それから、何度かドイルの剥げ剥げの
ストラトキャスターについても触れてきたが、
ネットで拾ってきた画像ではこんな感じ。


このようにボディの上部の塗装が剥がれて
しまうのは、ドイルのアップピッキングが
激しいからだろうと思う。
同じ個体かどうか分からないのだけど、
こんな写真も見つけた。

ドイルが若いので、何年も前と思われる。
ストラトの塗装はまだ現在ほど
剥がされていないのが分かる。
今日もドイルのメインギターは、
チェリーレッドのギブソンの ES-335。
(ピックガードが下にあるタイプ)
『Hoochie Coochie Man』の時、
ナチュラルの ES-335 でスライドのソロをしたので、
もしかしたらだけど、オープン・チューニングなのかも知れない。
『Can't Find My Way Home』では、
チェリーレッドの ES-335 のピックガードが
上にあるタイプを使用。
『Little Queen of Spades』、『Cocaine』で
前述の剥げ剥げストラトキャスターを使用。
ステージ上に映されるモニターに時々、
ドラムのあたりから、エリックの後ろ姿を映している
映像が出る。
エリックの後ろ姿の向こうに武道館の観客が
映っているんだ。
曲のエンディングでは、振り向いたエリックが
ソニー(Dr)を見つめ、最後の音を合わせる。
私はそのアングルが大好きだ。
絶対にステージからしか見られない光景。
それは、若い頃に夢に見た、
永遠の憧れの光景なんだ。
[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. Golden Ring
07. Nobody Knows You When You’re Down and Out
08. Can't Find My Way Home
09. Tears in Heaven
( Electric set )
10. Badge
11. Old Love
12. Winderful Tonight
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
初日のエントリーにこう書いた。
MCでちょっと喋ったんだけどほとんど聞き取れず。
「Mr. Udo」「opportunity」という言葉が
聞き取れたので、たぶんだけど ウドーさんの
おかげでまた来日できた、という話だったのかな。
今回 紹介したYOUNG GUITARの記事に
そのMC について
「2023年に亡くなったウドー音楽事務所の
創業社長、有働誠次郎氏への感謝を述べてから」
とありました。
2025.4.23
とんき
2014年に痛風を発症して以来、とんかつは
ほとんど食べなくなったが、たまに食べたくなる。
特にとんかつを食べると尿酸値が上がるわけでは
ないのだけど、食生活を見直して、
なるべく食べないようにしていたんだ。
ビールもその一つ。
目黒にあるとんかつの「とんき」。
以前にも利用したことがあるが、
もう10年以上前だと思う。
その「とんき」に久しぶりに行ってみた。
前に行った時は、ロースかつ定食、
ヒレかつ定食が 1,800円だった覚えがある。
1,800円でもお安くはなかったが、
それが今や2,500円になっていた。
まぁ何もかもが値上がりしているので仕方がない。
それでも、満席で並ばなければならなかったよ。
その日は土曜日の19時半ということも
あったかも知れないけど、数ヶ月前に
前を通った時は外まで並んでいたから大繁盛店だ。
今日は外に並ぶほどではなく、店内で座って並んだけど。
外国人のお客さんも多い。
ヒレかつ定食(2,500円税込)

今度は、ロースを食べよう。
店内で座って待っている時、隣にいた若い男性の
二人組の片方が、とんきは初めてらしき友人に
色々説明していた。
「(この店は)タマゴを割るまでに3年、
とんかつを揚げるようになるまでに10年かかる」とね。
ホンマかどうか知らんけど。
店内のオペレーションを観ていると
無駄がない、というか素晴らしい。
長椅子に座って待つ店は、来店の順に並んで
座っていて、お客さんが席に着くと 待っている人は
移動していくパターンが多いが、この店は移動しない。
入店すると先にオーダーを済ませるのだが、
空いている席に座るので、座って待っている人は、
来店の順番通りではないのだ。
でも、マネージャーらしき人が、順番を覚えているようで、
ちゃんと順番通りに座らせていく。
これは中々でけへんで。
2025.4.22
ベアフットシューズ
先日読み終えた書籍『歩く マジで人生が変わる習慣』
(池田光史 著)の影響で、ベアフットシューズや
ミニマリストシューズと呼ばれる靴に興味を持った
ベアフットシューズも値段が様々あるが、
ネットで試着なしに高価なものを買うのは
考慮があるので、試しに Amazon で
HOBIBEAR というブランドの安いものを買ってみた。
(3,192円税込)

ベアフット(barefoot)とは「裸足」の意味で、
ミニマリストとは、余計なものを削ぎ落としたという意味。
つまり、両方とも意味するところは、
現代の靴に付加された余計な要素を取り除き、
裸足で歩いているかのような靴ということだ。
具体的にほ、かかとが高くないこと
(かかととつま先の高低差がないものを
「ゼロドロップ」という)や
クッション性が抑えられていること、
靴底が柔らかく自由に変形すること、
そして靴の形が足の形をしている点だ。

靴底が柔らかい
現代の、特にファッション性を追い求めた靴は、
先が尖っていて足の形をしていない。
「現代の纏足(てんそく)」とまでいう人もおり、
履き続けると外反母趾になることもあるようだ。
またクッションやかかとが少し高いことは、
歩いたり走ったりするのに楽なのだがその分、
足の筋肉を使わないというデメリットがある。
特にかかとから着地してしまう靴は要注意だと、
件の本には書いてあった。
これら靴の進歩は、本来の人間の足の
ポテンシャルを充分に引き出さないことが分かってきたのだ。
といって、現代的な靴に慣れた人が
いきなりベアフットシューズで長距離を歩くと、
これはこれで足を痛める原因になりかねないらしい。
クッションのないことに徐々に
身体を慣らす必要があるということだ。
そういうわけで、履きなれていないのに
ベアフットシューズでいきなりの長距離ウォークや
ジョギングは危険なので、慣れるまでは、
様子を見ることにして、少し歩いてみた。
最初の印象は、小中学校の上履きを思い出した。
そういえば、上履きはゼロドロップだっただろう。
履き心地は、足の指が自由で楽だ。
しかし、足の裏に着地した時の衝撃がダイレクトに伝わる。
確かにこれでいきなり走ったりしたら、
故障の原因になりそうだ。
それだけの衝撃を靴のクッションがやわらげてくれて
いるということだが、それは人間の持つ本来の
力を発揮させていないことでもあるんだな。
産業革命以前の人間は、
一日に3時間も座っていなかったらしい。
狩猟採集民だった頃は、一日に15キロは
歩いていたらしい。
それが今や睡眠時間よりも長い時間、
座っている人もいる。
身体はそういう風に作られていなかったのに。
私もデスクワークが多かったし、今も
PC の前に座っている時間がそれなりに長い。
歩かねば。
2025.4.21
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第五夜

80歳のエリック・クラプトン来日公演の第五夜。
8回のうち5回が終わってしまった。
今日の席は「アリーナ B-5 81番」。
今までの中では、一番ステージまで近い。
アリーナ席は、前後に3ブロック、
左右に11ブロックに分かれている。

図の通り、A-6、B-6、C-6が真ん中なのだが、
今日の私の席は、B-5ブロックの最後列の左端。
中央よりのブロックで、まあまあ良い席だった。
今日の見え方は、こんな感じ。

開演前

さて、今日はセットリストにまたまた変更があった。
アコースティック・セットで今まで4公演で
演奏されなかった『Driftin' Blues』が加わった。
そして、毎回演奏されていた『The Call』がなくなった。
『The Call』、『Motherless Child』も演奏されずで
1曲減り、合計15曲になった。
4月14日の第一夜が 17曲演奏されたことを
思うと2曲減ったことになる。
考えてみれば、途中アコースティック・セットで
座るとはいえ、それ以外は1時間以上立ったまま、
しかも4キロほどあるギターを抱え、
声を張り上げて唄うのだから、いくら元気でも
80歳にはそれなりに負担だろうと思う。
唄っている時は、そうでもないけど誰かがソロを
演奏中のエリックの表情は、つらそうにも見える。
残りの3公演を無事に乗り切って欲しい。
『The Call』は好きな曲なので聴けなかったのは残念。
この曲は、エリックの曲だとばかり思っていたら、
(エリックが作者だと書いているサイトもある)
ボブ・ニューワースという人の 1999年の曲だった。
歌詞は確かに同じだけど、私には
全く違う曲のように聞こえるんやけど。
Bob Neuwirth - The Call
Eric Clapton - The Call
観客の年齢層が高くなってきているのか、
『Cocaine』まで立つ観客は、ほとんど見当たらない。
初日は『Cocaine』が始まると、アリーナは
総立ちだったように見えたけど、2日目以降は、
『Cocaine』が始まっても立つ人はちらほら。
歓声はあるので、盛り上がっていないわけではない。
『Cocaine』が終わると、スタンディングオベーションに
なるしね。
ただ、以前はもっと早くに立ち上がって
いたような気がするねんけど どうだろう。
今日は、ギターについて注意深く観たので書いておこう。
エリックは、全ての曲で基本的にセンター PU で
弾いており、私が気付いた限りでだが、
『Hoochie Coochie Man』のソロで リア PU を
『Old Love』のソロでは、フロントからセンター、
そして リア と PU を変えていった。
『Little Queen of Spades』と『Cocaine』でも
ソロ中に リア PUを使用。
ミドブーストは、ソロの時にのみ上げているように見えた。
今日のドイルは、ほとんどの曲でチェリーの ES-335。
『Hoochie Coochie Man』でナチュラルの ES-335。
剥げ剥げのストラトキャスターは、
『Cross Road』と『Cocaine』で使用。
しかし、今日気付いたことがある。
それは、チェリーの ES-335 が2本存在していること。
チェリーからチェリーに持ち替えた時があって、
その時に発見したのだが、ピックガードが、
下に付いているのと、上に付いているのがあるんだ。
今日多くを弾いたのは、ピックガードが下に
付いているタイプ。
それから、前回、前々回にエリックの
OOO(トリプルO)が、マーティンではないと
書いたのだけど、ここへきて、あれはマーティンの
「OOO-42K Goro's」だという情報を得た!
YouTube で楽器屋さんが話していたんだ。
このモデルは39本の限定品であったらしい。
「Goro」とは、レザークラフト「goro’s」の高橋吾郎氏。
エリックと交流があった人のようで、
藤原ヒロシ氏の監修のもと、マーティンで
作られたモデルということまで分かった。
ギターのボディ内部には、エリックとゴロー氏の写真、
そして、エリックと藤原ヒロシ氏のサインがある。
OOO-42K Goro's


ネットで拾ってきた画像
このインレイは、「goro’s」のマーク。
エリックが今回使っているのは、どうもヘッドの
インレイがこれではないような気がする。
次回もっと注意して見てみようと思う。
(2025.4.24 追記・訂正)
エリックの使用したOOOタイプは、マーティンの
「OOO-42K Goro's」であることを確認しました。
ヘッドのインレイは、「goro's」のマークでした。
さて、エリックは、この来日公演が終わると、
5月の後半からイギリス4公演(うち3公演は
Royal Albert Hall)、イタリア2公演、
フランス2公演の欧州ツアーだ。
そして、9月にはアメリカを数か所周る予定になっている。
まだまだ元気に続けて欲しい。
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Eric Clapton (g,vo)
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Tim Carmon (key)
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@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Driftin' Blues
06. Kind Hearted Woman Blues
07. Nobody Knows You When You’re Down and Out
08. Can't Find My Way Home
09. Tears in Heaven
( Electric set )
10. Badge
11. Old Love
12. Cross Road Blues
13. Little Queen of Spades
14. Cocaine
( Encore )
15.Before You Accuse Me
2025.4.20
ソエジマトシキ
ソエジマトシキ(副島俊樹)というギタリストがいる。
数年前から YouTube で見かけるようになった。
所謂「ネオ・ソウル」というジャンルに分類されて
いるようだが、スムース・ジャズ的な、聴いていて
心地良いギターインストで、おいしいギターを弾く。
YouTube では、機材のレビューやギターの奏法の
レクチャー、ライヴの映像などを公開していて、
教則本も出している人。33歳。
私も時々彼の動画は観ていて、
影響を受けて機材を買ったこともある。
以前、彼の持っているギター(Bruno Guitars)が
欲しくて調べてみたが、数年の予約待ちで
諦めたこともあった。
動画からは、温厚な人柄が伝わってくる。
今年は、コットンクラブのライヴを
(観に行ってないけど)成功させた。
また動画に登場する、トランペットの女性は奥方で、
夫婦でええ感じで音楽を演っていることが伝わってくる。
その世界では、それなりに知られてはいるが、
まだまだ一般の人には知られていないだろう。
そのソエジマさんのインスタグラムを読んで驚いた。
テレビの取材を受けたらしいが、その中で
ある外国人アーティストが、今注目している
日本人ギタリストとして、ソエジマさんの
名前を挙げたことを知らされる。
その外国人アーティストが、
なんと エリック・クラプトン。
そのことを報告するソエジマさんの YouTube も
観たが、感極まって涙するソエジマさんに、
私ももらい泣きしてしまった。
エリックは、世界中のギタリストを SNS で
チェックしているらしい。
来日中なので「日本人で注目している
ギタリストはいますか?」と訊かれ、
ソエジマ氏の名前を挙げたのだという。
ソエジマさんのテレビの取材の様子は、
すでに放映されたようで、私は観ていないのだが、
クラプトンが、名前を挙げただけで、
その前後で世界が大きく変わってしまうのが想像できる。
とたんに知名度が上がっただろうし、
これからもっと注目されることだろう。
仕事も増えるかも知れない。
いや、そんなことは重要ではない。
一番は、彼自身にとって、音楽を続けてきた意義、
そして大げさではなく、彼の人生が一瞬にして
トランスフォームしたことだろう。
その前後で何も変わっていないのに大きく違う。
クラプトンのひと言が彼の人生を
どれだけ力づけるか計り知れない。
このことが、日本のアマチュア・ギタリストを
どれほど励ますか計り知れない。
人生ってこういう期待を遥かに上回ることが
起きるんやな。
それも、狙ってできることじゃないこと。
それは、コツコツと地道に積み重ねてきたからこそ。
なんかええ話や。
私には全く関係ないのに、嬉しい。
ソエジマさん、おめでとう。
[ 参考動画 ]
信じられないような出来事が起きました
Toshiki Soejima : "Tokyo" Chill Session at COTTON CLUB
2025.4.20
どちらの方向に行かれますか?
私は、今まで一度も職務質問なるものを
受けたことがない。
警察官に声をかけられるのは、せいぜい
自動車運転中の検問ぐらいだ。
永田町あたりは、国会議事堂や政府関係の
建物が多く、いつも警備の警察官が多い。
先日、武道館から歩いて帰ろうと永田町を
歩いていたところ、警備に当たっている
若い警察官が、会釈をするので私も返すと
「どちらの方向に行かれますか?」と聞いてきた。
私は、質問の内容が可笑しかったので
笑いながら、歩いている方向を指差し「こっち」と答えた。
警察官は「まっすぐ行かれますか」と答えた。
私は「はい」と答え、立ち止まることもなく歩き続けた。
毎日毎晩、国を守って頂きありがたいことである。
私がなぜ可笑しかったかというと、歩いている人に向かって
「どちらの方向」もないだろうと思ったからだが、
思うに勿論、警察官の質問の意図はその内容ではないだろう。
私の挙動から不審者かどうかを見抜く為だろうと思う。
相手はプロだ。
その僅かなやり取りから、私に不審な点があれば
もっと突っ込んで話しかけてくるのかも知れない。
警察官が、パトカーの中から目をそらしただけの
動作で犯罪者を見抜き、逮捕に繋がったという
ドキュメンタリーをテレビで観たことがある。
私が、一度も職質を受けたことがないのは、
清廉潔白に見えるからだと思うがどうだろう。
清廉潔白。
改めて意味を調べてみると
「心や態度が美しく清くりっぱで、
私利私欲がなくよこしまな気持ちを
一切もたないこと」だそうだ。
うーむ、そんな人がいるのか。
私は清廉潔白ではないわ。
たぶん「怪しくない」という程度です。
若い頃は、怪しい人に見られたい時期もあった。
怪しいというか、個性的というか。
今から考えるとちょっと恥ずかしい。
ところで、このところエリック・クラプトンの
コンサートで、武道館を何度も訪れているが、
入場する際にもぎりの人が必ず
「危険物はお持ちじゃありませんか?」
と訊いてくる。
私は「はい」とだけ応えるが、
なんとナンセンスなマニュアルだろうと思う。
もし、人を傷つける目的で危険物を
持っていたら「持っています」というわけがない。
これは、先ほどの警察官とは訳が違う。
そのもぎりの人は犯罪の専門家でも何でもない。
もしかしたら、アルバイトかも知れない。
本気で不審者を見つけるための質問を
しているとは到底思えないのだけど、
私の考えは間違っているだろうか。
おまけに入場時に非常に形式だけの
荷物検査がある。
鞄を開けて中を係員に見せるのだが、
上から覗くだけでほとんど意味がない。
危険物は簡単に隠せるだろう。
危険物だけではなく、カメラや録音機なども
チェックの対象だろうが、今ではそれらも
小型化され簡単に持ち込めるだろう。
今回のクラプトンのコンサートでは、
第一夜、二夜は、その形式的なチェックを
していたけれど、なぜか昨日一昨日は
そのチェックがなくなっていた。
無駄だと気付いたのかしら。
今のような小型のデジタルの録音機がなかった
80年代は、録音できるカセットテープの
ウォークマンを辞書のカバーに潜ませて
コンサート会場に持ち込むのが、
隠し録りする人の手口だった。
若いから学生のふりをすれば
辞書を持っているのも不自然じゃないんだ。
そういえば先日、大阪の万博会場で
手荷物検査の時、「リュックの中は爆弾だ」と
言ったじいさんが逮捕されたというニュースを観た。
80歳のじいさん、楽しみにしていた万博で
テンションが上がってしまったんやて。
絶対ふざけてはいけない場面やのにな。
永田町の警察官の話に戻ろう。
あんな風に一晩中(?)警備のために
立っているのは、しんどい仕事だろう。
事件が起こらない限りは、
ほとんど立って見張っているだけの仕事だ。
時には、怪しくなくても歩行者に
話しかけたくなるのかも知れない。
いや、待てよ。
もしかしたら、怪しかったのか?
2025.4.19
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第四夜

数週間前、JR目黒駅に貼られていた広告
80歳のエリック・クラプトン来日公演の第四夜。
今回の来日公演で、昨日今日と追加公演の
26日27日だけが、2日連続のスケジュールに
なっており、80歳のエリックにどの程度の負担なのか、
想像もつかないが、昨日の疲れが残っていなければ
よいなと思い会場へ足を運んだ。
今日は、土曜日なのでいつもより早く、
16時開場の17時開演。
(平日は、18時開場 19時開演)
今日の席は、2階 南西K列。
今日は、モニターも まあまあ ええ感じで観られた。

開演前

比べるのは難しいけど、今までの4公演の中では、
今日がベストかもと思えるライヴだった。
昨日の疲れなど全く感じることなく、
エリックの声は力強く、ギターソロも全編通して良かった。
ギターソロでは、いつものエリック節に加えて、
普段聴かないような音使いも数曲で聴かれた。
特に『Sunshine of Your Love』、『Old Love』が良かった。
『Old Love』は、毎回良い。
アコースティック・セットでのギターは、
今日もマーティンはなし。
今回のツアーは、
「黒澤楽器店 MARTIN GUITAR Presents」
なのだけどね。
(2025.4.24 追記・訂正)
エリックの使用したOOOタイプは、マーティンの
「OOO-42K Goro's」であることを確認しました。
今日は、昨日までの3公演で毎回演っていた
『Motherless Child』を演らずに、
初日に演った『Gold Ring』が復活。
全部で16曲は変わらず。
今日までの4公演、同じセットリストではないのだけど
ほとんど一緒なので、そろそろ曲順も覚えてきたよ。
アンコールも、同じ『Before You Accuse Me』で、
本日も『Layla』は聴けず。
『Wonderful Tonight』も演らず。
ブルース中心のセットリストだから、
エリックはやっぱりブルースを演りたいんだよな。
一昨年もツアーの途中で 17曲から16曲に
減ったことを思うと、残りの4回で曲が
増えることは期待できそうにないな。
公演初日の前々日、ネイザン・イーストが
インスタに桜の写真と鰻を食べている写真を
アップし、こう書いていた。
So great to be back in Japan (for my 85th trip!)
just in time for “Sakura” Cherry Blossom season!
Eric Clapton concerts start next week at Tokyo Budokan
Hope to see you!
なんと来日が85回目!
もちろん、エリックのツアーだけではなく、
彼は、様々なプロジェクトで来日している。
ネイザンは、なんというか、品が良い。
信仰心も厚い印象を受けるし、
きっと人格的にも素晴らしい人だと思わされるね。
彼は終演後、毎回ステージに最後まで残り、
観客をスマホで撮影しているよ。
8回も観られると思っていたけど、
あっという間に4回が終わってしまった。
今日も終わった時のエリックの晴れやかな表情が良かった。
大変満足です。
次は、明後日21日。
[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. The Call
07. Golden Ring
08. Can't Find My Way Home
09. Nobody Knows You When You’re Down and Out
10. Tears in Heaven
( Electric set )
11. Badge
12. Old Love
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
2025.4.18
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第三夜

80歳のエリック・クラプトン来日公演の第三夜。
武道館は105回目の公演で外国人アーティストの
最多記録を更新中だ。
アリーナ席、1階席と観てきたが、
今日の席は、スタンド 2階 東。
B列だったので前から2列目かと思ったら
1列目でこの3回ではステージが一番近かった。
舞台袖も見えたので今まで分からなかった
ことも見えてきたよ。
前の2回が西南側だったけど、今日は
ステージを上手側から観る形になり
これもまた違う感じだった。
前2回は6つのモニターが良く見えたので
楽しめたけど、今日は6つのうち 4つしか見えず、
そのうち2つは角度が付きすぎていて
見ていられないし、一つはもろにスピーカーが
重なっていて見えない。

開演前
まともに鑑賞できるモニターはひとつだけという状況。
これは残念だったが、その代わり、ステージが近いので
直接ステージを観る時間は今日が一番長かった。

開演前
演奏は、一昨日と同じような印象で、軽微なミスは
あるものの初日のようなズッコケ感はなく、特に
『Old Love』、『Little Queen of Spades』あたりの
ソロは良かったと思う。
セットリストは、ほぼ同じだったが、
アコースティック・セットで
『Can't Find My Way Home』のあとに
『Nobody Knows You When You’re Down and Out』
を演った。
前回の16曲から1曲増えたのか、と思いきや
なんと『Wonderful Tonight』を演らなかった。
アンコールは、『Before You Accuse Me』で3日間同じ。
今日も『Layla』は演らず。
不満げに書いているようだが、不思議と全く
不満はなく、なんだか満たされている自分がいる。
一昨年の来日が最後だと腹をくくっていたところに
今年の来日は、もうご褒美のようなもの。
おまけにそのご褒美8公演を全て堪能できる
贅沢な歓び。
もう来日してくれたことへの感謝しかないのだな。
これもエリックが親日家であることに加えて、
ウドー音楽事務所との長い人間関係の賜物でしょう。
今日は、ステージ上手のステージ袖まで
しっかり見えたので、分かったことがある。
あくまでも今日に限ったことだけど、
エリックのギターはストラトキャスターが3本。
アコギは、OOOタイプと12弦のそれぞれ1本が
用意されていた。

開演前
4月14日のエントリーには、「マーティンの
OOOタイプ数本」と書いたけれど、
少なくとも今日は、OOOタイプは1本で、
しかもマーティンではなく、ヘッドのロゴマークは、
『LOCKDOWN SESSIONS』の時の
ギターテックのダン製作の12弦と同じように見えた。
ということは、6弦も12弦もダン・ディーンリーの
ギターを使っていて、マーティンは弾いていないということだ。
いいんでしょうか、黒澤楽器さん。
私はいいんですけど。
(2025.4.24 追記・訂正)
OOOタイプは、マーティンの「OOO-42K Goro's」で
あることを確認しました。
ロゴマークはダンのギターとは違う「goro’s」のマークです。
そして、一昨日はアコースティック・セットで
間違いなくドイルは(何曲か分からないけど)
アコギを弾いていたのだけど、今日はアコギを弾かず。
同じセットリストでも、ギターを変えたりしてるんだな。
今日は、チェリーの ES-335 中心で、
『Motherless Child』では、Novo Guitar と
思われる P-90 タイプの PU の付いた
ジャズマスターっぽいラインの黒いボディのギターを使用。
あと塗装の激しく剥げたサンバーストのストラトも
数曲で使用。
ドイルは、右利き用に張った弦を左利きで
弾いているためか、アップピッキングが激しい。
それで、ボディの上側(つまりピックガードが
ない部分)の塗装が剥げているのだと思う。
今日のドイルは、ハットをかぶって、胸に富士山(?)の
絵のあるシースルーのジャンバーを着てた。
そういえば、一昨日は羽織(旅館で浴衣の上に
羽織るようなの)を着てたわ。
最後の『Before You Accuse Me』が
終わった後の、エリックの晴れ晴れした笑顔と、
メンバー間の和やかな雰囲気がとても印象に残った。
あの一瞬を見ることが出来ただけでも満足。
あと5公演。
明日は早くも4公演目。
今日明日と連日なので、疲れていなければ良いが。
[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. The Call
07. Motherless Child
08. Can't Find My Way Home
09. Nobody Knows You When You’re Down and Out
10. Tears in Heaven
( Electric set )
11. Badge
12. Old Love
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
2025.4.17
歩く マジで人生が変わる習慣
池田光史 著

大変興味深い内容だった。
前半は「歩く」とは人類にとってどういうことなのか。
なぜ「歩く」ことが良いのか。
中盤は、靴の話。
最近のハイテクな靴(厚底やクッション)の
デメリットや歩く事から観た本来の靴のあり方など。
ちょっとアルトラの宣伝っぽくもあるが、
実際にアルトラの靴を履いてみたくなる。
後半は、筆者の体験談からの幸福論。
ただ「歩く」というキーワードから、生き方や
幸福論まで拡がるという意味で、
私には壮大とも言える読み物だった。
何よりもっと「歩こう」と思える。
一昨年の100キロウォーク練習時から
歩く距離は大幅に増えた。
昨年のフルマラソン参加で「走る」(といっても
スロージョグだけど)ことも加わった。
その運動の後の爽快感も何度も味わった。
それでも「寒い」という理由で、この数か月間
歩いたり走ったりすることをサボってきた。
しかし、寒くなる前に読んでいたら、
サボらなかっただろうとまで思った。
歩くことが脳に良いことは多くの実験や論文が
証明している。
多くの偉人たちが歩くことを重要視してきた
歴史もある。
何より60歳を過ぎた私に切実なのは、
自分より高齢者を観たときに思う自分の
10年後20年後だ。
「人間はおしめに始まり、おしめに終わる」と
言ったのは、綾小路きみまろだったか。
出来ることなら、おしめでは終わりたくない。
本書にも島田雅彦著『散歩哲学』の中からの
こんな引用がある。
「幼児が歩行訓練に費やす約二年間は、
言語を獲得する時期と重なるので、
二つの能力は相乗効果で発達する。
歩行能力の獲得によって、好奇心が
一層刺激され、満たされる。(中略)
逆に歩くのを止めた瞬間から退化が
始まってしまう。」
「おしめに始まり、おしめに終わる」は
「歩けないに始まり、歩けなくなって終わる」
ということでもある。
よく、高齢者のことを「赤ちゃんに戻っていく」
などと例えるが、まさにそうなのだ。
人間は、自分の足で歩けなくなると、
急激に衰える。
歩かないと脳への刺激もなくなり、
脳も退化する。
もともと狩猟採集時代には
歩くことは生きることだった。
それが農業革命だ産業革命だで、
どんどん歩かなくなっていった。
それは人類の目指す幸福の一つでも
あったんだけど。
「文明やテクノロジーの進化は、
人間を幸福にしたのか?」という問いは
あちらこちらで聞かれるようになった。
幸福じゃないからだ。
最近、東京の山手線「高輪ゲートウェイ駅」に
高輪ゲートウェイシティの一部がオープンした。
そのニュースをテレビで観た。
そこでは、一人乗りの「自動走行モビリティ」と
いうものに乗り、館内を移動できるようなのだ。
時速5キロらしい。
歩けよ。
と思った。
もちろん、足の不自由な人にとっては
ありがたいツールだろう。
しかし、こうやって歩ける、健康な人まで
どんどん歩かなくて良いようにテクノロジーは進んできた。
その結果は、もう出ている。
先月会った今年85歳になる叔父は、
毎日家の中で、トレーニングを欠かさず、
2日に一度は8キロほどウォーキングする。
今まで会った85歳の中ではダントツに
姿勢が良く、年寄りっぽくない。
もちろんボケていもいない。
彼は、何年も前に心臓を患った。
医者は、おとなしく過ごせと言ったらしいが、
少しずつトレーニングを始めたところ、
どんどん体調が良くなっていったそうだ。
★★★★▲
2025.4.16
ERIC CLAPTON
エリック・クラプトン 第二夜

80歳のエリック・クラプトン来日公演の第二夜。
武道館公演は、今日が104回目だという。
これは、単独公演では 157回の矢沢永吉、
129回の松田聖子に次いで第3位になるそうな。
ちなみに第4位は103回の THE ALFEE。
エリックは、今回の来日全公演が終わると
日本では通算230公演となるらしい。
そのうち武道館が、110回となる。
私は、大阪在住時代に、厚生年金会館大ホール、
フェスティバルホール、大阪城ホールの
コンサートも体験している。
武道館以外で観られたというのも
今では大切な想い出となった。
さて、今日は、スタンド席1階。
南西の6列目。
一昨日のアリーナ席より数メートル、ステージが
遠くなったのだが、上からなので観やすい。
ステージの上の6つのモニターがとても良い。
一昨日にも書いたけど、ステージ上が薄暗く
見えるので、このモニターばかり見てしまいがち。

開演前
セットリストは、一昨日とほぼ同じだが、
アコースティック・セットに変化があった。
『Nobody Knows You When You're Down and Out』
と『Golden Ring』の2曲演奏されず、替わりに
ネイザン・イーストがヴォーカルを取って
『Can't Find My Way Home』。
(この曲は、ブラインドフェイスでは、スティーヴ・
ウィンウッドが唄っていた。)
なので1曲減ったのだけど、終わってみれば
時間は一昨日と同じ、1時間45分のショーだった。
演奏は、一昨日より今日の方がかなり良かった。
リラックスしていたのだろうか、
エリックの笑顔も多かったように感じたし、
ズッコケそうなソロのミスもなかった。
以前、ツアー1日目のエリックは、あまり良くないと
読んだことがあるような気がするが、こういうことなのかもな。
特に『Old Love』のソロはかなり良かった。
今日は、なんだか『Tears in Heaven』が染みたな。
この曲は、1991年に当時4歳半で亡くなった
エリックの息子コナーに捧げた曲だ。
(コナーは、アパートの窓から転落するという
事故で亡くなった。)
1986年発売のエリックのアルバムは
『August』だった。
その年の8月にコナーが生まれたので、
アルバム・タイトルを『August』にしたんだ。
そのコナーが生きていたら、今年で39歳だ。
『Tears in Heaven』を聴きながら、
こうして、エリックはステージでこの曲を唄うたびに
コナーのことを想い、偲んで来たんだなと思った。
この曲のイントロが始めるとひと際大きな拍手が
起きるが、たった4歳半で旅立ったコナーの
存在の大きさを思わずにはいられない。
エリックのギターは、一昨日と同じと思われる
ブラックのストラトキャスター。
ソロの時は、ミッドブーストを上げているのがよく分かる。
アコースティック・セットでは、一昨日は
「マーティンのOOOタイプ数本」と書いたのだけど、
今日はOOOタイプは1本ではなかったか。
それが、ヘッドにはマーティンのロゴがなく、
12弦と同じような丸いロゴマークが入っていた。
あんなに会場内にも外にもマーティン(というか
黒澤楽器か)のブースが出ているのに
本人がマーティンを弾いていないなんてことが
あるのだろうか。
12弦もやはりマーティンではないだろう。
(2025.4.24 追記)
OOOタイプは、マーティンの「OOO-42K Goro's」で
あることを確認しました。
ドイルのギターは、チェリーとナチュラルの ES-335が2本。
アコースティック・セットでは、おそらくマーティン。
そして、数曲で塗装の剥げたストラトキャスターを使用。
これは、一昨日は登場しなかったんじゃないかな。
このストラトでソロを弾いたのだが、個人的には
エリックのストラトより好きなトーンだった。
相変わらず、弾いている姿は独特。
(彼は左利きだけど右利きのギターの
チューニングのまま弾いている。)
さて、あと6公演。
あっという間に終わるんだろうな。
次回は、明後日18日。
いまだ演らない『Layla』は聴けるんだろうか。

[ MEMBERS ]
Eric Clapton (g,vo)
Nathan East (b, vo)
Sonny Emory (dr)
Doyle Bramhall II (g,vo)
Chris Stainton (key)
Tim Carmon (key)
Katie Kissoon (vo)
Sharon White (vo)
@ 武道館
[ SETLIST ]
( Electric set )
01. White Room
02. Key to the Highway
03. I'm Your Hoochie Coochie Man
04. Sunshine of Your Love
( Acoustic set )
05. Kind Hearted Woman Blues
06. The Call
07. Motherless Child
08. Can't Find My Way Home
09. Tears in Heaven
( Electric set )
10. Badge
11. Old Love
12. Wonderful Tonight
13. Cross Road Blues
14. Little Queen of Spades
15. Cocaine
( Encore )
16. Before You Accuse Me
2025.4.15
そろそろ 練習 再開
昨年11月にフルマラソンを走ってからも
週一ぐらいでジョギングを続けていたのだが、
冬場は、寒くてやめてしまっていた。
ジョギングの最後は12月11日。
その日のメモには
「気温は10℃を切っていたようだ。
風も強くて寒くて、走っていると鼻水も出るし、
1周でやめた」とある。
「1周でやめた」というのは、練習用のコースを
決めていて、2周走るつもりでいたのに
寒くて断念したということなんだ。
そのコースは1周が4,360メートル。
それからも、例えば青山や品川あたりから
4~5キロぐらい歩いて帰ることは、
月に数回あったけど、しっかり「歩く」「走る」という
意識で練習としてはやっていなかった。
ようやく再開する気になったので、
先日からボチボチと始めた。
11月のマラソン全体でみると、1キロあたり
9分35秒で走ったことになるのだが、
12月の練習では、4,360メートルの1周目なら
8分30秒台で走れるようになっていた。
もちろん、距離が延びればそこからどんどん
ペースは落ちるのだけど、昨年の夏、
ジョギングを始めた時のことを思うと
これは自分的には凄いことなんだ。
めちゃくちゃ遅いけど。
今日は、そのコースを1周走ったが、
いきなり張り切ったら、故障の元なので
かなりゆっくり目にジョギングしたら、
1キロ10分を超えるスローペースだった。
(歩いているのと変わりません)
これから徐々に戻していきたいと思う。
昨日は、クラプトンのコンサートの後、
武道館から歩いて帰った。
距離にして約10キロ。
5キロぐらいなら全く疲れないのだけど、
昨日は驚くほど疲れた。
100キロウォークの練習をしていた時には、
10キロなんて全く疲れなかったのに、
やはり続けていないと体力は見事に落ちるんだな。
知ってはいるけど、改めて痛感。
ジョギングでもウォーキングでも
どちらでもいいから、その日の気分で
練習と意識してやろうと思う。
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