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 つつみしんやのひとりごと 
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過去ログ

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不思議な妻

告白と笑える話
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LIVE&MUSIC
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MOVIE&PLAY
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ESSAY
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Camera & Photo
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写真展 1 2 3 4

BOOK 1 2 3 4

ENGLISH 1 2

Shop & Restaurant

1  2
  3 4

音楽活動とギター
07-13 14-15 
16
17 18 19 20
21 22 23 24

落語  13-14  15
16 17 18 19
20-21 22-23 24-25

Art 1 2 3
Gogh 1
イタリア旅行 '14
フィリピン旅行 '14
キューバ/メキシコ'18
パリ旅行 ’19
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カレー 1 2 3
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その他 1 2 3 4

写真展「僥倖」2022
100km WALK 2023

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2024.10.5

ねえちゃんのなかなおり

昨年5月、2歳年上の姉に
ステージ4の大腸癌が見つかった。
当時、姉は62歳。
現在の私の年齢だ。

見つかった癌は、すでに手術で切り取れる
状態ではなく、直ちにストマ(人工肛門)の
手術が施された。
本人は、いたって冷静であっさり(に見えた)
死期を受け入れ、治療を拒んだ。
しかし、姉の娘が懇願し、最近の大腸癌の
抗がん剤は効果が期待できるとの医師の
勧めもあり、姉は渋々抗がん剤治療を始めた。

それから1年近くが経ち、今年の4月の検査で、
抗がん剤が効かなくなって来ていることが分かった。
たまたま大阪に帰省していた私も
その時の医師との面談に同席した。

治療を続けるためには、今までのものに加えて、
もっと強い抗がん剤を投与する必要があるという。
抗がん剤というと髪の毛は抜けるイメージがあったけど、
最近の抗がん剤は進歩しているようで、
それまで投与していたものは、髪の毛は抜けなかった。
(もちろん、他の副作用はありしんどそうだった。)
追加の薬は、髪の毛も抜ける。

治療を続けたからといって、
癌が無くなる見込みはない。
医師の見立てでは、姉の余命は、
治療を始めて長くて3年だという。
3年のうち、すでに1年が過ぎていた。
治療を続けたからといって、
あと2年生きられる保証はない。
抗がん剤治療は、身体へのダメージも大きく苦しい。
治療はしんどい。
治療をしなくてもしんどい。
どちらにしても長くない命。
どちらにしてもしんどい残りの命。

姉にとっては、治療をするということは、
「治療のために生きる」ということであり、
それは苦しみを延長させることに過ぎず、
意味がなかった。
姉は、治療をやめる選択をした。
子供達ふたりも母親(姉)の選択に納得した。

今年の4月まで、抗がん剤治療は、
19回に及んだ。
癌が見つかった昨年春の時点では、
年を越せるかどうか分からない状態だった。
治療を始めてから休職していた姉は、
数ヶ月後、職場に復帰した。
復帰と呼べるほどではないぐらい、
出勤したのは、週に僅かな時間だったけど。
それは、半年以上休職すると、
解雇の対象になるので、週に少しだけでも
働かないか? という姉の勤務先の
配慮もあったけれど、治療は効いていたんだと思う。

4月に治療をやめてから、姉は痩せ始めた。
食欲もなくなっていったようで
会うたびに痩せて行った。

子供達と旅行に行ったり、
お笑いを観に行ったりしていたが、
そのうち訪問看護を受けるようになり、
8月29日に入院した。
治療のためではなく、緩和ケアだった。

9月6日に会いに行った時は、
まだベッドに腰かけて、話すことができた。
次に行ったのは、9月19日。
声が出にくくなって来ているようで、
話すことが困難なようだった。
姉は私の顔を見ると、
何かを書くような仕草を見せた。
メモとペンを渡すと
「おそい」とだけ書いた。

一週間後、9月26日。
病室に入って、ミイラのように痩せ細った
姉の姿を見た途端、涙が溢れ出した。
もう終わりだと思った。
目は開いているが、焦点は合っておらず、
声をかけても聞こえているのかいないのか、
反応がなかった。
しかし、しばらくすると、少しずつ反応し始めた。
私は、その日が最後になると思い
「いらんもんは全部おいて行きや」と声をかけた。
姉は僅かにうなづいた。
帰り際、「また来るから」と言った時もうなづいた。

あと2、3日だろうと思った。
その日が来れば、いくつか入っていた予定は、
キャンセルするしかないと覚悟した。
しかし、そんな状態で姉は生き続けた。

10月2日から4日までの3日間は、
私には何も予定がなく空いていたので、
1日の夜遅く、大阪へ向かった。
2日の昼過ぎに、病室を訪れた時、
姉は私の顔を見て、もの凄く顔をゆがめた。
一週間前と違い、意識があるのが
すぐ、はっきりと分かった。
その表情は、私には「なんで来たんや」と
怒っているかのようにも見えた。
痩せ細った顔のギョロっと大きく見開いた眼は、
何かを言いたそうだったが、言葉にならないようだった。
握った手は、握り返す力はないようだ。
時折、声を出すが何を言っているのか聞き取れなかった。
「何?」と聞き直しても答えてくれなかった。
そのうち、お腹の方に手をやったので、
「お腹が痛いの?」と聞くと
「そのことはもう言わんといて」とはっきり聞き取れた。
それから、突然思い出したかのように、もの凄く明瞭に
姉は「今日何曜日?」と聞いた。
一緒に病室にいた姪も驚くほどはっきりした声だった。
私が「水曜日、10月2日水曜日」と答えると、
曜日が分かったことに安心したかのように
「水曜日」と呟いた。
私は最後の言葉のつもりで、
「姉ちゃん、もういいよ。楽になりな」と言った。
姉はうなづいて「もういい」と言った。

夕方、近くの老人ホームに入所している母を連れて、
再び病室を訪れた。
やはり、しっかり意識はあるようで、
母のことも分かっていたようだった。
その時は、母と姉を会わせるためだったので、
私は姉とは言葉を交わさなかった。

夜、姪とふたりで、近くの居酒屋で食事をしていると、
姪っ子の携帯電話が鳴った。
病院からの電話だった。
話しながら泣き出した姪を見て、
電話の意味が分かった。

姪とふたりで、病室に駆けつけた。
姉の呼吸は止まっていた。
顔はまだ暖かかったが、手を握ると
すでに冷たかった。
私は、看護師を呼びに行ったが、
看護師はすでにそのことを把握しているようで、
「先生が来ますのでお待ち下さい」と言って
病室を出て行った。
姪は、病棟に響き渡るかのような泣き声で
「ママ!ママ!」と叫び続けた。

私達が病室に着いてから、1時間以上経って、
ようやく医師がやって来た。
医師は、姉に聴診器を当て、
瞼を開き眼球を見てから、時計を見て言った。
「午後11時7分、ご臨終です」
まるでテレビドラマのようなシーンだった。
私は「いやいやとっくに死んでたで」と
心の中で突っ込んだ。

午前中にいとこが見舞いに行った時、
帰り際にいとこが「また来るから」と言うと
姉は手を振ったらしい。
午後、私が訪れた時も前述の通り、
姉の意識はしっかりしていた。
夕方、母が「また来るから」と言ったときも、
姉は頷いていた。
そのわずか数時間後、病室に誰も来ていない間に、
姉はひとりで逝ってしまった。
姪との食事中にかかって来た電話は、
私は危篤の知らせだと思っていたが、
姪に後で聞くと既に呼吸をしていないという
知らせだったようだ。

昏睡状態がしばらく続いたあと、
家族に囲まれて息を引き取るんだろうと
勝手に思い込んでいた私は、
僅か数時間の急展開に驚いた。

しかし、人が死ぬ直前に意識がクリアになることは
珍しくなく、時にはそれまで食べられなかった人が
「〇〇を食べたい」と言い出し実際に食べる例もあるそうだ。
そのことを「中治り」というらしい。
もしかしたら、最後に誰かと「仲直り」する
機会なのかも知れない。
実際、「中治り」が起きた時、それまで感謝など
言ったことのない人が、善い人になっていることもあるという。
(「中治り」は英語で「last rally before death」といい
世界中で報告されていることらしい。)

姉は、私が何の予定も入っていなかった
3日間の1日目に死んだ。
そして、2日目にお通夜をして、
3日目に葬儀をして、荼毘に付した。
来週は、妻の還暦祝いの旅行に行く予定で、
場合によっては、その旅行もキャンセルするしかないと思っていた。
もちろん姉は私のスケジュールなど知らないのだが、
まるでそれに合わせてくれたかのように思えて仕方がない。
4日の葬儀には妻も参列できたが、
妻もその日しか大阪に来ることが出来なかった。
私にしろ妻にしろ、来ることが出来なければ、
来なければ良いだけの話しなのだが、
気持ちの上ではそんなに簡単なものでは済まない。
姉は、そのタイミングを選んでくれたに違いない。
見事だと思った。

最後に交わした会話の中の
「今日何曜日?」は、
きっと逝く日のスケジュールの確認だったんだと思う。

今日、大阪から戻って来て、
すみだトリフォニーホールへアビシャイ・コーエンと
新日本フィルフィルハーモニー交響楽団の
コンサートを聴きに行った。
姉の様子次第では、観に行けないかも知れないと
思っていたが、前述の通り私は何一つスケジュールを
変更せずに済んだ。

演奏を聴きながら、何度も姉のことを思った。
別離の悲しさと、生きていることの儚さと同時に
人生の素晴らしさにも思いを馳せた。

聴きながら、人生は、ひとつの曲のようだと思った。
イントロに始まり、エンディングで終わる。
終わるとさっきまで聴こえていた音楽が
どこにも存在していない。
でも、確かにその楽曲はさっきまで
その場にいる人々に存在した。

姉はいなくなった。
三日前まで確かに存在していたのに。
今は、どこにもいない。
会いに行く先もない。
「死んでも心の中に生き続けている」
なんてよく言われるが、
生き続けてなんかいない。
死んだ姉を覚えているだけで、
やっぱり、心の中にだっていない。

先日、何かで読んだ。
牛や豚は、一頭ニ頭と数える。
魚は、一尾二尾。
鳥は、一羽二羽。
それは、死んだあとに残る物だという。
人はどうか。
人は、一名二名と数える。
人が死んだあとには、頭も尾っぽも残らない。
名前だけが残るんだ。
その名前も、やがて知る人がいなくなり、
完全にこの世から消え去るんだ。





2024.10.1

いつかはデザイナー

友人から、東京ビッグサイトで開催される
展示会に出展するので、そのブースの壁と、
展示会でスタッフが着るTシャツのデザインを
依頼された。

私はデザインを本格的に学んだことはないのだけど、
子供の頃から、自己流でレタリングしたりするのが
好きで、ギターを弾いていなかったら、きっと
そっち方面に進んだんじゃないかと思う。

20年ぐらい前、一度デザインの学校に通おうかと思い、
調べたこともあるが、授業料の高さに諦めた。
数年前から、イラストレーターを使い始め、
今まで、Tシャツ、クリアファイル、冊子の表紙など、
依頼されて、我流でやってきたが、
今回の展示会のブースのディスプレイは、
ちょっと怖かった。
というのも、その展示会が
「働く女性の美と健康を応援する
Diet & Beauty Fair」なんだ。
ビューティーということは、化粧品などの
展示もあるわけで、当然、オシャレなデザインも多いだろう。
そんな中、私のデザインだけが、どうしようもなく
垢ぬけなくて、いなたく見えては、商談に影響が
あるかも知れない。
そんなことになっては、申し訳ないし、
取り返しがつかない。

前日、送られてきた準備中の写真を見ると、
どうも素人臭く見えて、冷汗が出たが、
最終的に、商品が陳列され、照明が当たると
それなりに見えて、一安心した。
展示会は、3日間。
その初日、行ってきたよ。





こんな感じ。
客観的に、あるいはプロの目にどう見えるのか、
想像もつかないけど。
何ごとも経験なので、
こういう機会を与えられることはありがたい。

ところで、ダイエット&ビューティ、
まあ、色んなものが出展されてたよ。
それはそれで凄い世界。




特選ハラミ

焼肉は、基本的にタレで食べるのが好きだが、
ここのハラミは塩だ。
昨日、久しぶりに訪れた大崎の焼肉店「光陽」。
いつも予約でいっぱいなのだが、
昨日は、当日の電話で予約が取れた。
目当ては、特選ハラミ 3200円。



写真は2人前。
見るからに美しい。
3人でだったけど、2人前しか注文できなかった。
限定なのだ。
限定でなければ、旨すぎてこればっかり頼んでしまいそうだ。
一緒に行ったグルメな友人に言わすと、
「東京一」だと言う。

やや厚めに切られたハラミは、適度な歯ごたえに、
肉のうま味たっぷりで、ステーキを食べているかと
錯覚するほど。
食べ終わって、しばらくして、
そ知らぬふりで追加しようとしたら、しっかり断られた。
普通のハラミが2700円で、まあまあ旨いが、
500円のことなら断然、特選だ。

そして、ここは上タン塩(2850円)も旨い。
最近は、牛タンをそんなに食べたいと
思わなくなっていたが、ここのは旨い。
そして、ホルモン(大腸/900円)、コプチャン(小腸/800円)。
特に脂の付いたコプチャンがこれまた旨いんだ。

特に「〇〇牛」というようなブランド肉ではない。
同じ牛肉なのに何が違うんだろうな。





2024.9.30

カレーはスポーツだ! #81
肉だく牛黒カレー / 吉野家(恵比寿駅東口店)
★★▲☆☆


吉野家の肉だく牛黒カレー、税込729円。



うーん、この感じ、初めてじゃないよな。
吉野家のカレーは残念ですな。
覚えておかないと、また食べてしまいそうや。





2024.9.29

ALFREDO RODRIGUEZ TRIO
アルフレッド・ロドリゲス・トリオ




久しぶりのライヴ3連チャン。
一昨日は R&B、昨日のロックと来て
今日は、キューバン・ミュージック。
トリオ3人ともまだ30代とうい若手。
ピアニストのアルフレッド・ロドリゲスのことは
最近知ったばかり。
2006年、スイスのモントルー・ジャズ・フェスで
クインシー・ジョーンズに見いだされ、
ワールド・デビューに繋がったらしい。
まあ、もうモントルーに出ているだけで
凄いんだけど。

ブルーノートの紹介文には
「ラテン、サルサ、タンゴ、レゲトンなどラテン音楽と
ジャズをブレンドし」とあったが、今日の演奏を聴くと
そこにアフリカンなものも感じた。
『エリーゼのために』(ベートーヴェン)も
ラテンにしてたよ。
3日間6公演の最終ステージということも
あってか、終始リラックスしたムードで、
とにかく3人ともめちゃくちゃ明るくて楽しそう。
『スーパー・マリオ・ブラザーズ』では、
ベーシストのマリオのヤエル・ヘルナンデスが、
客席からマリオの帽子を受取って被った。
あれ、ハプニングなのかな、仕込みなのかな。

ハイライトは、『Thriller』。
前述の通り、アルフレッド・ロドリゲスは、
クインシー・ジョーンズに見いだされ、
プロデュースもされている。
クインシーは、マイケル・ジャクソンの
アルバム"Thriller" のプロデュースもしてて、
そんな話をしてからの『Thriller』。
「マイケル・ジャクソンの『スリラー』とちゃうで。
これはキューバン・スリラー・フォー・ト―キョウや!」
と言っていたけど、あの『Thriller』が、
こんなラテンになるんやな。

YouTubeに2年前のブルーノートの『Thriller』が
あったけど、皆座って聴いている。
今日は、ほとんど全員立ち上がってたから、
もっと熱狂的だったよ。

それにしてもキューバは小さな国なのに
凄いピアニストが何人もいるなぁ。
アロルド・ロペス=ヌサ、
ゴンサロ・ルバルカバ、
そして、アルフレド・ロドリゲス。

また観に行きたい。


[ MEMBERS ]
Alfredo Rodriguez (p)
Yarel Hernandez (b)
Michael Olivera (ds)

@ Cotton Club
2nd show

[ 参考動画 ]
Alfredo Rodriguez Trio "Thriller" Live at Blue Note Tokyo 2022





あっという間に人は死ぬから
佐藤舞 著




YouTube でたまたま観た「謎解き統計学」
という動画が面白くて、そのチャンネルの
動画を何本も観た。
それをやっているのが、佐藤舞さん、通称サトマイ。

「統計学」と謳っているだけあって、
話されている内容に根拠があり、説得力がある。
もちろんサトマイさんの個人的な見解も
あるのだけど、背景がしっかりしているし、
ご自分の推測は、断言せずに推測だと
分かるように話しているのも好感が持てる。
今どき、断定的に話している ユーチューバーが多く、
たびたび、なんでそんなこと言い切れるんかなと
私は疑問に思うので。

で、彼女の本が出版されたので読んでみた。
タイトルは『あっという間に人は死ぬから』。

子供の頃、20分間の休み時間でも、
校庭に出てドッジボールをしたり、目いっぱい
遊んだのに、大人になった今、20分なんて
何もできないとスマホで時間をつぶす。
なぜ、時間を大切にできないのか、
なぜ、大して重要でもないことに時間を
浪費してしまうのか、どうすれば有意義に
過ごせるのか、ワークを通して、自分を
知ることからその道を探る。

私は、もうこの手のことは、大体知っていると
思っていたけど、新しい切り口もあり、
新鮮に自分を観ることができた。
今まであまり考えてこなかった、自分はなぜ
楽器演奏や写真撮影が好きなのか、子供の頃、
なぜプラモデルに夢中になったのか。
そこにひとつの共通点が見えてきた。
ただ、物を作る(創る)という意味ではなくね。

私の妻は哲学をベースにした教育を展開している。
この本には、サルトルのことも出てくるし、
事実と解釈の区別、目的と目標の区別、
瞑想、マインドフルネスなど妻の仕事との共通点も多い。
対談すると面白いと思うんだけど、実現しないかな。


★★★★▲





2024.9.29

Char
For another 100 years




昨日は、日比谷の野音で Char のライブ。
前回(昨年12月)観た EXシアター でのライブが、
本編75分、アンコール入れて1時間40分ぐらいと
短く、やや不満だったけど、昨日は、17時開演で
2回のアンコールがあり終わってみると 19:55ぐらい。
始まった時間が明確でないけど、そんなに遅れて
始まってないので、ほぼ3時間だ。
最後に「長い時間できるか不安だったけど」なんて
Char さん(69歳)ご自身の口から漏れたけど、
まだまだ大丈夫!

正直、どのアーティストも何度もライブを、
観ていると凄く良かった時とそうでもない時が
あるのだけど、昨日は良かったー。
Charさんの声もよく出ていて、
ギターソロも冴えていて とても良かった。
曲は『I Feel Free』、『Livin' In Tokyo』、
『かげろう』、『Uncle Jack』、『Wondering Again』、
『Smoky』、『Shinin' You, Shinin' Day』、
『Rainbow Shoes』、『Apple Juice』など。
珍しく『All Around Me』は演らなかった。

そして、ゲストも良かった。
ミッキー吉野に、仲井戸 “CHABO” 麗市。
チャボのコーナーでは、ローリング・ストーンズの
日本語カバー2曲とRCサクセションの
『いい事ばかりはありゃしない』。
完全に清志郎が乗り移ってたような
チャボの歌に感動。

そして、アンコール、全員で『雨上がりの夜空に』。
まさか、この曲の、しかもイントロで
ウルウルするとは思わなかった。
このライヴのリハの前日に、チャボの夢に
清志郎が出てきたらしい。
やはり昨日は、清志郎が来ていたんだよ。
「石やんもそこに」と、チャボが言うと、
「石やんは神宮(球場)に行ってる」とチャー。

チャボは、とても良い人なんだと思う。
何十年も前、Charの武道館コンサートに
RCサクセションを(たぶんオープニングアクトで)
出してくれたことをずっと恩に思っていて、
「俺たちの自信になった」とお礼を言う。
言うことが、なんかロックっぽくないねん。
私は好きやけど。
あ、でも Charさんが17歳で初対面の時、
「生意気な奴」と思ったとかも言ってたけど。
(チャボの方が5歳年上)

チャーのギターは、バーガンディミストの
ストラトキャスターとマスタング。
チャボのギターは、テレキャスタイプ。
メーカーまで読めず。


[ MEMBERS ]
Char (Gt, Vo)
小島良喜 (Key)
澤田浩史 (B)
Tully Ryan (Dr)
スペシャルゲスト:
仲井戸 “CHABO” 麗市 (Gt, Vo)
ミッキー吉野 (Key)

@ 日比谷野外大音楽堂





2024.9.27

上田正樹 R&B BAND
Special Guest:永井“ホトケ”隆・山岸潤史




今年3月に「永井"ホトケ"隆 × 山岸潤史」の
ライヴにゲストで出演したのを除くと
3年ぶりのキー坊(上田正樹)のライヴ。
あのライヴから3年も経ったことにビックリ。

今日のメンバーには、3日前に観たばかりの
有山じゅんじ、山岸潤史(ゲスト)もいる。
山岸さんは、今年4回目だわ。
そして、もう一人のゲストが、永井“ホトケ”隆 。
前述の3月の「永井"ホトケ"隆 × 山岸潤史
Special Guest 上田正樹」がとても良かっただけに
今日のライヴも期待して観に行った。

キー坊は、もう75歳になってしまったけど、
全く声が衰えていない。
背中も足もしゃんと伸びていて、姿勢も良い。
きっと日々健康には気を遣っているのでしょう。

曲は、R&B 往年の名曲『Soul Man』や
『Knock On Wood』などから、オリジナル
『悲しい色やね』、サウストゥサウス時代の『最終電車』、
有山さんとの『あこがれの北新地』まで。
途中、山岸さんとホトケさんのデュオコーナーや、
このふたりプラス、キー坊&Yoshie.N の4人による
演奏など、アンコールまで入れて、120分弱。
オーラスは、『Stand By Me』です。
さすがに観客の年齢層が高く、立ち上がる人は
少なかったけど、ええライヴでした。

キー坊、山岸さん、ホトケさんを観ていて
思ったのは、50年ブルースや R&B を
演っていると、ホンモノになるんやな、ということ。
この人たちは、黒人のマネをしているのではないと思った。
有山さんは、3人とはちょっと違って、
ブルースがベースなんやけど完全に独自路線。
キー坊が「世界自然遺産」というのも分かる。
先日のライヴより、有山さんはちゃんとしてた。
それでも曲始まってから、キーの確認しとったけど。
Yoshie.N は、初めて観てからたぶん10年ぐらいは
経つと思うけど、もの凄く貫禄が出てきたと思う。
シャウトするだけで、拍手が起こるほどだったよ。

先日も書いたけど、有山さんの Harmony のギター、ええなぁ。
親指の腹で弾いてるせいもあるかもしれんけど、
とても太い温かいトーンだ。
色(赤)も形もええ。
山岸さんは、ムーンのテレタイプ・シンライン。
春のライヴでも使っていたやつ。
途中のデュオのコーナーで Fender の
Highway Series Dreadnought を使用。

ホトケさんのギターは、KAY のビンテージ・リイシュー。
たぶん「Thin Twin - K161V」というモデルだろう。
買ったばかりと言っていたけど、これが中々渋い。
探してみたけど、ほとんど出回っていないね。
山岸さんが見つけて、ホトケさんに教えたと
言っていたけど、たぶん、出てきても
すぐに売れてしまうのかもな。
有山さんの Harmony も ホトケさんの KAY も
アメリカのビザール・ギター。
なんかああいうの欲しい。
ハイエンドギターもええけど、ああいうので、
渋く演奏したい。(できるのか?)


[ MEMBERS ]
上田正樹 (vo, gt)
有山じゅんじ (gt, vo)
樋沢達彦 (b)
羽仁知治 (key)
Marvin Lenoar (dr, cho)
Yoshie.N (vo, cho)
Guest:
永井“ホトケ”隆 (gt, vo)
山岸潤史 (gt)

@ 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール





2024.9.27

カレーはスポーツだ! #80
カシミール・チキンカレー /
カレーハウスCoCo壱番屋(渋谷並木橋店)
★★★▲☆


今日は、無性にカレーが食べたくなった。
通りがかりにあったココイチで、
期間限定 カシミール・チキンカレーに
イカ(ハーフ)をプラスで注文。
1,222円也(税込)。



「刺激的な辛さ」と書いてあった。
確かに辛さ普通でもひと口目からパンチのある辛さ。
チキンはタンドリーチキンのようで、
しっかり味が付いており旨い。
もっとたくさん入っていたら嬉しいのにな。
ルーは、トロミのあるタイプではなく
シャバシャバな感じ。
「深いコク」とも書いてあったが、
残念ながら何か物取りないなぁ。





2024.9.26

なんだろね

今日、日帰りで大阪に行って来た。
12:31 新横浜駅発の のぞみのチケットを買って、
車内で食べる弁当を買い、
12:25 ぐらいにホームに上がった。
列車が来るまで、少し時間があるので、
ベンチに荷物を置き、立ったまま読みかけの
本を読み出した。

しばらくして、ふと視線を上げると、
ちょうど列車が動き出したところで、
時計を見ると12:32だった。

げっ!
やってしまった!
乗るはずの のぞみ、出てしもた。
参ったな。

数年前、品川駅でも同じミスをしたよ。
その時は、妻とふたりでホームで読書してた。

次の のぞみは、16分後だ。
自由席に乗るしかないが、
新横浜からだと座れない可能性がある。
立ったままでは弁当が食べられない。
迷っている暇はない。
16分あれば弁当は食べられるので、
ホームのベンチに座って食べたよ。
カツ丼弁当。

帰り道、新大阪まで JR の「おおさか東線」という
路線に乗った。
新大阪まであと2駅というところで 電車が
止まってしまい、新大阪に着いたのは45分遅れ。
おかげで、これまた指定席を買っていたのぞみには、乗れず。
なんとか自由席に座れたけど、
座れずに立ったままの乗客も何人もいたよ。

そう言えば、3週間前もこの「おおさか東線」に
乗っていて、止まったよ。
そのときは、新大阪より随分手前だったので、
違うルートで新大阪に行けたけど、
やっぱり当初の予定の のぞみには、乗れなかった。

なんだろね。

なんでもないよね。

そういうこともあるよね。






2024.9.25

ラストマイル



映画『ラストマイル』を観てきた。
大分前から、宣伝していた印象があったけど
公開されてからひと月以上経ってたわ。

まあ、出演者が豪華ですわ。
主演は、満島ひかり、岡田将生。
そして、ディーン・フジオカ、火野正平、
阿部サダヲ、ちょい役の出演で、綾野剛、
星野源、石原ひとみ、井浦新、窪田正孝、
薬師丸ひろ子、麻生久美子、中村倫也など。

テレビドラマの監督・塚原あゆ子と
脚本家・野木亜紀子のタッグだから、
実現したキャストなんでしょうな。
贅沢な布陣だけど問題は内容です。

「ノンストップ・サスペンス・エンタテイメント」と
謳っているが、サスペンスとしては、
残念ながらドキドキが物足りない感じ。
娯楽映画だから、現実味とか求めては
いけないのかも知れないけど、
連続爆破犯の決断が、どうも解せない。
犯人の背景と動機をもっと説明してくれないと
私には「何で?」という感じだった。
あれで、犯人は意図を果たしたんだろうか。

弱い立場の人間から搾取し、
効率や生産性、数字ばかり追いかける
企業の在り方、限りなく欲し続ける
現代の人類に一石投じている感もあるが、
社会派作品と呼ぶにはメッセージも弱い感じ。
まあ、「サスペンス・エンタテイメント」と
謳っているぐらいだから、そんな気ないのかも知れない。

運送業界では、安い送料のために酷い労働環境で
働き続ける人たちがいることは、報道で見たことがある。
ネットで注文したら、送料無料で翌日届くことが、
異常だと気付いていても、利便性に負けてしまう。
いっそのこと、送料無料は全面廃止した方が、
健全な仕組みになるんじゃないかと思う。
そんな風に思ったということは、
社会的メッセージはあったということか。


★★★★☆


2024年製作/128分/G/日本
劇場公開日:2024年8月23日





スオミの話をしよう




久しぶりに劇場で2本鑑賞。
2本目は、三谷幸喜監督の『スオミの話をしよう』。
この人の作品は、当たり外れが酷いね。
前作、『記憶にございません!』(2019年)は、
面白かったけど、本作はどちらかというとハズレだな。
『ギャラクシー街道』(2015年)ほど酷くはないけど。

長澤まさみ演じるスオミが、行方不明になり、
誘拐されたのではないかということで、
今の夫と元夫4人が集まる。
5人の話すスオミはまるで別人のようで共通点がない。
一体、スオミとは本当はどんな人間なのか。
そして、犯人から身代金要求の電話がかかってくる。

なんだろうな。
コメディとしても、ミステリーとしても、ドラマとしても
大して面白くないし、中途半端な印象。
最後に意表を突かれるどんでん返しが
あるわけでもない。
エンディングにおまけのように足されている
ミュージカル仕立てのシーンは、全く余計に感じる。
長澤まさみのファンなら、彼女の歌を聴き
ダンスを見られるだけで価値があるだろうけど。

そんなわけで、ちょっと期待外れでした。
別れた男が4人とも元嫁をいまだに
好いているというのも、なんかどうなんやろ、と思う。
『ギャラクシー街道』ほどではないけど、
学生の文化祭作品的なニオイがしたよ。

西島秀俊は、こういうキャラがハマり役とは
思えないし、松坂桃李は、『空白』や『流浪の月』の
ようなシリアスな役の方が好きだな。


★★★☆☆


2024年製作/114分/G/日本
劇場公開日:2024年9月13日





2024.9.25

フルマラソン完走への道 その12
― 侮るなかれ


4日前に初めて180分 約19キロ走った。
その日、起きたとき少し腰に痛みがあったけど、
そんなに気にするほどではなかった。
寝ていた姿勢が悪かったかな、ぐらいに思った。
走るときも走っている最中も気にならなかったし、
当日のエントリーを読むと、まだ走れそうな
ぐらいに書いている。
実際、その時はそうだったんだけど。

翌日は、さすがに全身に疲れがあり、
とても走れる状態ではなった。
もちろん19キロも走ったのだから、
1日2日は休息するつもりでいたけど。
その次の日は、妻が走ると言い出したので
その付き合いで少しだけ走った。
約1時間走ったり歩いたり、約6キロ。

身体中が固まっているような印象なので
近所の整体に行って、1時間ほぐしてもらったら
大分ましになった。
ひざもかなりくたびれている感じがしていたが、
整体師が言うには、股関節が硬いのではないかという。
うーむ、やはり股関節か。

YouTubeで色々見ていると、股関節や足首の
関節が硬いとそのシワ寄せがひざに行くのだという。
股関節は360度、足首は前後(というか上下)
だけではなく、左右にも少し曲がるので
多方向に動くけど、ひざは一方向にしか曲がらない。
股関節や足首が硬いと、ひざが本来曲がらない方向へも
ストレスがかかってしまうというわけだ。
つまり、十分な柔軟が大事ということなんだな。
身体も心も柔らかい方が良いわけだ。

そして、ひざだけではなく、腰にも来ている。
7月15日に練習を始めて以来、腰に痛みが
出たのは初めて。
あの走った日に走る前にすでに違和感があった上に
3時間も走ったのだから、ちょっと無理があったのかなと思う。
まあ、日常生活に支障があるような痛みではないけど。

あんまり練習の間を開けたくないのだけど、
今日明日ぐらいは休養して様子を見ようと思う。
無理して本当にケガをしたら元も子もない。

YouTubeには、実際のマラソンの様子も
たくさんアップされているけど、30キロ、35キロを
過ぎると歩いている人も多い。
そのあたりで歩いている人は、
6時間7時間でゴールする人たち。
私も間違いなくその仲間だけど、
「完走した」というためには、
できれば最後まで歩きたくない。
でも、難しいだろうなぁ。

4日前に「ようやく、42・195キロが射程距離に
入ってきた」と書いたけど、また射程距離から
遠のいた感じ。
甘くないなぁ。

あと38日。





2024.9.24

有山岸香



「有山岸香(ありやまぎしか)」は、
有山じゅんじ、山岸潤史、香西かおりの三人のこと。
「有山岸(有山と山岸)」は、何度かライブを観ている。
キー坊(上田正樹)をゲストに迎えてのときもあったが、
今回は演歌歌手の香西さんと。

2曲ふたりで演ったあと、香西さんの登場。
どんな曲を演るのか想像がつかなかったけど、
3人で演る1曲目が
『Vaya con Dios』で痺れてしまったよ。
そのほか、意外なところで『Water is Wide』も良かったな。
ご本人のヒット曲『無言坂』ももちろん。

この三人で演るのは、初めてではないようで、
有山さんの天然ぶりに香西さんは、
「有山岸とやれる歌手は私しかいない」と、言ったとか。
まあ、キー坊は置いといて、有山岸というか、
有山さんとは普通の人は無理やろなと思ってしまう。
天然記念物のような人です。
明らかなミスでさえ、有山さんの芸のように
見えてしまうから凄い。

香西さんは、3人の中では一番お若いのだけど、
その、ひとり爆走する有山さんを優しく
見守る(?)姿に大きな器を感じたよ。
ずい分笑った楽しいライブだったけど、
もったいないことに、お客さんが少ないんだなぁ。

ギターは、山岸さんが Fender の
Highway Series Dreadnought
(エレアコのシンライン風のギター)。
有山さんが、Harmony の赤いセミアコ。
なんかええなぁ、Harmonyのギター。

『無言坂』の作曲者、調べてみたらビックリ。
なんと、玉置浩二だ!


[ MEMBER ]
有山じゅんじ (gt, vo)
山岸潤史 (gt, vo)
香西かおり(vo)

@ COTTON CLUB
2nd show

[ SETLIST ]
1. Caravan
2. よいしょ、よっこらしょ
3. Vaya con Dios
4. アカシアの雨がやむとき
5. コーヒールンバ
6. Water is Wide
7. 無言坂
8. 買い物にでも行きまへんか
9. みんなの願いはただひとつ
EC1. なつかしの道頓堀
EC2. 見上げてごらん夜の星を





2024.9.22

高中正義
TAKANAKA SUPER LIVE 2024
「黒船 来航50周年」




1年ぶりの高中正義。
会場は、日比谷野外音楽堂。
雨が降り出すかも知れないと、レインコートを
持参して臨んだが、幸い雨は降らなかった。
開演からしばらくすると、青空まで見えたよ。
以前、雨の野音の高中を体験しているけど、
やっぱり、雨の中の野外コンサートは、イヤだもんね。

コロナ禍の2020年から2022年もどういうわけか、
高中のコンサートは、中止にならずに奇跡的に
開催された。
気が付くと、2015年から(2019年を除いて)
ほとんど毎年高中のコンサートに足を運んでいる。

今年のタイトルは、
TAKANAKA SUPER LIVE 2024
「黒船 来航50周年」。
サディスティック・ミカ・バンドのアルバム
『黒船』の発売から50周年なんだ。

今日のチケットは、ソールドアウトで、
立ち見のお客さんも結構いたよ。
外国人の姿もちらほら。
1曲目から前の方のお客さんは
立ち上がっていた。
私は、真ん中より少し後ろの席で、
どういうわけか、そのブロックの人たちは、
立たなかったので。座って観ることができた。
後半は立ち上がったけど。
最初から立つのしんどい。(年よりか)

曲は、『黒船嘉永6年6月4日』、『Alone』、
『渚 モデラート」、『Finger Dancin’』、
『Sweet Agnes』、『Taj Mahal』、
『Thunder Storm』、『Ready To Fly』など。
個人的には、『EUROPE(哀愁のヨーロッパ)』
のカバーが良かったな。
軽快なのに哀愁のあるいリズム・アレンジで。
アルバムに収録されていた語りのイントロはなかったけど。

アンコールは、『タイムマシンにお願い』、そして
『Blue Lagoon』。
本編で『Blue Lagoon』を演らなかったので、
アンコールで演るだろうと分かっていたけど、
どういうわけか、あの爽快なイントロで落涙。
『Blue Lagoon』で、泣くなんて自分でもビックリ。
しかもイントロで。
たぶん、その前のMCで「まだまだ頑張ります」
みたいなことを聴いて、何か込み上げてくるものが
あったんやな。
71歳なんだから、まだまだ演ってもらわにゃ。

アンコールを入れて、120分弱。
ギターは、ストラト2本(たぶん)、
ヤマハSG2本(たぶん)の他に
1曲でゴダンのエレアコ、
数曲でジャズマスタータイプのギターを使用。
今日のギターの音は、どれも聴き心地の良い
トーンだった。


[ MEMBERS ]
高中正義 (g)
井上薫 (key)
柴田敏孝 (key)
岡沢章 (b)
宮崎まさひろ (ds)
斉藤ノヴ (perc)
AMAZONS 大滝裕子 (cho)
AMAZONS 吉川智子 (cho)
AMAZONS 斉藤久美 (cho)

@ 日比谷野外大音楽堂





2024.9.21

フルマラソン完走への道 その11
― 180分 19キロ


今日の練習は、コースも何キロ走るかも決めずに
スタートした。
最低10キロ以上は、走るつもりでいたけど。
スマホにランニング・アプリを入れたおかげで
予めコースを決めておかなくて、気ままに
走っても良くなったので楽になった。
ただ、記録の地図を拡大して見て
GPSの誤差が結構大きいことを発見した。
例えばこんな風。



これは先日、山手通りを走ったときの記録だが、
実際には、片側の歩道を走ってたのだけど、
画像のように、ジグザグに走ったことになっていた。



別の道もこんな感じだ。
このふたつは、特に極端な部分をピックアップしたので、
全部が全部、そんなに酷いわけではないけど、
アプリでは、実際に走った距離より数パーセント
長く走ったことになっているように思われる。
そのことで、ペースもこれまでの記録より
速いことになっているんだと思う。
一昨日は、11キロを98分で走った。
これは1キロ9分を切っているので、
急にそんなに速く走れるわけないだろうと思って、
アプリを見ていて、地図を拡大して気付いたんだ。
まあ、細かいことはよしとして、今後は
このアプリで記録を取ることにした。
実際より、ちょっと盛ってる記録になるけど、
その方が気持ちも上がるし、
キョリ測でコース作るの(嫌いじゃないけど)
結構時間使ってたからね。

話を今日の練習に戻すと、走っていると
なんだか調子よくなってきて、途中で180分に
チャレンジする気になった。
走りながら、ひざはやっぱり気になってはいるけど、
軽い痛みなので、走れないほどではない。

空腹時に走り出したので、90分ぐらいで
めちゃくちゃお腹が空いてきた。
普通の空腹感ではない。
これがエネルギー不足なのかな。
今までもそれぐらいの距離は走っているけど、
感じたことのない空腹だったので、
コンビニによって、in ゼリーとミネラル水を補給。
走りながら、そういうものを食べたり飲んだり
することも練習しておいた方が良い、と
先日観た YouTubeの動画で言っていたわ。

で、コンビニでゼリーを探すのに手間取ってしまい、
2分ぐらい経ったので、182分をゴールにした。
そのへん、真面目というか細かいなと自分でも思う。

結果は、19・2キロで 182分30秒。
1キロ9分30秒。
180分の時、スマホを見たら19キロだったので、
あと2キロでハーフ(21キロ)行けるやんと思ったのだけど、
マラソンの練習は「張り切らない、頑張らない、
焦らない」だと思い直し、21キロは次の機会に見送った。

フルマラソンには、30キロの壁とか 31キロの壁と
いうものがあるらしい。
昨年の100キロ・ウォークに例えると
70キロの壁だろうか。
70キロを超えてから、人生未経験の足の痛みが
始まったからね。
80キロを超えてからは特に凄かった覚えがある。
マラソンでも、30キロ、35キロを超えると
「何が起こるか分からない」ということも聞いた。
なので、全く油断はできないのだけど、
今日はようやく、42・195キロが射程距離に
入ってきた感じがしたよ。
今日のペースだとフルマラソンは、6時間41分。

今日は走っていて、気が付いたら、
フルマラソンでゴールしたあとのことをイメージしてた。
これはとても良い傾向だ。
ほぼほぼ現実化するパターン。
まだまだなめたらあかんのは分かってる。

人間て凄いなと思う。
2ヵ月前は、10分しか走れなかった62歳の
おっさんが、3時間走れるようになるんやもん。
何ごとも継続こそが力やな、と改めて思うのでした。

あと42日。
これ(コース紹介動画)を観て、イメトレしよう。


9/21 ジョギング 練習記録
距離 19・2キロ
時間 182・5分
1キロ 9分30秒





2024.9.17

MARCUS MILLER



2年ぶりのマーカス・ミラー。
ブルーノート3日間公演の初日、
2nd ショーを観てきた。
バンドは、2年前の来日時のホーンの2人は
そのままで、キーボードとドラムスが新メンバー。
席が最前列で、ドラムの前だったせいもあり
ドラムは良く見えたんだけど、とてもタイトで
良いドラムだったなぁ。
あと、サックスのドナルド・ヘイズが、
エモーショナルでよろしい。

1曲目は『Penther』。
久しぶりに聴いたので、懐かしく感じてしまった。
数曲目で、ゲスト・ヴォーカルが登場。
よく聞き取れなかったけど、たぶん
「Tower Of Power で歌ってた」と
紹介したんじゃないかと思う。
曲は、「Do you remember Tenptations?」
って言ってたから、テンプテーションの曲だと思う。
なんとなく聞き覚えがあった。

続いて「ふたりの友人、デヴィッド・サンボーンと
アル・ジャロウに捧げます」と言って、
『Since I Fell For You』。
この曲は、ボブ・ジェームス & デイヴィッド・サンボーン
名義のアルバム『Double Vision』収録のバラード。
アル・ジャロウがヴォーカルでこの曲だけに参加。
マーカスは、ベーシストとして、まだ楽曲提供(2曲)
でも 参加したアルバムだ。
『Since I Fell For You』は、本家は結構
洗練されたアーバンな感じだけど、今日の演奏は
結構、R&Bっぽくて私は好きだな。
ゲスト・ヴォーカルのおじさん(名前失念)も
ええ感じやったし。

その他曲名が分かるものは、『Run For Cover』
本編最後は、『Tutu』。
途中でリズムが変わった。
メドレーで違う曲になったのかと思ったら、
そのリズムでドラムソロへ。
そのまま曲に戻り、エンディング。

アンコールでは、一度ベースを抱えたものの
気が変わったのか、ベースを置いて
バスクラリネットを手に取った。
この曲では、後半3トーンサンバーストの
Fender のフレットレスに持ち替えた。
それ以外は、メインのいつものジャズ・ベース。
ステージ上にはサイアも置いてあったけど弾かず。
ステージサイドにももう1本控えのベースが
置いてあった(Fender かどうかは未確認)。

今日は、メンバー全員が黒人で、
全くのブラック・ミュージック。
ブルーノートでの公演は、久しぶり(前回は
BBLだった)ということもあってか、
満員で大盛況でした。
マーカスの足がずい分細くて、
ちょっと痩せたのかなって思った。
あいかわらず、カッコ良い。


[ MEMBERS ]
Marcus Miller (b, b.cl)
Russell Gunn (tp)
Donald Hayes (sax)
Xavier Gordon (key)
Anwar Marshall (ds)
Guest:?

@ Blue Note Tokyo
2nd show


[ 参考動画 ]
Bob James, David Sanborn - Since I Fell For You (audio) ft. Al Jarreau






2024.9.15

フルマラソン完走への道 その10
― ランニング・アプリ導入


ランニング・アプリというものがあることは
少し前から知っていたけど、私はいまだにアナログな
ところが多くあり、中々導入せずにいた。
ランニング・アプリは、走った距離や時間などを
記録できる便利なもの。
で、そろそろ使ってみようかという気になってきた。
無料のものも多くあるのでどれにしようかと
迷ったが、「Runtrip」という無料アプリを
スマホにダウンロードした。
「Runtrip」は、YouTube の動画観たことが
あったので、良いかなと思って。

今日は、12km 走って、そのあと4キロほど
続けて 歩くつもりでスタートしたが、
途中で 雨が降り出したので 4・7kmで中止。

アプリの走った記録の地図を見たら
めちゃ正確でビックリ。
スタート地点も走るのをやめた(記録をストップした)
地点もまさにその通りだった。

おまけに1キロごとの平均ペースも出る。

1km 8'15"
2km 9'07"
3km 8'57"
4km 8'55"
5km 9'08"

最後の 5km は、4・7km のラスト 700mのことだ。

2kmでペースが落ちているのは、目黒通りの
長い登り坂を走ったからだ。
分かりやすい。

トータル 4・7kmでは、41'58" で、
キロ 8’52” といつもより速い。
今日が特別速かったとは、思えないので、
今までの計算(というより距離の測り方)が
間違っていたか、このアプリが間違っているのかな。

今日の距離は、キョリ測では4・477km、
グーグルマップで測ると4・5km、
Runtripでは、4・73km。
もしかしたら、Runtrip は少し長めに測ってしまうのかも。
それなら、計算上 ペースが速まったのも分かる。
キョリ測やグーグルマップを基準に計算すると
キロ 9'20" から 9’22” だから。
でも、まあ速い方が、気持ちも上がるので、これからは
Runtrip の数字を基準に記録することにするよ。
さすがに、ランナー向けのアプリだから、
いい加減だったら、クレーム来るだろうしね。


9/15 ジョギング 練習記録
距離 4・7キロ
時間 42分
1キロ 8分52秒



shinya◇shin223.com
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