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つつみしんやのひとりごと  2010年 MUSIC
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2010.1.17

石川早苗&馬場孝喜

昨日、@ 原宿 bar dAZEにて。

昨年の10月以来、2度目のライヴ。

石川早苗 (vo)
馬場孝喜 (gt)

ギターの馬場さんは、8月以来、毎月観ている。

このデュオは、すごく合っていると思う。

聴いていて面白い、楽しい、飽きない。

それにしても毎回のことながら、馬場さん、素晴らしい。

昨夜もライヴ後、色々お話させていただいた。

私などとは、決定的に違う才能があるからこそ、

弾けるんだということが、よく分かった。

それとも、練習で あそこまで行けるのか?

無理とは言いたくないが・・・、無理だろう。

雲の上である。

真夜中に 馬場さんと 山ちゃん (Mellow Flavorの相方) と

3人で、セッションした。

楽しかった。




JOHN TROPEA

今日は、JOHN TROPEA BAND のライヴ。

メンバーは、

John Tropea (gt)
Lou Marini (sax, fl)
Chris Palmaro (or)
Anthony Jackson (b)
Clint de Ganon (dr)

トロペイ のライヴは、2004年 (@Blue Note)、

2005年 (@Motion Blue)、そして、今回 (@Cotton Club) で3度目だ。

ギターは、Gibson L-5 のシンライン・タイプで、カスタムモデル。

彼の場合、JAZZ というより、R&B 色が強い印象。

『Full House』 『Take Me Back to the Ol' School』 と、

アンコールでやった、スティービー・ワンダーの曲 (曲目失念) が

良かった。





2010.1.22

太田雄二 & 馬場孝喜

昨年8月以来となる 太田雄二 & 馬場孝喜 ギターデュオを

高円寺の After Hours へ観に行ってきた。

馬場さんは、先週に続いて今月2度目。

7:30頃、お店に到着すると、太田さんがひとり。

まだ、馬場さんは来ていないという。

8:00から本番なのに・・・。

そうこうしているうちに馬場さんが登場し、ほんの10分か

15分の打ち合わせで本番へ突入。

曲も全部決まっていない様子。

彼らはふだん一緒に演奏していないはずなのに、

何でそこで、そんな風に合うの?と突っ込みたくなる場面が、

何度かあった。

すごいな〜、あんな風に弾きたいな〜。

いや〜無理やわ、やっぱり。

それにしても、ギターデュオは面白い。


After Hours へは、何度か行っているのだが、、

今日初めて、窓の After Hours というサインの下に、

「JAZZY & HEALTHY」 と書かれていることに気付いた。

「JAZZY & HEALTHY」 て、なんか、おもろいな。





2010.2.7

今井美樹@オーチャードホール

昨年、ビルボードライブ東京でピアノとのデュオを聴き、

ぜひバンドでのライヴも観たいと思っていた、今井美樹。

昨日は、その楽しみにしていたコンサートだった。

会場は、渋谷 オーチャードホール。

4日ある今回の東京公演の初日。

2150席のホールは、ほぼ満席のようだった。

客層は、年齢やや高め。

落ち着いた大人が多い印象。

今回のチケットは、ぴあ の 「プレリザーブ」 という

一般発売の前の抽選を申込み、入手した。

チケット代に 特別販売利用料 という名目で1枚につき

500円も加算されたにも関わらず、1F中央部より後方の右端の席。

ここのところ、ホールでの鑑賞は、割と良席に恵まれていたので、

ちょっと不満。

席から、観客の後ろ姿を眺めると、なぜか、ハゲ頭が多い。

一緒に行った妻も同意していたので、私の思い過ごしではない。

さて、コンサートの方は、期待通り素晴らしかった。

彼女の歌はもちろん、バンドが良い。

ストリングス6名 (ヴァイオリン4名、ヴィオラ1名、チェロ1名)、

キーボード2名、ギター、ベース、ドラム、コーラス と総勢12名の

なんとも贅沢な編成。

あえて言うなら、ヴァイオリンの音色がイマイチ耳に痛かったけど、

それも、数曲目で (慣れて) 気にならなくなった。

演奏は、知っている曲も新たなアレンジが施され、

たっぷり聴かせてくれた。

途中、15分の休憩まで 曲が終わるごとの拍手はあるものの、

歓声、スタンディング、曲中の手拍子など一切なく、

(なんて、お行儀のいい、静かな観客なんだ) と思っていたが、

2部からは、ノリの良い曲では 手拍子もあり、一部立ち上がる人も現れ、

「みきちゃ〜ん!」 なんて、おっさんの歓声もちらほら。

最初から、(ドラムがええなぁ〜) と、気になっていて、

顔が判別できる距離ではないので、(山木秀夫?) なんて思っていたのだが、

休憩中、チラシを見てみると なんと、大好きな 鶴谷智生 ではないか!

歌もののバックに回っても、鶴谷さんのドラムは良いのだと納得。

ギターの田中義人も良かった。

この人のこと知らなかったけど、葉加瀬太郎、森山良子、森山直太朗、

中島美嘉、スガシカオ、など、結構色んな人のサポートやレコーディングを

しているようだ。

最新アルバム 「corridor」 からの 「宝もの」 (NHKドラマの主題曲)、

「ひとひら」 (TOYOTAのCM曲) も良かった。


メンバー
Vo/今井美樹
Brother Ship:
  音楽監督&Pf/河野圭、Key/村田昭 、Gt/田中義人、
  B/松原秀樹、Dr/鶴谷智生 、Cho/川江美奈子
Strings:
  後藤勇一郎 ほか


昨年のピアノとのデュオライヴは、DVD 化され発売されるようだ。

ぜひ、バンドでのライブも クラブクラスでやって欲しい。





2010.2.19

KRANTZ CARLOCK LEFEBVRE

ウェイン・クランツ (ギタリスト)。

そんなに大好きというわけではないが、 CD と DVD (海賊版) は、

1枚ずつ持っている。

そのクランツのライヴに昨日、行ってきた。(@ COTTON CLUB)

メンバーは、

Wayne Krantz (g)
Keith Carlock (dr)
Tim Lefebvre (b)

最新アルバムは、このメンバーでレコーディングしているようだ。

で、ライヴはどうだったかというと、

ジャズとかフュージョンとかいうより、私には、

クリームを髣髴させるインプロヴィゼーション・ロックだった。

音もでかい。

ベースもドラムも派手 (演奏が)。

キース・カーロック (dr) はスティング、スティーリー・ダンとの

セッションでも評判の凄腕ドラマー。

ティム・ルフェーヴル (b) はクリス・ボッティ等のサポートでも

知られるトップ・ベーシスト ということで、2人とも超実力派のよう。

特にドラムはすごかった。派手。

アンコールで ウェインが歌ったけど、楽器の音がでかすぎて

歌はほとんど聞こえましぇん。

ちょっと、店側も心配だったのだろう。

会計の時に、店のスタッフに

「ライヴはいかがでしたか? 音量とかどうでした?」 と

訊かれた。

そんなこと、今まで訊かれたことない。


リー・リトナーやラリー・カールトン、マイク・スターンなんかに

比べると知名度も人気もそれほどでもないので、

お客もあんまり入ってなかったけど、

アンコールが終わって BGM が流れても拍手をやめない人たちが、

何人もいた。

好きな人には、たまらんのだろうな。





2010.2.26

馬場孝喜 トリオ

昨年8月以来、なんと8回目という馬場さんのライヴ。

こんなに頻繁に聴きに行く人は初めてだ。

今までの聴いた馬場さんのライヴは、ほとんどギター・デュオや

ヴォーカルとのデュオが多かったのだが、

今日は、初めて聴く 馬場孝喜のリーダー・ライヴ。

もちろん 馬場さん、弾きまくり。

オリジナル曲も2曲演奏。

今、録音したものを聴きながら書いているのだが、

これまたすごく良いバランスできれいに録れていて うれしい。

メンバーは、



gt. 馬場孝喜
b. 須川崇
ds. 柴田亮

この3人での演奏は、初めてということで、

演奏しているうちに馬場さんが、予定していた曲より、

このメンバーならこの曲を、と演奏曲目を変更していく。

ってことは、もちろんぶっつけ本番なわけで打ち合わせもなく

演奏しているわけだ。

それが、JAZZ なのだが、なんというか、聴きながら、

私は、(もう、人前で JAZZ を演奏するのはやめにしようか) と

本気で 考えてしまう。

やめたら、それでストップしてしまうので、自分のペースで

ボチボチやったらええやんか、と自分をなだめるのだが。


ハコは、初めて行った 「上町63」 という横浜にあるお店。

ライブハウスというより、Bar。

15〜16人ほどで満席の小さなお店だが、

ドラムセットも、ピアノ (アップライト) もある。







2010.3.13

3 guitars

出演 : 荻原亮(g) 馬場孝喜(g) 太田雄二(g)

@ alfie (六本木)

今日は、ジャズギタリスト3人によるライヴ。

昨年8月初めて聴いて以来、なんと9回目のライヴになる馬場さん、

以前通っていたギター道場の師範代の太田さん、

そして、今夜、初の荻原亮さん。

3人とも音が流れるように演奏する。

それぞれ個性があって、コロコロ流れたり、さらさら流れたり、

チョロチョロ流れたり、ボロボロ流れたり、ドバーッと流れたり、

ああ〜ホンマにギターってええな、と思うライブだった。

ギターは荻原さんが、ちょっと改造してある風の赤い ES−335、

太田さんは グレッチ、馬場さんは いつも ES-175。

席は、一番前で、手を伸ばせば馬場さんのギターに触れる距離。

アルフィーというお店は、初めてだったが、ええ感じのバーで、

外人客がおったりして、六本木やな〜という感じだった。





2010.3.16

訃 報 Taku Sakashita

今日、ギターマガジンの記事で知ったのだが、

アメリカ在住のギタービルダーの坂下拓氏が、

2月12日、カリフォルニアで 他殺体で発見された。

ショック。

残業中、強盗に襲われ、殺害されたようで すでに犯人は逮捕されている。

坂下氏は、日本を代表するギタービルダーで、

ホントに美しいギターを作り、内外で非常に高い評価を得ている。

ロベン・フォードはCDのジャケットでもサカシタのギターを

抱えている。
  ↓


すでに2年先までのギター製作の予約が入っていたというほどの人気だった。

私は、いまだに彼のギターに触ったこともないのだが、

彼の作るギターの美しさにいつも感心し、

写真を眺めては、いつかは、サカシタのギターを

持ちたいものだと夢に思っていた。

まだ43歳で、取材では、「まだまだ作りたいギターがある」 と

語っていたという。

日本で仕事をしていれば強盗になんてあわなかっただろうに

アメリカで認められたためにこんなことになるとは

人生はなんと皮肉なものか。

非常に悔しくて、残念。

冥福を祈ろう。

合掌。





PS

これで、彼のギターの値段は、私の手の届かないものに

なるだろう。

今だって すでにアメリカでは3万ドル(270万円)だという。


ギターに興味のある方は、2007年、渋谷WALKiN' にて

行われた坂下氏と アコースフィアの2人との対談というか、

インタビューもぜひどうぞ。興味深いです。
    ↓
ギター製作家を訪ねて タク・サカシタさん Vol.1
ギター製作家を訪ねて タク・サカシタさん Vol.2





2010.3.19

JACK LEE & BOB JAMES

昨夜は、COTTON CLUB へ。

出演は、

JACK LEE (gt) & BOB JAMES (pf)
featuring NATHAN EAST (b) & LEWIS PRAGASAM (dr)

JACK LEE って聴いたことなかったけど、

渡辺香津美 と一緒にやったりしていて、ちょっと興味はあった。

でも、8400円払ってまで行くほどではなかったら、

なんと某関係筋よりご招待。

ラッキー!

LA Fusion、スムースジャズ界の大御所、ボブ・ジェームスと

韓国人ギタリスト、ジャック・リーの2人が昨年末、

アルバムをリリースした。

今回のライヴは、そのレコーディング・メンバー。

白人アメリカ人、黒人アメリカ人、韓国人、マレーシア人という

人種 MIX なバンド。

東洋人が入ることで どんなサウンドになるのかと

思っていたら、ほとんど、LAサウンドのまま。

途中やったジャックの曲がちょっと雰囲気が違ったかな。

CDは聴いてないけど、ライヴの感想は、

全体的に そんなにジャックは、目立ってなかったなぁ。

見た目も三谷幸喜と東京ダイナマイトのハチミツ二郎を

足した感じで地味だし。

あんまり好きな音色ではなかったのが残念。

ギターは、VOXのセミアコ、ゴダンのエレガット。

ジャックより、ドラムのルイスが印象的だった。

ボブのフレイズへの反応の仕方が、良かった。

彼、どこかで観たことあるような気がするのだが、

思い出せない。

そして、ベースのネイザン・イースト。

ヤマハ5弦エレベにウッド・ベース (ヤマハのサイレント)。

ボブは、アドリブ中、譜面を追っている (ように見えた) 曲も

あったけど、ネイザンは、どの曲もほとんど見ていなかったと思う。

4人とも演奏を楽しんでいるのが伝わってきて、

良いライヴでした。





2010.3.25

中路 英明 & 伊藤 志宏

トロンボーンとピアノのデュオを聴いてきた。

今日のハコは、横浜、桜木町の 「野毛JUNK」。

驚くことにこの店は、ミュージック・チャージを取らない。

かといって飲食が特別高いわけでもない。

一体どうやって、ミュージシャンにギャラを払っているのか、

もしかして払ってないのか?

15席ほどで満席のお店に スタッフが4名。

どうやって、給料を払っているのか、

もしかして払ってないのか?

(1部で帰ったお客さんのお会計が聞こえたけど、

1400円やったからね。)

お客としては、ノーチャージというのは うれしいが、

(ホントにいいのか?) と、申し訳ない感じもする。


さて、ライヴの話。

伊藤志宏は、昨年12月、

北浪良佳 (Vo) + 馬場孝喜 (Gt) + 伊藤志宏 (Pf)

というトリオのライヴに行き、初めて知った人で、

その時、非常に印象に残ったので、いつかライヴに行こうと

思っていたピアニスト。

で、数日前、ふと思い出し、彼のライヴを検索していたら、

「中路 英明&伊藤 志宏」 のライヴを発見。

トロンボーンの中路英明というのは、その世界では、

知らない人がいないであろう トップ・プレイヤー。

実は、今から25〜6年前、彼がまだアマチュアだった頃、

一緒にバンドをやっていたことがある。

そのバンドは、トロンボーンのほかにもトランペットや

サックスもいて、ブラスの入ったJazz や Fusion を演っていた。

その後、彼は、高橋達也と東京ユニオンに入る。

それだけでも、当時そのバンドを一緒にやっていた者にとっては、

大出世で、すごい事だったのだが、その後、彼は

オルケスタ・デ・ラ・ルスのメンバーになる。

オルケスタ・デ・ラ・ルスは、ビルボード誌ラテン・チャートで

11週間にわたって1位を獲得という大成功を収める。

その後は、熱帯JAZZ楽団のメンバーとして、また、

自身のラテン・ジャズ・バンド、オバタラを始め、

ジャズコンボやビッグバンド、様々なバンドやセッション、

レコーディングで大活躍中なのだ。

もちろん、私は彼がそんな風に活躍していることを

知っていて、数年前には、JAZZ Fes で、

熱帯JAZZ楽団を観たこともあるし、「中路英明オバタラ」 の

CD も持っている。

で、今日は演奏とともにその再会も楽しみに雨の中、

横浜へと出向いたのだ。

演奏前、彼が私の前を通ったので、声をかけて見た。

すぐには、分からなかったようだが、話しているうちに

思い出してくれた。

ああ、良かった。

誰か分かってもらえなかったら、なんか、トホホ・・・やもんな。

今日は、風邪を引いていて調子が悪いとのことだったが、

途中、これ、ノーチャージってまずいよ、って思ったほど

ホントに素晴らしい演奏だった。

ピアノもトロンボーンも。

終わってからも、中路君は、「音が出なかった」 と、

本人としては納得のいく演奏ではなかったようだったので

調子が悪くてこれなら、、調子の良い時の演奏はどんなんや?

と、また聴きに行きたくなった。


ちなみに私も中学1年の時、吹奏楽部でトロンボーン吹いてました。

全く関係ないけど。





2010.3.28

MICHEL CAMILO & CHUCHO VALDES

夜は、Blue Note へ

MICHEL CAMILO & CHUCHO VALDES を観に

行ってきた。

ドミニカ出身の ミシェル・カミロ と

キューバの チューチョ・ヴァルデス の ピアノ・デュオだ。

ピアノはそんなにたくさん聴かないのだけど、

ミシェル・カミロ は、トマティート (Gt) とのデュオのCDは

持っている。

チューチョのことは 知らなかった。

以前、ミシェルの演奏を YouTube で観てみて、

一度は、生で彼の演奏に触れてみたい、と思っていたのだ。

やはり、世界最高レベルの演奏は違う。

素晴らしい。

ミシェルの指が見える席に座ったのだが、

速くて指が見えない・・・。

ピアノ2人だけの演奏かと思っていたら、

途中から、ドラム、ベース、パーカッション、Voのおばちゃんも

参加。

アンコールでは、お客さん ほとんど総立ち。

Blue Note は、基本的にゆっくり座ってお酒飲みながらの

ジャズ・ライヴが多い。

なので お客さんが立つことってあまりない。

でも、Latin と Funk は違うんだな。

やはり、エンターテイメントは、Happy になれるものが良ろしい。







2010.3.31

太田雄二 & 馬場孝喜

このギター・デュオを聴きに行くのは今日で3度目。

(@高円寺 After Hours)

大好きなデュオだ。

今日行くことは、前々から決まってたのだが、

今週は、スケジュールがタイトな上、今日は体調が

イマイチだったので、(どうしようかな) という迷いも

チラリと浮かんだのだが、行って良かった。

なんか、幸せなライヴ。

元気になれたし、ホントに行って良かった。

全部良かったけど、今日、特に印象に残ったのは、

「マーシー・マーシー・マーシー」 。

ああ、あんな風に弾きたい。

それから、なんと今日は太田さんのヴォーカルを聴けた (2曲)。

何やら、歌うことに目覚めた模様。

これからも要チェックの2人だ。





2010.4.1

Wooten Brothers featuring Derico Watson

今日は、Victor Wooten を観に 六本木 Billboard Live へ。

生 Victor Wooten は、一昨年のSMV、昨年の ビル・エヴァンス の

バンドに続いて、3度目。

今回のメンバーは、

ヴィクター・ウッテン / Victor Wooten(Bass/Vocals)
ジョセフ・ウッテン / Joseph Wooten(Keyboards/Vocals)
レジー・ウッテン / Regi Wooten(Guitar/Vocals)
デリコ・ワトソン / Derico Watson(Drums)

実は、今回のこの公演、ヴィクター観たさに 予約開始まもなく、

昨日 (3/31) の席を予約購入していたのだが、

その後、Billboard Live から招待券が 届いた。

Billboard Live では、アンケートに答えると抽選で

ライヴご招待券が当たる。

その招待券が届いたわけだ。 ラッキー!

(なんと昨年に続き 2度目の当選!)

で、昨日の分はキャンセルして (そのおかげで

昨日は、別のライヴに行けた) 今日行ってきたのである。

ライヴの方は、1曲目から (何をすんねん!) 状態の演奏。

リズムに仕掛けがあるのだが、よう、ピタッと合うなあ、という

ハイレベルな演奏を別に難しいことをやっている風でもなく

軽々と決めていく。

めちゃくちゃ弾いているようなところも、めちゃくちゃではないことは、

次のキメのタイミングにバシッと決まることから分かる。

神に選ばれた人たちですな。





2010.4.5

TONY MELENDEZ

Tony Melendez というミュージシャンの映像をたまたま見つけた。

これ

1分50秒なので、まず観ておくれ。

彼が、歌うと 「Let It Be」 も深い意味に聴こえる。

1987年、ローマ法王の前で演奏し、法王 ヨハネ・パウロ2世 は、

彼にキスをし、彼のことを 「Gift of Hope」 と呼んだ、とある。

こちらでは、ローマ法王にキスされるシーンもある。

それがどれほどのことなのか私には分からないけど、

スゴイことなのでしょう。

そして、ギターのチューニングも自分でやってるし、

驚くことにアルペジオも弾いている!

どうもスペイン語のようで何言ってるか分かんないのが残念。

ギターが日本製 (タカミネ) なのが、何故かうれしい。


違う人だが、以前にもこんなのを紹介したことがある。


こういうのを観ると、過去に自分があきらめたことは、

本当にやりたいわけではなかったんだ、と思ってしまう。

人は本当にやりたいことは やるんだ、と。





2010.4.14

運動神経と音楽

以前、ここに音楽 (楽器演奏) には運動神経が必要だと書いた。

「運動は苦手だけど、楽器なら出来る」 と、中学時代に思ったのに、

ある程度 ギターを習得してみたら、運動神経が必要だと気付いた、と。

今月発売の ギターマガジン5月号には、ギタリスト Char の

インタビューが載っていて、彼もそのことに言及している。

以下、一部抜粋。

(前略) もうひとつは運動神経?
これは生まれつきの DNA かもしれないよね。
脳に何かを思わしたことをものすごいスピードで指に伝えるって
ことだね。もしくは、指で行ったものがものすごいスピードで
脳に伝わって、次に行かせるっていう。そこの反射神経。
音楽ってそこが一番大事なのかもしれないよ。
音楽的なセンスなんていうのはみんなに同じだけあるんだから。
あとは実はフィジカルなものかもしれないなと最近思うように
なってる。(後略)


彼は、野球したりしてるようだし、運動神経もいいのだろうな。

それとも そんな彼でも、何か限界のようなものを感じて、

「実はフィジカルなものかもしれない」 と思ったのだろうか。

「音楽的なセンスなんていうのはみんなに同じだけある」 というのは、

それぞれに個性があるという意味だろうか。

そうでないと、困るよね。


彼は、再びメジャーを離れ、今、新たなプロジェクトを展開中。

エリック・クラプトンやジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、

レッドツェッペリン、ビートルズ等のカバーを 「TRADROCK」 という

コンセプトで、CD&DVDにして順次リリースしている。

ネットで、奏法の解説をしたり、マイナスワン音源をダウンロード販売したり、

結構、面白い。

興味のある方はこちら





2010.5.3

Savion Glover

Savion Glover というタップダンサーがいる。

私は彼のことを知らなかったのだが、2〜3ヶ月前、

この4月に来日するとの情報を得た。

その宣伝コピーが これ。
     ↓
 マイケルもプリンスも平伏する、絶対的タップ・ダンスの体現者。
 彼を見ずに、今の肉体表現を語るべからず。


で、YouTube で検索して見た映像が これ

クリントン大統領時代、ホワイトハウスに招かれた時のパフォーマンスだ。

10分あるけど、是非 ご覧頂きたい。

これを観て、(これは生(マナ)で体験せねば) と、先週金曜日、

東京公演の最終日2nd ショーに行ってきた。

発売日から、間もなく売り切れたということで、会場は満席。

今回のパフォーマンスは、ピアノ、サックス、ベース、

ドラムのカルテットに Savion がタップでからむというもので、

タイトルは、“ Tap on Jazz ”。

1曲目、ステージにはベーシストのみ。

アップライトベース の渋いソロが始まり、

やがて、Savionが登場。

ベース と タップ の デュオ だ。

Savion がタップを踏み始めたとたん、脳内で何かが起こった感じ。

いきなり覚醒。

あれを神業と言わずして、何と呼ぶのでしょう。

先の宣伝コピーが、けして誇張ではないのが分かる。

時間を計っていたわけではないので、正確には分からないが、

1曲目から、30分はノンストップだったな。

Savion の汗が、ボタボタ、ステージに落ちる。

たぶん1日2ステージやったら、フルマラソン走ったか、

それ以上の運動量だろう。

ああ、これやってたら、絶対太れへんな、と思うほど、

Savion は、細身。

そして後半、ちょっと太目の女性が登場。

(へぇ〜、シンガーもジョインするのか) と思いきや、

その太目の女性が、タップを踏み出した。

Savion に比べると、多少リズムの甘さは感じたものの、

あの大きな身体で軽快なタップには驚いた。

そして、その女性と Savion のタップの4バース (4小節ずつ交替)

を含むその曲が、曲調も含め、一番ピースフルで印象的だった。

ああ、なんて平和なんだ!って感じ。

そして、彼女が呼び寄せて、もう一人長身の黒人がステージに

登場。

この人は、タップ、あんまりうまくなかったので スタッフか何かかな。

最後だから余興で登場したのかな、って感じ。

アンコールは なし。

でも、満足。

2ステージやれば、もう、完全燃焼だろう。

私は、色んなライヴを観るが、マニアックなものも多く、

誰にでも勧められるものは、意外に少ない。

でも、これは、タップに興味のない人が観ても、

ふだんライヴを観にいかない人が観ても、きっと満足できるだろう。

次の機会には、是非、ナマでご覧いただきたい。

何事も本物に触れるのは刺激的だ。


タップダンスって 良く知らなかったので、なんとなく、

古い芸能という印象で 興味もなかった。

20年以上前の映画 「コットンクラブ」 「ホワイトナイツ」 「タップ」 での

グレゴリー・ハインズのタップが印象的だったぐらい。

そういえば、グレゴリーは、スタンリー・クラーク (Bass) の

アルバム "If this bass could only talk" に ゲスト参加し、

ベースとのデュオを演っている。

残念ながら、グレゴリーは、2003年、癌のため57歳で死去。





2010.5.17

CHAR vs JULIE

私が、ギタリスト & ヴォーカリスト、Char のファンだということは、

ここにも何度か書いた。

で、今日 たまたま こんな動画を見つけた。(4分44秒)

これは、知らんかった。

チャー ファン、ジュリー ファン、必見。

タイトルも 「CHAR vs JULIE」!

1978年というから、私は、高校1年生!

若い頃 (22歳ぐらい) の Char を観ていたら、

自分も ティーンエイジャーの頃のような 錯覚に陥った。

ああ、昭和。

ジュリーのバンドのギターは、井上堯之。

ご存知でない方のために。

井上堯之は、元ザ・スパイダース。

その後、ジュリーやショーケンと PYG というバンドもやっていた。

あの 「太陽にほえろ」 のサントラは、井上堯之バンドだ。

ああぁあ〜、昭和。(意味不明)





2010.5.30

鳥肌の立つ音楽

たぶん 1年間に500〜1000曲くらい新しい音楽を

聞いてると思う。

その中で、もう一度聴きたくなる音楽、何年も聴き続ける曲は、

誠に少ない。

CD で聴いて、鳥肌の立つ音楽は、これまた少ない。

「CDで聴いて」 と書いたのは、ライヴで聴いて鳥肌が立つよりも

CD で聴いて鳥肌が立つ方が、もっと希だからだ。

さて、先日購入した Marcus Miller の新譜

『A Night in Monte Carlo』 は、久々に鳥肌がたった。

これは、2008年11月のモンテカルロ・ジャズ・フェスティヴァルでの

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団との共演を収めたもので、

ゲストとして数曲、Roy Hargrove (Tp,Flh)、

Raul Midon (Vo,Gt) が参加している。

1曲目、『Blast!』 は、2007年のMarcus の曲で、

最近のライヴでは、比較的よく演奏されていて、

私も何度か生で聴いている。

その曲のテーマが、オーケストラで演奏されるわけだが、

ストリングスの入って来方にゾクゾクして、鳥肌が立った。

ラウル・ミドンの 『State Of Mind』 は、

マーカスとパーカッションと3人の演奏だが、これまた強力!

是非、映像も観たい。

演奏後、Marcus も自分で映像が観たいと思ったそうだが、

映像は記録されていなかったそうだ。

残念。


それにしても、音楽を聴いて鳥肌が立つ、というのは、

どういう生理的な作用なんだろう?





2010.7.26

LEGEND

まさに レジェンド と呼ぶにふさわしいメンバー、

Vo : マリーナ・ショウ
Gt : デヴィッド・T.ウォーカー
Key : ラリー・ナッシュ
B : チャック・レイニー
Dr : ハーヴィー・メイソン

のライブに行ってきた。(@Billboard Live Tokyo)

昨年もこのメンバーで来日したのだが、観に行かず、

ちょっと後悔したので、今回は迷わずに ゴー。

このメンバー、1975年のマリーナ・ショーの名盤、

『Who Is This Bitch, Anyway ?』 というアルバムの

レコーディング・メンバーだ。

(アルバムには彼らのほか、ラリー・カールトン等も参加している。)

1曲目、2小節ぐらいで鳥肌でした。

なんちゅうか、予想以上。

ファンキーで、ゴージャスで、リッチで、メロー。

ナマで 『Feel Like Making Love』 『Mercy, Mercy, Mercy』 を

聴けたのは、良かった。

でも、みんな、年を取ってきていて、

人類の宝、デヴィッド・T.ウォーカーも、一層、髪の毛が

減っていたし、マリーナは杖を突いての登場。

演奏は、年齢を感じさせなかったけど、

健康に気をつけて、まだまだ、元気で素晴らしい演奏を

聴かせて欲しい。





2010.7.27

音楽好き

先日、タクシーに乗ったときのこと。

私は、ギターを持っていた。

年齢は、60代かなと思う運転手さんが 訊いてきた。

「お客さんは、ギターのプロですか?」

「いえいえ、趣味でやってます」

「ロックですか?」

「いえ、最近は ジャズとか、ポップスです」

そんな話から、車を降りるまで、ずっと音楽談義。

運転手さんは、楽器は やらないらしいが、

とにかく音楽好きで、一日中音楽を聴いているらしい。

お客さんを乗せていない時は、USBメモリーに入れた

お気に入りのモダンジャズを、聴いていて、

お客さんを乗せていて、自分の好きな音楽を

かけられない時は、、それらを方耳だけイヤホンで聴いていること。

(最近は、USBメモリーから FMへ飛ばして、ラジオで

聴くということが出来るらしい。)

子供の時にラジオから流れてきた、Dave Brubeck の

『Take Five』 がきっかけで、JAZZ を聴きだしたこと。

息子さんが、36歳なんだけど、ギター弾きでバンドを

やっていて、最近、やっと就職したこと。

でも、息子がそんな風になってしまったのは、

自分が、ロックの CD をたくさん買い与えたためで、

自分の責任なんだと、ちょっとうれしそうに話してくれた。

音楽を好きな人に悪い人は、いない、

私の人生に音楽は、切り離せない、とも。

とにかく、音楽が好きでたまらない、という気持ちが

ひしひしと伝わってきた。

楽器を演奏する人が音楽好きなのは当たり前だが、、

リスナーとして、そんなにも音楽を愛している人の話は、

中々聞く機会がない。

私も幸せになった、出来事でした。





2010.8.1

石川早苗、松尾由堂 and 馬場孝喜

ギターの馬場さんは、昨年8月に始めて観て (聴いて) 以来、

ファンになり、今年の3月まで、(なんと、8ヶ月間で 10回!)

毎月ライヴに足を運んだ。

だが、4月以降、ちょっと多忙になり、ご無沙汰してしまった。

今日は、原宿 bar dAZE にて、私には約4ヶ月振りとなる彼のライヴ。

メンバーは、

石川早苗 (vo)、松尾由堂 (gt)、馬場孝喜 (g)。

そう、今回はギターデュオ+Vo という編成。

奇しくも先週の ハルトラ+私 と同じ。

(正確には、先週のライブは、パーカッション入りだったけどね。)

松尾さんというギタリストは、初めてだったけど、

私の印象では、ちょっとソウルフルというか、R&B とか、

JAZZ でも ファンキーなのが好きなんだろうな、という感じ。

で、馬場さんとのからみも絶妙。

終わってから、「今日のは打ち合わせありですか?」 と

馬場さんに訊いてみたら、全部、ぶっつけだったそうな。

確かに、3人とも店に来たのは、私より遅い。

軽く、サウンドチェックして、すぐ本番。

打ち合わせや、リハーサルなんかしてないわな。

ギター2本による歌伴 ということで、興味があったのだが、

自分達の先週のライブと比べて、決定的に違う!

何がって、「何も決めてない!」 というところだ。

私が山ちゃん (gt) と演奏する場合、きっちり、役割分担を決めて

演奏している。

が、馬場さんたちは、なんとなく役割分担があるものの、

そんなにきっちりと明確に分けているわけでなく、

互いの領域をも行ったり来たりしながら、それで相手や歌の

邪魔するわけでもなく、音楽を創り上げているのだ。

それは、私からすれば非常に高度なことなのだが、

JAZZ では当たり前のことで、要するに、

「相手を聴く」 ということなのだな。

いや、私だって聴いているのだが、聴いていることに

対するレスポンスが、違うんやろな。


ライヴ終了後、After Hours。

馬場さんと、「Mercy, Mercy, Mercy」 をセッション。

その後、Vo 石川さんも加わり 3人で、

The Isley Brothers の 「For The Love of You」。

幸せ。

でも、もうちょっとちゃんと弾きたっかたよう〜!





2010.8.11

小沼ようすけ LIVE

昨日は、小沼ようすけのライヴへ行って来た。

@ COTTON CLUB 。

なんと、誕生月ということで、COTTON CLUB から

ご招待のメールが届いたのだ (しかも2名様)。

最近は、個人情報についてうるさいが、そういう所では、

誕生日など書いておくと、こういうラッキーもあるのだな。

メンバーは、

gt : 小沼ようすけ
or : 金子雄太
drs : 大槻 “カルタ” 英宣

小沼ようすけは、デビュー当時から聴いていて、

今年、発売された最新アルバム以外は、全部聴いているし、

ライヴも 3回目だ。

彼は、デビュー当時は、ピックで弾いていたのだが、

3〜4年前から指弾きに転向した。

ギターは、指で弾くと独特のトーンが得られる代わりに、

ピックのように自由には弾けず、その分 ストレスもある。

彼も当初は、苦労していたようだが (インタビューで読んだことがある) 、

昨日の彼の演奏を聴いて、全く、その過渡期を脱し、

指弾きのスタイルを確立したように感じた。

実際、あのスピードを指で弾くのは、

かなりの鍛錬が必要だっただろう。

しかし、観ていると、軽く弾いているようなので、

中々、一般のオーディエンスにはその凄さが

伝わらないのではないか、と思った。

もちろん、そんなことは、音楽自体とは関係のないことで、

プロのアーティストは皆、想像を絶する練習を積み重ねて

いるのだけれど。

気心の知れたメンバーとの演奏で、余裕も感じられたが、

欲を言えば、もう少しギターのヴォリュームが欲しかったな。

でも、ファンキーでグルーヴィで よいライヴでした。


ちなみに私も指弾きをマスターしたいと思っているので

今日のライヴは、良い刺激でした。





2010.8.19

GENTLE  THOUGHT

ROCK が、一番と思っていた16歳の頃、

FM ラジオからそれまで感じたことのない

気持ちよい音楽が流れてきた。

渡辺貞夫の 「マイ・ディア・ライフ」 という番組で、

流れてきたのは当時の彼の LIVE で、

バンドは、LA のミュージシャンたちだった。

ギターがやたらと気持ち良い。

それが、リー・リトナーだった。

それから、しばらくして リー・リトナーの LP を買いに

レコード店へ行った。

当時、LP レコードは1枚、2,500円。

小遣いは、月5,000円。

レコードを買うと半分がなくなるのだから、

何を選ぶかはめちゃくちゃ慎重になる。

さんざん、迷った挙句、思い切って 3,000円するこれを選んだ。

「ダイレクト・カッティング」という言葉に惹かれて。

『GENTLE THOUGHT』 (Lee Ritenour and His Gentle Thoughts)



普通、レコードは マルチ・トラック・テープに楽器ごとに

別々に録音する。

そして、後から失敗した部分だけやり直したり、

音響的に微調整したりするのだが、

ダイレクト・カッティング というのは、演奏を直接、

カッティングマシンに接続して レコード用ラッカー盤に

音溝を刻む方式。

つまり、演奏者もエンジニアも失敗が許されない

超緊張感の伴う録音なのだ。

音源を テープに録音しない分、音が良い、というのが売りだった。

そんな やり直しのきかない状況で、録音されたそのレコードには

スゴイ演奏が満載だった。

ずい分、そのレコードは聴いたものだ。

もう、何年も前だが、CD が発売されたので即購入。

聴いてみると、なんと、私が聴いていたものと

演奏が違うじゃないか。

その後、ADLIB (雑誌) の記事で読んだが、

なんでも 2 ヴァージョン録音されたようで、

アナログレコードも 2種類発売されたようだ。

確か、その記事では、ダイレクトカッティングだと、

作れるレコードの数が限られているので、2 ヴァージョン録音し、

その両方が、レコードになったように書かれていた。

レコードの商品番号は、違ったようだ。

CD になったのは、私が買ったのではない方の

ヴァージョンだったというわけだ。

私としては、アナログ・レコードで買った方の演奏の方が

好きなのでちょっと残念。

そういうマニアのために、もう一つの方も

CD化してくれへんやろか。

とはいうものの、どちらも名盤です。

2005年の『OVERTIME』 というアルバムに

同じメンバーによる 『Captain Fingers』 が収録されている。

それも良いが、やはり私にはあの頃聴いた テイクが一番だ。


『GENTLE THOUGHT』 (Lee Ritenour and His Gentle Thoughts)
(1977年発売)

曲目
 1 Captain Caribe/Getaway
 2 Chanson
 3 Meiso
 4 Captain Fingers
 5 Feel Like Makin' Love
 6 Gentle Thoughts

メンバー
 Lee Ritenour (Guitar)
 Ernie Watts (Saxophone)
 Dave Grusin (Keyboard)
 Patrice Rushen (Keyboard)
 Anthony Jackson (Bass)
 Harvey Mason (Drums)
 Steve Forman (Percussion)





2010.8.22

DRUMSTRUCK

『ドラムストラック』 を観に (参加しに?)

天王洲アイルの銀河劇場へ行ってきた。

『ドラムストラック』 は、アフリカの伝統的な打楽器による

パフォーミング・アート。

なんと全ての座席に ジャンベ が用意されており、

出演者たちと一緒にパフォーマンスに参加できるという

参加型エンタテーメント。

マニアックなお客さんが多いのだろうと 思って行ったら、

意外と子供連れのファミリーが多かった。

確かに子供が観ても (参加しても) 楽しめる。

総勢700人以上の人が一緒にリズムを叩くのは圧巻だ。

以前 参加したドラムサークルと 似ている部分もあるが

ドラムサークルは、100%参加型で 鑑賞の部分はない。

ドラムストラックは鑑賞の部分もある点が、ちょっと違う。

観るパフォーマンスと 参加するパフォーマンスが

交互に演じられるのだが、私としては、もっと叩きたかった。

面白いと思ったのは、普通のドラムセットが参加し、

ハイハット・シンバルの音が混ざると民族音楽度が下がり、

西洋化された感じがして ちょっと興ざめした点。

なお、ドラムストラックは、来年の来日も決まった模様。


  ↑
開演前の会場の様子  全席にジャンベが。



ドラムストラック 2010 PV





2010.9.4

東京JAZZ

東京JAZZ (国際フォーラム・ホールA) へ行ってきた。

東京JAZZ は、2002年から続いている

JAZZ コンサートのイベント。

この数年は、国際フォーラム・ホールA で開催されている。

1階の広場でもライヴが行われ、たくさんの屋台が出ていて、

お祭りのようだ。

私は、05年、07年、09年と過去3度行ったことがある。

07年、09年は、チケットを入手した時期が遅く、

2階席 (国際フォーラム・ホールA) の後ろの方だったが、

今日は、1階の前から6列目。

端の方だったが、それでも2階席よりはずっと良い。

東京JAZZ は、土日は、昼の部、夜の部がある。

今日は、昼の部に行ってきた。

テーマは、「GROOVE」。

出演は、

1.Chris Minh Doky & The Nomads
  featuring Dean Brown, George Whitty, Tom Brechtlein

2.Marcus Miller with NHK交響楽団
 Featuring Roberta Flack and Christian Scott
  Conducted by Damon Gupton

3.Maceo Parker

4.Larry Carlton & 松本孝弘


私の目当ては、マーカス・ミラー、オーケストラとの共演。

そう、今年発売されたCD 『A Night in Monte Carlo』 の

再演だ。

こんな機会は、そうそうないだろう。

まず、オーケストラだけで 1曲演奏。

演奏が、始まると何か違和感が・・・。

スピーカーから、音が出ているのだ。

通常、クラシックのコンサートだとオーケストラの音は、

マイクを通さず、ナマだ。

しかし、今日は JAZZ BAND との共演だ。

しかも、5000人入る大きなホール。

オーケストラも音量を増幅しないと、いけないわけだ。

ところが、2曲目マーカスらが登場し、一緒に演奏し始めると、

どうも、オケの音が小さい。

せっかくのマーカスとのユニゾンのフレーズなども迫力が半減。

これは、ちょっと惜しかったけど、演奏は、素晴らしかった。

ステージの左右の大きなモニターに、ステージ上が

映し出されていたので、オーケストラの人たちの表情もよく見えた。

Alex Han (saxophone) の強烈なソロを

ある人は驚いたように、ある人はあきれたように

見つめていたのが、面白かった。

「Featuring Roberta Flack and Christian Scott」 と

なっていたが、Roberta Flack は、1曲 「Prelude To A Kiss」 を

歌っただけ。

Christian Scott (trumpet) は、途中で登場してから最後まで出演。

それにしても マーカスはスゴイ。

あんなことを実現してしまうなんて。

自分でも 「クレイジーだと思う」 って言ってたけど。

休憩時間にサイン会やってたので、思わず Tシャツを購入。

“SHIN” と書いてもらった。

ミーハーです。

マーカス・ミラー直筆サイン入り


Chris Minh Doky も、Maceo Parker も良かったが、

Larry Carlton & 松本孝弘 は、残念ながら、

この2人が一緒にやる意味が あまり感じられなかった。


東京JAZZ は、NHK BS とかで放映するようなアナウンスをしてたけど、

まだ、ネットでは発表されていない様子。

たぶんダイジェストだと思うけど、興味のある人は、チェック!


明日は、夜の部に行きます!





2010.9.5

Halie Loren

私は、JAZZ を聴くが、ギター関連ものが多く、

ヴォーカルものを聴く割合は、それほど多くない。

そんな私が、先日、久しぶりに行った渋谷のタワーレコードで

見つけた 1枚、Halie Loren という女性ヴォーカルの

「They Oughta White a Song. / 青い影」 が気に入っている。

この人のこと、全く知らなかった。

タワーレコードのギフト券をもらったので、

何か1枚選ぼうと 数十枚試聴して選んだ1枚。

なんでも、タワレコでは、輸入版を入荷しては売り切れ、

入荷しては売り切れを繰り返していたようで、

ようやく発売された日本盤ということだ。

(日本盤には、ボーナストラック4曲!)

「枯葉」、「サマータイム」、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」 などの

スタンダードから、彼女のオリジナル、そして、プロコムハルムの

「青い影」 や、オーティスの 「ドック・オブ・ザ・ベイ」 、

なんと、U2 や キンクス なんかもやっている。

24歳って書いてあったけど、中々 渋いです。

そして、バックの演奏もよろしい。







2010.9.6

東京JAZZ その2

昨夜は、有楽町にある東京国際フォーラム・ホールA へ、

東京JAZZ へ行って来た。(夜の部)

今年は、一昨日の昼の部に続き、2回目。

昨夜のテーマは、“JAZZ STREAM”。

出演は、

Special Opening : Han Bennink

1.Joshua Redman Trio
  with Matt Penman and Gregory Hutchinson

2.KAZUMI WATANABE TOCHIKA 2010
  featuring TOCHIKA ALL STARS
  (Warren Bernhardt, Omar Hakim, Mike Mainieri
   and Marcus Miller)

3.Jazz Crusaders
  featuring Joe Sample, Wayne Henderson,
  special guest Gerald Albright


お目当ては、“渡辺香津美 TOCHIKA 2010”!

1980年に NY で録音され、リリースされたアルバム、

『TOCHIKA』 のレコーディング・メンバーによる

30年ぶりの共演だ!

なんと、Bass に、マーカス・ミラー!

(正確には、『TOCHIKA』 では、ドラムはオマー・ハキムではなく、

スティーブ・ジョーダン と ピーター・アースキン。

ベースも マーカス以外に、トニー・レビンも参加。

マーカス & スティーブ と トニー & ピーター の2つの

リズム隊を 曲によって使い分けている。)

『TOCHIKA』 は、日本のフュージョンを代表するアルバム。

私は、そんなに 渡辺香津美ファンというわけではなかったが、

高校3年の文化祭では、後輩ギタリストのリクエストで、

『TOCHIKA』 に収録されている 『MANHATTAN FLU DANCE』 を

演奏したので 思い出があるのだ。

『TOCHIKA』 といえば、マクセル (maxell) のCMに

『ユニコーン』 という曲が 使われたので、

ジャズ・ファンでなくても 覚えている方もいるだろう。

そんなわけで、おじさんにはたまらないメンバーによるライヴ。

実際、昨夜の1曲目、アルバムでも1曲目を飾る

『LIQUID FINGER』 が始まると、

場内 「うおぉぉ〜」 というおっさんの歓声!

ライブ中、何度も何度も、「うおぉぉ〜」。

黄色い声ならぬ、おっさんの歓声!

演奏が、またスゴイ!

完全に降りてきてたね。

音楽の神が。

涙出てきたもん。

ああ、ホント行って良かった。

DVD 出ないかな。

そうそう、NHK FM で生放送したようだった。

誰か録音してない?

10月に NHK で TV 放映するようなので要チェック。


東京JAZZ、今年のトリは、“Jazz Crusaders”。

8月に入って、ウィルトン・フェルダー (sax) が急病のため、

来られなくなった。

代わりに スペシャルゲストとして、ジェラルド・アルブライドが

来日メンバーに。

クルセイダーズは、2年前、JVC Jazz Festival で来日した時にも

観ているが、その時とは、ジョー・サンプル 以外全員違うメンバー。

クルセイダーズは、ジョー・サンプル (pf)、

ウィルトン・フェルダー (sax)、ウェイン・ヘンダーソン (tb)、

スティックス・フーパー (dr) の4人が、高校の同級生で始めたバンド。

1st レコーディングが、1961年というから、来年で50年だ。

2年前には、来日しなかった ウェイン・ヘンダーソンが

今回は一緒に来たものの、ウィルトン・フェルダーが

欠席になってしまった。

(2年前は、ウィルトン・フェルダーは来日。)

メンバーの出入りはあるものの高校時代から、

50年演奏しているって、どんなんやろ?

昨夜、ウェインは、ジョーを 「my sweet heart」 と

冗談交じりに紹介していた。

そして、(英語のため) あんまり意味がよく分からなかったけど、

ウィルトン・フェルダーの話をしてから、演奏した曲、

(聴いたことあるけど、曲名不明) では、これまた 泣けました。

ウェインも、立っては演奏できないようで、

終演後のあいさつ時にも立たなかった。

元気に演奏を続けて欲しいもんだ。

そういうわけで、今年の東京JAZZ も終わったが、

(来年は、昼夜昼夜、全部観たろか!) って思うぐらい、良かった。

6月ごろ チケット発売だけど、出演者が 8月になって

決まったりするので、良席とるためには、

出演者が確定していない時点で、チケット買わなあかんから、

ちょっと困るよね。





2010.9.7

Marcus Miller Larry Graham

今日は、六本木 ビルボードライヴ へ マーカス・ミラーを

観に行ってきた。

先週の土日の 東京JAZZ に続いて、なんと、

4日間で 3度目のマーカス!

我ながら、すご。

土曜日は、NHK交響楽団、Roberta Flack、

Christian Scott との共演、

日曜日は、渡辺香津美 との共演、

そして、今夜の共演相手は、

ラリー・グラハム だぁ!

なんと、世界初共演!

いやぁ〜、凄かった & 面白かった。

3曲、マーカス・バンドのみの演奏の後、

マーカスが、「みんな準備は いいかい?次のレベルへ行くよ」 と

ラリーを紹介。

私は以前、レコードで ラリーの演奏を聴いたことはあるが、

ファンというわけでもないので、彼の音楽に詳しくないし、

ライヴは初めて。

(どんなん なるんやろ) と 思てたら、

ラリーが登場したとたん、世界が一変。

今まで、貫禄たっぷりに見えていたマーカスが、

まるで 少年のように見えてしまった。

それもそのはず、ラリーは、今年64歳。

マーカスの得意とする スラップ奏法の創始者で、

マーカスから見れば、大大、大先輩。

ラリー登場で、いきなり会場はファンクの嵐、興奮のるつぼ。

もちろん、それまでもマーカス・バンドは、十分ファンキーだったのだが、

正に違う次元へ行った感じ。

曲が終わって、マーカスがひと言。

「な、違うレベルに行くって言うたやろ?」 (もちろん英語で)

超ファンキーにステップを踏みながら、弾く元祖チョッパーは、

コメディアン的要素もあり、大笑い。

マーカスとのスラップのユニゾン、しまいには、

2人で会場を歩きながらの演奏。

最後は、『リリース・ユアセルフ』 で、今度は、バンド全員で

会場を練り歩き、そのまま 控え室へ。

鳴り止まぬ手拍子で、マーカス・バンドのみ再登場。

『カム・トゥギャザー』 でアンコール。

いやぁ、強烈なライヴだった。

マーカスも めちゃくちゃ楽しそうだった。


メンバー :
Marcus Miller (Bass)
Federico Gonzalez Pena (Keyboards)
Alex Han (Saxophone)
Sean Jones (Trumpet)
Louis Cato (Drums)
special guest Larry Graham (Bass)







2010.9.16

宮野弘紀 スーパーギター トリオ

今日は、あいにくの雨だったが、新宿の Jazz Live Spot、

SOMEDAY へ、「宮野弘紀スーパーギター トリオ」を聴きに

行ってきた。

メンバーは、ギタリストが3人。

 宮野弘紀 (gt)
 HARU 高内 (gt)
 馬場孝喜 (gt)

馬場さんは、何度も聴きに行っている大好きなギタリスト。

宮野さんは、CD での演奏は聴いたことがあるが、

ライヴは、初めて。

HARUさんは、CD での演奏はもちろん、

一度、ナマでも聴いたことがある。

新宿 SOMEAY へは、初めて行ったのだが、

100人以上入る中規模のハコで PA (音響) などにも

拘りの見られる店。

(これぐらいのハコで満席でやりたいなぁ) と思うような店だ。

さて、今日の3人、エレキではなく3人ともスチール弦のフラットトップだ。

宮野さん、馬場さんは、Ovation、HARUさんは、ラリビー。

ラリビーは、豪華なインレイとバインディングだったから、

結構な高級機種だろうな。

スチール弦 3人でどんな曲やるのかな、と思っていたら、

1部、1曲目は、『Hearts and Flowers』 という、ジョン・マクラフリンが

演っていた曲。

ジョン・マクラフリンか〜全然知らんな〜と思っていたら、

2曲目もジョン・マクラフリンが演っていたという

『Goodbye Pork-Pie Hat』。

でも、これは、Jeff Beck も演っていたので知っているぞ。

3〜5曲目はそれぞれのオリジナル曲を1曲ずつ演って終了。

2部は、まず3組のデュオでの演奏。

宮野+馬場 『シロッコ』 (宮野オリジナル)

宮野+HARU 『ノルウェーの森』 (ビートルズ)

馬場+HARU 『In A Sentimental Mood』 (スタンダード)

4曲目、3人で 『California Nights』 (Wes)

5曲目、『クレシェンド』 (宮野オリジナル)

そして、アンコールに 『Blue in Green』 (Miles)。

個人的には、1部より2部の方が良かった。

宮野さんは、ウネウネとギターを弾く人。

アメリカというよりは、何かよく分からないけど、

ヨーロッパを感じさせる人。

スパニッシュな感じが多かったから ということだけでなくね。

それでいて、弾いてる姿が侍っぽく見えたり、

琵琶法師に見えたりした。

琵琶法師なんて見たことないのに不思議。

3人とも、ギターのチューニングを全音下げていたらしく、

そのせいか、ややダークな音色の印象。

これも、ジョン・マクラフリンがやっていたらしい。

MC で、宮野さんが 「ギタートリオはやりたくないんだけど」 と

言ってたけど、ホント難しいだろうな。

2人で世界が出来上がってしまうから、3人目のいる所が

あんまりない。

ガンガン弾くタイプの曲なら、まだいいけど、

しっとりした曲とか、ホント、センスいるだろうな。


関係ないけど、HARU さんが、松坂慶子のダンナだって

今日初めて知った。





2010.9.27

リー・リトナー

これまた、好きなギタリスト。

今日は、ブルーノートで彼のギタリスト生活50周年の

記念来日ライヴ。

昨年は、楽器店主催のギター・セミナーと

東京JAZZ にでの 神保彰バンドのゲストとして観たが、

もうかれこれ5〜6回は、ライヴに足を運んだだろうか。

本日のメンバーは、

 Lee Ritenour (g)
 Larry Goldings (org&key)
 Melvin Lee Davis (b)
 Sonny Emory (ds)

ベースのメルヴィン以外は、知らなかったのだが、

キーボードのラリー・ゴールディングスは、

メイシオ・パーカー、ジョン・スコフィールド、

ジェームズ・テイラーなどと共演しているらしい。

ピアニカ による 「IN A SENTIMENTAL MOOD」 が、

美しく印象的だった。

ドラムのソニー・エモリーは、若手かなと思ってたら、なんと、

“アース、ウィンド&ファイアー” のメンバーだったというから驚き。

なるほど、蛍光スティックを使った派手な超絶ドラムソロは、

それならうなづける。

リトナーは、1曲目大好きな 「CAPTAIN CARIBE」 から、

リトナー・スマイル。

毎回思うけど、この人ホントに幸せそうにギターを弾く。

今日、2回 とちったの分かったけど、それでも笑ってるもんね。

ギターは、 Gibson を2本使用。

L−5 と チェリーサンバーストの レスポール

雑誌のインタビューに 書いてあったのだが、

彼が Gibson に1959年製 レスポール のリイシューモデルを注文して、

数ヶ月経った去年の1月9日に届いたそうだ。

なんと、その日に レスポールは、亡くなったそうな。

(解説)
 赤字の レスポール は、ギターの名前。
 青字の レスポール は、ギタリストであり、そのギターを作った人物。

もしかしたら、今日弾いていたのが、その レスポール なのかも。





2010.10.7

TONINHO HORTA & JACK LEE

今日は、COTTON CLUB へ、

トニーニョ・オルタ と ジャック・リー のギターデュオを

聴きに行って来た。

トニーニョ は、ブラジル人、ジャック は、韓国人。

ライブのタイトルが、"From Belo to Seoul"

Belo はブラジルの都市名、Seoul は、もちろん韓国の首都。

(2000年に同名のアルバムを

JACK LEE with TONINHO HORTA 名義でリリースしている。)

今日と明日、2日間 計4ステージ。

あまりにもマニアックなので、(お客さん入るのかな) と

思っていたら、やはり、半分くらいの入りだった。

ジャックは、今年3月のボブ・ジェイムスとの来日公演で、

初めて聴いたのだが、そんなに好きには なれなかった。

一方、トニーニョは、パット・メセニーと共演したりもしてて、

ブラジル音楽好きや、フュージョンマニアには知られているので、

以前、興味を持ち、CD も買ったけど、

イマイチ好きになれず、あんまり聴いていない。

どちらかというと 玄人受けするミュージシャン という印象。

そんなに大して好きでもないこの二人のライヴに

どうして行ったのか。

それは、ギターデュオ という フォーマットなら、

めちゃくちゃ面白くなる可能性があると思ったからだ。

例えば、Bireli Lagrene のアルバムは、そんなに良いと思わないが、

Sylvain Luc とのギターデュオになると、めちゃくちゃ面白い。

なので、(この2人ももしかしたら) と思ったのだ。

それに、トニーニョ・オルタ なんて、滅多に観られないし、

韓国人とブラジル人の組合せも珍しいしね。


さて、ライヴはどうだったかというと、これが良い意味で期待を

裏切られた。

なぜか勝手に、ギター2本のインスト (歌のない音楽) を

期待していたのだが、トニーニョは、シンガーソングライターなので、

歌うのだ。(そりゃそうだ。)

で、その弾き語りが独特。

私は、そんなにブラジル音楽に明るくないが、

あああ、ブラジルのリズムって感じ。

ゆるいのに乱れてるわけではない、なんとも形容しがたい

独特のあのリズム、そして、あのメロディ、あのハーモニー、あの歌。

今回のライヴは、ジャックが、トニーニョの胸を借りて、という印象。

違う言い方をすると、

ジャックは、トニーニョに合わすことができるけど、逆はない。

トニーニョは、あまりにも ワン&オンリー なので、

人に合わしたりしない、そんな感じがした。

一番、感動した曲は、トニーニョが、

「韓国の曲でこれが好きなんだ」 と言い、演奏した 「アリラン」 。

まさかの選曲だが、これが泣けるほど素晴らしかった。

途中、トニーニョのソロ・コーナーがあり、その時に演った

ギター・ソロも素晴らしかった。

そして、日本人ヴォーカル (女性、名前がよく聞き取れなかった) を

ゲストに2曲、トニーニョ と デュオ。

「シンカンセン、シンカンセン、シンカンセン、トキオ、トキオ、トキオ、

ナゴヤ、ナゴヤ、ナゴヤ、オサカ、オサカ、オサカ、

キヨト、キヨト、キヨト、ハカタ、ハカタ、フクオカ」 という歌詞の

曲が面白かった。


ジャック も トニーニョ もわりと話をしたのだが、

残念ながら、英語が聞き取れない。

私の後ろに座っていた女性4人組 (一人は外国人) は、

ペラペラのようで、しょっちゅう笑っていたので、

結構、面白い話だったんだろうな。

トニーニョ が、ジャック を紹介するのに、

めちゃくちゃ褒めるので、ジャック が財布から1000円札を出して、

渡そうとしたり、それくらいは、分かるんだが、

話の肝心なところが分からん。

ちょっと最近、英会話勉強も止まってるので、考えねば。

そうそう、ジャック は、トニーニョ の紹介に

「incredible」 (信じられないほど素晴らしい) を連発してた。

この機会に覚えよう。

(Wes Montogomery のアルバムに

「The Incredible Jazz Guitar」 というのがあるよね。)

ジャック は、トニーニョ をめちゃくちゃ近い人、ブラザーだと

紹介していた。

前回の ボブ・ジェイムス との時より、楽しそうに見えたのは

気のせいじゃないだろう。

ホントに トニーニョ と演れて、うれしいんだなって 伝わってきたもん。

こういうのは、やっぱり ライヴ やな。

お客さん少なくてもったいなかったな。

トニーニョ・オルタ は、ナマ で観るべし。





2010.10.30

高道晴久カルテット

一昨日は、友人に誘われ ジャズクラブ 赤坂 Bフラットへ。

出演は、高道晴久カルテット。

メンバーは、

西口明宏 (ts)、片倉真由子 (p)、高道晴久 (b)、二本松義史 (ds)

30〜35歳の若いジャズメン達。

4人ともバークリー音楽院を出ており、

一時期、一緒に New York でも活動していたらしく、

今回のライヴの タイトルは、〜New York Reunion〜。

私は、4人とも知らなかったのだが、さすがに

New York でやっていただけあって、皆 上手い。

ピアノの片倉さんは、バークリー卒業後、ジュリアードに行き、

2006年には、Mary Lou Williams Women In Jazz Piano Competition で

優勝という経歴の持ち主。

今回のライヴは、ベースの高道さんがリーダーということで、

彼のオリジナル曲も数曲演奏されたのだが、

これが良かった。

ぜひ、CD も出して欲しいもんだ。

出来れば、ギターも入れてね。





2010.11.8

USBメモリー

コンピュータを触る人なら 大抵は USB が何のことか

お分かりだと思うが、最近は USBメモリーに

データを入れた商品も出てきた。

2ヶ月前に予約して、ようやく先日届いた これ

ギタリスト 渡辺香津美のデビュー40周年記念の

商品で、4GB のオリジナルUSB メモリーに

CDスペックを超える 24bit/48KHz wav 形式の

ステレオ音声ファイルや そのマイナスワン音源、

約45分におよぶ MPEG4 形式動画、

PDF ファイルの楽譜などが収録されている。

ネットでダウンロードするには、データが大きすぎるし、

CD にして売っても買う人は少ない、そんなすき間 (マニア) を

ターゲットにした商品だと思う。

ちょっと高いけど、こういう面白い商品が増えるのは良い。





2010.11.16

石川早苗、小林幹 & 馬場孝喜

一昨日は、石川早苗 (vo)、小林幹 (尺八) & 馬場孝喜 (gt) の

ライブへ行ってきた。(@原宿 bar dAZE)

馬場さんのライヴは昨年の8月以来、なんと13回目。

今回は、石川さんとのデュオに 尺八、ピアニカ、

ボイスパーカッション、コーラスとなんとも芸達者な

小林幹さんを迎えてのトリオ。

この3人での4days の最終日ということもあって

息もピッタリ。

小林さんは、初めて観たが、この方 スゴイ。

尺八でJAZZ をやるというのは、ずい分前、フュージョン全盛期に

(名前は忘れたけど) いたような気はするが、

あんまりやる人いないんでしょうね。

5つしか穴のない笛で、複雑なスケールを吹くことは、

とんでもない技術とセンスが要るのだろうな。

尺八の 「Spain」 なんて、初めて聴いたよ。

馬場さんは、前回 (9/16) アコギだったので、

フルアコは、8/1以来だったが、何やら演奏が進化してるな、

と感じた。

この日は、出演者の写真を撮ろうと一眼レフカメラを持参したが、

店内が暗くて、フラッシュなしには初心者の私には、

まともな写真は撮れなかった。

ああいう環境でも、ちゃんとした写真が撮れる様になりたい。





2010.11.20

ライブと映画

昨日は、川崎 クラブチッタ へ 行ってきた。

友人 栗山龍太 の CDデビューライブでもあり、

たくさんの若いアーティストが出演する

オムニバス・ライヴ でもあり、漫才があったり、

短編映画の上映があったりと盛りだくさんの内容だった。

若いアーティストを観ていて、

あまりの共感できなさに自分の年齢を感じずには

いられなかった。

でもそれは、ただのジェネレーション・ギャップとは、

また違うような気もした。

うまく言葉に出来ないけど。


栗山龍太のライブは、プロデューサーの色が濃く出たもので、

私の知る彼のオリジナルな世界が表現されていなかったのが

残念。

やるなら、彼の世界を売りに出して欲しかったな。


上映された短編映画は、「OROKA」 という15分のアニメーション。

山形国際映画祭のアニメ・CG部門で最優秀賞を

受賞したらしい。

ペット殺処分問題や育児放棄の問題をテーマにした、

命の大切さを伝える作品ということだ。


私は、小学生のとき、飼っていた犬の面倒をみきれずに

保健所に連れて行ったことがある。

殺処分だ。

自転車に乗せて連れて行くときのことは、

今もはっきりと覚えている。

翌日、学校から帰ってきて、空の犬小屋をみたときの

何ともいえない空虚感もはっきりと覚えている。

私には、生き物を飼う資格など なかったと思っている。

無責任だったと思っている。

そして、このことは一生忘れないだろう。

そんな私は、この映画に対し感銘するわけでもなく、

賛同するわけでもなく、かといって、嫌悪するわけでも、

反対するわけでもなく、複雑な思いを抱いた。


ちなみに日本では、年間約10万頭の犬、約24万頭の猫が

殺処分されているらしい。





2010.12.7

FOURPLAY

一昨日は、FOURPLAY のライヴに行ってきた。

(@Blue Note Tokyo)

FOURPLAY は、1990年、Bob James (key)、Lee Ritenour(g)、

Nathan East (b)、Harvey Mason (ds) の4人で

結成されたアメリカのフュージョンというか

スムースジャズのバンド。

1998年に ギタリストが Lee Ritenour から

Larry Carlton に交代した。

私は、このバンドは あまり聴いておらず、

ライヴも 昨年 初めて観た。

昨年のライヴは、すごいことをやっているのだろうが、

皆 上手すぎるのか、正直 面白みに欠けた感があり、

Nathan East の芸達者さだけが印象に残った。

今年、ギタリストの Larry Carlton が抜け、

Chuck Loeb が加入。

Chuck Loeb のCD は 1枚持っているが

それほど印象に残っておらず、今回の彼の参加による

FOURPLAY のライヴにもあまり興味がなかったところ、

友人がチケットが余ったので 安く譲ってくれるというので

行くことに。

そしたら、なんと今年の ライヴ・ベスト5 に入る素晴らしさ。

Lee、Larry に比べると 知名度、人気の点では劣る

Chuck Loeb。

それなりのプレッシャーはあっただろうが、

熱い素晴らしい演奏だった。

もちろん、今回は Chuck の FOURPLAY としての

初ライヴということもあるだろうから、

メンバーも彼を立てたところもあるかも知れない。

それを差し引いても 彼は 見事にバンドに溶け合い、

新しい風を吹き込んでいたと思う。

このメンバー・チェンジは、Chuck にとっても

オリジナルメンバーの3人にとっても 良かったと思う。

CD で聴くと、Chuck のトーンは どうも きれいすぎて

好きにはなれなかったのだが、ライヴでは、

気にならなかったし、めでたしめでたし。


そういえば、近くのテーブルに T-SQUARE の安藤さんが

観に来てた。

行く前に たまたま雑誌で安藤さんのインタビューを

読んでいたので、ちょっとびっくり。





2010.12.12

David T. Walker

7月、マリーナ・ショウ のバンドで来日したのを

観たので、今年2回目の ナマ David。

初めて、David をライヴで観たのは、

Band of Pleasure としてで、17〜8年前だ。

この数年、ソロとして来日が続き、ナマ David を観るのも

これで 7〜8回目。

今回のライヴは、なんと招待券が当たったのだ。

ラッキー!

彼の指先から奏でられる音色は、正にマジック。

アメリカは、David を人間国宝にすべき。

今日の演奏は

最近、ギターを弾くと迷いだらけの私には、、

「誰かみたいにならなくて いいのだよ。

あなたのままで、そのままでいいのだよ」 と

言っているかのような演奏だった。





2010.12.14

マテオ

この数年、CD ショップに行くことは、ほとんどなくなった。

CD の購入枚数自体、一番多く買ってたころに比べると、

少なくなっているのだが、購入は Amazon か、

ものによっては iTunes で ダウンロード 購入もする。

以前は、渋谷や新宿の タワーレコードや HMV に行くと、

試聴コーナーにある興味のある CD を片っ端から

聴いたものだ。

CD ショップって BGM が 結構な音量で流れているので、

試聴の邪魔だなぁ と思いながら。


さて先日、目黒のHMV を何気なしに覘いてみて

試聴したのがこれ。



Mateo Stoneman という人の 『Mateo』 というアルバム。

1曲目、歌を2〜3小節聴いただけで、購入決定。

素晴らしい歌。

ライナーノーツによると、

彼は、アメリカ人で 元々ロックミュージシャンを目指し、

LA に出てきたようだが、貧困から悪事を働き、

窃盗犯として捕まり 4年服役した。

その服役中、刑務所の中で

映画 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 を観て、

キューバ音楽の素晴らしさに目覚め、

スペイン語、キューバ音楽の基本を服役中に

身につけたらしい。

つまり、アルバム 『Mateo』 は、

アメリカ人の歌うキューバン・ミュージックなのだ。

このアルバムは、彼がキューバに赴き、

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 のメンバーをバックに

2004年に吹き込んだもの。

6年を経て 日本での発売となったようだ。

いやぁ〜素晴らしい!

2曲目では、泣きそうになったよ。

ヴォーカル (特に男性ヴォーカル) で

感動することって滅多に ないのだが、この人は素晴らしい。

カエターノ・ベローゾ を発見して以来の衝撃。

彼は、出所後、LA のレストランで弾き語りを始め、

それが評判を呼び デビューに至ったようだが、

今も弾き語りを続けているらしい。

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 は、

ギタリストのライ・クーダーが、中心になって1999年に

製作されたキューバン・ミュージックのドキュメンタリー映画で、

当時、私も観たが、この映画も素晴らしかった。

その映画を観た直後は、キューバっていいな、と思ったが、

普段、キューバンを聴かないのですっかり忘れていた。

今回、『Mateo』 を聴いて、またキューバに行ってみたくなった。

今年の CD、No.1 決定です。

「音楽」 が好きな人には、是非聴いていただきたい。


1曲目のイントロ前に カウントが聞こえる。

カウントのタイミングとしては、「4、1」 なのだが、

それが、日本語で 「3、4」 と聞こえるのが面白い。

日本盤は、ボーナス・トラック 4曲入り。

英語で歌っている曲もあるが、

スペイン語の方が雰囲気があって GOOD。





2010.12.17

ANN BURTON

先日、Bar でイイ感じの Jazz Vocal が流れていたので、

店主に 「誰?」 って訊いたら、「ハンバーグ」 だという。

(へえ、ドイツ人かな? そんな名前のシンガーおるんや) と

思って聴いてたら、あまりに良いので、

(これは チェックしよう) と、もう一度、ちゃんと名前を聞いたら

「アン・バートン」 でした。

調べてみると、アン・バートンは、1933年にオランダ生まれ。

1989年に亡くなっているから、56歳という若さで永眠。

喉頭がんだったようだ。

どちらかというと、ディープでスモーキーなジャズ・ヴォーカルの

声ではないが、私は、彼女ぐらいの感じが好きだ。

大好きな曲が3曲も入っているので、

1977年東京録音の 『雨の日と月曜日は』 を購入。

メンバーは、ピアノに ケン・マッカーシー、

べース 稲葉国光、ドラムス 大隈寿男。

その大好きな3曲は、

@ 「I Thought About You」
A 「Desperado」
B 「Still Crazy After All These Years」

@ はジャズのスタンダード、

A は言わずと知れた Eagles の名曲、

B は、ポール・サイモンの曲。

その他、カーペンターズで有名な

「Rainy Days And Mondays」 や、ヘレン・メリルで有名な

「You’d Be So Nice To Come Home To」 なんかも

入っている。

ジャズだけではなく、ロックやポップスをカバーしているあたりも

好きだな。

ジャズメンの演るロックやポップスのナンバー、

白人の演るソウル・ミュージックやブルース、

イギリス人の演るアメリカン・ロック。

大体、私はそういうのに好きなのが多い。


雨の日と月曜日は

良いアルバムです。





2010.12.29

本年の ライヴ・ベスト 5

早いなあ。

今年もあと2日かぁ。

年々、時間の経つスピードが加速されているように感じるなぁ。

さて、今年は、28のライヴを観に行った。

順位はつけられないが、印象に残ったライヴを5つ挙げよう。(月日順)

1.Savion Glover (4/30 @Cotton Club)

  これは、バンドと神技タップダンスのコラボ。
  人間の可能性の凄さを思い知らされた。

2.KAZUMI WATANABE TOCHIKA 2010
  featuring TOCHIKA ALL STARS
  (Warren Bernhardt, Omar Hakim, Mike Mainieri
   and Marcus Miller)
  (9/5 @国際フォーラム・ホールA)

  これは、もしかしたら2度と観られないライヴ。
  渡辺香津美のインタビューによると、リハーサルは、
  前日3時間のみ。
  マーカスは、ちゃんと自分のパートを予習してきたらしい。
  それにしても 3時間のリハだけであの演奏、恐るべし。

3.Marcus Miller & Larry Graham
  (9/7 @Billboard Live東京)

  マーカスのライヴにスペシャル・ゲスト、ラリー・グラハム。
  傑作ライヴ。
  望 DVD 化。

4.TONINHO HORTA & JACK LEE (10/7 @Cotton Club)

  滅多に観れないブラジル人と韓国人のギターデュオ。
  トニーニョと演れるのがホントにうれしそうだったジャックが
  印象的。

5.FOUR PLAY (12/5 @Blue Note Tokyo)

  メンバーチェンジした FOUR PLAY。
  新ギタリスト Chuck Loeb がバンドに新風を吹き込んだ
  熱いライヴ。

その他、David T Walker、Lee Ritenour も良かったし、

馬場 (孝喜) さんのライヴは、8回も行った。

来年も 良い音楽を たくさん聴きたいな。


そうそう、イーグルスが、3月に来日する。

東京ドーム公演なのだが、私はドームのコンサートは

どうも行きたくなくて、今まで一度も行った事がない。

が、イーグルスの来日は、これが最後という噂もあり、

いよいよ行くことにした。

メンバーは、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、

ティモシー・B・シュミット。

4人とも 62〜63歳。

残念ながら、ドン・フェルダーは来ない。

7年前の来日時は、なぜかあまり興味を持たなかったのだが、

やはり、私の青春時代の音楽。

一度はナマで 『ホテル・カリフォルニア』 を聴いておきたい。



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