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つつみしんやのひとりごと 2013年 7月
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2013.7.1

伝説のヨガマスターが
教えてくれた
究極の生きる智恵


ちょっと興味があるけど、手をつけていないものって

ありますか?

私にはいつも、いくつかあって、その中で、

ついにやり始めたことが、ジャズ・ギターだったり、

この ウェブサイトだったり、一眼レフカメラだったり

するわけです。

今、ちょっと興味があるけど、手をつけていないものの中に

「断捨離」 と 「ヨガ」 があるのだが、

ヨガの先生と、断捨利の先生が書いた本を発見したので、

読んでみた。

伝説のヨガマスターが教えてくれた究極の生きる智恵」。

著者は、ヨガ研究家の龍村修 (ガイア・シンフォニーの

龍村仁監督の弟)と、断捨離の提唱者、やましたひでこ。

お2人には、沖正弘という共通のヨガの先生がおり、

哲学的にも通じることが多いようだ。

私は、「断捨利」 の本は、読んだことはないが、

やましたひでこさんのメルマガは読んでいる。

これが中々深くて、面白い。

まあ、「断捨離」 は実践しなければ、何の意味もないのだが。

さて、本書タイトルにある 「究極の生きる智恵」 とは何か。

読んでみると、(なんだ、そんなことか) と思うようなことだが、

自分が実践できているかと問われれば、

「ごめんなさい」 というしかない。

簡単で、誰でも知っているようなことこそ、

実践するのは、難しい。


こんな本を読むと、人生の3分の2ぐらいを過ぎた今、

いよいよ、残りの人生の生き方を考えねば、と思う。

一昨日は飲みすぎて、昨日 (日曜日) は、

二日酔いで 何もできなかった。

そんな人生を送っていては、いかんやろ。

だが、飲みたい。

食いたい。

困ったものだ。





2013.7.2

奇跡のリンゴ

阿部サダヲ×菅野美穂 主演の映画、

『奇跡のリンゴ』 を観てきた。

絶対不可能だと言われた、無農薬による

リンゴ栽培に成功した、青森県の木村さんという方の実話。


農薬散布の日に、妻・美栄子 (菅野美穂) の具合が

悪くなることをきっかけに、木村秋則 (阿部サダヲ) は、

無農薬栽培を決意する。

しかし、やれどもやれども、結果は出ず、

収入はなくなり、しまいには周囲から、村八分にされる。

「自分があきらめたら、人類があきらめることになる」 と

何があっても、あきらめなかった秋則も、

極貧生活の中、とうとう力が尽きる。

しかし、最後の最後に、無農薬栽培の可能に触れる。

神は、見放さなかった。


成功するまで、11年。

周囲は、皆、「やめろ」 という。

しかし、彼を応援し続けた者もいる。

妻、娘たち、そして、畑を提供してくれる義父だ。

リンゴの木が、無農薬でも害虫や病気にやられないためには、

雑草や虫が必要だという。

リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているのではない。

人もまた然り。

ひとりで生きているのではない。

生かされているのだ。


本作に限らず、実話を基にした映画は、力強い。

秋則のあきらめない心もスゴイが、やはり、

何と言っても、妻・美栄子のサポートが素晴らしい。

こんな女性も中々おれへんで。

そして、その美栄子の父親 (山崎努) が、これまた、

素晴らしい。


監督は、中村義洋。

数本観ているが、割と好きな監督。

音楽は、久石譲。

そして、本作では、菅野美穂が良い。

かなり、良い。

彼女の演技で何度も泣かされてしもたね。

もっと映画に出て欲しいな。


ぜひ、その奇跡のリンゴを食べてみたいが、

毎年、あっという間に売り切れてしまうそうだ。

そうやろな。


★★★★★





2013.7.3

お笑いライヴ

渋谷の 「GAME」 という、普段はロックの

ライヴを演っているハコで、お笑いのライヴを

演っているというので、急遽、観に行くことに。

14組出演していたが、途中からだったので、

観たのは、7〜8組かな。

まだあんまり売れていない芸人たちと

聞いていたので、期待せずに行ったら、

予想以上に面白かった。

入場料1000円なら、十分満足。

テレビで観たことのある芸人は、1組だけだったが、

印象に残ったのは、「レオちゃん」、「火災報知機」

「ライオンヘッド」、「ズドン」。

お客さんは、10人ぐらいだったろうか・・・。

今、テレビで活躍している芸人たちも、

こういうところを通って来ているんだろうな。

ライヴなので、テレビではやれないようなネタもあり、

面白かった。





2013.7.7

真夏の方程式

『容疑者Xの献身』 から、5年ぶりの劇場版、

『真夏の方程式』 を観てきた。

天才物理学者・湯川学 (福山雅治) の活躍を描く、

東野圭吾原作の人気シリーズだ。

監督は、『容疑者Xの献身』 と同じく 西谷弘。

『容疑者Xの献身』 が 素晴らしかったので、

期待していたが、ちょっと前作には及ばず、という感じ。

解き明かされていくトリックが、

あんまり大したことないのと、

ある殺人が、キーになっているのだが、

その殺人の動機が、イマイチ理解できなかったことが

作品のパワー不足と感じた。

もしかしたら、その辺は原作を読めば、もっと

違う印象なのかもしれない。

2時間ほどの尺に入れるには、無理があるのかも。

東野圭吾作品らしく、ミステリー仕立てだが、

ヒューマンドラマ的な要素も大きい。

前作では、女性刑事が 柴咲コウ だったが、

本作では、吉高由里子に替わっている。

杏、子役の山崎光が良かった。


舞台となる 「玻璃ヶ浦 (はりがうら)」 は、

架空の地名のようだが、ロケは伊豆で行われたようだ。

架空であっても、行ってみたいと思わされる、

ところだった。


★★★▲☆





2013.7.9

Naima

John Coltrane (ジョン・コルトレーン) の

『Naima』 という曲がある。

「Naima」 (ナイーマ) とは、コルトレーンの

奥さんの名前らしい。

1955年に結婚し、1964年には離婚したようだが、

その後も、コルトレーンはこの曲を演奏していたという。

この曲を聴くと、ナイーマって、どんな女性だったのだろうと、

想像をめぐらせてしまう。







2013.7.10

ニューミュージック御三家

私が、ロック・コンサートに初めて行ったのは、15歳、

中学を卒業したばかりの春だった。

会場は、大阪中ノ島のフェスティバル・ホール。

当時、人気絶頂の 原田真二だ。

あの頃、チャー、世良公則、原田真二の3人が

大人気で、ニューミュージック御三家と呼ばれていた。

私は、特に原田真二のファンだったわけではないが、

2つ上の姉が原田真二を大好きで、

彼女に 誘われ、コンサートに行くことになった。

観客は、ほとんど女の子ばっかりで、

ちょっと恥ずかしかったような覚えもある。

なぜ、原田真二のことを書いたかというと、

こんなスゴイ動画を発見したからだ。
  ↓
ブランドニューサウンドBIG3


スゴイでしょ。

45歳以上の人、必見。

ちなみに、原田真二は、今も現役でやってるよ。





2013.7.16

バンドでライヴ

昨日は、まりあさんとのライヴ。

先日ここにも書いたように、バンドでのライヴだった。

ベースに 古賀圭侑、ドラムスに 斉藤りょう。

やっぱり、いいなぁ、バンド。

楽しかったなぁ。

久しぶりに、Over Drive (音を歪ませる機材) や

フェイザー (音をジュワジュワさせる機材) を踏んだよ。

また、12月もこのメンバーでやることになりそうなので、

今から楽しみだ。

今回は、いくつかつまらないミスを犯したので

次回は、もっとええ演奏をしたい。


それと、発見したこと。

ベース、ドラムの2人は、リハーサルでやらなかった技を

本番で出してきた。

2人とも結構、ブイブイと。

一方、私は本番では、失敗しないように、

ちょっと保守的になってしまっていることに気づいた。

これじゃあ、いかん!

ということで、精進あるのみぢゃ!







2013.7.20

HALIE LOREN

3年ほど前、『青い影』 のカヴァーを聴いて

好きなったジャズ・シンガー、ヘイリー・ローレンの

ライヴに行ってきた。

『青い影 (原題 : A Whiter Shade of Pale)』 は、

イギリスのロック・バンド、プロコル・ハルムの

1967年のヒット曲。

クラシカルな匂いのする、オルガンの印象的な

イントロを聴けば、誰でも聴き覚えがあるだろう。

さて、今回の来日は、新譜 『シンプリー・ラヴ』 の

リリースに伴い、名古屋、東京 (2日間)、大阪の4日間。

今日は、東京の2日目。

その1st ステージを観てきた。

会場は、Cotton Club。

先月、同じ Cotton Club での Jane Monheit 公演が

意外にも空いていたので、今日もそんなに混んでいないと

思っていたら、なんと 超満席!

開場時間の5分過ぎに到着したら、整理番号47番で、

もうアリーナ席はなくなってたよ。

日本での人気の高さを知ったね。

でも、付け足しの席で、真正面で観られたので良かった。


選曲は、新作 『シンプリー・ラヴ』 からが中心。

その他、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』、

『ブルー・スカイズ』、聴きたかった 『青い影』や、

日本盤のボーナストラックになった、

『いとしのエリー』 など。

『いとしのエリー』 では、部分的に日本語を披露。

彼女の歌は、CD で聴く以上に良かった。

実物は、CD ジャケの写真より、“ふくよか”。

(よくあることやね。)

でも、なんというか、立ち振る舞いが、

どことなくあどけない。

色気もあるんやけど、あどけない。

プロくさくないとも言えるかな。

全編良かったけど、一番印象に残ったのは、

新作に収録されている 『ムーン・リヴァー』。

こんなにも聴きなれたメロディで、

ウルウルくるとは思いもしなかった。

ポップスのカヴァーが多いことと、

アレンジが、印象的なことも人気の秘密かもな。

簡単に言うと、「分かりやすい」 んやと思う。

JAZZ を良く知らない人でも、聴きやすいんと

ちゃうかなと思う。

ということで、ヘイリー・ローレン、

ごっつ ええで。


バンドは、新作の録音メンバー。

Halie Loren (vo)
Matt Treder (p)
Mark "Mo" Schneider (b)
Brian West (ds&gt)


余談だが、『いとしのエリー』 を最初にカヴァーした

外国人シンガーは、誰だと思う?

なんといっても有名なのは、1989年のレイ・チャールズ。

しかし、私は 1983年10月27日、大阪、毎日ホールでの

オーティス・クレイ のコンサートで、『いとしのエリー』 の

カヴァーを聴いた。

驚いたねぇ。

日本人の曲を、アメリカの ソウル・シンガーが、

カヴァーするなんて、当時は考えられへんことやった。

(もちろん、『Sukiyaki (上を向いて歩こう)』 の例はあるけど。)

この時の来日公演は、レコード化されたようだが、

そのことも 知らなかった。

調べてみると、CD 化もされているので、

要チェックだな。




発 熱

ここのところ、ちょっと更新をサボり気味だ。

まあ、そういう時もあるさと温かく見守ってくれ。

実は、この数日は、体調が悪かった。

一昨日、朝起きると明らかに二日酔い。

前日、深夜に飲んだせいだ。

あまけに、のどが痛い。

風邪かな?と思いながら、出社。

昼間もダルさを体験。

その夜は、会食の予定があった。

それを断るほど具合が悪いわけでもないので、

出席したが、お酒もワインを1杯だけ。

料理も会話もいつもより やや控えめ。

家に帰って、熱を測ってみると、38.5度あった。

そりゃ、しんどいわな。

しかし、眠りたいのに眠れない。

熱は、測るたびに上がって行き、39.5度に。

ちなみに、私は、この程度なら 薬は飲まない。

我が家には薬の類は、常備していないのだ。

さすがに 39度を超えると、意識も もうろうというやつだ。

翌朝 (昨日)、朝9時の時点で、38.5度。

(こりゃ、あかん) と、もうちょっと寝て、

午後から 出社することに。

2時ごろ、出社する時点で、37.2度。

昨夜も、会食の予定があり、どうしようか迷ったが、

(まあ夜になったら、熱も下がってるやろ) と

行くことにした。

で、会食後、帰宅して、熱測ったら、37.5度。

上がっとるやないか!

そして、今朝、ようやく、36.5度に。


発熱の原因は、不明だが前日の飲み過ぎが、

関係していることは、間違いない。

昨年12月にも二日酔いかと思たら、

熱があって、上原ひろみのコンサート・チケットを

無駄にした苦い思い出がある。

確実に身体は、老化しているのだろう。

もう、若い頃のように暴飲暴食には、耐えられないのだ。

昨日の会食で、ある人が、

「ひと月ほどお酒を飲んでおらず、調子が良い」 と

言うてたが、そうやろな。

若い頃は、飲んだ翌日と、飲まない翌日の

差なんて感じなかったものだが、この頃は、

ちょっとでも多く飲んだ翌日は、確実に身体が

重いもんね。

今日、一緒にライヴに行った友人に、

そんな話をしていたら、

「そんなに熱があっても2日続けて、

会食に行くなんて、スゴイ根性やな」 と

褒められ (?) た。

まあ、私にすれば、根性はないのだけど、

食い意地だけはある、ということなのだが。

また、39度も熱が上がるのは、

体力がある証拠なのだという。

体力がないと、熱もそんなに出ないそうだ。

確かに、発熱し続けるには、

結構なエネルギーが要るもんね。

おかげで、1日で 2キロ以上痩せたよ。





2013.7.21

桂 歌丸 独演会 2回目

3月に 初めて 「桂 歌丸 独演会」 に行ったとき、

あまりに面白かったので、その場で先行発売していた、

次の 「桂 歌丸 独演会」 のチケットを購入した。

楽しみにしていたその日が、今日だった。

会場は、前回同様、横浜の関内ホール。

本日のプログラムは、下記。


一.落語 「 平林 」  三遊亭 小曲
一.落語 「 強情灸 」  桂 翔丸
一.落語 「 竹の水仙 」  桂 歌丸
 〜 仲入り 〜
一.音曲 松乃家 扇鶴
一.落語 「三遊亭圓朝 作
     真景累ヶ淵 三、豊志賀の死」 桂 歌丸


前回は、歌丸以外の落語も面白かったのだが、

今回の前座、三遊亭 小曲 (こまがり) は、ちょっと酷かった。

一度も笑えなかった。

こんな落語も珍しい。

若いようだったが、ああいう大きな舞台は、

初めてだったのかな?

2人目は、二ツ目に昇進したばかりだという 桂 翔丸。

こちらも、前座ほどではないが、

ちょっと微妙な落語で非常に残念。

3人目、いよいよ歌丸の登場。

名人と呼ばれた大工、左甚五郎の 「竹の水仙」 という

噺で、これが、感動するほど、素晴らしかった。

まず、歌丸が話し始めて、驚いたのが、その言葉の

聴き取り易さ。

前の2人は、何ヶ所も聴き取れないところがあったのに、

歌丸の言葉は、全部、すぅ〜っと入ってくる。

なんでしょう、この違い。

ホンマにビックリするほど、違った。

そして、仲入りのあとは、「音曲」 と書かれていた、

松乃家 扇鶴。

三味線を持って、漫談みたいなものを織り交ぜながら、

都々逸を歌う。

これが、独特の無力系で、おもろい!

そして、最後が本日メインの

「三遊亭圓朝 作 〜 真景累ヶ淵 三、豊志賀の死 〜」。

前回が、「真景累ヶ淵 二」 だったので、

その続きなのだが、前回を聴いていなくても

分かる話だ。(「二」 の時もそうだった。)

全く集中を切らすことなく、

中だるみすることもなく、約60分喋りっぱなし。

落語と言っても、ゲラゲラ笑える話ではなく、

怪談なのだが、いやぁ〜、すごかったね。

3月に行ったとき、

「76歳という高齢のためか、

時々流れが止まってしまうように感じたのは、気のせいか」

と、書いたけど、今日は一切そういうことはなかった。

まったくもって、素晴らしい。

来月で、77歳ということだが、最高の芸を

見せていただいた。

前回は、ひとりで行ったのだが、

今回は一緒に行った妻 も 大喜びで、

「次回も行きたい」 というほどだった。





2013.7.23

生活態度の見直し

先週、体調を壊したことは書いたが、

2、3日前から歯が痛く、悪くなる前に

治しておこうと昨日は、歯医者に出向いた。

虫歯かと思ってたら、歯ぐきが炎症を

起こしていた痛みだった。

どうも、先週の発熱の影響のようだ。

身体が弱っていると、色んなところに

影響が出てしまう年齢になったということか。

同様に周囲の人間も年齢を重ねており、

中性脂肪・コレステロールを気にし、

食事に注意しているという者もいれば、

前立腺が悪くなってきたという者、

お酒を (止めたわけではないが) 何日も

飲まないでいるという者、禁煙外来へ通い

タバコをやめた者、様々だが、皆、

健康を気遣わずにはいられなくなってきたようだ。

私も生活態度を改めよう。

具体的には、飲まなくて良い日は、

飲まないことにした。

この数年は、夜、ひとりで食事する時でさえ、

習慣のようにアルコール類を摂取していた。

今後は、誰か、楽しく一緒に飲む相手がいる時と、

ひとりの時は、身体に訊いて、本当に飲みたいと

思った時に限定することにし、習慣で飲むことを

やめることにした。

禁酒する気は、今のところないけど、

このことを実行するだけで、確実に

アルコール摂取量は減少する。

イコール、食事の量も減少する。

私の場合、飲むと食うからね。

そういうわけで、昨日と今日は飲んでいないのだ。





2013.7.25

Horizon Dream 再発!

昨年9月に 『Horizon Dream』 という、LPレコードの

ことを ここに 書いた。

A面
 1 .An Insatiable high (高中正義)
 2. Oh! Tengo Suerte (高中正義)
 3. Sweet Agnes (高中正義)
 4. 伊豆甘夏納豆売り (高中正義)

B面
 5. Snooze (CARIOCA)
 6. It’s You (深町 純)
 7. Before You Go (CARIOCA)

という、収録曲。

1981年に買った、コンピレーション・アルバムで、

CD化されておらず、中にはもう入手できない、

曲 (version) もあった。

その後、深町 純の 『It’s You』 は、深町のベスト盤を

発見し、入手。

このコンピは、曲間にA面は波の音、B面は、鳥のさえずりなど

SE (効果音) が入っており、やはり、この順番、

SE入りで聴きたいもんだと思っていた。

そんな風に このアルバムに思い入れのあるのは、

私ひとりではなかったようで、最近 ついにCDとして、

再発された!

私は、一昨日、アマゾンからのメールで、

そのことを知ったのだが、早速、注文。

今日、手元に届き、今それを聴きながら、

これを書いている。

やっぱり、ええなぁ〜。

しかも、リマスターされ、音も良くなっているようだ。

波の音と、高中がおうとる!

B面のカリオカを聴くのは、20数年ぶりやろな。








2013.7.28

さよなら渓谷

昨日は、久しぶりに映画を 2本鑑賞した。

まず1本目は、真木よう子が出ているので

観たいと思っていた 『さよなら渓谷』。

原作は 『悪人』 の吉田修一。

脚本・監督は、 大森立嗣で、この人の作品は、

初めて。

本作は、「R15+」 指定で、大人の映画だ。

「R15+」 というのは、15歳未満は観覧禁止という、

映倫が決めた年齢制限だが、この作品を

15〜16歳で観て分かるのか甚だ疑問。

幼児殺害事件の容疑者の隣人夫婦の物語。

妻に真木よう子、夫役に大西信満。

夫役の大西は、あまり見ない役者だと思っていたら、

『キャタピラー』 で、四肢を失った復員兵を

演じていた人だった。

そして、週刊誌の記者に大森南朋。


感動的なストーリーではないし、

見終えて、スッキリする類の話でもない。

過去のレイプ事件の被害者も加害者も

つらい人生を送るという、きつい話。

まったく反省のない、加害者も出てきて、

その人生の違いを考えさせられる。


エンドロールで流れる、上手いとは言えない、

真木よう子のたどたどしい歌が、ええ味を出している。


モスクワ国際映画祭、
コンペティション部門審査員特別賞受賞作。


★★★▲☆




風立ちぬ

2本目は、宮崎駿監督の 『崖の上のポニョ』 以来の

話題作 『風立ちぬ』。

まず、映像が美しい。

これは、日本人にしかできないだろうと

思える仕事だ。

そして、音響も素晴らしい。

虫の声、蝉の声、風の音、畳の上を歩く足音、

靴を履いて土の上を歩く足音など、本当に

細かい仕事が丁寧になされているのが分かる。

が、しかし、主役の二郎の声がいけない。

緊張感なし、臨場感なし。

棒読みと言われても仕方がないだろう。

庵野秀明という、アニメの監督で、声優でもない人が

演じているのだが、監督はなぜこの人を

主役に選んだんだろう。

まったく理解に苦しむ。

映像の臨場感を、この人の抑揚のないセリフが

台無しにしている。

鑑賞中、このヘタクソなセリフがストレスで、

作品に集中することができなかったほど。

一緒に観た妻も同じ感想だったし、

ネットのレビューを見ても、少なからず

そういう感想が見受けられる。

中にはあれが良かったという人もいるので、

それはそれで またビックリだが。

そして、物語全体としても、何かインパクトに欠ける。

ただただ、美しい飛行機を作りたいという、

夢に生きる青年を描きたかったのか、

その夢が、兵器開発につながっていく、

時代の狂気、理不尽さ、青年の苦悩を

描きたかったのか、はたまた、病に侵された

妻と夫の恋物語なのか、どれも中途半端な感じ。

期待しすぎた、ということは否めないが、

それを差し引いても、どうもぼやけた印象だった。

「生きねば」 というキャッチコピーも

まったくピンと来なかった。

残念。

音楽 (久石譲) も素晴らしかったのに。


★★▲☆☆





2013.7.28

終戦のエンペラー

今日は、昨日公開されたばかりの映画

『終戦のエンペラー』 を観てきた。

アメリカ人が映画の中に描く日本人には、

何度となく違和感を持ち、失望さえしてきたが、

いよいよ、そういう時代は終わったのかも知れない。

本作 (原題:EMPEROR) は、終戦後の日本が舞台。

1945年8月30日、GHQ 最高司令官マッカーサー元帥の

来日から、9月27日、昭和天皇がマッカーサーを

訪問するまでの間の物語。

主人公は、マッカーサーの命令で、

天皇の戦争責任の調査を命じられた、

ボナー・フェラーズ准将 (じゅんしょう)。

フェラーズは、戦前、日本人女性と恋に落ちており、

日本文化にも詳しい。

物語は、彼の回想シーンを含め、進んでいく。

マッカーサー元帥を演じるのは、トミー・リー・ジョーンズ。

厚木に着き、飛行機を降りる直前、

サングラスをかけ、パイプをくわえる姿が、

めちゃくちゃ、カッコいい。

映画では、それさえも日本人にインパクトを

与えるための演出のように描かれているが、

本当だろうか。

そして、ボナー・フェラーズ准将に、マシュー・フォックス。

あの人気ドラマ 『LOST』 の人だ。

日本からは、西田敏行、火野正平、中村雅俊、夏八木勲、

桃井かおり、伊武雅刀ら、豪華俳優陣が共演。


これは、学校の授業では、けっして教えてくれない歴史。

我々日本人でさえ、終戦の前後に何があったのか、

誰が戦争を終結させたのか、

天皇は、なぜ戦犯にならなかったのか、

そんなこと、ほとんどの人が知らないだろう。

本作に描かれていることが全て事実だと

受けとめることは、早計だと思うが、

私は、天皇のマッカーサーへの言葉に

感動した。

そして、マッカーサーの言葉にも。


監督のインタビューに

「終戦直後の早い時期に決断したことが、

今の平和と繁栄に大きく関係しています」

という言葉があった。

あの頃、米国民は天皇の処刑を望んでいたという。

もし、調査を命じられた部下が日本に理解のない

者だったとしたら、また、マッカーサーが違う

決断を下していたら、歴史は、今とは違うものに

なったかもしれない。


本作のプロデューサーのひとり、奈良橋陽子

(『ラスト・サムライ』 『バベル』 などの

キャスティング・ディレクター) は、劇中に登場する、

関屋宮内次官の孫だという。

なんとも、不思議な話だ。

その関谷を演じた、夏八木勲は、今年5月に亡くなった。

劇中で、素晴らしい うたを披露している。


数日前、自衛隊に海兵隊の機能を持たせる云々という

報道を見た。

本当の世界平和を望む。


★★★★★





2013.7.29

Otis Clay
"Please, remember me"


私は、ソウル・ミュージックや、R&B は好きだが、

どちらかというと、浅くしか聴いていない。

たまに、ブラック・ミュージックにめちゃくちゃ詳しい、

マニアックなファンがいるが、そういう人達ほどではない。

さて、私が19歳、20歳の頃、とにかく音楽を聴きたくて、

知りたくて、しょうがなかった頃のこと。

当時、ミュージシャンになりたかった私は、

ある人に、「黒人音楽を聴きなさい」 とアドバイスを受けた。

でも、何を聴いたら良いのか分からない。

そんな頃、「オーティスなんとか」 という

黒人シンガーの名前をたびたび、耳にしていた。

きっと、その 「オーティスなんとか」 という歌手は、

凄いんやろうと思い、レンタルレコード店へ、

探しに行った。

そこで、見つけたレコードが、オーティス・クレイのLP、

『The Only Way Is Up』 だった。

それが、オーティス・クレイと私の出会いだ。

たぶん、1982年のことやと思う。

音楽に詳しい方なら、お察しの通り、たびたび耳にしていた、

「オーティスなんとか」 という歌手は、

オーティス・レディングのことで、オーティス・クレイのことではない。


さて、そのオーティス・クレイの 『The Only Way Is Up』 を

気に入った私は、1983年のオーティス・クレイ来日を知り、

友人を誘い、観に行ったのだ。

黒人シンガーのコンサート、初体験の私は、

その熱さと 魂の叫びに心をわしづかみにされた。

気がつくと、ステージの前まで駆け寄っていた。

今は、何かと規制が厳しくなり、考えられないことだが、

30年前には、コンサートが盛り上がると、

観客がステージ前に押し寄せることもあったのだ。

そして、オーティスの 「プリーズ・リメンバー・ミー、

プリーズ・リメンバー・ミー」 という声を聴いていると、

わけも分からず、涙が止まらなかった。

それはそれは、強烈な体験だった。

1983年10月27日、大阪、毎日ホールでのこと。

(もう、30年も前のことやんか。)

そのコンサートでは、借りた LPに収録されていた曲は、

演らなかったと思う。

つまり、知らん曲ばかりだったということだ。

それでも、あんなに熱狂したのだから、やはり、

凄いコンサートだったんだと思う。

「知らん曲ばかり」 と書いたが、1曲だけ

知っていたのが、『いとしのエリー』 だった。

その時の来日公演は、東京郵便貯金ホールの

コンサート (1983年10月22日) が、レコード化された。

現在、『LIVE AGAIN』 という CD で入手可能だ。

先日、レンタルでその CD を発見した。

早速、借りて聴いてみると、

おお、30年前のあの熱い夜がよみがえる!

あの 「プリーズ・リメンバー・ミー、

プリーズ・リメンバー・ミー」 は、『いとしのエリー』 だったのだった。

先日も書いたが、レイ・チャールズがカバーする、

何年も前にオーティス・クレイは、『いとしのエリー』 を

歌っていたのだ。

そして、30年以上前にレンタルしたLP、

『The Only Way Is Up』 は、CD になっていないのかと

探したところ、ありました。

でも、もう廃盤になっているようで、新品が 3980円もする。

う〜ん、聴きたいのは山々やけど、3980円はどうやろ〜。

すると、中古盤を 1780円で発見!

これなら、買える、とクリック。

今、聴きながら、これを書いてますが、

いいねぇ。

CD の帯の文句がまたええ。
  ↓
 モダンさを装った時のサザン・ソウルの恐ろしさを
 とことん思い知って欲しい。



そういうわけで、時代を行ったりきたりしながら、

音楽を楽しんでいるのでした。








2013.7.30

何に注意があるのか

自分が何に注意があるのか、

どっちを向いて生きているのかは、

ほとんど無意識で、自覚しにくい。

例えば、あるホテルの社長にこんな話を聞いたことがある。

新しいホテルを作るときに、支配人にどうかという人を

紹介されたらしい。

その人は、過去にホテルの支配人を数年間務め、

定年退職された方らしい。

その新しいホテルは、リゾート地に建てる計画だった。

支配人候補の初老の男性は、社長に向かって

こう言ったらしい。

「社長、ホテルが出来たら、 いつでも来て下さい。

いつ、来られても泊まれるように、

一番良い部屋を空けておきますよ」 と。

社長は、(この人に支配人は任せられない) と

思ったと言う。

支配人の仕事は、売上を上げることだ。

いつ行くか分からない自分のために、部屋を売らずに

空けておくなんて、言語道断というわけだ。

もっともな話だと思った。

しかし、何十年もホテルに勤めてきたその支配人候補は、

もちろん、良かれ (社長に喜んでもらおう) と思って

そう言ったわけで、それで自分の評価が下がるなどとは、

夢にも思っていなかっただろう。

どっちを向いて仕事をしているかは、

仕事の成功には重要なポイントだが、

自分自身では無意識すぎて、

キャッチすることが難しい。

この人の場合、売上を上げることより、

社長に気に入られることに注意があったようで、

実は、それこそが自分自身の足を引っ張っていたのだ。


先日、ある件でボスと話していた時、私は自分の事務仕事が

ストレスなく円滑に進むことを優先しようとしていたが、

全くそのことに無自覚だった。

「そんなことより、重要なのは、キャッシュフローを

上げることだ」 という ボスの言葉で、ハッとしたのだった。

これが、雇われ人と起業家の決定的な違いなのだと

痛感した。

まぁ、自分が起業家でないことは、

当然 とっくに知っていることで、

そのことには何の新鮮みもなく、

また、そのことを卑下することもないのだが、

起業家と自分の 「何が違うか」 は、

中々興味深い。

向いている方向が、決定的に違うのだ。





2013.7.31

habanero

今年5月に初めてライヴを観に行った、

habanero。

羽根渕道広 (テナーサックス&フルート) と

馬場孝喜 (ギター) のデュオだ。

その5月のライヴで、今日のライヴの告知があった。

「MUSIC AIR」 というテレビの収録で、

後に DVDで発売されるライヴだという。

会場は、横浜の KAMOME。

面白そうなので、すぐに予約した。

そのおかげで 今日は最前列で観ることができた。

馬場さんの体調があまり良さそうでないように見え、

心配したが、演奏は相変らず素晴らしかった。

テレビ&DVD の収録ということで、

いつも以上に演奏に集中力を使うようで、

観ていてもその緊張感が伝わってきた。

演奏曲目は、全曲オリジナル。

アンコールで演った曲 (羽根渕さんの歌入り) は、

もしかしたら、オリジナルではないのかも。

テレビは、有料チャンネルなので観られないけど、

DVD は購入するつもり。(10月ごろ発売?)

最前列だったので、きっと私のスキンヘッドも

映っていることだろう。



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