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つつみしんやのひとりごと 2015年 1月
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2015.1.1

謹賀新年

本年も どうぞわたしのひとりごとに

お付き合いください。

よろしくお願いいたします。




2014年のベスト映画

毎年のことだが、昨年観た映画のまとめを。

昨年は、劇場での鑑賞数68本と、

コンサート・ライヴ同様 記録を更新。

どんだけ観てんねん、という感じだが、

前半6ヶ月で42本観ていたので、

その調子なら80本以上観たわけで、

後半かなり失速した感がある。

まあ、6ヶ月で42本ということは、

月7本やからそのペースをずっと保つのは

無理があるわな。

昨年は、イマイチ記憶に残っているものが

少ない。

ちょっと書き出してみよ。


★4.5

「ジャッジ!」
「7番房の奇跡」
「光にふれる」
「ソウルガールズ」
「ダラス・バイヤーズクラブ」
「それでも夜は明ける」
「ジョバンニの島」
「バックコーラスの歌姫 (ディーバ) たち」
「アナと雪の女王」
「自由に乾杯」
「8月の家族たち」
「プリズナーズ」
「超高速!参勤交代」
「こっぱみじん」
「もういちど」
「プロミスト・ランド」
「フライト・ゲーム」
「寄生獣」
「フューリー」
「ゴーン・ガール」


★5つ

「ラッシュ プライドと友情」
「LIFE!」
「ONE CHANCE」
「青天の霹靂」
「ぼくたちの家族」
「柘榴坂の仇討」
「マルティニークからの祈り」
「蜩ノ記」
「ミリオンダラーアーム」


こうやって書き出すと、ああそうそうって感じやな。

高評価も多い。

さすがに ★5つは全部覚えてるけど、

★4つ半の中には、題名見てもすぐには、

どんな映画か思い出せんもんもある。

これは、私の記憶力の低下か。


この中からベスト5を選ぶとしたら、

順位なしでこの5本。

「LIFE!」
「ぼくたちの家族」
「柘榴坂の仇討」
「マルティニークからの祈り」
「蜩ノ記」

おお、邦画が3本に米映画と韓国映画。

上記には出てこなかった (★4つ) けど、

「ジョゼと虎と魚たち」 は 印象に

残っていて、また観たいなぁ。

これ、リバイバル上映で観たので

昨年の映画とちゃうけど。





2015.1.3

カスみたいな ・ ・ ・

元旦から今日まで2泊3日で、

大阪へ帰省していた。

私の実家は、近鉄大阪線の

某駅が最寄駅なのだが、昨日、

上本町という駅から、実家に戻るため、

電車に乗ろうとした時、人身事故のため

運転を見合わせている状況だった。

結局、15分もすると運転が再開されたので、

私たちには大した影響はなかった。

途中の駅で、夫婦らしき2人組が乗り込んで来た。

旦那らしき男 (40代?) が、乗ってくるなり、

はっきり聞こえるぐらいの大きな声でこう言った。

「カスみたいな ウンコ しやがって!」

男の声が、ちょっと大きかったこともあり、

妻らしき女性は、彼をなだめているように見えた。

私の頭の中は、「?」 状態。

(「カスみたいなウンコ」 って、ウンコは

食べ物のカスやのに、どう言う意味やろ?

人のウンコ見たんか?

しかも、そんな大きな声で・・・)

しばらく考えた末、彼は、

「カスみたいな 『運行』 しやがって!」 と

言うたんやと 気づいた。


電車を降りてから、妻に

「カスみたいな ウンコ しやがって!」 って

聞いたかと尋ねると、彼女も聞いており、

どう言う意味か分からなかったと言った。

私が 「ウンコやなくて 『運行』 や。

電車、動き出したけど、ゆっくり走ってたから

気に入らんかったんやろう」 と言うと、

それでも妻には通じない。

どうも 「カスみたいな」 という形容の

意味が分からないようだ。

大阪では、こういう表現が時々ある。

例えば 「アホみたいな」 とかね。

使い方は、

「アホみたいに道、混んでた」

「あれ、アホみたいに高いで (値段)」

「アホみたいな」 は、 言ってみれば 英語の

Very 的な使い方をするのだ。

「カスみたいな」 も同様に

「カスみたいな値段で売ってた」 とか

言うのだけど (この場合は安いという意味)、

「カスみたいな運行」 というのは、

ちょっと訳すの難しいねんけど、

「つまらない運行」

「しょうもない運行」

「ろくでもない運行」

そんな感じだ。


私は 「カスみたいなウンコ」 について、

考え込んでいる間、

その男の発言を聞いていなかったのだが、

妻によると、その男は、その後しばらく、

近鉄電車の文句を言っていたらしいので、

やはり発言は 「カスみたいな運行」 だったのだろう。


謎が解けたから良かったけど、

これ、分からんかったら、ずっと悩むで。





2015.1.4

志の輔・宗久
風流らくご問答


立川志の輔師匠の落語のファンであることは、

何度か書いたが、その志の輔師匠と、

玄侑宗久 (げんゆうそうきゅう) という

お坊さんの対談を読んだ。

宗久さんのことは、知らなかったが、

写真を見ると顔には見覚えがあったので、

テレビか何かで見たことがあったのだろう。


さて、この本、古典落語の10の演目について、

師匠と和尚の2人がそれぞれの解釈や考えを

対談するというもので、落語ファンには

かなり興味深い内容となっている。

10の演目のうち、聞いたことがなかったのは、

1つだけだったので、かなり面白く、

ほとんど一気に読み終えた。


誰もがご存知だと思う演目 「寿限無」。

「寿限無 寿限無 五劫の擦り切れ

海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末

食う寝る処に住む処・ ・ ・(まだまだ続く)」

というのは、父親が子供の名前をつけるのに、

長生きする名前を付けてくれと、

寺の和尚に頼み、教えてもらった言葉を

全部つなげて子供に名付けてしまった名前。

面白かったのは、「三菱東京UFJ」 は、

「寿限無」 だというくだり。

確かに 「三菱」 と 「東京」 と 「UFJ」 を

つなげただけやもんね。

もしかして、「三井住友銀行」 と

合併したら・・・。





2015.1.4

引退表明

私は、2007年の5月から2009年の

9月までの2年5ヶ月間、月に3回、

日曜日に宮之上ジャズギター道場へ 通った。

師匠は、宮之上貴昭さんだが、

師匠に直接習えるのは上級者のみで、

私は、その2年5ヶ月の間に、

3人の師範代について ジャズギターを学んだ。

2人目に習った師範代が、太田雄二さんで

レッスンも刺激的だったし、彼のギターが好きで、

何度かライヴにも足を運んだ。

ここしばらくは、聴きに行く機会がなかったのだが、

先日ショックなニュースを目にした。

なんと、昨年いっぱいで引退を発表していたのだ。

彼は、まだ32歳だ。

ご本人のブログによると、

これからはヘリコプターのパイロットになるべく

勉強をするのだという。

ご本人の選択だし、どういう背景があるのか、

どういう思いがあるのかも知らずに

無責任なことは 書く気はないが、残念やな。

彼のお兄さんもジャズ・ドラマーだったのだが、

数年前にミュージシャンを引退し、

今では公務員だという。


知らんかったけど、こんなんも演ってたんや。

森高千里 & 太田雄二





2015.1.5

フィリピン・レポート
その4


もう帰国してから1ヶ月経ってしもたけど、

フィリピン・レポート、あと数回 続きます。

よろしく。


海外に限らず、旅行の楽しみのひとつは、

食事だろう。

ベトナム料理店、タイ料理店はあるのに

フィリピン料理店は、見たことがない。

フィリピン・パブ、クラブならいっぱいあるのにね。

フィリピンの料理は、どんなんかなと言うと、

中華料理とはちょっと違うし、

タイ料理やベトナム料理に似ていなくもないけど、

そんなに辛くない。

言葉で説明するのは、難しい。


マニラで行った、フィリピン家庭料理の

ファミリー・レストランのような店、

「Aristocrat」。



「貴族」 とか 「最高のもの」 という意味だ。

この場合、後者やろな。




痛風発症以来、飲んでいなかったけど、

一応、味見ということで、

まずは、フィリピンのビールを。




見た感じ、焼きそばっぽいけど、

中華のそれとも日本のソース焼きそばとも

違うね。




見た感じ、カレーみたいやけど、

全く違う、お肉の煮込み (?)。




これは、私の口には合わなかった

やや酸っぱいスープ。


写真を撮りそこねたんやけど、

この店では、チキン・バーベキューが

甘辛い味付けで一番美味しかった。

串に刺さってて、言わば焼き鳥。


お店のサイトの メニュー・ページ





2015.1.6

畳の国のひとだもの
2015 新春 其の弐
浜田真理子


代官山のライヴハウス、

「晴れたら空に豆まいて」 の新春企画、

「畳の国のひとだもの 2015 新春」。

その名の通り、ライヴハウスの床に

畳を敷いての5日間のライヴ。

その第二夜、浜田真理子のライヴに

行ってきた。

浜田真理子のライヴは、一昨年、

クラブ・クアトロと、渋谷 WWW で

観て以来、3度目。

昨年は聴きに行かなかったけど、一昨年の

WWW でのライヴが、ライヴ・アルバムとして

発売されたので、それは買ったよ。

自分が会場にいたライヴが、

公式に発売されるのって、なんか嬉しい。


さて、今日も彼女は、ピアノの弾き語り。

やっぱり良かったね。

前にも書いたけど、なんでやろ、

なんかこの人の歌 聴いていると、

「うた」 が、ダイレクトに入ってくる。

そして、自分も何か表現したくなる。

歌いたくなるし、色んなアイディアが

浮かんでくる。

今日の一番は、中島みゆきの 「化粧」。

この歌、高校生の頃 (30数年前) に聴いて

(なんて暗い歌やろ) と思ったのを覚えてる。

浜田真理子が歌うと、オリジナルとは違う味がある。

そして、彼女の暗い歌は、暗くない。

ご本人が

「今日は、お正月なので、おめでたい歌、

明るい歌を歌おうと思ったのですけど・ ・ ・

・ ・ ・ ないんですね」

と言っていた通り、どちらかというと、

明るくない歌が多い。

っていうか、歌自身は暗いものが多い。

でも彼女が歌うと暗くないねんな、なんでか。

それが、彼女の歌を聴きたくなる

要因の一つだと思う。



ライヴは、あっという間で、

文句なしに良かったのだけど、

この畳を敷いてのライヴは、良くないな。

「晴れたら空に豆まいて」 は、以前に一度

行ったことがあって、一風変わった雰囲気の

ハコであることは、知っていたいけど、

畳を敷いたことで、まず、

靴を脱いだり履いたりが めんどくさい。

そして、ドリンクの置き場に困る。

(ポツポツと小さなお膳がおいてあるのだけど、

使えない人が多い。)

ドリンクの置き場がないので、

畳の上に置くのでこぼしそうで気になる。

実際、隣の人がこぼしてた。

私は数少ない椅子に座れたけど、もし

椅子が一杯だったら、畳に座ることになっただろうが

それは、足が痛くてイヤだ。

おまけに一人当たり、椅子に座るより

場所を取るので、狭い。

そんな風に、何一つ良いことがない。

お店としては、もちろんええ企画と思ってるやろし、

お客の中にも、良いと思う人もいるんかも知れんけど、

私には、快適でなかったな。


あらためて、商売は自分らの満足だけではなく、

お客さんの立場になって考えやなあかんな、と

思ったのでした。





2015.1.7

フィリピン・レポート
その5


初めて沖縄那覇の牧志公設市場に

行った時、東南アジアのどこかに

来たような感覚に襲われた。

その時は、フィリピンにも行ったことがなく、

東南アジアなんて行ったことなかったんやけど。

牧志公設市場は、見たこともない魚や

豚の顔なんかが売られていて、

ちょっと衝撃と言って良いほどの

インパクトだった。

売られている魚介類は、市場の2階の

食堂に持ってけば、調理してくれるという

システム。


マニラのシーサイド・マーケットは、

牧志公設市場よりも数倍強烈!

ここが本物やったんや、と思ったほど。

やはり、レストランが併設されており、

調理してもらえる仕組みだ。

まず、マーケットに入ると水槽にエビが泳いでいる。




40センチぐらいあるシャコは、

取り出すときに 危険だからか、水槽の中で

さらに ペットボトルに入れられている。




これが買ったシャコ。



533ペソだったので、1400円ぐらい。

このサイズのシャコは、日本だと数千円はする。


こちらは、カニ。




エビだらけ。




お魚たち。






魚屋の兄ちゃん。(この店では買わなかったけど。)




そして、レストランに入り、

調理してもらったのがこれら。

エビ。




カニ。




こちらは、パイナップル・チャーハン。




シャコの唐揚げは、写真撮りそこねた。

調理方法も注文すんねんけど、

どんなんが出てくるか予想でけへんね。

味付けは、う〜ん、という感じのもあったけど、

マニラに行ったら、行く価値はあり。

ただ、現地の人に連れて行ってもらったから、

行けたけど、自分たちだけだとちょっと

勇気要ります。





2015.1.8

バンクーバーの朝日

ブラジルやハワイ、アメリカへは、

多くの日本人が移民したことは知っていたけど、

カナダにも20世紀の初頭、多くの日本人が

移民していたとは知らなかった。

バンクーバーには、日本人村があったほど。

映画 「バンクーバーの朝日」 は、

戦前にバンクーバーに実在した日本人の

野球チームの物語。

日本人といっても彼らは移民の二世で、

カナダ生まれ。

名前もレジー、ロイ、トム、フランクなど。

なので、彼らは 「日本に帰る」 とは言わずに、

「日本に行く」 という表現をする。


彼らの親たちは、胸をふくらませて、

カナダに渡ったものの、その生活はつらく、

差別もひどかった。

仕事を失うもの、仕事があっても白人より

過酷な条件。

そんな中、「バンクーバー朝日」 は、

野球で日本人の希望になるのだった。

力では白人に勝てなかった 「バンクーバー朝日」 は、

バントや盗塁などを駆使し、ついには

リーグ優勝するのだが、その後、太平洋戦争に

突入し、日本人は 敵性外国人とみなされ、

強制収容所に入れられることになる。


それから60年上経った2003年、

カナダの移民社会、野球文化への貢献が認められ、

「バンクーバー朝日」 は、野球の殿堂入りを果たした。

映画では、エンドロール時にその OB と思われる

老人が一人、登場する。


出演は、妻夫木聡、亀梨和也、上地雄輔、

勝地涼、池松壮亮 (最近売れっ子やね)、

石田えり、佐藤浩市 ら。

ちょい役で 宮崎あおい、貫地谷しほり、

ユースケ・サンタマリア なども出演。


題材は、良いねんけど、映画としては

やや散漫な感じ。

前半、時代背景や彼らのおかれた境遇の

説明的シーンが多く、ちょい退屈。

確かに背景を知らないと、

この映画は分からないのだけど。

その過酷な状況で、野球チームが日本人の

希望となったということを短時間で描くのは

相当難しいやろうけど。


戦争と差別。

どちらも、今だになくならない人間の闇やね。

カナダ人全員が日本人を差別していたわけではなく、

良心的なカナダ人もいるのは救いやね。


グランドの塀にあった

「All You Need Is Hope」 という落書きが印象的。

監督は 「舟を編む」 の石井裕也。


★★★★☆





2015.1.9

百円の恋

山口県周南映画祭というのがあるらしい。

松田優作に出身地で、優作の志を受け継ぐ

クリエイターを発掘すべく、2012年に

「松田優作賞」 という賞が新設された。

その第1回グランプリ作品 『百円の恋』 を

観てきた。


主演は、安藤サクラ、新井浩文。

前半は、安藤サクラ演じる32歳、

一子のだらしなさと登場人物数名の

ダメさ加減が、見ていられなくて、

これは失敗したか、とまで思ったが、

途中、ボクシングに目覚めてからの

一子の変化が素晴らしい。

ゆるくて、だらしない一子が、

目も見張る変化を遂げる。

ボクシングのテストに受かるまで、

シャープになっていくのだ。

もう、別人です。


最初は、「Blues」 で始まったのが、

途中で 「Rock」 になり、最後は

「Blues」 で終わる、そんな映画だ。

我ながらこの表現は、言い得て妙だと思うが、

観た人に意見聞きたい。


ここから、ネタバレ。

一子は 最後には、試合をするのだが、

この試合がまた、迫力がある。

そして、ロッキーのようにはいかない。

ボコボコにされて負けるのだ。

この映画は、ロッキーのような

ファンタジーではない。


冒頭、甥っ子 (小学生) とボクシングの

テレビ・ゲームをしていて、

負けた甥っ子に

「大人は手加減するもんだよ」 と言われる

シーンがある。

その時、一子は甥っ子に向かって、

「世の中、甘くないんだよ」 みたいなことを言う。

ボクシングを始めてからは、ジムのオヤジに

「ボクシングを舐めるな」 と、今度は

たしなめられる。

試合に負けた一子は、試合後、こう言って泣く。

「勝ちたかった。一度でいいから、勝ちたい。」

これは、ボクシングのことだけを言っているのではない。

それが聞こえてくるので、結構、切ない。


世の中は、甘くない。

でも、立ち向かうことには、意味がある。

何もしないより、よっぽど意味がある。

そんなことを思ったのでした。

そして、人間って

ちょっとしたきっかけがあれば、

大きく変われるんじゃないか、とも思った。


前半の一子は嫌いだが、

ボクシングをしている時の一子は美しい。

どこか、昭和の匂いのする、

「松田優作賞」 らしい作品でした。

東京でも2館でしか上映していないためか、

ほとんど満席の様に混んでてビックリ。


★★★★☆


百円の恋 オフィシャルサイト





2015.1.10

フィリピン・レポート
その6


フィリピンの食べ物に

「バロット」 というものがある。

ゆで卵なのだが、普通のゆで卵とは

ちょっと違う。

卵は有精卵で、孵化前のものを

加熱して食べるのだ。

話には聞いていたが、卵の中で

鳥の形になった雛を食べるわけだ。

日本人には、ちょっと気持ち悪いだろう。

でも、成長したトリは食べるわけだから、

考えてみれば、気持ち悪い食べ物ではない。

気持ち悪いのは、見た目だけだ。

フィリピンに行った際、機会があれば

食べてみようと思っていた。

最後の夜の食事の際、

「バロット」 の話が出たが、

そこには置いていなかったので

食べられなかった。

すると、ホテルへの帰り道、

運転手のチーナが、途中で車を止め、

買ってきてくれた。

茹でたてのようで、まだ、暖かい。



ホテルの部屋に戻り、

思い切って、カラを割ってみた。

羽が生えた、雛鳥を想像していたが、

どうも早い時期の卵だったようで、

黄身と白身と黒っぽい身に

分かれていて、鳥の形とは程遠いものだった。



見た目は、そんなに気持ち悪くはない。

食べてみたが、塩も何にもなかったので、

あんまり美味しくはなかった。


わたしは今日までずっと、

あれはニワトリの卵だと思い込んでいたが、

調べてみたら、アヒルの卵だったようだ。

ウィキペディアによると、

マニラの南東にあるパテロスでは、
雛の形ができつつある状態の有精卵をアブノイと呼び、
形が作られた物をバロッと呼び、
殻を破って出てくる直前のものをウコボと呼び分ける。


とある。

私が食べたものは、「アブノイ」 だったんだろう。


さて、帰国する日、ホテルのラウンジで食べたのが、

ホットドッグ。



妻は、ハンバーガー。



ホットドッグは、でかすぎて途中で飽きてしまった。

ハンバーガーの方が美味かったね。





2015.1.10

フィリピン・レポート
その7


フィリピンで飲んで美味しかったのが、

この グリーン・マンゴー・シェイク。



店によっては、グリーン・マンゴー・ジュース

だったかもしれない。

通常のマンゴー・ジュースは、

熟れたマンゴーをジュースにしているので、

黄色だが、これは熟れる前のマンゴーを

使っているので、色も薄緑色で、

あんまり甘くなく、さわやかな酸味で

飲みやすく美味しかった。

日本でも飲めるといいのにな。


これは、ココナッツ・ジュース。



白い甘い飲み物を期待して注文したのだが、

このココナッツの中に入っているのは、

ほとんど甘味のない透明の水。

これが、本物のココナッツ・ジュースのようだ。


外国に行って、日本料理を食べようとは、

思わないが、日本食が人気だと言われて久しい。

これは、大きなショッピング・モール内にあった

ファースト・フードっぽい和食屋の看板。






こちらは、マニラの空港内の和食屋の

看板とメニュー (日本語)。





1ペソ2.7円で計算すると、

牛丼 688円、海老天丼 580円なり。





2015.1.12

6才のボクが、大人になるまで。

気の遠くなるような話だ。

6歳から18歳までの少年の成長を描く映画。

そういうストーリーは、今までもあっただろうが、

それらは、数人の子役を年頃ごとに

使い分けての作品。

本作の凄さは、6歳から18歳まで、

同じ少年を、いや少年だけでなく、

両親役も姉役も 同じ役者を使って12年間かけて

撮影した映画だということ。

そんなこと、普通やろうと思わへんよね。

「気の遠くなるような話だ」 と書いたのは、

映画のストーリーではなく、製作の話。


予告編を観たときに

「一生に一度、あるかないかの名作」 という

フレーズがあったんやけど、

まあ、そうそうないやろな、こんな映画。


主人公は、エラー・コルトレーン演じる、

少年メイソン。

彼の成長の物語だが、それだけではない。

メイソンの母親役のパトリシア・アークエット、

父親役のイーサン・ホーク、

姉役のローレライ・リンクレイターも

12年間の成長と変化を、

それこそ12年間かけて演じている。

12年を165分に凝縮しているせいもあってか、

子供は、あっという間に大きくなっていく感が強い。

初恋、別離などを経験しながら、

あっという間に。

12年間に母親は、離婚と再婚を繰り返す。

父親は再婚し、子供をもうける。

そんな風に、トピックスがいっぱいあるのに、

また出会いと別れがいっぱいあるのに、

物語は淡々と流れていく。

それこそが人生そのものだと 言わんばかりに。

メイソンは、母のもとを離れ大学生になる。

そして、ラストシーン。

この映画を象徴する、メイソンの言葉と

彼の新しい出会いで幕を閉じる。


めちゃくちゃ感動するとか、

そういう類ではなかったけど、

静かに染み入ってくる映画です。

165分は、長く感じない。

(12年分やからね。)

原題は、「BOYHOOD」。

「少年時代、少年期」 という意味。


ベルリン国際映画祭 監督賞 (銀熊賞) 他 多数受賞。


監督は、リチャード・リンクレイター。

観ていないけど、この監督の作品、

「恋人までの距離」、「ビフォア・サンセット」、

「ビフォア・ミッドナイト」 は、1995年から

2013年の18年に渡った3部作らしい。

そういう、長〜い時間をかけて作品を

創る人なのかもしれない。

その3部作も観てみたくなった。


★★★★☆


6才のボクが、大人になるまで。Official Site




桂文枝 新春特選落語会

今年の初落語は、文枝師匠。

文枝師匠といえば、「新婚さんいらっしゃい」 の

印象が強いが、なんと今年で45年目だという。

同じ司会者で続いている番組としては、

最長になったと、今日ご本人が言っていた。


文枝師匠の落語は、普段CDで聴くことは、

少ないのだが、昨年4月に独演会に行って、

爆笑だったので、今日は妻を連れて行ってきた。


前座で登場したのが、桂三度。

「3の倍数と3が付く数字のときだけ

アホになります」 というネタをやっていた、

世界のナベアツだ。

噺家になったというのは、

何かで聞いたような覚えがあったが、

ナマで観るのは初めて。

噺家としては、まだ4年目なので

これからですな。(えらそうに)

文枝師匠は、古典落語は (たぶん) しない人で

創作落語は、220以上あるという。

今日の2席も創作落語。

1席目の 「喫茶店の片隅で」 は、

今では少なくなった街の喫茶店を舞台にした物語。

2席目の 「淡路島 戀 (こい) の七福神」 は、

今回の落語会でネタおろし (初演) だったらしいが、

今日はその3日目で、3日間昼夜2回公演が

あったため、ご本人曰く、

「6回目なので大分固まってきました」 とのこと。

文枝師匠が、淡路島名誉大使なので、

演目に 「淡路島」 と付いているけど、

淡路島はマクラでちょこっと触れただけで、

本編には関係なかったよ。

ネタとしては、「喫茶店の片隅で」 の方が

面白かったな。


【 演 目 】
一、「寝てる間に」 桂三度
一、「生まれ変わり」 桂三若
一、「喫茶店の片隅で」 桂文枝
〜 仲入り 〜
一、「看板の一 (ピン)」 桂三四郎
一、「淡路島 戀の七福神」 桂文枝

@ 有楽町朝日ホール


桂三若の 「生まれ変わり」 は、

文枝師匠、三枝時代の作。





2015.1.13

フィリピン・レポート
その8 (最終回)


この教会は、マニラのサン オウガスチン教会。



昨年10月には、イタリアに行ったが、

外見は イタリアで見た教会と似ていなくもない。

これが、ナポリの大聖堂。



だが、印象はちょっと違った。

マニラの教会の方が写真を見ると、

重たい感じがする。

それは、色のことだけではない。

中に入った印象もマニラの教会の中は、

厳かな感じというより、何か重たい感じがした。

街全体の印象が灰色だと書いたが、

教会の中もなんとなく重苦しい感じがしたのは

私の気のせいだろうか。


最後に写真を数枚紹介して、

フィリピン・レポートを終わりにしよう。


往路の飛行機から見た富士山。




のどかな風景。




夕陽とカモメ。







2015.1.14

ZAZ

パリでは悲しい事件が起こったが、

現在、世界で最も売れているフランス人シンガーと

言われている、ZAZ (ザーズ) を紹介しよう。

昨日、朝のテレビ番組に生出演していて、

偶然耳にするまで、知らなかったのだが、

この歌 を聴いて、ググッときてしまった。

「オー・シャンゼリゼ」

特段、この曲のメロディが素晴らしいと

思ったことはなかったんやけど、

こいつはやられたね。

フェイクの仕方など、大好きだ。


以前、映画 「エディット・ピアフ」 を観て、

(シャンソンってソウルやん) と思った覚えが

あるが、これ なども然り。


今回、ニュー・アルバムのプロモのための

来日だったようで、ショーケース・ライヴが

一夜だけだったようだが、ぜひ、ナマで聴きたい。

CD買うてしもた。







2015.1.17

初春に春風が吹く !!
春風亭 小朝・昇太・一之輔


小朝・昇太・一之輔の三人会。

うん、いいラインナップやなぁ。

3人とも良かったけど、

やっぱり一之輔、ええなぁ。

「初天神」。

子供の描写も おとっつぁんの描写も

なんかこの人独特で良い。

特におとっつぁんが、団子の蜜を

舐めてすするくだりは、絶品です。

小朝師匠は、噺は上手いしおもろいねんけど、

マクラがいつも同じというのが

ちょっと不満。

ナマで聴くの4回目やけど、

4回ともマクラのネタが同じでした。

まあ、8ヶ月の間に4回やから、

私が行き過ぎなんやろけど。


仲入りのあと、当然、小朝師匠の登場と

思ってたら、三遊亭萬橘 (まんきつ) と

いう人が登場。

ご本人も言うてたけど、

めっちゃやりにくい出番。

でも、その悪条件を全て味方にして

笑いをとってた。

真打2年目の若手だが、

遠目には尾形イッセーのようで、

なんか、好感持てたね。


席が前から11列目やったけど、

一番端の席で、スピーカーから

直接音が届かない位置のため、

非常に聞きづらかったのは不満。

古い会場やから、仕方ない面も

あるんかもしれんけど、

あれはなんとかせなあかんなぁ。

噺家の言葉は、聞きづらいと言いながらも

なんとか聞き取れたけど、

話すのが専門やない、曲芸師さんの

言葉は、半分以上何言うてるか

分からんかった。

曲芸なんで、言葉なくても楽しめたけど。


【演目】
「牛ほめ」 春風亭昇吾
「初天神」 春風亭一之輔
「猿後家」 春風亭昇太
〜 仲入り 〜
「味味噌」 三遊亭萬橘 (まんきつ)
太神楽曲芸 翁家勝丸 (おきなやかつまる)
「代書屋」 春風亭小朝

@ サンパール荒川 大ホール


明日は、志の輔だ!





2015.1.17

20年

阪神・淡路大震災から20年。

1995年1月17日、

私はあの地震のきた午前5時46分に

まだ起きていた。

(あ〜2時間も寝られへん、

はよ寝やな) と焦って布団に

入った頃に地震が発生した。

当時私は、東大阪市に住んでいたのだが、

神戸ほどではなかったにしろ、

かなり揺れたのを覚えている。

あの地震では、6千人以上の人が

犠牲になった。

今日は、各地で追悼行事が

行われたようだ。

あの年に生まれた子供が成人すると思うと、

驚きだ。

私が東京に出てきたのも1995年。

今年の12月でちょうど20年だ。

もう、20年も経ってしまうんか ・・・・。

しみじみ。





2015.1.18

志の輔らくご
in PARCO 2015




10年目となる、「志の輔らくご in PARCO」。

毎年恒例となった、志の輔師匠の

渋谷パルコでの1ヶ月公演だ。

先月、そのチケットを取ろうと試みるも、

発売と同時にネットが混みあい、

2分経たずにその22公演がソールドアウトという、

異常なチケット争奪戦に負け、

結局、ネット・オークションでチケットを入手した。

10年目と書いたが、パルコに出演するように

なってからは20年、1ヶ月公演になってから

10年だという。

今日は、22日公演の11日目だ。

このパルコ公演は、ホントのホントの独演会。

前座やゲストなしで、志の輔師匠が

みっちり3席演じるもので、

落語会のスタイルとしては、珍しい。


さて、今日の公演。

期待通りに素晴らしかった。

全くもって大満足。

嬉しかったのは、

3席とも知らない演目だったこと。

もしかしたら、3席とも新作だろうか。

師匠の話から察すると、

1席目の 「スマチュウ」 と

3席目の 「先用後利」 は、

このパルコ公演がネタおろしと見たが。


落語会では、公演後ロビーや出口に

演目が貼り出される。

今日もこのように。



「先用後利」 は 「せんようこうり」 と読む。

知らない言葉だったので、志の輔師匠の造語かと

調べたら、歴とした日本語だった。(勉強不足)

今年、師匠の故郷、富山に新幹線が

開通することを記念に何か富山にちなんだ

噺を作ろうと、富山の薬売りをネタにしたらしい。

「先用後利」 の意味は、

先に商品を使用してもらい、

後からその料金をもらうこと 。

薬箱をおいて行き、数ヵ月後に来訪した際に、

使った分の薬代だけもらうという、

富山の薬売りの販売方法のことだ。

江戸時代、日本全国に薬売りはいたのに、

なぜ富山の薬売りだけが 有名になったのかが

分かる噺で、笑えるだけではなく、

勉強になったね。

「せんようこうり」、

打ち込んでも 「専用小売」 と

変換されてしまうねんけど。

PC も勉強不足。


3席終演後、もう一度幕が開き、

師匠の挨拶と三本締め。

そのあと、エンディング・テーマのように

流れた曲が スターダストレビューの

『シュガーはお年頃』。

昨年の牡丹灯籠の時は、

憂歌団の 『胸が痛い』 が流れ、

その組み合わせの秀逸さに舌を巻いたが、

『シュガーはお年頃』 も意表をつかれたね。


ロビーには たくさんの芸能人からの花や

鉢植えが 飾られていた。

サンドウィッチマン


戸田恵子


お正月らしいな。

そんな中、一番目を引いたのは 立派なこれ。



「六人の会より」 と書かれた6つの酒樽。

「六人の会」 の六人とは、

春風亭小朝、笑福亭鶴瓶、林家正蔵、

春風亭昇太、柳家花緑、そして、立川志の輔。


【演目】
「スマチュウ」 立川志の輔
「三方一両損」 立川志の輔
〜 仲入り 〜
「先用後利」 立川志の輔

@ PARCO 劇場 (渋谷)





2015.1.19

神様はバリにいる

バリ島にいる実在の大富豪、

通称アニキを主人公にした映画

「神様はバリにいる」 を観てきた。

主演は、堤真一、尾野真千子。

そのほか、玉木宏、ナオト・インティライミ ら。

コメディタッチで、笑える楽しい映画。

実在の人物がモデルということだが、

どこまでが本当かは分からない。

深いことは考えず笑った方がええやろな。


このアニキのこと、私は知らなかったが、

彼に関する本、彼の著作は、

アマゾンのレビューで

結構 賛否が分かれている。

彼のバリ島への貢献は大きいようだが、

本への批判は成功者へのやっかみか、

それとも色々書かれていることは本当なのかな。

どっちでもええねんけど。


★★★★☆





2015.1.20

新しいおともだち

楽天のポイントが2万円ぐらい貯まったので、

何に交換しようか、迷った挙句、ウクレレにした。

ウクレレは、何年も前に980円の

おもちゃみたいなのを買ったことがあるが、

まともなものは、これが初めて。



Ibanez の UEW20SME という

コンサートタイプのウクレレで、

ピックアップもついているので、

アンプにつないで鳴らすこともできる。

Ibanez は、日本のギターのメーカーで

30年前には、「イバニーズ」 と読んでいたのに

いつのまにか 「アイバニーズ」 になった。

外国人が、「アイバニーズ」 と読むので

日本でもそうなったというのが、

私の仮説だが、真実は知らない。

私が高校生の頃は、グレコ というメーカーの

海外向け (輸出用) ブランドが、

「イバニーズ」 だと思っていたが、

どうなんだろう。


それは、さておきこのウクレレ、

カタログの価格は、25,000円だが、

新春大特価ということで、

税込 15,984円だった。

アイバニーズのアコースティック・ギターは、

安くても木目がきれいだと以前から思っていたが、

このウクレレも然り。



このボディに使われているのは、

スポルテッドメイプルという特殊な木。

スポルテッドというのは、

木材のなかに菌が繁殖して、

木が変化した状態のことを言うのだが、

日本語では ”墨流し” とか言うらしく、

その名の通り、墨を流したかのような

独特の木目のものだ。

あんまり楽器向けではないという記述も

読んだことがあるが、見た目の美しさから、

結構、高級なギターやベースのトップ材に

使われていたりする。

当然、木目は1本1本違う。

某楽器店が5〜6本、売り出していた中から

一番、美しい&渋い木目を選んだ。

バックは、この通りのトラ目。



ヘッドにもスポルテッドメイプルが貼られ、

マッチング・ヘッド仕様となっている。



なんか、牡丹の花みたいでいいでしょ。

材は、ハワイアンコア や マホガニー の方が

ウクレレらしいのだろうが、

本物のハワイアン・ミュージックを

やるわけではないので、これで十分だ。

そのほか、アバロンのロゼッタ、ゴールド・パーツ、

バインディング、カッタウェイにチューナー付きの

プリアンプ内蔵という徹底ぶり。

そんなお値段以上感満載のウクレレが、

中国製とは言え、15,984円!

昔 (30年前) は、安いギターは見るからに

安そうやったけど、最近の仕上げは

安もんでも素晴しいものが多い。

色んな製作技術の向上の賜物やろな。


Mahogany neck
Spalted Maple top, back & side body
Rosewood fingerboard
Rosewood bridge
Ibanez Under Saddle pick up
Ibanez UK300-T preamp w/Onboard tuner
Gold GroverR tuning machines
Abalone rosette

2014年製 Made in China 





2015.1.21

染弥改メ
三代目林家菊丸

襲名披露公演


林家染弥 という上方の噺家が、

昨年9月に菊丸を襲名した。

その襲名披露公演に行ってきた。

私は、染弥という名も菊丸という名も

知らなかったのだが、この公演 の

ゲスト (桂文珍・笑福亭鶴瓶) に惹かれて

チケットを取った。


菊丸という名は、明治時代から

約115年ぶりに復活するということで、

林家一門や上方落語会にとっては、

大きな慶事のようだった。

一之輔の真打昇進時の口上は、

CD で聴いたことがあったが、

襲名披露公演の口上は、

これが 初めて。

知らなかったが、菊丸の師匠の染丸は、

2012年に脳梗塞になり、現在も

リハビリ中とのこと。

その染丸師匠も口上の時には、

舞台にあがり短い挨拶をされた。

紋付袴の噺家6人が舞台にキリリと

並んで座る様、涙を拭く染丸師匠を

見ていると、何か特別な歴史的な

イベントに同席している感じがしてきた。

鶴瓶師匠にしろ、文珍師匠にしろ、

感動するような話はこれっぽっちも

してないんやけど、なんか感動してしまった。

菊丸のこと、初めてで、なんにも知らんのに。


落語が6席に口上、太神楽と濃いいプログラムで

休憩を入れて、2時間35分ぐらいかな。

1席1席は短めだったけど、

大変満足な落語会だった。

東京からは、林家正蔵が参加。

上方の林家は、江戸の林家の

分家だそうで、本家からの参加ということだろう。

菊丸ご本人は、「幸助餅」 という

上方の人情噺。

これも、ええ噺で、襲名と相まって

これまたうるうるしてしもた。


【 演 目 】
一、「つる」 林家染左
一、「いらち俥」 林家染二
一、「長屋の傘」 笑福亭鶴瓶
一、「花見酒」 桂文珍
〜 仲入り 〜
口上 (林家菊丸・桂文珍・笑福亭鶴瓶
    林家正蔵・林家染丸・林家染二)
一、太神楽 柳貴家小雪
一、「鼓ヶ滝」 林家正蔵
一、「幸助餅」 林家菊丸

@ 国立劇場小劇場








2015.1.22

新宿 PIT INN 50th Anniversary Vol.3
水谷浩章 3DAYS
phonolite strings の歌謡ショー
ゲスト:浜田真理子

今月6日に続き、またまた浜田真理子の

ライヴに行ってきた。

といっても、今日は

水谷浩章 phonolite strings のゲストで、

「phonolite strings の歌謡ショー」 という

触れ込みだ。

6日のライヴに行く前夜、彼女の歌を

聴きながら、ひさしぶりに彼女のブログを

読んでいたら、1月22日に

PIT INN の水谷浩章さんのライヴに

ゲスト出演するという告知を発見した。

「へぇ〜、phonolite strings の歌謡ショーかぁ、

面白そうやなぁ」と読み進めていると

そのメンバーの中に、

なんと友人 K彦 の名前を発見。

彼は、サウンド・エンジニアなのだが、

水谷さんとは旧知の仲で、時々、

水谷さんのライヴの音響を請け負っている。

で、メンバーとして名前をクレジット

されていたわけだな。


さて、今日のライヴ、1部も2部も

まずは3曲ずつ、phonolite strings で

インストを演奏。

それから、浜田真理子の登場だ。

通常、クラシックの世界で弦楽四重奏といえば、

ヴァイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本

という編成だが、phonolite strings には、

ヴァイオリンはおらず、ヴィオラ1本、

チェロ2本、コントラバス1本という編成だ。

その編成から分かる通り、

一般の弦楽四重奏より音域が低い。

重厚なハーモニーになるわけだ。

ピアノのみの弾き語りしか聴いたことが

なかったが、ストリングスとフルートが

入ることで、重厚なリッチな音になった。

生のストリングスって、ホーン (管楽器) とは

違うリッチさ、美しさがある。

ああ、このメンバーで、ゲストコ−ナーではなく

フルのライヴを観てみたい、そんなライヴだった。

最後のアンコール曲が終わることが

惜しまれたね。


終演後、読み終えたばかりの本

(浜田真理子 著 「胸の小箱」) に

サインをもらって、握手。


【MEMBERS】
水谷浩章 (cB)
梶谷裕子 (Vla)
橋本歩 (Vc)
平山織絵 (Vc)
太田朱美 (Fl)
三住和彦 (sound)
ゲスト:浜田真理子 (P,Vo)

@ PIT INN (新宿)





2015.1.24

胸の小箱

今年、すでに2度もライヴを体験した

浜田真理子。

先日、彼女のブログを久しぶりに

読んで知ったのだが、昨年11月に

彼女のエッセイ 「胸の小箱」 が発売されていた。

早速、取り寄せて読んだ。

一昨日、ライヴに行ったのだが、

ちょうど読み終えたところで、

カバンに入ってたので、

ご本人にサインを頂いた。

さて、本の内容は彼女の唄と

同じような印象だった。

「彼女の歌を聴くと、

自分も何かを表現したくなる」 と

以前書いたことがあったが、

彼女の本を読むと、

自分も若い頃のあれこれを

書いてみたくなった。

書かないけど。

なんでって、恥ずかしいから。

そう、書きたくなるねんけど、

あんな風に赤裸々に語るの恥ずかしい。

それに、実在の人物が登場してしまうわけで、

読む人が読んだら、誰のことか

分かるわけで・・・。

そんなこと気にしてたら、

本なんか書かれへんよな。

って、私が書いても、

本になんかなれへんねんから、

何を心配してんねんっちゅうことやねんけど。

ああ、話を戻そう。

1月6日、浜田真理子のライヴに行ったとき、

店の中に書き初めが飾ってあった。

お店に言われて、イヤイヤ書いたと

本人は言っていたけど、その言葉が

「足して一 (いち) 」 だった。

(足して一・・・、どういう意味やろ? ) と

思っていたら、「本の中に書いてあります」

とMCで言っていた。

確かに、書いてあった。

「足して一」、そういうことか。

興味のある人は、読んでちょうだい。


本には、彼女の人生のほんの一部が

書かれている。

たぶん、ここに書けない、書いていない、

ホントに色んなことがあったんだろうと、

思わされる。

もちろん、誰だって生きてたら、

色々あるのは当たり前やけどね。

ああ、こういう人だから、

ああいう歌を唄うのかと、腑に落ちること、

また、この人そうなんかぁ、と

意外だったことなど 色々。

歌と同様、このエッセイも好きやな。


★★★★★





2015.1.25

スモール・ワールド

ずいぶん前に、聞いた話だ。

内容はうろ覚えだが、大体こんな感じ。

アメリカの西海岸に住んでいる A さんに

東海岸に住む B さんを探してもらう。

探す方法は、

「東海岸に住む B さんという人を知らないか?」 と

A さんの 友人知人に訊くのみ。

訊かれた友人は、同様に自分の友人知人に訊く。

さて、A さんから何人目で、

B さんにたどり着いたでしょうか。


私は、数十人か百人ぐらいじゃないかと

思ったのだが、その答えは、確か5〜6人だった。

仮に A さんが、50人の友人知人に

訊いたとしよう。

その訊かれた友人知人が、それぞれの友人知人

50人に訊いたとする。

その人たちが、また50人に訊いて、

という風に計算すると、A さんから数えて、

5人目 (友達の友達の友達の友達の友達) は、

3億1250万人になる。

もちろん、これは計算上の話だが、

A さんから数えて5人目で、アメリカの

人口を超えることになるのだ。

この話は、人のネットワークの凄さを

表したものだ。


さて、連日、報道されている

イスラム国とみられる組織が

日本人2人を人質にとり、

殺害を予告している問題。

深刻な問題だが、20日の第一報は、

(自分の) 知らない人の話だという風に

聞いていた。

その日、近所の居酒屋で、常連客の

「危険な地域に自分で行ったんだから、

仕方ないだろう」 という声も聞いた。

もちろん、彼らも知らない人の話だからだ。


翌21日のニュースを聞いていて、

拘束された一人の名前 「後藤さん」 に

引っかかった。

正月に大阪に帰省した際、

30歳になる甥が、あるジャーナリストの

話を聞かせてくれた。

甥は、バンドを組んで歌ったりしているのだが、

そういう関係でそのジャーナリストに出会い、

直接 話を聞く機会があったそうで、

ずい分、刺激を受けたような、そんな話だった。

私が 引っかかったのは、甥の

「(その人が) シリアに行って、

連絡がつかなくなって、ちょっと心配」 という

言葉を思い出したからだ。

そう言えば 「後藤さん」 って、言ってたような

気がしてきて、甥に確認したら、

まさにその後藤健二さんだった。

私は、後藤さんのことを直接知らないのだが、

とたんに この事件が、全く知らない、

自分に無関係の人のことではなくなった感じがした。


別の話。

先日、ライブを観に行き、そのエッセイも読んだ、

島根県松江市在住のシンガー、浜田真理子さん。

彼女のことは、10年以上前に

渋谷のタワーレコードの試聴コーナーで知った。

その時に、1枚CDを買ったきりだったのだが、

一昨年5月に初めて、ライヴに行った。

そして、彼女のブログで、ベースの水谷浩章さんと

レコーディングしたことを知った。

水谷さんは、直接面識はないが、

友達 (K彦) の友達だ。

つまり、友達の友達が、

浜田さんと仕事をしていたのだ。

それで、一昨年の11月には、そのK彦と

浜田さんのライブにも行った。

この話には続きがあって、先日のライヴは、

水谷さんのライヴに浜田さんがゲストで

出演する形だったが、そのライヴに

PA (音響) で K彦が呼ばれた。

(K彦は、サウンド・エンジニア。)

つまり、浜田さんは、友達の知り合いに

なってしまったのだ。

10年以上前、レコード店でたまたま視聴して、

「ええなぁ」 と思った、松江在住のシンガーが、

そんな近くの存在になったのだ。


つくづく、世界は小さいと思う。

紛争は、いつまで経ってもなくならない。

世界中が 友達の友達なのに。



人質の湯川遥菜さんとみられる人が

殺害された写真が 配信されたらしい。

後藤さんが無事に解放されることを祈るのみだ。





2015.1.25

トラッシュ!
この街が輝く日まで


気になっていた映画、

『トラッシュ! この街が輝く日まで』 を

観てきた。

原題の 「TRUSH」 は、「ごみ、ごみくず」 の意。

ブラジルのリオデジャネイロ郊外が

舞台ということだが、スラムで暮らす

少年たちを見ると、

『スラムドッグ$ミリオネア』 を思い出した。

あれは、インドだったけど。

さて本作、ゴミを拾って生活する少年が

ゴミの中から、ひとつの財布を拾ったことから

警察に追われるという物語。

その財布には、大事な秘密が隠されてたのだ。

財布を差し出せば、終わりなのだが、

少年たちは、自分たちの信じる正しい道を

全うするため命を懸ける。

警察も政治家も汚職にまみれた風に

描かれているが、本当のリオはどうなんだろう。

オリンピックが開かれようかというのに、

あんな風に酷いのだろうか。

もしかしたら、そんなメッセージも

あるのかも知れない。

ここからネタバレ (予告編でバレてるけど)。

最後に、少年たちは手にした大金を

ゴミの山でばらまく。

その大金は、市長候補が集めた賄賂だ。

汚れた金をゴミの山で撒くシーンは、

何かとても象徴的な感じがした。

汚れた金も、汚れた政治家も、

汚れた警察も、みんな ゴミ だと

言っているようだった。

でも、そのお金、皆で拾うねんけどね。


オーディションで選ばれたという、

少年たち3人が、素晴らしい。

ブラジルが舞台だが、イギリス映画。


★★★★☆





2015.1.26

KAREN SOUZA
カレン・ソウサ


アルゼンチン出身のカレン・ソウサの

ライヴに行ってきた。

先日、ニューアルバム 『Essentials II』 を

購入したのだが、ライヴも観たいなと

思いながら、行けそうにないかと

思っていたら、今日急遽、飲みの勢いで

行くことに (そういう流れなので、

当然、2ndステージ)。

カレンは、ロックやポップスのカヴァーを

ジャジィに演るタイプで、

今日のステージでも

『Do You Really Want to Hurt Me』

(カルチャー・クラブ)、『Billie Jean』

(マイケル・ジャクソン)、『Have You

Ever Seen The Rain』 (CCR)、

『Creep』 (レディオヘッド) などを歌った。

スタンダードでは、『Summer Time』 や

『My Foolish Heart』 など。

途中、カレンが 衣装替えに引っ込んだ間の

バンドの演奏は、『Come Together』

(ビートルズ)。

CD を買ったぐらいだから、彼女の歌は

もちろん聴いたことがあったわけやけど、

ライヴで聴くと、その歌のクールさというか、

言い換えれば 淡白さが一層 際立った感じがした。

顔をしかめて歌っても、出てくる歌声は、

それほどでもない感じ。

始まって数曲は、その淡白さが少々物足りない

気もしたのだが、ステージが進むうちに、

面白いことに、どんどん味わいが出てきた。

まるで、スルメやね。

熱く歌いあげるタイプではないけど、

良いです、この淡白さ加減。

バンドも良かった。



【MEMBERS】
Karen Souza カレン・ソウサ (vo)
Mayito マジート (p)
Arturo Baez Velazquez アルトゥーロ・バエズ (b)
Gabriel Puentes ガブリエル・プエンテス (ds)

@ Blue Note Tokyo


(2015.11.26 追記)
ブルーノ―トのサイトに 当日のセット・リストが
発表されていたので転記しておく。

1. Paris
2. Do You Really Want To Hurt Me?
3. Tainted Love
4. My Foolish Heart
5. The Way It Is
6. Everyday Is Like Sunday
7. Full Moon
8. Night Demon
9. Inst / Come Together
10. Summertime
11. Never Tear Us Apart
12. Steppin' Out
13. Billie Jean
14. Wicked Game
15. Think For A Minute
16. Have You Ever Seen The Rain?
EC1. Never Gonna Give You Up
EC2. Creep





2015.1.27

BECCA STEVENS BAND
ベッカ・スティーヴンス・バンド


初めて観たベッカ・スティーヴンスの印象は、

美しい声、美しいハーモニー、

美しい音楽、そして、美しい女性 (ひと)。

ベッカ・スティーヴンスのことは、

先日まで知らなかったのだが、

コットンクラブのサイトで、見つけ、

そのサウンドを聴いて、

ライヴで体験したいと思ったのだ。

今回が、初来日のようだが、

その初日2ndステージを観てきた。


アメリカ人なのだが、アメリカというより、

ヨーロッパっぽい感じ。

イギリスやアイリッシュの匂いに

フォークが混ざった感じかな。

アメリカのカントリーやR&Bの匂いは、

ほとんどしない。


ベッカは、ギターと ウクレレと チャランゴ

(マンドリンみたいなアンデスの民族楽器) を

持ち替えて、弾きながら 歌うのだが楽器の方も

なかなかの腕と見た。

独特な感じが、なんとも言えず良い。

結構、喋ったのだが、毎度のこと

英語がほとんど分からず悔しい。

バンドがまた良い。

めちゃくちゃ、バンドしてます。


コットン・クラブへの公演に向けての

ベッカからのメッセージ を聴くと、

彼女は大変な日本食好きで、

お茶などの日本の文化へも

興味津々なのがよく分かり、

日本人としては嬉しくて好感が持てる。

今日も 「ダイスキ ナットー」 とか

日本語で言うてたよ。


Becca Stevens Band -"thinkin bout you" Live


【 MEMBERS 】
Becca Stevens (vo,g,charango,ukulele)
Liam Robinson (p,acco,vo)
Chris Tordini (b,vo)
Jordan Perlson (ds,per)

@ Cotton Club





2015.1.29

CHICKENSHACK
チキンシャック


2012年3月2013年6月に続いて、

チキンシャックの再結成ライヴを観てきた。

約1年半ぶり。

やっぱりこのバンド、リズム隊はええね〜。

グルーヴが、ウネウネしとる。

山岸さんの 「昨年は、身近な人が

たくさん逝った」 という MC。

ジョー・サンプル、ワイルド・マグノリアスの

なんとかいう人、藤井裕ちゃん、ほんで、

知らんかったけど、カズ南沢 が、

12月20日に亡くなっていた。

享年63歳。

カズさんは、バブルガム・ブラザーズの

ギタリスト。

2012年11月、ウィル・リーのライヴを

観に行ったとき、客席にチャック・レイニーと

一緒にいたのを見かけたことがある。

山岸さんとは仲が良かったようだ。

で、4人に捧げますと言って演奏したのが

『Street Life』。

イントロのギターのルバートが

泣かせるプレイでした。


山岸さんのギターは、

今日は ほとんどクリーム色のストラト。

たぶん Fennder やと思うけど

ヘッドのロゴまで、よく見えんかった。

あと、Gibson の ES-345。

ロータリースイッチは外されてた。


本編最後の曲は、昨年の 山岸潤史 × 渡辺香津美

ライヴでも演ってた 『Revelation』。


チキンシャック、ホンマ、ええバンドやと思う。

「またいつか演ります」 と言うてたけど、

ぜひ演ってください。


【 MEMBERS 】
土岐英史 (sax)
山岸潤史 (g)
続木徹 (p,key)
Wornell Jones (b)
鶴谷智生 (ds)

@ Blue Note Tokyo




(2015.11.26 追記)
ブルーノ―トのサイトに 当日のセット・リストが
発表されていたので転記しておく。

1. From Tokyo With Love
2. A Silent Love
3. Flow
4. Medley : At Temps 〜 You Make Me Feel Brand New
5. Street Life
6. Stinky Snake
7. Revelation
EC. Flowers For Lena




ポール・マッカートニー

4月来日決定!


昨年5月、来日するもウイルス性炎症と診断され、

全公演が中止になったポール。

私も、当日、会場 (国立競技場) まで行って

公演中止を知り、大変なショックを受けたことは、

記憶に新しい。

そのポールが昨年の約束通り来日する。

4月21日の京セラドーム大阪、

23、25、27日の東京ドーム、

合わせて全4公演

日本武道館での公演も調整中らしい。

早速、ぴあでは、抽選先行受付が始まった。

S席 1万8千円なり。

今度は、無事 観られますように。


ポールからのメッセージ





2015.1.30

上田正樹 Super Session
meets 村上 ”PONTA" 秀一
“Real Soul, Neo Groove”


今週4回目のライヴは、

昨年3月以来のキー坊。

今日のドラムは、PONTA さん。

スペシャル・ゲストに押尾コータロー。

キー坊と押尾コータローという組み合わせ、

全然どんなんか想像つけへんかったけど、

何の違和感もない素晴らしい共演でした。

コータローのギター1本とキー坊の

『悲しい色やね』 は、キー坊いわく、

今までで一番洗練された 『悲しい色やね』。

コータローのギターが素晴らしく、

(これ、CD にしたらええのに )

と 思うほどやった。

今日のライヴは、

キー坊 と バンド (Key, B, Dr)、

コータロー のソロ、

キー坊 と コータロー のデュオ、

コータロー と ポンタさん のデュオ、

バンド (Pf トリオ)、

全員による演奏、と盛りだくさんで、

楽しめた。

選曲もバラエティに富んでたね。

先述した 『悲しい色やね』、

ミュージシャンで世界で一番初めに

「人間は皆平等や」 と言うたという

ベートーベンの『第九』、ドボルザークの

『家路』、震災の被災地の人に 「どんな歌、

聴きたいですか?」 と訊いたら、

「童謡、唱歌」 という答えが返ってきたので、

歌いだしたという 『叱られて』、

十八番の 『Georgia on my mind』 など。


昨日は、山岸さんの MC で、

昨年暮れに 南沢カズ さんが亡くなっていたことを

知ったけど、今日のキー坊の MC では、

12月に ジョー・コッカー が亡くなったと聞いて

驚いた。(享年70歳)

で、ジョー・コッカーに捧げるというて、

演ったんが 『Fun Tme』。

曲が始まるまで、題名聞いても分からんかったけど、

もう25年ぐらい前にやってた、

R&B のバンドで カバーしてた曲で、

めちゃくちゃ懐かしかったね。

それにしても、ホンマにたくさんの

ミュージシャンが死んでいってるような

気がするなぁ・・・。


【 MEMBER 】
上田正樹 (Vo/Gt)
村上 "PONTA” 秀一 (Dr)
岡沢 章 (B)
堺 敦生 (Pf,Key/Cho)
Yoshie.N (Cho/Vo)
Special Guest::押尾コータロー(Ac Gt)

@ SHINJUKU ReNY





2015.1.31

よってたかって新春らくご ’15
21世紀スペシャル寄席ONEDAY

昼の部

落語を聴くようになって2年。

どんどんお気に入りの噺家は、

増え続けている。

例えば、三遊亭兼好、

柳家喜多八あたりが、

最近聴くようになった噺家だ。

今日は、そんな最近にお気に入りになった

噺家の一人、三遊亭兼好の出演する

落語会に行ってきた。

兼好の落語をナマで聴くのは2度目。

兼好の演目、『熊の皮』 は、初めて聴いた

演目だったが、おもしろかったね。

ところで、この兼好、

妻子持ちにも関わらず、28歳で

三遊亭好楽師匠に弟子入りしたという、

変わり者。

っていうか、すごいよね。

その決断。

現在45歳。


【 演 目 】
「平林」 柳家なな子
「熊の皮」 三遊亭兼好
「禁酒番屋」 柳家喬太郎
〜 仲入り 〜
「生徒の作文」 春風亭百栄
「宿屋の富」 桃月庵白酒

@ よみうりホール





今日も笑いました。




ショート・ターム

何らかの事情で両親と暮らせない

子供達を引き取っている施設で働く

女性職員 グレイス とその施設の

子供達を描いた映画 『ショート・ターム』 を

観てきた。

グレイスにも、その恋人で同じ施設で

働くメイソンにもそこで働くように

なる生い立ちがある。

こういう子供達を受け入れられる、

施設の存在の意義を感じると共に、

そういう施設は救いなのだけど、

こういう施設が必要のない

世界は不可能なのかと、

考えさせられた。


何がって言いにくいのだが、

じんわり心に染みる良い作品。

タイトルのショート・タームは、

その施設の名称。


★★★★▲




フランシス・ハ

ニューヨークを舞台に、プロダンサーを目指す

27歳のフランシスの物語。

端正な顔立ちの美人なのに 性格的に

ちょっと残念なところのあるフランシス。

彼氏と別れ、ルームシェアしている親友とも

離れて暮らすことになる。

ダンスのメンバーからも外され、

散々なのだが、なぜか深刻さがない、

たくましく生きていく女性の物語。

白黒映画なのだが、劇中の音楽や

カット割りも手伝ってか、どこか

懐かしくヨーロッパ的な印象がある。

と言っても、現代の話です。

レストランでお会計しようとしたら、

クレジットカードが使えず、

近所の ATM を探して街中を疾走する

シーンと、もう一つ街中を踊りながら

駆けるシーンが良い。

『フランシス・ハ』 というタイトルの意味が

最後に明かされるが、それも良い。


★★★★☆



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