LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2022年8月
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2022.8.1

初の写真展開催のお知らせ

9月に写真展を開催します。
品川区西五反田の会議室のような
会場を借りての初の試みです。

1985年のアメリカ旅行で撮影したものから、
2010年に初めて一眼レフカメラを買い、
この12年間に撮りためたものまで、
約50〜60点程度の展示を予定しています。

開催は、確か4月ごろに決めたような気がします。
まだまだ先のことと思っていたら、
あっという間に2ヶ月を切りました。
まだ展示する写真を選びきれておらず、
焦り始まております。

当初の考えでは、風景の写真が中心だったのですが、
いざ選び始めてみると、断然 ポートレイトや
人物を写したスナップの方が、面白いことに気付きました。
選別の段階で、そんな新しい発見もあって、
どんな写真展になるか、自分でも楽しみですが、
なにしろ、写真展など経験のない、
アマチュアのやることで、ちょっとドタバタするかな、
とも思っております。

写真展のタイトルは、「僥倖(ぎょうこう)」。
思いがけない幸運のことです。
何かを感じ取ってもらえる写真が一枚でもあれば
嬉しいです。
ぜひともご来場をお待ちしております。
はい、今すぐ、手帳に書き込んで!



つつみしんや 初の写真展
「僥倖(ぎょうこう)」
2022年 9月23日(祝)〜24日(土)

10時〜19時
入場無料
会場 / 五反田コルソG(地図
東京都品川区西五反田8-1-13 タケウチビル2階
JR山手線・都営浅草線・東急池上線「五反田駅」西口より徒歩 約10分
東急池上線「大崎広小路駅」より徒歩 約5分



展示予定の1枚(Manila, 2014)





2022.8.3

CASA MAGONI

Yさんから、還暦のお祝いに赤ワインを頂いた。
珍しいメキシコ・ワイン。
海外出張の多いご主人が、
メキシコで購入されたものだそうだ。



メキシコのバハ カリフォルニア州にある、
CASA MAGONI というまだ新しいワイナリーの
2019年のネッビオーロ。
(ネッビオーロは、イタリアのワインに使われる
ブドウの品種名。)



メキシコワインって飲んだことがなかったのだけど、
少しは、日本にも輸入されているみたい。
でも、この CASA MAGONI は、
日本では流通していないようなので、
貴重なものを頂いた。
開けるの楽しみ。


CASA MAGONI





2022.8.4

写真展「僥倖」フライヤー

9月に開催する写真展の
フライヤー(チラシ)を作成しました。
こちら から ダウンロードできます。
PDFファイルです。





2022.8.7

ついに 還暦!

今日(8月7日)が誕生日で
ついに 60歳になった。

一昨日、友人のK彦から、
還暦祝いのワインが送られてきた。
スロベニアのワインだという。
「スロベニアってチェコ?」って思ったけど、
あれは チェコスロバキア ですな。

スロベニアってどこにあるかも知らんかった。
1991年に ユーゴスラビアから独立した、
イタリアの東に隣接する人口 200万人程度の
小さな国だ。

ワインは、還暦にちなんで「SIXTY」という銘柄。
1.5 リットルの大きな瓶。
普通のワインの2本分です。







「VINAKOPER(ヴィナコペル)」が
ワイナリーだろうとググってみると、
スロベニア語のウエブサイトが見つかった。
グーグルは、簡単に日本語に訳した表示ができるので、
以前だったら、全く分からなかったことが簡単に知れて便利だ。
「SIXTY は、スロベニア・イストリアの
代表的な品種の一種です」とあるので、
ぶどうの名前なのだな。
ありがたく頂きます。


昨日の夕食は、妻が目黒のイタリアン
「laugh」を予約してくれていた。
「laugh」は少し前に、通りがかりに見つけて
入ってみたら、美味しかったので、
また行きたいと思っていたレストラン。
数日前、妻に「6日はどこに食事に行くの?」と
尋ねても何やら意味不明な態度で、
中々お店の名前を言わない。
そんな妻の挙動不審さから、
何か企てているな、とは感じていた。

お店に行ってみると、ガラス張りの店内の
通りから良く見える席に、
明らかに変なグループが座っている。
金髪や赤い髪ののカツラを被った人達。
瞬間に分かった。
姉だ。

大阪から、姉、姪、甥、甥の嫁さんの
4人が、お祝いに来てくれていた。
全く予想しないサプライズだった。

この人たち(特に姉62歳)は、
やたらと被り物が好きで、
毎年のように、正月には被り物を
被っては、大笑いしている。(平和です)

姉が母からの手紙を持ってきてくれたのだが、
そこには、子供がふたり(姉と私ね)とも
還暦を迎えることが出来た感謝が綴られていた。
なるほど、子供が還暦になるまで、
生きられる親はそう多くはない。
事実、父は昨年私が 58歳のときに
逝ってしもたもんな。

その父が、還暦を迎えたときの
家族の食事会のことを思い出した。

父は、若い頃ヴァイオリンを弾いていたし、
模型作りも好きだったので、
ミニチュアのヴァイオリンの製作キットを
プレゼントした覚えがあるが、
完成品を見たことがない。
自分が 60歳になった今なら分かるが、
もう視力が衰えていて、細かい作業が
苦痛だったので、作らなかったんだろうなと思う。
そう言えば、文庫本を贈っても、
「字が小さい」と言って読まなかったな。

父の還暦は、もう 32年前のことだ。
なんだか、自分が 60歳になったという現実が
ピンと来ていないのだけど、
周囲からの祝いや、父の還暦を思い出して、
今までの誕生日にはなかった感慨に浸っております。





2022.8.7

不動前 すし 岩澤

今夜の夕食は、ずっと行ってみたかった
「不動前 すし 岩澤」。
戸越に住んでいた頃から、その存在は、
知っていたけど、高級店なので
何かの機会がないと中々行けない。
今日は、私の 60歳の誕生日。
妻にどこでも OKと言われていたので、
「岩澤」をリクエストした。

ゆるやかなL字型のカウンターだけの客席。
9席の客席は、私たち夫婦を含め
3組のカップルと、3人組のお客さんで満席。
意外にも若いお客さんが多い。

メニューは、おまかせコース(22,000円)のみ。
つまみと握りが交互に出てくるスタイルなのだが、
とてもテンポが良い。
大将のその手際の良さが素晴らしい。

そして、味。
全部美味しかったけど、特に旨かったもの。
シンコ(握り)、中トロ(握り)、
赤イカ(刺身)、メジマグロ(たたき)、
そして、あん肝(握り)。
このあん肝は、スイカの奈良漬けと
合わせた握りなのだが、これは絶品でした。
コースが一通り終わった後は、
お好みで握ってもらうのだが、
妻はこのあん肝をお代わりしてたよ。
私は、蒸したクルマエビの漬け、
小肌(これも旨かった)、あなご、
梅干し(これも握り)。
そうそう、シンコは珍しいだけで、高くて、
大して旨くないと思っていたけど、
初めて旨いシンコに出会いました。
あと、みそ汁も、何種類か出てきたお漬物も
全て美味しかった。
ボタン海老とか、他にももっと食べたかったけど、
もうお腹いっぱい。

飲み物のメニューはなく、
お客さんが「酒ください」と言うと、
大将がホールのスタッフに銘柄を伝える。
大将がお客さんを見て、
お酒を決めてる風だった。
私は、一杯ビールを飲んだ後、
「芋焼酎の水割り」と頼んだら、
「佐藤の黒」と指示していたよ。
水割りは、やや薄め。

大将が、さわやかでとても感じの良い人。
25歳のとき、システムエンジニアから
すし職人の道へ入ったという、
変わった経歴の持ち主。
あの立ち振る舞いは、厳しい修行を
経てのことだとこの記事を読んで思った。

あきらめなければ夢は続いていく





2022.8.8

カレーはスポーツだ!#42
スパイスカレーチキン夏ベジ /
カレーハウスCoCo壱番屋(恵比寿駅東口店)
★★★▲☆


ちょっと久しぶりのココイチのカレー。
期間限定の「スパイスカレーチキン夏ベジ」に
チーズをトッピング。
960円+222円=1,182円也。



確かにスパイスの効いた味で、中々よろしいが、
トマトとレモンが入っているとのことで、
私にはやや酸味が強い印象だった。
夏野菜は、カレーに合う。
特にオクラはカレーと相性が良いと思うね。

ココイチのライスの量は、ウェブサイトを見ると
標準が 300グラムで、250グラムにすると26円引き、
200グラムにすると52円引きということになっている。

注文の際、標準が何グラムだったか(つまり
少な目が何グラムか)とっさに分からず、
何グラムと明確に言わず、
「ごはん、少な目で」と頼んだ。
「〜グラムですね」と問いただされるかと思ったのだが、
外国人らしき、日本語がやや片言な店員は、
「ゴハン、スクナメデ」と繰り返しただけだった。
ちょっと不安が残ったんだけど、
まあいいやと思ってたら、伝票には値引きがなかった。
ウェブサイトを見ると、「スパイスカレーチキン夏ベジ」は
ライス量が 250グラムと記載されているので、
あれが 250グラムだったのだろう。
ちょうど、50グラムぐらい残したので、
やはり200グラムで良かったんだな。
面倒なので、何も言わずにお会計したけど。





2022.8.9

訃報 オリビア・ニュートン・ジョン

かわいかったなぁ、
オリビア・ニュートン・ジョン。

映画『グリース』は、高校時代に
劇場で観た覚えがある。
1978年だから、あのとき
オリビアは、もう30歳やったんや。
まあ撮影時は、28〜29歳か。
あれって、高校生の役じゃなかったっけ?

日本では、ジョン・デンバーの『カントリー・ロード』を
カバーして売れたけど、それよりも
私には中学時代、ラジオから流れていた
『ジョリーン』の「ジョリーン、ジョリーン、ジョリーン、
ジョオーリィイーン」という歌詞が強烈だった覚えがある。
楽曲はあんまり好きじゃなかったけど。
(『Jolene』は、ドリー・パートンのカバー)

『Have You Never Been Mellow』は、
ええ曲やったね。
私もライヴで誰だったかの伴奏で演奏したことがある。
70年代ならではの邦題、『そよ風の誘惑』も
聞いたイメージ的には悪くない。
歌詞の内容とは、関係ないけど。

あと、80年代は『Physical』ね。
あれで、「フィジカル」という英語を
覚えたもんね。

享年73歳。
ちょっと若いなぁ。
30年以上、癌と闘病してたって。

合掌。





2022.8.11

そろそろ当選したい

山下達郎のコンサートのチケット抽選にハズレ続けている。
そろそろ抽選に当選してもええんちゃうかと思う。

先日は、思い切って群馬県の高崎芸術劇場の
抽選に申し込んだのだが、これも見事に外れてしまった。
今年のツアーのハズレは、先行受付(抽選)、
一般発売(抽選)、キャンセル待ち(抽選)を
合わせて、10回を数える。
キャンセル待ち(3回外れ)は、実際にキャンセルが
あったかどうかも分からないし、あったとしても
当選の確率はかなり低いだろうけど。

ツアーが3年ぶりな上に、今年はアルバムを発売したことも
あって、かなり当選確率が下がっていると思われる。
いよいよ、ツアー後半の抽選受付が始まった。
チャンスは、あと数回。
このまま当選しなかったら、イヤやなぁ。


そういえば、9月にある、
加山雄三ラストショーも抽選に2回はずれ、
一般発売の日に10時ピッタリに
クリックしたけど、瞬間で売切れになり、
結局、取れなかったよ。残念。





2022.8.12

こどもかいぎ



保育園の年長児(5〜6歳)が、
様々なテーマで会議をする様を約1年間にわたり
撮影した、豪田トモ 企画・監督による
ドキュメンタリー映画『こどもかいぎ』。

会議の進行役は、先生が務める。
6歳児がじっとしていられる時間は、
かなり短時間で、子供たちの集中力は長続きしない。
そんな中でも、子供たちは自分の考えや意見を
言う場を与えられ、人の話を聴く、ということを
学んでいく。
ひと言も話さない(シャイに見える)女の子が
ある日、突然話し出したりする。
昨日と今日は、違う人、違う世界なんだ。

素晴らしいと思ったのは、ケンカをした子供たちを
「ピーステーブル」という席に座らせ、
話し合いをさせること。
その場では、子供たちも興奮しているが、
その席に移動することで、レイヤーが変わる。
そして、自分の思いを相手に伝えることで
徐々に落ち着いていく。
もちろん、「ピーステーブル」で、
何もかもが解決するわけではないが、
そのプロセスは、大人になっていく上において、
非常に重要だと思う。

話し合う、という手続きが取れず、
即、暴力に訴える大人も少なくない。
いや、暴力に訴えるところまで行かなくても、
暴言を吐いて終わる大人も少なくない。
何を隠そう、私も過去に何度かそういう経験がある。

感情を押し殺して、抑えつけているために
爆発してしまうんだ。
感情を溜めないで、外に出すことは必要だと思う。
そのためには、その「場」が必要だ。

日本人は、自己表現が苦手な民族だが、
その背景を監督は、「場数を踏んでいない、
発言と対話の機会を与えられていないから」だと言う。
カナダ、スウェーデン、フィンランドでの
監督の体験
を読むと、まさにそうだと
頷かざるを得ない。

話し合えば、何でも解決するわけではないのは、
承知しているが、この試みがもっと多くの
保育園、幼稚園、小中学校でも広がれば良いなと思う。

私の通った大阪のS高校は、ホームルームが盛んで、
「討論」と呼ばれる機会が多くあった。
しかし、クラス全員(40人以上いたと思う)で
話し合うため、意見を言う人は限られてしまう。
一度も発言しない生徒もいる。
こどもかいぎは、先生と5〜6人の園児で行われる。
やはり、個人が安全に発言できる環境であるためには、
少人数で行う必要だ。
高校時代のあるとき、私は学級委員で
その「討論会」の議長をしていた。
一度も発言しない複数のクラスメートに対し、
「自分の意見を言わないのは卑怯だ」と非難した。
すると、一度も手を挙げなかった女子に
「あなたみたいに誰でもがべらべら喋れる
わけではない!卑怯者とは何ごとか!」
と、意見を受けた。
まあ、言葉は正確に覚えていないけど、
そういう内容のことだ。
それはとても印象的で、今も覚えていて、
私の宝物的な経験になっている。
あのとき、人生で初めて
「思っていることを言えない人がいる」ことを知ったから。
いや、もちろん、私だって言えないこと、
言ってないことは、たくさんあるんだけどね。

映画に話を戻そう。
ひとつ苦言を呈するなら、音声にストレスを感じた。
周囲の子供たちの声がうるさすぎて、
発言している子供の声が聞き取れない場面が
何度かあった。
時々、字幕が出ることがあって、それは聞き取りにくいと
思ってのことなのかもしれないけど、そこは聞き取れるねんな。
どうせなら、子供の発言、全部に字幕を付けて欲しかった。

「なぜ鼻くそをほじるのか」という問いに対する
ある園児の回答が最高。
子供は、天才だ。
ぜひ、ご覧ください。


こどもかいぎ オフィシャルサイト


★★★★▲




太陽とボレロ




今年 70歳になった、水谷豊の監督
3作品目となった『太陽とボレロ』。
西本智実(指揮者)が本人役で出演している。

とある地方都市のアマチュア交響楽団
「弥生交響楽団」の物語。
財政が厳しく、楽団を解散せざるを得なく
なった楽団のラストコンサートまでのストーリー。

主演は、楽団の主宰者・花村理子に
檀れい(なんと映画初主演だという)。
理子の高校の先輩で、楽団のスポンサーである
中古自動車販売会社の社長に石丸幹二。
楽団の客員指揮者に、脚本、監督の水谷豊。
そのほか出演は、森マリア、町田啓太、田口浩正、
田中要次、河相我聞、原田龍二、
六平直政、檀 ふみ、カンニング竹山、等。

楽団のメンバーを演じた役者さんたちは、
1年以上、楽器の練習をしたらしいけど、
おそらくは全員 もともと楽器の経験があった人だろう。
最後のオーケストラとの共演シーンは、
吹替えなしで一緒に演奏したという。

冒頭と最後のイルミナートフィルハーモニーオーケストラの
演奏シーンは、中々の迫力で良かった。
私は、オーケストラでの演奏経験はないのだけど、
中学・高校と吹奏楽でトランペットやトロンボーンを
吹いていたので、合奏の楽しさは、それなりには知っている。
アマチュア・オーケストラの演奏シーンを観ながら、
またラッパをやりたくなってしまったけど、趣味多すぎやな。

ちょっと気になったのは、水谷豊監督の
遊び心なのかもしれないけど、
「今のシーン 要るか?」というシーンが、いくつもあったこと。
どうも余計に感じて仕方なかった。

「そんな人おるか?」という、ちょっと現実離れした
言動の登場人物も数人いて、そのあたりは、
コミックが原作の作品のように感じた。(違うけど)
でも、演奏シーンも多く、音楽も楽しめる。
ラストの曲はラヴェルの『ボレロ』。
ナマのオーケストラで聴きたくなったよ。

そういえば、水谷豊って昔『赤い激流』という
テレビドラマでピアニストの役を演じていた。(1977年)
ショパンの『英雄ポロネーゼ』を
本人が吹替えなしで弾いていたような記憶がある。
と思って、ググってたら こんなん見つけました。

相棒のワンシーン

どうも、後半の演奏はほんものだけど、
前半の『英雄ポロネーゼ』は弾いてはいるけど、
音源はプロのピアニストのアフレコらしい。
ホンマかどうか知らんけど、確かに音と映像があってない。
いずれにしろ、彼は音楽好きなんだろうな。
こんな映画撮ろうと思うんだから。


★★★★☆





2022.8.13

竹村一哲カルテット



昨日は、渡辺貞夫さんのライヴでは、
何度も観ているドラマー 竹村一哲の
ライヴを観てきた。
メンバーは、竹村のほか、魚返明未(p)、
井上銘(g)、三嶋大輝(b) という布陣。
竹村は、このメンツで昨年リーダーアルバムを
出しているのだが、それは未聴。

竹村は、中卒ですぐプロの世界に入った人。
89年生まれだから、今年まだ33歳だけど、
もう人生の半分がミュージシャンだ。

1曲目長めのフリーなイントロから、
なんと『I Shot The Sheriff』。
インストによる『I Shot The Sheriff』は、
Hiram Bullock を思い出す。

ピアノトリオでもなく、カルテットにしても
フロントに管(楽器)ではなく、
ギターを持ってくることで、かなり
サウンドにクセが出るというか、当然
ギターメインの音楽になってしまうのだが、
竹村自身がロック好きだと語っているので
井上銘という人選も自然なことなのだろう。
井上は、今日も Gibson L5-S。
(以前、L6-Sと書いたことがあったけど、
L5-Sです。あんまり違いが分からんのやけど。)

スリリングなヤツも良いけど、
2nd show で演った バラードが良かったな。
誰の曲だろう。
ちょっと、キース・ジャレットの『Country』とか
ああいう雰囲気の曲。好きだな。

今日は、コットンクラブには珍しく
2部入替制ではなく、休憩を挟んで
2ステージをたっぷり楽しめたよ。


[ MEMBERS ]
竹村一哲 (ds)
魚返明未 (p)
井上銘 (g)
三嶋大輝 (b)

@ COTTON CLUB





2022.8.14

18
ジェフ・ベック&ジョニー・デップ


先日、発売されたジェフ・ベックのニューアルバム
『18』は、ジョニー・デップとのコラボ。
名義も「Jeff Beck & Johnny Depp」となっている。

ふたりは、2020年、ジョン・レノンの
『Isolation(孤独)』をカバーし発表したのだが、
その前から、このアルバムのプロジェクトは
スタートしていたようだ。

私は、ジェフ・ベックに関しては、
好きな曲とそうでない曲の差が激しく、
それほどのファンとは言い切れないが、
それでも、新譜が出ると大体チェックしているし、
来日公演も3度(「THE CLASSIC ROCK
AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE」での
3曲の演奏も含めると4度)観ている。

今度のアルバムは、ジョニー・デップという
シンガーとのコラボとなるわけだが、
歌モノとインストがええ感じで混在している。
ジョニー・デップの歌声も中々よろしい。
(ちなみに「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016」にも
ジョニー・デップは出演していて、ジョー・ペリーらと
演奏したのを観た。)

アルバム13曲中、ジョニーのオリジナルが2曲で、
あとはカバー。ジェフの曲はない。
そのカバーには、私がオリジナルを知らないものも
あるが、ビーチ・ボーイズ、ミラクルズ、マーヴィン・ゲイ、
ジャニス・ジョプリン、エヴァリー・ブラザーズ、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど多彩だ。

特にマーヴィン・ゲイの『What's Going On』、
ミラクルズの『Ooo Baby Baby』、
ジョン・レノンの『Isolation』がよろしい。
あと、ジョニー・デップのオリジナル
『This Is A Song For Miss Heady Lamarr』も。
(ヘディ・ラマーは、オーストリア出身の
女優・発明家。1914〜2000年)

ジェフ・ベックのギターのトーンは、
毎度のことながら 驚きのトーン。
エレキ・ギターの音をまるで管楽器や肉声のように
完全にコントロールしているように聞こえる。
ここまで弾きこなせる人は、あんまりいないと思う。
私なんぞは、エレキ・ギターを弾いている最中に、
思っているより大きく鳴ったり、小さく鳴ったり、
余計な所を触って変な音が鳴ったり、と
中々思っている通りに鳴らすことが出来ないのだが、
比べるのは間違っている。
ジェフは全くのマイスター、マエストロだと思う。

アルバムタイトルの『18』は、ジェフの言葉によると
「ジョニーと俺が一緒にプレイし始めたとき、
俺たちの中にあった若々しさに満ちたスピリットと
クリエイティヴィティに火がついたんだ。
まるで18歳の頃にもどったみたいだなって
よく冗談を言い合っていたから、そのままそれを
アルバム・タイトルにすることにしたのさ」とのこと。
元ネタはこちら



ジャケットは、ジェフの奥さんサンドラ・ベックによる
ジェフとジョニーの18歳の頃の姿を描いたイラスト。
ジェフは、今年 78歳!


< 『18』 収録曲 >
1. Midnight Walker (Davy Spillanカバー)
2. Death And Resurrection Show (KILLING JOKEカバー)
3. Time / 安らぎの時 (Dennis Wilsonカバー)
4. Sad Motherfuckin' Parade (Johnny Deppオリジナル)
5. Don't Talk (Put Your Head On My Shoulder) (THE BEACH BOYSカバー)
6. This Is A Song For Miss Heady Lamarr (Johnny Deppオリジナル)
7. Caroline, No (THE BEACH BOYSカバー)
8. Ooo Baby Baby (THE MIRACLESカバー)
9. What's Going On (Marvin Gayeカバー)
10. Venus In Furs (THE VELVET UNDERGROUNDカバー)
11. Let It Be Me (THE EVERLY BROTHERSカバー)
12. Stars / スターズ (Janis Ianカバー)
13. Isolation (John Lennonカバー)



Jeff Beck and Johnny Depp - Isolation

Jeff Beck & Johnny Depp: Complete Set f
rom Birmingham Symphony Hall, Jun 6th, 2022


ライヴもやってるんや。
日本にも来ないかなぁ。





2022.8.14

インスタ用に写真展の告知画像を作った。



展示予定の色んな写真を使って週一でアップの予定。
この写真は、フィリピンのマニラで撮影(2014年)。





2022.8.15

終戦の日に思う

今日は、8月15日。
終戦から77年経った。

私は、1962年生まれなので、
終戦から17年しか経っていなかった。
今から17年前なんて、最近のことやもんね。
3歳頃の記憶には、京橋(大阪)駅前の
商店街で見かけた片足がひざまでで、
もう片方のひざから下を地面に引きずりながら歩く、
傷痍軍人の姿がある。
その姿を見たとき、怖かった覚えがある。
その怖さは、3歳児には言葉で説明できない
怖さで、60歳になった今でも、私の戦後、
いや、戦争の体験として心に残っている。

その私が恐怖を感じた元軍人は、
どんな人であったのだろうか、
家族はいたのだろうか、
どんな思いで戦ったのだろうか、
どんな思いで戦地から帰ってきたのだろうか、
と、この年になって初めて、
「その人自身のこと」に思いが至った。

毎年、終戦記念日が近づくこの時期になると、
戦争に関するテレビの特集番組が報道される。
こういうのを「記念日報道(アニバーサリー・
ジャーナリズム)」と言うらしい。
記念日報道には、賛否があるようだが、
年中、報道し続けるのは現実的には、
難しいだろうし、戦争に限らず、
節目の日にそのことを思い出し、
風化させないことには意味があると私は思う。

今年は、例年より戦争の特集番組が
多いように思う。
おそらくロシアのウクライナ侵攻が
影響してのことだろう。
いくつかの番組を観たが、本当に考えさせられる。

先日、ある報道番組で「クライシス・アクター」の
ことを特集していた。
「クライシス・アクター」というのは、
フェイクニュースで被害者、犠牲者を演じる
人達のことだ。
(調べてみると、本来は防災訓練のときに
災害・事件の被害者役として参加する
人達のことみたい。)

マリウポリが攻撃されたときに
ウクライナは、ロシアからの攻撃だと言い、
ロシアは、ウクライナのでっち上げだと言った。
ロシアの言い分は、そのときの映像に映っていた
妊婦は、クライシス・アクターだというものだった。

日本の取材陣は、その妊婦を探し出した。
そして、「あなたは、クライシスアクターなのか?」と
問いただすシーンがあった。
彼女は「いいえ、私はクライシスアクターでは
ありません」と答える。
映像は、スタジオに変わり、キャスターが
「彼女はクライシスアクターではありませんでした」と言う。

ちょっと待って。
なんで、そのインタビューを信じられるの?
もし、クライシスアクターだったとしたら、
簡単に明かすわけないじゃないか。
私は、ロシアの味方をしているのではない。
何が事実で、何がフェイクなのか、全く分からないのだ。
何も信じられない状況なのだ。

日本では、ロシアが悪者のようになっているけど、
それは事実なのか、あるいは、情報操作が
行われてそうなっているのか、
私のような一般人には、何も分からない。

他国のことだから、そんな風に言えるのであって、
もし、身近に何かが起きて、
信頼している人が言ったことなら、
たとえその人が嘘を信じていたとしても、
嘘だと知っていたとしても、
私なんぞは、簡単に信じ込んでしまうだろう。

そんな風に人々は分断され、
世界は混乱に満ちている。

別の番組では、戦時中の嘘の報道に
ついて特集していた。
太平洋戦争時、日本軍は負けているのに
大本営は勝っているかのような、発表を続け、
国民をだまし続けた。
実際に撃沈させられた空母などの数を
少なく報道したり、連合国軍の被害を
大きく報道したりしていたのだ。
沈んだことになっていない空母の生き残った
乗組員は、無事に日本に帰り着いても、
ろくな待遇を受けず、実際の被害を
口止めされたのだという。

アメリカの戦後の報道では、広島・長崎の
原爆投下で人体に影響を与えるほどの
放射能はない、とでっち上げの報道がされた。

ロシアが、ウクライナにある戦闘機の数以上の
戦闘機を撃墜したとの報道は、
ロシアの国民に向けて、自国が優勢であるとの
嘘の報道なのだろう。
「撤退」は「再編」という言葉に置き換えられ、
負けてるのではない、とアピールする。

戦争では嘘の報道が続く。
77年経っても、同じことを繰り返している。

小学生がケンカして、
「○○ちゃんが悪い!」
「XXちゃんが悪い!」
と言い合っているのと大して変わらない。

なぜ、人間は戦争をし続けるのだろうか。
『花はどこへ行った』の歌詞を思い出す。
When will they ever learn?
いつになったら、分かるんだろう。

ウクライナのこともあって、
台湾と中国の緊張もあって、
私が年を取ってきたこともあって、
平和の大切さを一層身に染みて感じるこの頃です。





2022.8.16

Jeff "Skunk" Baxter
featuring CJ Vanston




昨夜は、ジェフ・バクスターのライヴを観てきた。
ジェフ・バクスターは、60年代後半から
活動を始めた米国のギタリスト。
スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズに
在籍していた経歴がある。
今年、74歳になるレジェンドの一人だ。

「featuring CJ Vanston」とある、
CJ ヴァンストンのことは、知らなかった。
MCで、「Music Partner」、「37年来の友人」、
「プロデューサーでTOTO や ジョー・コッカーなどを
プロデュースした」と紹介していた。

曲は、今年リリースされた、キャリア初となる
ソロアルバム『Speed of Heart』からが
中心だったようだ。
そうか、リーダーアルバム出してなかったのかと
ちょっと驚いた。
このアルバムをヴァンストンと作ったようだ。

1曲目は、そのアルバムでも1曲目に
収録されている『Ladies from Hell』。
ギターはこの曲だけ、サンバーストのストラトで、
あとは赤いストラト。
遠くて Fender かどうかは未確認。
結構 アームを使うのに、一度もチューニングしなかったなぁ。
クリーン・サウンドがとても艶っぽくて良かった。
全体に、あんまり歪ませないトーンで、
心地よいサウンドだった。

2曲目に演った『My OldSchool』は、
ジャーニー+TOTO みたいな曲だなと思ったら、
スティーリー・ダンの曲だった。
原曲よりロックになっており、別の曲みたい。
ジェフ・バクスターが、ヴォーカルを取ったのだが、
渋い声で歌も上手かった。

結構、MCで喋ってくれるのだが、
あいかわらず、英語が聞き取れない。
ジョニー・ラングがどうのこうのと喋った後の曲は、
ジョニー・ラングの曲だったんだろうか。
ベンチャーズの話しをした後は、『Apache』。

ドゥービー・ブラザーズの曲は、演らないのかなと
思っていたら、アンコールの2曲目(オーラス)で、
『China Grove』!
でも、イントロだけでストップ。
そして、MC。
「ラジオでこの曲をアコースティックで演ってくれって
言われて、OKって こんな風に演ったんだ」
って言うてるんやろな、と思ったけど、
全然違うかもしれん(汗)。
で、『China Grove』のカントリー風ヴァージョン。
これは良かったね〜。

アンコールを入れて、90分以上。
大人のロック、という感じで楽しめた。
東京3日間6公演、横浜1日2公演も
演るせいか、お盆で日が悪かったのか、
昨日(東京公演最終日の2nd show)は、
ちょっとお客さんの入りはさびしかった。

ウィキペディアによると、ジェフ・バクスターは、
軍事アナリストでもあり、アメリカ国防総省の
軍事顧問を務めてるんだと。
びっくり。
名前に付いてる「スカンク(悪い奴の意)」は愛称。


(2022.8.20追記)
メンバーを書くの忘れてた。

[ MEMBERS ]
Jeff "Skunk" Baxter(Guitar, Vocals)
CJ Vanston(Keyboards, Vocals)
Hank Horton(Bass, Vocals)
Mark Damian(Drums, Vocals)

ニューアルバムは、「Skunk Baxter」名義。





2022.8.17

SPIRIT OF CHICK COREA BAND
featuring Steve Gadd, Mika Stoltzman,
Richard Stoltzman, Satoru Shionoya
& Yosuke Inoue




この数か月は、コロナ以前のペースで
ライヴを観に行けるようになった。
直前になって中止や延期になることも
ほぼなくなった。
出演者本人が、コロナに罹ったりすると
当然ダメだけど。
(先日、山下達郎さんがコロナになって、
数公演中止になった。)

外国人アーティストの来日は、まだまだ少ないけど、
先日のジェフ・バクスターに続いて、
今日も外国人アーティストだ。
いや、正確には日米混合だけど。

タイトルは「SPIRIT OF CHICK COREA BAND」。
昨年2月にこの世を去ったチック・コリアの
トリビュート・ライヴだ。

メンバーは、チックとの共演も多かった、
ドラムのスティーヴ・ガッド、マリンバ奏者の
ミカ・ストルツマン、その旦那さんの
リチャード・ストルツマンに、日本勢が、
ピアノに塩谷哲 、ベースに井上陽介という布陣。

「Spirit of Chick Corea」というタイトルで、
チック・コリアゆかりのミュージシャンたちによる
アルバムも発売されている。(未聴です)
もちろん、スティーヴ・ガッド、ミカ・ストルツマン、
リチャード・ストルツマンも参加している。

マリンバのミカ・ストルツマンは、国際的に
活躍しているニューヨーク在住の日本人。
2011年にやはり、スティーブ・ガッドと
来日した時にコットンクラブで、その公演を観た。
まだ 吉田ミカだったので、結婚前だったんだろう。
そのときのエントリーにも書いたけど、
会場で知合いのM子ちゃんに会った。
聞けば、M子ちゃんは、ミカさんとは同級生で、
中学のとき吹奏楽部で一緒に打楽器を
担当していたという。
私から数えて、たった3人目でスティーブ・ガッドと
繋がってしまうので、驚きだった。

前書きが長くなった。
ライヴの方はというと、本当に素晴らしかった。
本編最後の曲が終わると、スタンディング・オベイションで
拍手が鳴りやまず、メンバーはステージを降りることなく
アンコールに突入した。

アンコールでは、チックの大きなポートレイトが
ステージ上に飾られた。
これは、本ツアーの熊本公演で
お客さんが持ってきたものらしく、
それ以降、毎回アンコールでステージに
飾られることになったとのこと。

長崎、大阪、熊本、福岡を周ってきての
東京2日間公演の 2nd show。
まさに、ツアーの最終公演だった。

演奏は、デュオあり、トリオあり、カルテットあり、
クインテットありで、楽しめた。
曲は、全曲説明があったのだけど、
覚えてるのは、『Japanese Waltz』
『Birthday Song for Mika』
『Armando’s Rhumba』
『Marika Groove』『Chick's Groove』など。
アンコールは、『Spain』ね。

塩谷とリチャード・ストルツマンのデュオもあり、
とても親しそうに感じたのだけど、
10年ほど前から共演があったと聞いて納得。
リチャードが気に入っていて、演ることになったという
塩谷の『Life With You』がとても美しく印象に残った。

リチャードのクラリネットは、ほんわかした、
柔らかい音色ではなく、密度の詰まった
どちらかと言うとサックス的な音だった。

スティーヴ・ガッド。
もう何度も唸らされてきているけど、今日も
スティーヴのドラムは素晴らしかった。
なぜあんなシンプルな演奏で、観客を
高揚させることが出来るのかと不思議なのだが、
まさに神業なのでした。
スティーヴは、2019年12月の STEVE GADD BAND
以来約3年ぶりだった。
間で、クラプトンの『レディ・イン・ザ・バルコニー」で
その姿を拝んでいるけど。

ミカさんのマリンバは、幅が3メートル近くあるのでは
ないかというぐらいめちゃくちゃでかい。
じっとして演奏できない楽器1位ではないか。
精一杯両手を広げても、両端の音に届かな程。
ツアーに出るのに楽器の運搬だけでも
大変やろなぁと考えてしまった。

アンコールの前にミカさんが、
本公演が一番うまく行ったと言っていたけど、
本当にチックへの愛とリスペクトに溢れる
トリビュート・ライヴで、改めてチックの偉大さを
感じたのでした。


[ MEMBERS ]
Steve Gadd (ds)
Mika Stoltzman (marimba)
Richard Stoltzman (cl)
塩谷哲 (p)
井上陽介 (b)

@ Blue Note TOKYO
2nd show





2022.8.19

還暦だけど I'm not 60

アマゾンで売っているTシャツ。



I'm not 60
I'm 18 with 42 years experience
俺は60歳なんかじゃない。
42年のキャリアを持つ18歳だ。


好きだな、こういうの。
日本でも売っているけど、アメリカの方が
色んなデザインで売っている。
買おうかな〜。
でも、お腹の出具合はどう見ても60歳で、
Tシャツが似合いません。(泣)










2022.8.19

インスタ用告知画像 その2



今回は、カラーで。
全く季節外れだけど、桜。





2022.8.20

らくごDE全国ツアーvol.10
春風亭一之輔のドッサりまわるぜ 2022


先月もこのツアーの有楽町よみうりホールでの
公演を観に行ったのだけど、今日は妻も
一緒に横浜、関内ホールに行ってきた。
33公演の21公演目。チケットは、完売だ。
33公演と書いたけど、先月、一之輔が
コロナに罹り、2公演(沖縄・那覇、
埼玉・志木公演)は、中止になったようだ。

一之輔による 短めのトークのあと、
今日の開口一番は、春風亭かけ橋。
この人は、もともと春風亭ではなく、
柳家三三の弟子で「小かじ」という名で、
二つ目まで昇進していた。
何があったのかは知らないけれど、
三三のもとを離れ、
2018年に春風亭柳橋に入門し直して、
先月、二つ目に昇進したという。
二つ目に昇進したてとはいえ、そういう
経歴なので、キャリアは10年。
演目は、初めて聴く「馬大家」。
かなりの落語を聴いてきたけど、
いまだに初めての演目に出会えるのは嬉しい。

一之輔の一席目「初天神」は、今日は
団子のくだりまで。
これだと古典のままで、演目は「初天神」で良いだろな。
続けて、団子屋がお奉行様に訴え出るくだりまで行くと
「団子屋政談」となるんだろう。
落語は、いつでもどこでも終われるという、スゴイ話芸。

二席目は、久しぶりの「蛙茶番」。
一之輔曰く、「品がない、関内ホールで演る
ネタじゃない」。
まあ、やや下ネタなので、大ホール向きではないな。

休憩を挟んで、「明烏」。
吉原など遊郭をネタにした落語を
廓噺(くるわばなし)という。
「明烏」は、あまりに堅い 20歳の息子を
そんなんじゃ世間知らずで商売ができないと、
親父が吉原に行かせるという噺。
行きたくない若旦那を、町の札付き達が
騙して吉原へ連れて行く。
一之輔が演じる、この若旦那がいいんだな。
本当に堅い、真面目過ぎる、全く世の中を
知らない若旦那が見えてくる。
親父は、世の中には裏と表があって、
むしろ裏の方が大きんだと、なんとか
堅すぎる息子に遊びを教えたいんだ。

そんなのは、落語の中の話かと言えばそうでもない。
自分の息子が高校生の時にソープランドへ
行かせた親父を知っている。
息子が堅すぎたわけじゃないだろうけど。


[ 演目 ]
「馬大家」 春風亭かけ橋
「初天神」 春風亭一之輔
「蛙茶番」 春風亭一之輔
〜 仲入り 〜
「明烏」 春風亭一之輔

@ 関内ホール 大ホール(横浜)





2022.8.21

マナーが悪い!のは誰?

昨日は、横浜の関内ホールへ
落語(春風亭一之輔)を聴きに行った。
落語の話ではないが、仲入り(休憩)中の出来事。

私の数列後ろ(だと思う)の席の男性が、
そこそこ大きな声で突然言った。
「マスクを付けろよ!」

新型コロナ感染予防のため、場内では
マスクの着用を求められているが、
どうやら、その男性の近くの席の人が
マスクをしていなかったようだ。

男性は、自分の発言により
一層興奮してしまったらしく、より大きな声で
「(落語の)途中でスマホを見たり、
マナーが悪いんだよ!」と怒鳴った。
怒鳴られた人(声の感じから若い男性)は、
「すいません」と謝っている。
しかし、男性の怒りは、収まらないらしく、
まだ、あーだこーだ、と言い続けていた。
すると、その男性の連れらしき女性の声。
「大声を出さないで。その方がマナーが悪い。」
それでも男性は、まだ
「あいつがマナーが悪いから、△×¥〇*〜」と
言い続けている。
連れの女性は、よほどイヤになったんだろう。
「私帰るよ」とまで言い出し、ようやく男性の声が収まった。
(女性の声は、普通のトーンで大声ではなかった。)

どんな顔のオッサンが大声出しているのか
振り返って見てみたかったけど、
万一、目があってトラブルになるのも面倒なので、
ここは大人らしく見ずに過ごした。

落語中にスマホを見るのも、あの空間で
マスクをしないのも 確かにマナーが悪いと思う。
しかし、それに対して大声を出したら、
そらぁ連れの女性が言うように
「あんたも、マナー悪いで」ということになる。

たぶん、落語中のスマホが気になって、
腹が立っていた上に休憩中にマスクを
外しているのを見て、爆発してしまったんだろうな。
注意するにしても、大声出すほどのことではなかっただろうに。

以前、何の映画だったか忘れたけど、
映画館で隣りの席の若者が、上映中に数回スマホを見た。
その度に気が散って、ストレスを感じた。
私の場合、怒りというほどではなかったけど、
何かひとこと言ってやろうと思い、
映画が終わってから席を立つ前に、
(コロナ以前だったので)顔をその若者に近づけ、
めっちゃ大阪弁でドスを利かして低い声で言うてやった。
「にいちゃん、映画の途中で、スマホ見たらあ・か・ん・で」。
すると若者は、「はい!」って言うてた。
あの人は、あれから絶対に映画の途中で
スマホを見ていない(はず)。





2022.8.21

9月の写真展「僥倖」のスペシャル・ページを作りました。
スペシャルというほどでもないですが。
今は、ご案内だけですが、もう少し内容を
充実させていきたいと考えています。

僥倖 スペシャル・ページ





2022.8.22

83歳、太平洋ひとりぼっち

1962年、世界初の単独無寄港太平洋横断を
成功させたことで有名な堀江謙一さん。
「太平洋ひとりぼっち」といえば、
ある程度の年齢以上の多くの日本人が
聞いたことがあると思う。

先日テレビで観るまで知らなかったのだけど、
堀江さんは、今年83歳で、再びヨットで
単独無寄港の太平洋横断を成功させていた。

3月26日にアメリカ・サンフランシスコを出航、
6月4日に、新西宮ヨットハーバー(兵庫県)に到着した。
約8,500キロ、69日間の航海だ。

ゴールのあとの記者会見の映像を観て、
なんだか感動してしまった。
「精神と肉体が完全燃焼した。今、青春の真っただ中」
そんなこと言える83歳って中々いないんじゃないか。
「次の目標は、100歳で太平洋横断」だという。

ご自身では、冒険家と名乗らずあくまでもヨットマン。
きっと、好きなことをやっているだけで、
冒険だなんて思っていないのではないかなと思った。

初めての横断成功の年、1962年は奇しくも私の生まれた年。
今回、初めて堀江さんのことを調べてみて 知ったことがある。
ウィキペディアによると、
1962年には、ヨットによる出国なんて認められておらず、
「密出国」だったらしい。
海上保安監部は、この危険な行為を自殺行為とみなし、、
堀江さんがサンフランシスコに到着しても
「不法入国ですぐに強制送還され、
日本に着くとすぐ捕まえられる」としたが、
サンフランシスコ市長が、
「コロンブスもパスポートは省略した」と堀江さんを
名誉市民として受け入れ、1か月間の米国滞在を認めた。
とたんに日本のマスコミや国民の論調も
手のひらを返すように、堀江の“偉業”を称え出したらしい。
なんだかなぁ、という感じだが、
いつもいつも、世界を変えるのは、異端児なんだ。

もちろん、堀江さんの密出国については、
(当局の事情聴取を受けたが、)起訴猶予だった。

まあ、こんなこと(ヨットで出国)を認めて、
ヨット愛好者がみんな堀江さんの真似をされては
危険で困るという、海上保安の言い分も分からないではないけど。

「83歳、太平洋ひとりぼっち」とタイトルに書いたけど、
60年前と違って、今では 衛星電話もあって
毎日家族と連絡が取れるし、ヨットには GPS が
付けられていて、どこにいるかもちゃんと
分かるようになっている。
なので、ひとりぼっちだけど、
ひとりぼっちじゃないんだ。





2022.8.23

写真展の宣伝

2018年12月のオープン時から、
写真を数点、展示させてもらっている、
渋谷(恵比寿)の MAT COFFEE さんに、
写真展の告知を貼らせてもらいました。





合わせて、お店のお客さんに
お持ち帰りいただける名刺サイズのものも作りました。
これを見て、ひとりでも来てくれたら
凄いことだと思います。





これらを作成するために スペシャルページの
QRコードも作りました。



今は、こんなのも素人でも簡単に
作れてしまうねんな。
読み込んでみて。





2022.8.25

そろそろ当選したい(続)

山下達郎のコンサートの抽選にまたもハズレた。
今回ハズレたのは、10/13(神奈川県民ホール)、
10/26、10/27(NHKホール)の
ファミリーマート先行受付3件で、
今年のハズレは、キャンセル待ちも合わせると
合計 13 回になった。
そろそろ、当選しても良さそうなのだが、
残りは、この3公演の一般発売抽選にかけるか、
地方へ行くしかない。

7月は、達郎ご本人がコロナに罹って、
札幌2公演、盛岡、いわきの4公演が
見送りになり、今月19日20日の東京、
中野サンプラザ公演は、メンバーがコロナに
感染したため、見送りとなった。
中野サンプラザに当選していた人たちは、
振替公演が実現するかどうかわからないので、
きっと神奈川県民ホールや
NHKホールの公演の一般発売抽選に
申込んでくるだろう。
ますます当選確率が下がってしまうなぁ。
う〜む。
どうしても観たいのだが、どうしたもんか。





2022.8.26

インスタ用告知画像 その3



毎週、インスタとFacebookにアップするのは、
ちょっとくどいかなぁ、なんて思いながら
3週目の告知画像。
「僥倖」を草書体にしてみたら、
ちょっと中国っぽくなった。
写真は、山形なんだけどね。





2022.8.27

僥倖(ぎょうこう)について

来月の写真展のスペシャル・ページに
写真展開催に向けてのごあいさつ文的な、
文章をアップしました。
なぜタイトルを「僥倖」にしたかについて、書いてます。
良かったら読んでください。

スペシャル・ページ





2022.8.29

小島良喜 ピアノソロ



3カ月連続の小島さんのライヴ。
先月に引き続き @ブルース・アレイ・ジャパン(目黒)。
今日は、お客さんが少なかったなぁ。
15人ぐらいかな。
でも、おかげで良い席で聴くことが出来た。
15分〜20分ぐらいの休憩を挟んで、
終わってみたら、2時間半が過ぎていた。
1部は、45〜50分ぐらい。
2部はかなりたっぷりだった

ほとんど小島さんのオリジナル曲で、
80年代や90年代に書いたものから、
ここ数年に書いたものまで。
『Truth In My Eyes』、『Relief』、
『Are You Happy?』、『Family』、
『Nap In The Trolly』など。
曲名、言ってくれても聞き取れなかったりして、
全部は分からない。
『バルテプー』と言ったかな、山岸さんに提案された
スペイン語のタイトルで、「ワルツ・フォー・フラワー」という
意味と言ったと思ったけど、調べてみたけど分からなかった。
この人のバラードは、誤解を恐れずに言うと
メロディ(テーマ)がジャズっぽくなくて、好きだな。
演奏は、ジャジー&ブルージーなんだけどね。

2部の後半でカバーというかスタンダードというか
『Summer Night』、『Cantaloupe Island』、そして、
『赤とんぼ』を含むメドレー3曲(4曲だったかも)の
あと本編最後は、再びオリジナルで
ちょっと哀しい『Waltz In Sorrow』。
その時点で、もう2時間半近く経っていたので
アンコールは「短めに」と言って『Over the Rainbow』。
毎度、ダイナミックスが凄い演奏です。

年内には、CDが出るような話だったので楽しみだ。


[ MEMBERS ]
小島良喜 (pf)

@ Blues Alley Japan (目黒)



動画はダメだけど、写真はOKだった。



ひとりごと