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つつみしんやのひとりごと 2007年 映画・演劇・舞台 etc
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2007.6.10

「フラガール」

映画「フラガール」を観てきた。

昨年観たのだが、もう一度観てきた。

感想は、一度目より良かった。

改めて素晴らしいと思った。

一度目も良かったとは思ったけど、今回の方が、より泣かされた感じ。

一緒に観た妻も同じ感想だった。

なんでやろな、おもしろいなぁ。

こういうことがあると、「一度観ただけの感想」は「一度観ただけの感想」でしかなく、

自分にとってでさえ、絶対的なものではないのだな、と思い知る。

そういえば、字幕の映画は、「一度では分からない」と字幕の翻訳家の方が本に書いておられた。

今まで数回観た映画はいくつかあるのだが、観るたびに新しい発見はあるものの

基本的な印象はそんなに違ったことがないような気がする。

でも今回は違った。

「フラガール」、観たい方は目黒シネマ622日まで上映中なので是非。

今日は目黒シネマで何を上映しているか知らずに、行ったのだが、

一度観た映画だったのでどうしようかと映画館の前で思案していた。

するとそこにいた見知らぬ女性が、「これ使ってください」と招待券を2枚くれた。

どうも数枚持っていて、有効期限内に使えそうにないから、ということらしいが、

こういうラッキーなこともあるのだな。





2007.8.8

アズールとアスマール

ここのところ、音楽活動が忙しくなって、観に行きそびれていたのだが、

久しぶりに(2ヶ月ぶり)に映画を観てきた。

「アズールとアスマール」、

このホームページのTopにある私の似顔絵を書いてくれた、

梅さんに「観ておいで」と勧められたのだ。

フランスのアニメ映画なのだが、日本のアニメとは全然違うな。

どちらが、良いとか悪いではないが。

とにかく、絵がきれいだった。

ケバケバしさの一歩手前の美しい色使い。

平面的なのに奥行きのある不思議な描き方。

絵の具でベタッと塗ったようなんだが、顔だけ3Dで奇妙にリアル。

ストーリーは、妖精を助けに行くという冒険物。

その中に色んなメッセージがちりばめられている。

観たのは、日本語吹き替え版だったが、途中、アラビア語の部分は、訳がない。

訳がないのに、ちゃんと分かるように作られているのも凄い。

日本人の私には、舞台がどこの国か分からないのでエキゾチック感も倍増。

大人でも楽しめる。

字幕版を観ていないが、たぶん、吹き替え版のほうが楽しめるんじゃないかと思う。

小学校低学年と思われる外国人の子供が、映画が終わった後に

大きな声(日本語)で「ああ。おもしろかた!」と言ったのが印象的だった。

夏休み、子供連れでどうぞ。


アズールとアスマール公式サイト 





2007.8.15

キサラギ

香川照之と塚地武雄が出ているので気になっていた「キサラギ」を観てきた。

最近の楽しみとして映画を観た後、

ネットの作品レビューを読むことにしている。

そうすると、自分の気がつかなかったことや、全く違う意見を読むことが出来、

観た映画への理解と「こんなに違う印象を持つ人もいるのか」と

色んな人間がいることへの理解が深まるような気がするのだ。

さて、その「キサラギ」、

ネット上には「今まで観た邦画で1番」と書いている方もいる。

(面白いことにそう書いている人に限って

「私は普段、邦画は観ないんですけど」って書いてたりする。)

私の感想は、今まで観た邦画で1番とは言わないが、(何が1番か決められない)

充分に楽しめる面白い作品であった。

自殺したアイドルの一周忌に集まった初対面の5人の男たちの話で、

コメディ+サスペンスって感じだ。

登場人物は、ほとんどその5人だが、ストーリーのテンポがよく飽きることがない。

キサラギ オフィシャルサイト



ここ数年でだんだん映画の趣味が変わってきて、

ハリウッドの高予算の大作より、邦画洋画ともに、予算とは関係なく

脚本やストーリーと役者の演技で作られた映画の方を好むようになってきた。

(大作はどうもCGや俳優の名前や派手さが先行しているような気がする。)

そういう映画は、大体、宣伝もあまりなく知名度もどちらかというと低いものが多い。

例えば、今年観た映画では、

「紙屋悦子の青春」、「ゆれる」、「それでもぼくはやってない」、

「いつか読書する日」、「あなたになら言える秘密のこと」、

「善き人のためのソナタ」、「リトルミスサンシャイン」など。

以上は、全て面白かった。

もちろん、ハリウッド作品の中にも面白いものもあるけど、

意外と、がっかりさせられる確率は、高予算、大作の方が高い。



時々、「これは、ビデオを借りて自宅で観れば良い作品」「映画館で見る必要なし」

などと言うコメントをネット上で読むことがあるが、

私は、基本的に「映画は映画館で観るもの」と思っている。

確かに、「1800円は高いやろ!」という作品にも時々出会う。

もっと言えば、お金を払いたくない映画もたまにある。

だから、なるべく安く観るように工夫している。

(例えば2本立てで観るとか、前売り券を買う、とか。)

なぜ、「映画は映画館で観るもの」と言い切るかというと

簡単な理屈で、映画は映画館で観るように作られたものだからである。

ビデオで鑑賞することを否定しないし、私も映画館で観損ねた作品を

レンタルして観ることもあるし、映画館で観たお気に入りの作品のDVDだって

数本持っている。

ただ、自宅で観るそれは、作者が作った100%のものを観ていない、

ということをわきまえておく必要があるように思うのだ。

おおきなお世話だけど。





2007.8.16

感動するわけ

誕生日プレゼントに映画「フラガール」のDVDを頂いた。

本編以外にメイキングや未公開シーンなどの映像やシナリオブックもついた

メモリアルBOXだ。

そのメイキングを観て分かったことがある。

映画の後半で主演の蒼井優らが、紆余曲折を乗り越え、

練習を積んできたフラダンスを踊り、観客から拍手喝采を受け、

感動し涙を流すシーンがある。

映画を観ていた時は、その感動のシーンのダンスと演技の上手さに

感心したのだが、メイキングを観れば、それらが演技ではないことが分かる。

彼女らは、本当に苦労して練習を積み、プレッシャーと闘い、

あの仕事を成し遂げた。

だから、あのシーンの涙は演技ではなく、本物なのだ。

そりゃ、観ている方が感動するわけだ。

だって、演っている側の人々が感動しているのだから。

あの映画が合計44もの賞を受け、人々を感動させたわけは、

出演者やスタッフが、まさにあのストーリーを生きたからに他ならない。

(映画の中の)常磐ハワイアンセンターを成功させる イコール 映画を成功させる、

そんな風に思った。



ただそれを真剣に100%、やっている姿を観たときに

人は心を打たれるのだろう。

どこかに「人に感動して欲しい」「人を感動させる」なんて、

姑息な欲があるうちはまだまだなんだろう。

私自身、演奏中、時々人の目が気になり、邪念に襲われ困ることがある。

そんな邪念が、心をよぎった時は、100%じゃない証拠だ。

スポーツでも芸術でも、純粋に100%、真剣に、本気で取り組んでいる、

そんな人にだけ、拍手を受ける権利があるのだろう。

そして、拍手を受けたいがためにやることは、拍手に値しないのだろう。

人生は、パラドクスだな。





2007.9.24

シッコ

と言っても「おしっこ」ではない。

アメリカのドキュメンタリー映画「SiCKO」のことで、「SiCKO」とは「病人」「狂人」「変人」などを

揶揄するスラングらしい。

社会問題を扱うマイケル・ムーア監督のその作品を観てきた。

アメリカの医療保険制度を批判したドキュメンタリー映画だ。

結論から言うと大きく2つのことが言える。

ひとつは、アメリカって全然良い国とちゃうやん、ひどい国やんってこと。

もうひとつは、こういう映画を作るアメリカ人、そしてこれを世界に発信できるアメリカ人ってスゴイやん

ってこと。

もちろん、この映画を鵜呑みにするのは危険だと思う。

でも、マイケル・ムーアにも愛国心があるように感じるのだ。

彼は、アメリカという国(のある部分)を変えたいと願っていると思うのだ。

それは、映画の中の「我々は一体何者だ?」「これが我々の国か?」という言葉に集約されているように思う。

アメリカという国の Dark Side を描きつつ、それと同時にカナダ、フランス、イギリス、キューバの保険制度を

紹介し、アメリカの希望というか未来の可能をも示している。

イギリスでは、医師の出国や病院の倒産が問題になっていることを、

この映画は軽視しているという批判もあるらしい。

もちろん、カナダ、フランス、イギリス、キューバの保険制度に問題がないわけではなかろう。

医師が出国することや病院の倒産は問題だ。

でも、病院が入院費が払えない患者をタクシーにの乗せて、ホームレスの施設の前に

「捨てて」行ったり、医者が自分の出世や収入のために、手術をすれば助かる患者の

治療に不承認を出したりすることの方が、もっと根本的な問題のような気がする。

私が描いていたアメリカへの幻想を叩き壊してくれる映画だった。

ぜひ、ひとりでも多くの人に観てもらいたい映画だ。


SiCKO オフィシャルサイト


そして、こういう社会的な映画ほど、個人の意見も大きく分かれる。

映画を観たあとで、いろんな人の意見・感想を読むとまた面白い。

へぇ、こんな風に思う人もいるのか、それを公にしちゃうのか、とびっくりしてまた楽しめる。


YAHOO 映画レビュー「シッコ」





2007.9.26

Golden Eggs

友人がDVDを貸してくれた。

何も知らされずに観たら、アメリカのアニメに日本人がセリフを面白く付けたのかと

思っただろう。

でも、日本人が作っているらしい。

しかも、少人数のチームのようだ。

好き嫌いが分かれるだろうが、私は好きだな、こういう笑い。

時々、気付いたらテーマソングを口ずさんでるぐらい。

「We are Golden Eggs. We are Golden Eggs!」って・・・。

ちょっと観てみる? ↓

GOLDEN EGGS EP 15

面白かったら、レンタルショップへGO!


The World of GOLDEN EGGS





2007.10.20

The Good Shepherd

映画「グッド・シェパード」を観て来た。

出演は、マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、監督はロバート・デ・ニーロ。

1940年頃から60年代にかけてのCIAの一人の男を描いた映画で、本日封切り。

正直言って、CIAのこと、キューバ危機のことなどの知識があまりないので、十分に楽しめなかった。

「難しかった」という感想。

特に冒頭の数分間、珍しく強烈な睡魔に襲われ、意識不明となってしまったため、

何か大事なことを見落としたまま、ストーリーが進んでいる感があったので余計に難しかった。

それでも、あんな風なことが実際にあったとしたら、国家ってやつは怖いな、と思った。

あと、ロバート・デ・ニーロがちょっと太っていてあまりカッコよくなかった。

「Good Shepherd」 とは、「良い羊飼い」という意味だろうが、「The」がつくと「キリスト」という意味のようだ。

映画を観たらその意味もなんとなく分からないではないが・・・。

観ようかなと思っている方は、CIA、キューバ危機のことなど歴史の予習をしてからどうぞ。



今年は、年初に映画館で50本観るぞ!と決めた。

5月までで21本と調子良かったのだが、6月からLIVEが多くその練習などで

一気に映画を観るペースが落ちた。

今日の作品で25本目。

50本は難しそうだな・・・。





2007.10.21

昨日書いた「グッド・シェパード」について。

「Good Shepherd」 とは、「良い羊飼い」という意味だろうが、「The」がつくと「キリスト」という意味のようだ。

と書いたが、「グッド・シェパード」のオフィシャルサイトによると、

「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」という新約聖書の

キリストの言葉の引用らしい。


グッド・シェパード オフィシャルサイト




2007.11.11

4分間のピアニスト

9月に「シッコ」を観た時に予告編を見て前売り券を買った映画「4分間のピアニスト」が

ようやく公開されたので観て来た。

予告編で期待したほどではなかったが、まあまあかな。

ドイツ映画でちょっと重たくで痛い映画。

刑務所にいる天才ピアニストと年老いた女性教師の物語なのだが、

Yahooのレビューを見ると、「お金と時間の無駄だった」と言い切る人と、

「今年最高の映画」「見終えて立ち上がれなかった」という人がいて

見事に賛否が分かれていて面白い。

そうなると、人の意見は当てにならないということで自分で確かめるしかないのだな。

ちなみに私は星3つ(5つで満点)、というところ。悪くないよ。


観に行こうと思う人は、先生が生徒のTシャツを着るシーンがあるので、

そのTシャツのプリントに注目してね。

そのTシャツ、欲しいと思ったので。





2007.11.14

レインマン

渋谷のパルコ劇場へ「レインマン」を観に行ってきた。

「レインマン」と言えば、1988年にアカデミー賞4部門を受賞した

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが主演した映画、その舞台版だ。

主演は、椎名桔平と橋爪 功。

一週間ほど前、深夜にTVでCMを観て、

「観てみたいな、でも、もう良い席はないだろうな」と思ったが、意外と良い席が買えた。

設定等、日本に変えてあるのかと思ったが、映画と同じようにアメリカが舞台で、

出演者の名前もチャーリーとレイモンドだった。

最初の数分間、それが不自然に感じたが、すぐ、劇の中に入っていけた。

泣けた。

家族っていうものを考えさせられる素晴らしい作品だ。

そして、何が素晴らしいって、橋爪 功 (兄、レイモンド役)。

あまり、説明はしたくないので、行ける方はぜひご覧ください。

あと4日間あるので。





2007.12.24

がーまるちょば

楽しみにしていた サイレント・コメディ 「がーまるちょば」の公演を観てきた。

横浜にある神奈川県立青少年センター大ホールでの

“YOKOHAMA X'mas SPECIAL LIVE SHOW”。

期待を大きく上回るおもしろさで、ずっと笑いっぱなしで、涙が止まらなかった。

最後の最後には笑いではなく、彼らの芸の素晴らしさに感動してしまい、

スタンディング・オベイションをしながら、本当に泣けてきた。

日本では、まだまだ有名ではない彼ら。

日本より、外国での公演の方が多い。

言葉を使わない「サイレント・コメディ」はどこの国に行っても通用する。

笑いのツボは万国共通ということなのだろう。

来年の前半は、イタリア、フランス、UK、シンガポール、マレーシアを回るようだ。

来年後半になるだろう日本公演、是非また観たいと思う。

Youtube で映像をいくつか観て知っていたが、ナマの迫力には勝てない。

ひとりでも多くの人に、LIVEで笑って楽しんでもらいたい。

人を幸せにする仕事ってスゴイな。


がーまるちょば Youtube の映像のひとつ

がーまるちょばのサイト





2007.12.28

アイ・アム・レジェンド

TV-CMを見ながら、「大体こういう映画は期待を裏切られるねんな〜」と思っていた。

面白そうと思って観たら、ガッカリするかも知れないが、

どうせ、面白くないだろうと思って観たら、意外といいかもとか思いながら、観てきた。

「アイアムレジェンド」

結果、人に勧めようとは思わないが、十分ドキドキハラハラしたし、

結構、重たい映画で単純な娯楽映画という感じはしなかったし、

私としては、まあまあ良かったと思う。

人に勧めようとは思わないのは、かなり評価が分かれる映画だろうと思うから。

実際ネット上の評価を見てみると、星5つの人と星1つの人が同じぐらいいる感じ。

良かったのは、まず、ゴーストタウン化したニューヨークの街が良く撮れてる。

合成なのかCGなのかSFXっちゅうやつなのか、分からんけど結構リアル。

それから、主演のウィル・スミスが良い。

相棒役の犬も良い。

ストーリーは、「そんなことでけへんやろ〜」「なんでやねん!」と突っ込みたい箇所は

いくつかあったものの全体としては、SF映画なんだから、ま、いいでしょう、という感じ。

そして結構、怖い。

終わり方は、好き嫌いが分かれるだろうが、時々あるアメリカ映画の

アホみたいなハッピーエンドよりは、重みがあってよい。



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