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つつみしんやのひとりごと  感想・ご意見は→mail


2007.6.12

「RUSSELL MALONE」

COTTON CLUB(東京)へ“RUSSELL MALONE”を観に行ってきた。

思ったより空いていて、一番前の席に座れた。

しかも、Russellの真正面。

150cm先に彼がギターを抱えているのだ。

音は、PAスピーカーからではなく、ナマ音+ギターアンプからの音が直接聴こえる。

特等席だ。

Russellは、ほとんどギターのフィンガーボードを見ることなく、

観客の顔をひとりずつ確かめるかのように見渡しながら演奏する。

流れるように演奏する。

2曲演奏したあと、メンバーを紹介し、「My name is Kazumi Watanabe」とギャグを飛ばした。

私の後ろの客が「同じことアル・ディ・メオラが言ってたぞ」と日本語でつっこんでいた。

数曲演奏したあと、突然彼が私に向かって「ギタープレイヤーか?」と聞いた。

「そうだ」と答えると「指を見せろ」と言う。

私は左手を伸ばした。

指先を見ると彼は「彼はギタープレイヤーだ」と言い、なんと使っていたピックをくれた!

「ULTRA-PLEC D'Andrea USA 2.0mm」と書かれためちゃ分厚いピック。

隣にいた若い男性にも同じように「君もギタープレイヤーか?」と聞き

ピックをあげていた。

演奏はもちろん素晴らしかったが、MCや時折見せるおどけたしぐさなども

おもしろく、あっという間の1時間半だった。

満席でなかったのが残念だが、やはり日本での知名度はまだまだなのか。

また来日したら聴きに行こうと思う。




2007.8.2

米デビュー

New York 在住の友人がアメリカでCDを出す。

彼女は大阪時代からの古い友達で一緒にBandをやっていたこともある。

日本にいた時から英語は達者だったが、それにしても凄い信念と行動力だ。

彼女のサイトで音が聴けるし、CDの購入も出来る。

是非チェックしていただきたい。

http://www.tomokomusic.com

www.tomokomusic.com



2007.8.9

心の旅

私が生まれて初めて買ったレコードは、チューリップの「心の旅」、シングル盤だ。

確か、小学校5年生だったと思う。

そのチューリップが、今年結成35周年。

そして、その35年目で活動に幕を閉じるらしい。

途中、数年間の活動休止期間があったものの、ホントに長い活動だった。

「サボテンの花」「夢中さ君に」「魔法の黄色い靴」「夏色の思い出」

「銀の指環」 「青春の影」 「ぼくがつくった愛のうた」そして「心の旅」などなど、

初期の作品は、10代の頃、よく聴いたし、影響を受けた。

高校1年生のときに作った曲は、自分では「チューリップのように出来た」と思い、

姉に聞かせたところ、「童謡みたい」と言われた。

私の年代なら、高校時代の遠足のバスの中で必ず、彼らの曲を歌っていたはず。

チューリップの皆さん、長い間、お疲れ様でした。

最後のツアー、観に行きたいけど東京公演はすでに売り切れ。

残る手立てはオークションかぁ。


ちなみに初めて買った洋楽シングルは、

カーペンターズの「Yesterday Once More」

アルバムは、邦楽が吉田拓郎の「元気です」

洋楽が、Beatlesの「Help!」

30数年前の話なのでもちろんCDではなく、アナログ盤。

「Yesterday Once More」と「Help!」はともにカタカナで歌詞を書き、覚えた。

途中までで挫折したけど、今でも覚えてるからすごい。

偶然、どちらも、「When I was 〜」で始まっている。

「Yesterday Once More」

ウェナイワズヤーンガイリッスントゥザレディオ、ウェイテンホーマイフェベリソ−ン〜

When I was young and listen to the radio waiting for my favorite song 〜

(たぶん合ってると思うが自信ない。)


「Help!」

ウェナイワズヤンガソーマッチヤンガザントゥデー

アネバニーディドゥエニイバディーズヘルピンエニイウェイ〜

When I was younger so much younger than today

I never needed anybody's help in any way

(たぶん合ってると思うが自信ない。)




2007.8.26

ロックンロール

桑田佳祐の横浜でのソロ・ライブをTVでやっていた。

サザンオールスターズは、来年でデビュー30年。

バンドでもソロでもこれだけ成功した日本人はいないでしょ。

すごくエネルギッシュなステージで良かったのだけど、

途中で、彼がモニターで歌詞を読んでるのに気付いたら、ちょっと白けてしまった。

何かあの人には「デタラメ歌っててもいいから、カンニングはして欲しくない」感じ。

Ray Charles や Stevie Wonder は歌詞読めないんだから。

私は特別、桑田ファンというわけではないが、

Ray や Stevie と比べるぐらい、彼の才能は素晴らしいと思ってる。




2007.9.2

Fried Pride

昨日は、bar dAZE にて Fried Pride のLIVEだった。

お客さんは、23名という超贅沢なLIVEだ。

初めて彼らのLIVEを観たのが、2003年6月。

それから、数えてもう9回目のLIVE.だ。

1年に2回は観ていることになる。

それぐらい、彼らのLIVEは毎回面白い。

そして、二人ともどんどん進化してるのが分かる。

昨日も素晴らしかった。

何が素晴らしいのか、言葉にするのが難しい。

こういう時、文章を書く能力の無さを痛感するのだ。


Fried Pride オフィシャルサイト




2007.9.3

コジカナ え・・・ DUO?

表題を見ても何のことか分からない人がほとんどだろう。

“コジカナツル”という名前のピアノトリオがいる。

ピアノ:小島良喜、ベース:金澤英明、ドラム:鶴谷智生 の3人で

それぞれの名前の頭二文字ずつを取って“コジカナツル”だ。

ネーミングは安易だが、彼らの音楽は素晴らしい。

今日は、その「コジ」(小島良喜)と「カナ」(金澤英明)のデュオのライヴだった。

で、ライヴのタイトルが表題の通り。

“コジカナツル”、特に小島さんのピアノが好きで何度も彼の出演するライヴに足を運んでいる。

私は、ギター好きなので、聴く音楽もギターの入っているものがほとんどで、

ピアノトリオはそんなに聴かないのだが、小島さんのピアノは聴きたい。

初めて「いいなぁ、この人のピアノ」と思ったのは、1996年6月16日の日比谷野外音楽堂での

「ライトニング・ブルース・ギター」というギタリストが9人登場するイベントだった。

彼の経歴を見れば、それまでにもきっと彼の演奏を耳にしているであろうぐらい、

彼は色々な人のバックをやっているのだが、ギタリストばかり追いかけていた私は、

その日初めて彼の存在を知ったのだ。

その野音で「いいなぁ」と思った後、彼は、これまた私の大好きなCharさんの

バックをやることになり、Charさんのライヴに行く度に彼のピアノ演奏に触れることになるのだ。

そして、2003年、コジカナツルとしてCD「KOJIKANATSURU」をリリース。

今までに合計3枚のアルバムをリリースしている。

CDももちろん素晴らしいが、音楽はやはり「ナマ」が一番だ。

彼は、本当にうれしそうに、楽しそうに、幸せそうに、

ピアノを弾く。

演奏中の彼の表情をビデオに録って、音声なしで再生しても、

その幸せそうな顔を見ているだけで、こちらも幸せな気分に

なれるだろうと思うほど、幸せそうに弾く。

今日も、「あんなにうれしそうに楽しそうに弾かれたら、ピアノも幸せだろうな、

出てくる「音」までもが幸せだろうな」と思えるライブだった。


明日も、今日と同じく目黒の Blues Alley Japan へライヴを観に行く。

メンバーは、ピアノに明日も「コジ」小島良喜、ドラムにコジカナツルの「ツル」鶴谷智生、

ベースは「カナ」ではなく、日野賢二(日野皓正の次男)、

そして、ボーカルに一昨日、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたFried PrideのShiho、

という強力な4人のセッションなのだ。

見逃すわけにはいかない。

う〜む、今月は観に行くライヴが多いぞ。

今週の土曜日はまたまたbar dAZEで、TOYONO(V)+竹中俊二(G)のライヴ、

それから、来週はリー・リトナー、再来週は Tokyo Jazz ・・・

さ、財布は大丈夫なのか!?




2007.9.4

いやぁ〜 ファンキー!!!

昨日書いたとおり、ライヴへ行ってきた。

タイトルは、「KOJI KOJI SPECIAL」。

メンバーは、ピアノ:小島良喜、ドラム:鶴谷智生、ベース:日野賢二、ボーカル:SHIHO。

「コジカナツル」もいいけど「コジヒノツル」もええな。

みんな、芸達者や〜。

(今日はなんでか大阪弁や。)

とにかくシブイ、ファンキー&カッコよかった。

おまけに飛入りで、ポンタさんが2曲叩いた。

こういうの聴けるのは、やっぱり東京や。

大阪ではこんなセッションはめったに見られへん。

このメンバーでもCD出したらええのに、とか思ったけど、

セッションやからこそ、面白いのかもな。


ちょっと、ライヴ・レポート続きで興味のない人には面白ないやろな。

でも、読み続けてね。




2007.9.14

Lee Ritenour

Blue Note へ行ってきた。

メンバーは、ギター:Lee Ritenour、サックス:Bill Evans、キーボード:Patrice Rushen、

ベース:Brian Bromberg、ドラムス:Alex Acuna。

オールスターズだ。

Lee Ritenour もうれしそう、楽しそうに演奏する人。

仕事があんなに楽しそうなんて、ホントに幸せなことだな。

Lee Ritenour が好きで行ったのだが、今回はBass のBrian Bromberg にも興味があった。

彼の一番新しいアルバムを聴いていたので、ナマで観れるのを楽しみにしていた。

さすがに「低音王」の異名をとる男。

ウッドベースでもエレキベースでも「何をすんねん!」というSoloを聞かせてくれた。

凄いウッドベースのSoloの後、Soloをふられた Bill Evans が少し気の毒に思えたほど。


明日は、我が Laguna Moon のLIVE。

気持ちだけでも、彼らに近づいて演奏しよっと。




2007.9.18

Raul Midon

Raul Midonが、来日する。

音楽ファンなら必見だぞ。

26 November 2007 - Shibuya-Ax Tokyo, Japan

29 November 2007 - Ebisu Garden Hall Tokyo, Japan

30 November 2007 - ZEPP NAGOYA Nagoya, Japan

02 December 2007 - ZEPP OSAKA Osaka, Japan

まだ彼のことをご存じない方は、

http://jp.youtube.com/watch?v=ynk6W3qM9-w



http://jp.youtube.com/watch?v=IAXYd0OtzjI&NR=1

( 「Jealous Guy」、India.Arie とのデュエット)

を観てぶっ飛んでおくれ!


私などは、手元を見ていてもちゃんと弾けないのに彼は、盲目なのだ。

映像を見てもなんであんな音がするのか分からないギター奏法。

ギター1本で十分やんけ!

それに、この「くちトランペット」!

ナマで観るしかない!


映像をもっと観たい人は「You Tube」で「Raul Midon」と検索すれば観れるよ。




2007.9.22

東京JAZZ

東京JAZZに行ってきた。

9月22日の夜の部。

出演者は、

●ザ・ベニー・ゴルソン・カルテット

●マイク・スターン・バンド featuring 小曽根真、デイヴ・ウェックル、クリス・ミン・ドーキー

●東京JAZZ2007 スペシャル・セッション(ランディ・ブレッカー、ボブ・ミンツァー、マイク・スターン、

 ウィル・ブールウェア、アンソニー・ジャクソン、デニス・チェンバース

お目当ては、「マイク・スターン・バンド」

今年3月このメンバーでの公演をBlue Noteで観たのだが、最高だった。

あの時は、まだお互い探っている感じもしたのだが、今日は、よりBandらしくなったような気がした。

是非、このメンバーでレコーディングもして欲しいな。

「スペシャル・セッション」のデニス・チェンバース(Dr)も楽しみにしていた。

何度かナマで観たが、彼のドラミングはぶっ飛びものだ。

今日も高速フレイズを爆発させていた。

「ベニー・ゴルソン」は、私がLaguna Moon でレパートリーにしている「Killer Joe」の作曲者。

もしかしたら、聴けるかな、と期待したが、やらなかった。

でも「I Remember Clifford」(これも彼の曲)を聴けたのは良かった。

18:30に始まり、終わったのは23:00ちょうど。なんと4時間半。

間に休憩を挟んだが、長く感じなかったのは、やはり演奏の素晴らしさか。

一度に色々聴けるのは、フェスティバルならでは。

お得です。

TOKYO JAZZ

東京JAZZ 2007  放送予定 (NHK)
BShi  10月15日(月)〜18日(木) 午後11:15〜0:45    
BS2 
10月30日(火)〜11月1日(木) 午前0:00〜1:30(29日〜31日深夜)、
11月2日(金) 午前0:05〜1:35(1日深夜)




2007.10.1

足で

人間には不可能っちゅうことがないのと違うか。

そんなこと出来るはずがないと普通の人が思うことをやってしまう人が世界のどこかにいる。

ごらんあれ。何故か泣けてきます。
 ↓
amazing guitar player




2007.10.2

指で

昨日紹介した映像、すごっかたでしょ?

今日も強烈なのを一発。

これだ。

もう一体どうなってるのか分からん。

この人、 Erik Mongrain 。

1980年カナダ・モントリオール生まれ。

この映像のことではないかもしれないが、YouTubeで同曲「Air Tap!」の映像が公開されるや否や、

ソロデビュー作発表前に300万を超えるアクセスがあったという。

奏法が奇抜なだけではなく、音楽として美しいのがいい。




2007.10.15

Simple but Special Sound of Jazz Today

ああ、鳥肌立った。泣きそうになってしまった。

何にって、吉田美奈子の歌にだ。

今日は、六本木スィートベイジルへ渡辺香津美のLIVEに行ってきたのだが、

1部は渡辺香津美のソロ・ギター、2部が吉田美奈子とのデュオだった。

もちろん、渡辺香津美のプレイは素晴らしく、どれだけ練習したらあんな風に弾けるのか、

どうして、あんなに次々とフレイズのアイディアが出てくるのか、と1部のギター・ソロは、聴き惚れた。

2部では、まず、「チュニジアの夜」「スペイン」をソロで演奏。

(この2曲は、私も Laguna Moon で演っているのでうれしかった。)

そして、吉田美奈子の登場。

「彼女は歌をうたっているのではない。彼女自身が「歌」だ。」

聴きながら、そう思った。

数年前に、オルガンと彼女とのデュオをLIVEで聴いたことがある。

その時も「この人、凄いな」と思ったが、今日はホントにやられてしまった。

特に「LIBERTY」という曲。

凄かった。
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時々、ライヴハウスで皆が静かに演奏を聴いているのに、

ぺちゃくちゃおしゃべりをして、音楽を聴く邪魔をする客がいる。

私は、過去に3度、そういう客を(小声で)「静かに!」と注意した。(Blue Note や Body & Soul でだ。)

そういう客は、ある程度酔っ払っているので、自分の声がでかいことに全然気付かない。

今日もそういう客がいた。

すぐ後ろか横なら、注意していただろうが、5メートルほど離れたテーブルの客だった。

私はそういう場面で、一度その話し声が気になりだすと、音楽に集中できなくなり、

すごいストレスで困る。(まだまだ精神集中が甘いのだ。)

何度もその客の方を振り向き、「ちょっとうるさいであんた」というサインを送るのだが、

場内は暗い上、おしゃべりに夢中な客は気付くはずもない。

他のお客さんは全員静かに聴いている。

いよいよ、言いに行こうか、それとも店員を呼んで注意してもらおうか、と思ったとき、

ある店員が彼を注意した。

他のお客さんからのクレームか、店員自ら気付いたのか分からないが、

いずれにしろ、それから彼は静かにしていた。

ああいう時は、もっと早く店員に言うことにしよう。

イライラしている間がもったいない。
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今日のLIVEは、【Jazz Today 2007】という4日間のイベントの第1夜で、表題にした

「Simple but Special Sound of Jazz Today」は、今日のLIVEのタイトルだ。

明日、第2夜は、「Big Cool Sound of Jazz Today」というタイトルで、

水谷浩章率いる phonolite が出演する。

ある人に招待されたので、そのLIVEを聴きに明日もスィートベイジルへ行ってくる。




2007.10.16

Big Cool Sound of Jazz Today

昨日に続き、六本木スィートベイジルへ行ってきた。

Big Cool Sound of Jazz Today というタイトルで、1部が Risk Factor & phonolite ensemle、

2部が、pholite という構成だった。

1部2部ともに、12人の編成の演奏で、かなりアレンジされた、それでいて、

アドリブも結構あって、JAZZらしい音楽で、とても楽しめた。

Bassの水谷浩章がリーダーでのLIVEだったが、忙しいメンバーを取りまとめ、

アレンジし、取り仕切るのはさぞかし大変なことなのだろう。

でも、大変だからこそ、そのアンサンブルは、美しく、聴き甲斐のあるものだった。

タイトル「Big Cool Sound of Jazz Today」は言い得て妙だ。





2007.10.21

Bossa Nova

ずっと気になっていた映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」を観てきた。

ボザノヴァの創世記を生きたカルロス・リラとホベルト・メネスカルが、ボサノヴァ誕生のエピソードや

ストーリーを語るドキュメントだ。

彼らだけではなく、ミュージシャン、評論家などのインタビューやライヴ映像も多く、

当時、どんな風にボサノヴァが、広がっていったのか、

なぜ、ボサノヴァはささやくように歌われるのか、

また、「O Barquinho(小舟)」という曲の誕生のエピソードなどなど、非常に興味深い内容だった。

少しでもボサノヴァに興味がある人は、是非観てほしい。

後半、トム(アントニオ・カルロス)・ジョビンの息子、パウロ・ジョビンが、

「いまだに世界中で父の曲が録音されている。父はいまも仕事をしているんだ」と言ったのが

印象的だった。

欲を言えば、ジョアン・ジルベルトにも登場して欲しかったな。


ディス・イズ・ボサノヴァ オフィシャルサイト




2007.11.2

音楽家達合奏団

今日は、久しぶりにクラシックのコンサートへ行って来た。

妻がチケットを用意してくれた「イ・ムジチ合奏団」。

たまには、いいね。クラシックも。

なんというか、気持ちがリッチ、優雅になる感じ。

今日のコンサート、本編は、全曲ヴィヴァルディ。

そして、2度目のアンコールでは、山田耕筰作曲の「赤とんぼ」。

これまた、ぐっと来るアレンジで素晴らしかった。

日本以外でも演奏するのかな?

会場はサントリーホール。

初めて行ったのだが、素晴らしいホールだった。

ちなみに「イ・ムジチ」(I Musici) とはイタリア語で「音楽家達」(The Musicians)を意味するらしい。




2007.11.16

悲劇的

今月はじめ、イ・ムジチ合奏団のコンサートに行き、「たまにはクラシックもいいな」と書いた。

それでというわけではないだろうが、数日前、ある方から、

日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会のチケットをいただいた。

会場は、サントリーホール。

指揮は、沼尻竜典。

曲目が、マーラーの交響楽第6番イ短調 《悲劇的》。

凄い曲だった。

何がってまず、タイトル。「悲劇」ならまだしも、「悲劇的」。

次に演奏時間が長い。プログラムには約79分とある。

いや〜、80分あったでしょ。

CDを開発する時、ベートーベンの交響曲第9番(約74分)が収録されるようにと

当初の最大収録時間(約74分)が決まったというのは有名な話だが、入りきらない・・・。

あ、いまのCDは最大収録時間が80分なので、ギリギリ入るけど。

次に凄いのは、パーカッション。

私は小学生時代に楽器辞典を見るのが好きだったぐらい、

楽器には詳しい方だと自分では思っていたが、見たことないパーカッションがいくつか登場。

プログラムに楽器編成も書いてあるのだが、そのパーカッション部分には、

ティンパニ、大太鼓、小太鼓、タムタム、シンバル、トライアングル、カウベル

(ここまでは、知っているが続きが凄い)、ムチ(えっ?)、ハンマー(何?)、低音の鐘、と続く。

「ハンマー」というのがこれまた強烈。

文字通り、ハンマーを思いっきり振り下ろし、大きな板のようなものを叩くのだ。

結構でかい音がして、他の楽器と同時にやるものだから、物凄いインパクト。

クラシックといえども、マーラーは20世紀の作曲家だから、

ムチ、ハンマー、低音の鐘、という楽器じゃないものを使う発想があったのかな。

ちなみに、約80分の間、ハンマーの登場は、第4楽章に2回だけ。

とにかく、大作なので、大変聴き応えがあった。

そして、クラシックのコンサートでは、演奏後、何分も拍手が鳴り止まず、

指揮者が何度も挨拶に出たり入ったりするのだが、4度目ぐらいに登場した時、

各楽器のパートごとにメンバーを立たせて、承認したシーンと

彼(指揮者)が何度も何度もお辞儀をするシーンが非常に印象に残った。

それは、見慣れた人にはお決まりの儀式のようなものなのかもしれない。

が、その演奏のためにどれほどの練習がいったことだろう。

そんな、非日常な素晴らしい芸術を聴かせてもらったのに

演奏者が何度も頭を下げるのが、不思議な気がした。

頭を下げるのは、観客のほうだろう。


プログラムには、「第595回東京定期演奏会」とある。

定期演奏会って年に一度かと思ったら、日本フィルってほとんど毎月のようにやっていて、

来月には596回定期演奏会がある。

これまた、びっくり。




2007.11.20

お勧め

先日、HMVで視聴して買ったCD。

Nubya という黒人女性Vocal の「LOVE ROCK」というアルバム。

JAZZ のコーナーにあったのだが、POPSやROCKのカバーで、これが中々面白い。

歌もバンドも良いし、ギターのトーンも好き。

曲は、Stayin Alive (The Bee Gees) 、Halleluja I love him so (Ray Charles) 、

Lean on me (Bill Whiters)、Time after Time (Cindy Lauper)、

Satisfaction (Rolling Stones) 、I'm not in Love (10cc) など14曲。

一番面白かったのは、I was made for loving you 。

そう、KISS のあのヒット曲だ。

(少し前、CMで KISS のようなメイクをした子供たちが歌っていたあの曲。)


Nubya (ヌブャ と読むようだ)、ここで、試聴できるので興味のある方はどうぞ。

Nubya のサイト

日本語プロフィール(BMG輸入版ブログ)




2007.11.27

クラシック

今月は、イ・ムジチ合奏団、日本フィルハーモニー交響楽団と2度クラシックの

コンサートに行く機会があった。

中学、高校時代は、普段はロックを聴きながらもたまにクラシックのコンサートにも行ったものだが、

本当に久しぶりの生クラシックだった。

面白いもので、クラシックもいいな、と思ってるとまたまたチケットをいただいた。

12/22、日本セントラルフィルハーモニーオーケストラとChor Applaus。

曲目は、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」とシューベルトのミサ曲第6番。

クリスマスムードの中でミサ曲を聴いて、厳かな気分に浸りたいと思う。

ああ、今年ももうすぐ終わるなぁ。




2007.11.28



以前のひとりごとでも紹介した盲目のミュージシャン、 RAUL MIDON の

待望の来日公演に行ってきた。

感想は・・・凄い。素晴らしい。

もう、人間じゃない、正に神業。

「ギターはこう弾くもんだ」「ギターの弾き語りはこういうもんだ」っていう

既成概念をぶっ壊してくれる鳥肌もんの演奏。

歌もギターも口でトランペットのような音を出す「ヒューマンホーン」も

全てが「何をすんねん!」「どうなってんねん!」って演奏。

でもテクニックが凄いだけでは、感動しない。

彼には、テクだけではなく、上手く説明できないが「光」がある。

これは、CDじゃ分からない。、ホント、皆にナマで観てもらいたい音楽だった。


そして、今日は話の続きがある。

LIVEの会場は、恵比寿ガーデンプレイスにあるガーデン・ホールだった。

妻とふたりで恵比寿駅に向かって、歩いていると、盲導犬を連れ、サングラスを

かけた青年が、声をかけてきた。

ガーデンプレイスから恵比寿駅までは、結構距離があるので、「動く歩道」がある。

盲目の青年は、「動く歩道がありますか?」と尋ねてきた。

私は、彼を動く歩道へと誘導した。

彼が、「Raul Midon 観てきたのですか?」と話し出した。

彼も観てきたらしく、結局、帰りの方向が同じだったので、途中まで一緒に帰ることにした。

色々話していると、彼もギターを弾き、歌を歌い、LIVEもやっていると言う。

今日のLIVEのこと、「RAUL はピックを使ってたのですか?」とか色々質問をし始めた。

そう、彼は、音はもちろん聴いたけど、どうやって弾いているのか、

立って弾いてるのか座って弾いてるのか、何も彼には分からないのだ。

彼は、中学生の時に緑内障で視力を失ったという。

今は、仕事もしながら、音楽活動もしているらしい。

1月27日に渋谷で次のLIVEがあるらしい。

聴きに行こうと思う。

たくさんの人が歩いていたのに、彼には見えていなかったのに、どうして私達に声をかけてきたのか、

何か意味のある出会いのような気がする。




2007.11.29

同じCDなのに・・・

今日の通勤の往復、昨日LIVEを観に行った Raul Midon の

「STATE OF MIND」というアルバムを聴いた。

驚いたことに、生(ナマ)Raul を体験する前とは全然違って聴こえた。

彼の音楽との距離が縮まった、とでも言えば良いのだろうか、音楽が生きて聴こえる、という感じ。

(またまたボキャブラリーの貧しさを感じるな。)

もちろん、LIVEに行く前だって、Raul の凄さも素晴らしさも十分承知していたつもりだ。

でも、多くのアーティストのLIVEで、CDとLIVEのギャップ(CDより、LIVEの方が

断然良い場合が多い)を感じてきた私としては、Raul もそのひとりで

LIVEの素晴らしさに比べると、どうしてもCDは面白みに欠けると思っていた。

数ヶ月前、Raul のLIVEの海賊版を入手してから、特にそう思っていた。

でも、今日はCDが違って聴こえた。

CDは、CDで素晴らしいのだ。

昨日の朝、「LIVEに行くから」と久しぶりに聴いたそれと、今日聴いたものは、

別のCDのようだった。

LIVEに行った影響がこんなにも顕著に感じられたのは初めてだ。

まだまだ、音楽は神秘的で、奥深いぞ。


RAUL MIDON って誰?という方は、チェック!
  ↓
State of MInd
Sittin' in the Middle
Jealous Guy
Sunshine




2007.11.30

まだ RAUL

一昨日の Raul Midon のLIVEの話をもう少し。

途中、彼がガットギターに持ち替え、ソファに座って数曲演奏した。

「ここは、キミんちのリビングだと思ってね」というようなことを言って・・・

Raul はMC (しゃべり) が多かったので、ホントに英語が分からないのが悔しかった。

大分面白い話をしていたようで、分かる人たち&外人客にはずい分、うけていた。

で、「僕はJAZZも好きなんだ」というようなことを言って始めたのが、

Miles Davis の 「Seven Steps to Heaven」。

結構、キャッチーなメロの曲だが、渋い選曲。

当然、歌はない。

口トランペットだ。

何も知らない人が、あの録音を聴いたら、きっとフリューゲルホルンか何かだと思うだろう。

しかも、ギターとのデュエット。

ひとりでやってるとはとうてい思えないだろうな。


LIVE中、「自分が人前で演奏していいのだろうか」と思った。

自分の演奏に「そんな価値があるのか?」と。

し、しかし、そんなことを言っている場合ではない。

明日はLIVEなのだ。

やるしかないのだ!

まだ席があるので、時間のある人は来て!


LIVE Information
 12月1日(土)   山口豊&つつみしんや Guitar Duo 初LIVE!
  bar dAZE (原宿)   open 19:00   1st 19:45- / 2nd 20:45-
  ミュージック・チャージ 無料(チップ制)




2007.12.5

弾かない音

高円寺の「アフター・アワーズ」という店へLIVEを観に行ってきた。

本日の出演は、ギターデュオで、浅見和寿&小山 大介。

浅見さんは、私の通う Jazz Guitar 道場の師範代だ。

想像だが、たぶん普段聴く音楽も違うんだろうな、と思うほど

全くタイプの違う2人なのに、一緒に演奏すると不思議とうまく合っていて

面白いLIVEだった。

リハーサルもなく、簡単な打ち合わせだけだったようだが、よくあれだけ合うものだ。

やはり、実力&場数なのか。

つい数日前、私も同じようにギターデュオでLIVEをしたが、

今日の2人の演奏を聴いて、「自分はまだまだ弾きすぎだなー」と、しみじみ感じた。

それは、LIVEに来てくれた友人からも指摘されたことだ。

弾かない音で音楽を創る・・・

精進の道はまだまだ続くのであった。




2007.12.9

六本木

昨日は、六本木の BOSTON DREAM というお店に行ってきた。

先週、山口豊&つつみしんや のLIVEにゲスト出演してくれた

木本陽香(vo)のLIVEだった。

ピアノ・トリオをバックに、JAZZから往年のR&Bの名曲まで、たっぷりと聴かせてくれた。

20歳とは思えない大人っぽい声。

これからが楽しみな人だ。

LIVEとは関係ないが、六本木という街は、どっちに何があるのか

何度行っても覚えられない。

ま、どうせ私には似合わない街さ。




2007.12.17

Peaceful Music

少し前、「善き人のためのソナタ」というドイツ映画を観た。

ベルリンの壁の崩壊前、

「この曲を本気で聴いた人は悪人になれない」というソナタを聴いてしまう

旧東ドイツ国家保安省の将校の話だ。

今日の David T Walker のLIVE (at Blue Note) は、

その「この曲を本気で聴いた人は悪人になれない」という言葉を思い起こさせた。

もし、戦場に向かう兵士に彼の音楽を聞かせたなら、

戦う気力を奪うだけでなく、敵兵士とハグするだろう。

試合前のスポーツ選手に聞かせたなら、

試合の勝ち負けなど、どうでも良くなってしまうだろう。

そう思えるほど、彼の音楽は「平和」だ。

今年は、5月に続いて2度も間近で David を聴けた。

なんというシアワセ。

そして今日は、なんと握手も出来た。

風邪をひいていて咳が出るので大丈夫かな、と思っていた妻は、

演奏中一度も咳をしなかった。

おまけに David とハグまでしてた。


知らない方のために、 David T Walker ってどんな人かと言うと、

1941年生まれ。見た目は仙人。

私は、「生きた人間世界遺産」と呼んでいる。

その澄んだ瞳の前では、誰も嘘をつけないだろう。

それは、彼に嘘がないからだと思わせられる。

「なんか嘘ついてそうやなぁ」という人(特に政治家)はよくいるが、

あんな風な人は稀だ。

ああいうじいさんになりたい。


まだ数日、東京・横浜・札幌でLIVEがあるので、行ける方は是非!

Unofficial DAVID T WALKER Website




2007.12.19

美ベース

Victor Wooten という Bassist がいる。

名前ぐらいしか知らなかったが、一昨年、Blue Noteへマイク・スターンを観に行ったとき、

飛入りで登場し、初めて音を聞いた。

リチャード・ボナともマーカス・ミラーともまた違う個性で素晴らしい。

Norwegian Wood(ノルウェーの森)

Amazing Grace

美しいぞ。




2007.12.29

佐橋さん

一番好きな女優は?と聞かれれば、私は迷わず「松たか子」と答える。

その松たか子が、28日婚姻届を出した。

相手は、ミュージシャンの佐橋佳幸。

ふたりの交際は、少し前に報道されて知っていたが、こんなに早く入籍とは・・・。

佐橋さんは、ギタリスト。

小田和正、山下達郎、竹内まりや、佐野元春、桑田佳祐、などなどをサポートしてきた

トップクラスのギタリストだ。

例えば、藤井フミヤの「TRUE LOVE」のギター&プロデュース、

小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロの出だしのチャカチャーンってギター、

あれが佐橋さんだ。

それからギタリスト小倉博和とのギターデュオ「山弦」などもやっている凄く忙しく活動されている方だ。


実は、佐橋さんは、以前私が勤めていたBAR(今はもうない)のお客さんで、

何度かお話してるし、彼のサイン入りのCD(Solo・山弦・SOY)も数枚持っている。

あれは、まだ私が大阪にいた時、1994年、佐橋さんが出したソロ・アルバムを聴き、彼のファンになった。

その彼が、自分の働く店に来たのだから私は大喜びで、彼の曲を店内で流した。

佐橋さんが、「あ、これ、俺」とか言いながら、驚いているところへすかさず

「私、佐橋さんのファンなんです。サインしてください。」と彼のCDを差し出した。

えっ?なんでそんな上手い具合に佐橋さんのCDをお店に置いていたのかって?

佐橋さんが来店してから、CDを家まで取りに行ったのだ。

店から家まで1分ほどだったからね。

で、それから、時々、店に来ていただけるようになり、

私は可能な限り、「山弦」や当時活動していていたもうひとつのユニット「SOY」のLIVEを観に行った。

そんなわけで、この2人の結婚には特別な思いがあるのだ。

あ、松たか子のCD買わな。


佐橋佳幸オフィシャルサイト 本人の入籍報告あり




2007.12.29

オスカー・ピーターソン

今年も偉大なミュージシャンが亡くなった。

1月にはサックス奏者のマイケル・ブレッカーが、

年末迫って12月23日には、ジャズピアニスト のオスカー・ピーターソン が亡くなった。

82歳だった。


もうずい分、前の話だが、好きだった女の子のフェイバリット・ピアニストが、

オスカー・ピータソンだと聞き、彼のレコードを数枚購入。

買っただけで、彼女に少し近づいたような気になり、

あんまり聴くこともなく、そのレコード達は実家で眠っている・・・。

この数年、聴く音楽のほとんどがJAZZになり、改めて彼のCDを買い、聴いたりはしていたが、

やはり、一度ぐらいはナマで観ておくべきだった、と今さらながら、ちょっと後悔。




2008.1.23

神 技

BOBBY McFERRIN を観てきた。

BOBBY のことは、Jazz Singer として名前は知っていて、漠然とすごいとは思っていたが、

その音楽を真剣に聴いたことはなかった。

今日は、レコーディング・エンジニアの友人に誘われ、錦糸町にある すみだトリフォニーホールへ

「The Art of Bobby McFERRIN - Super Orchestra」を聴きに行ってきた。

彼は、Voice Performer (Vocalist とは言わずあえてそう言わせてもらう)だけではなく、

クラシックのコンダクター(指揮者)としても本格的に活動していて、

今日は、新日本フィルハーモニーオーケストラとの共演だった。

そのオーケストラや、ヴァイオリンのJoseph LIN も良かったのだが、

私としては、プログラム半ばにあったBobby のソロ・パフォーマンスにやられてしまった。

ステージ上は、Bobby ひとり。

4オクターブの声域を持つという彼のパフォーマンス。

歌のメロディの合間にベース音やアルペジオを取り混ぜ、残響を活かし、

まるで誰かが伴奏しているかのように聴かせる。

「声」という素材だけで、ここまで表現しうるのかと驚き、気が付けば落涙していた。

時に音楽を聴いて、涙が流れることがあるが、あれは何だろう。

悲しいわけでも、うれしいわけでもない、「感動した」という説明で済ませることが多いが、

実際その時、自分の内面で何が起こっているか、正確に掴んでいるわけではない。

まあ、そんなこと必要のないことかも知れないが、

「琴線に触れる」とは、このことなのだろう。

違う見方をすれば、それこそが「愛」に触れた瞬間なのかもしれない。

いずれにしろ、「いつまでも聴いていたい」と思わせてくれるパフォーマンスだった。

途中、Bobby が客席に降りて行き、一小節のフレーズをお客さんのひとりに繰り返し歌わせ、

それを伴奏に彼が歌う、というコーナーがあったのだが、あらかじめ準備したのか、

と思うほど素晴らしく、自分は前の方に座っていなかったので、

マイクを向けられることがなくて、良かったと思った。

私には、出来そうもない。

たぶん、4小節も歌えば、音程やリズムが狂いそうで怖い。

というか、Bobby の歌ったフレーズを歌うことさえ危うい。

3人のお客さんと演ったのだが、いずれも素晴らしかった。

あれが、仕込みでないのなら、Bobby は、「この人は歌える」と見抜いて相手を選んだことになる。

彼ほどの人なら、インスピレーションでその人の能力を瞬時に見抜けるのかもしれない。


アンコールでは、Q&A コーナーまでやって、5〜6人の質問に答えていて

まるで ワークショップのようだった。


時々、「神技」だと思うミュージシャンを観るが、彼は間違いなくその一人だ。

先に「愛に触れる瞬間」、と書いたが、それは「神」に触れることでもあるのかも知れない。

この人は、「神の使い」だと真剣に思ってしまったもの。


お客さんの入りが、イマイチだったのが非常に残念。

是非、ひとりでも多くの人に聴いてもらいたい音楽である。




2008.1.24

神ライブ

昨日、Booby McFERRIN のコンサートのことを書いた。

書いた後でいつも私が読んでいる さとなおさんサイトを見にいくと

なんと、彼も一昨日、あのコンサートに行っていたらしく、その様子と感想を書いている。

コンサートは、2日間あって、彼が行ったのは1日目、私が行ったのは2日目で

ヴォイス・パフォーマンスの内容がちょっと違ったことが分かって興味深い。

(オーケストラの曲は、2日間同じ)

また、私は2階席だったが、彼は1階の前の方に座っていたようで

その臨場感も伝わってくる。

彼も「神ライブ」と書いている。

ホントにすごかった。

1日目もやはりお客は少なかったようで、ホントにもったいない。

Bobbyは、昨日のQ&Aで「次はいつ日本に来ますか?」と聞かれ、「分からない」と答えていたが、

そうそう、機会があるわけではない。

今回誘ってくれた友人に感謝である。

興味のある方は、こちらをお読みくだされ。




2008.1.30

TAIGA

今朝、日本テレビ系「スッキリ!!」で9歳のジャズ・ドラマー 鬼束大我 の特集を

やっていて思わず見入ってしまった。

私は彼のことを初めて知ったが、何度もTVや新聞でとり上げられて来たようだ。

何でも両親がJAZZ好きで、生まれたときから、いや、生まれる前から、

JAZZを聞いていた様で、4歳の時に箸でフライパンをたたいているのを見て

両親がドラムを与えたそうだ。

6歳でプロデビュー。

7歳でNew York のジャズクラブに出演。

日野皓正(tp)、金澤英明(b)、石井彰(p)、多田誠司(as)、板橋文夫(p)、

北村英治(cl)、辛島文雄(p)、TOKU(vo,fgh)、小沼ようすけ(g)などなど

著名なジャズマンとのセッションも多い。

先日、LIVEレコーディングを終え、4月にはCDが発売される。

夢は?と聞かれて「宇宙一のドラマーになること」って答えてた。

なんちゅうか・・・・どう言うことやねん?って感じ。

数年前、松永貴志(p)が15歳、矢野沙織(sax)が16歳でデビューして世間を騒がせたが、

6歳でプロ、9歳でCDデビューとは、音楽の世界でも低年齢化が進んでるっちゅうことか。

演奏は、大人と変わりない。

知らん人は、いっぺん観てみ。

6歳の時の大我   8歳の時の大我   日野皓正と・・・

ジャズ・ドラマー 大我 のホームページ


すごいな〜と思ってたら、世界にはそんな子供いっぱいおるのかも・・・。

これも観て。



2008.3.1

JVC Jazz Festival

オーチャードホール(渋谷Bunkamura)へ、

JVC Jazz Festivalを観に行ってきた。

昨日の夜、今日の昼、夜、と3回公演があったのだが、

今日の夜の部。

出演は、JUNKO ONISHI(ピアノソロ)、

HARVEY MASON Trio
 featuring Very Special guests PAT MARTINO and TONY MONACO

そして、THE CRUSADERS だ。

THE CRUSADERS、今回のメンバーは、

JOE SAMPLE (Key), WILTON FELDER (Sax), RAY PARKER,Jr. (G),

NILS LANDGREN (Tb), NICK SAMPLE (B), STEVE GADD (Ds)

前から7列目で、良い席だったが、どうもPA(音響)が悪く、もったいなかった。

JOE SAMPLE は、69歳、WILTON FELDER も高校の仲間というから、

同じぐらいかな。

STEVE GADD も60歳すぎてるし、もうこの3人で円熟、円熟。

演奏、大人、大人。

あれは、若者にはできない演奏だ。

その前に演奏した、HARVEY MASON Trio の3人もそれぞれ

いい歳だろうけど、こっちは勢いがあって、なんとなく対照的で面白かった。





2008.3.3

Roger Voudouris

今から25年ぐらい前、CDのない頃、まだLPレコードだった時代、

たまに輸入盤屋やイベント会場で、レコードのセールをやっていた。

主に、カットアウト盤 (メーカーが在庫処分のためジャケットに傷をつけて

安く処分するもの) だったりするのだが、3枚で1,000円とかだと、

レンタルするより安いので、ジャケ買い(ジャケットだけ見て買う)も

結構したものだ。

どんな音楽が知らずに買うのだから、当然、はずれもあるが、

時々、大当たりに出会う。

そんな当りの1枚が、Roger Voudouris のデビューアルバム

「ROGER VOUDOURIS」 というアルバムだ。

当時、彼の名前すら知らなかったが、ジャケットになんとなく惹かれ

輸入盤セールで買ってみた。

結果、適度にROCK&適度にPOPで凄く気に入ったのだ。

LP時代、おそらく日本ではリリースされていなかただろうし、

その後のCD化もないだろうとあきらめていた。

それが、数ヶ月前、何気なく検索してみたら、日本で数年前、

AOR名盤セレクションとしてリリースされていたことを発見した。

が、そんなマニアックなもの、当然、もうすでに廃盤だ。

Amazonで見てみると、中古盤が1枚あるにはあったが、なんと9,800円だ!

ちょっと買う気にはなれない。

探していればそのうち、見つけられるだろうと、気長に探すことにした。

ちなみに、彼は(私の知る限り)3枚アルバムをリリースしていて、

アメリカを旅行した際、残りの2枚のカセットテープを見つけ購入したのだが、

デビューアルバムの「ROGER VOUDOURIS」 と比べるとあまり面白くない。

その2枚もCD化されており、それらなら、安く入手可能なのだが。

で、先日、久しぶりにYahoo Auction で検索してみると、

出ているではないか!

しかも、その日の夜、終了予定のオークション。

これは奇跡だ。

しかも、開始価格1,000円で、私が見たとき、2人入札していて、1,800円だった。

発売当時(2000年) 2,100円のものだが、そんなことは言っていられない。

私は、3,500円ぐらいまでなら 出してもよかろうと 落札する覚悟を決めた。

結果、2,860円で落札したのだ!

バンザ〜イ!

そのCDが、今日届いた。

今、聴きながらこれを書いている。

ああ、懐かしいなぁ、ゴキゲンやなぁ〜。


あと、CD化を望むのは、やはり、25年ぐらい前、輸入版セールで買った

Cissy Houston のこれまた「CISSY HOUSTON」 というアルバム。

1977年リリースだ。

彼女は、ホイットニー・ヒューストンの おかんだが、

私がこのLPを買ったのは、ホイットニーのデビュー前で、

Cissy Houston という名前も聞いたことがなかった。

ジャケットを見て、「黒人」 という理由だけで買ったのだ。

そのLPには、エルトン・ジョンの「Your Song」 やアニーの主題曲

「Tomorrow」 なんかのカバーが入っていて、そりゃあ最高なのだ。

関係者様。是非是非、CD化してください。





2008.4.26

東京銘曲堂

昨日は、「東京銘曲堂」 というバンドのライヴに行ってきた。

メンバーは、川嶋哲郎 (Sax,Fl)、岡安芳明 (Guitar)、上村信 (Bass) 。

ドラムレス、ピアノレスのトリオで、JAZZのスタンダードを演奏する。

ギターの岡安氏については、CDは聴いたこともあったのだが、

去年、JAZZギタリストが、10人ほど出るイベントで初めて

彼のナマの演奏を耳にした。

数曲演奏した中で、若手のギタリストとデュオで演奏したバラードが

あまりにも素晴らしく感動したので、機会があればライブに行きたいな、

と思っていた。

昨日の会場は、サックスのセルマーを輸入販売している会社のビルにある

50〜60人ほど入るホールで行われた。

残念ながら、ライブハウスではないので、お酒はない。

さて、東京銘曲堂には、決まりごとがいくつかあるらしい。

例えば、

・マイクを立てない。

・譜面台を置かない。

・曲順を決めない。

・アドリブの順番を決めない。

など。

昨日もマイクは なし。

サックスもベース(ウッドベース)もナマだ。

(ギターは、エレキギターなのでアンプから音を出すけど。)

マイクなしだから、当然、リバーヴなんて電気的処理も一切なし。

当然、ある程度、演奏できる会場は限られてくるだろうが、

狭いところでもマイクを通すことに慣れている私には新鮮だった。

そして、マイクなしでもサックスもフルートもウッドベースも、

十分に聞こえる。

昔の人はそうやって演奏してたんだろうな。


そして彼らのコンセプト、

「JAZZのスタンダードを演奏する」

複雑なアレンジや、トリッキーな仕掛けもなく、スタンダードを普通に演奏する。

それは、ひとつ間違うとパーティのBGMになってしまいそうで

怖いことなのだが、彼らは、それに敢えて取り組んでいる。

昨日のMCでは、「普通に演奏して “音楽” にならなかったら、

それは、自分達が音楽をやっていないことになるでしょ」 と言っていた。

なるほど、もっともな話だし、それはすごいチャレンジだ。

私など、普通に演奏すると、聴いている人が退屈なんじゃないか、とか

平凡すぎるんじゃないか、とか考えてしまう。

「普通に」 と書いたが、彼らの演奏は、当然レベルが高く、

私の 「普通」 とは、レベルが違う。

当然めちゃくちゃ難しいこともやっていた。


岡安氏のプレイは、ゆったりした曲だろうが、速い曲だろうが、

常に落ち着いていて、とても美しいプレイだった。

自分が今何をやっているのか、音楽が今どこにいるのか、

次はどこに向かっているのか、などが全て分かっている上で

指がフィンガーボードを流れている、という印象だ。

以前、インタビューで、10代の頃の彼は、師匠(宮之上貴昭) が

あきれるほどの練習熱心だったようなことを 読んだ覚えがある。

その練習の延長線上にしか、あの落ち着いたプレイはないのだろうな。





2008.5.22

JAZZ

浅見和寿、太田雄二、共に宮之上貴昭の弟子で

私の通う JAZZギター道場 の師範代。

昨日は、その二人のギターデュオを観てきた。

会場は、高円寺にあるアフターアワーズ。

20人も入れば満員の小さなお店だ。

観客は、彼らの生徒達が多く、ステージ前の棚には

ポータブル録音機が並ぶ。

デュオならではの、自由なスタイルで演奏が進む。

互いに、相手の音に反応し、音楽を創り上げていく。

あれぐらい弾ければ、楽しいだろうな。

1部と2部の間の休憩時間に、

「何かリクエストがありますか?」 と聞かれたので

「In Your Own Sweet Way」 と言ったら、2部で演奏してくれた。

ちゃんと、メモリーして(覚えて)いるんだな。流石。





2008.6.9

SMV

まだ先のことなのだが、9月に「SMV」という凄いプロジェクトがやってくる。

「SMV」とは、なんと、Stanley Clarke, Marcus Miller, Victor Wooten の3人だ。

こ、これは、観ないわけにはいかないぞ〜。

9月8〜13日 Billboard LIVE TOKYO にて!


ちなみに、この Marcus Miller というベーシスト。

普段あんまり音楽を聴かない妻が、来日の度に

観に行かないと気が済まないほど、カッコ良い。

ルックス良い、歌うまい、ベース上手い、サックスやクラリネットも吹く。

「天は二物を与えず」というのは、嘘だな。








2008.6.11

久々の CHAR

20代半ばから30代にかけて、大好きだった Char 。

今でも好きだけど、この数年、あまり ROCK を聴かなくなり、

彼の LIVE にも行かなくなったのだが、久しぶりに Jim Copley (Dr) と

演ると聞いては 行かないわけにはいかない。

Jim Copley は、90年代 Char と「PSYCHEDELIX」 という

バンドを組んでいて、そのバンドも私は大好きだったのだ。

ということで、今日は、昨年 六本木ミッドタウンにオープンした

Billboard Live へ 初めて行って来た。

私のイメージする “ROCK” には 似合わない会場だ。

それはさておき、今日のメンバーは、

Char (G&Vo)
Jimmy Copley (Dr)
Paul Jackson (B&Vo)
小島良喜 (Key)

この4人の演奏を聴くのは、1996年のデビュー20周年コンサート

(武道館)以来だ。

2001年の25周年コンサートは、Bass が Paul ではなく、

沢田浩史だった。

ああ、かなりマニアックな内容。

そう、そのくらい よく LIVE にも行ったのだ。

たぶん20回以上は行ったな。

今日は何しろ、Char 、Jim 、小島、と大好きなミュージシャンが3人も

いるのだから、演奏が悪かろうはずがない。

そしてゲストに

Micky Moody (G&Vo) (元ホワイトスネイクのギタリスト)。

これがまた中々良かった。

1曲目は、サイケデリックス時代の曲で来るか、と思っていたら、

なんとブルース。

Paul の ヴォーカルで、「Everyday I Have The Blues」 !

他には、Char のヒット曲の 「All Around Me」 や、

ハードロックなインスト 「Rainbow Shoes」

またChar の曲以外に、Cream の 「Strange Brew」 なんかも

聴けてサイコーだった。

私が観たのは1部で、入れ替え制のためか、

アンコールがなかったのが残念。

久しぶりに「Smoky」 聴きたかったな。

Billboard Live さん、会場の都合でアンコール出来ないんなら、

あんなに長いこと客に拍手させず、さっさとアナウンスしてよね。

でも、たぶん、普段の LIVE だと BGM が鳴ったら、

みんなすぐ帰っちゃうんだろうな。

今日は、BGM 流れても全然拍手止めなかったもんね。

15年くらい前、大阪のバナナホールというライブハウスで

そのサイケデリックスを観た時、演奏が終わり、アンコールも終わり、

もう、BGMが流れて、客電も点いて、お客さんが帰りだしたのに、

多くの客が拍手を続けていたら、またまた、Char とバンドメンバーが

登場し、何度目かのアンコールをしたことがある。

そういうことがあるので、Char のファンは、BGM ぐらいでは、

拍手をやめないのだ。




追記

この5月21日に、Jim Copley の初のリーダーアルバムが発売された。

Char や Jeff Beck も参加してるとのことなので、

買わなきゃと思っていたのだが、まだ聴かずに今日のLIVEに望んだ。

今、ネットで調べて納得。

今日演った 「Everyday I have the Blues」 も

「Strange Brew」 「Red Beans & Rice」 も、アルバム収録曲。

おまけに、MICKEY MOODY も参加してたわ。





2008.6.15

才 能

これは、日本のTVでも何度か放映されたらしいのだが、

私は全く知らず、昨日紹介したサイトを観ていて たまたま見つけた。

あまりにも素晴らしいので紹介する。

(YouTube でも観られるようだが、このサイトは字幕を

付けてくれているのでうれしい。)

イギリスのタレント発掘番組で冴えない男の才能が発掘されるところだ。

これ。

結局 彼は、この番組で優勝し、デビューする。

準決勝、決勝の様子はこちら。

私は、この人のことを知らなかったのだが、

検索すると、ネット上でも結構話題になっていたようだ。

あんまり感動したもんだから、何度も観てしまった。

ファーストオーディションが一番いい。

なんだろう? この心をわしづかみにされる感覚は。

全く、誰も期待していないネガティヴな聞き耳の中で、

彼が歌い始めると、数小節聴いただけで、観客から歓声が沸きあがる。

たくさん聴かなくても、ほんの少し聴いただけで、

それが、最後まで聴く価値があるかどうかは、

音楽に詳しくない人でも分かる。

おいしい料理は、ひと口で分かるのと同じだ。

彼の歌はクラシックのプロから見ると、最高ではないそうだが、

そんなことは関係ない。

聴いた人が、素晴らしいと感じる歌が素晴らしいのであって、

それ以外のことは、評論家に任せておけばよい。


私は、プロの音楽家になりたかった頃、デモテープに

「こんなんもありますし、こんなんもありますよ。あ、他にこんなんもあります。」

という感じでたくさんの楽曲を入れたものだ。

それは、「これでどうですか?」

「これであかんかったら、あかんでしょ」 という

自信がなかったからに他ならない。

しかし、才能を表現するのには1曲、いや、8小節もあれば充分だ。

ただ、一発で才能が発掘されるとは限らない。

例えば、ドリカムやレニー・クラビッツだって、アマチュア時代、

断られたり、オーディションに落ちたことがあると聞く。

だから、発掘する側に見抜く力がなかったら、ダメだけど、

本当に才能がある人は、

それを売ってくれる人 (買ってくれる人) と出会うまで、

あきらめずに自分を売り込めば良いのだ。

自分が何かを 「売りたい」 と思ったら、世界に必ず、

それを 「買いたい」 と思っている人がいるらしい。

片一方だけが 存在することはないようだ。

ただ、その二人が出会うまでには、「売りたい(または買いたい)」側の

情熱が必要なだけのようだ。

その情熱が激しければ激しいほど、その出会いまでの時間は縮められて行く。

「情熱」、それを「才能」と呼ぶのかもしれない。


ポール・ポッツは、この4月に初来日を済ませたようで、

残念ながら、観そびれてしまった。





2008.6.16

MIKE STERN

今日はここ数年、来日のたびに観に行ってる MIKE STERN(g)の LIVE。

今回のメンバーは、

RANDY BRECKER(tp)
DAVE WECKL(ds)
CHRIS MINH DOKY(b)

昨年は、featuring 小曽根真 だったが、

今回は、Randy Brecker を向かえての来日。

Mike はもちろん素晴らしかったのだが、今日は、

昨年はそれほど思わなかった Dave が素晴らしかった。

Mike、Dave、Chris の3人は、昨年の春・秋の来日のメンバーでもあり、

LIVEを数多くこなしてきただけあって、息もピッタリ。

Randy のソロは、さすがにスゴイ。

が、リハ不足なのか、時々、テーマに入りそびれたりする。

それを、Mike が笑顔でフォローするのが、印象的だった。

途中、譜面まで めくってあげてたよ。

アンコールは、なんと The Brecker Brothers の 「Some Skunk Funk」 !

トランペットのケースを持った学生っぽい女の子が、数人来ていたが、

彼女たちの目当ては、Randy だったんだろうな。
















 携帯で撮ってみました。
 
あんまり使ったことないけど、
 きれいに撮れるもんやな。

 



音楽とは関係ないが、Mike Stern って、

いっつも黒の長袖Tシャツに黒のパンツ。

ビックリするぐらい、いつも同じ服装。

今ちょっと家にあるCDとDVDをチェックしてみたら、

彼の映っているDVDは4枚とも黒Tシャツ&黒パンツ。

CDは、彼の写真が載っていた13枚のうち、10枚が

黒のTシャツ(パンツは写ってないのが多いので分からない。)

80年代から ずっとこのカッコでっせ。

ここまで徹底したら、スゴイなぁ。

一体、黒のTシャツ何枚持ってるんやろ・・・。


マイクのオフィシャルページ やっぱり黒の長袖Tシャツ&黒パンツや!

オフィシャルページの中に1997年〜2006年の写真があるが、

全部、同じかっこだ!




2008.6.20

小田和正

昨日は、初めて小田和正のコンサートへ行ってきた。

そう、あの「チケットが取れない」 と言われている、小田さんのコンサート。

友達から、「チケット取れたら行く?」 と聞かれたのが、2週間ほど前。

その時は、すでに売り切れていて、追加席が出るようだったので

取れても、あんまり良い席じゃないだろうと期待していなかった。

ところが、強力なコネを通して取ったようで、行ってみると

なんと、ど真ん中のステージから5列目!

(ど、どうしたら、2週間前にこんな席が手に入るの?)

1万人ぐらい入ってるんだろうと思われる代々木体育館で

ほんの5メートル前で小田和正が歌っている。

誘ってくれた友達は、オフコース時代の大ファンなのだが、

私は、大したファンでもないのにそんな席に座って

何か、3階席の端っこの方で、一生懸命手を振っているファンに

申し訳ないような気がした。

小田さんも 「ステージに近い席も後ろの方の席も料金が

同じだというのは、不条理だと思います」 と言っていたよ。

「大したファンでもない」 とは書いたが、それでもオフコース時代の

好きな曲は、たくさんある。

何しろ、20歳の頃一時、オフコースのコピーバンドをやっていたことも

あるのだ。

(そのバンドでは、ベースがいなくなったので手伝ってくれと言われ、

ベースを弾いてたんだけど。)

さて、コンサートだが、思ったよりオフコースの曲をたくさん演ってくれて

うれしかった。

「愛を止めないで」 「さよなら」 「時に愛は」 「言葉にできない」

「生まれ来る子供たちのために」 「YES-YES-YES」・・・・

もっと演ったけど、もう題名が分からない。

そして、「ラブストーリーは突然に」 や 今、生命保険のCMで流れてる曲とか、

たっぷり、2時間40分ぐらいやった。

アンコール2回、5曲。

MCの時は、しわがれたおじさんの声なのに、歌っているときは、

20年前と変わっていないように聞こえる。

驚いたことに、コンサートの後半になっても声がへたってない。

前日もコンサートがあったのに。

私なんか、カラオケで3曲歌うと、声が出なくなる。

比べるのが間違いだが。

あの人、今、60歳です。(1947年9月20日生まれ)

物凄く、パワフル。

そして、あんなに大勢の人を熱狂させて、夢中にさせて、力づけて、

やっぱり、選ばれた特別な人なんだと思う。


ツアーサイト ツアーはまだまだ続きます。





2008.7.15

アキム

3歳の男の子が、バイオリンを弾く。

音は、はずれているし、音色もきれいではない。

なのに、何かが感動だ。

やろうと思っても大人には出来ない演奏。

本当にピュアなものに対して、

大人は、笑顔か涙しか持ち合わせていないようだ。

ご覧ください。

3歳児がオーケストラでバイオリンを披露





2008.8.10

Char と 英語

私がChar ファンであることは、以前にも書いたが、

昨夜深夜にTVで Char の番組をやっていた。

ギタリストをゲストに迎えて、ふたりでセッションするというものだ。

「Char meets ???? 〜TALKING GUITARS〜」 という

フジテレビ721で放映している番組で、

タイトルの「????」 には、その日のゲスト名が入る。

昨夜は、地上波で、そのダイジェスト版だったようで、いってみれば、

全部観たければ、フジテレビ721を視聴してくれ、ということなんだろうな。

うちでは、フジテレビ721は観れないのが残念だが、

昨日のダイジェストだけでも十分楽しめた。(全部観たいけど。)

昨日は、マーティ・フリードマン、土屋公平、ジェイク・シマブクロ、

そして、先ごろLIVEが行われたChar のバンドのメンバー、

ドラマー、ジム・コウプリーとベーシストのポール・ジャクソンと3人に

よるセッション。

特に印象的だったのは、ジェイク・シマブクロとのセッション。

ジェイクは、ハワイ出身日系5世の31歳、天才ウクレレプレイヤー。

すごく 2人とも楽しそうだった。

Char は英語がしゃべれるのだが、ジェイクと英語でペラペラに

しゃべっていた。

マーティ・フリードマンとも、マーティは日本語で話すのに

Char は英語で答えていた。

そして、最後にジムとポールとも、もちろん英語で冗談を言い合っていた。

ギターも何もかもカッコよすぎ。

やっぱり、英語しゃべれるようになろ!





2008.8.20

Hiram Bullock

さっきまで、知らなかったのだが・・・、

アメリカのギタリストのハイラム・ブロックが亡くなった。

7月25日のことらしい。

死因は、舌癌、食道癌、喉頭癌、薬物関連と

いろいろな説が飛び交っているが、

本人は3月にブログで食道癌であることを告白していたようだ。

私は、彼のことが好きで、CDも10枚以上持っているし、

数年前、Blue Note東京でのLIVEにも行ったことがある。

その時は、ベースがウィル・リー、キーボードがレイラ・ハサウェイだった。

(ドラムは覚えていない。)

ハイラムとウィルが調子に乗って、客席のテーブルに上がって

演奏するのを、レイラ・ハサウェイが、

「アンタ達、ホントにしょうがないわね」

というようなあきれた目で見ていたのが印象的だった。

ハイラムのフレイズと音色は、とても個性的で、独特だ。

誰かのアルバムに参加していれば、クレジットを見ずとも、

一発で彼と分かるほどだ。

70〜80年代は、カッコよかった。

 ←スリムだったHiram

それが、90年代に入って、すごく太って

カッコ悪くなった。(ルックスの話ね)

太ってたことと、死因と関係あるかどうか分からないが・・・。

 ←太っちゃったHiram


ここ2〜3年は、あんまり聴かなくなったのに、

3週間ほど前、、「ハイラムの曲で、ええ曲あったなぁ」 と思い立ち、

久しぶりに、「Leeza」 という曲を聴いて、

今度、LIVEでやろうかなと、先日、ギターデュオの相方の山ちゃんに

音源を渡したところだった。

ちょうど亡くなった頃だったのかも知れない。

偶然では、ないような感じ。


1955年9月11日、大阪堺市生まれ。

そう、彼は大阪生まれのアメリカ育ちなのだ。

52歳かぁ、まだまだやのにな。


そういえば、85年にNYに行った時もLIVEを観た。

あの時は、ワウを使って 「アイ・ショット・ザ・シェリフ」 を演ったのが、

今でも印象に残っている。

その日のベースは、なんと故ジャコ・パストリアスだった。

今ごろ、天国で、ジャコとジャムってるのかな。


合掌。





2008.9.3

LES PAUL

「レスポール」 ってご存知だろうか?

世界一、有名なギターの名前なのだが、

そのギターを創り出したギタリストの名前でもある。

その 「レス・ポール」 のドキュメンタリー映画が渋谷で

上映されている。

ギター弾きとしては、観ない訳にはいかんだろ、

ということで観てきた。

私は、レス・ポールという人が、昔、活躍したギタリストで、

多くのミュージシャンから敬愛されていることも、

ギターのレスポールが、彼の名前を取って命名されたことも

知っていたが、彼の音楽をほとんど聴いたことがなかった。

今日の映画で知ったのだが、1950年代には、

メリー・フォード という女性ボーカルとのデュオでずい分たくさん

ヒット曲を出したらしい。

メリーとは、結婚し、夫婦デュオとして活動する。

一時など、ベスト10の中に7曲、彼らの曲があったというからスゴイ。

しかし、60年代に入り、ロックンロールにヒットを持っていかれ、

彼らの活動も終わる。

1965年にレスは、引退するのだが、その時は、

「ギターを見るのもイヤだった」 という。

その引退の前には、メリーとの離婚もあり、

色々苦しい時期だったのだろうな。

そんな彼が、70年代に入り、復帰し、なんと93歳になった今も、

現役で LIVE を続けている。

毎週、月曜日にニューヨークのクラブに出演しているようだが、

そのことを彼は、「月曜日は、私にとってセラピーだ」 と言ったのが、

印象的だった。

映画からは、彼がユーモアがあって、楽しい人であることが、

十分伝わってきたが、笑いと好きなことを続けていることが、

元気に長生きする秘訣なのかもしれない。

また、彼は、多重録音の生みの親でもあり、ミュージシャンとしては、

唯一「発明家の殿堂」 入りも果たした。

映画では、ギターとそのユニークな録音方法、多重録音の発明など

に対し、キース・リチャード、ジェフ・ベック、B.B.キング、

リチャード・カーペンター、ボニー・レイット、ポール・マッカートニー等々、

錚々たるメンバーが、出演しインタビューに答える。

ギター好きだけでなくても、音楽を愛する人なら、きっと楽しめる映画だ。

しかも、アメリカ音楽の歴史の勉強にもなる。

LIVEのシーンでは、本当に楽しそうに演奏し、

冗談を言うレスが観れる。

93歳かぁ・・・

あんなジジイになりたいものだ。

あぁ、ニューヨークにLIVEを観に行きたくなってしまった。





2008.9.7

よしだたくろう

私が生まれて初めて買ったLPが拓郎の 「元気です」 だった。

たぶん、中学1年の時だったと思う。

数日前、あるきっかけで、久しぶりに吉田拓郎を聴きたくなった。

ツタヤで借りてきた拓郎のベスト盤を聴きながら、改めて思う。

なんて強烈なんだ!

もう、30年以上前、若者のカリスマになったことが、

今、聴き返しても うなづける強さがある。





2008.9.10

小田和正

6月に続き、小田さんのコンサート、今日は武道館へ行って来た。

6月も誘ってくれた友人が、もう一度観たかったそうで、

私の分もなんとかチケットをゲットしてくれた。

今回もアリーナで、比較的良い席。

友人は、(まだ9月なのに)

「2回も小田さんが観れて、今年は良い年だった。」 と

2008年をまとめておりました。


彼の歌、音楽が素晴らしかったのは、もちろんだが、今日は、

あの場の空気、雰囲気、臨場感、そういったものを強く感じた。

武道館は、形全体が丸に近いことと、

舞台の後ろまでお客さんが入っているせいもあり、

向かいのお客さんが、割と近く見える。

なので、お客さん全体の反応がよく分かるのだ。

小田さんはもちろんパワフルだが、お客さんも負けていない。

「そんなに腕振ったら、明日、筋肉痛やで」 というぐらい

腕を振り、手拍子をする。

お客さんは、小田さんからパワーをもらい、

小田さんは、きっとお客さんからパワーをもらっている。

その相乗効果で、会場は、上り詰めていく。

それは、ビデオやTVでは分からないんだ。

その時、その場にいた人だけが、感じ取れることなんだ。


まだ、CDの出ていない 「今日もどこかで」 という曲の

観客みんなの合唱を CDにしたいとのことで、

今日は、その録音があった。

カラオケをバックに小田さんの指揮の下、皆で歌った。

自分の歌がCDになるんだから、ファンはうれしいよな。


東京は、今日明日の武道館でこのツアーは終わり、

残すところ、愛媛、福岡、大阪の5日の予定だったが、

追加公演が決まったようだ。

11/26 (水)  東京ドーム
11/27 (木)  東京ドーム
12/06 (土)  ナゴヤドーム
12/20 (土)  京セラドーム


60歳って、世間では、定年の年。

でも、音楽には定年はない。

彼は、まだまだ、バリバリ現役だ。





2008.9.11

Something その2

以前、このひとりごとでも書いた、偶然知り合った盲目のシンガー。

彼とのチャリティコンサートは、準備の関係でまだ実現していないが、

急遽、彼のLIVEにゲストで出演することになった。

弾くのは、2〜3曲の予定だが、まだ何をするかも決めていない。

どんなことになるか楽しみだ。

 日時  9月27日(土)17時ごろ〜

 場所  カフェ 一 (いち) 東急東横線 白楽駅下車 徒歩約2分

もうちょと詳しいことが分かったら、アップします。

どうぞ、遊びに来てください。





続・小田和正

最近、仕事で時々車に乗るのだが、運転中FMラジオを聴いている。

今日、15:10 ごろエンジンをかけたら、ラジオからちょうど、

小田和正の 「こころ」 という曲が流れていた。

(昨日、小田さんのコンサートに行ったところなのに

絶妙なタイミングやな〜) と思って聴いていた。

曲が終わったところで、パーソナリティの Chigusa が、

昨日の小田さんの武道館コンサートに行ってきたことを話し出した。

「あんなに号泣したコンサートは初めて」

「もう、涙腺がおかしくなってしまって、

感動的でないMCにまで涙が出て大変だった」 など。

彼女の感想は、こちらのブログで読める。

私も昨日のひとりごとで、感想を書いたのだが、

Chigusa の話を聞いて、もう少し、書いておこうと思った。

私は、号泣したわけではないが、確かに始まったとたん泣きそうになった。

その状態は、数十分 続いた。

会場全体を見渡すたびに、うるうる きてた。

エリック・クラプトンが好きで、彼が登場しただけで、

うるうるきてしまうのとは、ちょっと種類が違う “うるうる感” だ。

特別、小田さんのファンというわけではない、なのに、うるうる、だ。

あれは、一体何なんだろう。

まあ、「それは、こうでこうで、だから うるうる来るのです」 と

説明がついたところで 何も面白くもない。

ただ、そういう体験を出来たことが幸せなんだと思う。


それにしても、たまたまラジオをつけたら、昨日自分が行ったコンサートに

行っていたパーソナリティが、その話をしている確率って、

どれくらいだろう。

しかも、話したのは、ほんの2〜3分で、

いつも、そのFM局 (Tokyo FM) を聞いているわけではないのだ。

たまたま、チャンネルがそこに合っていただけ。

う〜む、シンクロニシティだな。


それと、自分が行っていたコンサートのこと、

ラジオで話されるって、なぜかうれしいもんだ。

意味もなく 優越感がある。(誰に?)





えるごブラザース

今日は、目黒にある Jay J’s Cafe へ L-5 BROTHERS の

LIVE に行ってきた。

L-5 BROTHERS は、直居隆雄、萩谷清による

ジャズ・ギター・デュオ だ。

私も山ちゃんとギター・デュオをやっているので、

ギターデュオには、興味があるし、

雑誌(JAZZ LIFE) で L-5 BROTHERS の記事を読んで、

面白そうだと、CDを買ってみたら、結構、良かったので、

今日のLIVE に至ったわけだ。

ゲストに Vo 清水秀子 を迎えて、たっぷり3ステージで、

2500円は安いな〜。

ああいうレベルの人達って、演奏曲目を決めずにステージに

上がる。

その時、その時の感じで次の曲を決めていくようだ。

本来、そうあるべきだよな。

決めたことを決めたとおりにやるのも、それはそれで、

一つの世界だけど、JAZZ は、その場、その時に聞こえる音を

紡いでいく音楽だから、やっぱり、ああいう風になりたいと思う。

直居さんが、イントロを弾き出したのに、萩谷さんが、

「なんだっけ?」 って言ってたりする。

でも、次の瞬間には、その曲に入っていく。

今日のLIVEは、JAZZ は、解放の音楽なんだ、自由な音楽なんだ、と

改めて思ったのであった。

それにしても、お客さんが少ないのは、どうしてなんだ?

プロであっても、LIVE で集客するのは、難しいんだな。

ちなみに、「L-5 BROTHERS」 の 「L-5」 は、ギターの品番。

アメリカの Gibson っていうメーカーのジャズのギターだ。

2人ともそのギターを使っているので、コンビ(?)名を

「L-5 BROTHERS」 にしたらしい。

私も一本欲しいギターだが、ビンテージだと100万円以上は、

当たり前、安くても60〜70万円はするギターだ。

今まで、50万円以下の見たことない。

L-5 って、そんなギターなのだ。





2008.9.12

豪華低音三人組

待ちに待った SMV のLIVEに行ってきた。

SMV は、Stanley Clarke, Marcus Miller, Victor Wooten という

世界最高峰のベーシスト3人のスペシャル プロジェクトだ。

いやぁ〜素晴らしい。

ひと言で言うと「贅沢」。

先月発売されたCDも素晴らしかったが、LIVEはもっと素晴らしい。

ベースが3人なので低音ばかりで、ちゃんと聴けるのだろうかと

心配したが、音の分離も思ったよりクリアで、余計な心配だった。

メンバーは、その3人にドラムとキーボードの計5人。

マーカスは、4弦、5弦、フレットレス、アルトサックスにバスクラリネットと

相変わらずマルチぶりを発揮。

バスクラリネットの音が美しい。

スラップは、いつものように爆発!

スタンリーは、トレードマークのアレンビックと、ウッドベース。

このウッドベースが、凄かった!

まるで、フラメンコギターのように弾いてみたり、

パーカッションかと思うような音を出したり、

なんじゃそりゃあ〜という奏法の連続。

ビクターは、楽器はフォデラの4弦のみだったけど、

SOLO コーナーでサンプラーを使い、自分の弾いた

フレーズにどんどん音を重ねていき、即席でカラオケを作り、

それをバックに演奏。

最後には、16分音符で一つずつ音を重ねていくという、

離れ業を披露。

3人とも神技の連続なのだが、テクニックの披露に終わらず、

音楽として素晴らしいのだ。

DVD 出して欲しいな〜。


JAZZ LIFEの5月号に、ビクターのインタビューが掲載されていた。

自分のアルバムに数人のベーシストを招いて

一緒に演奏していることに関して、

「ギタリストやシンガーは、お互いをライヴァル視しがちですが、

あなたにとってベース・プレイヤーは、どんな人たちなのですか?」


という問いに 彼はこう答えている。

「競争相手とは考えていない。

キミは日本語を話す。

友達が日本語を話しても、それは競争じゃないよね。

言葉を話すことが大事なわけじゃない。

大切なのは、何を話すか、だ。

こうも言える。

人が話をするとき、みんな口という同じ “楽器” を使うけど、

口が重要なのではなく、中身が重要なわけだよ。

友達がたまたまベースという同じ “楽器” をプレイするだけのことで、

中身はみな違う。

一人ひとりがオリジナルな存在。

中には、自分を他の人と比べて嫉妬にかられる人もいるだろうけど、

僕はそういうことには 興味はない。」






2008.10.18

四十路パラダイス

今日は、大阪から友達が バンドの LIVE に来たので観に行ってきた。

渋谷のブルーヒートという ブルース&ソウルのバーでの LIVE だ。

「大阪から」 と書いたが、厳密には、ベースとドラムが大阪、

ギターとピアノが名古屋、もう一人ギターが東京在住というバンドで、

全員が揃って演奏するのは、どうも LIVE 当日だけらしい。

皆、長いこと音楽をやっている人達なので、うまい。

今日、昼間に数時間、リハーサルをしただけとは、

思えないまとまりぶりで、ソウルやブルースを聴かせてくれた。

アンコールの2曲は、全くのぶっつけ本番で、リハーサルもしていない、

と聞かされビックリした。

私の友人は、ベース担当で、初めて彼と出会ったのは、

今から24年ぐらい前、彼はまだ大学生だった。

私が大阪にいた時は、いくつかのバンドで一緒に演奏した仲だ。

さて、そのバンド、名前を 「四十路パラダイス」 という。

全員が40代だったから、その名前にしたようだが、

ひとり、四十路を卒業したので、

「アライソ (アラウンド五十路) パラダイス」 に名前を変えると、

言っていた。

皆、仕事と家庭を持ちながら、音楽を楽しんでいる。

良いことだ。





2008.10.29

JAZZ

ジャズギターを習い始めて、早いもので1年半が経った。

9月から、私の習う師範代が変わった。

今日はその新しい (と言ってもずい分前から師範代である) 師範代、

太田雄二さんが、水橋 孝トリオの一員として、目黒のJay J's Cafe に

出演するので聴きに行ってきた。

19時過ぎにお店に入ると、まだ一人もお客は来ておらず、

バンドは、リハーサル&打ち合わせ中。

その貴重なリハを横で見物させてもらった。

「えっ?それで終わり?そんなんで本番するの?」

という程度の音あわせ。

ある曲など、ベースの水橋さんが、

「これは、やらなくってもいいだろ」 とリハをパス。

今日、どんな曲をやるかなんて、今初めて話している様子で

もちろん、事前に打ち合わせた形跡などない。

ああ、これが、ジャズというものかと、改めて痛感。

そして、本番でも曲順は、決まっている風ではなく、

打ち合わせやリハに出てきていなかったような会話で、始まる曲も。

例えば、水橋さんが太田さんに譜面を

「これ、Aマイナー だから」 とか何とか言って渡してる。

本番中にだ。

ああ、スゴイ。

JAZZはそうやってやるもんだと、知ってはいても、

目の前で見るとスゴイ。

もうちょっと、打ち合わせてるんと違うか、と思っていたのだが、

ホントにほとんど何も決めごとなしに進行していく。


ギターの太田さん、1982年生まれだから、まだまだ若い。

ドラムの北澤さんも若い。

ベースの水橋さんは、1943年生まれ。

彼は、Harbie Hancock、George Duke、Chris Connor、

渡辺貞夫、日野晧正などなどと共演してきた大御所だ。

若いドラムとギターが、その大御所の懐を借りて、

自由に演奏している、という感じだったが、

出てくるサウンドに年齢差は、関係ない。


私は40歳を過ぎた頃、50歳になったら Jazz Guitarist 、と、

漠然と思っていたが、う〜む、とてもあと4年では、

あの域に 到達しそうにない。

というか、足元にも及びそうにない。

参ったな。

でも、ボチボチやるしかないな。





2008.11.22

至福のとき

昨日は、六本木 Billboard Live へ、David T Walker を

観に行ってきた。

昨年5月の初単独名義公演、そして12月には、再び来日。

今回で、本人名義としては、3度目の来日となる。

私は、90年代に彼が Band Of Pleasure の一員として来日した際、

2度観にいった覚えがあるが、その頃は、どちらかというと、

その Band のもう一人のギタリスト 山岸潤史 が目当てであった。

それが、初めて ナマで彼の演奏に触れた時、

一発で すっかりその魅力に取り付かれてしまったのだ。

昨日も、あの One and Only な音色とフレイジングで、観客を魅了した。

ここでも数日前、「私が私であること」 で少し彼のことに触れたが、

昨日も、David は、ただ David で、ギターを奏でていた。

あんな風に世界を表現できたら、どんなに素晴らしいだろうと、

思ってしまうのは、まだ、私は私でない証か。





2008.11.25

Martin Taylor

さて、何と書けば良いのか、しばらくPCに向かっているのだが、

言葉が思いつかない。

今日は、Martin Taylor のライブ。

ギター1本のソロ演奏のみ。

美しすぎて、何度も泣けてきた。

私もギターを弾くが、同じ楽器を演奏しているとは、思えない。

スローは、究極に美しく、軽快な曲は、ホントに楽しく、

超絶技巧を一生懸命にではなく、優雅に華麗に聴かせる。

でもどうして、お客さんが少ないんだろう。

みんな、知らないだけなんだろうな。

私は、2003年に初めて観に行って以来、

これで4度目だが、毎回素晴らしい。

ハズレなし。

そして、なんと明日、友人が招待状をもらったので行かないか?と

誘ってくれたのだ!

スゴイ、ラッキー!

先週は、David T Walker、今週は2日続けて Martin Taylor。

なんという幸せ。





2008.11.26

Martin Taylor その2

昨日、書いたとおり、今日もコットンクラブへ

Martin Taylor を観に行ってきた。

しかも、昨日と同じ席に座って観た。

演奏曲は、半分以上昨日と同じだったが、

曲は、同じでも彼の演奏は昨日とは違った。

もちろん、昨日と同じように弾いている部分もあったが、

かなり自由に その時その時で弾いているようである。

やはり、JAZZ なのだ。

お客さんは、昨日より多かったので良かった。

聴いている最中、

(このスタイルこそが、私のやりたいことだ!) と ひらめいた様に思い、

(そういえば、先週 David T Walkerを聴いた時も

これが、私のやりたいことだ!) と思ったな、と気付く。

なんと影響の受けやすい46歳。

単純。

でも、それぐらい素晴らしいっちゅうことなのだよ。


そして、今さらながら、Martin Talor ってスゴイ名前。

アメリカには、「Martin」 というギターメーカーも

「Taylor」 というギターメーカーもあるのだ。

Martin は、イギリス人だけどね。


Martin Taylor - Georgia on my mind





2008.11.30

越智順子

昨日まで知らず、ショックを受けたのだが、

7月27日に Jazz Singer 越智順子さんが 永眠された。

数年前、たまたま友人に誘われたライブで知り、

ファンになり、CDも購入した。

その後、2006年3月に渋谷 JZ Brat でのLIVEを観た。

その後も何度かライブに行きたいな、と思ったのだが、

スケジュールが合わず、見合わせてきた。

どうも病気だったようで、昨年11月に、活動を停止し、

治療に専念されていたようだが、それも知らなかった。

まだ、43歳。

早すぎる。残念だ。

冥福を祈る。


2007年11月4日岡崎ジャズストリートでの
「When You Wish Upon A Star」 が、YouTubeにアップされていた。
これが、最後の歌だったのかも知れない。
曲の終わりまで彼女の姿が見えず、
最後に彼女が 「また来年。ありがとう。」 と言うのが、なんとも辛い。

Junko Ochi 「When You Wish Upon A Star」




2008.12.15

SHINE A LIGHT

カッコよすぎ、ミック・ジャガー。

「SHINE A LIGHT」 を観て来た。

ザ・ローリング・ストーンズの大ファンであるマーティン・スコセッシ監督が、

2006年秋、二ューヨークのビーコン・シアターで開催された

彼らのライブを、アカデミー賞受賞 (『ディパーテッド』) 撮影監督率いる

撮影チームを使い撮影した音楽映画。

時々、インタビューが混ざるが、ほとんどフィルムコンサートだ。

正直、私はストーンズのファンではない。

ミック・ジャガーより、ロッド・スチュワート、

キース・リチャーズより、エリック・クラプトン、が好きだった。

なのに何故、この 「SHINE A LIGHT」 を観に行ったのか、

自分でも良く分からないのだが、この作品の公開を知った時から、

なんとなく、これは押さえておく作品だな、と思っていたのだ。

そんなに熱烈なファンでもないし、曲もたくさん知らないし、

もしかしたら、退屈かも、と覚悟して観に行ったのだが、

退屈など とんでもない!

1曲目、「Jumpin' Jack Flash」 で、鳥肌!

ミック、カッコよすぎ!

この撮影時、64歳でしょ。

もう怪物。

今年は、小田さん(小田和正)にも衝撃受けたけど、もっとスゴイ。

でも、どうして今まで一度も ミックのことをカッコいいと

思ったことがなかったんだろう・・・と 帰り道、考えてみた。

で、思いついた。

実は、私がバンドを始めた16〜7歳の頃、

2〜3歳年上のバンドをやっている人達と

一緒にイベントなんかをする機会が数回あった。

そこに、いたのだ、ストーンズにかぶれたバンドが。

その頃、私はストーンズをちゃんと聴いたことがなかった。

言わば、彼らのコピー演奏で、ストーンズを知ることになったのだ。

そして、そのバンドのヴォーカルは、

もちろんミックのように踊り、ミックのように歌う。

が、当然、ミックではないので、カッコよくない。

その時、きっと、ストーンズってカッコよくない、と思ってしまったんだ。

だから、レコードもCDも買ったことがない。

あ、そういえば、80年代、ミックの1st ソロアルバムは、買ったけど、

あんまり聴いた覚えがない。

(FMでたまたま録音した、ストーンズの『刺青の男』 は、

割とカッコええやん、 と、ちょっと聴いてた覚えがあるけど。)

そんなわけで、ミックのカッコよさも知らずに ここまで来てしまったわけだ。

認識を改めよっと。


映画では、

キースが映っている時は、キースの音が大きくなり、

ロニーが映っている時は、ロニーの音が大きくなるという風に、

編集されているので、普通のライヴ・ビデオとは、違う臨場感が

楽しめる。

カメラワークもさすが。


昔、スティングが 「40歳を過ぎて、ステージを走り回るのなんてイヤだ」

と、ロックを続けることを否定した言葉を読んだ覚えがあるが、

このおっちゃん達、60歳を過ぎていますぜ。

まあ、走り回ってるのは、ミックだけだけど。


なお、この映画は、DVDなどで自宅で観てはいけません。

映画館の大画面で観るのが正しい観方なのだ。


SHINE A LIGHT 公式サイト




2008.12.23

2008 ベスト・ライヴ

今年もあと1週間ほど。

毎年、思う、光陰矢のごとし。

2008年は、プロアマ合わせて27本のLIVEを観た。

もっと観たいと思うが、日本では音楽を見る料金が高く、

あきらめたLIVEも多い。

さて、その27本の中から、今年のライヴ・ベスト5 を決めようと思う。

第5位 David T Walker (11/21 @Billboard Live Tokyo)

 ギターで歌う、ということはどういうことか、David を聴けば分かる。
 昨年に引き続き、自分名義での来日。

第4位 小田和正 (6/19 @代々木体育館 & 9/10 @武道館)

 60歳とは思えぬ声とパフォーマンス。
 なんと2回も、しかも良い席で観ることが出来た。

第3位 Martin Taylor (11/25&26 @Cotton Club)

 ギター1本のみで、あそこまで豊かな音楽を奏でる人は他にいない。
 2日続けて観ることが出来、幸せ。

第2位 SMV (9/12 @Billboard Live Tokyo)

 Stanley Clarke, Marcus Miller, Victor Wooten 3人の
 スペシャル・プロジェクト。贅沢な極上LIVE。
 Marcus とVictor が目当てだったが、意外や Stanley に感動。

そして、第1位は、
Bobby McFerrin & 新日本フィル (1/23 @すみだトリフォニーホール)

 新日本フィルの指揮を Bobby が務めたが、
 良かったのは、彼のソロパフォーマンス・コーナー。
 そりゃもう世界遺産でしょ、って感じ。

というわけで、2008ベスト・ライヴでした。

来年もたくさん良いライヴが観れますように!

近々、映画部門も発表予定!





2008.12.30

2008年 印象に残ったCD

今年もあと一日となった。

年賀状作成ソフトのテンプレートの中に

「今年も良い年でありますように」 というあいさつ文があったが、

「今年“も”」 という為には、前年も良い年でなければならない。

2008年は、あまり良い年ではなかった人が多いだろうから、

これは、使えないな、と思った年の暮れであった。


さて、今年もたくさんの音楽を聴いた。

何年も前に発表されたCDを 今年初めて聴いたというものもあるし、

今年、発売されたCDもある。

合わせると数十枚になるが、今年発売されたものの中から、

印象に残った数枚を紹介しよう。(順不同)

Victor Wooten 「Palmystery」
 美しいベースソロを聴かせる Victor。
 彼のCDを買ったのは、これが初めてだが、素晴らしい。
 今年は、SMVでナマVictorを観たが、
 是非、彼名義のLIVEを観てみたい。

小島良喜 「KOJIMA」
 大好きなピアニスト小島良喜の1st アルバム。
 Jazz、Blues、Rock、Pops の垣根を感じさせない一人。
 夜、車を運転しながら、一曲目の「KATAOMOI」 で泣いた。

Martin Taylor 「Double Standards」 「Freternity」
 「Freternity」 は、本国イギリスでは昨年の作品だが、日本では、
 新作 「Double Standards」 と合わせて、2枚同時にリリースされた。
 ソロギターの演奏が多い Martin だが、「Freternity」 では、
 久々のバンドでの演奏。
 しかもそのDVDも付いての発売。
 「Double Standards」 は、ソロギターを発展させて、自分一人で
 2度弾いて、オーバーダビングしているのだが、これがスゴイ。
 アイディアは、昔からあることで同じように録音した数人の
 ギタリストのCDを持っているが、どうしても、そういう風に
 録音すると音楽の躍動感みたいなものが失われてしまうのだが、
 Martin の場合は、本当に同時に二人で弾いている様だ。

David T. Walker 「Thoughts」
 世界平和のために聴きましょう。

Pat Metheny Trio 「Day Trip」 「Tokyo Day Trip」
 Pat のCDは、以前から数枚持っていたのだが、
 彼のギターのトーンがあまり好きになれず、
 そんなに聴いていなかったのだが、段々良さが分かってきた。
 「Day Trip」 はギタートリオで、発売は今年だが、録音は2005年。
 その頃のLIVEを録音したものが、「Tokyo Day Trip」。
 新春の来日公演も行くことにした。

手嶌 葵 「虹」
 これは、シングル。
 映画 「西の魔女が死んだ」 の主題歌。
 まあ、これは映画が良かったから買ったCDだけど、
 秋の夜中によく聴いた。

他には、SMVの 「Thunder」、L-5 Brothersの 「Heartmade」なども
印象に残っている。

来年も、良い音楽にたくさん出逢えますように!






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