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つつみしんやのひとりごと  2012年 MUSIC
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2012.1.8

2011年のベスト

年末に余裕がなかったので、今さらだが、

2011年の映画とライヴを振り返りたい。

まず、映画。

昨年は、43本を映画館で鑑賞。

私のベスト5は、これだ。(順位は付けがたいので観た順)

1.『阪急電車 片道15分の奇跡』
2.『127時間』
3.『人生、ここにあり!』
4.『英国王のスピーチ』
5.『マネーボール』

この5本、並べてみるとあることに気付く。

『阪急電車 〜 』 を除く4本が、

実話に基づいている映画なのだ。

「事実は小説より奇なり」 というが正に。

そして、その4本には、人間の素晴らしさである 「勇気」 「希望」

「尊厳」 「気高さ」 「信念」 「コミットメント」 「愛」 などが、

散りばめられている。

ご覧でない方には、是非お薦めしたい。

次点は、『ミッション:8ミニッツ』、

残念賞 (ワースト) は、『手塚治虫のブッダ』 だな。

これは、製作陣に 「ほんまにこれでええと思てんの?」 と

訊いてみたい1本だった。


今年は、うれしいことがある。

あと7ヶ月ほどで、私は50歳になるのだが、

そうなると、「夫婦50割引」 が利用できるのだ。

「夫婦50割引」 は、夫婦のどちらかが50才以上なら、

映画の料金が夫婦で 2000円になるというもの。

2004年からの3年間のキャンペーンだったが、好評だったので、

今では 多くの劇場で恒常的なサービスとして実施されている。

夫婦で観に行った時だけに限られるが、

昨年でいえば、43本中 約半分は、妻と観に行ったので、

それらが、2人で2000円で観られるようになるというわけだ。


さて、次はライヴ、コンサートのベスト5。

観に行ったのは35本。

こちらは、強く印象に残っている順に。

1.上原ひろみ ソロ・ピアノ
  4月13日 @Cotton Club

  地震から約ひと月後、急遽決まったライヴ。
  魂を揺さぶられるような演奏だった。

2.上原ひろみ The Trio Project (feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)
  9月3日 東京JAZZ @東京国際フォーラム・ホールA
  12月3日 @東京国際フォーラム・ホールA
  12月4日 @東京国際フォーラム・ホールA

  贅沢にも3度も鑑賞。
  こんなに聴きたいと思ったピアニストは初めてだ。

3.ギラ・ジルカ (vo) 矢幅歩 (vo) 竹中俊二 (gt) 北村嘉一郎 (vo per.)
  7月2日 @BODY&SOUL

  「こんなに楽しいライヴも珍しい」 と思うぐらい、楽しかった。

4.Janis Ian
  1月29日 @Billboard Live東京

  ファンというわけでもないのだが、感動してしまった。

5.Kurt Rosenwinkl Trio
  2月6日 @PIT INN

  カートは、9月29日にも観たのだが、2月の方が、
  断然良かった。


まだまだ良かったライヴあるのに、ベスト5まで いってしもた。

他に良かったのは、Lee Ritenour & Mike Stern、EAGLES、

Martin Taylor & Ulf Wakenius、DMS (featuring George Duke,

Marcus Miller, David Sanborn)、高中正義、Johnny A.、

井上銘、渡辺香津美&大西順子、Michel Camilo & Tomatito、

Jaco Pastorius Big Band、Oz Noy,Will Lee & Keith Carlock、など。

ところで、昨年は、複数回 観たアーティストが多かった。

Lee Ritenour & Mike Stern が3回、

DMS、Char、高中正義、Kurt Rosenwinkl が、それぞれ2回。

そして、上原ひろみを4回も観ているので、

一番多く観たアーティストは、上原かというと実はそうではない。

一番多く観たアーティストは、ドラマーのサイモン・フィリップス。

上原ひろみ The Trio Project での 3回のほかに、

2月に Lee Ritenour & Mike Stern のライヴで 2回、

9月に TOTO で1回、と合計6回も彼のドラムを生で体験したのだ。

その 3組の音楽性の違いも面白い。


今年もいっぱい良い映画と音楽に出会えますように!





2012.1.12

奥田 弦

テレビにも何度か出演したようなので、

ご存知の方もいるだろう。

9才の天才ジャズピアニスト、奥田弦君の紹介。

3才でおもちゃのピアノで遊びはじめたらしいが、

両親が音楽家とかそういうわけではないようだ。

モーツァルトが5歳で作曲したと聞き、

「僕も5歳で」 と作曲も始めたという。

驚くのは、ピアノを習ったのは 3ヶ月だけで、

あとは全て自己流だということ。

これは、天才としか言いようがないな。


チェケラウト!
 ↓
7歳のときの演奏 Take The A Train

8歳のときの演奏 HYMN TO FREEDOM

9歳でCDデビュー!







2012.1.14

Groove Pockets

2012年、初めてのライヴは、「Groove Pockets」。

メンバーは、この人たち。

永田ジョージ (keys)
MaL (Breath)
Kubota (gt)

Groove Pockets」 は、キーボードの永田ジョージが中心になって

色々なミュージシャンとコラボする、ライヴ・プロジェクトらしい。

私は、昨年 ヴォイス・パーカッション (上には「Breath」 と表記) の

マルさんと共演の機会があり、めちゃくちゃ楽しかったので、

月イチで bar dAZE でライヴをやっている彼を

(一度、観なきゃ) と思っていたのだ。

キーボードの永田ジョージは、演奏する笑顔がとてもさわやか。

ギターのクボタは、「Jill-Decoy association」というバンドの

ギタリスト。

私は、その 「Jill-Decoy association (略して ジルデコ)」 を

知らなかったが、結構な人気らしい。

ギブソンの珍しいタイプのセミアコ・ギターは、とても甘いトーンで、

テクニックもあり、フレイズもツボを得た演奏で好印象だった。

マルさんは、やっぱり気持ちの良いリズム。

ヴォイス・パーカッションをナマで聴いたことのない友人と

行ったのだが、とても驚き、感動していた。

あの中に入ってギターを弾きたいと思ったが、

私のテクとセンスでは、あかんな〜。





2012.1.17

SPAIN

しばたはつみ と言えば、『マイ・ラグジュアリー・ナイト』。

1977年のヒット曲で、作詞曲は、来生姉弟。

彼女には、歌謡曲というイメージがあったが、

たまたま、彼女の歌う 『SPAIN』 を発見した。

これがめちゃくちゃゴキゲンだ。
  ↓
しばたはつみ SPAIN


たぶん、90年代のテレビ番組、渡辺香津美の

「夢の乱入者」 だと思われるが、YouTubeってスゴイよな。

今さらだけど。

誰のソロより、しばたはつみのスキャットがスゴイ。

歌いながら、清水さん (ベース) に絡んでいく姿は、

夢に出てきそうなほど、強烈。

(わぁ、しばたはつみってこんなん歌うんや−。

ライヴやってたら、観に行きたいな) と検索してみたら、

なんと、2010年3月に亡くなっていた。

57歳。

若いなぁ。

そういえば、そんなニュースを読んだような気もする・・・。

惜しいなぁ。





2012.1.21

17歳

17歳の頃って、どんなんだった?

高校2〜3年。

一番、多感な時期。

いろいろ、人生の初体験の多い時期。

あんなことも、こんなこともあの頃、初体験したのだ。

さて、渡辺香津美 (ジャズ・ギタリスト) が、

17歳の高校生のときに録音したデビュー・アルバムが、

復刻、最近 CDで再発された。

渡辺香津美 は、現在、58歳。

41年前の1971年の録音だ。

17歳で、デビュー。

この時、ギターを始めて3年、ジャズを弾き出して

1年というからぶっ飛びだ。

確かに、ちょっと甘いところも否めないが、

今聴いても やっぱりスゴイ。

ジャケットの写真は、レコード会社の大人が選んだのか、

もしかして、17歳の本人だったりして・・・。


 Infinite 渡辺香津美





2012.2.2

Pearl Jam

昨日、映画 『50/50』 について、

「ラストシーンで流れてくるギターが良い」 と書いた。

そのギターは曲のイントロ部分で、そのままエンディングロールへと

つながるのだ。

気になったので、誰の曲か調べてみたら、

Pearl Jam の 『Yellow Ledbetter』 という曲だった。

Pearl Jam は、名前しか知らなかったけど、

こういうギター好きやな。

ストラトキャスターの音が気持ちよろしい。

『50/50』 は、シアトルが舞台。

Pearl Jam って、シアトルのバンド。

そういうことも分かると面白い。


Pearl Jam - Yellow Ledbetter

Pearl Jam - Yellow Ledbetter (Live)





2012.2.8

TEDESCHI TRUCKS BAND

テデスキ・トラックス・バンド、来日公演に行ってきた!

いやぁ〜良かった、良かった。

めちゃくちゃ、良かった。

スライド・ギターの天才、デレク・トラックスと

その嫁はんのブルース・シンガー、スーザン・テデスキ率いる

総勢11名のバンドだ。

デレクのことは、2006年にエリック・クラプトンの

ツアー・メンバーとして観ているのだが、

その時は、それほど興味がなかったのだった。

昨年、テデスキ・トラックス・バンド名義での 1stアルバムを

聴いて、これはライヴを観なきゃと、割と早い時期にチケットを

購入したこともあってか、渋谷公会堂の前から8列目という、

良席で観ることができた。

客の95%は、男。

しかも、かなりおっさん率が高い。

まあ、オールマン・ブラザースとか好きなおっさんが

来てるんやろな。

かなり熱狂的な客が多かった。

演奏前、ステージに登場しただけで、大歓声。

客の目当ては、ほとんどがデレクのギターでしょう。

デレクが、スライドをウィンウィン言わせるたびに、

おっさんの歓声が上がってた。

デレクは、見た目は非常にクールに弾いているようだが、

その出音は、エモーショナルで、エネルギッシュで、

パワフル。

何度も うるうる来てしまうほど、心に響くギターだ。

変な表現やけど、

(そう、俺はこういうアメリカが好きやったんや!) と

心の中で叫んでました。

なんというか、若い頃 聴いていた、ロック、リズム&ブルース。

聴いてる自分も若返ったような感じ。

かといって、懐古趣味ではないのだ。

表現が難しいけど、とにかく良かったよ。

サイコー!


テデスキの歌は、CD よりソウルフルに感じたな。

彼女、ミニスカートに、ブルースギターって、スゴイよね。

テデスキのギターは、テレキャス、ストラトとディアンジェリコ。

デレクは、ギブソンSG 1本。

デレクって 名前、まさかと思ったけど、

デュアン・オールマンが参加したクラプトンのバンド、

「デレク・アンド・ザ・ドミノス」 から取られているらしい。

おじさんは、オールマン・ブラザーズ・バンドの

オリジナル・メンバーであるブッチ・トラックス。

まあ、ホンマもんですわ。


メンバー:
デレク・トラックス (g)
スーザン・テデスキ (vo, g)
オテイル・バーブリッジ (b)
コーフィ・バーブリッジ (key, flute)
タイラー・グリーンウェル (ds)
J.J.ジョンソン (ds)
マイク・マティソン (cho)
マーク・リヴァース (cho)
ケビ・ウィリアムス (sax)
モーリス・ブラウン (tp)
ソンダース・サーモンス (tb)

ツイン・ドラムでっせ。








2012.2.12

ホイットニー・ヒューストン死去

「ホイットニー・ヒューストンが11日、ビバリーヒルズ市内の

ホテルで死去した」 と報道された。

48歳だった。

死因は、まだ発表されていないが、事件性はないとのことだ。

ホイットニーは、一時期ドラッグにはまり、

音楽から遠ざかっていたが、2009年にステージに復活した。

私は、彼女の初来日公演を大阪フェスティバルホールの

最前列で観た。(1986年11月4日)

ホイットニーのファンの友人が、苦労して取ってくれたチケットだった。



来日の初日公演で、本当かどうか知らないけど、

この日だけアンコールがあり、他の日はアンコールをしなかった

と何かで読んだ覚えがある。


私も彼女のヒット曲、「Saving All My Love For You」 は、

何度も演奏した。

1963年生まれだから、私 (1962年生まれ) と同年代。

早すぎる死だ。

冥福を祈る。

合掌。





2012.2.26

Jesse Van Ruller

ジャズ・ギタリスト、ジェシ・バン・ルーラー の紹介。

若手だと思っていたが、1972年生まれだから、

私と10歳しか違わない。

今年40歳か。

とても美しいギターを弾く人で、時々聴きたくなる。

お薦めは、一昨年のアルバム 『Chamber Tones』 から、

1曲目 “Cow Daisy”

この曲、どことなく、パット・メセニーの “Travels” にも似た世界観で、

アメリカの田舎を思い起こさせながら、どっぷりとアメリカと

いうわけではない感じがするのは、やはり彼がオランダ人だからか。

この曲を聴いて、気になった方は是非、アルバム全曲聴かれたし。

演奏は、クラリネット or サックスとベース、そしてジェシのギターという

トリオ。

ギターとクラって、合うのだ。



アルバム・タイトル 『Chamber Tones』 の 「Chamber」 は、

「室・空洞」 というような意味で、音楽用語としては、

「室内音楽の」 という意味だ。(Chamber Music は室内音楽)

だから、 『Chamber Tones』 もほとんど 「室内音楽」 と同義だろうが、

「Tone」 は、音楽というより 「音」 「音色」 といった意味だ。

今月 (数日前) ニューアルバムがリリースされたばかりだが、

そちらはまだ聴いていない。

『Chamber Tones』 と同じメンバーで録音しているので、

こちらも楽しみだ。(注文済み)


ジェシのライヴは、2005年4月の来日時、ブルーノートで観たが、

その時は、「ヨーロッパの田舎の兄ちゃん」 という、どちらかというと

地味な印象だった。

7年ぶりに今週土曜日 (3月3日) に、観に行く予定。

メンバーは、『Chamber Tones』 のレコーディング・メンバーで、

上記で紹介した動画の3人。





2012.3.2

白熱のスーパーセッション!

(なんてダサいタイトルなんだ) と自分でも思うが、

そんな表現がピッタリのライヴに行ってきた。

〜 Miles Davis’ Alumni Super Session 〜 と題された

このセッション、出演は下記のメンバー。

Gt : Robben Ford
Org : Joey DeFrancesco
Dr : Omar Hakim,
B : Darryl Jones
Tp : Wallace Roney

@ Billboard Live Tokyo (2nd Session)

トランペットのウォレス・ルーニーのことは、良く分からないが、

他の4人は、マイルス・デイヴィスとの共演歴のあるプレイヤーで、

「Miles Davis’ Alumni」 とは、マイルスのバンドの

卒業生という意味だ。

まあ、この面子で演奏が悪かろうはずがないのだ。

ロベン・フォードは、数年前、ラリー・カールトンとの公演を

観たが、CDの所持枚数の割りに、ナマで観るのは、

これが2回目となぜか少ない。

この人、歌うのだけどあんまり、歌は好きじゃない。

今日は、ギターだけだったので良かった。

思ったより、弾きまくらなかったのは、

やはり自分のリーダー・ライヴではないからだろうな。

ギターは、テレキャスターと、数曲で (たぶん) サカシタの

レスポール・タイプを使用。

両方、ええ音でした。


ドラムのオマー・ハキムは、2010年の東京JAZZ、

渡辺香津美の 「TOCHIKA 2010」 セッション以来。

この人、上手いのはもちろん知ってるけど、

今日のドラムソロは、途中で鳥肌立ってしもた。

一時、中途半端な髪型の時代もあったけど、

今はスキンヘッドで、さしずめ修行僧のような いでたち。

いや、修行僧というより、メガネをかけているオマーは、

ちょっと遠くから見ると、ガンジーに見えたよ。


ベースのダリル・ジョーンズ。

たぶん、ナマ・ダリルは初めて。

最近は、ローリング・ストーンズのイメージが強いが、

やっぱり、ジャズ・ミュージシャンですな。

マーカスのような派手さはないものの、ええベースでした。


オルガンのジョーイ・デフランセスコ。

この人のこと、良く知らんねんけど、なんとなく

どっかで観たことあるような気がする。

オマーが細いだけに、異常な太り方に見え、健康面で心配。

余計なお世話か。


トランペットのウォレス・ルーニーは、客席に対して

横向きにラッパを吹く人で、私の席からはずっと、後姿やった。

残念。


演奏曲は、たぶん、マイルスゆかりの曲ばかりだったんやろな。

スタンダードあり、マイルスの曲ありでした。

アンコールでやった、『Splatch』 は、マーカスの演奏で

何度も聴いているが、マーカスとは違う感じで良かった。

このメンバーでのライヴCDか、DVD が出ないかな〜。


演奏が始まる前のビルボードライヴ店内。左の紫色っぽい所がステージ。






2012.3.3

極上の室内音楽

数日前、ここで Jesse Van Ruller を紹介したが、

その彼のトリオのライヴに行ってきた。(@ Cotton Club)

先日発売された最新CD 『The Ninth Planet』 は、

Jesse 名義ではなく、Chamber Tones Trio 名義に

変わっている。

セッションではなく、バンドになったぞ、ということか。

その Chamber Tones Trio 。

メンバーは、

Gt: JESSE VAN RULLER
Cla: JORIS ROELOFS
B: CLEMENS VAN DER FEEN

チェンバートーン (室内楽) と呼んでいるのは、

おそらくドラムレスだからだろうが、考えてみれば、

ドラムがいたって、ほとんどは室内で演奏、鑑賞される。

でも、あえて 「チェンバー」 という言葉を使うのは、

きっとなんらかの背景があるんだろう。

クラシックでも小編成の楽団を 「室内楽団」 と呼ぶしね。


さて、演奏の方はというと、CD で聴いたとおり 素晴らしかった。

クラリネットとベースの2人は、新人 (見るからに若そう) と

いうことだが、ジェシが一緒にやるだけあって、素晴らしい

プレイヤーたちだ。

クラリネットのヨリスは、バス・クラリネットの方が多かったが、

このバス・クラが良い。

バス・クラといえば、マーカス・ミラーもよく吹くが、

マーカスはベーシストだからか、バス・クラでも低音を

多用する様に感じるが、ヨリスはマーカスより、

平均的に高い音まで出しているように感じた。

3人で、向かい合うように演奏するそのアンサンブルは、

3人の会話のようで、全く美しく、ため息が出るほど。

ジェシのギターは、ギブソン ES−150 。

ダブル・カッタウェイで、一見335などのセミアコのようだが、

ボディが深くフルアコだ。

あんまり見ない珍しいタイプだが、ええ音でした。

欲しいな。

アンプは、(たぶん) Fender ツイン・リヴァーブ。


3月6日に、Motion Blue (横浜) で、ライヴがある。

何とこの日は、6000円で入れ替えなし!

(Cotton Club は自由席6500円で入替え制だった。)

もう1回観たいけど、残念ながら予定があって行けない〜。


Circles / CHAMBER TONES TRIO
  ↑
この曲も、今日演りました。





2012.3.7

Rock Legend
Leon Russell


不朽の名曲 「ソング・フォー・ユー」 「マスカレード」

「スーパースター」 などの作者である レオン・ラッセル の

ライヴに行ってきた。(@ビルボードライヴ東京)

昨年4月の来日公演を予約してあったのだが、

震災の影響で、来日をキャンセル。

その時のエントリーが これ

あれからもうすぐ1年なのだ。

資料によるとレオンは、1942年生まれなので69歳だが、

杖をついての ゆっくり歩きながらの登場を見ると

もっと高齢かと思ってしまった。

バンドは、レオンを入れて5人。

Leon Russell (Key/Vo)
Chris Simmons (Gt/Vo)
Jack Wessell (B/Vo)
Beau Charron (Gt/Lap steel/Mandolin/Key)
Brandon Holder (Drs)

レオン以外は、見た感じ、皆若い。

演奏は、ロックンロール、カントリー、ブルース、R&Bの

ごちゃ混ぜな感じで、これぞアメリカン・ミュージック。

1曲目は、「デルタ・レディ」。

実は、そんなにたくさんレオンの曲を知ってるわけではないのだが、

「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」 や 「ジョージア・オン・マイ・

マインド」 なんかも演奏したし、「ソング・フォー・ユー」

「タイト・ロープ」 をナマで聴けたのは、良かった。

途中、ギターのクリスのブルースの弾き語りも良かった。


レオンの動画をと探していたら、こんなん見つけた。
  ↓
Leon Russell and John Mayer "A Song For You"

短い 「デルタ・レディ」 のあとにレオンのスピーチがある。

なんかええこと言うてるんやろか、司会のエルトン・ジョンが

泣いてるようにも見える。

その後、「ソング・フォー・ユー」。

ジョン・メイヤーのギターソロがまたよろしい。

レオンも思わす、「イェー」 「ライト」 です。


Ray Charles - "A Song For You"
  (with Leon Russell & Willie Nelson)


レイの歌を聴き入るウィリーが印象的。

やっぱり、レイはスゴイよな。





2012.3.14

Warren Haynes, Derek Trucks
 & Susan Tedeschi
 at White−House


今年 2月8日に 渋谷公会堂で観てきた

TEDESCHI TRUCKS BAND。

「めちゃくちゃ良かった」 と書いたが、

彼らと Warren Haynes が、一緒にホワイトハウスで

演奏している動画が、最近 YouTube にアップされた。

直接 ここに YouTube を貼り付ける技を習得したので

早速、ペースト。





大阪にいるその筋の (どの筋や?) の友人が

教えてくれたのだが、ええでしょ。

Warren Haynes って、CD1枚持ってるねんけど、

あんまり聴いてなかった。

めっちゃええやん。

クロイよな。

こうやって聴くと スーザンは、クロクないね。

ほんでやっぱり、デレクのスライド・ソロは、ホンマに素晴らしいね。

曲は、エタ・ジェイムスの 「I’d Rather Go Blind」。

ディープやなぁ。

知らない方のために書いておくと、

左のギターが、デレク・トラックス、真ん中がその奥さんの

スーザン・テデスキ、そして、右のおっさんが、ウォーレン・ヘインズ。

最近知ったんやけど、ウォーレンも

オールマン・ブラザーズ・バンドにいたんやね (再結成時)。

それにしても、アメリカってすごいよな。

こういうイベントをホワイトハウスでやるんやから。

この日は、ブルースの日みたいで、ジェフ・ベックやら

ミック・ジャガーやら、BBキングやら出てたと書いてあった。

音楽監督は、ブッカーT.ジョーンズだと。

オバマ大統領は、白人の歌うブルースをどんな思いで

聴いているんだろう。


おまけで、もっとディープなやつを一発。





残念ながら、エタ・ジェームスは、今年 1月20日に

74歳の誕生日 (1月25日) を迎える前に亡くなった。

合掌。





2012.3.15

Roberta Flack sings the Beatles

ロバータ・フラックの最新アルバムは、ビートルズのカバーだ。

名曲を生み出したポップス、ロックのミュージシャンは、

数多いが、影響力、カバーの数ともビートルズが1番じゃないだろうか。

本作、タイトルはストレートに 『Let  It Be』。





これが、素晴らしい。

カバーって、聴き手にオリジナルの印象があるので、

難しいチャレンジだ。

(これやったら、オリジナルの方がええやん) という風に

思われるんだったら、やらない方がいいわけだし。

オリジナルとは、違ったその曲の魅力、そのアーティストならではの

世界観みたいなものが聴こえてきて、初めてカバーの意味が

あると思う。

本作は、ロバータの歌も素晴らしいし、各曲のアレンジがこれまた良い。

ロバータって、R&B/Soul シンガーの中でも、

どちらかというと しっとりしていて、アレサ・フランクリン、

チャカ・カーンなどに比べて、ファンキーな感じではないし、

ダイアナ・ロスのように ポップでもない。

そんな彼女だからこそ、このアレンジ。

私のお気に入りは、「Hey Jude」 「We Can Work It Out」

「Let It Be」 「Oh Darling」 「Here, There And

Everywhere」 など。

例えば、日本人がこんな風に歌ったら、ダサく聴こえるだろうと

思える節回しだって、彼女が歌えばええ感じに聴こえる。

なんなんやろね。

「Oh Darling のギターがええな」 と思ったら、ディーン・ブラウンね。


このアルバム、超 お薦め! ぜひ、お聴き!












2012.3.17

音楽の値段

音楽は、安くなった。

私が、中学生〜高校生の頃、LPレコードは

1枚 2500円だった。

ある資料によると1975年 (私が中学1年生の年) の

大卒の初任給は、8万500円とある。

LPレコード 2500円は、大卒初任給の 3.1% だ。

その後、この37年間に様々なものが値上がりした。

たとえば、タバコ (ハイライト) は、1975年に80円だった。

(ウィキペディアによると、この年12月に、80円から120円に

値上がりしている。)

現在は、410円なので、5倍の値上がりだ。

タバコの場合は、タバコ税の増税もあるので一概に

比較は出来ないが、色んな物の値段が上がった。

だが、LPレコードに代わる CDの値段は、国内盤で

今も2500円ぐらい。

ダウンロードで 1500円くらい。

輸入版なら1000〜2000円。

時々、1000円を切っているものもある。(もちろん新品で)

2011年大卒初任給の平均は、202,495円とある。

給料は、2.5倍になったが、音楽の値段は下がった。

1500円だとすると、CD は、大卒初任給の 0.74%。

1975年の4分の1以下だ。

下がったどころか、インターネットの普及で、

ほとんどの楽曲を YouTube などで、無料で聴くことが

できるようになった。

最近見つけたお気に入りは、ファンキーな

『Bridge Over Troubled Water』。

Whitney Houston と Natalie Cole だ。

カッコよすぎ!

こういうの観てると、止められず真夜中になってしまい、

困ってしまうのだ。

スゴイ時代になったもんや。








2012.3.20

今日は、春分の日で休日。

妻と2人で、映画 → ライヴ → 映画 と、1日遊んだ。

まずは、ライヴの報告。



KAZUMI WATANABE −TRICOROLL−
featuring
Janek Gwizdala & Obed Calvaire


と題されたこのライヴ。(@Blue Note)

渡辺香津美の最新作 『TRICOROLL』 の

レコーディング・メンバーによるライヴだ。

メンバーは、渡辺香津美 (Gt) と、何度、名前を読んでも

聞いても覚えられない、ヤネク・グウィズダーラ (B) と

オベド・カルヴェール (Drs) のトリオだ。

このアルバムを聴くまで、ヤネクとオベドのことは、

知らなかったのだが、CD で聴いた以上に

ナマで聴くと、すさまじいリズム体だった。

ドラムスのオベドは、変わった名前だがアメリカ人。

ベースのヤネクは、これまた聞き慣れない名前だがイギリス人。

2人とも30代前半と若い。

どうかすると、香津美が引っ張られてるかのような

印象のある曲さえあった。

なんでしょう。

あのオベドの反応の速さ。

ヤネクのソロは、もの凄いスピード感でありながら、

凄く歌っている。

いやぁ、凄かったです。

香津美のソロも凄かった。

特にアンコールの 『RYDEEN』 (YMOのあの曲) では、

ぶっちぎれてたね。

香津美のギターは、Collings のセミアコと、PRS の

シングル・カッタウェイ。

アンプは、Fender (たぶん) ツイン・リヴァーブ。

ヤネクのベースは、フォデラ。

ブルーノートのサイトを開くと早速、今日のセットリストが、

アップされていた。

私たちは、1st Show を観たのだが、見ると

2nd の方が、1曲多い。

たぶん、アンコールが 2回あったんだろう。

そのアンコール2曲目は、私が聴きたかった、

『遠州燕返し』 だ。

やっぱり、観るなら 2nd ということか。

ちょっと悔しいな。





1st / Set List
 1. MOMENT’S NOTICE
 2. SHANG−HAI
 3. ALGORITHM
 4. SEA DREAM
 5. AZIMUTH
 6. THE SIDEWINDER
 7. METABOLISM
 En. RYDEEN








2012.3.31

CHICKENSHACK - Reunion Tour -

チキンシャックは、80年代から90年代に活動した、

日本のフュージョン&ソウルのバンドだ。

その チキンシャック の リユニオン・ライヴ に行ってきた。

@ Blue Note Tokyo

メンバーは、

土岐英史 (サックス)
山岸潤史 (ギター)
続木徹 (ピアノ、キーボード)
デレク・ジャクソン (ベース)
鶴谷智生 (ドラムス)

私は、1989年ごろ大阪で彼らのライヴを

一度 観たのだが、その時は、ベーシストが ボビー・ワトソン、

ドラマーが 沼澤 尚 だった。

今回のベーシスト、デレクは、チキンシャック初期のメンバーで、

今日の山岸さんのMCによると、チキンシャックとして

一緒に演るのは25年ぶりだそう。

ドラムスの鶴谷さんは、後期のメンバーだそうだ。

7〜8年前に知った、大好きなドラマーだが、

彼が チキンシャックにいたのは、知らなかった。

山岸さんは、私が大好きなギタリストの一人で、

現在は、アメリカ、ニューオリンズ在住。

昨年5月、JOE SAMPLE & THE CREOLE JOE BAND の

一員として、“来日し” 久しぶりに元気そうにギターを弾く姿を

観られたのは まだ記憶に新しい。

さて、今日のライヴ、2日間公演のそのラストとなる

2nd ステージを観てきた。

チキンシャックのリユニオン、待っていた人が多かったのね。

驚くほどの超満員。

2nd だったからか、1曲目から演奏はかなり熱い。

やっぱりライヴは、2nd を観る方がええな、と思ってしまった。

実は、山岸さんのギターは好きだが、チキンシャックのことは、

それほど聴いていなかったので、曲も知らない。

それでも、最後には、涙が出るほど素晴らしかった。

思わず、スタンディング・オベーション。

アンコールで2曲演奏後もお客さんが手拍子を止めない。

10分以上は、続けてたんとちゃうかな。

とうとう、メンバー全員もう一度ステージに上がり、挨拶をしたよ。

(演奏はしなかった。)

「また、やります」 という山岸さんの宣言が、

力強かった。

楽屋に引っ込む彼と握手。





マービン・ベイカーというドラマーも一時、チキンシャックに

在籍していた。

私は、1988年か89年に山岸さんのソロ・ライヴで、

マービンを観た。

そのライヴには、日本人シンガーもゲストで2〜3人出ていて、

「You Are So Beautiful」 を1コーラスずつ、

歌ったのだが、その日本人シンガー達よりも、

ドラムを叩きながら歌った、マービンの歌が、

一番、心に響き、感動した。

そして、(ああ、絶対、日本人にソウルなんか歌われへんわ) と、

思った覚えがある。

いつか機会があれば、ぜひ、またマービン・ベイカーを

観たいと思っていたが、今日の山岸さんの話では、

彼は、最近亡くなったそうだ。

残念。

合掌。


マービン・ベイカー在籍時のCHIKENSHACKのライヴ映像を発見。
マービン、歌も歌ってます!







2012.4.5

ROBERTA GAMBARINI

ロバータ・ガンバリーニ のライヴに行ってきた。

@ COTTON CLUB。

ジャズ・ヴォーカルは、そんなにたくさんは知らないのだけれど、

2008年にリリースされた ハンク・ジョーンズ (Pf) との

アルバム 『You Are There』 を たまたま試聴して、購入。

その歌の素晴らしさに、一度は、ナマで聴きたいと思っていたのだ。

今日のメンバーは、

Roberta Gambarini (vo)
Eric Gunnison (p)
Neil Swainson (b)
Willie JonesV (ds)

4日間公演の最終日の 2nd ステージ。

4日間なので、8ステージもあるせいか、観客の入りは、

イマイチ。

40%ぐらいかな。

もったいないな〜。

1曲目、いきなり、無伴奏で歌いだした。

数曲、歌から入ったり、カウントで伴奏と同時に歌い出したり、

ピアノに音をもらったりしないところは、さすが一流。

なんというか、この人の歌には、「joy」 がある。

今朝、通勤中に聴きながら、(カレン・カーペンターに

通じる何かがあるなぁ) なんて思っていたら、

ライヴで、カーペンターズのナンバーを3曲も歌ったので、

ビックリした。

(『 雨の日と月曜日は』 『マスカレード』 『Close to You』)

あとで、Cotton Club のサイトで読んで知ったが、

これは、東日本大震災に心を痛めたロバータが、

日本のファンのために何ができるかを考え、また、

感謝の気持ちを込めて、日本で人気があるカーペンターズの曲を

歌ったとのことだ。


ロバータのことは、CD のジャケットの写真でしか、

見たことがなかったので、実物が出てきたときには、

少し驚いた。(そういえば動画も観たことなかった。)

ちょっと私のイメージとは違い、凄いボディコン、ミニスカートだったのだ。


彼女は、イタリア人。

そのせいか、英語が凄く聞き易く、

珍しく、ほとんど言うてることが分かった。

もとい、「ほとんど」 は言い過ぎや、「大体」。


ロバータは、スキャットが素晴らしいが、

『Estate』 では、ラッパ風のアドリヴも披露。

その 『Estate』 の動画を発見。↓




この曲、ブラジルもんだと思っていたら、

ジョアン・ジルベルトが有名にしたけど、

イタリアのブルーノ・マルティーノという人の曲だった。


The Dizzy Gillespie All-Star Big Band との共演で、
Roy Hargrove と、スキャット合戦。↓




いや〜、素晴らしい。

次回の来日公演も行きたい。





2012.4.10

CHICKENSHACK

先日、そのリユニオン・ツアーに行ってきた、

チキンシャック。

ギターの山岸さんは好きだが、チキンシャック自体は、

あんまり聴いていなかった、と書いた。

ライヴが良かったので、改めてチキンシャックを聴き返すため、

CD を探してみると、その全てが廃盤になっており、

中古盤で高いものでは、アマゾンで1万円を超えている。

レンタルで数枚探し出し、聴いてみると、ええではないか。

山岸さんのギターが好きなのに、どうして今まで、

チキンシャックをそんなに真剣に聴かなかったのか。

1980年代から90年代前半というと、ギター的には、

音楽があまり面白くなかった時代なのだ。

で、どちらかというと、チキンシャックは、その面白くない時代の

影響を受けているという風に、なぜか感じていたのだな。

具体的には、「打ち込み」 ということが挙げられる。

「打ち込み」 とは、ナマのドラムではなく、ドラム・マシーンに

文字通りドラム・パターンを打ち込んで鳴らし、

それと一緒に他の楽器奏者が演奏しているのだ。

私の持論では、1984年に日本の歌謡曲が

急激につまらなくなったのは、この打ち込みのためである。

打ち込みを使えば、人間のドラマーを雇う必要がなく、

安い予算で音楽が作れる。

と、同時にその頃のクリエイターは、その打ち込みが

(たぶん) 面白かったんだろう。

新しい道具は、何でも使いたくなるのが人情だ。


チキンシャックの演奏全てが 打ち込みなのではないが、

時代的に、なんとなく、そういう印象を受けていたんだな。

それと、演奏が大人しいという印象も。

で、その頃、山岸さんは、David T Walker らと、

BAND OF PLEASURE という別のバンドを始めており、

(1st アルバムが、1992年発売) 私は、もっぱら、

そっちを聴いておったわけだ。

今、チキンシャックを聴いてみると、BAND OF PLEASURE と

近い部分もある。

それもそのはず。

ギターの山岸さんだけでなく、キーボードの続木さんも

両方に属していた。

別々のバンドに2人も同じ人がいれば、似ている部分があって当然。

でも、その BAND OF PLEASURE は、超アナログで、

打ち込みとは程遠い平和なブルース、R&B を

やっとったわけです。

ちょっと、横道にそれたが、チキンシャック、

改めて聴いてみると、多少その時代のニオイはするものの

これが良いのだ。

ああ、やっぱり、山岸さんは素晴らしい。

初めて告白するが、(そんな大そうなことではない)

ライヴを観に行って、日本人のギター・ソロで初めて

泣いたのが、この山岸さんなのだ。

先日のエントリーでも書いた、今は亡きマービン・ベイカーとの

ライヴ、大阪バーボン・ハウスでの、ソロ名義のライヴで

何の曲だったかは忘れたが、彼の黒人音楽へ対する

あこがれとリスペクトが胸に刺さり、そのギター・ソロは、

涙なくしては聴けない演奏だった。

そういうわけで、彼がニューオリンズへ移住したと知った時は、

(ついにやりましたか) という祝福の気持ちと、

遠い人 (元々近い人ではないけど) になってしまったような、

寂しさも感じたものだ。


昔、ヤマハの人に頼んでもらってきた、

山岸さんのサインが、実家にあるはず。

今度、探してみよう。


そういえば、以前に Podcast で 石やん (石田長生) の

番組を聴いていたら、山岸さんの話題に触れ、

(石やんと山岸さんは、同じバンドでも活動した同志)

山岸さんのお母さんが、国語の先生で、

生徒に 「ジミヘンを聴きなさい」 と言っていたと

言うてたけど、ホンマやろか。


Youtube で、山岸さんとチャーのセッションを発見した。

チャーは、件のギター “Charizma (カリズマ)” を

弾いており、冒頭、山岸さんに、「ええやろ」 と自慢します。

(山岸さんは、それには答えませんが。)





それにしても、2人とも上手い、美味い、巧い、旨い。





2012.4.14

山岸潤史

先日、「Char meets 山岸潤史」 の動画を紹介したが、

Youtube を色々観ていると 「ギター物語」 なる動画を発見。

どうも、BS の番組を Youtube にアップしたようなのだが、

私は、テレビをあんまり真剣にチェックしていない上、

我が家では、BS を観られる環境さえ整えてないので、

こういう番組があることさえ知らなかった。

Youtube って、ありがたいなぁ。

さて、その 「ギター物語」。

ギターその物ではなくて、ギタリストに焦点を当てた番組で、

色んなギタリストが、ギターを弾きつつ音楽について語る、

という番組のようだ。

その 「ギター物語」 に、山岸さんが出演したようで、

観てみると、昨年12月にアップされており、収録されたのも

最近のようだ。

全部で30分以上あったので、読者の皆さんは、

よほど音楽・ギターに興味のある方しか観ないと思うが、

一応、あとで貼り付けておく。

で、私は結構ファンなので、山岸さんの経歴などは、

割と、知っていたけど、ご本人が語る話の中には、

全く初めて知る話もあって、非常に興味深かった。

特に、彼がウエストロード・ブルース・バンドで、1972年に

BBキングの大阪公演の前座をしたときのこと、

お婆ちゃんが、観に来ていて、BBのことをこう言ったそうな。

「潤 (山岸さんのことね)、この人 (BBキング) は、凄い。

めちゃくちゃでかい。あんた、やるんやったら、この人の

ようになりなさい。(あんたとは) 全然違うわ。」

ちなみにおばあちゃんは、寺内タケシが好きだったけど、

ブルースのことは よく知らなかったらしい。

私が、感動したのは、そんなこと言うお婆ちゃんがいたこと。

そして、山岸さんは、後 (1990年) に BBキングと

共演する機会を得る。

そこで彼は、世界で誰もやったことのないことをやろうと、

BBに デュオ (2人だけでステージで演奏) を申し出る。

BB は、「そんなのやったことないから、途中から、

バンドを入れたらどうか?」 と言ったそうだ。

そこで、山岸さんは、

「いや、2人だけでやりたい」 と。

「ほな、やってみよか」 と、BB と2人でリハをしたら、

BB が 「Let’s Do It」 と言い、実現した。

彼は、BB だけでなく、デヴィッド・T・ウォーカー、

ジェームズ・ギャドソン、ボビー・ウーマック、シュギー・オーティス、

と共演を重ね、ついにニューオリンズへ渡る。

ニューオリンズでは、パパ・グロウズ・ファンク と

ワイルド・マグノリアス に参加している。

昨年は、ジョー・サンプル、レイ・パーカー・Jr らと来日。

彼の夢をかなえたのは、その音楽への真摯な姿勢と、

ピュアな心に違いない。














2012.4.18

ハルトラ

東京駅八重洲南口からすぐの Bar “got music?” へ、

ハルトラのライヴを観に行ってきた。

ハルトラのライヴは昨年の2月以来だから、

ちょっと久しぶりな感じ。

“got music?” は、初めて行った店だが、ゆっくり音楽を

聴くという雰囲気ではなく、仕事帰りのサラリーマンで

にぎわっている、活気のある店だった。

東京駅の駅前やもんな。

バーテンダーが全員女性で、ええ感じ。


昨年は、陽香ちゃん (ハルトラのヴォーカリスト) と、

年末のイベントで共演したが、山ちゃん (ハルトラのギタリスト) との

ギターデュオをやらなかったので、今年はやろうと思う。

って、もう今年も 3分の1 終わったようなもんやから、

はよせな、今年が終わってしまうな。

このデュオも始めて、5年になる。

早いもんや。

あっという間に じじい になりそう。





2012.4.28

PABLO CRUISE

先日、チキンシャックのライヴで、ギタリストの山岸さんが、

「音楽はタイムマシンや。その音楽を聴いたら、

その時代に戻れる」 と言っていた。


若い頃、特に 18〜20歳の頃、聴いていた音楽というのは、

特別な想いがあるものが多い。

ちょうどその頃、サーフロックなるものが、流行っていた。

カラパナ、パブロ・クルーズがその代表だが、

ジャクソン・ブラウン、イーグルス、ドゥービー・ブラザーズなど、

ウエストコースト・ロックも サーファー達は好んで聴いていた。

私も、いっちょ前にサーフボード (中古) を買い、

和歌山や伊勢の海へ、友達と サーフィンしに出かけた。

全部で、10回も行ったかな、という程度なので、

サーファーだったとは、ちょっと言いにくい。

今、考えるとぞっとするが、台風の来ている海に入ったりした。

恐ろしいのは、「私は、大して泳げない」 ということだ。

当時でも、25メートルがやっとじゃないだろうか。

水泳だけではなく、運動は全般的に得意ではない。

なので、基本的に足がつくところでやっていた。(なんやそれ)

サーフィンしていたとは、恥ずかしくて言えない。

ほとんど 波にもまれて、「はぁ、はぁ」 言うてただけだ。

そんなことは、さておき、今日の話題は、

「パブロ・クルーズ」 というバンド。

10年ぐらい前かな、彼らの 『パート・オブ・ザ・ゲーム』 という

CD を見つけ、購入した。

これは、サーファー時代 (?)、レコードを友人に借りて、

カセットテープに入れ、よく聴いたものだ。

その2曲目 『I Want You Tonight』 は、ギターもカッコよくて、

コピーもした。

当時、ディスコでもかかっていたなぁ。

で、もう1つ 「カラパナ」 というハワイのバンドも聴いたもんだ。

ずっと曲名が分からず、探していた曲があったのだが、

私は、その曲を 「カラパナ」 の曲だと思っていた。

2〜3年前、カラパナの CD でジャケットに見覚えのあるものを

3〜4枚借りてみたが、目当ての曲は収録されておらず、

そのままになっていた。

その曲は、インスト (歌なし) なのだが、ドラマチックで

カッコええ曲だった。

それが、「カラパナ」 ではなく、「パブロ・クルーズ」 の

曲だったと、今日、分かった。

どこかで勘違いしてしまったようだ。

よく考えてみると、その曲の熱さは、「パブロ・クルーズ」 なんだな。

なぜなら、同じサーフ・ロックでも 「カラパナ」 は、さわやかで、

「パブロ・クルーズ」 は、どっちかというと、熱い、暑い音楽なのだ。

分かったきっかけは、「パブロ・クルーズ」 が再結成しており、

8月に来日するという情報。

(へぇ〜、懐かしいな〜) と、そのサイトを見てみると、

動画が貼り付けてあり、聴いてみると、

その私が探していた曲だったというわけ。

うれしいな〜。

8月の公演も観に行こ!


これが、その曲 『Zero to Sixty in Five』 。
最近のライブのよう。めちゃカッコええ!

  ↓






2012.4.29

Beef Jarkies あらため・・・

昨日のライヴ・レポート。

石川早苗 (vo)、小林鈴幹 (尺八など) & 馬場孝喜 (gt)。

ライヴ @ bar dAZE。

「Beef Jarkies」 というバンド名だったが、

名前を変えたようだ。

「サニー&なんとか」 と言うてたが、忘れてしもた。

石川&馬場のライヴを観るのは、これで5回目。

デュオが2回、ギターがもう一人 (松尾由堂) 加わったトリオが1回、

そして、昨日の3人組が、2回目。

前回観たのが、一昨年の11月と約1年半前だったが、

この1年半の間にも彼らは3人で、定期的に活動していたようで、

その進化ぶりに、ぶっ飛んだ。

まず、小林さんが、前回は、尺八とピアニカだけだった (と思う) が、

それら以外に、ギター、ループを使ってのヴォイス・パーカッション、

コーラスとめちゃ芸達者。

そして、馬場さんも、ループは使うわ、オクターバー踏んで、

ベースをやるわ、コーラスもするわで、とでも3人とは、

思えない演奏だった。

2部だけ観たのだが、1曲目の 『ムーン・リバー』 は、

幻想的で素晴らしかった。

それにオリジナル曲も着実に増えているよう。

馬場さんの今日のギターは、Archtop Tribute の175の

シンライン・タイプ。

最近は、これを使っているそうで、以前メインだった

Gibson ES−175 は、あまり弾いていないとのこと。

(Archtop Tribute は、渋谷の楽器店のオリジナル・ブランドで、

フルアコ、セミアコを専門に作っている。)

いや〜、ええライヴやった。

また、観に行こ。





2012.5.2

これが13歳のプレイか!

今年2月にコンサートに行き、

その素晴らしいギター・プレイをナマで聴いてきた、

デレク・トラックス。

YouTube で、そのデレクの13歳の時のプレイを発見。

1993年7月4日とある。



オールマン・ブラザーズ・バンドの前座とあるが、

見た目の幼さからは、考えられないギター・プレイだ。

弾き方とか、もうこの時に確立されてるもんね。

天才。

Tシャツは、デュアンというのが泣けるね。





2012.5.13

STAX!
 featuring STEVE CROPPER,
 DONALD "DUCK" DUNN
 & EDDIE FLOYD

昨年5月に予定されており、予約もしていたのに

震災の影響で キャンセルになった公演が、

1年遅れて、実現した。

その東京公演5日間の最終日、昨日の2部を観てきた。

メンバーは、下記。

Steve Cropper (g)
Donald"Duck"Dunn (b)
Eddie Floyd (vo)
Lester Snell (org)
Steve Potts (ds)

ベースのダックダンは、1985年のエリック・クラプトン・バンド以来。

ギターのスティーヴは、なんと初めて!

この2人をナマで観られただけでうれしかったのだが、

バランスが悪く、ちょっと楽しめる状況ではなかった。

私の座った席が悪かったのかも知れない。

というのは、ギター・アンプの真正面に座ったのだが、

ギターの音が大きすぎて、聴いていられなかった。

どれくらい、大きいかというと、何度も耳をふさぎたくなったほど。

音楽的でない、と言えるほど、不調和だった。

途中、ヴォーカルのエディ・フロイドが登場してから、

少しましになったものの、まだでかい。

完全に歌の邪魔をしている。

どういうことよ? スティーヴさん。

『グリーン・オニオン』 『ソウル・マン』 『ドック・オブ・ザ・ベイ』

『ノック・オン・ウッド』 などの名曲をこのメンバーで

聴けたのは良かったが、残念ながら耳の痛いライヴで、

あんまり楽しめなかった。

でも、土曜日ということもあってか、満員で、

めちゃくちゃ、盛り上がっていたよ。

この手の音楽が好きな人は、はじけてるね。

何人も踊ってたよ。

スティーヴも腹が出ていたが、ダックダンは腹の上に

ベースを乗せているほど太っており、見るからに具合が

悪そうだった。

咳もしていたし、立っているのも辛そうで、

座って弾いていた。

健康には気をつけてね。

エディは76歳にしては、元気そうやった。

声も出てたしね。

客席一番前の女の子が気に入ったらしく、

大分、その子に向かって歌って、

ついにはその子を 2回もステージに上げた上、

ネックレスをあげてたよ。



- - - - - - - - - - - - -

と、ここまでは、そのことを知らずに書いた。

以下、朝日新聞デジタルの記事をそのまま拝借する。


 ベーシストのドナルド・ダック・ダンさん死去

 ドナルド・ダック・ダンさん (米国のベーシスト) が13日、

 東京都内で死去、70歳。

 1941年、米テネシー州メンフィス生まれ。

 60年代のソウルミュージックを先導したブッカーT&ザMG’sや

 ブルース・ブラザーズ・バンドなどで活動。

 作曲やプロデュースでも活躍した。

 10日から12日まで都内のライブハウスに出演しており、

 13日午前に宿泊先で亡くなっているのが見つかった。



まさか、昨日が最期の演奏だったなんて、

あまりにもショックだ。

言葉がない。

合掌。





2012.5.15

Donald “Duck” Dunn FOREVER

ダックダンが、日本公演を終えたあと、

ホテルで逝ってしまったことは、すでに書いたが、

5日間10ステージ全てを終えてから、逝くあたりに

ダックダンのプロ根性を感じてしまう。

東京を最期のステージに選んでくれてありがとう。


公演のため来日中に亡くなったミュージシャンといえば、

ジョニー・ギター・ワトソン、バーナード・エドワーズ (シックの

ベーシスト) を思い出すが、まさか自分がその最期の

ステージを観るとは・・・。





2012.5.20

恐るべし・・・

YouTubeで なんだかんだとサーフィンしているうちに

こんな動画にたどり着いた。





某国の子供達によるギター演奏だ。

小学生の低学年ぐらいだろう。

恐ろしいのは、ギターは大人用ということと、

演奏だけに収まらず、振り付け、顔の表情まで

プロデュースされているということ。

特にリーダーと思われる真ん中の女の子の表情がすごいね。

そして、皆 ほとんど指板を見ないで演奏している。

勝手な想像だが、「指板を見るな!」 と

厳しく指導されているのだろうな。

おそらく、ギター演奏のエリート中のエリートの

子供たちなんだろう。

子供用のギターは、売ってないのか、

そんな甘えた楽器は邪道だと思っているのか、

なんや分からんけど、スゴイやろ?





2012.5.31

杉山千絵 & 馬場孝喜

目黒にあったジャズ・クラブ 「Jay J's Cafe」 が

閉店したな、と思っていたら、「東京倶楽部」 という店に

なっていた。

今日は、初めてその 「東京倶楽部」 へ、

杉山千絵 (vo) & 馬場孝喜 (g) のデュオを

聴きに行ってきた。

馬場さんのことは、何度かここに書いているが、

大好きなギタリストの一人だ。

杉山さんというシンガーは、初めて。

京都在住で、馬場さんとは古い知り合いらしいが、

共演は今日が初めてということだった。

合間にちょっと馬場さんと話したが、毎度のことながら、

リハーサルは ほとんどなく、打ち合わせもそこそこで、

本番らしい。

なんで、あんな音楽が創れるんやろうな。


遊びに来ていた若いサックス吹きの兄ちゃんが 2曲参加したのだが、

その彼の話。(名前 失念。失礼。)

最近、スウェーデンに行っていて、ストックホルムのストリートで

サックスを吹いていたらしい。

通りがかりのおじさんに 「エリック・クラプトンを演ってくれ」 と言われ、

『Tears In Heaven』 を演奏した。

彼は、クラプトンの曲は、『Tears In Heaven』 しか知らなかったのだ。

演奏後、そのリクエストしてくれたおじさんと話していて、

おじさんの携帯に貼られていたイケメンの若者が、

おじさんの息子だと分かった。

そして、おじさんは、彼が 『Tears In Heaven』 を

吹いたことに対して、

「息子も喜んでいると思う。もう死んでしまったけどね」 と

言ったらしい。


ご存知の方も多いと思うが、『Tears In Heaven』 は、

1991年、マンションの窓から落ちて死亡した、

当時4歳だった エリックの息子に捧げられた曲だ。


エリックの曲をその曲しか知らなかった、というのが、

なんとも不思議な話ではないか。





2012.6.6

JIM HALL Trio

ジャズ・ギターの巨匠、ジム・ホールのライヴに行ってきた。

1930年生まれ、今年82歳だから私の父と同じ歳だ。

東京のみ5日間の日本公演で、今日がその最終日で、

2nd ステージを観てきた。(@ Blue Note Tokyo)

今回最後のステージということもあってか、満員大盛況。

メンバーは、下記3人。

 Jim Hall (g)
 Scott Colley (b)
 Joey Baron (ds)

ジム・ホールのライヴは2005年の Geoffrey Keezer (pf) との

デュオに続いて2度目。

あの時は、(長いことチューニングしてるなぁ) と思っていたら、

もう曲が始まっていたっけ。

ジムも80歳を超えて、背中も丸くなり杖をついての登場。

もう、来日してくれただけで感謝やね。

曲は、『マイ・ファニー・バレンタイン』 や

『イン・ア・センチメンタル・ムード』 など。

時には、渋く、また美しく、たまに何やってるか分からん場面も

あったり、全くフリーでやっている (ような) 曲もあった。

ドラムとベースの2人が、ジムとの演奏を

心から楽しんでいるような印象で、観ていても

嬉しかった。

たびたび、ドラムとベースが演奏を止め、

ジムのソロになることがあったが、トリオの時は、

ああいうスタイルなのだろうか。

全く、解放されていて、自由な感じ。

ラストは、『セント・トーマス』。

全部で 1時間15分ぐらい演ったかな。

アンコールは、なし。

ギターは、赤っぽいサンバーストの Sadowsky。

エフェクター (オクターヴァー) を使ったり、

しょっちゅう、ギター本体のトーンやヴォリュームを

調整していた。








2012.6.9

LOWDEN

Lowden (ローデン) というのは、

アイルランドのアコースティック・ギター・メーカー。

ジョージ・ローデン という人が立ち上げたブランドだ。

非常に美しい音色で、

私は秘かに (?) ずっと狙っている。

今は、インターネットでギターの試奏も聴くことが

出来るようになった。

もちろん、ナマで聴くのとは違うだろうが、

雰囲気は充分伝わる。

そんなわけで、ローデンのギターの音ばかり探していて、

見つけた動画を紹介。

Pierre Bensusan は、フランスのギタリスト。

この動画で弾いているギターがローデン。

小指がよく伸びる!




次の曲は、Andy McKee というアメリカ人の "Drifting" という曲を

Ruben van Valderen という若者がコピーして演奏している。

このギターもローデン。

こうなると、ギターは打楽器やな。




ギターはローデンではないが、本家のAndy McKee の演奏も

貼り付けようとしたら、他サイトでの再生は制限されていて不可。

興味のある方は、こちらへ





2012.6.13

増尾好秋 ギター・デュエット

新宿 PIT INN で、11、12、13日と

「増尾好秋 3DAYS」と 銘うってライブが行われた。

その2日目に当たる昨日は、「ギター・デュエット」 という

テーマで、増尾好秋、中牟礼貞則、渡辺香津美、Char という

4人のギタリストが出演。

増尾好秋が、3人のギタリストとそれぞれデュエットを

演るというスゴイ企画。

こんなものは、売り切れ必至。

(これは、観に行かなあかんやろ) ということで、

発売日にチケットをゲット。

もちろん、その後 売り切れて、昨日は超満員。

整理番号が41番だったので、なんとか座って観ることができた。

ピットインって狭いところに 一杯客入れるから、

座れるのは、数十人であと100人以上は立ち見なのだ。

ギュウギュウ詰めでの立ち見のつらさは、何度も経験済み。

座っても狭いけど、立ち見に比べれば幸せ。


さて、この4人のメンツ。

中牟礼貞則、渡辺香津美のお2人は、ジャズ・ギタリストなので、

不思議ではないと思っていたが、なんと、増尾とライヴでの共演は、

両者とも初めてだというので、ビックリ。

当然、Char との共演も初。

演奏の順番は、中牟礼、渡辺、Charの順だったが、

増尾曰く、「音量の順」。

まさしくその通り。

どの組合せも素晴らしかったし、面白かった。

こんなの間近で観られるなんて、ホントに幸せ。

東京ってええな。

香津美が高校生の頃、増尾のライヴを観に行って、

ピックを拾って帰った話や、増尾がロックの影響を受け、

レスポールを マーシャルを2段積みで弾いていた話など、

面白い話が一杯聴けた。

香津美&増尾のデュオでは、ビル・エヴァンスの 『Waltz For Debby』 と

香津美のオリジナル 『Route 65』 が印象的。

Char との共演は、昨年テレビで Char と香津美の

共演を観たのがきっかけだそう。

ロックの人だからセッションとか演らないと思っていたようだが、

それなら、と共演を申し込んだらしい。

ところが、Char がどんな音楽を演っているのか知らなかったと

言うのだから面白い。

4月の Char の日比谷野音のコンサートに招待され、

初めて聴いたようだ。

その時、コンサートの前に流れていた、

『風に吹かれてみませんか』 を聴いて、

「これやりたい」 と今日の1曲になった。

他に Char とは、E 一発のセッションから、

『クロスロード』、インストで 『Here, There And Everywhere』

増尾のオリジナルのブルース、Char の歌入りで

『Day Tripper』。

アンコールは、4人揃って、Sonny Rollins の 『St. Thomas』。

増尾は、Sonny Rollins のバンドにもいたことがあるのだ。

それにしても、この4人が並んで演奏している絵はスゴイ。

特に、中牟礼さんと、Char が同じステージにいるなんて、

たぶん最初で最後でしょう。

 文中敬称略


使用ギター
増尾好秋 : Pensa-Suhr
中牟礼貞則 : Gibson ES-175
渡辺香津美 : エイブリベラのアーチトップ (ええ音してた)、
         Collings のセミアコ
Char : Fender ストラト 2本 (バーガンディミストとピンク)



開演前のステージ





2012.6.19

MIKE STERN BAND
 featuring RANDY BRECKER,
 JOHN PATITUCCI & DAVE WECKL


13日から17日まで、Blue Note で

行われた マイク・スターン・バンドの公演。

一昨日、その最終日の2部を観てきた。



マイクのライヴは、この10年ぐらい、ほとんど毎年、

来日のたびに観に行っているので、もう何回目か分からない。

昨年は、マイクの単独公演以外にも リー・リトナーとの

共演も 3回観に行った。

でも、今回は初めてだったことがある。

それは、ベーシストが ジョン・パティトゥッチ だったこと。

今まで私が観た、マイク・バンドのベースは、

アンソニー・ジャクソン、リチャード・ボナ、

クリス・ミン・ドーキー、昨年のトム・ケネディだったが、

ジョン・パティトゥッチ は初。

25年ぐらい前、ライヴ・アンダー・ザ・スカイ で

チック・コリア・エレクトリック・バンドを観たような

記憶があるが、私の記憶が間違っていなければ、

その時、ベースが ジョン・パティトゥッチ で、

ドラムが、デイヴ・ウェックル だった。

当時は、彼らも若手だった。


当然だが、やはり、ベーシストが変わるとバンドの雰囲気は違う。

私にしてみれば、皆、一流で凄いことに変わりはないが、

マイクが、レコーディングの時、曲によってベーシストを

替えるのもなんとなく分かる。

今回は、マイクがちょっとだけ、ギターとユニゾンで

歌ったりして、新しい試みも感じた。

それにしても、マイクは、いつも楽しそう。

で、プレイは、超絶。

衣装は、やっぱり黒の長袖Tシャツ。

パンツは、ブルージーンズやったけど。


このメンバーでのライヴ映像。






2012.6.20

NATIVE SON
 featuring MICHAEL THOMPSON,
 BOBBY WATSON & MO PLEASURE


今日から4日間、Cotton Club で行われている、

ネイティヴ・サン (フィーチャリング・マイケル・トンプソン、

ボビー・ワトソン&モー・プレジャー) というライブに

行って来た。(2nd Stage)

メンバーは、

Michael Thompson (g)
Bobby Watson (b)
Morris "Mo" Pleasure (key, fl.horn)
J.P. DeLaire (a.sax, key, vo)
Kevin Cloud (ds)
Zach Thompson (per)

実は、どんな音なのか知らずに、なんか面白そうと思い、

聴き行った。

ギターのマイケル・トンプソンは、

人気セッション・ギタリストで、CD のクレジットを

見ていると度々目にする名前。

ベースのボビー・ワトソンは、伝説のファンク・バンド、

ルーファスのオリジナル・メンバーで、日米混合バンドの

チキンシャックにも在籍していた。

キーボードの モー・プレジャーは、E,W&F の元メンバーで

マイケル・ジャクソンの「This Is It!」 の

ツアー・メンバーでもあった。

そんな百戦錬磨のミュージシャンが集結したバンドだ。

Cotton Club のサイトには、

「ロック〜ファンクな AORフュージョン・サウンド」 と

紹介されていたが、全くそんな音だった。

演奏曲目は、彼らのオリジナル・ソングで、

知らない曲が続いたが、本編最後は、

ハンコックの 『Maiden Voyage』、そして、アンコールは、

なんと サンタナの 『Europa』 !

マイケル・トンプソンって、いかにもセッション・ギタリスト風で、

あんまり弾きまくらないのかと思っていたら、

この曲では、行ってましたね。

それにしても、皆、さすがに上手いね。

ボビー・ワトソンは、派手なプレイではないけど、

その存在だけで、安心させられるような感じで、

好きやなぁ。

あんまりスターがいないバンドなので、お客さん入るのかなと

思っていたら、やっぱり少なかった。

40人ぐらいかな。

でも、演奏は、良かったよ。

ちなみに あんまり目立たなかったけど、パーカッションの

ザック・トンプソンは、マイケル・トンプソンの息子。





2012.6.25

ANA VIDOVIC



この美しいオネエちゃんは、アナ・ヴィドヴィチ という、

クラシック・ギタリスト。

今日は、上野の東京文化会館 小ホール へ、

彼女のリサイタルを聴きに行ってきた。

アナは、1980年生まれのクロアチア出身。

美しいのは、容姿だけでない。

演奏も素晴らしく、美しく、エレガント。

私と同じ左右5本ずつの指と6本の弦から奏でられるとは、

とうてい思えないサウンド

もうこうなると、私が弾いているのとは別の楽器やね。

何度も、(えっ?ピアノ?) と思うような音色だった。

テクニックは、当然、超絶技巧。

左手の指が、蜘蛛に見えた。

曲目は、有名なところでは、『アルハンブラの思い出』、

武満徹編曲の 『オーヴァー・ザ・レンボウ』 と 『イエスタディ』。

他にバッハなどのクラシックなど。

休憩をはさんで全部で 2時間。

クラシックのコンサートは、たまにしか行かないが、

普段行くジャズのライヴと客層も違って、興味深い。

演奏中、何度も 「イェ〜イ」 と言いそうになるが、

クラシックでは、静かに聴くのがマナー。

ギター1本で、PA (音響) なし。

ナマの音を聴いているのだから、当然、静かに聴くのだ。

アンコールは2回あったが、1回目のアンコールが、

『Cavatina』 (映画 『ディア・ハンター』 のテーマ) だったのが

うれしい。


曲間でチューニングする時、複数の弦を合わすのは、

微調整している風に見えたが、時々、1本の弦のペグを

大胆に何周も回しているように見えた。

もしかしたら、6弦を D にチューニングしているのかなとも

思ったが、あんな風にやって、チューニングが合うとは思えない。

どういうことだろう?


“Albeniz's Asturias” これ、今日も演りました。
 ↓


ああ、ギターになりたい。





2012.6.29

小泉今日子

小泉今日子は、今年でデビュー30周年だ。

「Kyoko Koizumi 30th Anniversary Tour 2012」 という

ライヴが、8月23日24日に ビルボードライブ東京で

行われる。

私は、彼女のアイドル時代のファンというわけではないが、

この数年は、映画を観て好きになった。

ライヴがあるなら、一度は観てみたい。

しかも、ホールではなく クラブとくればなおさらだ。

しかし、私が気付いた時には、売り切れだった。

発売日に即日完売だったようだ。


キョンキョンは、私のバーテンダー時代に一度だけ、

勤めていたバーへお客様として来店されたことがある。

そのバーは、音楽&芸能関係者が結構出入りしていたので、

プライベートではなく、何かの打ち合わせのようだった。

当時、キョンキョンは、そのバーの近所に住んでいるという噂があり、

近所のスーパーで (当時の) ダンナといるところを

見かけたという話も バーのお客さんに聞いたことがある。

実物のキョンキョンは、TV で見るよりも 数倍かわいかった。

その時、彼女が使ったグラスは、今も大切に持っている。

というのは、嘘で、

なんとなく もったいないなと思いながら、洗った覚えがある。

何がもったいなかったのだろう。


プロフィールには、1966年2月4日生まれとあるから、

今年で46歳。

16歳でデビューしたわけだが、最近は音楽活動より、

俳優業が中心のようだ。

調べてみると、思っていたより たくさんの映画に出演している。

私が観たものだけでも、

『踊る大捜査線 THE MOVIE』、

『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』

 (不動産屋の事務員役で出演していたようだが、

 覚えてないなぁ。)

『転々』、『グーグーだって猫である』、『トウキョウソナタ』

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』、

『マザーウォーター』、『毎日かあさん』

と、結構あるのだ。


で、その30周年ライヴ、9月4日の追加公演が決まった!

先日、その発売日だった。

いわゆる先行受付というやつで、ビルボードライブの

会員向けに一般発売の1週間前に売り出されるのだ。

これが曲者で、人気のあるライヴは、この先行受付で

売切れてしまう。

会員になるためには、登録料や年会費を払わなければ

ならない。

つまり、言葉は悪いが、

「だんな、観たけりゃ銭払っておくんなさいな」 ということなのだ。

ちょっと前に、どうしても手に入れたい別のライヴの発売があり、

その会員になった。

それで、せっかくなので、小泉今日子のライブも行くことにした。

売り切れは必至だが、発売日にすぐ、ビルボードライブの

ウェブサイトにアクセスすれば 買えるだろうと思っていたのだが、

モタモタしていたら、発売開始時間を2分ほど過ぎてしまった。

すると、ほ、ほとんど売り切れているではないか!

焦って、手続きを終え、もう一度残席状況を見てみると、

ソールど・アウトでした。

すごいね〜、売り切れまで 5分かかってないもんね。

9月4日、楽しみ。


ちなみにビルボードライヴの会員になろうと思った、

「どうしても手に入れたい別のライヴ」 とは、

8月2日3日の

ジャック・ブルース 、Char & 屋敷豪太 のライヴ。

こちらも当然売切れ。





2012.6.30

チケット入手困難

昨日に続き、チケット入手話でもうひとつ。

昨日は、7月18日のブルーノート東京での

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトの一般販売開始日だった。

販売開始時間11時ちょっと前にブルーノートのサイトに

アクセスしようとしたが、つながらない。

何度もやってもダメだ。

3分が過ぎてもつながらないので、電話をかけてみると、

「ただ今、大変混雑しております。しばらくたってから

おかけ直しください」 と アナウンスが流れている。

10分ぐらいまで、電話とネット、両方でアクセス試みたが、

どっちも全くつながらないので、(ああ、こりゃあかんな) と

あきらめた。

この7月18日は、追加公演で、本公演は、

7月24、25日なのだが、当然 すぐに売り切れたようだった。

ブルーノートも ビルボードライブ同様、

会員向けに先行販売をしているので、

昨日の一般販売開始時点で、

果たして席が残っているのかどうかも分からない状態だった。

昨年、上原のこのトリオは、東京国際フォーラムAホールで、

2日間演っているが、2日間で合計1万枚のチケットを完売したのだ。

ブルーノートのキャパは、300席と立ち見で数十人。

まあ、350人 入れるとしても、

追加公演を入れて3日間 (1日2公演) で2100人しか

入れないわけだから、1万席完売のアーティストを観るには、

競争率が激しくて当然だ。

ブルーノートのような間近で観ることができるなら、

そりゃあ観てみたいわけで、ネットも電話もパンクするわけだな。

こういう時のために、ブルーノートも会員にならなあかんのかな、

と思うが、ブルーノートの場合、上原のような特別なケースを除き、

大概は買えるので、会費を払ってまで会員になるかどうかは、

ちょっと微妙なのである。

年会費払っても1年以内にこういうことがあるかどうか、

分からんからね。

昨日は、30分経って、もう一度アクセスしようとしたけど、

まだつながらんかったよ。

まあ、上原は去年4回観たし、我慢するか。





2012.7.2

上間綾乃

最近知ったシンガー、上間綾乃。

まずこれ聴いてちょうだい。

「アメイジング・グレイス」 ウチナーグチ (沖縄方言) バージョン



「悲しくてやりきれない」 ウチナーグチ・バージョン



なんでしょうね。

このグッとくる感じ。

沖縄方言で歌われると、また独特の味わいで降参してしまいます。

おまけに美人とくらぁ。

ぜひ、ライヴで体験してみたいな。


上間綾乃 プロフィール

 コメントがまた素晴らしい。





2012.7.14

井上 銘

昨年10月に20歳で メジャーデビューした、

井上 銘 のライヴに行ってきた。

Blues Alley Japan (目黒) での

「デビュー・アルバム発売記念ライヴ」 から、

8ヵ月半ぶり。

今回のライヴ、Motion Blue の10周年記念ということで、

2002円という お得なミュージックチャージ。

しかも、入れ替えなしなので、たっぷりと楽しむことが

できた。

メンバーは、前回と同じく、

井上 銘 (g)、泉川貴広 (key)、若井俊也 (b)、柵木雄斗 (ds)。

彼は、この8ヶ月間もず〜っと、ライヴを続けてきたわけで、

21歳になって、ちょっと MC にも慣れてきた感じもあり、

少し たくましくなったような印象。

アルバム収録曲のほか、新曲を数曲演奏したが、

これがまた良い。

アルバムに収録された曲でも ソング・ライティングの

評判は高かったが、確かに。

早く、2ndアルバムを聴きたいものだ。

といっても、8月から米国ボストンのバークリー音楽大学に

留学するので、ニュー・アルバムは、もうちょっと先かな?

アメリカで揉まれて、また大きく成長することでしょう。

完全におっさん目線ですが。

年末には帰ってきてライヴをするようなので、

楽しみだ。


ギターは、D'Angelico の他に、数曲で Godin の Maltiac Jazz を使用。

残念ながら、Godin の音色はどうも好きになれなかった。





2012.7.25

石田長生
“Kanreki” Birthday Special LIVE!!


石やんこと、石田長生 (いしだおさむ) の

還暦バースデイ・ライヴに行ってきた。

@ブルース・アレイ・ジャパン (目黒)

石やんは大阪出身のギタリスト。

私は若い頃、彼のギターが好きで、

「THE VOICE&RHYTHM」 や

「ROCKIN’TAMAGO」 のライヴを観に行ったものだ。

その後、石やんはChar と 「BAHO」 を始めたので

「BAHO」 でも何度か観ているが、

ナマで観るのは、ずいぶん久しぶり。

今日は2部制で、1部は、石やんと交流のあるミュージシャンが

石やん抜きで演奏し、石やんは、かなり後半に登場した。

主に石やんの書いた曲を歌うという構成で、

三宅伸治、藤井裕、上田正樹、金子マリが、彼の曲を歌った。

中でもキー坊 (上田正樹) の歌った、

「BROTHERS AND SISTERS」 が良かった。

ずい分久しぶりにキー坊の歌をナマで聴いたが、

素晴らしかった。

サプライズで プロレスラー鈴木みのるの登場後、

ようやく石やんが登場。

ケーキが出てきたりした後、

Char と マック清水 と3人で BAHO コーナー。

「Uncle Jack」 と 「Smocky」。

「Uncle Jack」 では、「Jack」 を石やんの名前、

「おさむ」 の 「Sam」 に替えて歌ってた。

1部のメンバー
 石田長生 (gt)
 Char (gt、vo)
 三宅伸治 (gt、vo)
 藤井裕 (b、vo)
 上田正樹 (vo)
 金子マリ (vo)
 マック清水 (perc)

そして、2部は、まず石やんのギタートリオで演奏開始。

「Round About Midnight」 と 「Crazy Love」。

メンバーは、
 石田長生 (gt、vo)
 清水興 (b)
 ロジャー高橋 (dr)

そのあと、石やん&キー坊のデュオで

「Georgia On My Mind」

石やん&金子マリのデュオで、大塚まさじが歌ってた曲

(曲名失念)。

その後、またChar や キー坊達が登場した。

中でも印象的だったのは、キー坊が歌った

「 I Can’t Turn You Loose」。

先日、Char 、増尾好秋、中牟礼貞則、

渡辺香津美 の4人で演奏しているのを観て、

「最初で最後でしょう」 と書いたが、

今日のこのメンバーによる 「 I Can’t Turn You Loose」 も

最初で最後じゃないかな。

 上田正樹 (vo)
 石田長生 (gt)
 Char (gt)
 三宅伸治 (gt)
 藤井裕 (b)
 清水興 (b)
 ロジャー高橋 (dr)
 金子マリ (cho)
 マック清水 (perc)

特に Char とキー坊の組合せは、あんまりないでしょう。

そして、後半、サプライズ・ゲストで山崎まさよしの登場。

皆で、「The Weight」 を歌ったあと、

山崎は、「Superstition」 を歌った。

ラストは、石やんの 「ハピネス」。

アンコールは、石やんと藤井裕のデュオで、

「枯葉」 を決めた後、再び Char の登場。

そして、Char の息子の Jesse をステージに呼び、

また、全員がステージに。

(なぜか、キー坊だけ呼ばれてたのに

出てこなかった。)

Jesse の歌も初めてナマで聴いたが、

あのラップ、素晴らしいね。


いやぁ、値打ちのあるライヴだった。

私は、立ち見だったため、待ち時間、休憩時間を

入れると4時間半、同じところに立ちっ放しで、

かなり足が痛かったけど、それでも、良いライヴだった。

特に若い頃よく聴いていた、上田正樹、石田長生、

Char が、一緒に演奏しているのを観るのは、

込み上げるもんがあったね。


影響を受けたミュージシャンたちが、皆、還暦を迎えていく。

知らん間に年を重ねている。

気がつけば、私もあと2週間ほどで、50歳だ。

なんか・・・すごい。





2012.7.28

LARRY CARLTON QUARTET

ラリー・カールトンのライヴに行ってきた。

@ ブルー・ノート東京。

今回は、13日間の日本ツアーで、

北海道、東北を周り、今日が東京の初日。

その 2nd ステージだ。

このツアーでは、あのフュージョン全盛時の

『夜の彷徨(さまよい)』 (’77年)、『ストライクス・トワイス』

(’80年)、『夢飛行』 (’82年) 収録ナンバーから

演奏するということで、楽しみにしていた。

メンバーも豪華。

ラリー・カールトン (ギター)
グレッグ・マティソン (キーボード)
エイブラハム・ラボリエル (ベース)
キース・カーロック (ドラムス)

ブルー・ノートの自由席は、当日受付の整理番号順の

入場となる。

以前は、良い席に座るため、早くから並んだこともあったが、

最近、特に一人で行くときは、開演時間近くに行き、

テーブルはないが、ステージ正面通路に椅子を

出してもらい、観ることが多い。

目の前を店員が行ったり来たりするが、

意外と気にならない。

今日もそのつもりで、開演15分ぐらい前に行ったら、

ステージの真横の席に案内された。

こんなところに座ったら、グレッグ・マティソンの背中ばかり、

見ることになる。

ステージ正面通路は、満席だと言う。

それなら、立ち見の方がましだと思ったので、

「立ち見にしてください」 と申し出た。

「こちらでお待ちください」 と、案内されたところで

待っていると、その店員がやってきて、

「立ち見も一杯です。プラス1000円で指定席が

1つだけ空いていますがいかがですか?」

というので、迷わずそこに座ることにした。

立ち見も一杯とは、すごい人気やね。

案内されると、ステージの真ん中正面のめちゃくちゃ

良い席ではないか!

これは、ラッキーだった。


さて、演奏の方はというと、まず、ラリーが一人で

登場し、美しいバラードをギター・ソロで演奏。

そして、「Room335」 のイントロを弾きながら、

メンバーを一人ずつ紹介しながら、ステージに上げた。

私の好きな 『夜の彷徨』 からの選曲が多く、

リラックスしていて、素晴らしい演奏で大満足。

欲を言えば、『(It Was) Only Yesterday』 も聴きたかったな。

アンコールは、『夢飛行』 から 『Sleepwalk』。

ギターは、もちろんギブソンの ES-335。

数曲でフェンダー・ストラトキャスターを使用。

ああ、やっぱり 335 欲しいなぁ。





ちなみに、キーボードのグレッグ・マティソンは、

『夜の彷徨(さまよい)』、『ストライクス・トワイス』、

『夢飛行』 のレコーディング・メンバー。

ベースのエイブラハム・ラボリエルも

『夜の彷徨(さまよい)』、『夢飛行』 の

レコーディング・メンバーだ。

(『ストライクス・トワイス』 のベースは、

ロハ゛ート・”ホ゜ッフ゜ス” ホ゜ッフ゜ウェル。

ドラムは、『夜の彷徨(さまよい)』、『夢飛行』 が、

ジェフ・ポーカロ、『ストライクス・トワイス』 が

シ゛ョン・フェラーロだった。)





2012.7.29

堺正章 と クレイジーケンバンド

一度は、体験してみたいな、と思っていた、

クレイジーケンバンドのライヴに行ってきた。

しかも会場は、大きなハコではなく、ビルボード・ライブ東京だ。

おまけに今日は 「堺正章 と クレイジーケンバンド」 だ。

この公演は、大阪1日 (2公演)、東京1日 (2公演) の

貴重なライヴ。

たま〜に、「これは絶対面白いやろ!」 というライヴがある。

これは、正にそういうライヴだと思った。

クレイジーケンバンドは、ちゃんと聴いたことはなかったが、

なんとなく、“ええ感じ” だけは知ってた。

今回、予習も兼ねてベスト盤をレンタルし聴いてみたが、

R&B,ソウル・ミュージックと歌謡曲を合わせたような、

結構 私好みなサウンドだった。

そして、私の中では、昭和歌謡の名曲だと思っている、

『さらば恋人』、『街の灯り』 の堺正章との共演だ。

ますます、期待が高まり、楽しみにしていたライヴだった。

チケットは、即ソールドアウトということで、プレミアム度も高いしね。

さて、演奏はというと、バンドが登場し、

『 I Can’t Turn You Loose』 で横山剣とマチャアキを

ステージに招き上げた。

そこから、『Hold On I’m Coming』、

『When Something Is Wrong With My Baby』、

『Unchain My Heart』 と、R&B が続く。

マチャアキの歌が良い。

その後、クレイジーケンバンドのコーナーがあり、

再びマチャアキ登場。

昭和歌謡のメドレーのあと、『さらば恋人』。

いやぁ、やっぱりご本人の歌をナマで聴けるのは良いねぇ。

アンコールも入れると、1時間40〜45分ぐらい

やったけど、結構、喋りが長かった。

マチャアキが、喋る喋る。

この人、喋りたい人だから、今のような仕事してるんだな、

と思った。

でも、歌も素晴らしかったので、音楽活動ももっとして欲しいな。

クレイジーケンバンドは、総勢12名。

マチャアキを入れて、13名がステージにいた、

豪華なステージでした。

ほんで、剣さんって、カッコええ。





2012.8.1

ジョニー吉長

昨日まで 知らなかったのだが、

今年6月4日に ジョニー吉長が逝ってしもた。

報道によると、「肺炎のため」 とある。

63歳。

若いなぁ。

ジョニーさんは、ロック・ドラマーで、シンガー。

私は、彼の歌もドラムも好きだった。

Char とやっていた PINK CLOUD でも時々、

ヴォーカルをとってたし、ソロ・アルバムも何枚も出してて、

一時は、よく聴いたもんだった。

PINK CLOUD はももちろん、

先日観に行った石やんが ジョニーのバックを務めた

大阪バナナホールのライヴとかも行ったよ。

あの時は、ドラムを叩かずにシンガーに徹してて、

客席から 「タイコ叩いて〜」 と声が飛んでたなぁ。

もう、20年以上前かな。


R.I.P.


ありがとう / ジョニー吉長

そして、このギターは、どう聴いたって 山岸潤史だ!

Give Me Your Smile / Pink Cloud (ジョニー吉長 on Vocal)






2012.8.2

Jack Bruce/Char/屋敷豪太
“Absolute Live Japan!!”


またまた夢の共演だ。

ジャック・ブルース (b)、Char (gt)、屋敷豪太 (drs) の

トリオ。

昨日が大阪、今日と明日が東京の、3日間6公演のみの

スペシャル・ライヴ。

今日は、その2ndステージに行ってきた。

@ビルボートライブ東京。

カメラが入っていたので、映像が出るのかも知れない。


まあ、これは、とんでもないライヴなわけで、

お客さんは、やっぱり、おっさんが多かったね。

ジャック・ブルースは、1966〜68年にエリック・クラプトンと、

ジンジャー・ベイカーと3人で 「Cream」 という

バンドをやっていたロック・レジェンド。

Char が中学生時代にコピーしていた、

そのクリームのベーシストなのだ。

今年、69歳。

ヴォーカルは、多少とぼけた感もあったけど、

ベース・プレイは、ブリブリで、「これぞロック!」 という音してた。

屋敷豪太は、シンプリー・レッドなど国際的に活動している

ドラマー、プロデューサー。


演奏曲は、クリームの曲が中心。

というより、私の知らない曲もあったけど、

全曲クリームの曲だったのかも知れない。

Charの 「Crossroads」 は、何度か聴いているけど、

今日のギター・ソロは、ホントに素晴らしかったね。

以前、Pink Cloud でそのまんまクリームのコピーを

聴かせてくれたこともあったけど、今日の

「Crossroads」 は、エリックを超えてたんちゃうか、

と思った。

まあ、もっとも あのクリームの 「Crossroads」 は、

エリックが、21〜22歳の時に弾いてるわけやから、

超えてても 全然おかしないねんけど。


ちなみに Char は、2〜3年前、トラッド・ロックというシリーズで、

エリックのカバー・アルバムを出した。

その6曲中、「Cocaine」 を除く5曲が、クリームの曲だったことを

考えると、あのアルバムはまるで今回のライヴのための

伏線だったのではないかと思える。

今日のギターは、前半珍しく SG (ロゴがはっきり確認できなかったけど、

ギブソンのようだった) 弾いてました。

クリーム時代のエリックを意識したんやろか。

スモーキー・メディスン時代に ギャバンのSG モデルを

弾いていたというのは、有名な話やけど、SG を弾く姿は、

初めて見たような気がする。

ストラトに比べ、粘り気のある音で、今日のライヴには、

合ってたね。

途中でいつものバーガンディミストのストラトに持ち替えたけど。


それにしても、ええライヴだった。

「Badge」 と 「White Room」 (アンコール) で、

泣いてしもた。

「White Room」 って、ホンマにカッコええ曲やなぁ。

あと、有名なところでは、「I’m So Grad」 、

「Sunshine Of Your Love」 を演った。

1999年の CBA (Char, Bogert & Appice) にしろ、

今回のジャックとの共演にしろ、

あんなことできるギタリストは、日本で Char だけやろ。

いや、日本だけでなく世界中でも そうそうおらんやろ。


Char のまん前に座っていた女性 (後姿からだとおばちゃんか?) が、

Char のギター・ソロの間、必ず、ず〜っと、

8beat で手拍子を叩き続け、ソロが盛り上がってくると、

手 (の高さ) も高くなっていくのが、なんか微笑ましかった。


思わず、Tシャツ購入。
  ↓


この図柄は・・・、そう、「Goodbye Cream」 のシャレだ!







2012.8.4

Muriel Anderson

10月に マーティン・テイラーが来日し、コットンクラブで、

3日間公演をする。

通常、コットンクラブでは、1日2ステージを入替制で

行っているのだが、今回は、1日1ステージで、

もう1ステージは、“ミュリエル・アンダーソン” という

聞き慣れない女性ギタリストの名前が書かれていた。

とりあえず、音を聴いてみようと YouTube で音源を探すと・・・。

Muriel Anderson: Superstition


出だし、別の人がメロディを弾き出したのかと思ったら、

なんと全くの独奏であることにすぐ気づき、ぶっ飛び。

Muriel Anderson: Nola


なんじゃ、こらぁ〜。

思わず、「Oh, Yeah!」 と声を出してしもた。

上記の他にも 素晴らしい演奏がいっぱい。

ヨーロッパの人かと思ったら、アメリカ人。

シカゴ在住で、Christopher Parkening というクラシック・ギタリストに

習った後、Chet Atkins に弟子入りしたという変わりダネらしい。

まだまだ、知らんこんな人がおるんやな。





2012.8.5

ウクレレで?

QUEEN の 『ボヘミアン・ラプソディ』 という曲がある。

ご存知の方も多いと思うが、ロックバンドの曲とは、

思えないコーラスや仕掛けだらけの曲だ。

その壮大な曲を、ウクレレ1本で演っている動画を見つけた。

プレイヤーのジェイク・シマブクロは、日本のテレビにも何度か

出演しているので、ご覧になった方もいるだろう。

ハワイ出身の日系5世のウクレレ・プレイヤーだ。

「ボヘミアン・ラプソディを演ります」 というと、

冗談かと思ったのか、お客さんが笑う。

しかし、演奏後は拍手喝采、スタンディング・オベーションだ。

これは、ビックリの演奏。

素晴らしい。

大体、ウクレレ1本で演ろうと思うこと自体が、凄いね。

実は、ジェイク・シマブクロは、日本でデビュー当時に

CD を聴いたのだが、その時はさほど 良いと思わなかった。

でも、これで完全に見方が変わってしもた。


Jake Shimabukuro - "Bohemian Rhapsody"

動画は、10分あるけど、演奏自体は7分ほど。





2012.8.6

Trevor Horn
featuring Lol Creme and Ash Soan

Producers

昨日は、、ブリティッシュ・ロック大好きのF 君に誘われて

ビルボードライブで、「プロデューサーズ」 というバンドの

ライヴを観てきた。

私はこのバンドのことを 知らなかったのだが、中心人物は、

トレヴァー・ホーン。

イギリスのミュージシャン・音楽プロデューサーだ。

「ラジオ・スターの悲劇」 をヒットさせたバンド 「バグルス」 の他にも、

イエスにも在籍したこともあり、1983年には、プロデューサーとして、

「ロンリー・ハート」 を全米1位に送り込んだ。

「ロンリー・ハート」 といえば、印象的なリフと、

オケ・ヒット (オーケストラ・ヒット) と呼ばれる、サウンドで

日本でも大ヒットしたよね。

さて、今回のライヴのメンバーは、総勢9名。

元10cc の ロル・クレーム は、ギター、ヴォーカル、ベース、

そして、「アイム・ノット・イン・ラヴ」 では、キーボードも演奏。

他にも、ギターとキーボードを掛持ちするメンバーや、

今年、63歳のトレヴァー・ホーンも、ベース、ヴォーカル、

ギターを担当するなど、「プロデューサーズ」 という名前にふさわしい、

多才ぶりだった。

それにしても、まさか 「ラジオ・スターの悲劇」、

「アイム・ノット・イン・ラヴ」、「ロンリー・ハート」 を

縁のミュージシャンの生演奏で聴けるとはね。


ところで、ロンドンでは、オリンピック開幕中。

先日のジャック・ブルースといい、昨日のプロデューサーズといい、

皆がロンドンに行くこの時期に、イギリス (ロンドン?) から来日している

ミュージシャンがいることが なんとなく不思議な感じがした。

F 君の話では、ロンドンでは、色んな会場とセキュリティを

オリンピックに使用しているため、この時期、ライヴやコンサートが、

出来ないらしい。

なるほどね、そういう裏事情もあるわけだ。





2012.8.9

OSIBISA

2009年から毎年、誕生月である8月に

COTTON CLUB から、ご招待のメールが

届くようになった。

毎年 いくつかのライヴから、好きなものを選べるのだ。

無料ご招待のものと、半額になるものがあるのだが、

今年は、昨日、無料の 「OSIBISA」 に 行かせていただいた。

OSIBISA は、1969年 U.K.結成のアフロ・ロック・グループ

知らないバンドだと思ったが、「サンシャイン・デイ」 は、

聞き覚えのある曲だった。

オリジナル・メンバーは、西インド諸島を含むアフロ圏

(ガーナ、グレナダ、アンティグア、トリニダード、

ナイジェリア) 出身者から構成されていたが、

一時期活動を休止していたらしい。

今回は、若い新メンバーを迎えての来日。

メンバーは、下記。

Teddy Osei (sax,vo)
Colin Graham (tp)
Emmanuel Rentzos (key,vo)
Dell Richardson (g,vo)
Gregg Brown (g,vo)
Emmanuel Afram (b)
Nii Tagoe (per)
Alexander Boateng (ds)

COTTON CLUB のサイトには、上記8名の名前しかなかったが、

ステージ上には、もう一人、キーボーディストがいて、

総勢9人だった。

中心人物である テディ・オセイは、車椅子で登場。

ステージ上の椅子に移るのも自力では出来ない様だった。

もう一人、オリジナルメンバーじゃないかと思われる、

ギタリスト、デル・リチャードソンも両手に杖をついての

登場。

そんな身体で、よく日本まで来てくれました。

演奏は、リズムの嵐。

ふと気がつくと、ステージ上全員が カウベルや

カバサ (シュケレ?) を持って 誰も楽器は演奏していない

状況もあった。

ラテンについても詳しいわけではないけど、

アフリカン・ビートって、ラテンとはちょっと違う。

サンバみたい曲もあったけど、なんか違う。

説明できないけど。

これは、椅子に座って聴く音楽じゃないね。







2012.8.11

馬場孝喜&鈴木直人 ギターデュオ

久しぶりに馬場さんのギター・デュオを聴いてきた。

@ bar dAZE (原宿)。

鈴木直人さんというギタリストは、初めて聴いた。

馬場さんとのデュオは初めてだったようだが、

素晴らしいコンビネーションで、(録音しておけば良かった) と

思うほどの ええ演奏だった。

1部では、「Triste」 で、後藤正治さんがゲストで参加。

ギター・トリオの演奏だ。

2部では、飛入りで 山口友生 さん (gt) と 「Wave」 のほか、

陽香ちゃん (vo) 「Summer Time」 ともう一人若いギタリスト

(名前曲名失念) が ゲストで参加。

盛りだくさんなライヴで、楽しめた。

何度も書いているが、私は馬場さんのギター・プレイが好きで

この3年間、何度もライヴを観ている。

どんどん進化していく馬場さんを観て、

あんな風に弾けるようになりたいと思うが、

そんな風に思わず、自分のプレイをするべきなんだろうな。

っていうか、無理やけど。





2012.8.12

Marcus Miller

ここのところ、ライブ・アルバムのリリースが続いたが、

今年は、5年ぶりのスタジオ・アルバム 『Renaissance』 が、

発売されたマーカス・ミラーのライヴに行ってきた。

東京は、今日から3日間。

その初日の2ndステージ、@ビルボードライヴ東京だ。

マーカスのライヴは、この10年間ぐらい (たぶん) 来日の

たびに観に行っている。

世界で一番カッコええベーシストだ。

今回のメンバーは、下記。

マーカス・ミラー / Marcus Miller(Bass, Bass Clarinet)
アレックス・ハン / Alex Han(Saxophone)
ショーン・ジョーンズ / Sean Jones(Trumpet)
クリス・バワーズ / Kris Bowers(Keyboards)
アダム・アガティ / Adam Agati(Guitar)
ルイス・カト / Louis Cato(Drums)

ルイスは昨年に引き続きの来日。

昨年も書いたけど、良いねぇ、彼のドラミング。

サックスのアレックスも良い。

昨年は、DMS (ジョージ・デューク、マーカス・ミラー、

デヴィッド・サンボーン) としての公演だったので、

アレックスは、不参加だったけど、

2009、2010年は、マーカス・バンドで来日している。

なんというか、エモーションの塊りみたいなプレイで、

ファンキーでソウルフルで、音色も含めて、好きだな。

それから、ギターのアダム。

ずい分、久しぶりにギターを入れての公演だったが、

このアダムについては、情報は何も知らない。

レコーディングには、同じアダムでも

アダム・ロジャースが参加していたんやけどね。

マーカス・バンドでは、ギターよりホーンの方が、

フューチャーされ気味だし、ギターを少々激しく弾いても、

アレックスの激しさには、及ばない感じ。

演奏は、ほとんどニューアルバムからで、本編最後は、

『Blast!』。

アンコールは、ベース独奏のマイケル・ジャクソンに捧げた

『アイル・ビー・ゼア』 から、ビートルスの 『カム・トゥギャザー』。

まあ、カッコええライヴでした。

ミーハー妻も大満足。



開演直前のステージ





2012.8.27

バカうま

Tommy Emmanuel というギタリストの映像を

たまたま発見。

アコースティック・ギターでこのプレイ。

笑ってしもた。

なんというか、腰の入ったギターでんな。

アメリカって、こんなんおんねんなぁ。







2012.8.28

Pablo Cruise

パブロ・クルース、33年ぶりの来日公演を観てきた。

@ブルー・ノート東京。

(パブロ・クルースのことは、私の恥ずかしいサーフィン秘話とともに

ここ に書いたので、是非、読んで欲しい。)

いやぁ〜、良かったねぇ。

メンバーは、下記。

Dave Jenkins (vo,g)
Cory Lerios (vo,p)
Steve Price (ds)
Larry Antonino (vo,b)

4人中ベースのラリー以外の3人は、

オリジナル・メンバーというのもうれしい。

そして、昨年の私の青春コンサート (?) シリーズ、

EAGLES (@東京ドーム)、高中正義 (@日比谷野外大音楽堂)

TOTO (@武道館)のように 大きな会場ではなく、

クラブ・ギグだというのが、またうれしい。

まあ、言い換えれば パブロ・クルースは、EAGLES や

TOTO のようにビッグではないということなのだが、

今日、彼らの演奏を聴きながら、私の中では、

同じぐらいビッグな存在であると再確認した。

「Zero to Sixty in Five」 や、「I Want You Tonight」 を

ナマで聴けるなんて、長生きするもんやなぁ(何歳や?)。

泣いてしもたよ。

彼らは、たぶん60歳ぐらいだと思うけど、

凄く若々しくて、エネルギッシュな演奏で感動した。

30年前にカセットテープで聴いていたあのまま。


隣に座ってたおっさん (50代サラリーマン風、一緒に来ていた

友人は、ライヴ開始後すぐ酔いつぶれ爆睡) が、面白かった。

やはり、彼にとってもパブロ・クルースは、青春なんだろう。

かなり酔っているようすだったが、大興奮で、

「ウェルカム!」 「ヘイ、カモーン!」 「ブラボー!」

「グッジョブ!」 「オーマイガッ!」 「ゴッドブレスユー!」

などの野次、いや、歓声を ずーっと連発していた。

あの人、絶対 明日、声 かれてるで。





2012.9.4

小泉今日子
Kyoko Koizumi 30th Anniversary Tour 2012


デビュー30周年のキョンキョンのライヴに行ってきた。

@ビルボードライヴ東京の2nd ステージ。

女性アイドルのファンになるなんぞ、

ロックな男のやることではないと思っていた私は、

10代20代を通して、女性アイドルのファンでいたことはない。

たまに、テレビで観るかわいいアイドルを観ては、

夜な夜な、よからぬ妄想を抱いていただけだ。

なので、アイドル と言われる人のライヴ・コンサートは、

今日が初めてだった。

と書いたが、実はライブの途中までキョンキョンが、

アイドルだったことなど、頭になかった。

ここ に書いたように、私はこの数年の彼女の女優活動に

注目していたので、ライヴがあるなら是非と、思ったのだ。

お客さんは、やはりおっさんが多いが、思った以上に

若い人もいる。

キョンキョンのTシャツを着たおっさんもちらほら。

リリー・フランキーや、ちょい悪おやじのジローラモの姿も。

おお、さすがに東京やな、という感じ。


で、ライヴの方はと言うと。

始まって、ちょっと 「?」 。

なんというか、声が出ていないし、所々しんどそうで、

ピッチも怪しい。

キョンキョンの歌って、こんなんやったっけ?

2nd ステージだからか?

でも、見た目はキュートだし、MC もかわいい。

(きっと、一緒にお酒飲みながらお喋りしたら、

楽しい人なんやろな)、と思いながら、歌を聴き、

(歌手、小泉今日子のファンではなかったんや) なんて、

改めて 思ったり。

来月出る4年ぶりのアルバムから1曲、新曲を披露。

う〜ん、どうなんやろ、46歳の女性が歌うには、

曲が 若すぎないか?

どうも無意識に、大人の女の歌を期待していたようだ。

そんな戸惑いのまま、後半のヒットメドレーに突入。

そこからが 凄かった。

若い頃、さんざん歌ったからか、歌も安定していて、

本人のパワーもお客さんのパワーも全開。

彼女のCD は買ったことがない私でも、

知っている曲の連続で、ビックリ。

本編最後は、『なんてったってアイドル』。

アンコールは、『あなたに会えてよかった』、

『The Stardust Memory』、そしてラスト、お客さん総立ちで、

『学園天国』。

アイドル歌手の正しいコンサートというのを初めて

体験した、という印象。

46歳の 『なんてったってアイドル』 ってどうよ、

という気がしないでもないが、

ライヴが終わった時は、感動していた。

その場の空気というか、会場全体のエネルギー、雰囲気に。

そこまで、会場のエネルギーを高めてしまう

キョンキョンは、やはりスゴイ。

お客さんのエネルギーもスゴイ。

ヒット曲のパワーというものも改めて感じた。

そして、女優小泉今日子と歌手小泉今日子は、

別もんであるというのが、今日の結論だ。(当たり前やけど。)


バンドは、4リズム (ギター、キーボード、ベース、

ドラム)。

大変、プロフェッショナルな演奏でした。





2012.9.8

Horizon Dream

若い頃に聴いた音楽には、特別な思い入れがあるもんだが、

今日は、1981年私が19歳の時に LPレコードで買ったアルバム

『Horizon Dream』 の紹介。

いわゆるコンピレーションで、収録曲は、下記。

A面
 1 .An Insatiable high (高中正義)
 2. Oh! Tengo Suerte (高中正義)
 3. Sweet Agnes (高中正義)
 4. 伊豆甘夏納豆売り (高中正義)

B面
 5. Snooze (CARIOCA)
 6. It`s You (深町 純)
 7. Before You Go (CARIOCA)

ジャケットは、こんな感じでトロピカル。



A面は曲間に波の音が流れ、B面には鳥のさえずりが流れる。

大好きでカセットテープにも入れ、車の中でもホントに

よく聴いたアルバム。

でも、LPレコードは、当時の友人に貸したまま戻ってこなかった。

「高中正義」 のことは、もちろん知っていたが、

B面の 「CARIOCA」 や 「深町純」 は、このアルバムで知った。

久しぶりに聴きたいな、と思い調べてみたが、

もちろんCDは、出ていない。

高中の音源は今でも、入手可能だが、

それでも、『An Insatiable high』 などは、オリジナルと

全然違うアレンジの 『Horizon Dream』 ヴァージョンで、

今では、聴けない。 

「深町純」 もこの曲の入ったCDは、廃盤。

「CARIOCA」 もCD化されていないようだ。

もう、カセットテープも手元に残っていないし、

どうしたもんかと思っていたら、やっぱりあの時代、

このアルバムを聴いていたおじさんたちがいるのだ。

全曲、ネットにあげてくれている方がいた。
  ↓
A面 高中 サイド

B面 カリオカ / 深町純 サイド


いやぁ〜発見した時はうれしかった!

残念ながら、A面一部の曲は、削除されてしまっているが、

B面は、3曲とも聴くことができた。

CDで出ないかなぁ。





2012.9.9

東京JAZZ 2012
初 松田聖子


今年も行ってきたよ。

東京JAZZ @国際フォーラムAホール。

東京JAZZは、3日間行われるジャズ・フェスティバル。

その 「PUT OUR HEARTS TOGETHER」 と題された最終日の

夜の部に行ってきた。

座席は、発売からすぐ購入しただけあって、

前から5列目のセンターという、めちゃくちゃ良席だった。

出演は、下記。

・エスペランザ・スポルディング
 Radio Music Society
・カシオペア3rd
・ボブ・ジェームス・クインテット
 featuring スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、
 デイヴ・マクマレイ、ペリー・フューズ
 Very Special Guest 松田聖子

今回のお目当ては、一度ナマで観たいと思っていた、

エスペランザ・スポルディング と、3組目の

ボブ・ジェームス・クインテットだ。

まず、エスペランザ・スポルディング。

どうも、PA (音響) の具合が悪いのか、

聴きにくいのが気になったが、

彼女のパフォーマンス自体は素晴らしく、

バンドも良かった。

総勢12人の大所帯。

2組目、カシオペア3rd は、元々興味なかったが、

『Eyes of the Mind』 『ASAYAKE』 が聴けたのは、

良かった。

あと、神保さんのドラミングは、あい変らず美しい。

3組目、ボブ・ジェームス・クインテット。

1組目、2組目のPAの悪さが嘘のように聴きやすい。

なんでやろ?

大人のJAZZ という感じで、流石の演奏。

チケットを購入した時には、スペシャル・ゲストは、

決まっていなかった。

先日の小泉今日子、その前には堺正章と

ちょっと続けてナツメロの人を観たのだが、

まさか東京JAZZで、松田聖子を観るとは思わなかった。

アンコールで登場して、『上を向いて歩こう』 と、

ボブ・ジェームスが、日本のために書いた

『Put Our Hearts Together』 の2曲を歌った。

先日観た、小泉今日子がアーティストなら、

松田聖子は、“歌謡曲の女王” といった感じ。

登場してすぐに感じたのは、その華やかさ。

とても、50過ぎとは思えぬ首筋。

ご本人には申し訳ないが、JAZZを聴きに行っているので、

私には 松田聖子は重要ではなかったのだが、

歌を聴いて 思わず感動してしまった。

アイドル歌手と侮ることなかれ。

やはり、こういう場に登場するのは、

誰でも良いわけではないのだな。


30年ぐらい前に、友人が感動したというのを

バカにして観た 松田聖子主演の映画 『野菊の墓』 を

観て、泣いてしまったことを思い出したよ。





2012.9.12

Rufus
featuring Tony Maiden, Al McKay, Leo Nocentelli
〜Guitar Funk Explosion〜


1984年5月3日と1985年7月5日の2回、

私は大阪でチャカ・カーンのコンサートに行っている。

会場は、両日とも大阪厚生年金会館大ホール。

その両方だったか、どちらかの公演だったか、

覚えていないのだが、バック・バンドのギタリストが

トニー・メイデンだった。

初めて見たトニー・メイデンの、

ロングブーツを履いて、ステップを踏みながら、

テレキャスター (ギターの名前ね) を弾く姿が、

あまりにカッコ良くて、強烈に印象に残っている。

はっきり言って、チャカのことより、鮮明に覚えているのだ。

で、今日、25年ぶりにそのトニー・メイデンを観てきた。

会場は、ビルボードライブ東京で、

「〜Guitar Funk Explosion〜」 と題し、

ゲストに アル・マッケイ と レオ・ノセンテリ を

迎えての特別公演だ。

いやぁ〜良かったねぇ。

始終、身体が動きっぱなし。

トニ・メイデンは、やぱっりカッコええね。

"Stop On By" とか、"Tell Me Something Good" とか、

チャカが歌ってなくても、ノリノリや!

ちなみに女性ヴォーカルが2人いたけど、

ひとりは、トニー・メイデンの愛娘 アマンダ・メイデン。

「こんな立派な娘さん、いてはるんですか」 って感じ。

ゲストの レオ・ノセンテリ は、ニューオーリンズ・ファンクの

バンド、「ミーターズ」 のオリジナル・メンバー。

"Cissy Strut" が、めちゃくちゃカッコ良かったぜ。

もう一人のゲスト、アル・マッケイは、1973年から1981年まで、

アース・ウインド&ファイアーに在籍していたギタリスト。

"September" (アルは作曲者) を演奏。

音は、ええのに、見た目がちょっとカッコ悪かったなぁ。

何人か分からんし、怪しいおっさんみたいやねんもん。

トニーもレオもアルもみんな、60過ぎてると考えると

ファンクは、年を取らないのだな。

バンドは、大所帯。

トニー・メイデン / Tony Maiden(Vocals, Guitar)
ケヴィン・マーフィー / Kevin Murphy(Background Vocals, Organ, Keyboards)
アマンダ・メイデン / Amanda Maiden(Lead Vocals, Background Vocals)
ヴァレリー・デイヴィス / Valerie Davis(Lead Vocals, Background Vocals)
ミチコ・ヒル / Michiko Hill(Keyboards)
ロバート・ヒル / Robert Hill(Bass)
ドンネル・スペンサーJr. / Donnell Spencer Jr.(Drums)
ドン・ワイアット / Donn Wyatt(Keyboards)
レニー・カストロ / Lenny Castro(Percussions)
マイケル・スティーヴァー / Michael Stever(Trumpet)

ほんでゲスト、

レオ・ノセンテリ / Leo Nocentelli(Guitar)
アル・マッケイ / Al McKay(Guitar)

使用ギターは、トニー・メイデンは、テレキャスターだったが、

Fender ではないようだった。

ロゴがはっきり見えなかったが、昔の Moon のように見えた。

ストラップピンの位置もシェクターやムーンのタイプ。

レオ・ノセンテリ は、黒のGibson ES-335。

アル・マッケイは、メーカー不明。

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この4ヶ月間、毎週のようにコンサート、ライヴに行っている。

もともと、音楽を演ること、聴くことに対してお金に

糸目をつけない方だったが、20〜30代の時には、

行きたくても経済的に無理があった。

ありがたいことに最近は、興味のあるものは迷わず

行ける様になった。

なんと幸せなことよ。

感謝。

ちなみに今日のライヴは、妻からのバースデー・プレゼント。





2012.9.20

RICHARD GALLIANO "PIAZZOLLA FOREVER"
- 20th Anniversary Tour -
with special guest Naoko Terai


RICHARD GALLIANO...

フランス人なので、リチャードではなく、

リシャール・ガリアーノ と読む。

その世界的アコーディオン奏者のリシャール・ガリアーノの

ライヴに行ってきた。

タイトルは、

“ピアソラ・フォーエヴァー”
- 20th Anniversary Tour - with special guest 寺井尚子

今年で 没後20年を迎えるタンゴの革命児、

アストル・ピアソラ への トリビュート・ライヴ に

スペシャル・ゲスト、ヴァイオリンニストの寺井尚子を

迎えての 東京3日間公演の初日の1stステージだ。


私は、タンゴには詳しくない。

数年前、梅林さん (フルート) とのデュオで

ピアソラの 『タンゴの歴史』 という組曲を知った。

4部からなる 『タンゴの歴史』 は、アストル・ピアソラが

フルートとギターのために書いた楽曲で、レコーディングした人も

そんなに多くなく、私は2枚のCDしか発見していない。

あ、アルディ・メオラが アレンジして一部を演ってるのは、

あるけど。

その 『タンゴの歴史』 は、いまだに最後まで弾けないんだけど、

それは置いといて。

ライヴは、素晴らしかった。

人生で初めて、アコーディオンがカッコいいと思った。

アコーディオンや、バンドネオンって、右手の指で

ヴィブラートをかけるんや、って初めて知った。

口で吹く、バンドネオン (?) を初めて見た。

実は、数年前、リシャール・ガリアーノ のCDを

聴いたのだが、あんまり良く分からなかった。

今さらだが、やっぱり、音楽はライヴなのだ。

ナマで聴くとその素晴らしさを認めざるを得ない。

タンゴ (というかピアソラ) の素晴らしさも再確認。

寺井尚子も初めて観たが、思ってた以上に素晴らしかった。

会場は、ブルーノートだったが、いつものJAZZのライヴとは

客層が違ったのも興味深かった。

メンバーは下記。

Richard Galliano (acc, bandneon)
Naoko Terai (vln)
Sebastien Surel( vln)
Bertrand Cervera (vln)
Jean Marc Apap (vla)
Eric Levionnois (cello)
Stephane Logerot (b)
Dimitri Naiditch (p)



タンゴって、異国情緒たっぷりでありながら、

日本人の心にもしっかり訴えてくる音楽なのだな。


参考動画:2011年の東京JAZZ/寺井尚子とリシャール・ガリアーノ






2012.9.21

昨日の追記

昨日観たライヴは、1st ステージだったのにアンコールを

2回演った。

これは、珍しいことだ。

1st ステージの場合、お店としては、2nd ステージのために

お客さんを全員退出させ、次のセッティングを

しなければならないわけで、

予定通りに終わって欲しいところだろう。

しかし、ミュージシャンにとっては、今、目の前にいる

お客様も大切なわけで、2回目のアンコール前、

ガリアーノが頭をかいていたのは、

(お客さんの拍手の勢いは凄い、けど時間が押しているし、

どうしたもんやろ。弱ったな〜。)

という風に見えた。

もしかしたら、2nd の開場は遅れたかもね。

2nd を観に行ったら、1st が伸びてしまっていて、

開場が遅れるっていうこと、たまにあるもんね。

でも、そういう時は、俄然、ステージへの期待が

高まってしまうのであった。




渡辺香津美 スペシャル・ライヴ

昨日に続いて、本日もライヴ鑑賞!

渡辺香津美のソロ・アコースティック・ギター・プロジェクト、

『ギター・ルネッサンス』 のシリーズ5作目 『翔』 の

発売記念のライヴ。

@Motion Blue (横浜) の2nd ステージ。

まずは香津美のソロ。

『マイルストーン』 などの他、ニューアルバムからは、

『家路 (交響曲第9番「新世界より」)』、『バードランド』、

『マイ・フェイヴァリット・シングス』 を披露。

『ヘイ・ジュード』 や 『川の流れのように』 にも

聴きたかったな〜。

使用ギターは、ガット・ギター (機種名不明) の他に

鉄弦は、カオル・ギターと Ovation (たぶんアダマス) の

12弦を 『バードランド』 で 使用。

後半、ゲストの 沖 仁 (Flamenco Guitar) が 登場。

名前は知ってたけど、演奏を聴くのは初めて。

これが素晴らしい!

聴きながら、フラメンコ・ギターを習いに行こかと

思ったほど。(あんな風には弾かれへんやろけど)

めちゃくちゃカッコええ。

昨年、ミッセル・カミロ とのデュオで トマティート

(フラメンコ・ギタリスト) も観たのだが、それ以上に

インパクトがあった。

香津美のカオル・ギターは、非常に柔らかいふくよかな音が

しており、沖のフラメンコ・ギターとの相性も GOOD。

デュオでの演奏は、沖のオリジナル、そして 『地中海の舞踏』

ほんでもってアンコールは 『スペイン』 だぁ〜。

悔しいのは、私の席からは、沖の右手が見えなかったこと。

一体、どうやって弾いているのか、是非、またライヴで確かめたい。

つい数日前、同じ曲 『スペイン』 を同じくギター・デュオで

ライヴでやったばかり。

その違いは、雲泥。

ああ、あんな風に演れたら、どんなに幸せだろうか。

香津美&沖で、ぜひ、またライヴも観たいし、

レコーディングもしていただきたい。


ちなみに、沖 仁 について調べたら、下記のような人だった。

1974年生まれで、高校卒業後、

カナダでクラシック・ギターを学び、

その後、3年半、スペインでフラメンコ・ギターを学んだ。

2010年、3大フラメンコギターコンクールの一つである

ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクールで、

日本人で初めて優勝した。

ほんまもんですな。





2012.9.25

IT’S YOU

ちょっと前に、19歳の頃よく聴いたレコード、

『Horizon Dream』 のことを書いた

そのレコードのB面に 深町 純 の曲が1曲収められていて、

私は、深町 純 という名前をそのレコードで知った。

そのエントリーを書いた時に発見したブログで、

たぶん20数年ぶりに聴いたと思うのだが、

その 『It's You』 は、今聴いても とても良い曲だ。

改めてチェックすると、メンバーが凄い。

深町 純 :Key
Howard King :Drums
Tony Levin :Bass
Eric Gale :Guitar
Steve Khan :Guitar
Crusher Bennett :Percussions
Ernie Watts :T.Sax
Horn Section  :Randy Brecker, Michael Brecker, Barry Rogers

1977年の録音で、このメンバー。

ちなみに、このレコードの他の曲には、Steve Gadd (drs) や

Anthony Jackson (b) も参加している。

改めて、この曲の入ったCD、

『ディラックの海 (THE SEA OF DIRAC)』 を買おうと思ったら、

廃盤になっており、中古 (アマゾンで) で 7800円 ! だった。

で、色々見ていると、

『深町純&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ』 という

CDを発見。

「1978年9月、後楽園ホール及び郵便貯金小ホールで

行なわれた伝説の LIVEアルバム」 とある。

ニューヨーク・オールスターズのメンバーは、

Richard Tee :Keyboard
Mike Mainieri :Vibraphon
Steve Khan :Guitar
Randy Brecker :Trumpet
David Sanborn :Alto Sax
Michael Brecker :Tenor Sax
Anthony Jackson :Bass
Steve Gadd :Drums

「わお!」 な面々である。

大体、この手のアルバムは、知ってるつもりでいたけど、

まだまだ勉強不足でした。

収録曲の中には、好きな曲 (マイク・マイニエリ の 『I'm Sorry』、

ホール&オーツの 『Sara Smile』 ) も含まれており、

これは即クリック (注文)。2147円なり。

(『Sara Smile』 は、エリック・ゲイルがカバーしており、

このツアーにも 当初 エリックが参加する予定だったとの

記述もネットで読んだ。)

そのCDのライナー・ノーツを読んで感動した。

これは、深町純ご本人が、2009年に書かれたもので、

ニューヨークのミュージシャンについて、

こんなことが書かれていた。

(一部抜粋)

 僕が彼らから学んだことは沢山あります。
 それはある種のカルチャーショックだったとも
 言えるものでした。
 この時代、NYのミュージシャンとドラッグは
 無関係ではありませんでした。
 どこのスタジオに行ってもドラッグを見ない日は
 ありませんでした。
 そして何より、音楽にだけ生きている人達の存在に
 強く驚いたのです。
 明日の幸せや人生の価値等というものには、
 一切耳を貸さず、ただひたすら、今、演奏することに
 全てをかけている人達であったと僕は信じて疑いません。


演奏するためだけに生きている人達・・・。

その後の文章で、そのような風潮 (ドラッグのことも

含めてだろう) は、なくなってしまった、と書いているが、

いかにあの頃のミュージシャンに勢いがあったかが、

分かる話だ。


さて、やっぱり 『It's You』 の入ったCDが欲しいな〜、と

チェックしていると、ベスト盤に収録されていることを発見!

1760円。やったぁ!

その1曲のために7800円は、出せんもんね。


ところで、深町純という人は、日本のフュージョン・ブームの中でも

ちょっと地味な存在だったと思う。

当時、高中正義やカシオペア、スクエアなどが人気があったが、

彼らの方が、分かりやすいというか一般受けしやすかったんだろうな。

残念ながら、深町 純さんは、2010年に64歳で他界されてしまった。

上記にあげたミュージシャンの中では、

エリック・ゲイル、リチャード・ティー、マイケル・ブレッカーが

すでに逝ってしもた。

あっちで、楽しくセッションしてるといいな。





2012.10.3

フライド・プライド

久しぶりに フライド・プライド のライブに行ってきた。

@ブルーノート東京。

「Fried Pride Tour 2012 LIFE−source of energy」 の

最終日、最終公演 (2ndステージ) だ。

非常に感動的だった。

というのも、7月に

「ギターの横田さんが大阪で脳梗塞で倒れた」 と

聞いていたからだ。

今日のご本人達からの話によると、

実際には倒れたわけではなく、前日から ろれつが

回らなくなっていて、翌日、ギターが弾けなくなっていて、

病院に行き、そのまま入院となったらしい。

医者の話では、「ギターを弾くなんてとんでもない」

というほどの状況だったらしいが、大阪で一週間入院し、

東京に戻り一週間入院の後、リハビリ。

ひと月後にはライブに復帰したという。

奇跡の復活だ。

後遺症があって、ギターが充分弾けなくなっているのでは

ないかという不安を吹き飛ばす演奏だった。

本人曰く、

「後遺症があるんですよ。

たばこを止めたら、指が前より動くようになり、

ギターが上手くなりました」 だと。

でも、本当に良かったと思う。

その奇跡の復活話を聞いているだけで、うるうる。

ご本人達がその幸せを一番感じておられるだろうが、

音楽ができるって、本当にありがたい、幸せだ。

今まで観たフラプラのライヴは、パーカッションを入れての

編成が多かったが、今日は全くの2人。

でも、他に何も要らんでっていう演奏でした。

アンコールは 『イマジン』 。

平和であること、健康であることの大切さを

ひしひしと感じたライヴだった。

通路側の席だったので、お2人と握手。

客席には、つのだ☆ひろの姿も。








2012.10.4

REST IN PEACE

昨日は、フライドプライドの横田さん (gt) の復活の話を

書いたが、残念ながら、あっちに行ってしまうミュージシャンもいる。

10月2日、「憂歌団」 のドラマーだった 島田和夫 さんが急死。

58歳だった。

数日前、木村充揮さん (vo) と 内田勘太郎さん (gt) の

インタビューを雑誌で読み、(憂歌団、再結成して欲しいな) と

思っていた矢先だった。

24〜25年前、当時やっていたバンドで、

一度だけ、「憂歌団」 の前座に出たことがある。

今はなき、大阪のバーボンハウスというライブハウスだ。

あの、観客の冷たい感じ、いつビールの缶が飛んでくるか

分からない恐怖と闘いながらの演奏と、楽屋での木村さんや内田さんの

気取らなさは、今でもよく覚えている。

それはさておき、人間は生まれた時に 死ぬことが100%決まっている。

誰しもいつかは、死ぬと分かっていても、

やはり、人の死は辛いな。

今年も多くのミュージシャンが逝ってしまった。

1月、エタ・ジェームス (73歳)、ジョニー・オーティス (90歳)

2月、ホイットニー・ヒューストン (48歳)

4月、レボン・ヘルム (71歳)

5月、ドナ・サマー (63歳)、尾崎紀世彦 (69歳)

6月、ジョニー吉長 (63歳)

8月、横森良造 (79歳)

10月、島田和夫 (58歳)


合掌。





2012.10.14

JOHN SCOFIELD TRIO
featuring STEVE SWALLOW & BILL STEWART


昨夜は、ブルーノートへ “ジョンスコ” を観に行ってきた。

メンバーは、

John Scofield (g)
Steve Swallow (b)
Bill Stewart (ds)

ブルーノート東京4日間公演の最終日の 2nd Set と

いうこともあってか、超〜満員。

改めてジョンスコの人気の高さ再確認。

ジョンスコは、25年ぐらい前に大阪で、

観ているが、その時は誰かのコネで某ライヴハウスに

タダで入れてもらったような気がする。

その頃は、ジョンスコのことは、知らなかったんじゃないかな。

ナマで聴いても何やってるか、さっぱり分からんかった覚えが

ある。

もしかしたら、その時のドラムは、

デニス・チェンバースだったかもね。

それから、2009年の東京JAZZ で観ているが、

それは大ホールなので、やはりブルーノートのような、

クラブで観るのとは全然違う。

今日のギターは、もちろんアイバニーズのあのセミアコ。

CD と同じあの音。

時々、何演ってるか分からんところもあったけど、

全体としては、やっぱりスゴイね。

あのウネウネ感は中毒性があるね。

通常、ブルーノートでの演奏時間は、

1時間〜1時間15分ぐらい。

長くても1時間30分ぐらいやねんけど、

今日は本編でほとんど2時間演った。

こんなことは異例。

たぶん、ジョンとしては、アンコール分も演ったんだろう。

私はちょうどステージと楽屋の通り道にいたのだが、

私の前を通る時、彼はギターのチューニングを

下げながら歩いていたのを目撃した。

あれは、もうアンコールはないだろう (しない) という

証だったはずだ。

ところが、(当然) 強烈なアンコールの拍手が起こった。

ステージに戻ったジョンが何と言ったと思う?

「Too Much!」 だって。

そして、アンコール曲は、どブルース。

そのエンディングでは、スティーヴとビルが迷うほど、

ジョンはぶっちぎれてたね。

ビル・スチュワートって初めて観たのかな。

面白いドラム叩く人だった。

印象に残っている曲は、どちらかというとバラード。

ガーシュウィンの 「Someone to Watch Over Me」 と、

もう一曲、題名分からんけど、いいのがあった。







DAIBA MUSIC FACTORY 2012

「DAIBA MUSIC FACTORY」 という

新人アーティスト発掘オーディションで、

ハルトラ がグランプリを受賞した。

ハルトラは、陽香ちゃん (Vo) と Ya' mangelo (Gt) の

ユニット。

Ya' mangelo とは、ギターデュオをやったり、

ハルトラとも私は何度か共演させていただいたりしている。

今日は、そのオーディションの受賞アーティストによる

ミニライブがお台場のジョイポリス内のステージで

行われるというので、観に行ってきた。

出演は、審査員特別賞の 「sources」、

準グランプリの 「MAZ!Q」、そして、

グランプリの 「ハルトラ」 だ。

ジョイポリスというのは、ゲームセンターと室内遊園地の

合体みたいなもので、演奏中も周囲の雑音が大きく、

とても音楽を演る環境とはいえない。

時々、ステージの近くを小さいジェットコースターみたいなのが

通り、そのたびに雑音と悲鳴 (歓声?) が響き渡る。

その上、音響はと言えば、何度も何度もハウリングを起こすし、

メインスピーカーからの音も異常に悪い。

おまけにイベント自体の段取りの悪さも目に付く。

腹立たしいようなイベントで、出演者の皆さんには

気の毒だった。

それはさておき、

これを機会にハルトラも大いに飛躍するよう祈っている。


お台場から撮影したレインボーブリッジ。

クリックで拡大 (Camera:Nikon P300)





2012.10.20

上原ひろみ

何度かこの 「ひとりごと」 にも書いている、

ピアノニストの上原ひろみ。

一昨日の金曜日の朝も NHK に出てたので、

ご覧になった方もいるだろう。

さて、その上原。

昨年リリースのアルバム 『VOICE』 に続いて、

同じメンバー 、アンソニー・ジャクソン (b)、

サイモン・フィリップス (dr) とのトリオで

今年もアルバムをリリースした。

タイトルは、『MOVE』。

『VOICE』 同様、強烈な音楽だ。

仕事中、時々BGMに音楽を流すのだが、

上原の音楽は、BGM にならない。

仕事ができないのだ。

何かしながら聴ける音楽ではないのだ。

ちゃんと、「聴く」 という体勢でなければ、

再生出来ない類の音楽だ。


先日、書店で 「cast」 という雑誌を見つけた。

表紙が上原で、彼女のインタビューが、

80ページ以上も掲載されているので、買って読んだ。

音楽同様、インタビューの内容も素晴らしく、

泣きそうになってしまう記述もあった。

インタビューを読むと、彼女の音楽がBGMに

ならないわけがよく分かった。

彼女は、本当に命がけでピアノを弾いているのだ。

聴く方も、それなりの覚悟というか姿勢が要るのだ。

世界中で、年間150本以上のライヴをこなし、

ロック・フェスにまで出演する。

ピアノが弾けるなら、世界中どこへだって行く。

しかも、マネージャーなしで、航空券やホテルの手配も

自分でするという。


昨年は、4回も彼女のライヴを観たが、今年はまだ観ていない。

「cast」 の記事によると、今年初めて、彼女はオーストラリアへ

演奏しに行ったらしい。

もう、ステージに出ただけで、アンコールかと思うぐらいの

拍手がきたという。

それだけ、オーストラリアのオーディエンスは、

彼女が来るのを待っていたんだ。

いや、オーストラリアだけじゃない。

世界中で彼女の演奏を待ち焦がれている

音楽ファンがいる。

日本で何度も観られることは、幸せなことだと思った。


12月の東京国際フォーラムでのチケットも即完売したので、

高かかったけど、ネット・オークションで良席を確保した。

今から、楽しみだ。





2012.10.21

ギター三昧の1日

今日は、コットン・クラブにて、

13時から、ミュリエル・アンダーソンのギター・クリニック、

17時から、マーティン・テイラーのライヴ、

20時から、ミュリエル・アンダーソンのライヴと、

1日たっぷりギター三昧の時を過ごした。



なんでしょう。

この年になって、音楽がどんどん好きになっていく感じ。

「もっとギター弾きたい!」 って思う、この感じ。

そんな幸せな1日でした。

“フィンガーピッキングの女王” シカゴ在住の

ミュリエル・アンダーソンのライヴは初めてだったが、

ナマで観て、大好きになったね。

弾いている姿が、とってもキュート。

あの細い指で、カントリー、ブルースからクラシックまで、

なんでもOK。

ハープ・ギターによる演奏も素晴らしい。


開演前ステージ上のミュリエルのクラシック・ギターとハープ・ギター。
この他モーリスのスチール弦ギターを使用。



スコットランド在住のマーティン・テイラーのライヴは、

今回で (たぶん) 7度目。

昨年は、Ulf Wakenius とのデュオで来日。

今年は、ミュリエルとのデュオを聴かせてくれた。

デュオ用にアレンジされてない演奏だったのが、

ちょっと残念だったけど、この2人が一緒に

演奏しているだけで良いよね。

特に マーティンの 『One Day』 は、昨年、

彼が日本のために作ってくれた曲で、涙なしでは、

聴けなかった。

マーティンのギターは、Peerless の Maestro

(マーティン・テイラー・モデル)。

知らんかったが、Peerless というのは、

日本のイイダ楽器という会社のブランドのようで

韓国の工場で作っているようだ。


GUITAR CLINIC 参加者への MURIEL からのプレゼント。
ピック4枚がカードになっている。










2012.10.22

MURIEL ANDERSON / MARTIN TAYLOR

昨日の Muriel Anderson のギタークリニック、

そして、Muriel Anderson & Martin Taylor の

ライヴについて、もう少し書いておこう。

(忘備録としても。)

まず、ギター・クリニック。

参加者は、14〜15人ぐらいかな。

ちょっと少なくて、もったいないね。

2時間強たっぷり話が聴けて、プレイを間近で観れて、

直接、質問もできて、5000円なら安いでしょ。

そうそう、通訳はギタリストの有田純弘さん。

こういう通訳は、英語ができるだけじゃなく、

音楽やギターのことも知っていないと、適切な訳を

できないだろうから、有田さんなら適役だ。

どうせなら、ミュリエルと1曲ぐらいセッションして欲しかったな。

クリニックの内容は、いくつかのテクニックついて、

ミュリエルの解説を聴いた後、参加者ひとりひとりに

質問の機会があった。

私は、間近でミュリエルのプレイを観て、話を聴けるだけで、

充分で質問することなどなかったのだが、

せっかくなので、「普段、いつもやっているウォーミング・アップが

あれば教えて欲しい」 と訊いてみた。

「ウォーミング・アップのエクセサイズ」 という言い方を

したためか、ミュリエルは、

「エクセサイズ (練習) は嫌いです (笑)」 と答えた。

エクセサイズをするのではなく、その時に取り組んでいる、

難しいフレーズの練習をするのだと言う。

私が、「いきなり難しい練習をすると手を痛めませんか?」 と

訊くと、「リラックスしてやるから大丈夫」 と答えた。

なるほど、リラックスしてやればいいんだ。

まあ、私は手を痛めるほど練習したことはないので、

なんで、この質問をしたのか自分でもよう分からんねんけど。


印象的だったのは、注意深く聴いていないと分からないほど、

音色に気を配り、使い分けていること。

そして、「一番大切なのは、内面」 という話。


8月に今回のライヴのことを知ったとき、ミュリエルのことを

知らなかったと書いたが、

彼女は、雑誌 「アコースティック・ギター・マガジン」 に

連載していたのを思い出した。

そういえば、付録のCDで演奏を聴いて、

(きれいなギターを弾く人やな) と思ったことがあるわ。

で、ライヴの方は、1st ステージは、

マーティンのソロ・ギターということだったが、

ライヴ後半に、ミュリエルが登場し、4曲 (だったと思う)

デュオをした。

2nd ステージのミュリエルのライヴ後半には、

マーティンが登場し、デュオを4〜5曲演奏した。

デュオは、マーティンの曲に、ミュリエルは巧くからんでいるように

観えたが、ミュリエルの曲は、彼女一人で完結しすぎていて、

マーティンが弾くすき間がなく、ちょっとマーティンに

気の毒な感じがした。

もうちょっとセッション的にやって欲しかったな。

そういう意味では、2ndのアンコールで演った、

『ブルーモンク』 は良かった。


2nd 、ミュリエルのライヴでは、彼女の真正面最前列に

座れた。

その距離、2メートル。

特等席でした。





2012.10.29

R.I.P.桑名正博

59歳で逝ってしもた。(10月26日)

ちょっと早かったな。

誕生日が私と同じ8月7日だった。

最後に観たのは、2006年6月、

目黒のブルースアレイ・ジャパンで、

コジカナツルのゲストで、出演した時かな。

桑名正博といえば、『セクシャルバイオレットNo.1』 が

一番有名だが、私は 『哀愁トゥナイト』 や

『月のあかり』 『夜の海』 などの方が好きだ。

高校時代には、バンドで何曲か彼の曲をコピーしたもんだ。

ちょうど、『セクシャルバイオレットNo.1』 が流行ってた頃や。

高校3年の時の文化祭で 『月のあかり』 を

バンド内で誰が歌うかという話になった。

ベースの茂と私が候補者だった。

そこで、茂と私が歌い、別のバンドのメンバーや

友人がジャッジすることになった。

結果は、全員一致で 茂が歌うことになった。

(どういうことやねん!)

その頃だったと思うけど、その茂が

桑名の 『ROCK’N SOUL SPECIAL』 というレコードを

貸してくれた。

これは、R&B のカバーなのだが、当時の私には、

めちゃくちゃカッコ良かった。

まだ、それらのオリジナルを聴いたことがなかったんだな。

オリジナルを聴いてしまうと 桑名ヴァージョンは、

バンドがどうにも ロックなのがいただけないのだが、

桑名の歌は、好きだ。

結構、破天荒な人だったようだが、最期も壮絶。

7月15日に、脳幹出血により倒れてから104日間、

意識不明のままだった。

合掌。


皆さん、これ、知ってまっか?
デビュー曲。FUNNY COMPANY 『スウィ−ト・ホ−ム大阪』




高校の頃、FMラジオで桑名のライヴやってて、
ジャクソン・ブラウンの 『STAY』 とか
洋楽のカバーも結構演ってたん覚えてる。
これは、『カルフォルニア・ドリーミング』







2012.11.3

Vahagn “Vahagni” Turgutyan

2ヶ月ほど前、山野楽器でCDを購入した際、

イベントの抽選申込応募ハガキがついてきた。

いくつかのイベント (ミニ・ライヴ) から、

希望のものを選び、応募ハガキを送るという類のものだ。

そのイベントの中に

バハグン・"バハグニ"・トゥルグティアン という、

聞いたことのないギタリストの名前があった。

調べてみると、アルメニア出身のフラメンコ・ギタリストで、

フラメンコとジャズやラテンの融合みたいなことが

書かれていた。

フラメンコといえば、最近、沖 仁 をナマで観て、

興味を持ったところだ。

これは、是非観てみたいと思い、応募ハガキを出したら、

なんと当選!

で、今日そのミニ・ライヴに行ってきた。

会場は、銀座山野楽器7階のイベント・スペース。

山野楽器のエレベーターで見知らぬおばちゃんと

一緒になった。

私が持っていた、そのミニ・ライヴの当選ハガキを見ると、

そのおばちゃんが、

「当たったのね。私は、当たらなかったの。」 と

声をかけてきた。

話によると、おばちゃんはバハグンの大ファンで、

当選しなかったけど、どうしも観たかったので、

もしかしたら入れてもらえるかも、と思い、来たようだ。

受付で交渉してたけど、うれしそうに会場に入ってきたよ。

世の中には、積極的な人がいるんやな。


さて、演奏の方はというと、ギターソロで、

ほんの30分ほどだったが、

バハグンのテクニックは素晴らしいものだった。

右手の使い方が美しい。

ジャズというよりは、やはり フラメンコ 色が強いが、

ループを使ったりした、今風な演奏もあった。

応募ハガキを出した後、CD を1枚買ってみたのだが、

それはバンドでの演奏だったので、ギター1本となると、

やはり違う世界になる。

私が買ったCDは、3枚出ているうちの1枚目だった。

今日演奏したのは、新しいCDからの曲が多かったので、

そのCDも買ってみようと思う。

それから、使っていたギターが、フラメンコ・ギターの

エレガットだったが、もの凄く自然な音をしていたので、

大変、気になっている。

どこのメーカーだろうか、又はどこのピックアップ・システムだろうか、

知っている人いたら、教えてください。(おらんか)

あと、バハグン君、ファッション誌のモデルかと思うぐらい、

男前でした。








2012.11.8

最近知ったギタリスト

Ana Vidovic (アナ・ヴィドヴィチ)、

Muriel Anderson (ミュリエル・アンダーソン)、

沖 仁、

Vahagn Turgutyan (バハグン・トゥルグティアン) と

今年は新しく知るギタリストが多い。

いや、正確には毎年新しく知るギタリストが数人いるのだが、

今年知ったギタリストは、いわゆるジャズ・ギタリストでは

ない人が多いという点と、その出身など、今まで知っている

ギタリストとはちょっと違う。

最近知ったジャズ・ギタリストでは、

Albare (アルベア) という人がいるが、

彼もオーストラリア人ということでちょっと珍しいし。

で、上記のギタリストも全員素晴らしいが、

つい先日 初めて知って、ここのところ、

私がヘビー・ローテーションしているアルバムがこれ。



Guillermo Rizzotto (ギジェルモ・リソット) というギタリストの

Solo guitarra』 というアルバム

1980年、アルゼンチン生まれ。

現在は、スペイン・バルセロナ在住。

これが、良いんだ。

音楽やギターが良いというよりは、音色、空気、雰囲気、

世界観、が良い。

「リスナーの部屋に訪れて弾くように」 と作られた

アルバムらしいが、まさにそんな感じ。

非常に優しく、繊細。

ここ で数曲 試聴できるので、興味のある方はぜひ。


今日書いたギタリストは、アルベアを除いて、

皆、ガット・ギター (ナイロン弦のギター) を

弾いている点が共通している。

(私的に) ガット・ギター・ブームなのだ。





2012.11.16

LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN
featuring ABRAHAM LABORIEL
      & CHRIS COLEMAN


今回のリー・リトナーの来日公演は、

デイヴ・グルーシンとの双頭ライヴだ。

この2人は昔からよく共演しており、双頭名義でのライヴを

観るのは、2007年12月に続いて2回目。

ブルーノート東京、3日間公演の最終日2ndステージに

行ってきた。

メンバーは、下記。

Lee Ritenour (g)
Dave Grusin (p,key)
Abraham Laboriel (b)
Chris Coleman (ds)

ベースのエイブラハム・ラボリエルは言わずと知れた

LAフュージョン界の重鎮で、リトナーとの共演も

何度も観ているし、今年は7月にラリー・カールトンの

ライヴでも観た。

ドラムのクリス・コールマンのことは知らなかった。

チャカ・カーンとかの仕事をしているようだが、

まだ33歳と この面子の中では若い。

リーが MC で、自分は100回以上来日しているけど、

クリスは、今回が7回目の来日でブルーノート東京は、

初めてだと紹介していた。

このクリスのドラムが良い!

エイブラハムとのリズム隊最高!

1曲目、『NIGHT RHYTHMS』 で、ゾクゾクって来てしもた。

ドラムとベースが変わると、同じ曲でも味わいが違うのだ。

また、このクリスがうれしそうにドラムを叩く。

リーもエブラハムも楽しそうに演奏するけど、

クリスは、本当に楽しそうだった。

本編最後は、『RIO FUNK』、

アンコール 『MOUNTAIN DANCE』 まで、たっぷり90分。

超満員で、盛り上がりました。


リーのギターは、Gibson L−5 と レスポール、

ヤマハのサイレント・ギター (ガット)。

あのサイレント・ギター、市販のものより、

ちょっとネックが細く見えたのだが、当然、特注モデルだろうな。

音は、どっちかと言うとエレキっぽくて、あまりガットっぽくなかった。








2012.11.27

WILL LEE’S FAMILY
featuring STEVE GADD & CHUCK LOEB


今日は、コットン・クラブに行ってきた。

「ウィル・リー・ファミリー

フィーチャリング・スティーヴ・ガッド&チャック・ローブ」

という名義のライヴで、メンバーは下記。

Will Lee (b,vo)
Steve Gadd (ds)
Chuck Loeb (g)
Giulio Carmassi (key,vo)
Oli Rockberger (key,vo)

4日間の東京公演の最終日、2nd ステージということもあってか、

立ち見までいる盛況ぶり。

インストはなくて、全曲、ウィル・リーがヴォーカルを取った

歌もんだった。

いやぁ〜素晴らしかったね。

もう今から30年ぐらい前に、渡辺貞夫のバック・バンドで

初めてナマのウィル・リーを観たのだが、

その時、まるでロック・ミュージシャンのように飛び跳ねながら

ベースを弾く姿が、とても印象的だったのを覚えている。

(私の記憶が間違っていなければ、その時のドラムは、

スティーヴ・ガッドだった。本当にファミリーのように長い間、

共演を重ねてきたんだろうな。)

で、10年ぐらい前に ハイラム・ブロックと来たときも、

同じように飛び回って弾いていた。

去年、オズ・ノイとの来日時にも観たが、

今年9月、東京JAZZで ボブ・ジェームスと来たときは、

比較的おとなしいように見えたけど、(ちなみにその時も

ドラムはガッド) 今日は、ギターのチャックと2人で、

ワイヤレスで客席を動き回り、テーブルの上に乗り、

大暴れだった。

ウィルは、見た目めちゃくちゃ若くて、遠めには、

30代だと言っても信じる人がいるだろうが、

なんと今年で還暦だ。

50代だとは思っていたが、帰ってきて調べてみて

ビックリした。

同じく大暴れのチャックの方が、3歳若いが老けて見える。

というか 彼は 年相応なんやけど。

その2人が客席まで来て、演奏している姿を観ていたら、

感動して泣きそうになってしまった。

なんでしょう、あのエネルギー!

そして、ガッドはもちろん、キーボードの2人も素晴らしかった。

特に Giulio Carmassi。

普通、メンバー紹介の時、

「ギター、誰それ」 という風に紹介するんやけど、

Giulio Carmassi を紹介する時、ウィルは、

「Everything、Giulio Carmassi」 と紹介した。

(Everything? 何やそれ?) と思っていたら、

キーボードだけでなく、コーラス、サックス、トランペット、

ほんで、ギターも弾いた。

なんじゃこの人は? と思って帰ってから調べてみると、

ベースやドラムを演奏している姿まで出てきた。

ほんまもんのマルチ・プレイヤーのようだ。

メンバー紹介といえば、ウィルが チャックを紹介する時、

「Sweet brother、Chuck Loeb」 と言うたのだが、

これ、日本語で言うなら、何て言うんやろ?


アンコールは、『Watching The River Flow』 という

渋い選曲で、全部で90分ぐらい演ったかな。

そうそう、(TOTOの) 『Georgy Porgy』 も演ったよ。

これ、ウィルの "OH!" っていうアルバムに入ってるねんけど、

カッコ良かったなぁ。

最後は、スタンディング・オベイション。

大満足のライヴでした。

・・・・・・・・・・

途中、ウィルが ハイラム・ブロックの話とかした後、

色んなベーシストの名前出して、

「でも、俺のNO.1 ガイは、チャック・レイニーだ!」

って言うから、(へぇ〜、そうやったんかぁ) って聞いてたら、

ライヴ終わってから気付いたんやけど、

私の斜め前の席に、チャック・レイニー御本人が、座ってた!

一緒にいるのは、ギタリストのKAZ南沢。

それだけではない。

私の隣に座っていたのは、なんと、沼沢尚 (ドラマー)だった!

なんちゅうライヴ!

沼沢さんには、

「昨年、"Nothing But The Funk" 観に行きましたよ。

昔、雑誌プレイヤーのコラム、毎月楽しみに読んでましたよ。」

とか、言いたかったのだが、ライヴ終了後、

沼沢さんは、外人カメラマン (?) と話していたので、

結局、声をかけれずじまいだった。

ライヴ前、気付いた時にすぐ話しかければ良かった。

う〜ん、意気地なし。








2012.11.30

THE TAKANORI NIIDA QUARTET
featuring Will Lee, Tomo Fujita & Takashi Yofu
JAPAN TOUR 2012


3日前に Cotton Club で、ウィル・リー・ファミリーの

ライヴを観たばかりだが、今日は、横浜 Motion Blue で

またまた ウィル・リー観てきた。

 新井田孝則 カルテット
 フィーチャリング ウィル・リー、トモ藤田 & 養父貴

札幌、横浜、京都の3箇所で行われるジャパン・ツアーのライヴだ。

メンバーは下記。

新井田孝則 (ds)
Will Lee (b)
トモ藤田 (g)
養父 貴 (g)
ゲスト : 鈴木健治 (g)

私は、このドラマー新井田孝則のことを知らなかったが、

ニューヨークを中心に活動をしていて、ヨーロッパで人気のある、

“トランス・シベリアン・オーケストラ” というロック・バンドの

サポート・ドラマーに抜擢されたらしい。

海外で活躍していながら、日本ではあまり有名ではない

ミュージシャンは、結構いるのだな。


ギターのトモ藤田は、バークリー音楽大学でジョン・メイヤーの

先生だったのは有名な話で、教則本類もたくさん出している。

『PURE』 という CD を持っているが、それは、ドラムに

スティーヴ・ガッド、バーナード・パーディ、スティーヴ・ジョーダン、

ベースにウィル・リーというアルバム。

ナマで観るのは初めて。


もう1人のギター、養父 貴もナマで観るのは初めてだが、

上田正樹のアルバムでその音は聴いたことがある。

最近は、渡辺貞夫のバンドでも名前を見る。


ウィル・リーは相変らずで、今日もとてもじゃないが、

還暦には見えない身のこなしだった。


ライブは、ちゃんとユニゾンのところとか、

ばっちり決めてるのに、なぜか、セッション的な印象が強かった。

ギター・プレイは、トモ藤田より 養父 貴の方が、私の好み。

ファンキーな音楽を目指しているように感じたが、

ドラムの新井田がロックなドラムだったので、

ファンクという感じではなかったな。

途中で登場したギターの鈴木健治も、

名前は知っていたが、観るのは初めてだ。

彼の曲を2曲演ったが、「ギター・インスト!」 っていう感じの

爽快な曲で、フレーズの表情の付け方が上手いと思った。


2部本編は、「アンコールが長いので・・・」 という理由で、

短めに終了し、アンコールに突入。

アンコールでは、3人のホーン (A.サックス、T.サックス、

トロンボーン) が登場。

札幌のファンク・バンドのホーンらしい。

ラストは、先日のウィル・リー・ファミリーのライブの

本編最後にも演奏された 24丁目バンドの

『Shoppin' Round Again』。

トモ藤田のギター・ソロが、ハイラム・ブロックっぽく聴こえたけど、

わざとだろうな。


 帰り道で撮った横浜の夜景





2012.12.10

Char 2012 Tour“TRADROCK by Char”
@江戸川区総合文化センター大ホール


6月13日、新宿ピットインでの増尾好秋とのデュオ、

7月25日、目黒ブルースアレイジャパンでの石やんの

還暦ライヴ、8月2日、ビルボードライブ東京での

Jack Bruce/Char/屋敷豪太“Absolute Live Japan!!" と

今年はすでに3度も Char を観ており、これが4度目だ。

今日のメンバーは、ここんとこ固定のトリオ、

Char (Gt,Vo)、古田たかし (Dr)、澤田浩史 (Ba)。

前半1時間ぐらいは、アコースティック・セットで、

アコギ、パーカッション、ウッドベースで、

椅子に座っての演奏。

休憩を挟んでエレクトリック・セット。

個人的には、アコースティック・セットは、

もっと短くていいなと思う。

全然ないのはさびしいけど、やっぱり、Char は、

エレキの方が良い。

断然、良い。

そして、たま〜に、『All Around Me』 あたりを

アコギで演ってくれるとうれしいな。


昨日感じたのは、Char が、よく喋るようになったな、

ということ。

1990年、91年とピンククラウドのコンサートを

大阪で観たけど、確かひと言も MC なかったような

気がする。

最後に 「ありがとう」 ぐらい言うたかもしれんけど。

まあ、その時がたまたまやったんかな。

それ以外の時は、少しは喋ってたし。

でも、なんというか、昨日は、よう喋るようなったなぁ、

って、凄くサービス精神みたいなのを感じた。

それと、ロックって、元々反骨で過激なところから

出てきたのかも知れんけど、生まれて50年も

経って、平和な大人のミュージックになったんやな、

と思った。

昨日、Char も言うてたけど、

老人ホームで、70年代ロックをガンガン鳴らす、

ジジイやババアが、近いうちに現れるで。ほんま。


コンサートの話に戻って、

印象的やったのは、クリームの 『White Room』。

8月のジャック・ブルースとの共演の時も書いたけど、

この曲は、ゾクゾクするね。

これはもう、Char の曲と化してるな。

あと、ビートルズの 『Ticket To Ride』 の

バニラ・ファッジ・ヴァージョン。

『Cry Like A Baby』 や 『Drive Me Nuts』 が

聴けたのも良かった。

ギターは、アコギはいつものYAMAHAのカスタム。

エレキは、前半、Fender の Char Signature Model

"Charizma"。

そう、私も持ってる例のアレです。

やっぱり、あのギター弾いてくれると、

うれしいもんやねぇ。

後半は、やはり Fender の Char Signature Model だけど、

Mustang の方。

あの薄いピンクは、Char には、かわいすぎるな。

アンコールで弾いた、青緑の方が似合っている。


先日亡くなった、中村勘三郎は、57歳だった。

Char も同じ1955年生まれの57歳だ。

いつまでも健康でギターを聴かせて欲しいと

心から願う。


さて、今年のこのツアーは、全国20ヶ所なのだが、

何とその全てのライヴ公演をCD−Rで販売するという

今までにない企画もやっている。

しかも1公演1,500円。

20公演全部買うと、25,000円 (1公演1,250円)

ファン泣かせやのう。


本ツアーのTシャツ!

『SMOKY』 のイントロの譜面だ!





2012.12.11

Mercy, Joy and the City

以前ここで紹介した時は、NYで活動していたけど、

今はラスベガスにいる、古い友人のTOMOKO (シンガー)。

彼女が、ミュージック・ビデオを自分で作ったというので、

ここにも貼り付けておこう。

曲は、彼女のアルバムにも収められている

Mercy, Joy and the City 』

メローでリッチなソウル・ミュージックだ。








2012.12.14

RON CARTER TRIO

初めて、ロン・カーターを観てきた。

@Cotton Club。

今回の来日は、"RON CARTER BIG BAND" と、

この "RON CARTER TRIO" と2本立てだ。

10日から昨日までの4日間は、Blue Note Tokyo で、

"RON CARTER BIG BAND" として出演。

今日と明日は、そのビッグバンドの中から、

ベース、ピアノ、ギターという ドラムレスのトリオで、

Cotton Club で公演。

メンバーは、この3人。

Ron Carter (b)
Donald Vega (p)
Russell Malone (g)

ロン・カーターは、1937年生まれの75歳。

生きるジャズ・レジェンドだ。

なんというか、渋い。

カッコよすぎ。

75歳になったら、あんな風にギターを弾きたいと

思った。(ベースと違うけど)

満員大盛況で、ロンの日本での人気の高さを再確認。

客層の年齢層も幅広い。

ギターのラッセル・マローンは、2007年6月、

彼のリーダー公演を Cotton Club で観た。

その時は、最前列だった私に、ピックをくれた。

ギターは、ギブソンL−5。

アンプは、ローランドのJC。

2007年も JC だった覚えがあるが、

私の好みとしては、チューブ・アンプにして欲しいな。

JC は優秀なアンプだと思うけど、

フルアコを直で鳴らすには向いていないような

気がするねん。

ピアノのドナルド・ヴェガは、なんとなく亡くなった大阪の

叔父を思い出させる風貌だったね。

今度は、ドラムの入ったコンボで観てみたい。








2012.12.19

JAZZ THE ROCKS

一昨日は、渋谷JZ Bratへ、

CD 『JAZZ THE ROCKS』 リリース記念ライブに

行ってきた。

このCDは、60s〜70sの洋楽ロックを、

JAZZにアレンジしカバーした企画物。

12曲中8曲で 陽香ちゃんがヴォーカルをとっている。

彼女は、今年、このアルバム以外にも

『Jazz Vocal Showcase vol.2』 にも参加。

活動の場を広げ続けている。

さて、ライヴのメンバーは下記。

Ryu Miho (vo)
陽香 (vo)
Jacob Koller (p)
Pat Glynn (b)
Dennis Frehse (ds)
石井裕太 (ts,cl)
島 裕介 (tp,flh)

トランペットの島さんが、このアルバムの

プロデューサーで、たまたまセッションで知り合った

陽香ちゃんを本アルバムに採用したという。


1部前半は、Ryu Mihoの歌で 数曲JAZZのスタンダードを演り、

1曲インスト (島さんのオリジナル) を挟んで、

『JAZZ THE ROCKS』 の曲へ。

2部は、ピアノトリオで1曲演ったあと、

陽香ちゃんの歌で『JAZZ THE ROCKS』 の曲を演奏。

私は、このアルバムは聴いていなかったのだが、

ROCK を JAZZ にアレンジするという企画は、

好きな方なので楽しみにしていた。

私にはそれほど馴染みのない曲もあったが、

『LAYLA』、『BORN TO BE WILD』、『WHITE ROOM』、

『SMOKE ON THE WATER』 など、よく知っている曲も

多かった。

印象的だったのは、『WHITE ROOM』。

先日、Charの演奏を聴いたところだが、

この曲は、ホンマにカッコええと思う。

途中で、(私が選曲するなら、KISS の

『HARD LUCK WOMAN』 とか入れるのになぁ) なんて

思っていたら、まさにその曲も演ったので、

ちょっとビックリ。

(そういえば、今日お昼にうどん屋で、

『HARD LUCK WOMAN』 かかってた。)

『SMOKE ON THE WATER』 は、8ビートでやらずに

もっとJazzyにやって欲しかったな。

『vol.2』 が出ることに期待。


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