LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2019年 7月
    感想・ご意見は→ shinya◇shin223.com
    メールをくださる方は、上記アドレスの◇を@に変えて送ってください。(スパムメール対策)   


2019.7.1

柳家喬太郎と道玄坂の夜
~昭和の噺・平成の噺~


最近は、TVコマーシャルにも
出演中の柳家喬太郎。
ちょっと久しぶりです。
今日は、「リビング落語」という
お弁当付きの落語会。

開口一番は、春風亭正太郎
(二つ目)の「権助魚」。
この人もう真打になってもよさそうなのにな。

そして、喬太郎の「同棲したい」。
若いころにやり残した夢、
「同棲」を実現するために、離婚して、
安アパートに住む熟年夫婦の話。
大爆笑の傑作話。
でも、若い人には何が面白いか
分からないかも。
50歳以上向けかな。

続いて、ゲストの林家二楽。
紙切りだ。
毎度のことながら、素晴らしい芸です。
なんで、あんなことが出来るんだろう。
最後に、弟子の八楽を高座に上げて
師弟2人で紙切り。
お題は、動物と限定したものの、
お客さんからリクエストを取って
「ネコ」となった。
出来上がりは、師匠がドラえもん、
八楽がドラミちゃん。
並べても全く見劣りしない素晴らしい出来。
入門して2年経ってないとは
とても思えない技術だ。
これは、弟子入り前から
かなりやっていたなと思ったら、
なんと二楽師匠の実の息子さんだった。

お弁当のあとは、もう一席、
喬太郎で「孫、帰る」。
途中まで、笑っていたのに、
ある瞬間にシ~ンと笑いがなくなる。
これも傑作だと思うな。

久しぶりの喬太郎。
やっぱり面白い。
私より1歳若いのだが、
もう髪の毛は真っ白。
まあ、禿げてる私が言うことでもないが。
少し痩せたように見えた。
そのせいなのか、今日初めて思ったけど
この人、宇津井健に似てるよ。


[ 演 目 ]
春風亭正太郎 「権助魚」
柳家喬太郎 「同棲したい」
林家二楽 紙切り
~ 仲入り(お弁当)
柳家喬太郎 「孫、帰る」

@ eplus リビングルームカフェ&ダイニング(渋谷)








2019.7.2

いちのすけのまくら



春風亭一之輔著の『いちのすけのまくら』。
いつ買ったっけ?と見てみると、
2018年1月30日 第一刷発行とある。
たぶん発売されてすぐに買って、
3分の1ぐらい読んで
ほったらかしになっていた。

そんな感じで、
読もうと思って買った本が
かなり溜まっているのに、
また新しい本を買ってしまったりする。
困ったもんだ。

さて『いちのすけのまくら』。
もうひと月ぐらい前になるかな、
また最初から読み直し始めて、
ようやく読み終えた。
短いエッセイ集のようなものなので、
少しずつ読むにはちょうど良い。

「まくら」というのは、落語の本題に
入る前に話すフリートーク部分のことで、
言っていればイントロだ。
「まくら」でその日の客の反応を
伺いながら、演目を決めたりするそうだ。
つまり落語家は、何を演るか演目を
決めずに高座に上がることも珍しくないのだ。
なぜ「まくら」というのか。
頭に付くから。
落語らしいね。

内容は、2014年~2017年に週刊朝日に
連載されたものをまとめたもので、
実際に高座やラジオで喋ったりしているようだ。

一之輔の高座は、もう50回近く観ているが、
知らない話が多く、面白かった。
一之輔ファンなら、文句なく楽しめます。

巻末には、落語通の俳優、東出昌大との対談も収録。
東出と一之輔は、NHK(Eテレ)の
『落語ディーパー!』で共演したり、
東出自身がドラマで落語家役を演じたりしている。


★★★★▲





2019.7.3

そろそろソロ・ギター vol.2

明後日5日は、ソロ・ギター・ライヴの
予定なのだけど、歌のゲストを迎えて、
数曲演ることになった。

前回も飛び入りで、1曲歌ってもらったけど、
ぶっつけ本番だったので、
今回は、ちょっと準備をしようと、
今日、軽く音合わせをした。
演奏中、不思議な感じがした。
この人のこと、良く知らないけど、
なんで一緒に演ってるんやろ、と。
彼女が、外国人とのハーフということもあって
かもし出す異国情緒が、余計に不思議な感じを
創り出したのかも知れない。
まあ、これも何かの縁なのだろうな。

音合わせの後、
明後日のお店(MAT COFFEE)で、
お客さんがいるにも関わらず、
公開リハーサル(?)を試みた。
彼女は、バンド経験などはなく、
人前で歌うのもほとんど経験がない。
まだ始めたばかりという感じで、
ちょっと恥じらいと言うのか、
初心者感は否めないし、
舞台度胸はないのだけど、
一枚皮がむけたら、きっと良い感じに
なるのではないかと思っている。

良かったら、遊びに来てください。


-------- 7月5日(金)--------
そろそろソロ・ギター vol.2
1st show 19:30~ / 2nd show 20:30~
BGM的カフェ・ライヴです。
入替なし。MC 無料。要ドリンクオーダー。
at MAT COFFEE (渋谷区東2-21-8)
~ Members ~
gt:つつみしんや
guest vo:Diana





2019.7.5

そろそろソロ・ギター vol.2

「そろそろソロ・ギター」と称して、
ソロ・ギターにチャレンジするプロジェクトを
始めたのだが、2回目にして、
演奏曲の半分を歌のゲストを迎えて
演るという、安易な方向へ行ってしまった。
歌のゲストは、ダイアナ。
23歳というから、共演者としては、
今までで一番の年の差だ。

一部では、かわいらしい女の子たちが、
ステージ前でかぶりつき状態で、聴いてくれた。


子供に大人気の図

2曲目で "Dock of the Bay" を始めると
アメリカ人っぽいお客さん(女性)が、
やはりステージ前に出てきて、聴いてくれた。
たったそれだけのことで、世界は変わるのだね。

ダイアナが歌うのは、ロバータ・フラックから
テレサ・テン、小林明子と、幅の広い
選曲だけど、そんなことは気にしない。
まさかのアンコールを求められ(身内ですが)、
急遽、ダイアナ・ロス "If We Hold On Together" を。
これまた、外人のお客さんの反応が良い。
たったそれだけのことで、世界は変わるのだよ。

次回はもうちょっと、リハーサルを積んでから、
演ろうと思う。
そして、並行して「そろそろソロ・ギター」も
続けます。




[ MEMBERS ]
gt:つつみしんや
guest vo:Diana

[ SETLIST ]
<1st show>
1. Thank You, Reggie (おおきに。レジやん)(つつみオリジナル)
2. The Dock of the Bay
3. Dindi
4. I Say A Little Prayer (with Daina)
5. 時の流れに身をまかせ (with Daina)
6. 恋におちて (with Daina)
<2nd show>
1. My One And Only Love
2. Time After Time
3. やつらの足音のバラード
4. Killing Me Softly With His Song (with Daina)
5. つぐない (with Daina)
6. What A Wonderful World (with Daina)
EC. If We Hold On Together (with Daina)

@ MAT COFFEE (渋谷区東2丁目)





2019.7.6

凪待ち

予告編を観て、これはイケルかも
と思った映画『凪待ち』。
2010年の映画『悪人』で、妻夫木聡が、
それまでのイメージを覆したことを思い出した。
本作は、香取慎吾の芸歴で
大きなターニングポイントになるだろう。

香取が演じる 木野本郁男 に、
元スマップの明るい健康的な
アイドルの匂いは皆無だ。
終始、スクリーンから放たれる香取、
いや郁男の妙な(という表現は
妙なのだが)存在感に圧倒された。

郁男は、ろくでなしとして描かれているが、
私は自分の中にも
郁男がいることを否定出来なかった。
ギャンブル依存性の部分には
共感出来ないけど、郁男の怒りや苦しみ、
やり切れなさは十分に分かる。
怒りを暴力に替えて表現するシーンでは、
心の中で「もっとやってしまえ!」と
郁男を応援する自分がいたよ。

本作のテーマは、「喪失と再生」ということだが、
「再生」に必要なものは、人でしかなく、
その支える側の人に必要なものは、
「愛」という名の「覚悟」なのだと思った。

香取の演技は文句なく素晴らしく、
泣けるシーンもいくつかあり、
郁男の再生と石巻の(津波からの)
再生をダブらせている辺りも
本作のひとつのポイントとして良いと思う。

残念なのは、私には音楽がどうも
イマイチ合ってないような気がしたことと、
殺人事件の犯人をあの人にするのなら、
動機とか、その背景とか
もう少し描かないと無理があると思った。
別に殺さなくても、交通事故でも
良かったんじゃないか。
殺人にするなら、
なぜ殺されなきゃならなかったか、
観客は知りたいでしょ。

映画のコピーには、
「誰が殺したのか?
なぜ殺したのか?
愛という名に隠された
事件の真相とは―」とあるが、
なぜ殺されたのか真相は分からずじまい。
まさか、私が見落としてはいないと思うのだが。
また「ヒューマンサスペンス」という言葉が
使われているが、
サスペンス的要素は少なく、
これは、ヒューマンドラマと言ってよいと思う。

出演は、香取のほか、西田尚美、
恒松祐里、リリー・フランキー、吉澤健ら。
監督は『彼女がその名を知らない鳥たち』、
『凶悪』『孤狼の血』の白石和彌。

映画と直接関係はないが、
解散時には、「国民的アイドルグループが〜」と
騒いだのに、そのメンバーが主役で
出演しているというのに本作は、
(少なくとも東京では)あまりテレビで
扱われていないようで、
コマーシャルも観ないし、香取が映画の
キャンペーン的に出演している様子も
目にしない。(たまたまかもしれないけど。)
それは、某事務所のテレビ局への
圧力だと聞いた。
本当かどうか知らないけど、
本当だとしたら、芸能・映画界の発展の
首を絞める芸能事務所ということになる。
それがオトナの事情というやつなのか。
残念な話だ。


★★★★▲







ザ・ファブル

岡田准一主演の映画『ザ・ファブル』。
原作は、週刊ヤングマガジン連載の漫画だと
いうことだが、読んだことはない。
岡田准一のほか、木村文乃、山本美月、
福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、
佐藤浩市らが共演している。

予告編を観て、コメディっぽいと
思っていたが、コメディ+アクションの
娯楽作品。

岡田准一演じる通称ファブルは、
どんな相手でもわずか6秒以内に
殺すというプロの殺し屋。
そのファブルが、ボスから1年間誰も
殺さずに大阪で普通の人として暮らすという
ミッションを命じられる。
「プロの普通」を目指し、様々な普通を生きる。
今まで不通に生きてきていないので、
ファブルは「普通」を知らない。

まあ、大爆笑するほどではないが、
それなりに面白かったし、
来年で40歳の岡田のアクションは、
相変わらず素晴らしい。
もう日本版トム・クルーズやと思ったね。
アクションは結構激しくて、
本作の見どころであることは
間違いないが、アクションシーンの
CGは、ちょっとちゃちに見えた。
その辺は、ハリウッドものに
まだまだ追いついてないのかな。

8年の刑期を終えて出所してくる
チンピラ役に柳楽優弥。
先日観た『泣くな赤鬼』には
末期がん患者の役で出演していたが、
本作では、ちょっとキレた危ない役を好演。
結構なインパクトを残している。

タイトルのファブル(fable)は、
寓話、作り話、伝説、神話、説話の意。
「ファブルは、都市伝説なのか」というような
セリフがあったので、そういうことなのかな。

岡田は大阪出身なので、
大阪弁は違和感がなくて良かった。
ネイティヴでない役者の大阪弁は、
たいてい気持ち悪いからなぁ。


★★★▲☆







春風亭一之輔の
ドッサりまわるぜ2019


2015~2017年あたりは、
月一ペースで高座を観ていた一之輔。
さすがに月一は行き過ぎやなぁ。
最近はちょっとペースが落ちた。
そんな一之輔の、久しぶりの独演会。

この「ドッサりまわるぜ」ツアーは、
毎回、一之輔が私服で登場し、
立ったままのフリートークで始まる。
落語会としては異例だ。
噺家が、着物姿でないことだけで、
ちょっとした違和感があるのも
不思議で面白い。

さてまずは、一番弟子のきいち。
今年の5月、前座から二つ目に昇進し、
名前も「きいち」の「き」が漢字になった。
(七を三つ書く字だが、環境によっては
表示がされない。)
何度も観ているが、やはり二つ目となると
前座とは違う空気を出すもんなんだな。
私は、落語を聴き出してまだ6年なので、
前座から二つ目、真打になるまでの
変化を見続けた噺家はまだいない。
そういう噺家の成長を見るのも
ひとつの楽しみだ。

一之輔は、「南瓜や」、「意地くらべ」、
仲入りをはさんで「柳田格之進」の三席。
独演会だからと言って、三席演る噺家は
そう多くない。
これは、独演会に足を運んでくれる
観客への一之輔のエンタテイメント性の
現われに他ならないと思う。


[ 演 目 ]
春風亭一之輔 挨拶(オープニング・トーク)
春風亭きいち 「寄合酒」
春風亭一之輔 「南瓜や」
春風亭一之輔 「意地くらべ」
~ 仲入り ~
春風亭一之輔 「柳田格之進」

@ 有楽町よみうりホール


「ドッサりまわるぜ2019」ツアーは
6月1日浜松に始まり、
9月16日の福岡まで全国26か所。
今日は、14公演目でソールドアウト。








2019.7.8

ボサノヴァの父
ジョアン・ジルベルト 死す

朝、ラジオを付けたら、
J-Wave 「STEP ONE」の
「GLOBAL CHART」が、ブラジルのチャートで
ジョアン・ジルベルトの話をしていた。
反射的に「あっ」と思った。
そして、ブラジルで5位にチャートインしている
という "Chega de Saudade" が流れた。

6日、ジョアンは Rio de Janeiro の自宅で
亡くなったらしい。
享年88歳。

ジョアン・ジルベルトといえば、
今年3月に世界初、唯一の公式ライブ映像
『JOAO GILBERTO LIVE IN TOKYO』の
劇場限定上映を観て、家でもゆっくり
観ようと思い Blu-ray BOX も購入した。
8月には、ドキュメンタリー映画
『ジョアン・ジルベルトを探して』が、
公開予定だ。

まるで、ジョアンを見送るかのような
一連の流れ。
映画は、2008年にボサノバ誕生50周年記念
コンサートを最後に、公の場に登場しなくなった
ジョアンを追ったものだという。
観なきゃね。

1958年、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、
ヴィニシウス・ヂ・モライスが作詞し、
ジョアン・ジルベルトが唄った
『Chega de Saudade(想いあふれて)』
が、最初のボサノヴァ曲と言われている。

そして、同じくジョビンが作曲し、
モライスが作詞した
『Garota de Ipanema(イパネマの娘)』を
世界的に有名にしたのは、
スタン・ゲッツのアルバムに、
ジョアン、ジョビンが参加し、
ジョアンと当時のジョアンの妻、
アストラッドが唄ったヴァージョン。
(ジョアンはポルトガル語で、
アストラッドは英語で。
英語で歌ったことは、
商業的価値が大きかっただろう。
アメリカでは、ポルトガル語部分を
カットしたシングル・ヴァージョンがヒットした。)

残念ながら、ジョビンは 1994年、
モライスは 1980年に亡くなっており、
このたびジョアンが亡くなったことで、
ボサノヴァの父達はいなくなってしまった。

合掌。


[ 関連エントリー ]
2019.3.8 JOAO GILBERTO
2019.3.10 JOAO GILBERTO LIVE IN TOKYO
2019.5.14 JOAO GILBERTO LIVE IN TOKYO SPECIAL Blu-ray BOX





2019.7.9

痛風物語29
<高尿酸値症卒業への道>


2週間ほど前、いよいよ観念し、クリニックで
尿酸値を下げる薬を処方してもらった。
薬の飲み初めは、血中の尿酸が
溶け出すことで、痛風の発症に
つながることも多いらしい。
万一発症しても、薬をやめずに
痛み止めを飲みながらでも続けるようにと
注意を受けた。
「フェブリック」という薬で1錠で10mg。

昨日、薬を飲み始めて12日目。
それまで何も感じなかったのに、
右足の親指の付け根の関節に痛みを感じた。
何もしなければ痛みも感じないのだが、
靴を履くと患部を圧迫し、痛い。
見てみると、赤く腫れている。
薬の影響の発症があるとしても、
2~3日目にあることだろうと
思っていたので、10日以上服用してからの
発症は意外だった。
痛み止めを飲むほどの痛みではないので、
発症と呼ぶのもどうかと思う程度なのだが、
発症とするなら7回目だ。

今日も同様に軽く痛いが、
靴も履けるし、薬を飲むほどでもない。
ちょっとだけ、歩き方が変な感じ。

明日で、薬が切れるので、
今日はクリニックへ行ってきた。
先生に症状を伝えると、
10日以上服用後の発症も珍しいわけでは
なさそうだった。
とりあえず、今日(服用13日目)の
尿酸値を測るため採血。
検査結果は、金曜日に聞きに行く予定。
少しでも尿酸値が下がっていると嬉しいな。

軽くでも発症したため、薬の量は増やさずに
1錠のまま、様子を見ることになった。
高尿酸値症卒業への道は遠い。





2019.7.12

痛風物語30
<ついに高尿酸値症卒業か!?>


6月27日から、「フェブリク」という、
尿酸値を下げる薬を飲み始めた。

7月8日、飲み始めて12日目で
軽い発作(痛風)が起きた。
これは想定内のこと。
薬が効いているという証でもある。

7月9日、飲み始めて13日目、
尿酸値を測るために採血。

今日、その結果を聞いてきた。

尿酸値、
なんと、
6.0!

凄いなぁ~!
恐るべしクスリの力!

今まで約5年間、いくつかのサプリ、
効くと言われる水や牛乳、ヨーグルトなどを
全て1年以上は、試したけど、
全くと言って良いほど効果がなかった。

この12年間の検査の記録を見ると
一番高い時(2011.6.4)で「9.7」、
一番低い時(2015.7.17)で「7.4」。
12年間、14回の検査記録の平均値は、
「8.2」だ。
尿酸値は、「7.0」を超えると
高尿酸値症という不名誉な
称号をいただける。

それがですぜ、たった2週間ほど
あの小さなヤクをキメタだけで、
「6.0」になってしまうのだから、
クスリというやつは恐ろしい。
と同時に今までの苦労は、
なんだったんだろうと思う。
高いサプリメント代がアホみたいである。
保険が利いているので、
明細を見ても正確な金額が
分からないけど、今日、「フェブリク」を
30日分30錠もらって、
薬局で支払ったのは、890円だ。
1日30円やん。

まあ、初めての痛風発症時から、
あえて薬を飲まないという、
いばらの道を選んだのは、誰でもない
私自身なので文句も愚痴もお門違い。
自分の身体(からだ)と心を知る上で、
これはこれで良い経験であったと思う。

薬は、1日1錠しか飲んでおらず、
検査結果いかんでは、増やす可能もあったのが
1錠で十分に効果が出ているという判断で、
このまま1錠飲み続け、1カ月後に
再度、尿酸値を診てみるということになった。

人によっては、1日2~3錠、多い人は4錠
飲むこともあるようで、1錠でこれだけの
効果があったというのは、薬との相性が
良いということか、身体(からだ)が薬に弱いということか。

先週から、風邪気味で、咳がつらくて
咳止めを飲んでみてもあんまり効かないのにな。
それともこれでも効いているのかな。
あ、でも、咳止めを飲むと便秘になると
聞いていたが、見事に薬を飲んでいる間
4日間も出ませんでした。
副作用は効いたということか。

月曜日に発症したゆるい痛風は、
いまだに少しだけ痛い。
今回は、一度も痛み止めを飲んでいないので、
こんなもの痛いうちには入らないのだけどね。

痛風は、尿酸値が急激に上がったり、
下がったりした時に発症しやすい。
直近の検査結果が「8.1」(2019.5.27)。
薬を飲み始める直前の数値は分からないけど、
たぶん「8.1」と大して変わらないだろう。
そうすると、たった12日で「2.1」も下がったことになる。
そら、発症しても不思議ではないわけだ。

これで、1カ月後も尿酸値が
「7.0」未満だったら、
私、卒業します!





2019.7.15

伊豆の旅

土曜~日曜、友人夫婦と妻と4人で
一泊、西伊豆へ行ってきた。
あいにくの雨天で、景観を楽しむことは、
出来なかったけど、海の幸はたっぷりと
堪能してきた。

お昼は、修善寺の山海料理「狩の川屋」にて、
鮎の塩焼き、猪鍋、ズガニのうどんや
雑炊などを皆でシェアして食べた。
(海の幸じゃないけど。)

鮎の甘露煮


鮎の塩焼き


ズガニというのは、川に住むモクズガニのこと。
知らなかったので調べてみたら、
「上海蟹」の仲間のようだ。

子供のころ、宮崎に母方の祖父母が住んでいた。
その母の実家は、山の中の一軒家で、
家のすぐ裏に川が流れていたのだが、
夏休みに宮崎に行くと、祖父がその川で、
エビやカニを捕ってくれた。
私も捕り方を習って、何匹か捕まえた覚えがある。
捕まえたエビやカニは、その日の食卓に並んだ。
祖母が、甘辛く煮てくれたのだ。
カニのハサミの毛に染み込んだ、甘辛い汁を
ちゅうちゅう吸うのが好きだった。
私のエビ・カニ好きは、あの頃に確立されたと
思っている。

モクズガニの写真を見ると
ハサミのところに毛が生えている。
あっ、と思った。
子供のころ宮崎で食べたあのカニは
モクズガニに違いない。
あのカニの名前を知りたいと考えたことなど
なかったのだけど、思いもよらぬところで、
子供のころの思い出が蘇り、
カニの名前が分かった。

ハサミに毛が生えているので、
勝手に毛ガニと呼んでいたのだけど、
もう50年近く、食したことがなかった。
調べてみると、伊豆にはズガニを
食べさせる郷土料理店がいくつもあるようだ。
今回、食べたズガニのうどんや雑炊は、
カニの身が少し入っていただけで、
「カニを食べたぁ」という感じではなかったので、
ぜひ、ズガニ料理を食べに再訪したいな。

宿泊は、西伊豆の「たーこいずぶるー」という
温泉ペンション。
オーナーが漁師なので獲れたての
海の幸を振舞ってくれる。
残念ながら、伊勢海老は獲れなかったらしいが、
その分、大きなアワビをお刺身とバター焼きと
二つも食べたよ。







朝食には、前夜食べきれなかった刺身が
漬けになって出てきた。



これをご飯に乗っけて、漬け丼!
これがまた旨い!





2019.7.15

本多劇場プロデュース
恒例 牡丹灯籠
志の輔らくご in 下北沢 2019


2年ぶりの5回目の「牡丹灯籠」。
2014年から17年まで、4年連続で
観に行ったのだけど、
昨年は行かなかったので、2年ぶりだ。
「牡丹灯籠」の公演は、12年目だそうだ。
毎年同じ演目を同じ会場で
演り続けるというのは、落語に限らず、
芝居でも中々ないようだが、
毎年、ソールドアウトなのも凄い。

年によって、公演日数は違うようだが、
今年は、7日間公演。
今日はその最終日だった。

志の輔師匠によると
今年は一度も3時間を切らなかったらしく、
今日が一番長くて、終わってみると
(休憩20分ぐらい入れて)3時間15分。
私が観に行った中でも、2時50分という日が
あったのだけど、この25分もの差は
なんなんだろうな。

内容は、毎回思うが本当に素晴らしい。
そして、ちょっとずつ感じることが違っていたりする。
これは、志の輔師匠にしか出来ないだろうな。

三遊亭圓朝(原作者)は、牡丹灯籠以外にも
たくさん作品を残しているが、
今日は改めて原作の凄さも感じた。
圓朝って、神様とか言われているけど、
ホントに凄い人だったんだと思う。


【 演 目 】
「牡丹灯籠」 立川志の輔

@ 本多劇場(下北沢)




[ 関連エントリー ]
2014.7.28 恒例 牡丹灯籠 志の輔らくご 2014
2015.7.23 恒例 牡丹灯籠 志の輔らくご 2015
2016.8.28 恒例 牡丹灯籠 志の輔らくご 2016
2017.7.29 恒例 牡丹灯籠 志の輔らくご 2017





2019.7.17

山下達郎
PERFORMANCE 2019


今日は、3度目の山下達郎のライヴ。

何度も何度も抽選に外れ、とうとう
東京以外の会場にも応募するようになり、
一昨年、ようやく当選したのは、
ベイシア文化ホール(群馬県民会館)。
そして昨年は、神奈川県民大ホール。
3度目にして、ようやく東京で観ることができた。
今日の会場は、NHKホール。

達郎曰く、「クラシックから演歌、ポップス、
そして、紅白歌合戦まで、多くのアーティストの
血を吸ってきたステージ」。
やはり、ステージに立つと特別な
感じがするそうだ。
また、NHKホールは、「観客の拍手が
降ってくる」そうで、拍手が降ってくるのは、
NHKホールと大阪のフェスティバル・ホール
だけだとも言っていた。
言われてみると客席にいても
拍手の響き方が他とは違うような気がした。

さて、ライヴ。
(万一、達郎のライヴに行く予定の人がいたら、
ネタバレになりますので、ご注意を。)
めちゃくちゃ素晴らしかった。
比べるのもなんだけど、昨年より良かったと思う。
一昨年初めて聴いたライヴが
あまりに素晴らしかったので、
昨年は期待しすぎていたのかも知れないけど、
少しだけ物足りなさを感じた覚えがある。
とはいうものの、十分素晴らしかったので、
ここには書かなかったけどね。
それに、声が出なくなるというハプニングに対する、
達郎の対応は、感動的だったし。
でも、今日の方が良かった。
何がって、言葉では説明しにくいのだけど、
『ドーナツ・ソング』を聴いてて
泣きそうになるといえば
その凄さが伝わるやろか。
『ドーナツ・ソング』なんか泣く曲ちゃうやん。
なんというか、達郎の音楽に対する真摯な
姿勢というか、そういうものに触れた感じ。
音楽に対する「情熱」というと、
ちょっと安っぽくなってしまうので、違うねん。
もう命懸けてるのが、ビンビン伝わってきてしもたんや。

今日は、NHKホールの3階席の真ん中あたりという
良い席とは言えない席だったけど、
オペラグラスのおかげで、良く見えたし、
全く満足だった。

今日、本人のMCで聞くまで知らなかったのだけど、
達郎が、気管支炎にかかり、
先週の金曜土曜(7/12、13)の
中野サンプラザホールでの公演を
中止にしたらしい。
(体調不良で、キャンセルしたのは
初めてと言っていた。)
それで、今日は復帰1日目の公演で
何度もギャグのように「病み上がり」と
言っていたけど、言われなければ
分からないほど、最後まで声も良く出ていたし、
元気そうだった。

最近、日本の80年代の「シティ・ポップ」と
呼ばれる音楽が、欧米の一部の音楽ファンに
流行っていて、日本にアナログレコードを
買いに来る人もいるというのは、
最近、テレビか何かで見た覚えがある。
達郎が、レコード店に行ったとき、
『GO AHEAD!』(1978年のアルバム)を
持ったガイジンにサインを求められた。
彼は、日本のレコードを買うために来日した
アメリカ人(30歳)だったらしい。
「彼に『必ずどこかで今年のライヴを観に行くので、
このアルバムに入っているこの曲を
演って欲しい』と言われたので、演ります」と
言って始めたのが『BOMBER』。
ライヴ3回目にしてようやく聴けたよ。
あと『あまく危険な香り』も!

それから、今日の目玉は大瀧詠一の
『君は天然色』!
それから『LET'S DANCE BABY』で、
竹内まりやの『不思議なピーチパイ』や
『けんかをやめて』『リンダ』『元気を出して』
などなどを「Let'S Dance Baby~
Let'S Dance Baby~」のコーラスの
上で歌うという技を出してきた。
まりやは、今年デビュー40年なので、
プロデューサー達郎は、しっかり新しい
アルバムの宣伝も欠かさない。
そして、アンコールではまりやの
『プラスティック・ラブ』も。

6月からスタートした今年のツアーは、
28都市50公演。
リハーサルも終えた後、難波弘之 氏の
体調不良で、ツアー1本目2本目が
延期になるというアクシデント。
それらは、延期にできたけど、
先週の中野サンプラザの2公演は、
どうしても、会場とメンバーの都合が合わず、
やむなく中止になったとのこと。
なので、48公演に減ってしまった。
中野サンプラザのチケットを買った人は、
残念やったやろなぁ。

それにしても、達郎66歳、
声、凄いわ~。
今年は、ツアー開始当時、例年になく
声の調子が良いと思ったそうだ。
で、油断して、気管支炎になってしもた
らしいんやけど、今日の声を聴いたら、
その調子が良い、というのが良く分かった。
昨年の神奈川公演で、後半、
声が出なくなったのが、ホントに稀なこと
なんだろうな。
その証拠に、今日も3時間越えの190分!
全く、声の衰えなし。
もちろん休憩なしです。

また、ぜひライヴに行きたいのだけど、
2020年は、オリンピックもあるし、
やりたいこともたまっているようで、
ツアーは、やらないとのこと。
ちょっと残念だけど、再来年まで待ちます!
来年もライヴハウスのアコースティックライヴは、
演るみたいなので、運が良ければ観れるかも。

バンドメンバーは、2017年、2018年と同じ。
リズム・セクションの5人は、2008年から
変わっていないそうで、もうこれはバンドに
なっているので、難波さんが体調不良の時も
「代わりはいない」と延期にしたそうな。
その辺、絶対、妥協しないでポリシー貫くよね。

達郎は、MCで結構色んな話をする。
主義や主張を話し出すと、ちょっと鬱陶しい
アーティストもたまにいてるんやけど、
この人の真っすぐさは好きです。





[ MEMBERS ]
山下達郎 (Vo, Gt, Key)
佐橋佳幸 (Gt)
難波弘之 (Key)
柴田俊文 (Key)
伊藤広規 (B)
小笠原拓海 (Drs)
宮里陽太 (Sax)
三谷泰弘 (Cho)
ハルナ (Cho)
ENA (Cho)

@ NHKホール(渋谷)



たくさんの花が届いていた。
これは、なんと志の輔師匠。
その隣は、五木ひろし。



一度も達郎のコンサートに行ったことのない人は、
ぜひ、一度は体験することをお勧めします。
音楽ファンで、達郎の音楽を特に嫌いだと
いう人でなければ、必ず満足します。





2019.7.18

山下達郎
PERFORMANCE 2019
その2


昨日の達郎のライヴについて
もう少し書いておこう。

昨日の達郎のパフォーマンスの凄さは、
もしかしたら、自分の不注意による
体調不良のせいで、大事な公演を
2本も飛ばしてしまったということの
反省と、健康で音楽が出来ることの
感謝から来ているのかなと、思った。

事故や病気で、復帰が危ぶまれた人の
復帰後のステージの凄さは、何度か体験している。
例えば、2012年、脳梗塞から復帰した
フライド・プライドの横田さん(2012.10.3)、
2017年、両腕骨折という事故から復帰した
マイク・スターン(2017.8.212017.8.29)。
どちらも、何かを超越したパフォーマンス
だったと記憶している。

達郎の場合、復帰が危ぶまれるという程の
状況ではなかったにせよ、
あの完璧主義の人が、広島で酒を飲んで、
寒いのにバスの中で寝てしまったことが原因で
風邪をこじらせ、その上、ツアーを
2本も飛ばすなどという失態に対し、
どのように自分と折合いをつけるかというと、
もうそれは、次のライヴしかないだろう。
それでなくても、一切妥協のない人。
この復帰ライヴへの意気込みは、
並々ならぬものであったのではと思った。
まあ、勝手な想像だが。

さて、昨日のセットリストがネットに上がっていたので
ここにも記しておこう。

ネットのセットリストには、
『蒼氓』の中で Curtis Mayfield の
『People Get Ready』や Bob Dylan の
『Blowin’ In The Wind』を数小節歌ったことを
「メドレー」として記載されているのだが、
私はこれはメドレーという程のものではないと
思うので、そういう部分は私流に記しています。

[ SETLIST - 2019.7.17 @ NHK Hall ]
1. SPARKLE
2. あまく危険な香り
3. ドーナツ・ソング
4. 土曜日の恋人
5. Paper Doll
6. FUTARI
7. サウスバウンドNo.9
8. 君は天然色 [大瀧詠一のカヴァー]
9. REBORN
10. セールスマンズ・ロンリネス
11. La Vie En Rose(アカペラ)
12. Bella Notte(アカペラ)
13. Have Youreself A Merry Little Christmas(アカペラ)
14. クリスマス・イブ
15. 蒼氓
16. Get Back In Love
17. BOMBER
18. LET’S DANCE BABY
19. ハイティーン・ブギ
20. アトムの子
EC:
21. プラスティック・ラブ
22. 硝子の少年(ワンコーラス)
23. Ride On Time
24. Down Town
25. Last Step
26. YOUR EYES

『蒼氓』では、『People Get Ready』、
『Blowin’ In The Wind』、『希望という名の光』を
コード進行は『蒼氓』のままで、数小節織り交ぜて、
『LET’S DANCE BABY』では、
竹内まりやの『不思議なピーチパイ』、
『もう一度』、『けんかをやめて』、
『リンダ』、『純愛ラプソディ』、『毎日がスペシャル』、
『すてきなホリデイ』、『元気を出して』を
「Let'S Dance Baby~Let'S Dance Baby~」の
コーラスに合わせて数小節歌った。

『アトムの子』では、昨年はドラえもんだったような
気がするが今年は『アンパンマンのマーチ』を
アンパンマンの映像をステージバックに
映し出すという演出付きで歌った。

『ハイティーン・ブギ』(近藤真彦)と
『硝子の少年』(KinKi Kids)は、
ご本人は「ウケ狙い」と言ってたけど、
どちらも達郎作曲、松本隆作詞のヒット曲。

そして、昨日、目玉と書いた『君は天然色』。
達郎は、デビュー前から大瀧詠一と交流があり、
恩もあるらしく、大瀧の曲をこれから
歌い次いで行きたいと言っていた。
Char が 石やん(石田長生)の曲を
歌うように、自分に縁のあるアーティストの曲を
自分が歌い次いで行こうという
気持ちになるのは、分かる気がする。

とにかく、1秒たりとも気を抜かないというのか、
意図が切れないというのか、
集中を途切れさせないというのか、
「凄い」ぐらいしか言葉が思いつかないのが
歯がゆいほどの達郎のステージ。
先日、やはり3時間越えの口演を聴いた
立川志の輔師匠に通じるものがある。
あ、師匠からも、達郎にお花届いてたな。
達郎が1953年生まれ、
志の輔師匠が、1954年生まれ。
同年代なのだな。
2人とも人間国宝級。


[ 関連エントリー ]
2014.7.1 山下達郎
2016.1.7 またハズレ
2016.5.12 The Modulations モジュレーションズ
2017.2.16 ハズレ
2017.3.26 山下達郎 PERFORMANCE 2017
2017.3.27 山下達郎 PERFORMANCE 2017 その2
2017.3.28 山下達郎 PERFORMANCE 2017 その3
2017.5.19 山下達郎 20回ハズレ
2017.10.8 ナミヤ雑貨店の奇蹟
2018.9.3 山下達郎 PERFORMANCE 2018
2019.3.6 ナンシー・ウィルソン Nancy Wilson
2019.5.24 竹内まりや/山下達郎 Wアンコール上映
2019.7.17 山下達郎 PERFORMANCE 2019




痛風物語31
<高尿酸値症卒業への道>


尿酸値を下げるヤクをキメ出して、
今日で22日目。
12日目に発症した7回目の痛風発作は、
今日の時点ででは、痛みというほどでもない
かすかな違和感に変わっている。
今回は発症してから、6日目に
初めて痛み止めを飲んだ。
どこへも行かず家にいたなら、
飲まなかったかも知れない程度の痛みだけど
出かけていると、ちょっと痛みが
邪魔になったので。

7日目と8日目の日中は、
ほとんど痛みを感じず、もう治ったのかなと
思うほどだったのに8日目の夜から
再び少し痛み出した。
翌9日目は、起きた時からまあまあ痛かったので、
朝から痛み止めを飲んだよ。
この日は2錠。

今日は、発症11日目。
昨日と今日は、もうそのことを
忘れるくらい痛みもないが、
ホントに稀に痛みというほどでもない
違和感を感じる。
そいつは、その度に私が「高尿酸値症治療中」だと
いうことを思い出させてくれる。

今回の発症は、決定的な痛みには
至らなかった。
最初の頃とは症状が明らかに違うので、
クスリによる発症ということなのだろうか。
もう少しで、抜け切れるような気がするのだが
どうだろう。

ところで。
2014年の発症時から、ずっとクスリを
避けてきたのは、薬を飲み始めると
食生活を気にしなくなるんじゃないかと
思っていたからだ。
すでに服用2週間足らずで、尿酸値「6.0」
(7.0未満で正常)というクスリの力を見たので、
「クスリを飲んでいる」という絶大な安心感を
得てしまった私は、かなり自分への制限が
甘くなっており、結構、開放的な気分で
自由に食べている。
こんなんでいいのか、とも思うが、
まあ、クスリを飲まなくても、何度も油断しては
発症を繰り返してきたので、良いことにしよう。

卒業まであと一歩だ。





2019.7.19

俳 句

もう一週間前のことなのだけど、
「俳句教室」のようなものに参加してきた。
「のような」と書いたのは、純粋に俳句を
学ぶというより、普段使わない言葉、
脳を使って「SQ」を発展させようと
「言葉で SQ トレーニング」と
謳っている講座だった。

実は、俳句には興味がなかった。
何度か観たことのあるテレビ番組
『プレバト』で、俳句の先生が、
芸能人の俳句を講評し手直しするのを
観ていると面白いのだが、
自分では詠みたいと思ったことはない。
読みたいとも思わない。
でも、この「言葉で SQ トレーニング」に
参加することになった。

簡単なルールとコツを教えてもらった後、
夏の季語をリストアップした中から、
選んで詠んでみた。
そう、俳句は「書く」とか「作る」とか言わない。
「詠む」と言うのだな。
それだけで、なんとなくちょっと "乙" な
感じがするから不思議だ。

小学校か中学の国語の授業以来の
俳句です。

・宮崎の 叔母からマンゴー 便りくる

先日、宮崎の叔母から立派なマンゴーが届いた。
それは、叔母が元気であるという便りでもある。
季語は「マンゴー」。
最後を「便りきて」とした方が、
俳句っぽいと先生の講評。
確かに。

・英国の ゲームに声援 夏の夜

これは、先日のウインブルドンの
錦織圭の試合を深夜まで
テレビで観たことを詠んだもの。
季語は「夏の夜」。

・田舎道 妻に連れられ 帰省かな

毎年、お盆の時期に妻の実家に行く。
私は大阪生まれの大阪育ちだが、
妻の実家は、山形の結構な田舎だ。
季語は「帰省」。

・半ズボン 穿いて気分は 夏休み

これは、俳句がもう思い浮かばず、
苦し紛れに詠んだもの。
俳句というよりは川柳っぽいな。
季語は、当然「夏」、あるいは「夏休み」かな。


初めて詠んだので、
大した句ではないのだけど、
こんな感じで、詠んでみると
意外と面白かった。
確かに、普段使わないような
脳を使う感じがするし、
五七五に言葉が纏まったときは
嬉しいもんだ。
また、違う季節に詠んでみたい。





2019.7.21

痛風物語32
<クスリの副作用か?>


昨日の朝、7時ごろ、体のあちこちが
異常に痒くて目が覚めた。
見てみると、主に太ももの内側と
脇腹、二の腕の内側に発疹が出ている。

掻いても掻いても痒みが止まらない。
参った。

何が原因だろうと考えても、
前日の夜に食べたものに、
思い当たるものはない。
可能性があるのは、
6月27日から服用を始めた、
尿酸値を下げる薬「フェブリク」だけだ。

フェブリクの副作用を調べると
たくさん書いてある中に
「過敏症」「全身性皮疹」「発疹」とある。

どう考えても、フェブリクの副作用しか
思いつかないのだが、24日間も
連続で服用した後に、こんな副作用が
現れるものなのか、その辺は医者に訊いて
みないと分からない。

いずれにしろ、ほかに思い当たらないので
せっかく尿酸値が下がったのだが、
いったん服用を見送ることにした。
これで、また急に尿酸値が上昇し、
痛風を発症しなければ良いのだが。

今後については、明日、医者に
相談しようと思う。

昨夜は、痒みとどういうわけか咳も出て、
中々眠りにつくことが出来なかった。
今日は、発疹は顔頭以外の全身に
広がり、ずっと痒いわけではないのだけど、
時々、痒みが発作のように訪れて
難儀な一日だった。
朝早く起きて、信州の小海町高原美術館で
やっているハービー山口さんの写真展を
観に行くつもりでいたけど、
あまり眠れなかったのと、
運転中に痒みに耐えられなくなったら、
危ないと思い、見送ることにした。

先日、「(高尿酸値症)卒業まであと一歩」
と書いたのだけど、
また遠のいたような気がする。




超解釈 サルトルの教え
出版一周年


昨年7月19日に妻の著書
『超解釈 サルトルの教え』が出版されて
1年が経った。
この1年の間に、第三刷が出て、
そして韓国での出版が決まった。

昨日は、その出版一周年記念イベントが
開催され、120名ほどの人が集まった。
妻の講演や、光文社の編集長と妻との
トークもあり、韓国版の表紙も発表された。

「出版一周年記念イベント」なんて、
普通やるものなかどうかも分からないけど、
「やろう」と言い出す人がいて、
多くの人の協力があって、実現した会のようだ。

普段、家での妻の言動を見ていると、
「この人、大丈夫なのか」と
思うことがしばしばなのだが、
バランスを取っているのか、
仕事と組織は、年々大きくなり続けている。

講演中の妻






2019.7.22

痛風物語33
<クスリの副作用か?-2>


昨夜は、足の裏まで痒くなり、難儀した。
足の裏とか手の平って掻きにくい。
掻いても掻いても痒いところに
届かない感じ。
ベッドに入ってからも、
痒みで何度も目が覚めた。
顔や頭まで痒かった。

痒さも変化してきていた。
痒い所を掻くと、隣接する痒くなかった
辺りが急に痒くなり出し、
掻きながら掻く場所を移動していく。
刺激で痒さが次々と
拡散していくような感じだ。
そして、掻くと一旦痒みは納まるが、
しばらくすると違うところが痒くなりだす。

今日は、発疹や痒みは
少し治っていたが、朝から、
右足の親指の付け根辺りに
微かに違和感を感じた。
これは昨日一昨日にはなかったことだ。
クスリの服用を中断した影響で
痛風を発症しなければ良いのたが。

医者の見立では、クスリの副作用というのは、
もちろん考えられるが、
3週間以上服用しての副作用というのは、
あまりないケースなので、ほかの要因との
複合ということも考えられるとのこと。
今日の時点では、フェブリク(尿酸値を
下げるクスリ)はしばらく控えて、
痒みを抑えるためアレルギーのクスリを
一週間飲んでみて様子を見てみることになった。
採血もしたので、肝臓の具合や今日の
尿酸値も測ってもらえる。

アレルギーが治ったあと、
尿酸値を下げるクスリの再開だが、
フェブリクをもう一度試すのか、
クスリを替えるのかは、医師と相談し
決めなければいけない。

自分では強いアレルギーはないと
思っているが、稀にアルコールを摂取した後、
手足に赤い斑点が現れることがある。
そのことを薬剤師に伝えると、
お酒と何かの食品の組合わせで体調によっては
反応が出るということが考えられるので、
アレルギーの検査をしてみてはどうかと言われた。
だんだん痛風だけの話ではなくなってきたよ。

今回は、発疹が出た土曜日の夜、
お酒を飲んだことも良くなかったと反省。
しばらく飲みません。




JESSE と KenKen が大麻で逮捕

大麻で逮捕。
アホなことしたなぁ。
音楽活動が出来なくなるのは、
一番望んでないことやろうに。

大麻のこととは、直接関係ないんやけど。
報道では、JESSE のことは、
「世界的ギタリストとして知られる
Char(64)の息子」と書かれていたけど、
KenKen は、「金子容疑者は俳優で
『RIZE』のメンバーでもある
金子ノブアキ(38)の弟」と書かれていた。
確かにそうやねんけど、
私は「ジョニー吉長と金子マリの息子」と
書かれていないことにちょっと不満。
そんなん書かれるの、家族としては
不名誉なことやろうけど。

そして、ちょっと矛盾するけど、
このことで報道に「Char」の名前が出るのは
残念やなぁ。

あと KenKen の
「大麻は拾ったもの」という供述は、
かなり苦しいなぁ。
報道によると「警視庁が1カ月ほど前から
内偵捜査を進めていた」とあるから、
目を付けられていたってことやもんな。

KenKenは、障害者スポーツの応援活動とか
パラリンピックがらみの活動もしてみたいだけど
これでおじゃんだろう。
Dragon Ash の作品の一部が、
出荷配信停止になるようだし、
JESSE の方は、一昨日のロックフェスの
出演を見合わせたようだし、何かと
影響は大きい。

JESSE はうちの近所を娘さんと
歩いているのを見かけたことがあるし、
Char のライヴに出演したのも2回観ている。
あ、あと石やんの還暦ライヴにも出てたっけ。

KenKen は、今年2月に
「Funk on Da Table」のライヴで観た。
その日のエントリーには、
「KenKen 上手い!」と書いている。
残念。





2019.7.23

Guillermo Rizzotto
ギジェルモ・リソット
ジャパン・ツアー 2019(ソロ公演)


アルゼンチン出身、スペイン、
バルセロナ在住のギタリスト、
ギジェルモ・リソット。

そのギジェルモを、2013年、2015年、
そして 2017年と来日の度に観に行っていて、
行ける限りのライヴを観ているので、
3度の来日で5回も観ている。
そのうち3回は、最前列だった。

4日前(7月19日)のことだ。
「ギジェルモ・リソット東京公演のご案内」
というメールが届いた。

メールをチェックしてみると、
ギジェルモは、すでに来日中で6月23日から
西日本をツアーしているではないか!
東京はと見てみると、7月23日と24日。
「げっ、4日後やん!
予定が空いていますように」と、
祈りながら手帳を広げると、
ラッキーなことに空いている!
すぐに2日とも予約。

23日は、ギジェルモのソロ・ギター・ライヴで、
24日は、ギジェルモと鈴木大介と藤本一馬に
よる "A three guitars night"。
今日は、そのソロ・ギター・ライヴに行ってきた。

会場は、原宿の「TOT STUDIO」。
開場時間18:30の5分前に着いたら、
3人しか並んでいなかった。
入場は先着順かと思ったら、
予約時に発行された整理番号順の入場だった。
開場時間になっても5人だったので、
私の整理番号は、36番だったけど、
最前列(7席)に座ることが出来た。
まあ、入場時に行列のできる音楽では
ないのかもしれないけど、日本では
まだまだ知られていないということだろうな。
ギジェルモの素晴らしい演奏を
大勢の人に聴いてもらいたいと思うけど、
人気が出過ぎると
ライブ会場が大きくなるし、
チケットが取りにくくなるので、
複雑なところだ。

前置きが長くなった。
やっと、ライヴのレビュー。

いやいや、素晴らしかった。
最前列だったので、ギジェルモまで
2メールもない。
ギターの音がダイレクトに入ってくる。
1曲目、最初のギターの音が鳴った途端、
世界が変わった。
やっぱり、この人、ただ者ではない。
ちょっと落涙。

以前のライヴの時にも感じた覚えがあるが、
音楽が歓んで、ギジェルモを通して、
この世に降りてきている、
そんな感じの演奏。

曲紹介のトークの内容も一つ一つが
興味深く、スピリチュアルだ。
2回のアンコールを入れても
70分とやや短めのライヴだったけど、
あんな至近距離で、しかも、
PA(音響)なしのギター生音。
なんて贅沢なんでしょう。

学校の教室程度の広さの会場で
観客は、50名ほどかな。
ギターは、どこのものか確認できず。
アルゼンチンの Esteban Gonzalez か、
日本の Echizen Guitars かどっちかだと思う。
日本だから、Echizen かな。

帰りにギジェルモと握手。
「明日も来るよ!」と日本語で言うたら、
うなずいていたけど、通じたのかな。
ギターのこと訊けば良かったな。





開演前の写真。


この椅子にギジェルモが座ってプレイ。
手前に移っているのは、私の靴。
超至近距離!

一昨年の2回目のライヴのエントリーに
「次の来日は、また2年後でしょうか」と
書いていたけど、ホントに2年ごとに来日
してくれているんやな。

聴いたことがない人は、ぜひ。
今日も演った "La Abundancia Del Cielo"。
素晴らしいです。

Guillermo Rizzotto: "La Abundancia Del Cielo"


[ 関連エントリー ]
2012.11.8 最近知ったギタリスト
2013.5.31 Guillermo Rizzotto
2013.6.14 Guillermo Rizzotto その2
2015.7.3 Guillermo Rizzotto 再び
2017.3.22 GUILLERMO RIZZOTTO & HIKARU IWAKAWA
2017.3.30 GUILLERMO RIZZOTTO & HIKARU IWAKAWA その2
2017.4.6 アルゼンチン


--- Guillermo Rizzotto Japan Tour 2019 ---

6月23日(日) 兵庫 姫路 ハンモック・カフェ
 <Solo Guitar Concert>

6月27日(木) 大阪 狭山 藍
 <Dos Paisajes con Guillermo Rizzotto y kawole “Las verdades del tiempo”>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), kawole (Vocal / Percussion)
6月30日(日) 奈良 天川 空
 <Guillermo Rizzotto / Hiroo Tachibana Doragon Concert>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), 立花 啓緒(SingingBowl /Soundhealing)
 ◎第1部 開場12:30 開演13:00~14:00 <Dragon Concert>
 ◎第2部 開場14:30 開演15:00~16:00 <Dragon Concert>
7月4日(木) 岡山 蔭凉寺(いんりょうじ)
 <Solo Guitar Concert>
7月6日(土) 愛知 岡崎 at the table est 2015
 <Solo Guitar Concert>
7月10日(水) 兵庫 芦屋 Akubi
 <Dos Paisajes con Guillermo Rizzotto y kawole “Las verdades del tiempo”>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), kawole (Vocal / Percussion)
7月11日(木) 兵庫 神戸 旧グッゲンハイム邸
 <Dos Paisajes con Guillermo Rizzotto y kawole “Las verdades del tiempo”>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), kawole (Vocal / Percussion)
7月13日(土) 大阪 箕面 ほしのしずく堂
 <Dos Paisajes con Guillermo Rizzotto y kawole “Las verdades del tiempo”>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), kawole (Vocal / Percussion)
 ◎昼の部 開場11:00 / ランチ11:30~ / ライブ13:00~(1ステージ)
 ◎夜の部 開場17:30 / ディナー18:00~ / ライブ19:30~(2ステージ)
7月20日(土) 奈良 飛鳥 飛鳥ピアノサロン
 <Dos Paisajes con Guillermo Rizzotto y kawole “Las verdades del tiempo”>
 ギジェルモ・リソット (Guitar), kawole (Vocal / Percussion)
 ◎昼の部 「グアラニー族が愛するオーガニックマテ茶を本格的な茶器で楽しむ会 」
 ◎夜の部 ライブ 19:00~(2ステージ)
7月23日(火) 東京 TOT STUDIO (THINK OF THINGS 2F)
 <Solo Guitar Concert>
7月24日(水) 東京 TOT STUDIO (THINK OF THINGS 2F)
 <A three guitars night ― ギジェルモ・リソット/鈴木大介/藤本一馬>
7月26日(金) 大阪 ショヴィ・シュヴァ
 <A three guitars night ― ギジェルモ・リソット/鈴木大介/藤本一馬>







2019.7.26

Guillermo Rizzotto
ギジェルモ・リソット ジャパン・ツアー 2019
A three guitars night
ギジェルモ・リソット/鈴木大介/藤本一馬


もう一昨日のことになってしまった。
ギジェルモ・リソットの2日目。
"Guitar Trio" ではなく、
"A three guitars night" 。
トリオ演奏がメインではなく、
それぞれのソロ・ギター演奏があり、
最後にトリオの演奏があった。

それぞれ4曲ずつだったかな。
3人聴き比べると、それぞれの個性が
よく分かり興味深かった。
楽器の違いもあるだろうし、
私がギジェルモひいきということも
あるかも知れないけど、
ギジェルモのギターの音が、凄かった。
なんというのか、ふくよかなだけではなく
無垢というのかピュアというのか、
素晴らしい音色だった。
ギターは、やはり Esteban Gonzalez のようだ。
藤本一馬は、ガット弦とスチール弦の
2本を弾いたが、どちらも Echizen のようだった。
鈴木大介のクラシック・ギターは、
どこのものか分からない。

ギジェルモのソロ曲は、前日にも
聴いた曲だったが、少しずつ違っていて、
演るたびにインプロヴァイズされているのが
よく分かった。

トリオの演奏曲は、藤本の曲2曲、
鈴木、ギジェルモの曲をそれぞれ1曲。
アンコールは、即興のように聞こえたけど
どうだろう。
アンコール入れて、2時間10分ぐらい。

今度聴けるのは、また2年後かなぁ。


[ MEMBERS ]
ギジェルモ・リソット (g)
鈴木大介 (g)
藤本一馬 (g)

@ TOT STUDIO(原宿)






Three Bass Hit


古賀圭侑、須長和広、村田悟郎の
3人のコントラバスによるユニット、
"Three Bass Hit"。
5月9日以来2度目のライヴに行ってきた。

MAT COFFEE 満席で、ほとんど女性客!
曲は、"Blue Monk"、"Mysterioso"、
"Summertime"、"Whole New World" など。
面白かったのは、"September"。
まさかと思ったけど、Earth, Wind & Fire です。


[ MEMBERS ]
Three Bass Hit:
古賀圭侑(wb)
須長和広(wb)
村田悟郎(wb)

@ MAT COFFEE
入替なし 2ショー





2019.7.27

超解釈 サルトルの教え
韓国版出版


まだもう少し先のことかと思っていたら、
妻の著書「超解釈 サルトルの教え」の
韓国語版はすでに発売されていたらしい。

実物を手にしてみたが、
不思議な感じだ。



表紙デザインは日本版のポップな
感じに対し、おとなしいイメージだ。

もちろんハングルは読めないので、
何が書いてあるのか分からない。



韓国のオンライン書店 Aladin のサイトを見てみる。
便利な時代になった。
PCがあれば、ワンクリックで、
韓国語の日本語訳が読める。
自動翻訳なので、ちょっと変な日本語だけど。

投稿された8件のレビューのうち、
6件が★5つ、2件が★4つという
高評価が付いている。
発売されて数日で付いたレビューなので、
どの程度信頼できるのか分からないけどね。

これから、もっと本書に対する、韓国での
反応が明らかになっていくことだろうが、
「過去を水に流していい」ということが
過去を語り続ける、
韓国人に受け入れられるのか、
どのように解釈されるのか
はなはだ興味深い。

定価は、14,000ウォンとあるので、
今日のレート(1ウォン=0.092円)では、
1,288円なので、日本(1,512円)より
安いのはやはり物価の違いかな。

昨年、新年の仕事用のビデオでの挨拶に
妻は韓国語での挨拶をしたらしい。
毎日のように韓国ドラマを観ているので
何気なく出たのかも知れない。
それから、韓国での出版が決まった。
今年は、中国語で挨拶していたよ。





2019.7.28

TAKE ME TO THE RIVER
約束の地、メンフィス

テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー


DVD で鑑賞。
2014年製作のドキュメンタリー映画。
日本での公開は、2017年6月17日で、
完全に私はミスしている。
東京でも3館でしか上映されなかった
ようなだし、おそらく上映期間も
短かったのだろう。

メンフィス(米国テネシー州)は、
音楽、特に R&B や ブルースが
好きな者には特別な土地であるはずだ。
私も23歳のアメリカ横断旅行の際、
あまり知識がないままに、
メンフィスを訪れたことがある。
その時の思い出を以前ここに書いた。

『約束の地、メンフィス テイク・ミー・トゥー・
ザ・リバー』は、レジェンド達をメンフィスに
呼び戻し、若いミュージシャンと世代を超えた
レコーディング・セッションを捉えたドキュメンタリー。
音楽映画だが、黒人の物語でもあるので、
人種差別や公民権運動など、黒人の歴史とも密接だ。
スタックス・レコードの倒産が、
キング牧師の暗殺(メンフィスで暗殺された)と
間接的にせよ関係があるなんて、知らなかった。

出演は、テレンス・ハワード、オーティス・クレイ、
ブッカー・T・ジョーンズ、ボビー・ラッシュ、
ヒューバート・サムリン、エリック・ゲイルズ、
ボビー・ブルー・ブランド、
メイヴィス・ステイプルスなど。
若手のラッパーは、名前を見ても
顔を見ても知らない人たち。
古い R&B にラップを乗せるという
試みは見事に成功しており、
ラッパーたちのレジェンドへの尊敬、
音楽が脈々と受け継がれて行く様子が
印象深く描かれている。
特典映像で スヌープ・ドッグ が、
DJ の重要性について語るのだが、
これも興味深い話だった。
彼は、何度も警察のお世話になっている
ようだが、音楽への愛は伝わってきたよ。

高齢の出演者の中の数名は、
この映画の撮影後に亡くなっており、
貴重なフィルムとなっている。

出来れば、スティーヴ・クロッパーにも
インタビューと演奏で出て欲しかったな。


★★★★☆








2019.7.28

アルキメデスの大戦

菅田将暉が、戦争を止めようとする
天才数学者を演じる。
それぐらいの知識で観た映画
『アルキメデスの大戦』。

戦艦大和が出来るまでに
こんなドラマがあったのか、と
見入ったが(単純)、エンドロールで
「本作は史実に着想を得たフィクション」
とテロップが出た。
いったいどこまでが史実で、
どこからがフィクションなんだろうと
気になり、調べてみた。

原作は、三田紀房(のりふさ)という
漫画家の「週刊ヤングマガジン」連載のコミック。
漫画だった!
主役の天才数学者・櫂 直(かいただし)は、
架空の人物だった。
しかし、時代背景や、山本五十六など実在の
人物、長門や大和、赤城など実在の艦船も
登場することから、実話なのかと
思わされるほどよくできていた。
櫂の変人ぶりは、あんまりないなと思ったけど。

監督・脚本・VFXは、『ALWAYS』や
『永遠の0』などの山崎貴。
すでに映像の素晴らしさは実証済み。
冒頭の大和と米軍戦闘機の
死闘は結構な迫力だった。
大和は、転覆後爆発を起こすが、
それら沈没の仕方も出来る限りの考証を
行いリアルに再現をしたとのことだ。

天才数学者・櫂は架空の人物とはいえ、
不沈戦艦大和を生み出した、
当時の背景、日本海軍の考えは、
映画に描かれているようなもの
だったのかも知れない。

以下ネタバレ注意。
山本五十六に説得され、
日本を戦争へと導く、
戦艦大和の建造を阻止すべく、
海軍に入る櫂。
大和の建造費の見積の偽造を見抜き、
建造中止にこぎつけるのだが、
大和の設計者、平山造船中将に
見込まれ、説得されてしまう。
その平山の、なぜ見積額を偽ったのか、
そして、なぜ大和を造らなければならないかの
スピーチが、妙に説得力があって怖かった。

日本は、アメリカに勝てないだろう。
しかし、日本人は、最後の一人になるまで
戦うだろう、戦争の止め方を知らないのだ。
確かにそういう側面は否定できない。
では、なぜ大和なのか・・・。
そこから先は劇場で。
戦争映画ではなく、ヒューマンドラマです。

ところで、映画の内容とは直接関係ないのだけど、
ちょっと気になったのは、
軍部のお偉いさんたちの年齢。
演じているのは皆60歳を超えた、
中には70歳を超えた役者さんたち。
小林克也、國村隼、橋爪功、田中泯、舘ひろし。
どうも年を取りすぎてはいないだろうか。
山本五十六は 1933年には、49歳であったはずだが、
演じる舘ひろしは、今年69歳だ。
海軍大臣を演じる小林克也なんて、
今年79歳だからなあ。

撮影時(たぶん)25歳であったであろう
菅田将暉でさえ、子供っぽく見えてしまうので、
ある程度見た目に重さを出そうとすると、
そういう配役になってしまうのかもしれない。
まあ昔の年寄より今の人は若いということも
あるかもしれないしな。

軍部のお偉いさんの中では、
平山中将を演じた、田中泯が良い。
(この人も70歳超えてるけど。)
出演作をそんなにたくさん観たわけではないけど、
『たそがれ清兵衛』 『メゾン・ド・ヒミコ』
『永遠の0』など印象に残るなぁ。

真っすぐな軍人を演じる、
柄本佑(えもとたすく)も良かったなぁ。

その他、笑福亭鶴瓶、小日向文世などが出演。

これまた、映画の内容とは、関係ないけど。
山本五十六を演じる舘ひろし。
最近テレビで観る CM の軽いキャラが
邪魔をして、せっかくの五十六に
入り込めなかった。
どうも軽く、薄っぺらく見えてしまった。
こういうのは、俳優にとっては、
マイナスだと思うのだがどうだろう。
一方で、宝くじの CM に侍役で
出演する役所広司は、気にならない。
なぜなのか考えてみた。
役所広司は、あの侍を演じているが、
ハズキルーペの CM の舘ひろしは、
舘ひろしとして出演してしまっている。
もちろん、あの軽いキャラも演じているんだろうが、
あそこで、舘ひろしのイメージを壊して
しまっているんやないか、と思った。


★★★★☆








2019.7.29

痛風物語34
<高尿酸値症卒業への道>


クスリの副作用と思われる発疹が
出てから、今日で10日。
3~4日で痒みは治まったが、
アレルギーのクスリはその後も数日服用した。

発疹が出てから、フェブリク(尿酸値を
下げるクスリ)の服用を止めたので、
その為に尿酸値が急上昇する恐れがあり、
痛風の発症を心配したが、
発症には至っていない。
ただ、この10日間、何度か微かに右足の
親指付け根辺りがチクチク疼くことが
あったのも事実なので油断は禁物だ。

痛風発症が怖くて発疹2日目から、
1週間以上アルコールを摂取していなかった。
発疹が出た1日目は、飲みに行く約束が
あったので、普通に飲んだが、
素人が考えても、その状況での
アルコール摂取は、良いはずがない。

昨日は、友人家族と焼肉屋に
行ったが、飲まなかった。
ノンアルコールビールを飲んでいると、
それで満足だった。
もしかしたら、成人して以来、
焼肉屋に行って飲まなかったのは、
初めてかも知れない。
今日は、また会食だったので、
久しぶりに飲んだよ。

先週月曜日に採血したので、
その結果を聞くのと、今後のクスリを
どうするかについて、
今日クリニックに行ってきた。

検査の結果は、尿酸値も測っているものと
思っていたが、医師の目的は、
フェブリクの影響が肝臓に出ていないかを
見るためであったようで、
尿酸値は検査項目に入っていなかった。

フェブリクをやめて、3日目の検査だったので
3日で数値がどうなっているか興味が
あったのだが、残念。
尿酸値も測ってくださいと申告すべきだった。

肝臓には特に異常は見られなかったので、
クスリを再開することにしたが、
何も副作用のあったクスリにする必要は、
ないので、別のクスリに替えてみることにした。

今回は、「アロプリノール」というクスリ。
当然、フェブリクと同様に副作用の
リスクはあるののだが、これだけは、
試してみないと分からないという。

本日から、投与再開だ。


血液検査で、ついでに脂質も調べた。
前回(5月27日)4年ぶりに正常値
(128)だった中性脂肪は、今回は
「166」とやや高め(149以下が正常)。
しかし、総コレステロール値が「186」と
正常値を示した(199以下が正常値)。
2007年以降のデータを記録しているが、
総コレステロール値が 200 を切ったのは
初めてのことである。
また、LDLコレステロール(悪玉)も
5年ぶりの正常値だった。
あとは、HDLコレステロール(善玉)が
もうちょっと増えればいいな。





2019.7.30

岡本太郎の沖縄

ドキュメンタリー映画
『岡本太郎の沖縄』。

岡本太郎が、沖縄の写真集や
沖縄に関する書籍を出していることは、
知っていたが、以前、写真をチラッと
見たことがあり、特に興味を持っていなかった。

14年前初めて沖縄に行き、
いわゆる沖縄病にかかり、
移住まで考えたことがあった。
あの頃、沖縄の本を何冊か読んだので
太郎の『沖縄文化論~忘れられた日本』も
買ったような気もする。
読みかけたら、ちょっと難しそうだったので
止めたような記憶があるが定かではない。

ところで、私は岡本太郎の作品は、
(たくさん知っているわけではないけど)
あまり好きではない。
渋谷駅に展示されている『明日の神話』など
何が良いのか全く分からない。
しかし、一点だけ完璧だと思う作品がある。
それは「太陽の塔」だ。
子供のころに実物を目の当たりにした
影響があるのかもしれないが、
「太陽の塔」はその建造のストーリーも
含めて素晴らしいと思う。

さて、映画『岡本太郎の沖縄』。
「太陽の塔」以外、そんなに太郎に
興味のなかった私を映画館
(東京都写真美術館ホール)まで
行かせたのは(って、会社から歩いて行けるけど)
この写真だ。



この大きさでは分からないが、
かなり強力な写真だ。
太郎は、1959年と1966年に沖縄に
行っているが、この写真は、1959年のもの。
彼女は、沖縄の久高島(くだかじま)の
「ノロ」と言われる、祭事を司る最高位の
司祭主で、言ってみればシャーマンのような
存在だ。

久高島の滞在日数は、二度にわたる沖縄滞在
全日程の中のほんの数日なのだが、
映画では、久高島のことが半分ほど
占められているように感じた。

それは、監督・葛山喜久(かつらやまよしひさ)が、
「写真の久高ノロに導かれて映画を作った」と
書いていることと無関係ではないだろう。

おそらく太郎も久高島に惹かれたのは
間違いないようで、1966年の再訪は、
島で12年に一度行われる女だけの神事
「イザイホー」に合わせている。

映画では、やがて最高職のノロが
不在になり450年続いた「イザイホー」が
続けられなくなった現実なども描いている。

下記は、映画のオフィシャルサイトにある紹介文である。

芸術家・岡本太郎は、1959年と
1966年に沖縄へ旅に出た。
彼の究めたかったものは、日本人とはなにか?
自分自身とは何かの答えを求めることだった。
その旅の一番最後にたどりついたのが、沖縄であった。
岡本太郎は、「沖縄とは、私にとって
一つの恋のようなものだった」と言うほど、
全身、全存在をこの対象にぶつけた。
岡本太郎は、自ら沖縄へ溶け込み、
そして自分自身と出逢ったのだ。
岡本太郎の沖縄は、
今の私たちに何を投げかけ、
今の私たちとどうつながるのか?
それを確かめに行くドキュメンタリー映画である。


映画を見終えての私の感想は、
「太郎は、沖縄で何を見たんだろう。
何を感じたんだろう」という疑問だった。
映画の中で映し出される、
太郎が撮った写真はどれも素晴らしい。
力強い、当時のありのままの沖縄の
人々を捉えていると感じた。
が、映画は、その太郎の写真を使った、
太郎ではない人の作品だと思った。
太郎が作った映画ではないので、
これは、当然と言えば当然のことなのだが、
私はタイトル通り「岡本太郎の沖縄」が
観られると期待していたので、
ちょっと当てが外れた。

「太郎の沖縄」を知るには、
写真集を買って、
『沖縄文化論~忘れられた日本』を
読むしかないか。
そして、この映画を観ればかなり深まるだろうな。

また、沖縄に行きたくなった。
今度は、久高島にも行こう。


★★★▲☆



ひとりごと