LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2017年 6月
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2017.6.1

んと10

2007年 6月 1日、
私は、この「ひとりごと」をこっそり始めた。
(なんでこっそりやねん。)

初めてのエントリーは、
「エッセイ」というタイトルで、
「エッセイと名乗る自信がないので
タイトルを『ひとりごと』にしました」と
書いている。
このタイトルは、続けていくうちに
「ひとりごと」なんだから
何を書いてもいいだろうと、自分に
自由さを与える言い訳にもなったように思う。
ただし、なるべくネガティブなことは
書かないように気を付けているけど。

で、今日で 10年。
厳密には、昨日で丸10年で、
今日からは、11年目に入った。

何年続けるとか、そういうのは
やってみないと分からなかったけど、
10年も続けてこられたのは、
ただただ、読者の皆さんのおかげです。
と言いたいところだが、
一体何人の方が読んでくださっているのか、
見当もつかない。
立ち上げ当時、アクセスカウンターの
設定が難しくて挫折し、
その後、何人がそのページを見に来てるかが
分かるサービスにもトライしたけど、
よく分からなくて、またまた挫折。
しまいには、何人読んでいようと
どうでもいいや、と思うようになった。
もう日記みたいなものだから。

とはいえ、新しく出会った人に
「読みました」と言われると、
嬉しいのと恥ずかしいのが
混ざった独特な心持ちになる。
妻の仕事関係の方々の間では、
特に「不思議な妻」が人気のようだ。
そのうち、出版の話がくると思う。
(来るかぁ!)

この10年間で、小中の同級生がひとり、
高校の同級生がひとり、
この「ひとりごと」を発見して、
連絡してきてくれた。
また、全く知らない 3人(4人かな?)の
方がメールを下さった。
SNS には比べ物にならないけど、
それでも、インターネットの力だと思う。

SNS に上げればもっと多くの人に
読んでもらえるのかも知れない。
でも、私は Facebook にしろ、
Instagram にしろ、そのほとんどは、
興味のない情報に感じており、
それらが、有無を言わせず
押し寄せてくることに 戸惑いと
少なからず疑問を感じている。
私の発信することも、多くの人にとっては、
どうでもよいことに違いない。
それなら、SNS を使わず
わざわざ読みに来て下さる方だけが
読んで下さればでよいと思っている。

そういうわけで、あえて、
SNS とは距離を取っている。
まあ、この「ひとりごと」の内容は、
Facebook 向きではないと思うしね。
(一応、いくつかの SNS には登録もあり、
連絡手段としては便利なので使ってます。)

「新しく出会った人に
『読みました』と言われると、
嬉しいのと恥ずかしいのが
混ざった独特な心持ちになる」と
書いたけど、これって文章表現に限らず、
表現をする人は皆感じることなのだろうか。

私は、音楽、写真、ここの文章と、
いくつかの表現の機会があるが、
それらの全部に嬉しさと恥ずかしさがある。
ギターを弾くことが、一番恥ずかしさは
少ないけど、自分が書いた詞を
読んだり聞かせたりするのは、
やっぱり恥ずかしい。
そして、聞いて欲しい。

恥ずかしさの成分は、
素の自分が見透かされてしまいそうな
思いが半分と、残りの半分は、
相手が受け入れてくれるか、
よいと思ってくれるかどうかの
不安が半分。
不安は、恥ずかしさとは違うようだが、
どうも 不安が恥ずかしさという衣を
まとって一緒にいるような気がするのだ。
作品を発表する時に、
「不安です」と言うより
「恥ずかしいです」と言った方が、
何かから逃れられるような
気がするからかもしれない。

たぶん、この恥ずかしさの向こうに
本物の表現があるんだと思うけど、
その境地にはまだ至っていないし、
至れそうにもない。

これは、何度か書いている、
ギター演奏時や写真撮影時に
自分を解放(&開放)することとも
根底でつながっているように思う。

そんなことも思いながらの10周年。
10年続けてこられたのも
健康で生きているから。
そして、やはり読んで下さる方がいるから。
あと何年続けられるのか分からないけど、
この調子で続けます。

これからもよろしくご愛読ください。

感謝。




うんこ漢字ドリル 3


またも「うんこ漢字ドリル」の話。
日経ビジネスON LINE に
作者 古屋雄作氏のインタビューが
アップされた。

「うんこ漢字ドリル」は、
小学生の漢字の例文すべてに
「うんこ」が入っているというドリル。
発売後 約2カ月で発行部数148万部
(2017年5月12日時点)というベストセラーだ。

作った古屋氏によると、
「今の小学生の人口が約650万人だから、
その 1%が買ったとして
6万部程度は売れてくれれば」と
思っていたという。
嬉しい大きな誤算だろう。

クレームも多いだろうなと思っていたが、
意外に少ないのだという。
それは、例文をずい分と考えた結果のようだった。

新しいことって、強いな。


日経ビジネス ON LINE
「うんこ漢字ドリル」、ヒットの陰に3つの工夫





2017.6.2

結婚18周年記念 エントリー
妻と私の大きな違い

今日は、妻の誕生日であり、
私たち夫婦の結婚記念日。
「結婚18周年記念 エントリー」などと
大げさに書いたが、なんのことはない、
いつもと同様に思いついたことを
書くだけだが、せっかくなので、
そんなタイトルにしてみた。

妻は、喜怒哀楽のはっきりした人だ。
特に嬉しい時の彼女の表情。
あれを「満面の笑み」というのだと思う。
あんな風に笑う人を 私はあまり知らない。

いきなり話はそれるが、
今、「満面の笑顔」と書きかけて、
ふと気になったので調べてみた。

「満面」というのは「顔全体に満ちる」という意味。
「面=顔」なので「満面の笑顔」と言うと、
「頭痛が痛い」的な表現になってしまう。
なので、「満面の笑顔」は誤用とのこと。
良かった。調べてみて。

閑話休題。
何か嬉しいことがあった時の妻の表情は、
(そんなに嬉しいか)
(そんなに喜ばんでもええやろ)と
皮肉な私は思うほど、100%の笑顔だ。

面白い落語や漫才を聴いて、
大笑いすることはあっても、
嬉しいからといって
あんな風に笑ったことが
自分にはあるだろうか、と考えてしまうほどだ。

「喜怒哀楽」がはっきりした人と書いたけど、
「怒」「哀」は、あんまりない。
たまにふくれっ面をしたり、
怒ったりもするけど、
おそらく それもその時に 100% なんだろう、
その場限りで、後に尾を引くことはない。

彼女の記憶力の問題で、
単純に覚えていられないだけかも
知れないが、結構根に持ってしまうタイプの
私は、(あんなに怒ってたのに、
よく許せるなぁ)と 理解に苦しむこともある。

人生は、今しかない。
それは、よく知っている。
でも、知っているだけで、
そのように生きているかと言われると
疑問が生じる。
妻の喜怒哀楽を観察すると、
私などよりは、よほど彼女の方が、
今を生きているように見える。

私が 喜びを素直に表現しなくなったのは、
一体いつからなのだろう。
もの心がついた時には、
私はすでに皮肉な人間であったような気がする。

ここ最近のことだが、こんなことがあった。
A さんと話していて、A さんの所有するある物を
将来、A さんが私にくれるという話になった。
その時、思いもよらないその話に
私の心は嬉しさで爆発しそうになったが、
必死で笑顔をこらえていたので、
引きつっていたかもしれない。

なぜ、その喜びを表現しないのか、考えてみた。

まず、思い当たることが、
「相手に 喜んでいることを知られたくない」。

相手に心の内を見せてはならぬとでも、
(無意識に)思っているのだろうか。
喜びを隠すことで、あるいは平静を装うことで、
「私はそんなことで喜んだりしませんよ」と、
いかにも「欲深くない自分」を
演じているかのようだ。
ホントは、欲深いくせに。

もうひとつ、考えられるのは、
まだ手に入っていないものを
手に入ったかのように喜んで、
結局、手に入らなかったときに、
ぬか喜びになることを避けたいという
気持ちもある。

だが、この論理は破たんしている。
なぜなら、すでに喜んでいるのだから、
後々、ぬか喜びになろうがどうしようが、
もう手遅れだ。
今、喜んでいるのだ。
将来、ぬか喜びで終わるかどうかは、
結果であって、今のことではない。

そんなことを書いていると思い出したことがある。
小学生の時、こんなことがあった。

当時サイクリング自転車というものが
流行っていた。
5段や10段の変則切換えが装備されていて、
電池式のウィンカーも 子供には、
特に男子には、たまらなくカッコ良かったものだ。

小学3年生だった私は母に、
サイクリング自転車を
買ってくれるようせがんだ。
母は、学級委員になったら買ってあげると
約束した。
3年生までは、学級委員は交代だったが、
4年生になると、クラスの投票で決めるのだ。

学級委員になったら、
褒美(?)を与えるというのは、
今から考えると、微妙な気がするが、まあいい。

4年生に進級し、1学期の学級委員に選ばれた。
自分で立候補したかどうか覚えていない。
立候補などしなくても自分が選ばれるように
目立っていたような気もする。

私は、嬉しかった。
これでサイクリング自転車が、
自分のものになる。

喜びいさんで、母に報告。
自転車を買ってくれるんやろ?と迫った。

すると、母は「まだ早い」
「危ないから」などと理由を付けて、
買ってくれなかったのだ。

私の落胆は酷かった。
そうだ、ぬか喜びになったのだ。

結局、母は夏にサイクリング自転車を
買ってくれた。
でも、もう私は嬉しくなかった。
一度、心を踏みにじられたのだ。
そんなもので喜んでやるものかという
思いもあったのかも知れない。

サイクリング自転車は、母の務める町工場に
業者が売りに来たもので、
同級生の何人もが 同じ自転車に
乗っていたのも気に入らなかった。
同級生の母親の何人かは、
その町工場に勤めていたのだ。

あの時、買ってくれなかったのは、
大人になって考えてみれば、
経済的な事情だったんだと思う。
あの頃、家のローンを払うために、
両親は必死だったろう。
夏に自転車が来たというのも
ボーナスで買ったのかもしれない。
しかし、子供にはそんなことは関係ない。
それなら「夏まで待って」と言ってくれた方が
良かったかもしれないと思うが、それなら、
あの時の私の落胆がなかったかというと
そうも思えない。

その事件が、私に喜びの表現を
させなくなったとまでは
思えないのだが、「ぬか喜び」というと
そのことが思い出された。

数年前、前述の A さん同様、
B さんが、ある物を将来、
私にくれると言ったことがあった。
その時は、その物をそんなに欲しかった
わけではないので、
笑いをこらえるほどではなかった。
嬉しくなかったわけではないが、
いつのことかも分からず、
あんまり現実的な話に思えなかった。

案の定、事情があって、B さんは その物を
処分してしまい、私の手元に来ることは
なくなったのだが、その時、心の中で
(やっぱり本気にしなくて良かった)
という思いがあったのを覚えている。
本気にしていたら、がっかりするのは
自分なのだ。

この時のことを思うに、
(実際に手に入るまでは)そう簡単に
喜ぶもんじゃない、と無意識に
刷り込まれているような気もする。

妻ならどう思うか訊いてみた。

彼女は、一度 喜んだことが、
後日、破談になっても平気と答えた。
厳密にはもちろん落胆はあるのだが、
いったん喜んだことを「ぬか喜びだった」と、
捉えることはないようだ。
そして、彼女はこう言った。
「一回、喜ばせてもらったんだから
それでいいじゃない。」

そもそも、彼女には「ぬか喜び」などという
概念は ないようだ。

確かに、ただ喜んだことを、
後になって、わざわざ「ぬか喜び」という
解釈にして、自分が喜んだことを
さげすむ必要はない。

そして妻は、嬉しいのにその表現を
控えることは、仕事上、不適切だと
思う場面以外には、ないらしい。

つまりは、基本的にありのまま
喜びを表現しているということだ。

もし、妻が私のような皮肉な人間であったなら、
この結婚生活は、ずい分と味気ないもので
あっただろうと思う。
そういう意味でも、妻には感謝している。
(一応、誕生日なので。)





2017.6.3

運動会 撮影

日差しがじりじりと 肌に痛いような
お天気に恵まれた快晴の土曜日。
友人の息子G君(小学4年生)の
運動会の撮影に行ってきた。



ここの小学校は年間行事の都合で、
運動会が春と秋に 毎年入れ替わる。
昨年は10月だったのだが、
その日のエントリーを読むと、
やはり「天晴な晴天」だった書いている。

昨年までは、G君のお姉ちゃんも同じ
小学校の児童だったので、
撮影のチャンスが多かったが、
お姉ちゃんが中学に進み、
小学生は G君だけになってしまったので、
待ち時間が長く持て余してしまうのだが、
そんな時間は、何か被写体がないか、
周囲を探しながら、うろうろしていた。
あんまりいいの撮れなかったけど、
そんな写真たち。



我が子よ 映れ!



モップス



堂々



大応援団





2017.6.4

ニューヨークが生んだ伝説
写真家 ソール・ライター展

Photographer Saul Leiter A Rerospective


先週、そのドキュメンタリー映画を観た、
写真家 ソール・ライター展
ようやく観てきた。
@ Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)

日曜日ということもあってか、
思っていた以上に混雑しており、
人気の高さが伺えた。

やはり大きなプリントで観る写真は、
PC のモニターで眺めるより
はるかに素晴らしく、
やたらと うなされる写真が多かった。
何がって、色も素晴らしいが、その構図。
なんで、こんなこと思いつくんやろという視点。

実際、彼は、
「重要なのは、どこである、何である、ではなく、
どのようにそれを見るかということだ」
(It is not where it is or what it is that matters
but how you se it.)という言葉を残している。

写っているものは、傘であったり、
雨にぬれた窓からの景色であったり、
特別なものではない。
なのに、特別な写真になりうるねんな。
「どのように見るか」で。

自分だったら、失敗に分類しそうな
写り方の写真もあった。
でも、そういうのが これまた
味があったりするねんな。
これも視点ということやろな。

ソールは、画家を目指してニューヨークに
出てきた人で、生前「写真をやらなかったら
もっと良い絵が描けたかも」と
言っていたような人。
「画家の視点を通して捉えられた写真」とも
言われているが、画家であることが物の見方に
大きく表れているということなんでしょね。

今回の回顧展では、ソールの描いた
絵画も展示されていたけど、
私の興味は、専ら写真の方でした。

また、ファッション誌時代の写真がオシャレ。
50〜60年前の写真なのに。
映画で観たソールさんは、
お世辞にもオシャレな人には見えなったのに
撮る写真は、とてもスタイリッシュ。

そして、カラー写真の独特の色合い。
ちょっとノスタルジックな色合いとでも
言おうか、独特なのだ。
1950年代当時は、写真といえば白黒が
主流であった時代で、カラーフィルムは、
値段も高かった。
そのため、ソールは消費期限の切れたフィルムを
使っていたために出た色なんだとさ。
何が功を奏するか分かったもんちゃうな。

あと、ヌード写真(なぜか、ほとんど白黒)。
「これ、盗撮ちゃうの?」と
思うような写真も数枚あった。
まあ、モデルは承知してんのかも知れんけど、
先週観たドキュメンタリー映画の中でも、
ベンチに座る若い女性の太ももを
こっそり撮って、「彼女たちは
ジジイに破廉恥なことをさせていることを
知ってるのかね」というような
ことを言うシーンがあったからなぁ。
きわどいなぁ。

それにしても、良い写真を観ました。
とても刺激的。
今日は混んでいたので、
すいているときに、もう一度行きたいけど、
難しいかな。

写真と言葉集『ソール・ライターのすべて』と
ポストカードを数枚 購入。


All about Saul Leiter

残念ながら、大きさと印刷の色のせいで
写真展で観たほどのインパクトはないので、
写真集に期待。
写真集『Early Color』は、注文済みだけど、
外国から取り寄せ中で、1ヶ月以上かかりそうなのだ。


Early Color

今見たら、Amazonで
Color Photography の 売れ筋ランキング
第1位になってます。
大人気やん。




Don't Blink
ロバート・フランクの写した時代


ロバート・フランクは、スイス出身で
アメリカに移住した写真家。
1924年生まれとあるから、今年 93歳!

3ヶ月ほど前、色々調べていて、
気になる写真集があった。
それが、ロバート・フランクの
『The Americans』(1959年出版)だった。
私は、ロバート・フランクの名前さえ
知らなかったけど、どうも、
有名な写真集らしいので、買ってみたのだ。


The Americans

それから、しばらくして、
ロバート・フランクのドキュメンタリー
映画『Don't Blink ロバート・フランクの
写した時代』
が公開されることを知った。
なんと、タイムリーな。

4月29日公開だったのだけど、
中々行けず、今日やっと観てきた。
ソール・ライター展のあと、
ロバート・フランクの映画。
今日は、写真家の日ですな。

ところが、睡眠不足だったためか、
始まると同時に強烈な睡魔で 気絶。
気が付いたら、半分以上 終わってた。
まいったな。

映画のタイトル「Don't Blink」は、
「瞬きするな」の意。
瞬きどころか、目、瞑ってしもてたやん。





2017.6.6

スティング/STING

「死ぬまでに観たいアーティスト・シリーズ」
スティング。
いよいよ、明日はスティングのコンサート。
初体験です。

昨年 発売されたアルバム "57th & 9th" は、
13年ぶりのロック・アルバムということだが、
新しいのに どこか懐かしいサウンドで、
結構、気に入って繰り返し聴いた。
ポリス時代を含めて、こんなに
スティングを聴いたのは、初。
先日、観に行った ドミニク・ミラー
こともあって、人生初のスティング・ブームだ。

2月 1日にカナダのバンクーバーで
スタートした「57th & 9th Tour」は、
北米・ヨーロッパ・南米を周り、
先月にはいよいよアジアに入った。
オフィシャルサイトの予定を見ると
Singapore、Seoul、Hong Kong を周り
そして 日本へやってきた。
このあと、再びヨーロッパ、北米を周り、
ツアーは、10月15日まで続く。
数えてみたら。9ヵ月半で 111回!
もしかしたら、追加公演とかで、
まだ増えるのかもしれん。

ポリス時代に、40歳を過ぎて
ステージを走り回るようなロックは、
やりたくないと言っていた(と思う)
スティングだが、現在65歳でっせ。
まあ、ミック・ジャガーみたいに
ステージを走っては いないやろうけど。

日本公演は、東京(武道館)3日間と
大阪(大阪市中央体育館)の計4回。
今日から、武道館公演がスタートしているのだ。

今回は、スペシャル・ゲストとして
息子の ジョー・サムナー が参加。
この人は「Fiction Plane」というバンドの
ヴォーカル&ベースということだが、
知らなかった。
親子して、ヴォーカル&ベースなんや。

どんなん演ってんのやろと
ググってみると・・・

FICTION PLANE - Two Sisters (live)

おう、中々 ええやん。
お父ちゃん(ポリス)と同じく、3ピース・バンド。
おまけにギタリストは、フロントPUに
ハンバッキング装着のテレキャスタ―を
弾いております。
(ポリスのギターリスト、アンディ・サマーズも
ポリス時代のメイン・ギターは
同様のテレキャスターだったのだ。)
面白いなぁ。
っていうか、狙ってるのかな。

日本でも、息子の人気をもっと上げようという
親心でしょうか。
それとも、私が知らんかっただけで、
すでに日本でも人気があるんやろかね。
いずれにしろ、楽しみだ。

ところで、UDO の公演サイトを見ると、
大阪市中央体育館での公演には、
こんな注意書きが。

※ 近隣の方へのご迷惑となりますので、
公演中の縦ノリ・ジャンピングは禁止致します。


ジャンピングは、禁止してもいいけど、
縦ノリは禁止でけへんやろ。
まあ、言わんとしてることは分かるけど。
縦ノリ禁止なら、
ロック・コンサートしたらあかんで。


STING WITH SPECIAL GUESTS
JOE SUMNER AND THE LAST BANDOLEROS
[ 2017年 日本公演 日程 ]
6月6日(火) @日本武道館
6月7日(水) @日本武道館
6月8日(木) @日本武道館 (追加公演)
6月10日(土) @大阪市中央体育館





2017.6.7

STING 57TH & 9TH TOUR
WITH SPECIAL GUESTS
JOE SUMNER AND THE LAST BANDOLEROS


昨年、プロモーションのために来日は
したけれど、ツアーでの来日は、
2011年 1月以来、約 6年半ぶりだという
スティング @ 武道館に、行ってきました。



18:30をちょっと過ぎて、
まず、スティングが小ぶりなアコギを持って登場。
新譜から "Heading South on the Great
North Road" を弾き語り、息子のジョーを
紹介すると、ジョーのコーナーに入った。
「ありがとう、父」と日本語の MC も達者。

スペシャル・ゲストとあったけど、
オープニング・アクトだったのだ。
ジョーが歌いだすと、
会場から「おぉ〜」という声が上がる。
スティングに歌い方、声が似ているのだ。
親子だから似ていても不思議じゃないけど。

20分ぐらいかな、4〜5曲歌った。
THE LAST BANDOLEROS の面々と1曲
一緒に演ったあと、続いて、
THE LAST BANDOLEROS のコーナー。
そう、2組のオープニング・アクトだったのだ。
ちょっとビートルズを思わせるような
サウンドのバンド。
合わせて45分ぐらい演って、休憩。

19:30 頃、本編のスタート。
とても 65歳とは思えない
スティングの声と身体。
身体は、めっちゃ引き締まっているし、
声も高いところまで凄く出ている。
3日連続でコンサートを演るぐらいだから、
喉も強いし、健康なんだろう。
まあ、最近では 65歳はもう若い方だけど。

"Shape of My Heart"、"Fields of Gold" や
ポリス時代の曲 "Message in a Bottle" や
"Roxanne" など ナマで聴けて良かった。
"Shape of My Heart" で、親子で1本の
マイクでハモる様は、最高やったな。
"Englishman in New York" は、
ジャズ要素を排したニューアレンジで。
ニューアルバム "57th & 9th" からは、
6曲も演奏した。
アンコールでは、"Every Breath You Take"。
会場がスマホのライトで、星空状態に。



とても ピースフルなひと時だった。
2回目のアンコールは、"Fragile"。

バンドは、ギター2人とドラムに
スティング(Vo & ベース)で、
キーボードがいないのだけど、
オープニング・アクトの連中が、
コーラスに参加しており、
ハーモニーが力強く、美しかった。

ギターのドミニク・ミラーは、
ストラトをメインに赤いテレキャス、
エレガットなどを使用。
エレキを持って立ってると、
先日のライヴとは、全く印象が違ってくる。
もう一人のギター、ルーファス・ミラーは、
レスポールをメインに。
スティングは、テレベース。
ジョーは、Bigsby 付のフルアコ
(ディアンジェリコか?)。

スティングの本編は、100分強かな。
とても、満足なコンサートだった。
「オレも 身体 鍛えよ」と思ったよ。
(今日だけ)





[ MEMBERS ]
スティング(Vo,B)
ドミニク・ミラー(Gt)
ルーファス・ミラー(Gt)
ジョシュ・フリース(Dr)
スペシャル・ゲスト:
ジョー・サムナー(Vo,Gt)
ザ・ラスト・バンドレーロス
アコーディオン(バンドネオン?)の人(名前不明)パーシー・カルドナ

@ 武道館

[ Setlist ]
1. Heading South on the Great North Road
 (Sting acoustic before the opening acts)
2. Synchronicity II (The Police song)
3. Spirits in the Material World (The Police song)
4. Englishman in New York
5. I Can't Stop Thinking About You
6. Every Little Thing She Does Is Magic (The Police song)
7. One Fine Day
8. She's Too Good for Me
9. Mad About You
10. Fields of Gold
11. Petrol Head
12. Down, Down, Down
13. Shape of My Heart
14. Message in a Bottle (The Police song)
15. Ashes to Ashes (David Bowie cover)
16. 50,000
17. Walking on the Moon (The Police song)
18. So Lonely (The Police song)
19. Desert Rose
20. Roxanne / Ain't No Sunshine
Encore:
21. Next to You (The Police song)
22. Every Breath You Take (The Police song)
Encore 2:
23. Fragile

セットリストは、昨日と同じのようだ。





ニューアルバムに関するインタビューを見つけた。
THE LAST BANDOLEROS が、もともと
ポリスのコピーバンドをやっていたこと、
アメリカのバンドであること、
レコーディングにも参加していたことなど、
興味深いことが書いてあった。
 ↓
【インタビュー】スティング「僕はみんなを驚かせたかった」





2017.6.8

スマホのカメラ

カメラ映像機器工業会 (Camera & Imaging
Products Association 略称:CIPA) が、
発表しているデータによると、
コンパクト・デジタル・カメラの出荷数は、
2008〜2011年は、年間1億台前後
(輸出も含まれている)なのだが、
2016年には1200万台と
約10分の 1まで落ち込んでいる。

これは、スマホのカメラ機能の進化が
原因のようだ。
10年前(スマホの出始め)には
100万台程度だったスマホの出荷数は、
2016年には、1400万台に達している。

参考資料:
CIPA & GfK Global Market Seminar PDF資料

コンパクト・デジカメほどではないが、
一眼レフや、ミラーレスも
それぞれ、この数年 出荷台数が減少している。
カメラメーカーは、かなり 大変やろな。

まあ、毎年カメラを買い替えるような人は、
ほとんどいないだろうから、
ある程度行き渡ると、数字が落ちてくるのは
仕方がないと思うが、
アマチュア写真家としては、
たとえ1社でもカメラ・メーカーが
なくなってしまうような事態は うれしくない。
メーカーさんには、頑張っていただきたい。
誠に無責任な発言で、申し訳ないが。

さて、コンパクト・デジカメの出荷数を
そこまで落としたスマホのカメラの性能が
どんな風に進化しているのか。
普段、記録程度にしかスマホで撮影をしないが、
試しにちょっと編集機能をいじってみた。
(スマホは、iPhone 6S)

オリジナル


この写真を ちょっと編集すると






まるで、RAW 現像もどきのようなことが
スマホ上で簡単に出来てしまう。
こんなに凄いことになっていたのかと、
今さらだがビックリ。

こちらで拡大画像もご覧いただきたい。
白黒写真では、グレイン(フィルムの感じを
出すための粒状のノイズ)まで、付加できる。

編集すると、上書きされたかのように
見えるのだが、いつでも
オリジナルデータに戻れるという優れもの。
別名保存ができれば、言うことないねんけど、
まあそこまでは望むまい。
っていうか、そのうち出来るように
なりそうやけど。

これでは、カメラが売れなくなるわけだ。





2017.6.10

運動会 撮影

先週土曜日の小学校の運動会に続き、
今日はそのお姉ちゃん(中学1年生)の
運動会に行ってきた。

天候に恵まれたは良いが、
予想最高気温 32度というのは、
キツイなぁと思っていたが、
実際には、湿度が低いせいか、
風があったせいかそれほどには
感じられなかった。
でも、腕は真っ赤に焼けたけど。

中学校の運動会は、小学校のそれとは違い、
「見せる」という要素が少ない。
今日は、ダンスなど見せる演目はなく、
最初から最後まで「競技」だった。

運動場が広いせいもあるかもしれないけど、
小学校に比べて、保護者の観覧の熱意が
やや低いように感じたのは、
気のせいだろうか。

先週に続き 待ち時間の撮影写真。













MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA

マリア・シュナイダー・オーケストラ


「現代ジャズ・アンサンブルの英知」とも
言われている マリア・シュナイダー・オーケストラ。
普段、ビッグ・バンドはほとんど聴かない私だけど、
友人の K彦が、マリア・シュナイダーを
大好きで、私も興味を持った。
YouTube で数曲聴くと、
これは一度はライヴで体験したい音楽。
ということで、今日はK彦と
ライヴに行ってきた。

会場は、ブルーノート東京で、
今週水曜日から日曜日までの 5日間 10ステージ。
週末(今日と明日)は、チケットは
ソールドアウトの大人気。

メンバーは、管13人、アコーディオン、ピアノ、
ギター、ベース、ドラムス、そして マリアと
合わせて 19人のオーケストラ。
マリアは、20人目のメンバーとして、
サウンド・エンジニアも紹介していた。

今年 2月に自身のグループで来日した
ダニー・マッキャスリン (ts) や、
8月に THE COREA / GADD BAND で
再来日予定のスティーヴ・ウィルソン (as)。
9月に 小曽根真のトリオで再来日予定の
クラレンス・ペン (ds) など、
一流の名手ばかりということで、
どんなアンサンブルが聴けるのか、
期待も高まりつつ、会場へ出向いた。

まず、目を引いたのが、マリアのかわいさ。
YouTube や CDジャケットの写真で
見るよりも、断然 かわいい。
メグ・ライアンみたいな感じ。
で、56歳には見えない。
特に笑顔が CUTE。
誰かがソロを取っている時に
耳を傾けている表情がまた良い。
これだけのメンバーをまとめていける人だから、
人間的にも素敵な人なんだろう。
それは、音楽にも表れていて、
終わった時、まだ1時間も経っていないだろうと、
思って時計を見ると 80分以上が過ぎていた。

1曲1曲がまるで映画のように
ストーリーを感じる作品で、
それぞれのソロ、全体のアンサンブルも
素晴らしく、古典的な部分と新しい部分が、
見事に融合されている美しい音楽だった。
これは、人気の高さも納得です。

特に "Thompson Fields" という曲が印象的だった。

残念ながら、アンコールはなし。
マリアが挨拶だけしに再登場し、
唇が云々、と言っていた。
メンバーの誰かが、唇の状態で
吹けないという意味だったのか?
やはり、英語を理解できるようにならねば!




[ MEMBERS ]
Maria Schneider (comp,cond)
Steve Wilson (a.sax)
Dave Pietro (a.sax)
Rich Perry (t.sax)
Donny McCaslin (t.sax)
Scott Robinson (b.sax)
Greg Gisbert (tp)
Jonathan Heim (tp)
Nadje Noordhuis (tp)
Mike Rodrigues (tp)
Keith O'Quinn (tb)
Ryan Keberle (tb)
Tim Albright (tb)
George Flynn (tb)
Gary Versace (acc)
Frank Kimbrough (p)
Ben Monder (g)
Jay Anderson (b)
Clarence Penn (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show

バリトン・サックスの人はテナー・サックス、
アルト・サックスの人は、フルート、
クラリネット(一人はソプラノ・サックスも)、
トランペットの人は、フリューゲル・ホルンも担当。





2017.6.11

acoustics LIVE と 16年

2001年から2002年にかけて、
PICO ちゃんという女性シンガーと、
"Peace Of Mind" という名の
デュオをやっていた。
当時私は39歳で、PICO ちゃんは、
大学を出たての23歳だった。

Peace Of Mind は、約1年間の活動で
解散したが、その間、イベントを含め
30回以上のライヴを演った。
よく活動していたと思う。
その後、2007年と2009年に
デュオ・ライヴを演ったが、ここ数年は
会うこともなくなっていた。

ちょっと前に、PICO ちゃんから
久しぶりに連絡があった。
それで、今日は彼女のライヴを
観に行ってきた。
今日でライヴは2回目だという
「acoustics」というグループだった。

聞くと、彼女は今年39歳だという。
あれから、16年。

23歳だった彼女が、
当時の私の年齢になっていることに
言葉に表せぬ感慨を覚えながら、
あの頃より力強くなった彼女の
歌声を聴いた。


[ MEMBERS ]
Pico (vo)
井島稚子 (Tp)
Mon“Design-NeT” (Pf)
上野高史 (Gt)
齋藤隆一 (B)
西川忠幸 (Dr)

@ 四ッ谷 メビウス





2017.6.13

リハーサル 同時進行中

ここんとこ、4つの音楽プロジェクトが
同時進行している。
今週末に、あるイベントで数曲演奏予定の
あずっち(フルート)とのデュオ。
来週末にライヴをやる 和田明 とのデュオ。
来月にライヴをやる まりあさんとのバンド。
そして、ライヴの予定はないが練習を続けている
梅林さんとの12年目となる Laguna Moon。

なんとなく、流れでこんなことに
なってしまった。
始めたはよいが、全く余裕がない。
さすがにちょっと今月はハードなので、
梅林さんとの練習は、数回お休みをいただいた。

あずっちとのデュオは、
オリジナルや映画音楽、ポップスなんかを
演ろうと思っている。
まだレパートリーは少ないけど、
そのうち、ライヴも演る予定だ。

来週の、明(あきら)とのデュオ・ライヴは、
4月に渋谷の MUD SPOT でのミニライヴが
きっかけで 実現した。
一昨日、初めてのリハーサルをしたのだが、
めちゃくちゃ楽しかった。
気が付いたら4時間も経っていたよ。
ライヴで、力強く歌う明も良いが、
リハーサルでの、軽く力の抜けた明の
歌もとても良い。
これは、共演者だけが聴ける特権だな。
曲は、洋楽邦楽取り混ぜて。
とてもええ感じになりそうなので、
ぜひ、聴きにきてください。


6月25日(日)
Open 18:30
1st show 19:00〜
2nd show 20:00ごろ〜
Music Charge 無料 <チップ制>
シートチャージ700円。要ドリンクオーダー。
bar dAZE(原宿)

[Members]
和田明(vo, gt, b, cajon)
Shin223(gt)


(2017.6.14)
変更 : 開場開演時間を30分遅らせました。





2017.6.15

BILL FRISELL :
WHEN YOU WISH UPON A STAR

featuring PETRA HADEN, THOMAS MORGAN
& RUDY ROYSTON


今年1月に「CHARLES LLOYD & THE MARVELS」の
一員として来日し、その時、初めてライヴを観た
ギターのビル・フリーゼル。
その職人技と美しいテレキャスターのトーンに
魅せられた記憶も新しいが、
今日は彼自身のグループでの公演を観てきた。
今日から 4日間、ブルーノートで。
その初日の 2ndショーだ。

昨年リリースされたアルバム
『When You Wish Upon a Star(星に願いを)』の
タイトルが、公演のタイトルにもなっているように
バンドは、そのレコーディングのコア・メンバー。
(ヴィオラの Eyvind Kang は、来日していない。)

アルバム『When You Wish Upon a Star』で、
ビルは、1950〜60年代の映画や TV音楽を取り上げ、
独特の世界観を広げている。
『The Shadow of Your Smile 』『Moon River』などで、
ヴォーカルを取るのはチャーリー・ヘイデン (b) の娘、
ぺトラ・ヘイデン。
アルバムは、昨年のグラミー賞
"Best Contemporary Instrumental Album" に
ノミネイトされた。



さて、ライヴの方はというと。
まず、メンバーがステージに登場しただけで、
なんというかあたりは平和な空気に包まれた。
1曲目は、"Moon River"。
CD 同様、かなり自由な感じ。
ペトラの歌声は、無垢といったら良いのだろうか、
オーガニックな感じといえばよいのだろうか。
無添加な感じ。
衣装も見た感じも。
たぶん、人柄も。

そのほか曲は、"The Shadow Of Your Smile"、
"Once Upon A Time In The West"、
CDではチェロが担当していた "The God father" の
『愛のテーマ』部分のメロディは、
ぺトラの声が入ることで、また違って聞こえてきた。
CD には収録されていなかった "007 Goldfinger" など。
あ、そういえば "When You Wish Upon A Star" は
演らなかった。

ビルのギターは、おそらく1月と同じ、
Bigsby 付の J.W.Black のテレキャスター・タイプ。
1月の来日時にも書いたけど、
今日もアンプ(Fender Deluxe Reverb)の前には
いくつかのぬいぐるみが置いてあった。
まさかサウンドに影響しているとは思えないが、
なんでしょうか。



そういえば、一時期、マーカス・ミラーは、
アンプの上に ブルース・リーのフィギュアを
置いてたなぁ。
でも、ビルのは かわいらしいトナカイの
ぬいぐるみです。

サウンドは、空間系のエフェクトを駆使し、
今回もトリオであることの音の薄さを
感じさせない職人技を連発。
しょっちゅうしゃがんで 足元を
調整していたので、しゃがまなくても
良いようになんとかできないものかなぁ。

足元のエフェクト群


ビルのインタビューで読んだけど、
J.W.Black のギターは、まるで
アコースティック・ギターを弾いているようだと。
確かにクリーンの時のトーンは、太くて美しい。
「This is sound of the American Guitar」
という感じでした。
う〜ん、テレキャスター欲しい。


[ MEMBERS ]
Bill Frisell (g)
Petra Haden (vo)
Thomas Morgan (b)
Rudy Royston (ds)

@Blue Note Tokyo
2nd show




(2017. 7.1 追記)
ブルーノートのサイトにセットリストが
記載されたので、転記しておく。

[ 2017 6.15 thu. 2nd show setlist ]
1. MOON RIVER
2. THE GODFATHER
3. THE SHADOW OF YOUR SMILE
4. ONCE UPON A TIME IN THE WEST
5. BAMA DRAMA
6. THE WINDMILLS OF YOUR MIND
7. GOLDFINGER
EC. WHAT THE WORLD NEEDS NOW





2017.6.17

2周年と 写真撮影

今日は、妻たちが2年前に立ち上げた
社団法人の2周年記念の会があった。
私は、こういう機会にしか、
妻の仕事場に顔を出さないが、
年々の発展は、驚くばかりだ。

妻が描いたヴィジョンに多くの方々が共感され、
それは共感を超えて、その人たちのヴィジョンとなり、
コミットメントとなり、全国各地に広がり始めた。
社団法人の発展は、その方々の活動の賜物で、
今年のイベントでは、妻が前に出て話すのも
短い挨拶だけとなった。
これからは、知らない人達が、もっと多く参加され、
そのヴィジョンへ向かっていくのだろう。

以前、アメリカで成功された、ヨシダソースの
社長の講演で印象に残っている話がある。
たった一人でバスを押していても動かないけど、
ずっと本気で押していると、
必ず一緒に押してくれる人が現れる。
そして、やがてバスは動き出すのだと。

しまいには最初にバスを押していた人は
いなくなっても、バスは動き続けるのだろう。

私は、イベントの写真記録係で、
ずっとカメラを60人以上の出席者に向けていた。
それで、あることに気づいた。

イベントに来ている人は、
カメラを向けると、笑顔なのだ。
私がカメラを向けると、隣の人に
声をかけ、一緒にカメラに向かって
笑顔で答えてくれる。
もちろん、知っている方が多いのだが、
今日、初対面の人でも同じ反応であることに驚いた。

比べるのは、変かもしれないが、
街中でスナップを撮ろうと思い、
知らない人にカメラを向けたところで、
あんな無防備な笑顔は絶対にもらえない。

私は、何人かにカメラを向け、
笑顔の撮影をしている間に、
カメラを向ける自分も
笑顔でいられることに気付いた。
被写体の方から、笑顔でいられることを
頂いたと言ってよい。
すると面白いことに、次の人に
カメラを向ける時には、
私は、初めから笑顔でいられる。
そうすると、撮られる側は、
ますますリラックスした笑顔を
返してくれる。

今回、楽しんで出席されている方々の
おかげで、私は笑顔で撮影をすることが出来た。

もし、街中で見知らぬ人に
「写真撮らせてもらえませんか」と
声をかける時、今日の笑顔の自分で
いられたなら、おそらく相手は嫌な顔をせず、
撮影に応じてくれるのではないか。
そんな気がした。
実際には、笑顔で声をかけるのは、
まだまだ私には難しそうだけど。


夜は、妻たちの会社の12周年の感謝の会。
こちらは、少人数で行われた。
フルートのあずっちとのデュオの、
初ライヴの時間をもらい、数曲演奏した。





2017.6.19

笑顔の力

一昨日、妻の仕事関係のイベントに
60数名の方が参加された。
私は写真係として、その撮影に臨んだ。

整理のために写真を見ていると、
あることに気づいた。
それは「笑顔の力」だ。
今さら何をと言われるかも知れないが。

ある方(女性)は笑っていると、
本当に素敵なのだが、
笑っていない時の表情は、
とてもじゃないが、
人生が上手くいっているようには
見えないほどの表情で、
同一人物とは思えなかった。

そして、笑顔の写真は、
見ているこちらも嬉しくなるし、
しかめっ面の写真は、
あまり見たいと思わない。
渋い顔や憂いのある顔の写真も良いけど、
笑顔の写真の方が、
見る人を幸せにするだろう。

一昨日のエントリーにも書いたように、
撮影しながら、被写体の方々に
笑顔をもらい、私も笑顔になった。
ホントは、逆じゃなきゃいけない。

昨夜、ハービー・山口さんのフォトエッセイ、
『雲の上はいつも青空』を読んでいると、
スナップで人を撮るときのことが
書いてあった。
通常、「写真を撮らせてください」と
見知らぬ人から言われれば、
たとえそれがプロのカメラマンであっても、
撮られる側は緊張するだろう。

でも、ハービーさんの撮る人物写真は、
とても自然な良い表情をしているものが多い。
自然な表情をすくい撮ることについて、
ハービーさんはこう書いている。

「赤の他人に出会った直後、まるで
旧知の仲のような空間を作り出すことが
勝負の分かれ目になる。」


ああ、もう私は勝負に勝てそうにない。
そして、ハービーさんはこう続ける。

「写真を撮らせていただくという謙虚な気持ち、
相手への尊敬や感謝の念が必要だ。」


う〜む、私には、全く欠けている。

「こうした相手にアプローチするにはまず、
自分の心がオープンでないといけない。」


結局、そういうことなんやろな。
そして、心がオープンでないと、
相手に笑顔で話しかけることなど
できひんもんな。

精進あるのみやな。





2017.6.21

ソールがくれたもの

先日、アメリカ人写真家、ソール・ライターの
ドキュメンタリー映画と写真&絵画展を
観たことはここにも書いたが、
彼の「写真にならないものなんてない」と
いう言葉は、私にはある種のショックだった。
実際、彼はなんでもない風景を
素晴らしい芸術作品として捉えている。
要は、どのように見るかなのだ。

おかげで、雨の日に窓ガラスの中から
外を写すなんて、考えてもみなかったことを
試すようになった。
そんなことをしたって、
ソールの真似でしかないし、
私の感性では大したものは撮れないのは
分かっているが、自分の芸風(?)を
広げるための大きなヒントにはなった。
模倣をすることでしか、その向こう側に
行けないのも事実だろうし。
向こう側に行けるかどうかは別として。

そんな、ソールの影響で撮ってみた写真たち。
まだまだ、実験的ですが。

雨の日 1


雨の日 2


雨の日 3


水割り 1


水割り 2


水割り 3



拡大写真





2017.6.22

桂雀々 独演会
芸暦40周年記念公演
地獄八景亡者戯2017


雀々の芸暦40周年記念公演。
ゲストが明石家さんまだというので、
面白そうだし 珍しいので行ってきた。

会場は、東京国際フォーラム ホールC。
ここは、3階席まであり座席数は
合計 1,502席。
落語をやるにはちと大き過ぎるホールだ。
私は、3階の2列目で始まる前は、
舞台までちょっと遠いなと感じたが、
今日は、舞台後ろにモニタースクリーンが
設置されていたため、落語中は、
雀々の表情までしっかり見えた。

幕が上がると、雀々の葬式という体(てい)で
お坊さんの読経から始まった。
そういえば、会場の入り口のもぎりの
スタッフも皆、死者が付ける三角の白い布
(天冠〈てんかん・てんがん〉というらしい)を
付けていたし、お客さんにも配られていて、
多くのお客さんが付けていた。
さすがは落語を聴きに来るお客さんだ。

舞台では、お囃子の3人が、お葬式の
参列者のように登場し、
お焼香を上げる振りをする。
一人、黒い背広を着た男性が
同様に登場すると、客席から
拍手が起こった。
この時は、舞台のスクリーンには、
雀々の遺影が映っていたので、
その人の顔が映し出されず、
私にははっきりと見えなかったのだが、
伊原剛志に見えた。
違うかも。

そしていよいよ、雀々の登場。
マクラなしでいきなり
「地獄八景亡者戯」に入った。
この噺は、雀々の大師匠、米朝が
得意としていた演目で、
地獄を舞台にした滑稽話だ。
タイトルに「2017」と付いているのは、
今年しかできない、時事ネタ満載だからかな。
DVD の撮影が入っていたけど、
これ、何年か経って観たら、
何の話か分からんのちゃうかと思った。

前半、力が入り過ぎているのか、
やや空回りな感じがして、私は笑えなかった
(もちろん笑っているお客さんもいた)
のだが、途中からなんとかチューニングが
合った感じ。

後半、エンマ様が「芸を見せたものは、
極楽へ行かせてやる。誰かおらんか?」と
亡者に問いかける。
何人かが芸をした後、
「もう他にはおらんか?」と言うシーンがあった。
この時、一瞬、雀々が何を言っているのか
よく分からなくなった。
あとですぐに分かったのだが、
舞台上では、ちょっとしたハプニングが
起こっていたのだった。
実は、「他にはおらんか?」と言った時、
サプライズゲストが、「私が・・・」と言って、
登場するはずだったのだが、
ゲストの準備ができていなかったのだ。
舞台袖と「あと何分待つの?」なんて、
やり取りのあと、適当につないで
ようやくサプライズゲストが登場。

これが大物でした。
なんと!
桑田佳祐!
これには、会場も大盛り上がり。

私もびっくり。
というのは、7月10日に Billboard LIVE で
行われる桑田佳祐のショーの抽選に
申し込んでいたのだが、
落選のお知らせメールを
昨日、受け取ったところだったので、
このタイミングでの桑田さんの登場には、
ちょっと驚いたわけだ。

桑田さんは、NHK連続ドラマ「ひよっこ」の
主題歌になった「若い広場」を
(カラオケで)歌った。
ライヴで歌うのは今日が初めてだったらしい。

雀々と桑田さんとは不思議な組み合わせに
感じたのだが、なんでも35年前からの
友人関係らしかった。

登場が遅れたのは、桑田さん曰く、
「予定より20分も早い」ということで、
準備が出来ていなかったようだ。

そのあとも落語は続き、
結局、オープニングから入れると
90分も演っていた。

20分ほどの休憩後、明石家さんまとの対談。
「対談」というより、ほとんど
さんまが喋っていたけど。
これも面白かった。

「踊る!踊る!さんま御殿」に出演した
橋爪遼が放送 2日前に逮捕され、
急きょ編集し直すことになったり、
7月に配信予定だったジミー大西のドラマが、
さんま役を演じた小出恵介の淫行騒動で、
お蔵入りになったり、
一緒に番組もやっていた木村拓哉が
交通事故を起こしたりと、
身の回りで良くないことが立て続けに
起こっているのだが、
それらをぜ〜んぶ笑いのネタに変えてしまうのは
ホンマにスゴイなと思った。
ドラマのお蔵入りは、かなりこたえたみたいに
感じたけど。

さんまは珍しく着物を着ていたのだが、
それは勝新太郎の着物で、
中村玉緒からもらったものだそうだ。

最後にもう一度桑田さんも登場。
さんまは話し出すと止まらず、
最後は、舞台袖から「終れ」の
合図の鐘が何度も鳴らされ終わった。


[ 演 目 ]
「地獄八景亡者戯2017」 桂雀々
(ゲスト:桑田佳祐)
〜 仲入り 〜
対談うだうだ 桂雀々・明石家さんま

@ 東京国際フォーラム ホールC







2017.6.23

LONDON - chasing the dream
ハービー・山口


ハービーさんのフォトエッセイは、
数冊読んだけど
写真集はまだ持っていなかったので
ロンドンの写真を集めた、
『LONDON - chasing the dream』を買った。
表紙は、在りし日のジョー・ストラマー。



1973年、ハービーさんは23歳で
ロンドンに渡ったのだが、
写真集には、20代(70年代)、
30代(80年代)に撮影した写真を
中心に40代(90年代)に撮られた写真も
数枚含まれている。

フォトエッセイで見たことのある写真も
含まれていたが、見たことのないものが
多く、写真集となると写真も大きいし、
印刷の違いもあるのだろう、
見た印象も違ってくる。

どうして、ハービーさんの写真は
こんなに優しく感じるのかは、
彼の本を 数冊読んで、
理解したつもりだが、
それにしても、少女たちの
微塵も警戒を感じない笑顔には、
感動を覚える。
時代もあるのだろうけど。

有名人(イギリスのミュージシャン)の
写真が何枚もあり それらも良いのだけれど、
私はそれらより子供や市井の人々を
捉えた写真に惹かれる。

出来ることなら、1枚1枚ご本人の
解説を聞きたい。
そして、撮影現場に立ち会いたいとさえ思う。
そんなことしたって、
ハービーさんになれるわけではなく、
私は私の写真を撮るしかないのだけれどね。

この本は、2003年に出版されたものの新装版。
その特典として、ハービーさんロンドン在住時の
フォトプリントが1枚付いていた。
これは、10種類の中の1枚(ハガキサイズ)が
付いているようで、私が買ったものには、
雲を突き抜けた 飛行機雲のカラー写真が
付いていた。
額に入れて飾ろう。







2017.6.24

AI KUWABARA
with STEVE GADD & WILL LEE

桑原あい with スティーヴ・ガッド & ウィル・リー
Somehow, Someday, Somewhere Tour

桑原あいの演奏は、彼女がデビューした翌年、
2013年の TOKYO JAZZ で聴いた。
夢だった TOKYO JAZZ のステージに立てて
感動して泣いていた姿が印象的だった。
当時、彼女はまだ21歳だった。
その日のエントリーには、
「今度は、クラブで観てみたい」と
書いていたが、ようやくその時が来た。

2013年のステージは、
森田悠介(b)、今村慎太郎(ds)との
トリオだったが、今日は
スティーヴ・ガッド & ウィル・リーという
世界のトップ・リズム隊との共演だ。

今年2月にリリースされたアルバム
『Somehow, Someday, Somewhere』は、
スティーヴ・ガッド & ウィル・リーとの
トリオでニューヨークで録音された。
どうしても、上原ひろみのトリオと
比べてしまうのだが、上原の楽曲ほど
複雑なアレンジではなく、
もう少しセッション的という感じ。
アルバムには、オリジナルの他、
桑原が大好きだという、
ミシェル・ペトルチアーニのカバーも
含まれており、ミシェルっぽい、
フレイズも聴ける。

さて、ライヴの方は、
予想をはるかに上回る素晴らしさだった。
観に行って 大正解。
CD より、めちゃくちゃ強力。
今日がツアー(4日間)の最終日、
その 2nd show だ。

スティーヴのドラミングが最高。
他のドラマーだとこうはならないだろうという
盛り上げ方をする。
これは、他のライヴでも何度か体験しているけど、
やはり、スゴイです。

この2〜3年の間に桑原は、深刻なスランプに
陥っていたそうで、音楽をやめるかという
ところまで行っていたそうだ。
1年半もの間、曲が全く書けなかったという。
そんな彼女を救ったのは、
クインシー・ジョーンズの
「あなたは音楽を続けなさい」という
ひと言だったという。

2013年の TOKYO JAZZ には、
スティーヴ・ガッドも出演しており、
舞台袖で桑原の演奏を聴いたスティーヴは、
彼女に「いつか一緒に出来るといいね」と
声をかけたという。
それに対し桑原は、「No」と答えたそうだ。
スティーヴと共演?
そんなとんでもない、という心境で
即答で「No」と言ったらしい。

しかし、2015年の夏、
モントルー・ジャズ・フェスで会った
クインシー・ジョーンズのひと言で
「今までの No を 全部 Yes に変えるほどの
メンタルの転換」が起き、ふっ切れた彼女は、
自分から プロデューサーに
「今なら、スティーヴとやれる、やりたい」と
申し出たのだという。
そして、このトリオのレコーディングが
実現した。

日本人でも何人もスティーヴと録音を
しているアーティストはいるが、
ライヴが実現するのは本当に稀で、難しい。
スティーヴだけではなく、
ウィルも超忙しいミュージシャンだ。
桑原もライヴは無理かなと半ば諦めていたらしいが、
このたび、日本でのライヴが、
4日間(8公演)実現したのだという。
桑原の話を聞いていて、彼女の transformation
宇宙を動かしたのではないかと思った。

4年前に見たときは、あどけなさの残る
少女のようだったが、今日の桑原は頼もしく
大人の女性になっていた。
ホントに良いライヴで、おじさんは、
演奏にもストーリーにも
とても感動して 刺激を受けたよ。

桑原は 今年で26歳。
ウィルは 今年 65歳。
スティーヴは 72歳。
おじいちゃんでもおかしくない。

曲は、"Somehow It's Been a Rough Day",
"Home", "Never Neverland", "Somewhere",
"All life will end someday, only the sea will remain",
ローズを演奏した "Extremely Loud But Incredibly Far",
クインシー・ジョーンズの去りゆく後姿を
曲にした "The Back",
アンコールは、ウィルの歌入り "Watching the River Flow",
2回目のアンコールで "The Times They Are a-Changin'"。

昨日は、2回目のアンコールはなかったようなので、
これは最終日ならではのラッキーかな。
昨日も満席だったようだが、
今日も満席で大盛況。


[ MEMBERS ]
桑原あい (p)
Steve Gadd (ds)
Will Lee (b)

@ Blue Note Tokyo
2nd show




[ ツアー日程 ]
6月21日 Billboard LIVE 大阪
6月22日 Blue Note 名古屋
6月23〜24日 Blue Note 東京





2017.6.26

明とのライヴ

昨日のライヴは、満席で
立ち見が出るほどだった。
ご来場の皆様、ありがとうございました。



明の歌を初めて聴いたのは、
昨年の11月の 原宿 bar dAZE の
イベントだった。
一発で、好きになった。
この人と一緒に演奏したいな、
出来たらいいなと思ったけど、
まさか実現するとは思えなかった。
彼は、普段からプロのそうそうたる
メンツとジャズ・ライヴをしているのだ。

そういえば、以前、
同じ bar dAZE のイベントで聴いた
儒河ちゃん(女優)の歌にも惚れて、
一緒に演りたいなぁと思っていたら、
二度も実現した。
どちらも bar dAZE のイベントだけど。

で、明とのライヴも実現した。
もしかしたら、
願ったら叶ってしまうのかしら。

さて、昨日のライヴ。
明との演奏は、めちゃくちゃ楽しく、
刺激的で、勉強にもなるという、
色んな意味でスペシャルな体験だった。

次回は、秋ごろの予定です。



[ SETLIST ]
- 1st show -
1. In My Life
2. Close To You
3. All Around Me
4. Change The World
5. 猫の街 (明オリジナル)
6. パレード
- 2nd show -
1. Voices
2. This Masquerade
3. Here There And Everywhere
4. Fly Me To The Moon
5. メロディー
6. 接吻
EC 1. WINDY LADY
EC 2. Just The Way You Are

[ MEMBERS ]
和田明 (vo, gt, cajon & b)
つつみしんや (gt)

@ bar dAZE(原宿)





2017.6.28

音楽活動 活発化

どういうわけか、今年はここ十数年で
一番音楽活動が活発だ。
6月だというのにすでにイベントや
ミニライヴも含めると
今年は 7回も人前で演奏している。
そして今週の土曜日にもミニライヴがあり、
7月17日にも恒例のまりあさんとの
ライヴが控えている。
そんなこんなで、昨日、今日、明日は、
3つの別のリハーサルが連続だ。

それだけではない、秋のライヴの話も、
すでに3つ持ち上がっている。
3つとも違うプロジェクトで。

一体、どういうことなんだろう。
何か決意したわけでもないのだけど。
気が付いたら、こんなことになっていた。

そういうわけで、準備と練習に追われている。
楽しいし充実しているが、
好きな映画も中々観に行けていない状態。

明々後日で、3週連続のライヴが終わり、
とりあえずの山は越えるので、
ちょっと一息つけそうだ。

でも、考えてみると、もともとそういう
音楽メインな生活をしたかったわけで、
そうでなかったのは、
サボっていたのだと言えなくもない。

写真とか他にもやりたいことがあって
残りの人生は、時間との闘いだなぁと
思っております。





2017.6.30

ライヴ中の心境

私は人前で話すことにあまり抵抗がない。
ライヴで 「演奏よりトークが面白かった」と、
悲しいフィードバックをもらったこともある。
大阪人の性(さが)か、受けることは
この上ない喜びなので、
「悲しいフィードバック」と
書いたけど 実はまんざらでもない。

先週のライヴでも、
調子に乗ってトークしていた。
ところが、ある曲で痛恨のミスを犯し、
その曲が終わったあと、意気消沈し、
全く話す気にならない自分がいた。

その自分をキャッチしたので、
なんとか自分を奮い立たせ 話したけど、
心中は自分への落胆と恥ずかしさ、
共演者への申し訳なさ、そして
やりきれなさで、いっぱいだった。

あとで振り返ってみて、
ミスしたことも情けないが、
そのあとの自分のあり方の方が、
もっと重要なポイントに思った。

落胆、恥ずかしさ、申し訳なさ、
やりきれなさ、これらは全部自分のエゴだ。
その瞬間、オーディエンス、音楽に対し、
何がベストかという視点が ない。
おまけに曲が終わったあと、
そんな心境だったということは、
失敗を引きずっていることの
証しに他ならない。
100%のパフォーマンスでいるなら、
そんなヒマはないはずだろ。

こんなに長くギターを弾いているのに、
いまだにそんな自分なのだ。
まだまだ道半ば。
道のりはとても長い。
ただ精進あるのみ。



ひとりごと