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つつみしんやのひとりごと 2008年 10月


2008.10.2

牛に風呂

数日前に有楽町にある牛のオブジェについて

「牛に豚」 というタイトルで書いた。

同じく、有楽町の駅前で見つけた違う牛をレポートしよう。

今度の牛はカラダにお風呂だ。



左側はこんな絵。
  ↓


問題は、右側の絵。

これって、何かおかしくないか?
  ↓






2008.10.4

がーまるちょば ジャパン・ツアー

昨年、12月に観にいった 「がーまるちょば」。

あまりの面白さに涙し、あまりの素晴らしさに涙した。

たま〜に TVにゲストで出てくるのでご覧になった方もいるだろうが、

TVじゃ彼らの凄さは、100分の1も伝わらない。

一切、言葉を使わず、パントマイムと笑いを合わせた

「サイレント・コメディ」 で、日本人2人組なのだが 1年の半分くらいは、

海外で公演している。

その彼らのジャパン・ツアーが決まった。

来年2月から、全国20箇所を周る。

チケット代は、会場によって違うのかも知れないが、

東京では4500円。

これは、JAZZのLIVEに比べたら、めちゃくちゃ安い。

なにしろ彼らは、世界23カ国、150カ所以上のフェスティバルに

招待され、大絶賛を浴びているのだ。

ぜひぜひ、皆に行って欲しいな。

笑えて、幸せになること間違いなしだ。

ツアーの詳細は、がーまるちょばのサイトで。

がーまるちょばって何?っていう方は、まず、これとかこれをを。





2008.10.5

1日3時間しか働かない国

たまたま書店で 平積みしてあるのを見て、読んでみたくなって

買った 「1日3時間しか働かない国」

著者 シルヴァーノ・アゴスティは、イタリアではそこそこ有名な

作家・映画監督のようだ。

帯には、「イタリアでベストセラーの未来社会モデル、

大人の寓話、本邦初訳!」 とある。

何か、感動するような話を期待して読んだのだが、

私にはちょっと期待はずれだった。

1日3時間以上働く人はいない国、キルギシア。

偶然このキルギシアを訪れた主人公が イタリアの友人に向けて、

その国の素晴らしさを手紙で伝える、という話だ。

もちろんそんな国があったら、素晴らしいとは思うけど、

あまりに現実離れしていて、途中からちょっと抵抗が出てきた。

ここに書かれている理想の社会にワクワクしないほど、

私は、現代社会に毒されているのかもしれない。

訳者あとがきにはこう書かれている。

「読み終えるのに時間はさほどかからないが、

読み終えた後には長い時間考えさせられる小説なのである」。

人間らしい暮らし・社会とは何か、

私たちはこれからどんな世界を創って生きたいのか、

考えさせられる、というより、考えた方がいいな、と思わされる。





2008.10.6

迷子の警察音楽隊

予告編の

「音楽が大好きなこと。人が恋しいこと。家族が大切なこと。
言葉が違っても、神様が違っても、国が仲良くなくても、
それは同じ。」

という言葉が、印象に残っていた イスラエルの映画だ。

エジプトの警察音楽隊8人が、イスラエルへ演奏しに来たのだが、

迷子になってしまい、砂漠の中の街の人に一泊お世話になる。

ただ、それだけの話で事件も何もない。

しかも冒頭に

「この国にエジプトの警察音楽隊が
演奏しに来たことがあった。
でも、大したことじゃなくて、ほとんど誰も覚えていない。」

という旨の、字幕が出る。

ホントに大したことなくて、あの人たちのある1日を

切り取っただけ、のようなお話。

感動とかドキドキとかない、ゆる〜い映画だ。

でも、ところどころ、印象に残った場面もある。

なんとなく、「バクダットカフェ」 を思い出すような感じ。

隣国同士でありながら、イスラエルとエジプトが

長い間敵対してきたこととか 知らなかったのだが、

そういう歴史的社会的背景も考え合わせると

結構、深いメッセージも読み取れるようだ。

残念ながら、私は国際情勢や社会問題に疎い方なので、

そういうことも知らずに観てしまった。

劇中、演奏される、クラリネットとトランペットが、好きだな。





2008.10.8

Guitars

久しぶりに 「つつみしんやのギター達」 を更新した。

ヤマハの SA-1200S というギターをアップ。

17本目だ。

「ギター、まだあるの?」 と聞かれそうだが、

あと、3本ほど載せていないギターがあるので そのうち全部載せたい。

ギターは、何本あっても良いと思うが、

保管場所に困るのと、持っていてもあまりにも弾かないギターが

あるので、少し減らそうと思っている。

私は、ギターは見ているだけでもうれしいが、やはり、道具なので

使ってあげないとギターが可哀想だとも思ったりする。

でも、ホントはまだまだ欲しいので、ひそかに、

(何本か減らせたら、ちょっと良いのを買おう) と目論んでいる。




2008.10.9

ミュージシャン

先日、中学生の娘を持つ、ある男性(30代)が話し始めた。

 「娘が、歌手になりたいって言うんです。

 映画の 『NANA!』 の影響みたいなんですけど、

 自分でオーディション見つけてきたりしてるんです・・・」

彼は、私が音楽をやっているので、

その話をしようと思った、と言ったが、

どうも、何か相談したいわけではなく、

ただ、話したいだけのようだった。

娘には 「お父さんは、応援するよ」 と伝えたと言う。

それならば、私からは何も言うことはなかったが、

(何か話さなきゃ) と思い、話しているうちに

自分の考えが、整理されていった。


プロのミュージシャンは、もちろん目指さなければなれない職業だが、

自分が、なりたくてなれるものではない。

プロかどうかを認めるのは、自分ではなく、他人だからだ。

世間の人が、その人の音楽を 「お金を払ってでも聴きたい」 と

思わなければ、歌や楽器がうまいだけでは、プロにはなれない。

「プロになれなかったから」 音楽をやめていく人は、

ミュージシャンではない。

プロであろうがなかろうが、音楽を続けてゆく人が、

ミュージシャンだ。

そんな、大勢のミュージシャンの中のほんの一握りの人達が、

プロとしてやっていけるのだ。

音楽が好きで、歌うこと、演奏することが喜びで、

本気で一生懸命取り組んでいる、ほんの一握りの人達だけが、

聴衆に感動や力や愛を与え、プロとして選ばれるのだ。

音楽が、好きならプロを目指すよりも、まず、歌うことだ。

演奏することだ。

本気で音楽に取り組み、その音楽に魅力があれば、

プロになるチャンスが来るかもしれない。

でも、音楽はプロになるためにやるものではない。


聞きようによっては、これって、プロを目指し、ダメだった人間の

言い訳に聞こえるかもしれないが、

彼は、「まったくそう思います」 と、私の考えに同意してくれた。

今、ふり返ると、私は中途半端だったと思うので、

プロになれなくて当然だと思っている。

そして、今では、自分にはプロとしての才能がないことも認識している。

面白いことに、今の方が、(なんとか早くプロにならなきゃ) と

焦っていたときよりも、音楽が楽しい。

人間、歳を取らなければ分からないことが、いっぱいあるんだな。

ただ今でも、演奏は、「お金を払ってでも聴きたい!」 と

思ってもらえるようなものを目指している。





2008.10.10

さて、何でしょう?

勤め先の近所にあるラーメン屋の軒先に

最近 不思議な物が ぶら下がっている。





何だと思う?

てるてる坊主じゃないし、暗がりで見ると幽霊みたいだし、

何か干してるようにも見えるし・・・

会社の Yさん は、これは 「ワンタン」 だと言う。

そう、確かにここは、



しかも、今は、



う〜ん、ワンタンかぁ〜。

でも、それ以外考えられないよな〜。






2008.10.12

豊潤風味

3月以来、9ヶ月ぶりの Mellow Flavor の LIVE が決まった。
12月6日(土)
 open 19:00
 1st 19:30〜
 2nd 20:30〜
 @ bar dAZE (原宿)
Mellow Flavor は、山ちゃん(山口豊)とのギターデュオ。
ギター2本で表現できることなら、JAZZに限らず、何でもやりたい、と
思っている。
ぜひ、聴きに来ておくれ。
ご予約受付中!

山ちゃんは、陽香&Traffic jams でも 活動中。





「つつみしんやのギター達」 更新!

あらたに3本加わった。





2008.10.12

その日の前に

数日前、会社の Y さんが、「泣くよ、これ」 と言って、

一冊の文庫本を差し出した。

重松清の 「その日の前に」 という短編集だ。

確かに・・・泣いた。

半分以上、電車の中や喫茶店で読んだのだが、

ちょっと困ってしまった。

と言っても、あふれそうな涙を指でぬぐうぐらいだったのだが、

後半の2話は、やばい。

家で一人の時に読んで良かった。

もう、嗚咽・・・。

涙と鼻水で、ティッシュの山。

たぶん、今まで読んだ本の中で一番泣いたと思う。

これから読まれる方は、くれぐれも通勤電車では読まないように。


7つの短編のうち、後半3話は、続いている。

そして、そのほかの話も、上手い具合につながっている。

映画化され、11月に公開されるようだが、

これは、観るかどうか、ビミョウだな。

あまりに原作がすばらしいので、映画を観てガッカリしたくない。

先に映画を観るパターンの方が、良かったな。

「手紙」 や 「西の魔女が死んだ」 など、映画先で原作も良かったからな。


タイトルの 「その日」 は、愛する人が亡くなる日。

この数年、妻や夫を亡くした人を身近に数人見てきた。

誰にも 「その日」 は、必ずいつか来る。

自分が先に逝くにしろ、誰かが残る。

普段、考えないけど、絶対避けられない別れが、

まるで 「覚悟しとけ」 と言わんばかりに強烈に迫ってくる作品だ。

そして、生きること、死ぬこと、死による別離の意味を考えざるをえない。

答えのない、問いかけを。


もうひとつ、この作品について、エピソードがある。

3つめの物語 「潮騒」 を読み始めて、3〜4ページで、

(あれ? この話、知ってるぞ) と思った。

重松清 という作家の名前は、知っていたが、

作品を読むのは、初めてだ。

ちょっと考えて思い出した。

昨年3月、劇団一の会の公演を観に行ったのだが、

その時は 芝居ではなく、「語りの楽しみ」 というタイトルで、

3つあった演目の一つが、この 「潮騒」 の朗読だったのだ。

ちょっとスゴイ偶然。

それは、末期癌を宣告された男の話。

あんまりそういうこと心配するのは、引き寄せの法則からいって

望ましくないことなので、深く考えないことにした。





2008.10.13

あさり膳

今日は、体育の日で休日。

ドライブがてら、千葉県の木更津まで行って来た。

アクアラインを使えば、ホントに近かった。

何故に木更津かというと、

夏にTV で、木更津の紹介を観たのだが、

タレントが、宝家というお店の 「あさり膳」 を

食べているのを観て、スゴクおいしそうだったので、

機会があれば行こうと思っていたのだ。

あさり膳は、あさりの串揚げ 又は あさりのかき揚げに、

あさりご飯、あさりの佃煮にあさりの味噌汁。


       あさり膳(串揚げ) \2100

味は、まあまあおいしかった。

その後、やはりその番組で観た、「わくわく市場」 へ。

海産物を売っている市場で、中にある かもめ食堂 は

お客が並んでいたので、おいしいのだろうな。

わくわく市場では、大あさり (またあさりかい!) と

牡蠣の網焼きを食べた。

次回、木更津に行くことがあったら、ぜひ、ハマグリを攻めたいな。

それに、海ほたるにあった あさりまん、あさりラーメンも試してみたい。





トウキョウソナタ

家族の絆、崩壊と再生をテーマに描かれた映画 「トウキョウソナタ」。

主演の 香川照之 も 小泉今日子 も好きなので 観てきた。

香川演じるサラリーマンの佐々木竜平は、ある日、リストラにあう。

そして、そのことを妻にも話せない。

子供たちは、父親に反抗し・・・家族がバラバラになっていく。

いや、もともと、バラバラな家族が何事もないように一緒に

住んでいて、色んなことが起こり、そのバラバラさが、

浮上してくるのかもしれない。

映画では、「崩壊」 の方を描いていて、

「再生」 の方は、あまり描かれていない。

ラストに、希望をちらっと見せて、あとは、

観るもののイマジネーションにゆだねているように感じた。

しかし、観る人によっては、その希望も感じないのかもしれない。

実際、「これは、ホラー映画だ」 という感想も ネットで読んだ。

監督が、ホラーを撮ってきた人だからというだけではなく、

確かにそういう風にも観れないこともない。

私は、幸い、希望を感じて終わった。


息子(次男)役の 井之脇海 が素晴らしい。

ポスト 柳楽優弥 って感じ。

ラストに彼がドビュッシーの 「月の光」 をピアノ演奏するのだが、

これが、泣けてくるほど美しい。

弾いている演技も まあまあ うまかったが、これは、プロの演奏の

あてぶりだろう、誰の演奏かなと 調べてみたら、

なんと今年13歳の天才少年 高尾奏之介 の演奏だった。

ってことは、あの 「月の光」 を12歳の時に、弾いたってことだ。

ひぇ〜っ!スゴイ表現力。


それから、小泉今日子。

アップのシーンで、(歳、とったなぁ〜) と思ったが、

それでも、やはり魅力的。

この映画を作るにあたって彼女から監督に、

「顔の皺も隠さず、全部そのまま撮ってしまってください」

という注文があったというから、本物の女優になったんだなぁ。

香川照之 は、期待通り。

この人、「ゆれる」 を観て好きになったのだが、スゴイ役者だと思う。

あと、アンジャッシュの児嶋が、先生役で出てたが、

これが結構、良かった。


映画としては、意見が分かれそう。

途中、意味の分からないことがいくつかあって、

それが、残念。

監督の狙い通りなのかもしれないけど。


息子のピアノの先生 (井川遥) が、離婚したことを

「元々他人だったのが、また他人に戻ったのよ」 というセリフがある。

あたりまえの事なのに、(そうか、離婚すると妻とは他人になるのか) と

そのセリフが、ちょっと印象的だった。





2008.10.17

伊達さん

五反田と広尾に店舗を持つ おいしいパン屋、

Panetteria ARIETTA のことは、何度か触れてきたが、

先月、雑誌 「大人の週末」 に紹介されてから、

売上も今までになく好調だ。

雑誌の掲載と関係あるのかどうか分からないが、

最近、いくつかのサイトから、リンクの申込があった。

その中のひとつは、伊達公子さんのお気に入りのお店として

紹介させて欲しい、というものだった。

伊達さんが契約している蜂蜜屋さん (武州養蜂園) のサイト内の

伊達さんのプロフィールのページだ。

店長に訊いてみると、確かに伊達さんは、

時々パンを買いに来られるそうだ。

芸能人や有名人が来る店だから、云々、というのは、

あまりにもミーハーで 私は好きではない。

と、思っているのは事実だが、それでもこうして紹介してもらえると、

素直にうれしいもんだ。

伊達さん! 応援してるよ〜! (単純)

ちなみに、私はテニスのことは何も知らない。





2008.10.18

歴史小説

私は、高校を日本史の単位を落として卒業した。

同じく高校時代、ある学期の中間テストか期末テストの

世界史の点数が、4点だった。

もちろん、10点満点ではない、100点満点だ。

0点でなかったのがうれしくて、今も覚えている。

何しろ面白くなくて、ほとんど試験勉強などしたことがなかったのだ。

そんな風に、私と 「歴史」 との相性は悪い。

ゆえに歴史小説など読んだことがない。

たまに、坂本龍馬のことなど、TV で観て興味を持ったこともあるが、

歴史小説は、長編ものが多く、また歴史への苦手意識もあって、

手をつけたことがなかった。

ただ、時代劇は、嫌いではない。

数年前、池波正太郎の 「剣客商売」 全19冊を読破したこともある。

映画もこの数年、「武士の一分」 「隠し剣 鬼の爪」 「蝉しぐれ」 などを

観ている。

まあ、時代劇と歴史小説は、全然別物だが。

その歴史苦手の私が、このたび、初に歴史小説を読み始めた。

司馬遼太郎の 「坂の上の雲」 。

明治維新から、日露戦争あたりの時代を舞台にした大河小説。

全8冊。


時々来るメールマガジンがあって、それは記事が面白いので

必ず目を通すのだが、そこで 「坂の上の雲」 のことを紹介していた。

面白そうだなと、Amazon で見てみたら、そのカスタマーレビューが、

凄かった。

 「司馬遼太郎にありがとうを言いたい気持ちになった」
 「出会えて本当によかった」
 「歴史に残る作品」
 「問答無用でおすすめします。」
 「学生時代に読んでいれば、今とは違った道に進んでいたかもしれない」
 「『文芸春秋』で日本人に読んでほしい歴史書1位」
等々。

これは、えらいもんに出会ってしまった。

読むしかないやろ。

ということで、早速、帰り道、本屋さんへ寄った。

文庫本を手に取ると、帯には、

「NHK スペシャルドラマ 2009年放送開始」 とある。

私が読んだメールマガジンには、そのことは触れていなくて、

全く違う話で紹介されていたので、これはタイムリーな偶然だろう。

1巻目の半分ぐらい読んだが、これは、面白そうだぞ。





2008.10.18

四十路パラダイス

今日は、大阪から友達が バンドの LIVE に来たので観に行ってきた。

渋谷のブルーヒートという ブルース&ソウルのバーでの LIVE だ。

「大阪から」 と書いたが、厳密には、ベースとドラムが大阪、

ギターとピアノが名古屋、もう一人ギターが東京在住というバンドで、

全員が揃って演奏するのは、どうも LIVE 当日だけらしい。

皆、長いこと音楽をやっている人達なので、うまい。

今日、昼間に数時間、リハーサルをしただけとは、

思えないまとまりぶりで、ソウルやブルースを聴かせてくれた。

アンコールの2曲は、全くのぶっつけ本番で、リハーサルもしていない、

と聞かされビックリした。

私の友人は、ベース担当で、初めて彼と出会ったのは、

今から24年ぐらい前、彼はまだ大学生だった。

私が大阪にいた時は、いくつかのバンドで一緒に演奏した仲だ。

さて、そのバンド、名前を 「四十路パラダイス」 という。

全員が40代だったから、その名前にしたようだが、

ひとり、四十路を卒業したので、

「アライソ (アラウンド五十路) パラダイス」 に名前を変えると、

言っていた。

皆、仕事と家庭を持ちながら、音楽を楽しんでいる。

良いことだ。





2008.10.25

同窓会と霞ヶ関ビル

私の卒業した大阪にある清水谷高校は、1900年 女学校として設立され、

戦後、共学の高校になった、もうすぐ、110年を迎える伝統ある学校だ。

歴史があるだけに当然、卒業生も多い。

卒業生を会員とする社団法人 同窓清友会 の東京支部総会が、

今日、虎ノ門の霞ヶ関ビルで行われた。

東京だけで1000人ぐらいの卒業生がいるらしいが、

実際に総会に集まるのは、毎年、70〜80人のようだ。

我々の世代が、一番若く、高齢の方になると、

女学校時代の卒業生もおられる。

若くても80歳くらいか。

最近卒業したような、20代30代の人達は、中々参加しないようだ。

私も、2年前始めて参加した。

大阪にいた時も参加したことはなかった。

さて、私は、今回、ギター演奏として招かれた。

と言っても、ひとりではなく Laguna Moon として。

4月の Laguna Moon のLIVE に来られた役員の方からの

オファーだった。

5曲の予定だったが、まさかのアンコールでもう1曲演奏した。

フルートの梅林さんは、今年はほとんどタイに行っていて、

今回も、1週間の帰国を今日に合わせてもらっての演奏だった。

数日前、久しぶりに少し音合わせをし、今日の本番。

Laguna Moon では、半年振りの演奏だが、

それにしては、うまく出来た方だと思う。

もちろん、自分の演奏はまだまだ未熟だが、2年前には、

半年のブランクであんな演奏は出来なかった。

やはり、何事も続けるもんだな、と思う。


会場の霞ヶ関ビル。

小学校の社会の教科書に 日本一高いビルとして、

載っていた。

36階建て。

当時、私の住む町には、10階建てのビルもなかったので、

36階建てなんて想像もつかなかった。

今日、行ってみると、あの教科書に載っていたビルではなかった。

1968年オープンだから40年も経っている。

外観が改装されて、別のビルのようになっていたのだ。

40年も経てば、あちこち改装するわな。

ちなみに、現在では、なんとその倍の70階建ての

横浜のランドマークタワーが、日本一高いビルだ。

今から 40年後には、何階建てのビルが、

日本一なんだろう。





2008.10.27

2年ぶりのLIVE

昨日は、矢野さん(Vo&Gt)と2年ぶりの LIVE。

会場は、いつも やらせてもらってる原宿の bar dAZE 。

満席でした。

お出でくださった皆さん、お店のスタッフ、ありがとうございました。

それにしても、思わぬアンコールに戸惑いました。

私に、「一曲歌え」 と。

お客さん、みんな拍手するし、もう袋の鼠 状態。

矢野さんの上手な歌の後に私の歌など、

聴かせられるわけがないし、歌える歌もない。

で、思いつきで、その歌えというリクエストをネタに

語りのブルースをやってみたら、これが割と受けた。


15年ほど前、これでもボーカルもやっていた時期がある。

その頃は、自分で詞も曲も書いていた。

全曲、オリジナルだ。

でも、友達に 「歌だけはやめろ」 と言われた。

自分の歌で 某レコード会社の対面オーディションを受け、

面と向かって 「止めといた方がいい」 と言われたこともある。

自分でも 確かにヘタだ と思う。

まあ、そんなこんなで歌うこともなくなった。

結局、ギターを弾くのは好きだけど歌うのは

それほど好きじゃなかったってことだな。

でも、時々、1曲ぐらいいいかな、なんて思ったりするので

そのうち、歌うかも。





3回目

何がって?

映画 「西の魔女が死んだ」 3回目観てきた。

よく行く目黒の映画館 (目黒シネマ) は、行くたびにカードにスタンプを

押してくれ、5つ溜まると1回無料で観れるのだ。

前回で5つ溜まっていたので、今日は無料で観てきた。

こういう、サービスはいいな。

目黒シネマは所謂 名画座 だから、こういうサービスが

できるんだろう。

他の映画館もやったらいいと思うけど、ロードショーでは、

やらないんだろうな。

さて、「西の魔女が死んだ」。

3回目ともなると、ストーリーもセリフも分かりきっている。

さすがに、涙の量も1回目に比べると 減ったけど、やっぱり泣ける。

泣けるだけではなく、この映画の中に たくさんの人生のヒントが

あるように思えてならない。

そして、1,2回目では思いもつかなかった あらたな解釈も出てきた。

新鮮。

同じ映画を2回観ることは、時々あるのだが、

3回以上 観に行くのは、1994年の 「フォレスト・ガンプ」 以来だ。

「フォレスト・ガンプ」 は、4回観に行った。

おまけに DVD も持っていて、合計すると10回ぐらい観ただろう。

「西の〜」 もDVD を買おうか迷っている。

あの 特典映像 って曲者じゃの。





2008.10.29

JAZZ

ジャズギターを習い始めて、早いもので1年半が経った。

9月から、私の習う師範代が変わった。

今日はその新しい (と言ってもずい分前から師範代である) 師範代、

太田雄二さんが、水橋 孝トリオの一員として、目黒のJay J's Cafe に

出演するので聴きに行ってきた。

19時過ぎにお店に入ると、まだ一人もお客は来ておらず、

バンドは、リハーサル&打ち合わせ中。

その貴重なリハを横で見物させてもらった。

「えっ?それで終わり?そんなんで本番するの?」

という程度の音あわせ。

ある曲など、ベースの水橋さんが、

「これは、やらなくってもいいだろ」 とリハをパス。

今日、どんな曲をやるかなんて、今初めて話している様子で

もちろん、事前に打ち合わせた形跡などない。

ああ、これが、ジャズというものかと、改めて痛感。

そして、本番でも曲順は、決まっている風ではなく、

打ち合わせやリハに出てきていなかったような会話で、始まる曲も。

例えば、水橋さんが太田さんに譜面を

「これ、Aマイナー だから」 とか何とか言って渡してる。

本番中にだ。

ああ、スゴイ。

JAZZはそうやってやるもんだと、知ってはいても、

目の前で見るとスゴイ。

もうちょっと、打ち合わせてるんと違うか、と思っていたのだが、

ホントにほとんど何も決めごとなしに進行していく。


ギターの太田さん、1982年生まれだから、まだまだ若い。

ドラムの北澤さんも若い。

ベースの水橋さんは、1943年生まれ。

彼は、Harbie Hancock、George Duke、Chris Connor、

渡辺貞夫、日野晧正などなどと共演してきた大御所だ。

若いドラムとギターが、その大御所の懐を借りて、

自由に演奏している、という感じだったが、

出てくるサウンドに年齢差は、関係ない。


私は40歳を過ぎた頃、50歳になったら Jazz Guitarist 、と、

漠然と思っていたが、う〜む、とてもあと4年では、

あの域に 到達しそうにない。

というか、足元にも及びそうにない。

参ったな。

でも、ボチボチやるしかないな。





2008.10.30

振込め詐欺

振込め詐欺のことをTVでやっていた。

手口は多様化し、被害額は今年は6月までで160億円を

超えているという。

1番多い手口が、息子に成りすまし、

「会社の金を使い込んですぐに返さなきゃいけない」 とか、

「会社の車で事故った」 とか、仕事に関するネタ。

2番目が、金融関係。

「返済日が来たので、どうしてもすぐに返さなきゃいけない」

といった類いのものだ。

この2つの手口で約74%になるらしい。

驚いたのは、「彼女を妊娠させてしまったので中絶費用が要る」

というもの。

6.8% もあるそうだ。

私なら、仮にそういうことがあったとしても、

絶対、おかんに言わないな。

って言うか、言いたくないし、言えないな。

だから、例え自分が振込め詐欺の手口を考えるとしても

絶対思いつかないだろう。

考え出した犯人は、彼女を妊娠させたら、親に泣きつくような

奴なんだろうか。





2008.10.30

本物

ご周知の通り、一昨日、女子マラソンの高橋尚子選手が

引退を表明した。

高橋選手といえば、忘れられない話がある。

彼女が、シドニーで金メダルを獲った後、本を読んだ。

今、手元にないのでタイトルが分からないが、

確か小出監督が書いた本だったような記憶がある。

その本の中で、シドニーで金メダルを獲った翌朝、

つまり、42.195km を本気で走った翌朝、高橋尚子は、

ジョギングしていた、と書かれていたのだ。

普通の感覚だと、ちょっと休まないか?

翌日ぐらい、走りたくないと、思わないか?

そこが、金メダルを獲り、世界記録を出す人は、違うのだ。

彼女は、心底 “ 走ることが好き ” なのだ。

だから、オリンピックの試合の翌朝も、走るのだ。

Qちゃん、お疲れ様。

これからは、記録や成績を気にせず、走れるね。


2年前に亡くなった ピアニストの本田竹広氏もそうだった。

彼が、亡くなる少し前、TVで彼のドキュメンタリーを観た。

彼は、1997年 脳梗塞の後遺症で左片麻痺となるが、

1999年 リハビリテーションを経て音楽活動再開した。

その日常を追ったドキュメンタリーだったが、

ライブ演奏を終え、一杯飲んだ後、明け方近くに自宅に帰り着き、

それから、彼は、練習を始めた。

当時彼は、50代後半だった。


本物とは、誰か、分かる話だ。





2008.10.31

本物 -2

昨日の話の続き。

高橋尚子がオリンピックで記録を出した翌朝に走っていたり、

本田竹広(ピアニスト)がライブを終えて、

明け方近くに帰宅してから練習していたり、

そういう話を知って、私もライブがあったある日、

深夜に帰宅してから練習したことがある。

まるで、そうすれば自分も一流の仲間入りが出来るような気がして。


ギターを弾き始めると、なんてことはない。

いつもと同じだ。

ライブの後の練習だからといって、何かが特別なわけではない。

普段の練習となんら変わりないのだ。

ライブの後だろうが、前だろうが、関係ないのだ。

何が言いたいかというと、つまり、

高橋にとって走ること、本田にとってピアノを弾くこと、は、

毎日歯を磨くがごとく、当たり前のことなのだ。

だから、試合の翌日でも走る。

ライブの後でも練習する。

ただ、シンプルに「継続する」。

その延長にしか、大きな成果はない。

「小さいことを積み重ねるのが、

とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」

という、イチローの言葉を思い出す。


昨年、亡くなった世界的サックス奏者のマイケル・ブレッカー。

彼のこんな話を読んだことがある。

世界ツアーを周って最後に東京に来たマイケル。

さすがに少し疲れているようだ。

ある人が、「ニューヨークに戻ったら、何をしたいですか?」 と訊いた。

すると彼は、パッと元気な笑顔になって、こう答えたという。

「ニューヨークに戻ったら、練習するんだ!」



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