LAGUNA MOON MELLOW FLAVOR  LIVE GUITAR  LINK LYRICS


 つつみしんやのひとりごと  2023年2月
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2023.2.2

100日達成!

昨年10月26日にふとした思い付きで
毎日インスタグラムに写真をアップすることを始めた。
テーマは「街中で見つけた諸行無常・生々流転」。

始めたときは、「移ろいゆくものをシリーズで
撮影する」というコンセプトで、街中に
存在するわびさびのようなものを撮ろうと
思っていたのだけど、数日でそれは難しいことに
気付き、「諸行無常」の解釈を広げて撮り続けた。

実際にその日に撮影したものをその日に
アップしているのではなく、数日分、
撮りためてはアップするという作業の繰り返し。
過去にカメラで撮った写真を1枚だけ使ったけど、
それ以外の撮影は、全てスマホで、
編集もスマホ(iPhone)内で行っている。

始めた10日間ほどは、1日1枚の写真を
アップしていたけど、これは組写真的でも
良いなと思い、一度に数枚の写真を
アップするようになった。

一日も欠かさずアップし続けて、
今日がその100日目だった。
もう、毎日のルーティンになってしまった。

100日でアップした写真は、
合計412枚になった。

このプロジェクトは、作品を撮りアップするという
意味合いもあるけれど、それより
エクササイズとしての意味が大きい。
毎日撮っていると、撮るものがなくなってくる。
いや、撮るものは世界に溢れているのだが、
自分が、被写体として観るものが
なくなってくるのだ。
実際、80日目ぐらいで一度、
ネタが尽きてきた感がしたのだけど、
被写体を求めて街中を歩いていると
面白いことに、新しいアイディアが出てくる。
似たような写真があることは否めないけど、
「何を、どう撮るか」「どんなテーマで撮るか」は、
考え続けなければならないので、
とても良いエクササイズになっている。

目標は、今年の10月25日まで毎日アップすること。
365日続ければ、今見えていない何かが
見えだすことを 期待 意図して。


shinya.223 Instagram


100日間アップした中で自分で気にっている写真


その36 雨上がり


その59 雨上がり


その60 雨上がり(車のボンネットの映り込み)


その79 タクシー待ちのハト


その99 夜の公園





2023.2.5

100km ウォーク 完歩への道
その1


もう15年以上前だと思う。
ある人のブログを読んでいた。
まだ小学校低学年の息子さんがいる
お父さんが、子供が大きくなった時に
どんな父親だったのかを知ってもらう目的で
書いているブログだった(と思う)。
現在は、閉鎖されており もう読むことはできない。

なんだか面白かったので、そのブログを
継続的に読んでいた覚えがあるのだが、
そのブログで 100kmウォーク というものを知った。

100kmウォークは、全国各地で
開催されているイベントで、
24〜25時間かけて100km を歩くというもの。
つまり、ほぼ1日、昼夜を問わず
歩き続けることなるわけだ。

それに参加したそのブログの筆者の
完歩後の感想にいたく感動し、
いつか自分も挑戦してみたいものだと、
思ったけど、現実的ではなかった。

それが、昨年の暮れ、あることをきっかけに
挑戦してみようという気になった。
妻の会社が提供している 20回の連続講座に
参加中なのだが、その講座の中で
自分のギリギリのプロジェクトを創るという
課題があった。
やりたいことはいっぱいあるのだけど、
自分のギリギリ、淵に立つようなことというと、
基本的に楽に生きたい私には、
思いつかなかったのだけど、
講座のリーダーと話している最中に
ふっと「100km ウォーク」が浮かんでしまった。
それまで、全くと言ってよいほど
100kmウォークのことなど忘れていたのに。

で、出てきてしまったからには、
やるしかないな、と思って調べてみると、
東京100kmウォーク(東京エクストリーム
ウォーク100)は、2022年11月12〜13日に
開催されていたことが分かった。
その時点では、まだ12月だったので、
1年近くあれば、なんとかなるかなと
思ったのだが、その後、2023年は
6月3〜4日に開催だと知ることになる。

私のマインドは、秋以降にセットされてたので、
6月の参加は、迷ったのだけど、
地方の大会に出るのも面倒だし、
6月まで4ヶ月以上あるし、
どうせやるなら6月でいいや、と出場を決めた。

と言っても、まだ申込みの受付も
始まっていないのだけど。

というわけで、先日から少しずつ練習を始めた。
15〜20年ぐらい前は、健康のためにと
1時間ぐらい歩くことはよくあったのだけど、
最近は歩いてもせいぜい20〜30分と、
かなりの運動不足だったので、
まずは、先日5km 歩いてみた。
数日後に6km、昨日は7km歩いた。
この調子で 少しずつ距離を伸ばし、
本番に備えようと考えている。
7km 程度なら、大したことはないのだけど、
100km というと未知の世界で想像がつかないけどね。

心配は、足より腰。
正月に軽いギックリ腰をやったし、
歩いていても少し腰に負担を感じるんだ。

大体、1km11分ぐらい、
時速でいうと 5.3〜5.5km ぐらいのペースだけど、
100km 休みなくは歩けないし、最後まで
そのスピードで歩けるかどうかも分からない。
やはり 24〜25時間みておいた方が良いのだろうな。

「東京エクストリームウォーク100」は、
小田原(小田原城址公園)を出発し、
東京(有明ガーデン)がゴールとなる。
ビギナーズ部門(34km 制限時間8.5時間)
というのもあるけど、それでは面白くないので
チャレンジ部門(100km 制限時間26時間)
にエントリーするつもり。

さて、どうなることやら。


東京エクストリームウォーク100





2023.2.5

みんな元気
Everybody's Fine




先日、エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を
観てから、改めて彼の音楽を聴いている。
映画も観ようと思ってまずは、
ジュゼッペ・トルナトーレとの作品を
観ることにした。
劇場で観なかった『みんな元気』を
観ようと DVD を借りて観た。
映画は、とても良かったのだけど、
ちょっと何か思っていたの違った。
ジュゼッペ・トルナトーレってイタリアが
舞台の映画の人だと思っていたけど、
アメリカでも映画が撮ったのかと思っていたら、
間違って、ロバート・デ・ニーロ主演の
リメイク版を借りてたんだ。
この音楽が、エンニオ・モリコーネなの?
エンディング・テーマは、ポール・マッカートニーだし
って思ってたら、そういうことだったのね。

ということで、モリコーネ特集には
ならなかったのだけど、良い映画でした。
ジュゼッペ・トルナトーレの方は、1990年製作で
このリメイク版は、2009年の作品。
リメイクされるということは、
オリジナルの方も素晴らしいのだろうな。
やっぱり観なくちゃ。

で、リメイク版の『みんな元気』。
ロバート・デ・ニーロ演じるフランクは、
妻を亡くして、一人住まい。
巣立って行った4人の子供たちに
集まるよう声をかけ、パーティの準備をするが、
直前に4人とも何かの用でこられなくなってしまう。
子供たちが来ないのなら、
こちらから行って驚かせてやろうと、
それぞれの住む町へ旅をするが、
なぜか皆、つれないんだな。
その背景には、子供の頃からの
長い歴史があるのだけど。

ネタバレになるから、これ以上は書かないけど、
人生は、思い通りではないけど素晴らしい、
そんな映画でした。

ポール・マッカトニーの特典映像もグッド。


★★★★▲





2023.2.6

笑点 新メンバー

「笑点」の新メンバーは、
春風亭一之輔に決まった。
う〜ん、ちょっと複雑だな。
嬉しいようなそうでもないような。

私は2013年に落語にハマり、
2014年に一之輔の「雛鍔(ひなつば)」を
聴いて好きになり、それから一之輔の高座を
この9年間で 50回以上観に行っており、
ナマで聴いた落語は 100席をゆうに超える。
ええ、ええ、凝り性です。

そんなファンとしては、笑点のメンバーに
なることは喜ばしいはずなのに、
なぜか手放しで喜べない部分もあるんだ。
それが何なのか、よく分からないでいる。

自分の内面を観察するに、
お手軽にお茶の間で一之輔の芸に
触れて欲しくない、そんな嫉妬に似た
想いのように思う。
もちろん、笑点では大喜利のメンバーとして
出演するので、落語をするわけではない。
笑点を観て 一之輔を知り、落語会や寄席に
足を運ぶ人が増えたら、それはそれで
落語界にとっては、とても良いことなんだけどね。

そうすると、一之輔の落語会、
もっとチケットが取りにくくなるなぁ。
でも、なんだかんだ言っても、笑点を観るのが
楽しみになったことには違いない。


初収録後のインタビュー

インタビューでも やっぱり おもろい。





2023.2.8

ハンバーグが食べたい! #14
肉バル Salt / 恵比寿

★★★☆☆


以前から気になっていた恵比寿の
「肉バル Salt」に ランチで初めて入ってみた。
肉料理専門店なので、ステーキなども
あったけど、今回はハンバーグを。
和風おろしソースとデミグラスソースの
2種類あったので、デミグラスを選択。
「Salt 特製 黒毛和牛ハンバーグ デミグラスソース」
小さなサラダ、スープ、ライスが付いて、1,100円なり。



デミグラスソースは、私には少し物足りない感じ。
もう少しコクというか旨味があっても
良いんじゃかいかなという感想。
ソースに肉のかけらが入っているのは嬉しい。
ハンバーグ自体は、まあ普通かな。
このハンバーグ、残念ながら
リピート決定とはいかないが、
次回は別のメニューを食べてみよう。





2023.2.9

エンニオ・モリコーネを観る その1
シチリア!シチリア!
Baaria




DVD で鑑賞。
2009年の映画。
監督はジュゼッペ・トルナトーレ、
音楽はエンニオ・モリコーネ。

邦題は「シチリア!シチリア!」と
多少安易な感を否めないが、
原題は「Baaria」。
トルナトーレ監督の故郷シチリアの
Baaria(バーリア)という都市が舞台。

主人公のペッピーノが少年から大人になり、
家族を持ち子供が巣立つまでの
戦前から戦後まで数十年を描いた物語。
ひとりの男の半生であると同時に
シチリアの歴史の物語でもある。

正直、ちょっと分かりにくくて、
一度観終えてから、冒頭部分を
もう一度 数分間だけど、観直した。
それだけでは、不十分でもう一回
ゆっくり観ないと人間関係含めて、
話しがきっちりと理解できない。
ドラマチックなストーリーでもなく
万人向けではないと思うが、
後半、私はなんだかじんわり来てしまった。
前半は「大丈夫かなこの映画」と
思ってしまうような展開だったけどね。
2時間25分とやや長めだし。

ドラマチックなストーリーではないと
書いたけど、違う見方をすると、
ひとりの男の半生というのは、
それはそれで十分にドラマチックなんだ。
その人生が進むのと合わせて
シチリアの街の風景が変わってゆく。
人の服装や車や建物が。

ペッピーノ(の大人)を演じるのは、
どことなくリチャード・ギアを思わせる
フランチェスコ・シャンナ。
若い時と 歳をとってからの違いも
さほどの違和感がなく良かった。
この人もシチリアの出身のようだ。

モリコーネの音楽は彼の他の代表作に
比べると控えめだが エンディング・テーマは
モリコーネらしいスコアにナレーションが
乗っている。
このナレーションにはなぜか字幕がないので
意味が分からないのが残念。

冒頭のシーン、子供たちがコマまわしを
する横で、男(おっさん)達4人が
カードをしている。
その4人を囲むように見物の男
(おっさん)達が6人。
イタリアでは、女性ではなく男どもが
街中でよく話すというのは、
イタリア旅行の際にガイドから聞き、
実際にそういう場面をいくつも観た。
日本の井戸端会議のようなものは
男たちのやることなのだ。
ああ、シチリアに行ってみたいなぁ。





2023.2.10

Burt Bacharach
バート・バカラック


2月8日、ポピュラー音楽界の偉大な
作曲家、バート・バカラックが亡くなった。
享年94歳。
自然死(老衰)と発表されている。

バカラックは、『Walk On By』、『Close To You』、
『I Say A Little Prayer』、『Baby It's You』、
『Alfie』、『The Look Of Love』、
『Raindrops Keep Fallin' On My Head』、
『Arthur's Theme』などなど 今では
ポップスやジャズのスタンダードとなった数々の
名曲を作曲した。
彼の音楽は、間違いなくポップスの
クラシックとなって後世に残っていくだろう。

幸運にも私は、彼の2014年の
来日公演を観ることが出来た。
その時に彼はすでに85歳だったのだが、
記憶に残る素晴らしいライヴだった。
2020年にも来日の話があったのだが、
コロナの影響で「米国国務省より発令された
米国民に対する渡航中止勧告」のため、
来日は中止になった。
実現していたら、91歳での来日だったわけだが、
私が観た公演が、最後の来日公演に
なってしまったわけだ。

バカラックの曲の中では、超有名な
『(They Long to Be) Close to You』
(邦題『遥かなる影』)が一番好きだけど、
『Baby It’s You』も良い。
オリジナルは、シュレルズという黒人女性
コーラス・グループ(1961年)。
この曲は、ビートルズもカーペンターズも
カヴァーしていたね。
ビートルズのは、シュレルズのヴァージョンを
踏襲しているのが分かるけど、
カーペンターズのは、またずい分と違うテイストだ。
私は山根麻衣の1982年の
アルバム『will』に収録されている、
ロックな感じのカヴァー(Smith というバンドの
1969年のヴァージョンが元)がお気に入り。

山根麻衣 - Baby It's You


[ 関連エントリー ]
2014.4.14 An Evening with BURT BACHARACH 2014




ありがとう、ジェフ




ありがとう、ジェフ。
あなたが地球にいてくれて、
本当に楽しかった。
R.I.P. JEFF BECK 1944 - 2023



ギター・マガジン最新号(3月号)に
見開きでジェフ・ベックへの追悼文が
掲載されていた。
この文章がジェフへのリスペクト&愛満載で
泣かせてくれます。

ここのところ、あちこちで、
ジェフのことを目にする機会が増え、
訃報を聞いたときよりも、ジェフの死が
なんだかリアルになってきた。
どんどん喪失感が募っていく感じだ。

来月号のギター・マガジンは、追悼特集。





2023.2.10

エンニオ・モリコーネを観る その2
題名のない子守唄
伊) La sconosciuta
英) The Unknown Woma
n



DVDで鑑賞。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
2006年の作品。
音楽は、エンニオ・モリコーネ。
イタリア・アカデミー賞の作品賞、
監督賞、主演女優賞、音楽賞、
脚本賞を受賞している。

主人公イレーナを演じるのは、
ロシアの女優クセニア・ラパポルト。
本作ではウクライナ人(イタリアに
とっては外国人)という設定だ。

冒頭から、イレーナの過去が何度も
挟まれるのだが、その過去が現在と
どう関係あるのかは全く分からないまま
物語は進んでいく。

ミステリー映画で、暴力シーンも
過激な性描写もある。
背景には社会問題も描きながら、
テーマとなる母性愛を少々重たい
ストーリーで描いている。
予想を裏切ってくれる展開が良い。
どちらかというと、暗い重たい映画だが、
ラストシーンというか、ラストの
イレーナの表情のおかげで観終えたときに
リリースがあり、救われる。

主演のクセニア・ラパポルト、
子役のクララ・ドッセーナが良い。
モリコーネのスコアも、良い。
特にエンディング・テーマ。


★★★★☆





2023.2.11

残された時間 取捨選択

2年前の4月10日、
私の父は90歳で他界した。
90歳なら十分長生きだろうと思う。
余命3カ月から6カ月と宣告されてからも
自宅で普通に暮らしていて、病院のベッドの
上の暮らしになったのは、終わりの
3週間ぐらいだったと思う。
余命宣告から4カ月だった。
大した苦しみもなく逝った(ように見える)。
悪い死に方ではなかったと思う。

この寿命というやつだけは
神のみぞ知る世界。
例えば私達夫婦と友人I夫婦の両親、
合わせて8人いるわけだが、
一昨年、私の父が死ぬ時点では、
8人全員が、80オーバーで存命だった。
健康かどうかは別として、
寝たきりでもなく、8人とも普通に
自宅暮らしていた。
現在は、6人存命でそのうち5人が
病院か施設にいる。
この2年でかなり様子が変わってしまった。

一方で、同級生の中には、
40代で両親を亡くしたという者もいる。
誰もが 80過ぎまで生きられる訳では
ないのは明白だ。
問題は「何歳まで生きていられるかではなく
何歳まで健康でボケずに周囲に迷惑を
かけずに生きていられるか」だけど。

親たちの高齢化、変化とともに、昨年、
還暦を迎えた私は、急に人生の終わりを
意識するようになった。
30代、40代の頃も人生が有限で
あることは、十分に知っていたつもりだったが、
あの頃とは違う「死」の身近さを感じている。

とはいえ、死を恐れているわけではない。
ただ、生への執着は終わっていないんだな。
やりたいことがたくさんあるのだ。
もしかしたら、20代の頃より
多いような気さえする。
そのくせ、20代のようなエネルギーはない。
やっかいなことよ。

20歳の頃、書店に行って
その膨大な数の本を前に、
死ぬまでに これらの本の何冊を
読めるんだろうと何度も思ったことを覚えている。
あの頃は、今よりもずっと多く本を読んでいたからね。
レコード店に行って、この膨大なレコードのうち、
死ぬまでに何枚聴けるんだろうと思ったことも
一度や二度ではない。

とはいえ、若いころは自分が死ぬことを
知ってはいても 現実味がなかった。
人生の終わりは、ずっとずっと先のことで、
まるで永遠に人生が続くかのようにさえ
思えていたので、人生で経験できる書物や
音楽が、世界に存在するそのほんのわずかで
しかない、ということさえ どこか他人事のような
ところがあったような気がする。

しかし最近は、それがリアルだ。
はなから、全ての書物や音楽を
制覇することは、不可能だと知っているけど、
生きている間に少しでも多く、聴きたい音楽を、
聴きたいし、観たい映画を観たいし、
読みたい書物を読みたいし、
行ってみたい街を旅してみたいし、
まだやっていないやってみたいことをやってみたい。
私のバケットリストは結構な量になりそうだ。
(ずい分と欲張りだ。)
でも、その多さに圧倒され、
残された時間の短さに絶望してしまう。
あーこんなん生きている間に無理やん、
全然無理やんって。

父と同じように私が90歳まで、
仮にボケもせず元気で生きたとて、
やれることはたかが知れているのだ。

「命をかけるとは時間をかけることだ」って、
どこかで読んだけど、まさに命は
時間のことだと思うようになった。
そうすると、何に時間を使うのか、
何に時間を使わないのか、を考え出す。
残りの人生、重要なのは
「取捨選択」だと思うようになった。

その一方で、時間ではない(時間に
とらわれない)人生の充足もあるのでは
ないかとも思ってしまう。
相変らず欲張り。

そして、マジで歳とったと思う。





2023.2.12

残された時間 は 取捨選択 なのか?

昨日の続き。

昨日は、残された人生が有限なので、
やりたいことをやってから死ぬためには、
やることを取捨選択する必要がある、
という主旨のことを書いた。
最後に「その一方で、時間ではない
(時間にとらわれない)人生の充
足もあるのではないかとも思ってしまう」
とも書いた。

今から30年ぐらい前に友人が何気なく
言った言葉が今も忘れられない。
それは、輪廻転生がある前提なのだけど、
何度も何度も生まれ変わり、
魂の進化をした上、最後の人生として
この世に生まれたのときの話。
本当に魂が進化した人が、
最後の最後に送る人生は、
特別なものではなく、
どこか田舎の農家に生まれ、毎日、
農作物を育てることと収穫に生きる
農夫のような人生ではないだろうか、
と言ったのだ。

なぜだか、今もその言葉が私の心に
残っている。
もし、その通りだとしたら、
全く時間にとらわれない、やりたいこととか
時間が云々という人生とはかけ離れた、
静かで安定した迷いのない生活、人生が
存在しているような気がするのだ。
時間が〜と言っているうちは、
まだまだ魂が進化していないのだとも
いうことが出来る。

一方で、おそらく、今の時代に生きているから、
残りの人生の時間などというものを
気にするのであって、時計やカレンダーの
なかった時代には、「時間」という観念さえ
今のようではなかったのではないか。
つまりは、そのことから自由であったのでは
ないかと思うのでした。





2023.2.13

MONDAY MAT LIVE

ライヴをやらせてもらったり、
写真を飾ってもらったりと なにかと
お世話になっている 渋谷の MAT COFFEE。
コロナのこともあって、しばらくライヴを
やっていなかったのだけど、このたび
「MONDAY MAT LIVE」と称して、
不定期に月曜の夜にライヴを
開催することになった。

第1回は、1月30日に サトルによる
ギターの弾き語り、そして第2回が今日、
河村祐二によるキーボード弾き語りで行われた。

河村祐二のちょっとハスキーで、
ジェントルでソウルフルな歌がとても良かった。
今日は、彼のオリジナル3曲にギターで
参加させてもらったけど、また演りたいなぁ。
当日 簡単なリハで、ほぼほぼ
ぶっつけ本番状態だったので、
次回はちゃんと準備して臨みたいな。



河村は、もうすぐ 37歳なのだけど、
30歳からピアノを始めたというから驚きです。
音楽に対する誠実な姿勢にも
好感が持てるナイスガイです。

そして、いよいよ今月27日には、
MAT COFFEE のマスターと私とのユニット、
「さとしん」の初ライヴが控えている。
「さとし+しんや」なので「さとしん」。
初のライヴと書いたけど、マスターとは、
2011年にヴォイス・パーカッションの
MaL さんと3人で一度だけライヴを
やったことがあったので、12年ぶり!
今回は、昭和から平成の名曲を演ります。
ミュージック・チャージは、3000円で
2ドリンク+フード付き!

お問い合わせは、
shinya◇shin223.com まで
(上記アドレスの◇を@に変えて送ってください)





2023.2.14

ハンバーガーの値段

最後にマクドナルドに行ったのは、いつだっただろう。
東京に来てからは、いつも自宅から徒歩圏内に
マクド(あえてそう書く)があるのだけど、
あんまり行かないなぁ。
吉牛(よしぎゅう:吉野家の牛丼の略)は、
今でも時々行くんやけどな。

さて、今朝のテレビで、マック(やっぱり、こっちにしよう、
マクドと言うのが憚られるほど、大分 東京ナイズ
されてきたわ)のハンバーガーが1年間で
3回値上がりしたと報じていた。
ハンバーガーの値段が、昨年 110円から130円になり、
150円になり、先月16日から 170円になったという。

値上がりの背景には、あらゆるコストの値上がりがあり、
そのため 売上高が上がっても、利益率が下がっている、
という事情があるようだった。

あるコメンテイターが、「もともとあのハンバーガーが
110円というのが安すぎた」と言っていたのだが、
確かにそう思う。

私は中学生の頃、友人Yと数カ月に一度、
電車に40分ぐらい乗って、繁華街(大阪ミナミ)に
出向き、安い映画館(千日会館だったと思う)で
映画を観るのが楽しみだった。
その時、その映画館の並びにあったマックで、
食事をするのも恒例で、メニューはいつも
ハンバーガーとチーズバーガーとマックシェイク。
この3品でちょうど500円だったのを覚えている。
映画の料金(たぶん中学生は 300円ぐらい)
より高かったわけだ。
記憶が間違っていなければ、
ハンバーガーが140円、チーズバーガーが160円、
そして、シェイクが200円だった。
このシェイクが、それまで飲んだことのない飲物で、
とても大きなカップだったので、全部飲むと
お腹を壊すんじゃないかと、
毎回心配していたような覚えがある。

私が中学生だから今から、
45〜47年前に140円だったハンバーガーが、
昨年まで110円だったということが驚きだ。
もしかしたら、値段は上がったり下がったり
してきたのかも知れない。
25年ぐらい前、ハンバーガーが100円だった
時があったような気がする。
当時、働いていたお店にいたお金のない若い、
大食いのスタッフが、ハンバーガーを10個買ってきて、
「これで(この量で)1000円ですよ!」と
言いながら、腹いっぱいにしていたのを見た覚えがある。

私は経済のことは、よく分からないのだけど、
1977年に140円だったものが、
2022年に110円で売られているということが
やはり、よく分からない。
他のものは全部値上がりしているだろ、と書いて、
そうでもないか、と思い当たったのは、音楽。
これもずい分と安くなってしまった。
ああ、ビデオも安くなったね。
1980年代後半、エリック・クラプトンの
VHSが、1万円ぐらいだったのを覚えている。
今だとDVDは 数千円だし、YouTube で
かなり無料で観ることが出来るもんね。

と、ここまで書いて、もししたらハンバーガーの値段の
推移をまとめたサイトがあるんじゃないかと
ググってみたらありました。
(リンクは貼らないので興味のある方は、
ググってください)

やっぱり値段は上がったり、下がったりしてて、
そのサイトによると、私の記憶の140円の時代は、
150円とあるので、もしかしたら、ハンバーガー150円、
チーズバーガー170円、シェイク180円
だったのかも知れない。
そんな気がしてきた。(ええかげんや)

そして、なんと2002年にはハンバーガーが
59円(税別)という時代もあったのだね。

私は、1985年にアメリカに行ったのだけど、
当時の為替が1ドル 220円くらいで、
マクドナルドのハンバーガーは、1ドル以上していたよ。
一番安いのは、バーガーキングで
88セントぐらいだったような気がする。





2023.2.15

YouTube
視聴回数4万回突破!


YouTube の私のチャンネル総視聴回数が
4万回を超えた。
2万回から3万回までの1万回は、
4ヶ月以上かかったのに、
3万回から4万回の1万回は、
2ヶ月で達成した。
倍以上のスピードだ。
日々の視聴数は、確実に右上がりで増えている。

ただ全体的に増えているのではなく、
あいかわらず『Tears in Heaven』の
独走状態が続いており、この曲だけで
1万8千回を超えている。
この1カ月をみてみると、毎日
150回以上再生されているのだ。
特にこの曲の私の演奏の出来が良いとは、
思えないので、もうこれは楽曲のパワー以外
何者でもないね。
凄いね『Tears in Heaven』。

YouTube を収益化するためには、
チャンネル登録者数が1000人、
1年間の総再生時間が4000時間
必要だが、現在のチャンネル登録者数は、
196人、1年間の総再生時間は
530時間と、全く話しにならない。
それでも、将来的に
お金が入るようになったら凄いなぁと
思っていたのだけど、最近、ユーチューバーの
収入が激減しているとの記事を読んでがっかり。
人生そんなに甘くないわな。

最後の曲『Change the World』をアップしてから、
1カ月半も新しい曲をアップしていないけど、
一応、次の曲の練習はしてるんだ。
ほぼほぼ ええ感じに仕上がっているので、
近いうちにアップします。





2023.2.18

レオポルド美術館
エゴン・シーレ展




上野の東京都美術館で開催中の
エゴン・シーレ展に行って来た。
コロナの閉塞感から解放されつつある、
天気の良い土曜日ということもあってか、
思っていた以上の賑わいだった。
1時間ごとに区切られた入場券が
販売されているのだが、
数日前に購入していたから
良かったものの、当日券では
もしかしたら何時間も待たなければ
ならなかったかも知れないほどの人出だった。

さて、エゴン・シーレ。
1890年、オーストリア生まれ。
その才能を認められ、
1906年、特別扱いで最年少で
ウィーン美術アカデミーへ入学。
1907年、グスタフ・クリムトと出会う。
「僕には才能がありますか?」というシーレの問いに
クリムトは、「才能がある?それどころか
あり過ぎる」と答えたという。
17歳の時に書いた絵も数点展示されていたが、
とても17歳とは思えない完成度だった。
1909年、保守的なアカデミーに耐えきれず退学。
仲間達と新たな芸術集団を立ち上げた。

1912年には、猥褻な絵を頒布(はんぷ)
したとして、逮捕されている。
1915年、エーディトと結婚した3日後に
第一次世界大戦が勃発。
徴兵されるも、上官の計らいで
絵を描くことが許されていたようだ。
ようやく戦争が終わろうかという時期に
28歳でスペイン風邪に罹り 死亡。
妊娠中の妻エーディトが、同じく
スペイン風邪で亡くなった3日後だった。

画家として活動は、ほんの10年間だった。
戦争も終わり、やっと認められて来て
これからという時だったろうに、
新婚生活3年、妻が身ごもったままでの
ふたりの死はとても悲しい最期だ。

シーレの絵は、重厚なタッチで、
鑑賞者に何かを問うてくる。
エーディトの前の恋人ヴァリー・ノイツェル
肖像画とエーディトのそれを比べると、
全くタッチが変わっている。
エーディトといることで、シーレの心は癒され
落ち着いていたのではないかと勝手に想像している。

死んでから売れる(有名になる)画家が
多いのは、ひとつには本人が若いうちに
死んでしまうということも大きな要因だろう。
シーレも第二次世界大戦が
終わるまでは忘れ去られていたという。
その作品の多くはレオポルト夫妻によって
コレクションされ、現在はウィーンの
レオポルト美術館に収蔵されている。
今回の展覧会は、エゴン・シーレ展とあるが、
シーレの作品と共にレオポルト美術館から
クリムト、ココシュカ、ゲルストルなどの
同時代作家たちの作品も合わせて
約120点が紹介されている。

撮影がOKだったコーナーのシーレの街の絵。


Stein on The Danube U
ドナウ河畔の街 シュタインU(1913)



Krumau on the Vltava (The Small Town W)
モルダウ河畔のクルマウ(小さな街W)(1914)



The Small Town V
小さな街 V(1913)

ポスターになっている自画像も良いが、
落ち着いた色調のこの街の絵たちも好きだな。




浜田真理子の
有楽町で逢いましょう vol.1

ゲスト:Miuni




昨年12月、有楽町のマリオン(ルミネ)別館に
オープンした「I'M A SHOW」という劇場。
「I'M A SHOW(アイム・ア・ショー)」と
書いて「アイマショウ」と読ませるとは、シャレている。
その「I'M A SHOW」に初めて行ってきた。
音楽も演劇も出来る劇場として
作られたようで、キャパは392席。
ちょうどいい感じだな。

さて、今日のショーは、久しぶりの浜田真理子さん。
1部は、ゲストとして Miuni の登場。
Miuni というのは「御舟」のことで、
沖縄県宮古島の民謡をベースに演奏する
4人グループ。
なんでも、今日が東京での初ライブだったらしい。

2部は浜田さんのショー。
数曲 Miuni のサックス奏者、
池村真理野さんが参加。
ムード音楽をということで、むせび泣く
テナーサックスで『テンダリー』や
映画『あちらにいる鬼』で使われた『恋ごころ』、
『貝殻節』、『胸の小箱』など。
途中1曲、とんちピクルスさんという人が
『有楽町で逢いましょう』を唄うために登場。

16時開演だったのだけど、
遅いランチを食べ過ぎた上、
ちょっとアルコールも飲んだため、
残念ながら、1部の Miuni は、ほぼほぼ気絶。
2部は、大体 聴けたけど。

浜田さんのライヴはたぶん、2018年以来
5年ぶりだったと思うけど、
やっぱりこの人の歌は良いなぁ。
なんだか、素朴で心に染みる。


[ 出演 ]
浜田真理子(vo/pf)
Miuni:
與那城美和(唄三線)
川満七重(唄三線)
池村綾野(p/key)
池村真理野(sax)
Guest:とんちピクルス(vo)





2023.2.19

BLUE GIANT



「音が聞こえてくる漫画」と評価されていた
『BLUE GIANT』がアニメで映画化された。
実は5〜6年前、友人に第1巻を借りて
読んだことがある。
面白かったら続きを読むつもりでいた。
面白くなかったわけではないけど、
なんとなく1巻だけで終わってしまった。
詳しくは覚えていないけど、第1巻では、
ストーリーが展開する前だったんだろうな。

映画化された本作は、ぜひ劇場で観なきゃと
思っていたのは、音楽を上原ひろみが
全面的に担当していることだった。

映画は、主人公の宮本大が、世界一の
サックス・プレーヤーを目指して、
河原でひとり、練習しているシーンから始まる。
仙台から東京に出てきて、
「JASS」というジャズ・トリオを組み、
日本最高のジャズクラブ「So Blue」の
ステージに10代で立つことを目標に活動を始める。

このトリオ、実際に演奏しているのメンバーが凄い。
ピアノ(沢辺雪祈)が上原ひろみ、
テナーサックス(宮本大)が馬場智章、
ドラム(玉田俊二)が石若駿という超一流の面々。
彼らが、18歳のアマチュア・バンドの演奏をするわけだ。
ドラムの玉田は初心者からスタートするのだが、
ちゃんとヘタに叩いている。
それでも上手いんだけどね。

楽器演奏、特にピアノやドラムは、アニメの動きと
演奏が合っていないと白けてしまいそうだが、
そこもかなりリアルに作り込まれていて感心した。
まあ、これは明らかにモーションキャプチャーも
使われているようだったけど、そのほかの演出も
含めて、ライヴの臨場感が素晴らしい。
何より演奏が良い。
演奏とアニメのコラボで飽きることなく、
スクリーンから目が離せなかったよ。
「JASS」のオリジナル曲(劇中3曲+
エンドロール1曲)も ひろみの書き下ろしだ。

登場するジャズクラブ「So Blue」と
その系列店として出てくる「Cottons」は、
それぞれ Blue Note、Cotton Club をモデルに
していることは、一目瞭然。
店内の描写もニクイ。
ひろみが関わっていることもあってか、
登場するピアノはすべて YAMAHA だったりと
マニアックな見所もあり。
ドラムとサックスのことはあまり分からないけど、
その辺のディテールにも製作者側の
こだわりが現れているんだろう。

ジャズの熱さ、激しさが十分に伝わってくる内容で、
この映画を機会に実際にジャズ・クラブに足を運ぶ
お客さんもきっといるだろうと思う。
また、メンバーの苦悩や人間的な成長も描かれていて、
ドラマとしても見応えがある。
漫画(原作)の方は、第3部まで進み、
現在も連載中とのこと。
ぜひ、アニメ映画の方も続編を観たいな。


★★★★▲




【サントラの情報】
(JASSメンバー演奏)
馬場智章(ts)
上原ひろみ(p)
石若 駿(ds)

(劇中バンド演奏)
上原ひろみ(p, key)
柴田 亮、井川 晃(ds)
田中晋吾、中林薫平(b)
田辺充邦(g)
村上 基(tp)
本間将人(ts, as)
馬場智章(ts)

(劇中音楽演奏)
上原ひろみ(p, el-p)
菅野知明、伊吹文裕(ds)
Marty Holoubek(b)
國田大輔、井上 銘(g)
石若 駿(per)
佐瀬悠輔、伊藤 駿(tp)
三原万里子(tb)
片山士駿、野津雄太(fl)
小林未侑(cl)
神農広樹(oboe)
西江辰郎、田村直貴、田中笑美子(1st violin)
ビルマン聡平、松崎千鶴(2nd violin)
中 恵菜、古屋聡見(viola)
向井 航、篠崎由紀、下島万乃(cello)
挾間美帆(cond)


ネット上のレビューを読むと「音がしょぼい」との声もある。
私は「T・ジョイ PRINCE 品川」で観たのだが、
とても迫力のある音だったので、これは
劇場によって差が出るのではないかと思う。





2023.2.20

エンニオ・モリコーネを観る その3
ウエスタン
伊)C'era una volta il West
英)Once Upon a Time in the West




エンニオ・モリコーネが音楽を担当した
映画の鑑賞シリーズ。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の
『シチリア!シチリア!』『題名のない子守唄』に
続いて、モリコーネとは小学校の同級生だったという
セルジオ・レオーネ監督の作品『ウエスタン』を
DVD で鑑賞した。

邦題は『ウエスタン』だが、英語の原題は
『Once Upon a Time in the West』。

出演は、クラウディア・カルディナーレ、
チャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダ、
ジェイソン・ロバーズらで、主演女優は、
クラウディア・カルディナーレに間違いないが、
主演男優は、ちょっと誰か曖昧だ。
私としては、チャールズ・ブロンソンだな。

1970年代、私が子供の頃、テレビの
男性化粧品(マンダム)の CM に
チャールズ・ブロンソンが出演していた。
子供の頃は、アラン・ドロンみたいな顔が
男前だと思っていて、ブロンソンはあまり
男前だと思わなかったけど、今の私には、
この映画のブロンソンは、カッコ良すぎ。
歳を取ると、男の魅力の見方も変わってくるんだ。
こういう人を「苦み走った」と言うのだろう。

モリコーネは、1960年代 セルジオ・レオーネ監督の
『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、
『続・夕陽のガンマン』あたりで名声が高まって
いったわけだが、本作はその「ドル箱3部作」と
言われる3作の次の作品で、1968年の製作。

ニューオリンズから西部のある田舎町に嫁いできたジル。
しかし、到着したその日に新しい家族となる人たちは、
何者かに皆殺しにされていた。
鉄道建設の利権のため、その土地を奪おうとする
悪者の仕業だったが、そこにチャールズ・ブロンソン
演じるハモニカとジェイソン・ロバーズ演じる
シャイアンが現れる。
チャールズ・ブロンソン演じるハモニカが
最後まで何者か分からず、ミステリアス。

165分あるのだけど、かなり話しの進み方が
ゆっくりで時代を感じさせる。
そんなに複雑なストーリーではないので、
おそらく今リメイクされれば120分に
収まるんじゃないかと思う。

音楽は、何度も出てくるテーマ曲の
メロディが美しい。
エッダ・デル・オルソによるスキャットと
オーケストラによる演奏といくつかの
ヴァージョンが劇中で流れる。
出だしのメロディはあまりに美しく、
場面によってはワイルドな西部劇には
合わないと思うほどだ。
それから、ハモニカとフランクの決闘シーンで
流れる音楽も良い。
「ドル箱3部作」に代表されるような
ザ・西部劇という感じではなくて良い。


★★★★☆





2023.2.21

カレーはスポーツだ!#51
やわらか煮込みビーフカレー/モンタンベール(恵比寿)
★★★★☆


ランチタイムは、あいかわらず
女性に人気のお店モンタンベール。
以前、満席で断られたこともあるが、
今日も私がいる間に満席になり、
そのあと、数組のお客さんが
あきらめてよそへ行ったよ。
お昼休みの休憩時間が限られているせいか、
並んでまで待つ人はいないようだ。

ここのルーは、オリジナルとスパイシーと
2種類の辛さがある。
以前、スパイシーを食べて、
「私には丁度良い辛さ」と書いた。
そんなことすっかり忘れていたが、今回も
食べながら「ちょうど良い辛さやなぁ」と思った。
もっと辛いのが好きな人には
物足りないかもしれないけど、
私はこれぐらいが好きだな。

やわらか煮込みビーフカレー、1030円(税込)。
プラス150円(税込)で、ドリンクとデザート
(今回もプリンだった)が付く。



私は、出入り口に近い席にひとりで座っていた。
結構な汗をかきながら、しきりにハンカチで
頭のてっぺんを拭きながら食べていると、
二人組の女性客が入ってきた。
ちょうど前のお客さんが帰ったところで、
まだ席の準備ができていなかったもので、
準備が整うまでの間、私の目の前で待っているのね。
その時間、ほんの1〜2分なんだろうけど、
しきりに頭の汗を拭いている姿を
ずっと見られているようでなんか恥ずかしかった。
そんなもん見てなかったかも知れんけどな。




エンニオ・モリコーネを観る その4

マレーナ
Malena




2000年に公開された、
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。
たぶん20年くらい前にビデオで観たのだけど、
少年がマレーナという大人の女性に恋をする、
ということぐらいしか覚えていなかった。

以下、ネタバレ含む。
舞台はイタリアのシチリア島、1940年。
12歳のレナートは、マレーナ(27歳という設定)に
一目ぼれしてしまう。
そこからしばらくは、12歳男子のエロ妄想が続く。
(あれ?これってコメディ映画やったっけ?)
と思うほど。
しかし、戦争が進むにつれ、様子が変わってくる。
マレーナの夫が戦死したという知らせが届く。
マレーナに言いよる男もいるが、結局
マレーナは生活に困窮し、娼婦になってしまう。

イタリア人って、こんなに陰口・噂話が好きなの?
と思うほどひどい描かれ方をしているが、
シチリア出身の監督が作った映画だから、
こういう面もあるのかも知れないし、
映画だから多少誇張しているのかも知れない。

一番インパクトのある、そして観ていて嫌なシーン。
それは、連合軍が上陸し、シチリアが解放された日に、
ドイツ軍将校を客に取っていたマレーナに
女性市民がリンチを働くシーン。
集団心理と、正義の恐ろしさ。
全てを狂わせている背景にあるのは、
戦争なのだけど。
実際にこういう悲劇は、あったのかも知れない。
一方で、創作だとしたら、なんだか監督の
女性観に底知れぬ闇を観てしまうのは、
私の問題か。

結局マレーナの夫は生きていて戻ってくるのだが、
その時にマレーナはもう街にいない。
夫は、マレーナを探すが街の人たちは、
真実を語ろうとしない。
救いは、レナートのおかげで、
夫がマレーナと再会できることだろう。

ラスト近く、リンチをした女性たちが、
マレーナに優しく(?)するシーンも
観ていて、なんだか複雑だった。

戦争が終わり、少し大人に近づいた
レナートの最後の独白が甘酸っぱくほろ苦い。

モリコーネのスコアは、同じトルナトーレ監督の
『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』に
比べるとややインパクトが弱い印象だ。
とはいえ、所々に流れる音楽は、完全に
映画と一体化していて、先日観た『ウエスタン』の
ように音楽が強すぎて、映画との間に隙間を
感じてしまうようなことはなかった。

トルナトーレ監督の作品は人間ドラマの
背景に戦争やその時代の社会的な問題が含まれている。
シチリアという土地柄のことも大いにあるように
思うので、それらの背景をもっと知らないと、
トルナトーレ監督の映画を本当に
理解することは出来ないように思う。

シチリアは、イタリアなのでドイツと同盟国で
あったわけだが、連合軍が来た日を
映画の中で「解放の日」と呼んでいた。

忘れていたけど、2017年のイタリア映画祭で観た
『愛のために戦地へ』で、アメリカ軍がシチリアを
解放するためにマフィアと手を結び
シチリアに上陸する作戦を行ったことを思い出した。


★★★★☆


「関連エントリー」
2017.4.30 イタリア映画祭 2017 愛のために戦地へ





2023.2.22

AVISHAI COHEN TRIO
"Shifting Sands"




久しぶりのアヴィシャイ・コーエン!
今日もアヴィシャイは、ピアノ・トリオだ。
いや〜素晴らしかった!
ドラムが、2000年生まれ、
まだ22歳の女性、ロ二・カスピ。
かわいらしい女の子だったのだけど、
そのプレイ、特にドラム・ソロはぶっ飛びだったね。

ライヴのタイトルに "Shifting Sands" と、
昨年リリースされたアルバム名が付いている。
そのアルバムのピアノは、2019年に一緒に
来日していたエルチン・シリノフ (p) なのだけど、
今回のピアノは、ガイ・モスコヴィッチ という
これまた26歳という若いピアニスト。
子供のような世代のふたりとのトリオなのだ。
(3人ともイスラエル人ね。)

2019年3月のライヴの感想に
「美しく、躍動的で、新しい」、そして、
「アヴィシャイはとてもセクシー」と書いた。
今日もそれは感じたけど、付け加えるなら
「エモーショナルで野性的なのにどこまでいっても知的」
そんな感じ。(どんな感じ?)

今、世界に必要なのは、音楽だ!
聴きながら、そんなことを思ったよ。

スタンディング・オベイションでアンコール。
めちゃくちゃカッコいい アレンジで、『Summertime』。
アヴィシャイは、CD では歌を聴いたことが
あったけど、生歌は初めて聴いた。
これまたカッコいい。

前回、ライヴを観たのは、パンデミックの前だった。
一時は、もう外国人アーティストを国内で
観ることは出来ないんやないかと心配したけれど、
徐々に以前のように観られるようになってきて、
本当に良かった。


[ MEMBERS ]
Avishai Cohen (b,vo)
Guy Moskovich (p)
Roni Kaspi (ds)

@ Blue Note Tokyo
2nd show


[ 参考動画 ]
Avishai Cohen Trio - Shifting Sands Session - ARTE Concert





2023.2.24

カレーはスポーツだ!#52
超アラビキハンバーグカレー/アラビキダゼ(恵比寿)
★★★▲☆


アラビキハンバーグが売りの「アラビキダゼ」。
ランチは、ハンバーグ定食のほかに限定5食で
ハンバーグカレーも始めたので、食してみた。
アラビキハンバーグが1個乗って、
味噌汁、生卵付きで 1200円。



ハンバーグは、その名の通りの粗びきで、
肉々しくてよろしい。
ハンバーグもカレー味で食べるのは
もったいないので、「鬼おろしポン酢」で食す。
このおろしポン酢との相性も良い。

カレーは、あまり辛くない。
ルーには、手作り感はあるけど、
なにかもうひとつ足りないなぁ。
今後の改善に期待。





2023.2.25

関口照生&亀山仁 写真展
日常のミャンマー3


今年の目標として、月に1回の美術展と
写真展にそれぞれ観に行くことにした。
ネットや書籍ではなく、本物に直接触れて
刺激を受けるのが目的だ。
1月は、「面構 片岡球子展(絵画)」
「祈り・藤原新也展(写真)」、
そして今月は、「エゴン・シーレ展(絵画)」ときて、
写真展は、中野のギャラリー冬青で開催されている
「関口照生&亀山仁 写真展 日常のミャンマー3」に
行ってきた。

ギャラリー冬青というのは、写真集を出版している
冬青社にある写真専門のギャラリー。
大きな会場ではないが、じっくりと
写真を観るにはちょうど良い広さだと思う。
今回の「日常のミャンマー3」は、タイトルに
あるように第3回目で、関口照生さんと
亀山仁さんお二人のミャンマーの写真、
計28点が展示されていた。
これぐらいの点数なら、かなりゆっくりと
作品に向きあうことが出来る。
大きな会場で多数の展示だと、私の場合、
途中で集中力が途切れてしまうこともあるので。
28点の展示作品を観たあと、
会場に置いてあった写真集もゆっくり
観ることが出来た。



展示作品は、関口照生さんはカラー、
亀山仁さんは、スクエアのモノクロ、という風に
作風は、分けられていたが、
写真は混在して展示されていた。
作者によって、コーナーを分けないことで、
違う視点のミャンマーをアトランダムに
観ることが出来てこの展示は良いと思った。

そして、カラーとモノクロというだけではなく、
やはり写真に個性が現れるのだと思った。
それは、まずは何を撮るか。
もしかしたら、同じような被写体を狙っていたとしても、
合同で展示するとなった際に、どの写真を
選ぶのかにも個性が現れるのだと思う。

ミャンマーの人たちのポートレイトは、
笑顔の写真は多くないのだけど、
無垢で素朴で真っすぐで力強い。
便利で物に溢れた今の日本人が、
いつの間にか失ってしまった何かが
そこには写っていると感じた。
それは、人々の表情や瞳の輝きの中に
観ることが出来る。
ああ、こんな写真を撮ってしまったら、
この人たちに魅了されてしまい、繰り返し
この地に足を運ぶことになってしまうんじゃないかと、
想像した。

写真展は、今日が最終日だったので、
午前中にも関わらず、おそらく普段より
混んでいたのだと思う。
たまたま(?)会場にいらっしゃた亀山さんと
ほんの少しだけお話しできた。

写真の存在意義は、自分が観たものを
世界に伝えることなのだと思った。



亀山仁



関口照生




いつかの君にもわかること
NOWHERE SPECIAL




余命わずかな33歳のシングルファーザーが、
自分の死後残される4歳の息子のために
養子縁組をしてくれる家族を探す映画。

人の生き死にに子供が絡んでくるとなると、
当然涙腺直撃の映画だろうと予想しての
鑑賞だったが、ちょっと思っていたのとは違った。

以下、ややネタバレ含む。

ジョンは、4歳の息子マイケルのために、
何組もの家族に会うのだが、
どの家族に引き取ってもらうことが
マイケルの将来のためになるのか、
マイケルが幸せになるのかが、
分からないので決められない。
自分が、選択を間違ったら、
マイケルが不幸になると思うと、
ますます決められなくなってしまう。
が、病気は進行し、その日は確実に
一日一日と近づいてゆく。

候補になる家族は、どの家族も一長一短の
ように描かれているが、実際そんなもんだろう。

ジョンにとっては、人生で最大の決断を
しなければならないのだけど、正解はない。
これって、究極の選択なのだけど、
考えてみると、人生の選択は、小さなものから
大きなものまで全てに正解はない。
でも、いつだって私たちは、自分で選ばなければならない。
学校、友人、職場、結婚・・・。

選択肢の中のどれかに決めるということは、
それ以外の選択肢を諦めるということでもある。
諦めるというのは、言い換えれば、
人生でその選択肢を捨てるということでもある。
そして、やり直しがきかないのだ。
(もちろん、やり直しがきく場合もあるけど、
時間は戻せない。)

ジョンは、始めのうち、マイケルに自分が
死ぬのだということを説明しようとしない。
死を理解するには、マイケルは幼すぎるというのだ。
しかし、マイケルが「死」について、
自然と学ぶ時が訪れる。
「養子」についても。

自分だったら、どの家族を選ぶだろうか、
という観点で観ていなかったのだが、
ぜひ、これから観る人がいたら、
自分だったら、どの家族を選ぶかという
観点で見て欲しい。

ジョンの選択は、とても良い選択だったと、
しばらくしてから、思えてきた。
観終えたときより、あとからじわじわ来ます。

ジョン役のジェームズ・ノートンがとても良い。
そして、マイケルを演じるダニエル・ラモントが
本当に素晴らしい。
2014年9月24日生まれで、撮影は2019年8月に
開始されたようなので、撮影時は5歳になった頃だろう。
あまりの自然な演技に、どうかすると、
ドキュメンタリーかと錯覚するほどだった。
ラストシーンのマイケルの表情にはやられるよ。

イタリア、ルーマニア、イギリス合作ということだけど、
撮影は、北アイルランドで行なわれた。
監督(ウベルト・パゾリーニ)は、イタリア人。
実話に着想を得たということだが、
こういう話は実際にあるだろうな、と思う。

ただひとつ苦言を呈するなら、
「いつかの君にもわかること」という邦題は、
ちょっといかがなものかと思う。
原題は「NOWHERE SPECIAL」。
「特別なところはない」という意味だろう。
まあ、日本語タイトルにするのは難しいね。


★★★★▲





2023.2.26

沖仁×大萩康司×小沼ようすけ
"TRES U"




フラメンコ・ギタリストの沖仁、
クラシック・ギタリストの大萩康司、
そして、ジャズ・ギタリストの小沼ようすけ、
昨年2月5日にこの3人の共演を初めて観た。
その日の感想に「また演って欲しい」と
書いたのだけど、一年経ってそれが叶った。
会場は、前回と同じ銀座ヤマハホール。
「今度はホールではなく、ジャズクラブで聴きたい」と
書いたけど、そうは行かないね。
このコンサートは、完全にヤマハのサポートで
成り立っている印象だったし、
色々大人の事情もあるだろうし。

ソロやデュオも、良かったけど、
やはり普段 観ることの出来ない、
この3人ならではのトリオの演奏が素晴らしかった。
3人の奏法の違い、音色の違いが現れて、
そのバックグラウンドの違いも楽しめる。

昨年は、3人ともナイロン弦だったけど、
今日は小沼さんは、ギブソンの
まだ新そうなスチール弦ギター。
ボディが大きく、音量もあるようだ。
沖さんはヤマハ製のフラメンコ・ギター。
今日が初お披露目の一本とのこと。
大萩さんは、1958年製だというクラシック・ギター。
ビルダーの名前も、言ってたけど忘れてしまった。
このギターの音が一番好きだったな。
甘く深みがあり、柔らかいのに
なんだか威厳と歴史を感じさせる感じ。
まあ、歴史を感じるなどというのは、
1958年製と聞いたから思うことだろうから、
当てにならないけど。

大萩さんは、一曲でヤマハのエレガツトを使用。
生音が良いとのことで、ラインではなくマイクで拾っていた。

スタート時の MC で、沖さんが
「このホールは、響きが素晴らしいので、
始めの3曲は、PA を使わず
生音だけでやります」と言っていた。
その後も、突然音量が上がったり、
聞こえ方が変わったりすることなく、
進んで行ったので、かなり繊細な
音響の調整がされていたんだと思う。
素晴らしい。

また、この3人でやりそうな話しだったので楽しみだ。
今日は2階席の最前列だったけど、
次回は同じヤマハホールでも、
1階席の前の方で聴きたいな。

タイトルの「TRES U」。
「TRES」はスペイン語の「3」で、
「U」は2回目のコンサートという意味だろう。
今日、聴きながら途中で気付いたのだけど、
名前が、おき、おおはぎ、おぬまと
3人とも「お(O)」が付くのね。
それで、ユニット名を「OOO(トリプル・オー)」
にしたら、どうかなと思った。
「OOO」というのは、マーティンのギターの
品番に付くアルファベットで、3人のうち誰も
マーティンを使ってないけど、ギター好きなら
分かるので、シャレでどうかなと思った。
あかんわな。


[ MEMBERS ]
沖仁 (gt)
大萩康司 (gt)
小沼ようすけ (gt)

@ YAMAHA HALL (銀座)


[ SETLIST ]
1. ススペ〜フエゴ(沖)/沖ソロ
2. 「はかなき人生」よりスペイン舞曲第1番
  (マヌエル・デ・ファリャ)/沖・大萩デュオ
3. 暁の鐘(エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ)/大萩ソロ
4. 継承(小沼)/小沼ソロ
5. アルマンドのルンバ(チック・コリア)/沖・小沼デュオ
― 休憩 ―
6. ファンタスマW(沖)/トリオ
7. ムン・カ・ヘレ(小沼)/トリオ
8. アランフェス協奏曲よりアダージョ(ロドリーゴ)/トリオ
9. リベルタンゴ(ピアソラ)/トリオ
EC. カヴァティーナ(スタンリー・マイヤーズ)/トリオ





2023.2.26

AVISHAI COHEN TRIO
"Shifting Sands"
and
The "Amity Duet"

小曽根真 & アヴィシャイ・コーエン
配信


先日(2/22)、ブルーノート東京で観た、
アヴィシャイ・コーエン・トリオの演奏が、
あまりに素晴らしかったので、
その翌日(2/23)の 2nd show と
そのまた翌日(2/24)の小曽根さんと
アヴィシャイとのデュエット(これも 2nd show)の
配信を観た。
リアル・タイムには観られなかったので、
アーカイブ配信で今日、2本続けて鑑賞。



まずは、AVISHAI COHEN TRIO。
3日間6公演の最終ショー。
何台かのカメラのおかげで、会場では
見えなかった表情などの様子も伺えた。
そして、ナマで観ていたおかげで、
配信でありながらも、より臨場感も
感じることが出来たよ。
約90分。

演奏は、本当に素晴らしい。
もう来日のたびに観に行くことが決定したな。
そういうアーティストが増え続けていて、
嬉しいけど(経済的に)困るね。

会場で観たとき以上に、ピアノの
ガイ・モスコヴィッチ と ドラムの
ロ二・カスピ の素晴らしさもより感じた。
3人ともなんだか、別次元の演奏。

そして、小曽根真(pf)と
アヴィシャイ・コーエン(b)のデュオ。



これまた凄い。
ナマで観たらもっと凄かっただろうな。
このデュオは、この日がワールドプレミア。
途中の MC で小曽根さんが発表したのだけど、
なんとこのデュオでワールド・ツアーに出るという。
当然、東京公演もあるだろうから、
これは絶対観にいかなあかん。

曲は、スタンダードや小曽根さんの曲、
そして、二人が出会ったきっかけだったという
チック・コリアの曲。
アヴィシャイは自身のトリオのときとは、
また違う味を出してた。
小曽根さんのピアノの魅力も再認識した感じ。
これまた別次元の演奏。
こちらは約80分。

ツアーに出るくらいだから、アルバムも
出すのかも知れないけど、ぜひとも、
ライヴ・ビデオも発売して欲しい。





2023.2.27

Monday MAT LIVE #3
さとしん




渋谷の MAT COFFEE にて、
新しいデュオのライヴ。
メンバーは、MAT COFFEE の
マスター(さとし)と私(しんや)で
その名も「さとしん」。
ええ、安易なネーミングです。

MAT COFFEE では、2019年に
そろそろソロ・ギターというライヴを
始めたけど、2020年にパンデミックに突入し、
そのプロジェクトは、YouTube に移行した。
ソロ・ギターのライヴは、どちらかというと
ライヴというよりお店の BGM 的な感じで
始めたこともあり、ライヴらしいライヴは、
2019年10月以来、実に3年4ヶ月ぶりだった。

今回は、割と余裕を持って練習に取り組めた
感じで、十分な準備が出来たつもりでいたが、
やはり本番は違うね。
12曲演ったけど、全曲 納得のいく演奏が
出来るにはまだまだ道が遠い感じだな。
節操もなくやりたい曲をただ年代順に
並べるというセットリスト。
やっている方は、楽しいんだけど、
聴いている方はどうだったのかしら。

お集まりいただいた皆様、ありがとうございました。
またやります。




[ SETLIST ]
1. Oh! Darling(The Beatles)
2. 傘がない(井上陽水)
3. 時の過ぎゆくままに(沢田研二)
4. 気絶するほど悩ましい(Char)
5. 青い瞳のステラ、1962年夏…(柳ジョージ)
6. あなたに(安全地帯)
― 休憩 ―
7. 横浜ホンキートンク・ブルース(松田優作)
8. I LOVE YOU(尾崎豊)
9. Change The World(Eric Clapton)
10. 家族の風景(ハナレグミ)
11. 魔法の絨毯(川崎鷹也)
Ec. 氷の世界(井上陽水)

[ MEMBERS ]
Vo:さとし
Gt:しんや

@MAT COFFEE





2023.2.28

プレミアム・ステージ

来月、ブルーノート東京で
「ASKA featuring デイヴィッド・フォスター」
というライヴが開催される。
非常にレアな凄い組み合わせで、
おそらくは最初で最後なのではないかと思う。

私は30代の頃、一時期 CHAGE&ASKA を
好きな時期があって、彼らの本も読んだし、
一度だけだけど大阪城ホールのコンサートにも
行ったことがある。
当時はカラオケに行くと決まって
『太陽と埃の中で』、『WALK』、
『君が愛を語れ』(ASKAのソロ曲)などを
唄ったものだ。
(書いていて恥ずかしいのはなぜ?)

CHAGE よりは ASKA の方が好きだった。
最近は、ほとんど聴かなくなったのだけど
機会があればライヴも観てみたい。
件の事件のあとの ASKA の音楽は
聴いたことがないしね。

で、デイヴィッド・フォスターとの
ブルーノートでの公演。
ちょっと驚いたのはその料金。
¥79,000(税込)なり。

「特製フードプレート&グラスシャンパン付」で
全席指定席。
来場特典として Blu-ray (ASKA Premium
Symphonic Concert LIVE 2022年8月6日
名古屋公演)と 特製プログラムが付く。

う〜ん、79,000円ねぇ。
1回限りの公演だし、かなりターゲットを
絞ってきてるね。
残念だけど、行かないなぁ、というか
79,000円は出せないな。

私が、ブルーノートに79,000円出して
観に行くとしたら、誰だろう?
あぁ、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、
ポール・マッカートニーあたりなら、行くかな。
きっとチケットは、抽選制で当たる確率は低いけど。
その場合、全席同じ値段は不満だな。
通常でも差をつけているのだから、
せめて2〜3種類のランクに分けて欲しい。
一番後ろの一番端と、ステージ正面の
前の方の席が同じ値段というのは、
どうも納得できないもんなぁ。

話を戻そう。
ASKA と デイヴィッド・フォスター。
ブルーノートのサイトには
「レジェンド二人が贈るプレミアム・ステージ」とある。
この場合の「プレミアム」は、「高級な」
「上等な」の意味と「初」の意味と両方だろう。
ASKA と デイヴィッド・フォスター、
それぞれ単独でのライヴであれば、
79,000円にはならないだろうから、
主催者側としては、この組み合わせに
かなりの価値を見込んでいることになる。
コロナの影響で、ライヴ業界は結構な
打撃だっただろう。
そのことと関係あるのかも知れないが
なんだか、音楽ビジネスも変わってきているんだなぁ。

ちなみに ASAKA は今月で65歳、
デイヴィッド・フォスターは、73歳。
彼、アメリカ人だと思っていたら、カナダ人なのね。



ひとりごと