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 つつみしんやのひとりごと  2021年 2月
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2021.2.2

内面の状態

私たちは、いや、私は、自分がどう感じたか、
どう思っているかが、重要である。
自分の理想や標準にそぐわない言動を
する相手には、腹立ちか苛立ちか諦めか、
なんらかの感情を体験するし、
自分の正義に反した行為には、
怒りや、時には殺意だって覚える。

しかし、その感情の多くは、
言葉にすることもなく、行動に示すこともなく、
「腹の中」にだけ収めている。
それが、大人だと思っているし、
全部ぶちまけてしまったら、大変なことに
なると知っている。
(時々、無意識に漏れ出していることもあるけど。)

そして、言葉にしなかったとしても、
その時 感じている違和感や腹立たしさ、
いらだち、怒りをストレスと名付けて、
大変重要に扱っている。
場合によっては、身体に悪影響を及ぼすぐらいに。

最近、こんな言葉を聞いた。

あなたの内面の状態は、
世界に何の影響も与えない。
あなたの言動のみが、
世界に影響与える。

つまり、どんなに腹が立っていようと、
どんなにイライラしていようと、
どんなに悔しがっていようと、
どんなに悲しんでいようと、
世界には、何も影響がない。
世界は、そのことに関心がない。

世界にとって何の影響もない
どうでも良いことに、囚われていることの
バカバカしさに気付きなさい、というわけだ。

全く知らない赤の他人が、悩んでいることは、
どうでも良いとと思えるのに、
自分の悩みは、重大で深刻だ。

自分の問題を他人の問題と同様に
扱うことができたら、人生はかなり自由だろう。

しかし、私はこの内面の状態と自分自身を、
中々区別できないでいる。





2021.2.3

緊急事態宣言

1月8日に始まり2月7日までの予定だった、
東京の緊急事態宣言は1ヶ月延長されることになった。
3月7日までである。

私は、車で通勤しているので人混みを歩くこともないし、
会社でも人数が少ないので
日常的に接触する人は限られている。
もちろん仕事上、普段会わない人とのミーティングも
あるし、買物に出れば、不特定多数の人と
同じ空間にいることもあるわけだけど、
以前よりもマスクを付けるようになったし、
感染予防には一応気を付けている。
緊急事態宣言だからといって、それほど
そんなに不便な生活を強いられているとは
感じていないけど、もともと外食が多いので、
7時や7時半でラストオーダーというのは、
やっぱりちょっと不便。

外食の回数が減った以外に、
映画やライヴに行く回数も激減した。
そんな中、今月は来週、
ビルボードライヴ横浜での渡辺貞夫さんの
ライヴの 2nd show (21:00開演)を予約していたのだが、
昨日、ビルボードライヴからメールが届いた。
緊急事態宣言のおかげで、2nd show の
開演時間が、 15:00(!)に変更された。
1st show は、18:00開演のまま変更なしで、
なんと 1st show より先に 2nd show が
開催されるという異例の状態だ。
あいにく、その日は平日の上、その前の日が、
祝日ということもあって、仕事がたまっている
可能性があるので、今回は断念することにした。

そして、再来週、ブルーノートで予定されていた、
「BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA
with special guest 村治佳織」も、
公演が延期になったと、今日、ブルーノートから
メールが届いた。

ビッグバンドに、クラシックギターって
どんなことするんやろ、と楽しみにしていたのに・・・。
延期の日は、発表されていないけど、
その日に行けるかどうか分からんからな。

長いこと、外国人アーティストのライヴを観ていないなぁ。
最後に行ったのは、昨年2月28日の
ANDY McKEE (@Cotton Club)。
もうすぐ1年や。

また、普通にライヴで外国人アーティストの
演奏を聴ける日は、来るのだろうか。



---内閣官房のホームページより---

国民の皆さんにお伝えしたいことのポイント
〇 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
緊急事態宣言が発出されています。
実施期間:令和3年3月7日まで
実施区域:栃木県(2月7日まで)、埼玉県、
千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、
京都府、大阪府、兵庫県、福岡県

(中略)

【緊急事態宣言でお願いする対策の考え方】
(中略)
〇 具体的には、飲食を伴うものを中心として対策を講じます。
そのため、飲食につながる人の流れを制限する、
飲食店に対する営業時間短縮要請、外出自粛の要請、
テレワークの徹底などをお願いします。

(中略)

【緊急事態宣言の期間中、以下の取組をお願いしています。】

(中略)

(2)イベントなどの開催
〇 不特定多数が集まるようなイベントは、
人と人との接触機会が多いこと、飲食につながる場合が
多いことなどから、特別な対応が必要です。
開催者の皆様には、規模などの要件に沿った開催を
要請いたします。

(以下略)





2021.2.12

巨匠 Chick Corea 逝去

久しぶりに Facebook を見ていると
「スティーブガッド
私たちの考えと祈りは, 韓国の家族と一緒です。
ジャンルの可能性を広げるジャズピアニスト,
79年に死亡」という言葉が目に飛ぶ込んできた。
そのコメントの下には、ピアニスト、
チック・コリアの写真。

まさか、と思った。
自動翻訳にかかっていたコメントの
原文を表示すると、
「Steve Gadd
Our thoughts and prayers are with the Corea family.
Chick Corea, Jazz Pianist Who Expanded
the Possibilities of the Genre, Dead at 79」

チック・コリアが亡くなった。
癌だったようだ。
享年79歳。

自動翻訳、「Corea」は「韓国」ちゃうやん。

チックの音楽にそんなに詳しくはないけど、
『Spain』は、何度も演奏してきたし、
ライヴにも何度か行った。
最後に観たのは、「TOKYO JAZZ 2019」の
「The Chick Corea Akoustic Band」だった。
ほんの1年半ほど前だ。
ショック。

合掌。





2021.2.16

校則問題に思う 個の発展

「頭髪は清潔な印象を与えるよう心がけること」
「パーマ・染色・脱色・エクステは禁止する」
と校則に定められていた大阪の府立高校で、
地毛が茶色だった女子生徒が、
髪を黒く染めることを指導された。
染めても不十分だと、授業への出席や
修学旅行への参加を認めないこともあったという。

その女子生徒は、校則は憲法13条が保障する
自己決定権を侵害するものだと訴訟した。

朝日新聞によると「学校側は、『染色・脱色』は、
生徒の関心を勉学やスポーツに向けさせ、
『非行防止』につなげるという教育のためで
適法だと反論」していたらしい。

非行防止?
本気か?

訴えでは、慰謝料など約220万円を求めていたけど、
今日、府に33万円の賠償を命じる判決が出た。

そういえば、以前にも東京の都立高校で
「地毛証明書」なるものを
生徒に提出させているという記事について、
ここで触れたことを思い出した。

私がこの件で思うのは、
時代が変わったなぁという感慨である。
私の中学高校時代にも、今から思うと
結構なとんでもない校則があった。
中学校では、靴下は白でなければならず、
ラインが入っている靴下は「校則違反」だった。
男子生徒は、わざわざズボンを上げ、
風紀検査という名の靴下チェックがあった。
時々、ライン入りの靴下を履いてきていた生徒は、
当然、注意を受けた。
母が、「ライン入りの靴下の方が安いのに」と
ぼやいていたことを覚えているが、
父兄だって、学校のいうことは絶対で、
学校側に疑問を唱えたり、改善を求める声はなかった(と思う)。
学校側に異を唱えるなど、
おそらく危険な事だったのだろう。

私の通った中学校は、丸刈りで、
指で挟んで髪の毛がはみ出すようであれば、
職員室に連れていかれ、バリカンをかけられた。
(散髪代、浮くやん。)
あれから40年以上の時が流れ、
日本の全中学校で丸刈り校則が廃止されているようだ。

あの当時(1978年)でさえ、大阪市内の高校に
進学すると、丸刈りではない公立中学を卒業して
来ている生徒の多さに驚いたものだ。
だって、私なんぞは日本中の中学校が
丸刈りくらいに思っていたから。
ということは、学校(or 自治体)によって、
丸刈りは非行防止にもなるし、
そんなことは、関係ないという考えもあったということになる。

前述の記事にはこんな記述もある。
 ↓
ある府立高校の校長は「進学校の子だと
『おしゃれ』とされる茶髪でも、勉強が苦手な
学校の子だと『ガラが悪い』と見られがちだ。
偏見がある以上、校則で髪の色を定めることは
生徒を守ることにつながる」と話す。

校長、本気か?
自分の偏見には気が付いていないのか?

仮に「ガラが悪い」と見られたとしよう。
だから、どうしたというのだろう。
守りたいのは本当に生徒か?

またウィキペディアには、こんな記載もあった。
 ↓
学校側は、生徒の代理人弁護士に
「たとえ金髪の外国人留学生でも、
規則で黒染めさせることになる」と説明した。
(たぶん同じ裁判。)

おいおい、本気か?
世界を敵にまわしても校則を守らせる気か。

こういう化石みたいな考えが、
東京五輪組織委員会会長にも
あんな発言をさせているような気がしてならない。

過去には、こんなこともあったようだ。
 ↓
奈良県生駒市立中の
女子生徒が黒染めは体罰だとして市に賠償を
求めた訴訟では、大阪地裁(11年)が
「教育的指導の範囲内」として請求を棄却、
最高裁で生徒側敗訴が確定した。
元記事

それから10年、今回の判決は意味のあるものではないだろうか。
訴訟に踏み切った元女子生徒の勇気と行動力を称えたい。
そんな人たちが、世界を変えてきたんだと思う。

高校生(厳密には、元生徒)が、
校則をめぐって、府を訴えるなんて、
私の時代には考えられなかった。
厳密には、あの時代にもそういう人はいただろうから
私の時代ではなく、私には考えがおよばなかった
世界ということだけど。

今になってこういう校則の報道に過敏に反応するのは、
当時、校則に不条理を感じながらも何も(先生に質問さえ)
しなかった自分のふがいなさが根っこにあるような気がする。





2021.2.17

高校中退に思う 個の発展

将棋の藤井聡太二冠が、高校を自主退学
(中退)したことがニュースになっている。
本人は、「将棋に専念したい」と、
その理由を述べているようだ。

彼は、3年生なので間もなく卒業なのだが、
卒業を待たずの中退に賛否の声が
あるようだが、私は「天晴れ」と言いたい。
「あと2ヶ月だから、卒業だけはしておこう」なんて、
そんなヤワな考えを持つ者は一流ではないと言いたい。
卒業目前の中退。
それでこそ、型破り。
それでこそ、自由。
それでこそ、解放だぁ!

テレビの報道番組では、マイクを向けられ、
「残念だ。高校は卒業して欲しかった」と
答えるじいさんが映っていたが、
その考えの方が残念だと言いたい。

高校を卒業したから、あるいは中退だから、
一体なんだというのだろう。
そんなこと、プロの棋士には全く関係ないだろう。

100歩譲って、仮に彼にプロとしての限界が
やってきたとしても、「中退だから」その後の人生を
生きていけないわけではないだろう。
全く何のマイナスにもならないと思う。
むしろ、プラスだ。
多くの人にとって価値ある「高校卒業」が
重要でないということは、
常人ではないという証しやからな。

こんな風に過剰に反応するのは、
専門学校に1年通って「ここは、
自分のいる所じゃない、中退しよう」と
思ったのに「卒業だけはしときなさい」という
親の言葉に従った自分のふがいなさが
根っこにあるような気がする。

あれ?
なんか昨日 書いたことと似てきたぞ。


ところで、何かのイベントで
「将棋の神様に何をお願いしたい?」という
質問された藤井聡太二冠。
他の棋士が「強くして欲しい」
「全ての対局を勝ちにして欲しい」などと
答える中、彼の答えはあまりに素晴らし過ぎる。

「将棋の神様がいるなら、お手合わせ願いたい」

フジイ!
高校なんか、やめちまえ!



あ、やめたのね。





2021.2.23

関内寄席
一之輔 わさび 小痴楽 三人会




昨年の2月以来、一年ぶりの落語会。
関内ホールの客席は、1000席以上あるのだけど
新型コロナ感染予防のため、一席ずつ開けての
販売なので、実際は500人ほどの入りだ。
主催者や出演者には、厳しい状況が
続いている。

両隣に人が座っていないと
とてもゆったりした気分で、観られる。
これに慣れると、全席に座るようになると
新たなストレスが生まれそうだ。

さて、1年ぶりに落語を聴いて
笑おうと思ったのに、前座が始まって間もなく
強烈な睡魔がやってきた。
午前中に用事があって、早起きしたため
睡眠不足ということもあるだろうが 参った。

結局、7〜8割は起きていられなかった。
トリの一之輔はなんとかと思ったけど、
それも途中で意識不明に・・・。

最近、こういうの増えてきたけど、
加齢と関係あるのかね。

さて、少ししか聴いてないけど落語。
小痴楽は、落語にハマって間もなく、
2014年に知った噺家の一人で、
当時はまだ二つ目だったけど、印象に残った。
今では、真打に昇進し、一之輔と
並んで会をできるほどになったんやな。
久しぶりに観たけど、ええ感じだった。

わさびについては、ほとんど聴けていない。

一之輔の高座は、1年数カ月ぶりだったのだけど、
ずい分と落ち付いてきた感じ受けた。

次回は、睡眠を十分にとって臨みたい。


[ 演 目 ]
「元犬」 春風亭与いち(前座)
「五目講釈」 柳家わさび
〜 仲入り 〜
「蔵前駕籠」 柳亭小痴楽
「味噌蔵」 春風亭一之輔

@ 関内ホール大ホール





2021.2.24

安野光雅

先日、テレビを点けたら、
NHK の日曜美術館という番組で
安野光雅さんという画家の特集を放送していた。

私は、安野さんのことを知らなかったが、
その細かい画風にとても惹かれた。
番組を観終えてから、調べると
1926年生まれの安野さんは、
昨年12月24日に94歳で亡くなっていた。
1926年は、元号が大正から昭和に変わった年。
12月25日に昭和になったので、
大正生まれだったわけだ。

国際的にも評価を受けていた人で、
受賞も多い。
番組では、実際に絵を描いているシーンも
映っていたが、その絵は緻密でありながら、
不思議と緩さもある。

早速、絵本を買ってみた。
「旅の絵本 VIII」に描かれた日本の風景は、
どこか懐かしく、コミカルな面もあり、
飽きさせない。
ストーリーがあるようで、ないような、
不思議な絵本。
季節ごとの彩も心を和ませるし、癒される。

巻末には、原子力発電の問題に触れらており、
描かれた風景は、電気がほとんどなかった時代だと
説明があった。
電気が普及して、ずい分便利になった。
でも、電気がなかった時代が、
不幸せだったわけではないんだな。



京都の丹後に安野光雅館
島根県津和野町に安野光雅美術館がある。
どちらも行ってみたい。





2021.2.26

そこに愛はあるんか?

昨年5月の終わりに
「厚生労働省 職業安定局雇用保険課」から
1通の郵便を受け取った。
その時のエントリー

過去に失業保険の計算が間違って
少なく給付されたため
追加給付が行われるというお知らせで、
平成17年に失業保険を受給したことがある
私はその対象だったのだった。

しばらくは覚えていたけど、
一向に入金されないので、
私は対象ではなかったのだろうと、
半ば忘れかけていたら、
ついに入金があった。

その金額、なんと!

13円 !



そのお知らせには「一人当たりの平均では
1,300円程度(総額であり、1日当たりの
金額ではありません)と見込んでいます」とあり、
私は受給期間が短かったこともあり
せいぜい数百円だろうと思っていたけど、
まさか13円とはね。
振込手数料の方が高いやん。





2021.2.28

写真家 ドアノー / 音楽 / パリ
Robert Doisneau La Musique Paris




渋谷 Bunkamura The Museum で開催中の
「写真家 ドアノー / 音楽 / パリ」という
写真展に行ってきた。

フランス人写真家のロベール・ドアノーの
写真の中から、パリで撮影された、
音楽にまつわる写真、約200点からなる展覧会だ。

ドアノーに関しては、小さな写真展に行ったり、
写真集を買ったり、ドキュメンタリー映画を観たり
してきたが、本格的な写真展は、初めて。

ドアノーは、作品を撮る、というタイプではなく、
そのほとんどが、発注があって撮影した、
いわば商業写真なのだという。
そのことと関係あるのかどうか分からないけど、
一部に奇をてらった印象を受けるものや、
作り込まれた感じがするものもある。
個人的には、たとえそうであっても、
そう感じさせない写真の方が好きだな。
有名な「パリ市庁舎前のキス」などは、
偶然こんな写真撮れるわけないやろ、と
言われるかもしれないけど、
偶然撮れてしまったような感じもあって好きだな。

今日の1枚は、1947年に撮られた
ジュリエット・グレコ(歌手)。



ポスターで観たときは、何とも思わなかったけど、
なんか良かったなぁ。
この写真が、ポスターに選ばれたわけが
なんとなくわかったような気がした。


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2016.5.15 ロベール・ドアノー 写真展
2016.9.13 パリ・ドアノー ロベール・ドアノー写真集
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