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つつみしんやのひとりごと 2012年 1月
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2012.1.2

あけましておめでとうございます。

本年もこの 「ひとりごと」 を宜しくお願いします。



お正月

大晦日から今日まで、二泊三日で京都に行ってきた。

昨年から、正月は大阪の実家に帰らずに、

京都の旅館で両親、姉家族と過ごすことにしたのだ。

旅館は昨年同様、聖護院 御殿荘。

昨年は、2日〜4日の滞在だった。

というのは、一昨年の夏ごろ、予約をしようとしたら、

元旦はすでに満室だったのだ。

今年は、昨年の正月に予約をして帰ったので、

大晦日からの宿泊ができた。

両親とも高齢で、この数年は毎年、

(来年のお正月はどうなるか分からない) と

思っているが、ありがたいことに本年も一緒に新年を

迎えることができた。

来年もそうありますように。

では、お正月の作品を紹介。







この2枚は、元旦の24時前の京阪、神宮丸田町駅のホーム。

大晦日なら、人がたくさんいたのかも知れないが、

元旦の深夜は、驚くほど人が少ない。

神宮丸田町というのが、元々混んでいない駅なのかも知れないが。


次の写真は、車内。

ご覧の通り、無人でちょっと不気味でさえある。




そして最後は、旅館のロビーで駅伝を真剣に見入る妻だ。







2012.1.4

年末年始に映画を3本鑑賞した。

大晦日に

『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』。

2日に

『ワイルド7』 と 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 の

合計 3本だ。

『山本五十六』 以外は、特に観たかったわけではないが、

時間の都合で選んだものだ。

そういう選び方をしても、希に素晴らしい作品に

当たることもあるが、今回はどうっだったのか、

以下をお読みください。




ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

トム・クルーズ主演の 『ミッション:インポッシブル』 シリーズ。

前作 (2006年) も映画館で鑑賞したのだが、

最近は年を取ったのか、あんまりこの手の作品に

興味がなくなった。

大晦日、時間が空いてちょうど観られる作品が

本作だったので観ることに。

感想は、それなりにドキドキハラハラ面白かったけど、

テンポが速すぎて、内容がよく分からなかった。

悪者は、なんでミサイルを飛ばしたいのか、

悪者の誰と誰がどういう関係なのか、など。

それにしても、トム・クルーズは、よくやるなあ。

ドバイの高層ビルでのシーンは、

本人がスタントを行っている (らしい)。

とても私と同じ年 (49歳) とは思えない。

CG が発達した今となっては、どんなシーンを

見せられても、あんまりビックリしなくなったけど、

実写と言われると、「へぇ〜」 って感じ。

最後に トム・クルーズ の妻役の ミシェル・モナハン が

チラリと登場する。

先日観た 『ミッション:8ミニッツ』 (おお!ミッションつながり) で、

彼女のにわかファンになってしまった私は、ちょっとうれしかった。

(MI 前作にも ミシェル・モナハン が出演していたのだが、

あまり印象に残っていない。)


★★★▲☆




ワイルド7

原作は、望月三起也作の漫画。

1969年から10年間、少年キングに連載された。

小学生のときに何度か目にしたことは

覚えているが、真剣に読んだことはない。

今まで、テレビ・ドラマやアニメになった上、

今回の映画化なので、根強い人気があるということなのだろう。

主演は、瑛太。

他に 中井貴一、椎名桔平、宇梶剛士、深田恭子らが出演。

漫画で読んだら 面白かったのかも知れないが、

実写で観ると あまりに荒唐無稽で、突っ込みどころ満載。


★★▲☆☆




聯合艦隊司令長官 山本五十六

日本の歴史をもっと知らなあかんなぁ、と思った。

山本五十六の存在はもちろん、有名な山本五十六語録のひとつ、

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば

人は動かじ」 は、若い頃、誰かに教えられ、知っていた。

今回、改めて調べてみると、この言葉は、

上杉鷹山の 「してみせて 言って聞かせて させてみる」 から

影響を受けているとされている。

それは さておき (上記の言葉は映画に関係ありません)、

本作、出演者が、

役所広司、柄本明、柳葉敏郎、吉田栄作、阿部寛、

椎名桔平、伊武雅刀、玉木宏、香川照之、五十嵐隼士

田中麗奈、原田美枝子、宮本信子 等々、超豪華。

軍艦や飛行機も、昔の日本映画のようにちゃちではなく、

迫力がある。

しかし、作品全体の感想は、やや淡白な印象を受けた。

山本五十六の司令官、リーダーとしての魅力は、

描かれているように思う。

だが、大人物であっただけに、人間 五十六の

苦悩が、あまり表現されていないからかもしれない。

いや、表現されていないわけではない。

家族との食事の場面、妻に明治天皇からの贈り物を

手渡す場面、作戦遂行中に黙々と将棋を打つ場面などに、

彼の苦悩は、非常に控えめに描かれている。


冒頭に 「日本の歴史をもっと知らなあかんなぁ、と思った」 と

書いたのは、五十六が戦争に反対であったこと、

そして彼は、戦争を早期に終わらせることだけを考え、

戦争をしていたことを、今回初めて知ったからだ。

あの真珠湾攻撃でさえ、そのための作戦だった。

(そのまま全部信じるのは危険だが。)


これは、偏った見方かもしれないが、

戦死する前夜、飲めない酒を飲んだり、

護衛を増やすという部下の進言を拒んだりしたのを見ると、

自分の戦死を知っていたんじゃないか、

自分の力では、この戦争を終わらせることができないと、

思ってたんじゃないか、と思った。


本作は、反戦映画という感じがしないのは、

たぶん、五十六に焦点を当てて描かれたからだろう。

だが、現代人が学ぶべきことは随所に見られる。

残念だったのは、五十六の死を いささか美化しているように

感じだことだ。


★★★★☆





2012.1.6

永遠の僕たち

予告編を観て気になっていた映画 『永遠の僕たち』 を

観てきた。

エンドロールで "Memory of Dennis Hopper" と出てきたので、

(なんでかな?) と思っていたら、

主演の青年 (ヘンリー・ホッパー) は、デニス・ホッパーの息子だった。

(デニスは、一昨年74歳で死去。)


物語は、イーノック (ヘンリー・ホッパー) が、

癌で余命3ヶ月のアナベル (ミア・ワシコウスカ) に

出会うところから始まる。

イーノックが他人の葬式に参列する訳も、

高校に通っていない訳も徐々に明かされていく。

前半、驚いたのは2人の 「死」 への向き合い方だった。

あまりにも、死ぬことをさらりと日常的に描いているように

感じたからだ。

死が近づいてくることを、ただ、受け入れているかのように

見えるアナベル。

そのことを打ち明けられても、ショックを受けた風でもなく、

「準備を手伝うよ」 と言うイーノック。

悲観的でもなく、深刻でもなく、お涙頂戴風でもなく、

淡々と物語は進んでいく。

でも、本当にその日が近づいてくると、

やはり、イーノックの心は乱れる。

しかし、ラストはさわやかに締めくくられる。

ちょっと、物足りない感じがしたが、

鑑賞後、人のレビューを読んでみて、(なるほどそういうことか) と

自分の理解力と想像力のなさを 感じたしだい。


加瀬亮が、イーノックにしか見えない、神風特攻隊の

幽霊役で出演している。

これが良い。

英語も結構、上手い。


途中、(死期が近い病人が、そんなに元気に

遊びまわれるのか) と、突っ込みたくなったシーンがあったが、

本作は 幽霊 も出てくるし、ある意味、ファンタジーだから

いいのかな。


監督は 『ミルク』 のガス・ヴァン・サント。

原題 『RESTLESS』 (落ち着かない) に反して、

落ち着いた静かな、文学的作品。

死を扱っているが、暗くも重くもない。


★★★▲☆





2012.1.7

ダイエット 中間報告−4

久しぶりのダイエット報告だ。

昨年 5〜6月には、時々80キロを超えていた私の体重。

6月の中旬に始めたダイエットの目標は、

昨年内に65キロ (15キロ減) だった。

とにかく一度、65.0キロを切れば、目標達成で、

その後わずかにリバウンドしても、67〜68キロに

落ち着くであろうというのが、私の目論見であった。

結果、12月20日に 66.0キロ というのが記録で、

65.0キロには及ばなかった。

まあ、言い訳は山ほどあるが、言うまい。

妻の 「(そんな目標は) 絶対無理!」 という言葉が

私のやる気に火を点け、「ほな、(金) 賭けるか!?」 と

勝負に出たのだが、結局、私の負けだ。

潔く認めよう。

考えてみると不思議なのだが、この賭けのルールは、

私が目標を達成すれば、妻からお金をもらうことに

なっていたが、達成しなくても私は彼女に払うということには、

なぜか なっていない。

あ、こんなこと書くと そのことに気付いていなかった妻が、

何か言い出すかもしれないな。

くわばら、くわばら。


66.0キロ まで行ったのだから、もうええじゃないか、という気も

しないではないが、どうしても 一度は 65.0キロを達成したいので、

もう少しの間、減量に取り組むことにした。

12月20日頃の1週間の平均体重が、66.5キロだったのだが、

この1週間の平均体重は、67.8キロと、やや増え気味だ。

12月24日からの3泊4日の沖縄旅行中、

全く気にせず、お腹一杯食べたので、3キロぐらい増えただろうと

覚悟して帰ってきたのだが、驚いたことに、旅行に行く日の朝と

帰ってきた翌朝の体重は、300グラムしか変わらなかった。

(24日朝が 67.2キロ、28日朝が 67.5キロ。)

これは、どうも、10月のあの9日間の酵素ファスティングの

効果のようだ。

つまり、代謝がよくなっていて、体重が増えにくくなっていると

いうことらしい。

で、油断していたら、68キロを超えてしまった。

いかんいかん、ということで、1月中になんとか、

65キロを達成したいが、あと3週間ほどなので、

微妙かな。


ダイエットの成功には、グラフは必須。

これは、この半年間の体重グラフ。


クリックで拡大


今でも、12〜13キロは痩せたわけで、

何人かに 「スゴイ」 と言われたけど、

当の本人は、あんまり辛くなかったので

スゴイとは思ってない。

これ、何かに似てると思ったら、

タバコが中々やめられなかった頃、

(やめたらスゴイやろな) と思っていて、

実際にやめることができたら、全然スゴクなかったのに

似ている。

やれないときには、スゴイことに見えていても、

やれてしまうと、スゴクない自分がやれてしまったわけだから、

スゴイと思えない、というわけだな。





2012.1.8

2011年のベスト

年末に余裕がなかったので、今さらだが、

2011年の映画とライヴを振り返りたい。

まず、映画。

昨年は、43本を映画館で鑑賞。

私のベスト5は、これだ。(順位は付けがたいので観た順)

1.『阪急電車 片道15分の奇跡』
2.『127時間』
3.『人生、ここにあり!』
4.『英国王のスピーチ』
5.『マネーボール』

この5本、並べてみるとあることに気付く。

『阪急電車 〜 』 を除く4本が、

実話に基づいている映画なのだ。

「事実は小説より奇なり」 というが正に。

そして、その4本には、人間の素晴らしさである 「勇気」 「希望」

「尊厳」 「気高さ」 「信念」 「コミットメント」 「愛」 などが、

散りばめられている。

ご覧でない方には、是非お薦めしたい。

次点は、『ミッション:8ミニッツ』、

残念賞 (ワースト) は、『手塚治虫のブッダ』 だな。

これは、製作陣に 「ほんまにこれでええと思てんの?」 と

訊いてみたい1本だった。


今年は、うれしいことがある。

あと7ヶ月ほどで、私は50歳になるのだが、

そうなると、「夫婦50割引」 が利用できるのだ。

「夫婦50割引」 は、夫婦のどちらかが50才以上なら、

映画の料金が夫婦で 2000円になるというもの。

2004年からの3年間のキャンペーンだったが、好評だったので、

今では 多くの劇場で恒常的なサービスとして実施されている。

夫婦で観に行った時だけに限られるが、

昨年でいえば、43本中 約半分は、妻と観に行ったので、

それらが、2人で2000円で観られるようになるというわけだ。


さて、次はライヴ、コンサートのベスト5。

観に行ったのは35本。

こちらは、強く印象に残っている順に。

1.上原ひろみ ソロ・ピアノ
  4月13日 @Cotton Club

  地震から約ひと月後、急遽決まったライヴ。
  魂を揺さぶられるような演奏だった。

2.上原ひろみ The Trio Project (feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)
  9月3日 東京JAZZ @東京国際フォーラム・ホールA
  12月3日 @東京国際フォーラム・ホールA
  12月4日 @東京国際フォーラム・ホールA

  贅沢にも3度も鑑賞。
  こんなに聴きたいと思ったピアニストは初めてだ。

3.ギラ・ジルカ (vo) 矢幅歩 (vo) 竹中俊二 (gt) 北村嘉一郎 (vo per.)
  7月2日 @BODY&SOUL

  「こんなに楽しいライヴも珍しい」 と思うぐらい、楽しかった。

4.Janis Ian
  1月29日 @Billboard Live東京

  ファンというわけでもないのだが、感動してしまった。

5.Kurt Rosenwinkl Trio
  2月6日 @PIT INN

  カートは、9月29日にも観たのだが、2月の方が、
  断然良かった。


まだまだ良かったライヴあるのに、ベスト5まで いってしもた。

他に良かったのは、Lee Ritenour & Mike Stern、EAGLES、

Martin Taylor & Ulf Wakenius、DMS (featuring George Duke,

Marcus Miller, David Sanborn)、高中正義、Johnny A.、

井上銘、渡辺香津美&大西順子、Michel Camilo & Tomatito、

Jaco Pastorius Big Band、Oz Noy,Will Lee & Keith Carlock、など。

ところで、昨年は、複数回 観たアーティストが多かった。

Lee Ritenour & Mike Stern が3回、

DMS、Char、高中正義、Kurt Rosenwinkl が、それぞれ2回。

そして、上原ひろみを4回も観ているので、

一番多く観たアーティストは、上原かというと実はそうではない。

一番多く観たアーティストは、ドラマーのサイモン・フィリップス。

上原ひろみ The Trio Project での 3回のほかに、

2月に Lee Ritenour & Mike Stern のライヴで 2回、

9月に TOTO で1回、と合計6回も彼のドラムを生で体験したのだ。

その 3組の音楽性の違いも面白い。


今年もいっぱい良い映画と音楽に出会えますように!





2012.1.8

ステキな金縛り

三谷幸喜監督・脚本の映画 『ステキな金縛り』 を観てきた。

三谷作品は、3年前の前作 『ザ・マジックアワー』 が、

結構面白かったので、本作も観たいと思っていたのだが、

昨年10月29日封切なので、公開からもうふた月以上

経ってしまった。

抱腹絶倒とまでは、いかないがそこそこ面白かった。

「笑い」 という意味では 『ザ・マジックアワー』 の方が、

笑ったかな。

主演は、深津絵里、西田敏行。

脇に中井貴一、阿部寛。

彼らは物語の中心人物だが、チョイ役で

唐沢寿明、佐藤浩市、生瀬勝久、小日向文世、

市村正親、草なぎ剛、竹内結子、浅野忠信、

戸田恵子、深田恭子、篠原涼子らが出演している。

なんとまあ贅沢な。

大泉洋 にいたっては、エンドロールの時の写真だけの登場だ。

「なぜ有名な俳優たちを集め、撮影できるのですか?」 との質問に

三谷監督は、「僕が頼んでいるわけでなく、皆さんが 『出たい、

出たい』 と言っているから仕方なく出してあげています (笑)」 と

冗談で答えていた記事を読んだが、実際、どうやって

こんな人たちを集めるのだろうか。

まあ、役者が豪華なら良い映画を撮れるわけではないので、

作品の質とは関係ないかもしれないが、話題性はあるよな。

物語は、深津絵里演じる弁護士が、殺人事件の証人に、

落ち武者の幽霊 (西田敏行) を召喚するという、

法廷もののコメディ。

コメディとしてだけではなく、法廷ものの面白さも楽しめる。

140分を長く感じさせないテンポの良さは素晴らしい。

中井貴一が良かった。


★★★★☆





2012.1.9

映画について

年間40〜50本、劇場で映画を観るので、

映画は私の趣味の1つだと言える。

だからというわけではないが、公開されている映画は、

大体知っているつもりでいる。

ところが、全然聞いたこともない作品も中にはある。

例えば 今日観てきた 『大鹿村騒動記』 と

『デンデラ』 の2本だ。

『大鹿村騒動記』 は、昨年7月16日の封切、

『デンデラ』 は、昨年6月25日の封切で、ともに日本映画だ。

4、5日前、この連休中に観る映画を探していて、

発見したのだが、(どうして 知らなかったのだろうか) と思うほど、

2本とも メジャーな役者さんたちが出演している。

考えてみると、私の映画の主な情報源は、

劇場で観る予告編だ。

それ以外は、テレビCM、たまに 雑誌、ポスターからというのもある。

劇場に置かれているチラシで知ることもあるが、

あまりに数が多いので、全部は覚えていられなくて、

やはり予告編を観たものが印象に残ることになる。

というわけで、この2本も (予告編を観ていないことは、

間違いないけど) 本当にタイトルさえ目にしたことが

ないのかどうかは分からない。

『大鹿村騒動記』 は、原田芳雄の遺作となったので、

彼が亡くなった時にニュースでタイトルを聞いたはずだが、

記憶に残っていなかった。

派手にコマーシャルをしている作品が良いとは限らないので、

これからはもう少し、アンテナを研ぎ澄ましていようと思う。




大鹿村騒動記

先に書いたとおり、原田芳雄の遺作となった。

彼は、この映画の公開 3日後に亡くなった。

主役の原田以外に、岸部一徳、大楠道代、佐藤浩市、

松たか子、石橋蓮司、三國連太郎、 瑛太 ら。

スゴイ、面子やな。

長野県大鹿村で、300年以上前から伝わる村歌舞伎を

題材にした人間ドラマ。

風祭 善 (原田芳雄) のところへ、18年前、駆け落ちした妻・貴子

(大楠道代) と 幼なじみの治 (岸部一徳) が帰ってくる。

貴子が脳の病気で記憶を失い、もう自分では面倒を見切れないので、

返しに来たと、治は言う。

その設定だけで、面白そうだ。

しかも、幼なじみの妻を奪った男が、岸部一徳、

幼なじみに妻を奪われた男が、原田芳雄だ。

面白くないわけがない。

途中、妻の貴子は記憶を取り戻し・・・・、てな 人情喜劇。

結構 笑える。

岸部一徳はいいなぁ。

寝言を言うシーンがあるが、最高だ。

そして、歌舞伎のセリフ 「仇も恨みも、これまでこれまで」 が

印象的。


映画の中で原田芳雄は、癌とは思えぬほど、元気そう。

71歳没は、早すぎるけど、こんな仕事して死ねたら、

幸せだったろうな、と思える作品。

いや、まだまだやりたかったか。

瑛太 が歌舞伎の解説役のように説明をしてくれるのだが、

日本史に疎い私は、あんまりよく分からなかった。

歌舞伎のストーリーが、分かればもっと楽しめたに違いない。

あの役で、佐藤浩市、松たか子、三國連太郎、 瑛太は、

贅沢やな。

ちょっと、三谷幸喜的。


★★★★☆




デンデラ

これまた、出演陣が豪華。

主演・浅丘ルリ子のほかに、草笛光子、賠償美津子、

山本陽子ら。

女性は70歳になると、姥捨て山に捨てられるという

貧しい山村の物語。

斎藤カユ (浅丘ルリ子) も村の掟に則り、捨てられる。

これで、極楽浄土へ行けると信じながら倒れるが、

目が覚めると、先に捨てられた老女たちに助けられていた。

彼女らは、捨てられた後も雪の山中で村を作り、

助け合いながら、生き延びていたのだ。

生きているのは、70歳から100歳の老女たち50人。

ま、フィクションといえばそれまでだが、

ちょっと現実的ではないな。

お婆ちゃんたち元気すぎるし。

何にも持たずに捨てられたのに、色んなもの揃ってるし。

田舎で苦労して捨てられた老婆にしては、浅丘ルリ子など

しわがなさ過ぎるし。

女優さんて、きれいに年取ってるから、こういう物語のとき、

不利やな。

まず、メイクをもっと本格的にしてほしかったな。

草笛光子は、100歳の役やったけど、100歳にしては

若すぎる。

しかも、ややぽっちゃりしてる人もおったからな。

あの環境で、ぽっちゃりはないやろ。

そういう突っ込みは、おいといて、

物語としては、結局、何が言いたかったのか分からんかった。

でも、雪の中 (山形らしい) の撮影は、大変だったろうな。

もしかしたら、原作は深いのかな?


★★☆☆☆





2012.1.11

ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと
手を組んだら


ラーメン店 1500店以上の経営に携わってきた

経営コンサルタントが書いた本。

一時は繁盛店だったラーメン店の立直しを通じて、

飲食店の集客&売上アップを導く方法を説いている。

小説仕立てなのが、はじめのうちは気になったが、

専門的なことを、誰にでも読みやすく分かりやすく

書くことには、成功している。

タイトルと表紙は、好みの分かれるところだろうが、

内容は 大変分かりやすく、興味深い。


日本人の物作りの力は素晴らしい。

だが、高品質なものが必ずしも売れているわけではない。

それを著者は、日本人の 「謙虚さ」 「奥ゆかしさ」

「品質を極める姿勢」 が裏目に出ているじゃないか、と書いている。

多くの職人さんが、「モノが良ければ売れる」 「美味けりゃ売れる」 と

思っているが、現実には大しておいしくないラーメン店に

行列が出来ていたりする。

「美味しい」 は、売れるための1つの条件にしか過ぎない。

では、他に何が必要か?


私は、パン屋の運営に少なからず関係していて、

いつも、「こんなに美味しいんだから、もっと売れてもいいのに」 と

思っていたので、この本は大変勉強になった。


ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら
木村 康宏 (著)






2012.1.12

奥田 弦

テレビにも何度か出演したようなので、

ご存知の方もいるだろう。

9才の天才ジャズピアニスト、奥田弦君の紹介。

3才でおもちゃのピアノで遊びはじめたらしいが、

両親が音楽家とかそういうわけではないようだ。

モーツァルトが5歳で作曲したと聞き、

「僕も5歳で」 と作曲も始めたという。

驚くのは、ピアノを習ったのは 3ヶ月だけで、

あとは全て自己流だということ。

これは、天才としか言いようがないな。


チェケラウト!
 ↓
7歳のときの演奏 Take The A Train

8歳のときの演奏 HYMN TO FREEDOM

9歳でCDデビュー!







2012.1.14

Groove Pockets

2012年、初めてのライヴは、「Groove Pockets」。

メンバーは、この人たち。

永田ジョージ (keys)
MaL (Breath)
Kubota (gt)

Groove Pockets」 は、キーボードの永田ジョージが中心になって

色々なミュージシャンとコラボする、ライヴ・プロジェクトらしい。

私は、昨年 ヴォイス・パーカッション (上には「Breath」 と表記) の

マルさんと共演の機会があり、めちゃくちゃ楽しかったので、

月イチで bar dAZE でライヴをやっている彼を

(一度、観なきゃ) と思っていたのだ。

キーボードの永田ジョージは、演奏する笑顔がとてもさわやか。

ギターのクボタは、「Jill-Decoy association」というバンドの

ギタリスト。

私は、その 「Jill-Decoy association (略して ジルデコ)」 を

知らなかったが、結構な人気らしい。

ギブソンの珍しいタイプのセミアコ・ギターは、とても甘いトーンで、

テクニックもあり、フレイズもツボを得た演奏で好印象だった。

マルさんは、やっぱり気持ちの良いリズム。

ヴォイス・パーカッションをナマで聴いたことのない友人と

行ったのだが、とても驚き、感動していた。

あの中に入ってギターを弾きたいと思ったが、

私のテクとセンスでは、あかんな〜。




It’s a small world!

「世間は狭い」 というが、ビックリするようなことがあった。

今日、原宿 bar dAZE へライヴを観に行ったときのこと。

私は、友人の K と、久しぶりに会う N さん と

N さんの知り合いの M さん (私は初対面) と

同じテーブルについた。

ライヴの1部が終わって、話していると、

「しんちゃん!」 と突然、声をかけてきた人がいた。

2年前、あるセミナーで知り合った T さんだった。

そんなところで、会うなんて思ってなかったので、

ちょっとビックリだった。

T さんは、キーボードの永田さんの知り合いだったようだ。

その時点で、私とマルさんが知り合いで、マルさんが共演している

永田さんと T さんが知り合いで、T さんと私が知り合いという風に

つながった。

しばらくすると、T さんが 手招きするので近寄っていくと、

「ねえ、しんちゃんの隣の人、まさか M さんじゃないよね?」

というので、

「えっ? M さんやで。知ってるの?」 と答えた。

聞くと、T さんの奥さんの知り合いだという。

その奥さんも 来ていたので、M さんと T さんの奥さんは、

10年ぶりの再会を喜ぶこととなった。

え〜っと、私と T さんが知り合いで、T さんの奥さんと M さんが

知り合いで、 M さんと N さんが 知り合いで、N さんと私が

知り合い。

この2つのつながりが 今日、同時にその場に居合わせた。

こんなこと、そうそうないでしょ。


 マル←→永田
 ↑      ↑
 ↓      ↓
  ←→  
 ↑      ↑
 |      ↓
 |    奥さん
 |      ↑
 ↓      ↓
  ←→  





2012.1.15

土光敏夫

今朝、たまたまテレビで、土光敏夫という人について観た。

出かける準備をしながらだったので、

ゆっくりは観られなかったが、その土光さんのこの言葉が、

印象に残った。


 できないのは能力の限界だからではない。
 執念が欠如しているのだ 。



私は知らなかったが、土光敏夫 (1896〜1988年)という人は、

東芝の社長も務めた日本のエンジニア、実業家、財界人。

国鉄の民営化などに尽力された方らしい。

「土光敏夫 名言」 と検索するといっぱい出てくるよ。





2012.1.17

SPAIN

しばたはつみ と言えば、『マイ・ラグジュアリー・ナイト』。

1977年のヒット曲で、作詞曲は、来生姉弟。

彼女には、歌謡曲というイメージがあったが、

たまたま、彼女の歌う 『SPAIN』 を発見した。

これがめちゃくちゃゴキゲンだ。
  ↓
しばたはつみ SPAIN


たぶん、90年代のテレビ番組、渡辺香津美の

「夢の乱入者」 だと思われるが、YouTubeってスゴイよな。

今さらだけど。

誰のソロより、しばたはつみのスキャットがスゴイ。

歌いながら、清水さん (ベース) に絡んでいく姿は、

夢に出てきそうなほど、強烈。

(わぁ、しばたはつみってこんなん歌うんや−。

ライヴやってたら、観に行きたいな) と検索してみたら、

なんと、2010年3月に亡くなっていた。

57歳。

若いなぁ。

そういえば、そんなニュースを読んだような気もする・・・。

惜しいなぁ。





2012.1.18

猿の惑星 創世記 (ジェネシス)

子供の頃、テレビで観た映画 『猿の惑星』 のラストの

インパクトの強さは、今でもはっきりと覚えているぐらい、

強烈だった。

チャールトン・へストンの驚きは、そのまま子供心の

私の驚きで、もう、どうしてよいか分からなくなったほど、

衝撃的だった。

『猿の惑星 創世記 (ジェネシス)』 は、その 『猿の惑星』 の

起源を描いた作品。

なるほど、こうして人間社会は滅び、猿が地球を

支配することになるのか、と納得。

人類への警告と皮肉と言われるのもよく分かる内容。

人間の果てしない欲望は、いつか人類を滅ぼすのかも

知れない。

猿の表情や動きが素晴らしく、気持ちがめちゃくちゃ良く分かる。

まず、その映画製作の技術の進歩に感心させられる。

そして、不覚にも、後半のあるシーンでは、うるっと来てしまった。

主演は、『127時間』 のジェームズ・フランコ。

続編が、あるのだろうか。


★★★★☆





2012.1.19

Marketplace

アマゾンには、マーケットプライスというのがあって、

アマゾン以外の業者も商品を売りに出している。

先日、購入したCDは、なんとロンドンの業者が出品しており、

今日、ロンドンからのエアーメイルで届いた。

と言っても、日本のアマゾンのサイト内のことなので、

全部日本語での手続きだ。

CDが933円で、ロンドンからの送料が340円。

合計 1,273円。

そのCD、日本でも入手可能なのだが、

ロンドンから送ってもらった方が、安いということが

起こっている。

ロンドンからの送料が340円て、おもろいなぁ。

うちから渋谷へ買い物に行っても、往復で540円かかるで。

スゴイ時代。

世界は近くなった。





2012.1.21

難しいねぇ

この 「ひとりごと」 にも時々登場する 2歳4ヶ月のヒカル君。

最近は、色々しゃべるようになって面白い。

「お母さんのおっぱい、ブルンブルン」 などと言う。

一体、誰が教えているのだろう。

「ヒカルのおちんちん、どんなん?」 と訊いてみた。

すると、

「むつかしいねぇ、しんちゃん」 だって。




17歳

17歳の頃って、どんなんだった?

高校2〜3年。

一番、多感な時期。

いろいろ、人生の初体験の多い時期。

あんなことも、こんなこともあの頃、初体験したのだ。

さて、渡辺香津美 (ジャズ・ギタリスト) が、

17歳の高校生のときに録音したデビュー・アルバムが、

復刻、最近 CDで再発された。

渡辺香津美 は、現在、58歳。

41年前の1971年の録音だ。

17歳で、デビュー。

この時、ギターを始めて3年、ジャズを弾き出して

1年というからぶっ飛びだ。

確かに、ちょっと甘いところも否めないが、

今聴いても やっぱりスゴイ。

ジャケットの写真は、レコード会社の大人が選んだのか、

もしかして、17歳の本人だったりして・・・。


 Infinite 渡辺香津美





2012.1.22

今日は、三軒茶屋中央劇場にて、

シリアスな2本の映画を鑑賞。



未来を生きる君たちへ

哲学的な映画だった。

デンマーク&スウェーデンの合作。

「暴力と報復」 をテーマにしているが、

「報復は結局 自分を傷つける」 というそんな分かりきった

テーマだけには収まらない、とても考えさせられる作品。

暴力は憎しみを生み、憎しみは暴力を生む。

だから、どこかでその連鎖を断ち切らなければならない。

しかし、こんな場面に遭遇したら、あなたならどうする?

そんな問いかけの連続。

暴力は、暴力で制するしかないのか?

暴力を振るわれても、何もせず黙っていることができるのか?

暴力を振るう悪人が助けを求めてきたら救うのか?

復讐する人を止めることができるのか?

などなど。


原題 「HAEVNEN」 は、「復讐」 という意味らしい。

邦題の 「未来を生きる君たちへ」 というのは、どうなんだろう。

子供に託す前に大人が考えなあかんやろな。

昨年、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞で

外国語映画賞をダブル受賞。

日本では、2011年8月13日公開。

少年役の2人が素晴らしかった。


★★★★☆




ミラル

こちらは、フランス・イスラエル・イタリア・インド合作。

やはり、昨年の8月公開。

パレスチナ人ジャーナリストの実話を基にした作品。

実話と聞くと、重みが増す。

イスラエルとパレスチナの歴史を良く分かっていない

私でも充分理解できた。

個人で、“ダール・エッティフル (=孤児の家)” という学校を

創設し、3000人を超える孤児たちを引き取って

育てた人がいたということが、スゴイ。


最後にダール・エッティフルの創立者 ヒンドゥ・ホセイニ が、

ミラル (ダール・エッティフルで育った17歳) に

イタリアへ留学するように薦めるシーンが、印象的。

ヒンドゥが、ミラルに言う。

「You’re my hope」


★★★★☆





2012.1.23



東京にも 雪が降った。



写真は、夜遅くの戸越銀座駅。

まるで、白黒写真のようだが、カラーで撮影したものだ。

道は、車や人が通るので、グジュグジュだが、

線路は、人が踏み込まないのでこの通り真っ白。

2〜3cm は積もっている。

このまま降り続けば、明日の朝は、道路なんかも

真っ白だろうな。





2012.1.26

ロボジー

『スウィングガールズ』 『ハッピーフライト』 などを

撮った矢口史靖監督作品 『ロボジー』 を観てきた。

ある家電メーカーがロボットの開発をするが、

うまくいかず、発表の日に間に合わない。

開発部の3人は、ロボットの中に爺さんを入れて、

その場をしのごうとする。

なんで爺さんかというと、その爺さんがロボットのサイズに

ピッタリだったから。

ロボットの中にジイさんが入っていて、「ロボジー」。

ちなみに劇中でのロボットの名前は、「ニュー潮風」。

もちろん、喜劇で、難しいこと考えずに楽しめる映画だ。

大爆笑とまでは行かないが、結構笑えた。

そして、ラストも良い。

爺さんに扮するは、ミッキー・カーチス。

お笑いのチャンカワイ (川合正悟、 「惚れてまうやろー!」 の人) が、

結構良かった。

その他、濱田岳、 吉高由里子 らが出演。

そうそう、和久井映見 も出てた。

結構、おばちゃんになってたなぁ。

(高校生くらいの子供のいる母親役)


ひとつ苦言を呈するなら、予告編。

ロボットが公衆トイレで小便をする姿を

酔っ払いの竹中直人がもの凄い顔で見るシーンが、

予告編に使われている。

このシーンは、断じて予告編で使うべきではない。

もし、知らずにこのシーンを観たなら、こここそ、

大爆笑だったかも知れないところなのに、

予告編でばらしているから、全く笑えなかった。

もったいないな。

確かにあのシーンを見れば、多くの人が 「面白そう」 と

思うだろうが、そのために本当にお金を払って観る人が

がっかりするようじゃ、なんのための予告編か分からへんやんか。

時々、こういう予告編の作り方をしている映画に出会うが、

業界の方々は、真剣に考えて欲しいもんだ。


★★★★☆





2012.1.27

写真

再びニコンの写真教室 (ニコン・カレッジ) 全5回に

参加することにした。

今日は、その1日目。

ニコン・カレッジに参加するのは、これで4つ目だが、

色んな先生 (プロ・カメラマン) の話を聞きたいので、

毎回、違う先生のクラスに参加してきた。

今回の講師は、佐藤仁重先生。

ニューヨークを撮影した写真集も出版されている方だ。

今日は、この写真集の表紙の写真を撮ったときの

話なども聞け、面白かった。

再来週は、撮影実習。

どんな写真が撮れるかな。


ところで、昨日は仕事でパンの撮影をした。

こういう 「ブツ撮り」 は、スナップ写真より難しいと思うのだが、

少しは、上達したやろか?














2012.1.28

乱反射

貫井徳郎 著 『乱反射』 を読み終えた。

文庫本版で 599ページ とやや長編。

貫井徳郎の作品は、『空白の叫び』 に続き2つ目だ。

『空白の叫び』 は、社会派小説的だったが、

本作も社会派というか、考えさせられる題材だった。

数人の登場人物は、極めて普通の人たち。

なんでこんなに人間の内面を書けるのかなと思うほど、

心理描写がうまく、ほとんどの人の感情が分かる。

自分がその立場なら、そう思うかどうかは別としてだけど。

何気ない小さなエゴイズムの連続の先に、

ある悲しい事件が起こるという設定は、興味深い。

そして、その小さなエゴイズムのためにささいな悪事を

働いた人たちは、その事件に責任がないという理不尽さも

よく分かる。

いや、この小説ではそれがモラルに反した悪事だったから、

テーマになるのだが、これが悪事ではなく、

親切であったとしても、何か好ましくない事件の原因になりうる。

そう考えると人生は元々理不尽で、「なんでこうなったか」 などという

原因あるいは犯人探しはナンセンスなんだと思わされる。

著者のテーマからはちょっと反れるかもしれないけど。


ラストの十数ページは、涙なしでは読めなかったが、

最後の旅のエピソードはなかった方が、インパクトがあったと思う。

ただ、そうすると救いがない小説になりそうだ。

その部分を付け加えたことで、主人公夫婦の再生が

描かれ、希望を生んだ最後になっているので、

ここは、賛否のあるところだろう。

「風が吹くと桶屋が儲かる」 という言葉を

途中で思い浮かべたが、

実際の人生はそんなに簡単ではないのだな。


私には、『空白の叫び』 よりリアリティがあった。

第63回日本推理作家協会賞を受賞しているが、

これは推理小説ではなく、人間ドラマだ。


★★★★▲





2012.1.29

しあわせのパン

以前、ここでも紹介した映画 『しあわせのパン』 が

昨日、いよいよ公開されたので、早速観てきた。

原田知世と大泉洋が夫婦で、

東京から北海道に移り住み、パン・カフェを開いた。

そこにやって来る数組のお客さんとの交流の物語。

好きなところで、好きな人と、好きなことをやる。

誰もが憧れそうな生き方だが、作品にリアリティはない。

パン屋の仕事にも関わっている私は、

(一体、そのパンやコーヒー、いくらなの?)

って、何度も思ってしまった。

お勘定するシーンが一度もないのね。

客が注文していないパンや料理を出したりするから、

ますます、(どうするつもり? それ、お金もらうの?) って

思ってしまった。

まあ、ファンタジーだと思えば いいんだけど。


大泉洋は良かった。

『探偵はBARにいる』 とは、大違い。

この人、こんな静かな人も演じられるんやね。

あ、夏のエピソードに登場する東京から来た女性役の

女優さんの演技がちょっと微妙だったな。


失敗したのは、満腹で観てしまったこと。

この映画は、絶対空腹で観た方がいい。

パンや料理は、すごく美味しそうだし、

北海道の景色は美しい。

四季による違いも見所だ。

だが、ストーリーがゆるい。

観る人のコンディションによっては、

心に染みてくる作品かも知れないけど、

残念ながら、今日の私には、物足りなかった。

腹ペコで観たら、鑑賞後きっとパンを食べたくなるよ。


★★★☆☆





2012.1.30

呉 善花 講演会 - 2

一昨日 (1月28日)、呉 善花 (オ・ソンファ) 先生の

講演会に行って来た。

昨年11月に初めて聴いたのだが、凄く面白かったので

また行くことにしたのだ。

前回は、「おもてなしとホスピタリティ」 というテーマで

「日本人とは」 「日本文化とは」 を掘り下げたが、

今回のテーマは、「男と女のいる風景」 ということで、

日韓の恋愛、結婚文化の違いを通して、日本を知る機会だった。

話の内容は、「日韓、愛の幻想」 という彼女の著書に

詳しく書かれているそうだが、現在この本は、絶版だ。

新書化の話が進んでいるそうなので、近いうちに発売されるようだ。

それにしても、彼女の話は興味深い。

日本人とは何かを知ることが出来て、

そのことを誇りに思えるように話されるのだ。

今まで、こんな機会はなかったな。

彼女は、拓殖大学国際学部教授なのだが、

大学で、20〜30人の生徒が集まれば良いと始めた授業が、

人気で生徒が教室に入りきれなくなり、今では300人の教室で

2回に分けてやっているという。

彼女の話を聴くと、どうして、韓国と日本の間に

たくさんの解決しない問題があるのか、分かる。

「分かる」 と書いてしまうほど簡単な問題じゃないだろうけど。

少なくとも、近くて遠い国だと分かる。





2012.1.31

君は何者だ?

ヒカル君の弟、タイラ君 (10ヶ月) は、

日によって、仙人に見えたり、お坊さんに見えたり、

落語家に見えたりする。

そういえば、数日前は、べし(by 赤塚不二夫) に見えた。

で、今日はこんな顔をしていた。



この写真見て、タイラ君のお母さんは、言った。

「スター・ウォーズに出てくる人みたい」

ヨーダのこと?


そして、私は、この写真がなぜかダライラマに見えてしょうがない。
         ↓


いずれにしろ、タイラ君は高貴なお方に違いない。



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