2025年10月
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2025.10.5
ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ
The United States vs. Billie Holiday
アメリカ合衆国という国は、明暗の激しい国だ。
『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』
というタイトルの付いたこの映画は、
云わばアメリカの「暗」を描いた作品。
ビリー・ホリデイは1915年生まれのジャズ・シンガー。
『奇妙な果実』という彼女の有名なレパートリーがある。
「奇妙な果実」というのは、リンチの末、
ポプラの木に吊るされた黒人の死体のことで、
この曲を歌うがためにビリーは、1940年代後半
合衆国政府から睨まれてしまう。
公民権運動の黎明期であった当時、
この曲は黒人が殺されていることを人々に
思い出させ、人々を扇動すると危険視した FBI は、
ドラッグを理由に ビリー・ホリデイ の逮捕に乗り出す、
ビリー・ホリデイを演じるのは、
アンドラ・デイというシンガーなのだけど、
演技は初めてながら、オスカー主演女優賞に
ノミネートされたほど。
歌唱シーンも結構あるのだけど、音楽映画と
いうよりは、人間ドラマという印象だ。
ビリー・ホリデイの生い立ち、
なぜ彼女は ドラッグを使わずにいられなかったか、
彼女の強さと弱さ、当時の黒人差別の様子、
FBI の汚いやり方、それらをビリー・ホリデイという人の
波乱万丈な人生を通して、描いている。
1937年に黒人のリンチを禁止する法案が
審議されたが、法案は通過しなかった。
そしていまだにアメリカでは、反リンチ法案が
通過していないという事実。(2021年現在)
映画のタイトル通り、ビリーは黒人差別だけではなく、
アメリカ合衆国と闘った。
命を懸けて、唄い続けたが、
闘った相手は強くて、でか過ぎた。
ビリーは、1959に44歳という若さで亡くなった。
しかし、『奇妙な果実』は歌い継がれている。
原作は、「麻薬と人間 100年の物語─薬物への認識を
変える衝撃の真実」(ヨハン・ハリ 著)
ビリーを逮捕したことを後悔する黒人捜査官、
ジミー・フレッチャーが(ビリーの味方になってから)
連邦麻薬取締局のハリー・J・アンスリンガー長官に
向かって言う言葉が印象的だ。
憎いんでしょ。
逆境を克服し、成功した彼女が許せないんだ。
彼女は強く、美しく、
そして、黒人だから。
★★★★☆
2021年製作/131分/R15+/アメリカ
原題:The United States vs. Billie Holiday
劇場公開日:2022年2月11日
Amazon Prime Video で鑑賞
2025.10.62025.10.8
高市さんと姉ちゃん
高市さんが自民党の総裁に選ばれた。
女性が自民党の総裁になったのは
初めてだという。
女性が国家首席、首相の国は
世界に27しかないそうだ。
100以上の国で、一度も女性が
国のリーダーになったことがない。
日本もそのひとつだ。
女性が男性と比べて不当に冷遇されて
いることに関しては、改善すべきだと考える。
一方で男女平等に関しては、
女性と男性は、役割が違うとも思う。
それぞれにしかできない仕事、
それぞれに向いている仕事があるだろう。
その考え自体が、最近では時代遅れのように
言われている気がする。
確かに更新すべき古い考えもある。
でも、何もかもが男女同じようである必要は
ないのではないか、とも思う。
例えば、世界の国家主席の半数が女性に
なったとして、それが理想の世界なのか
私には分からない。
女性の国家主席が生まれない国は、
遅れているということなのか
私には分からないんだ。
高市さんのような人は、
政治家に向いているのだろうけどね。
女性が自民党の総裁になったというのに、
それを快く思っていない女性がいる。
面白いなぁ。
ところで、少し前まで、私は高市さんに
対するイメージが あまり良くなかった。
今となってはそれは何者かの意図的な
報道を繰り返し見たからのような気がする。
または、自分が何か思い込んでいたような気がする。
今も高市さんを全面的に
支持しているわけではないけど、
同じく総裁候補だったK氏よりは良いでしょう。
さて、高市さんは1961年3月7日生まれ。
昨年他界した私の姉は1960年8月生まれで
高市さんと同級生だ。
癌になり、早々に人生の幕引きをした姉。
これから益々国のために仕事をしようと
思いを語る高市さん。
寿命は、自分では選べないとしたら、
何がこれを決めるのだろうね。
先日、10月2日は姉の命日だった。
あっという間の一年で、時の流れの速さに驚いてしまう。
仏教では「一周忌」という。
私の実家では宗教がなく、
私も宗教を持たずに育った。
父の生まれは金光教の教会で、
こちらは神道なので「一年祭」と呼ぶ。
「忌まわしい」という字を使わずに
「祭り」である方が、なんとなく明るくて
姉には 良いような気がする。
2025.10.10
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」芸劇オータムセレクション
Mary Said What She Said
イザベル・ユペールの一人芝居、
『Mary Said What She Said』。
イザベル・ユペール(Isabelle Huppert)は
フランスの女優。
彼女について、というかフランスの映画界について
私は詳しくはないのだけど、2016年に観た
『アスファルト』という映画で彼女を知った。
この映画がとても良かったので、
劇場で2回観たほど。
で、その『アスファルト』に出ていた
イザベルが、一人芝居をするというので、
興味を持ったんだ。
「従妹エリザベス一世との権力闘争に敗れた
16世紀の悲劇のスコットランド女王、
メアリー・スチュアートの処刑前夜。
陰謀と策略に翻弄された数奇な一生を
振り返り、溢れ出る内面と葛藤、
そして依然として戦い続ける女王の姿を、
詩的な言葉と鮮烈な視覚演出で描き出す孤高の世界。
イザベル・ユペールの圧倒的な存在感と共に、
運命に抗い自らの言葉と意志を貫いた
一人の女性の姿が鮮やかによみがえる。
極限の演技と演出美を体感する、
唯一無二の舞台体験!」
これが、本作の説明文。
フランス語による上演で、日本語字幕があるとはいえ、
私には馴染みが超薄い、中世ヨーロッパのお話し。
イザベル・ユペールをナマで観られるので
興味を持ったものの、理解できるやろか、
ストリーについてけるやろかと不安を持ちながら
鑑賞に臨んだ。
不安は、的中した。
緞帳が上がると、イザベルが後ろ向きに立っており
シルエットだけが浮かび上がっている。
舞台には彼女以外、小道具などはなく
背景は無地で照明による演出がされている。
私はてっきり、その舞台の無地の背景に
字幕が映し出されるものと思い込んだ。
ところが、彼女が喋り出したのに、
一向に字幕が出ない。
あれ? 何か故障じゃないの?
一旦止めた方がええんちゃうの?と
思うが止まる気配はなく、台詞は進んでいく。
数十秒、もしかしたら1分以上経っていたかも知れない。
ようやく暗い会場に慣れてきた私の目は、
ステージの両サイドに電光掲示板のようなもので
字幕が表示されていることに気付いた。
しかし、演出のためからか、字が暗い。
そして、小さくて読みにくい。
イザベルの台詞は結構なスピードなので、
読みにくい字幕を読もうとするも、
読み終えぬうちに字幕はどんどん変わって行く。
それに、イザベルを見ていると字幕が読めず、
字幕を見ているとイザベルが視界から
外れるという状態。
そして、冒頭を聞き逃したためか、
聞いていたとしても同じだったか分からないが、
字幕を読めても、何の話が全く分からない。
わぁ、これはあかんわ。
何やわからんで。
参ったなぁ、と思ったがどうしようもない。
開演からたぶん5分以上か
もっと経っていたかも知れない。
突然、ステージの上部にも字幕が
表示されていることに気付いた。
なんで今まで目に入らなかったのだろうと思うが、
言ってみれば、ステージの外なんだな。
かなり視線を上に上げないと読めないんだ。
やはり字幕とイザベルを同時に
視界に入れることはできない。
字幕を読めるようにはなったものの
その時点では、話の内容は全く分からず。
全く分からない台詞の字幕を読んでいると、
突然、睡魔が…...。
90分ほどの公演で、30分以上はウトウトしていただろう。
結局、話の中身は、なんだかよく分からないままに終わった。
ただ、分かったことがある。
イザベル・ユペールの凄さと存在感。
早口言葉のような台詞を
よくもまああれだけ、間違わずに連続で、
かまずに言えるもんだ。
もし、台詞を全て理解できたなら、
相当素晴らしい芝居だったんだろうと思う。
そして、もう一つ、
演出家のロバート・ウィルソン氏について。
彼も もちろん来日の予定だったが、
今年7月31日に83歳で逝去された。
私は、演劇の世界に疎いので知らなかったが、
ロバート・ウィルソンという人は、
ニューヨーク・タイムズに「アメリカ、あるいは
世界でも最も先端的な『演劇アーティスト』」と
評された人物で、「世界の現代舞台芸術を
牽引する偉大なアーティスト」という肩書が
付くような人物だった。
始まってすぐに、音楽と照明だけの
演出の素晴らしさに気付いた。
余計なものは一切ない。
あるのは、光と影と音楽、そしてイザベルだけ。
ロバート・ウィルソン氏が、それだけ評価されて
いるのも素人の私にも分かるほどだった。
厳密には、もう一人イザベルと同じドレスを着た女性が
登場するし、椅子やスモークも使われるんだけど、
基本的に何もない。
音楽は、ルドヴィコ・エイナウディという人で、
『最強のふたり』、『三度目の殺人』(是枝裕和監督作品)、
『ファーザー』、『ノマドランド』などの映画音楽も
手がけてきた人。
原作(ダリル・ピンクニー)、演出(ロバート・ウィルソン)は
アメリカ人、出演(イザベル・ユペール)はフランス人、
音楽(ルドヴィコ・エイナウディ)はイタリア人という
国際的なチームなんだ。
一体どれだけの日本人がこの芝居を理解できたのかと
思うけれども、フランス語が分かる人や、
メアリー・スチュアートについて、詳しい人には
本当に素晴らしい芝居だったのだろうと
終演後の拍手を聞いて推測する。
ただ、いきなりスタンディング・オベイションではなく、
鳴りやまぬ拍手の中、イザベルが何度も
出て来るうちに立ち上がる人がポツポツ
増えて行ったという感じだった。
公演は、今日が初日で明後日12日まで。
明日は昼夜2回公演、明後日は1回の
合計4公演。
演出・舞台美術・照明:ロバート・ウィルソン
出演:イザベル・ユペール
作:ダリル・ピンクニー
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
@ 東京芸術劇場 プレイハウス(池袋)
Mary Said What She Said
2025.10.11
BRIAN BLADE
& THE FELLOWSHIP BAND
先日、武道館で観たノラ・ジョーンズの
コンサートでは、絶妙な歌伴のドラムを
聴かせてくれたブライアン・ブレイドの
ライヴを観てきた。
「BRIAN BLADE & THE FELLOWSHIP
BAND」という名義で、4日間8公演も
あるのにソールド・アウトという大人気。
少しだけチケットが残っていたのが
今日の1st show 。
もともと今日は、チャボ・バンドのライヴを
予約していたけれど、土曜日のため
ブライアン・ブレイドのライヴの時間が
早かったおかげで 両方観ることができた。
それぐらい、ノラ・ジョーンズのときの
ブライアン・ブレイドが良かったんだ。
ブライアンのプレイは、なんと表現すれば
良いのか言葉が見つからないのだけど
「密度が濃い」という感じ。
パワフルというのとは違って、
エネルギーがギュッと詰まっている様な演奏だ。
1曲目、ブライアンのブラシのソロで
始まったのだけど、すぐにそんな風に感じた。
そして、演奏中の表情も良い。
MC のトーンなんかも合わせて、
たぶん人格的にも素晴らしい人ではないかと想像する。
バンドは、サックスが2人とピアノ、ベース、
ドラムのクインテット。
テナーサックスとアルトサックスの
ふたりのハーモニーも良い。
アンコールでジャズには珍しい
『500 Miles』を演ったのだけど、
あのメロディを聴き入ってしまった。
[ MEMBERS ]
Brian Blade (ds)
Melvin Butler (ts,ss)
Myron Walden (as,bcl)
Jon Cowherd (p)
Roland Guerin (b)
@ Cotton Club
1st show
CHABO BAND
First appearance [リーリン&ロッキン]
今日は、久しぶりのライヴのはしご。
チャボ(仲井戸麗市)は、つい一昨日に
75歳になった。
75歳にしては、若々しい。
いくつになっても、ピュアで少年の様な
人だろうと想像する。
チャボの音楽は、洋楽の影響も
大きいはずなのに、どことなく日本の
フォークソングの匂いもする。
RCサクセションに参加する前は
「古井戸」というフォーク・デュオをやっていた。
『さなえちゃん』って曲、覚えてる?
「大学ノートの裏表紙に
さなえちゃんを書いたの」って歌詞の曲。
チャボは、ブルースを歌ってもとても日本的だ。
それが彼のオリジナリティとなり、
味となっている。
今日は、自身のソロの曲、カバー曲、
RCサクセションの曲、RCのあと 清志郎と
作った曲など、新旧取り混ぜてのセットリスト。
本編ラストの『雨あがりの夜空に』は、
グッと来たなぁ。
この曲でウルウルするなんて、
高校生時代には考えられへんかったわ。
バンド全員で順番にヴォーカルを
担当するねんけど、これがまた良かった。
ギタープレイもこの曲は、他のと違うように聞こえた。
何しろ45年弾いているだろうからね。
あと個人的に良かったのは、
ブルース・スプリングスティーンのカバーで、
『Waitin' on a Sunny Day』。
日本語カバーだったけど、とても良かった。
オリジナルも聴きたくなった。
チャボのギターは、テレキャスター・タイプ。
フェンダーっぽかったけれど、ヘッドに
ブルーの印が見えたので、たぶん Amrita Guitar。
日本製で、以前、チャボが 雑誌で
ここのギターをべた褒めしてたのを読んだ覚えがある。
ボディには、ステッカーが何枚か貼られており、
J.L&C(ジョニー、ルイス&チャー)のステッカーが
2枚も貼られていたよ。
『You Gotta Move』で、Kヤイリのエレアコを使用。
素晴らしいと思うのは、70歳を過ぎても
アルバムを発表していること。
(昨年、『Experience』リリース)
中々出来ないですよ。
新しい音楽を創り続けるって。
[ MEMBERS ]
仲井戸麗市 (Vo,Gt)
早川岳晴 (Ba)
河村“カースケ”智康 (Dr)
斎藤有太 (Key)
当初キーボードは、Dr.kyOn だったが、
体調不良で斎藤有太に交代。
@ Billboard LIVE Tokyo
2nd show
[ SETLIST ]
1. よォーこそ
2. 打破
3. 逃亡者 '69
4. 毎日がブランニューデイ
5. Little Wing <cover>
6. You Gotta Move <cover>
7. Rain Fall Down(雨) <cover>
8. やせっぽちのブルース
9. Waitin' on a Sunny Day <cover>
10. 雨あがりの夜空に
EN.
11. アイコ・アイコ <cover>
12. Resilience
カジュアル席だったのだけど、オペラグラスを
持参したおかげで、ステージ上の
セットリストが読み取れた。
2025.10.12
ひゃくえむ。
私がマラソンに取り組んでいることもあるけれど、
どこかで「スポーツ哲学の映画」と読んで
面白そうだと思ったアニメ映画「ひゃくえむ。」を
観てきた。
先日、世界陸上が終わったばかりだしね。
以下、少しネタバレ含む。
生まれつき足が速く「100メートルで1位に
なれば、何でも解決できる」と生きている、
小学六年生のトガシ。
現実から逃げるために走り続ける転校生、
小宮にトガシは速く走る方法を教え、
やがてふたりはライバルになっていく。
小学生から、中学、高校、社会人と
ストーリーは進んでいき、
当然ながら、大人になるに連れ
トガシも挫折を味わう。
ラストは、日本選手権の決勝レース。
さて、勝つのは?
陸上競技に限らず、スポーツは勝ち負けの
世界だが、それを超えたところに、
スポーツの本当の意味と価値があるように思う。
単に主人公が勝って、めでたしめでたしでは
ないラストは、秀逸だと思う。
原作は、魚豊(うおと)の漫画。
調べてみると、魚豊はまだ28歳という若さだ。
大学では哲学を専攻していたが
2年で中退したという経歴の持ち主で、
登場人物に哲学的な台詞が多く面白い。
原作も面白いとのことなので
ぜひ読んでみたい。
★★★★☆
2025年製作/106分/G/日本
劇場公開日:2025年9月19日
2025.10.13
沖仁×大萩康司×小沼ようすけ
“TRES”
「TRES」は、フラメンコ・ギタリストの沖仁、
クラシック・ギタリストの大萩康司、
そして、ジャズ・ギタリストの小沼ようすけによる
ギタートリオ。
ライヴは、今日が4回目。
毎回とても素晴らしいので、今日は
相模女子大学グリーンホールまで観に行ってきたよ。
家から1時間位だからそれほど遠くないけどね。
覚えていないけど、発売からすぐに買ったんだろうか、
2月に続いて今日も前から3列目!
中央付近のとても良い席だった。
1曲目は、2月のライヴで聴いて
「ぜひ CD 化して欲しい」と書いた
『アルハンブラの思い出』。
やはり素晴らしかった。
アレンジした大萩さんが「半年前より進化している」と
いうようなことを言っていたけど、
この3人だからこその演奏で、本当に良かった。
続いて、それぞれのソロ演奏。
大萩さんは、私が初めて TRES を聴いた時に
しびれた『そのあくる日』。
キューバのレイ・ゲーラの作曲。
とても美しい曲だ。
続いて、沖さんは『My Favorite Things』と
自作の『Ilusion』のメドレー。
小沼さんは、トラディショナルな
『Isn't It Romantic』。
ルーパーを使って 独自の世界を展開。
会場で配られたプログラムには、小沼さんの
ソロ曲だけ曲名が書かれていなかった。
今日のリハでほかのふたりの演奏を聴いて、
数曲の候補の中からこの曲を選んだのだという。
高座に上がってから、演目を決める落語のようだが、
その日の空気や感覚で曲を選ぶというのも
ジャズの大きな要素だろう。
沖さんの演奏した『My Favorite Things』と
小沼さんの演奏した『Isn't It Romantic』は、
どちらもリチャード・ロジャースという人の作曲。
一部最後は、3人でアサド兄弟の
『招待(invitation)』。
休憩を挟んで、トリオの演奏で
『ブラジル風バッハ第1番』、『Bolero』、
『Flyway』、『地中海の舞踏』。
アンコールは、曲名が分からないけど
聞いたことのあるタンゴだった。
(『リベルタンゴ』ではない。)
二部も全部素晴らしかったけど
特に『Bolero』が良かったな。
小沼さんのギターは、Abe Rivera のフルアコ。
2月と同じくギターアンプに Henriksen の
The Bud SIX を使っていた。
あんなに小さなアンプなのにホンマにええ音。
もちろん、ギターも良いのは間違いないけどね。
The Bud SIX は、私も今年 買ったのだけど、
今まで買ったギターアンプの中で一番満足がある。
(一番高い!)
小沼さんは、一時期は髪の毛も伸ばして
ワイルドな感じだったけど、眼鏡のせいか、
最近は知的なイメージ。
なんだか貫禄も出てきた。
このトリオの活動は、ぜひ続けていって欲しい。
また聴きに行きたい。
[ MRMBERS ]
沖仁(フラメンコ・ギター)
大萩康司(クラシック・ギター)
小沼ようすけ(ジャズ・ギター)
[ SETLIST ]
1. アルハンブラの思い出(フランシスコ・タレルガ)
2. [大萩ソロ] そのあくる日(R.ゲーラ)
3. [沖ソロ] My Favorite Things ー Ilusion
(リチャード・ロジャース、沖仁)
4. [小沼ソロ] Isn't It Romantic(リチャード・ロジャース)
5. 招待(invitation)(アサド兄弟)
― 休憩 ―
6. ブラジル風バッハ第1番(ヴィラ・ロボス)
7. Bolero(ラヴェル)
8. Flyway(小沼ようすけ)
9. 地中海の舞踏(アル・ディ・メオラ/パコ・デ・ルシア)
EC. ?
@ 相模女子大学グリーンホール 大ホール
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2022.2.5 沖仁×大萩康司×小沼ようすけ "TRES”
2023.2.26 沖仁×大萩康司×小沼ようすけ "TRES U"
2025.2.9 TRES W 沖仁×大萩康司×小沼ようすけ